JPH0589348A

JPH0589348A - 自動販売機の商品搬出装置

Info

Publication number: JPH0589348A
Application number: JP18563591A
Authority: JP
Inventors: Takashi Yoshikawa; 隆司義川
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1991-06-28
Filing date: 1991-06-28
Publication date: 1993-04-09

Abstract

(57)【要約】【目的】自動販売機に使用される薄型の商品搬出装置
を提供する。【構成】商品通路Ａに沿って設けたフレーム基板１の
下部にフラッパー２を取り付ける。フラッパー２は、前
方へ傾動するように、支持シャフト３に吊り下げられて
いる。フラッパー２の上方にロックシャフト４およびス
トッパー５を設ける。ロックシャフト４は、上下方向に
移動し、下降した状態で、フラッパー２を商品通路Ａ内
へ突出させて、最下段の商品Ｂを支持する。ストッパー
５は、下部が支持シャフト３に軸支されている。ロック
シャフト４が上昇すると、フラッパー２が下方へ傾動し
て、最下段の商品Ｂを落下させる。同時に、ストッパー
５が前方へ傾動して、下から２段目の商品Ｂを支持す
る。ロックシャフト４が下限に戻ると、下から２段目の
商品Ｂが最下段に下降して、フラッパー２に支持され
る。ロックシャフト４の上下動は、フレーム基板１の上
部に取り付けられたソレノイド６により行われる。主要
部品が上下方向に配列されているので、装置の厚みが薄
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機内に設けら
れて、機内に収納された商品を最下段のものから順次下
方へ搬出する商品搬出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の商品搬出装置としては、
パドル回転式のものが多用されている。パドル回転式の
商品搬出装置は、図１６に示すように、上下に延びる商
品通路Ａに沿って配設されている。フレーム基板２１の
下部には、４個の突出部２２を持つパドルカム２３が取
り付けられている。パドルカム２３は、その一つの突出
部２２が商品通路Ａ内に突出し、反対側の突出部２２が
ロックシャフト２４に係合することにより、商品通路Ａ
内の最下段の商品Ｂを支持している。ロックシャフト２
４は、逆三角形状の支持板２５の下側頂点部に取り付け
られている。支持板２５は、内側頂点部を中心として傾
動するように軸２６により支持され、外側頂点部にソレ
ノイド２７のプランジャー先端が連結されている。

【０００３】商品を搬出するときは、ソレノイド２７が
吸引動作を行う。これにより、支持板２５が回転して、
パドルカム２３の突出部２２からロックシャフト２４が
外れ、パドルカム２３が回転する。その結果、最下段の
商品Ｂが下方へ排出され、次の突出部２２が商品通路Ａ
内に進出する。吸引動作を行ったソレノイド２７は、図
示されない復帰バネにより直ちに元の状態に戻る。その
ため、パドルカム２３の回転が止まり、次の突出部２２
によって下から２段目に位置していた商品Ｂが支持され
る。２８は商品通路Ａ内へ向けて付勢された売り切れ検
知レバー、Ｄはフレーム基板２１に対向して設けられた
規制板である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の商品
搬出装置は、回転式のパドルカム２３を使用し、しか
も、その回転を制御する機構の一部がパドルカム２３の
外側へはみ出した構造となる。そのため、厚みが大きく
なるのを避け得ない。特に、商品Ｂが大きい場合は、そ
れに応じてパドルカム２３が大型化するために、大きな
収容スペースを必要とし、自動販売機内における商品Ｂ
の収容効率が低下する。

【０００５】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であり、厚みを薄くできて、商品の収容効率を高めるこ
とができる自動販売機の商品搬出装置を提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明にかかる自動販売
機の商品搬出装置は、自動販売機内の上下に延びる商品
通路に沿って配設され、該商品通路内に重ねて整列され
た複数の商品を、最下段のものから順次下方へ搬出する
商品搬出装置であって、最下段の商品を支持するべく前
記商品通路内に突出すると共に、下方へ傾動して最下段
の商品を下方へ搬出する傾動式のフラッパーと、該フラ
ッパーを支持する水平状の支持シャフトの上方に該支持
シャフトに沿って、且つ上下動自在に配設されており、
下降した状態で前記フラッパーを商品通路内に突出した
状態にロックし、上昇することによりこのロック状態を
解除して前記フラッパーを下方へ傾動させる直線移動式
のロックシャフトと、該ロックシャフトの近傍にあって
その上下動により傾動され、ロックシャフトの上昇に伴
って下から２段目の商品を支持するべく前記商品通路内
へ突出し、ロックシャフトの下降により商品通路外へ退
出する傾動式のストッパーと、前記ロックシャストの更
に上方に配設されて、ロックシャフトを上下動させる駆
動機構とを具備している。

【０００７】

【作用】商品の搬出を行わないときは、ロックシャフト
が下降した状態にあり、ストッパーが商品通路の外に位
置し、フラッパーが商品通路内に位置する。これによ
り、商品通路内の最下段の商品がフラッパーにより支持
される。商品の搬出を行うときは、ロックシャフトが上
昇される。これにより、フラッパーが下方へ傾動し、最
下段の商品が下方へ搬出される。これと同時に、ストッ
パーが商品通路内に突出し、下から２段目の商品がスト
ッパーにより支持される。ロックシャフトが再び下降す
ると、ストッパーが商品通路の外に退出し、代わってフ
ラッパーの先端部が商品通路内に突出する。これによ
り、ストッパーに支持されていた下から２段目の商品が
最下段に移動して、フラッパーにより支持される。これ
を繰り返すことにより、商品通路内の商品が最下段のも
のから順次下方へ搬出される。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１は本発明の一実施例にかかる商品搬出装置の
背面図、図２は図１のＡ−Ａ線を透視線とする透視側面
図、図３は図１のＢ−Ｂ線を透視線とする透視側面図、
図４は売り切れ検知機構を取り外して示した分解側面
図、図５は平面図である。

【０００９】自動販売機は、その内部に鉛直な商品通路
Ａを有する。商品Ｂは、商品通路Ａ内に上下に重ねられ
て収納されている。商品搬出装置Ｃは、商品通路Ａに沿
って配設されたフレーム基板１を有する。フレーム基板
１の正面側には、商品通路Ａを挟んで規制板Ｄが設けら
れている。規制板Ｄは、商品Ｂの大きさに応じてフレー
ム基板１との間隔が調節される。フレーム基板１の下部
には、開口部１ａが設けられており、その両側には、裏
面側へ立ち上げられた左右一対の立上部１ｂが設けられ
ている。

【００１０】フレーム基板１の開口部１ａのところに
は、傾動式のフラッパー２が取り付けられている。フラ
ッパー２は、左右一対の立上部１ｂ間に架装された水平
な支持シャフト３に傾動自在に吊り下げられており、フ
レーム基板１の裏側から開口部１ａを通して商品通路Ａ
内へ突出し得る。フラッパー２の両端部は、上方へ延出
してカム２ａを形成している。

【００１１】支持シャフト３の上方には、支持シャフト
３に沿ってロックシャフト４が設けられている。ロック
シャフト４は、立上部１ｂに設けた上下に長い長孔１ｃ
に両端部が嵌合しており、この長孔１ｃに沿って上下に
自由に移動し得る。そして、ロックシャフト４が下限に
位置する状態で、該ロックシャフト４にフラッパー２の
カム２ａが背面側から当接することにより、フラッパー
２が商品通路Ａ内に下方へ傾斜して突出した状態に固定
される。ロックシャフト４が上昇すると、それに伴って
フラッパー２が下方へ傾動する。

【００１２】支持シャフト３の上方には、また、ストッ
パー５が設けられている。ストッパー５は、下端部を支
点として前後に傾動し得るように、その下端部が支持シ
ャフト３に支持されている。ストッパー５の裏面には、
ひれ状の突出部５ａが設けられている。突出部５ａに
は、円弧状のカム溝５ｂが設けられおり、カム溝５ｂに
は、ロックシャフト４が挿通されている。そして、ロッ
クシャフト４が下限に位置する状態では、ストッパー５
は鉛直状に固定されてフレーム基板１内に位置する。ロ
ックシャフト４が上昇すると、カム溝５ｂ内をロックシ
ャフト４が上方へ移動することにより、ストッパー５が
正面側へ傾動して開口部１ａから商品通路Ａ内に突出す
る。

【００１３】ロックシャフト４の上下動は、ソレノイド
６により行われる。ソレノイド６は、フレーム基板１の
上部裏面に下方を向けて取り付けられている。ソレノイ
ド６から下方へ突出するプランジャー７は、スプリング
８により下方へ付勢されている。プランジャー７の下端
には、コ字状をした第１連結具１１の上部が金具９によ
り連結されている。第１連結具１１の下部は、レバー１
０の先端部および第２連結具１２の上端部に連結されて
いる。レバー１０は、フレーム基板１の裏面側に突出さ
れており、上下に傾動するように基端部が水平な回転軸
１３に結合されている。第２連結具１２は、板状で、下
端部がロックシャフト４に連結されている。

【００１４】ソレノイド６が励磁されない状態では、プ
ランジャー７がスプリング８によりソレノイド６から引
き出されてロックシャフト４が下限に位置する。ソレノ
イド６が励磁されると、ソレノイド６内にプランジャー
７が引き込まれることにより、第１連結具１１が上昇す
る。その結果、レバー１０が上方へ傾動し、第２連結具
１２が上昇することにより、ロックシャフト４が上方へ
移動する。

【００１５】フレーム基板１の上部には、売り切れ検知
レバー１５が設けられている。売り切れ検知レバー１５
は、上端部を支点として前後に揺動するように上端部が
軸支されている。この売り切れ検知レバー１５は、スプ
リング１６により正面側へ付勢されており、商品通路Ａ
内に商品Ｂが収納されている状態では、その商品Ｂによ
って逆方向へ押されている。そして、商品通路Ａ内の商
品Ｂが売り切れになると、商品通路Ａ内に突出して、ス
イッチボックス１７内の売り切れ検知スイッチ１８を作
動させる。

【００１６】上記商品搬出装置Ｃを備えた自動販売機で
は、商品通路Ａ内に収納された商品Ｂの搬出が次のよう
にして行われる。商品搬出装置Ｃによる商品Ｂの搬出動
作を図６〜図９に示す。

【００１７】商品Ｂの搬出が行われないときは、図２お
よび図３に示すように、ソレノイド６は励磁されず、ロ
ックシャフト４を下限に位置させる。これにより、ロッ
クシャフト４にフラッパー２のカム２ａが背面側から当
接し、フラッパー２が商品通路Ａ内に下方へ傾斜して突
出した状態に固定される。その結果、商品通路Ａ内の最
下段の商品Ｂがフラッパー２により支持され、その上に
商品Ｂが順次支持される。

【００１８】商品Ｂの搬出指令が出されると、ソレノイ
ド６が励磁される。その結果、図６および図７に示すよ
うに、ソレノイド６内にプランジャー７が引き込まれ、
第１連結具１１が上昇することにより、レバー１０が上
方へ傾動し、第２連結具１２が上昇して、ロックシャフ
ト４が上方へ移動する。ロックシャフト４が上方へ移動
すると、フラッパー２が下方へ傾動して、最下段の商品
Ｂを下方へ落下させる。最下段の商品Ｂの落下に伴い、
下から２段目の商品Ｂが下方へ移動するが、ストッパー
５が前方へ傾動して商品通路Ａ内に突出するので、その
商品Ｂはストッパー５に引っ掛かって途中に停止する。

【００１９】ロックシャフト４が上限まで移動すると、
ソレノイド６が非励磁の状態に戻る。その結果、図８お
よび図９に示すように、プランジャー７がスプリング８
によりソレノイド６から引き出されてロックシャフト４
が下降する。これにより、カム溝５ｂ内をロックシャフ
ト４が下方に移動し、ストッパー５が後方へ傾動してフ
レーム基板１内に戻る。同時に、ロックシャフト４でカ
ム２ａが下方へ押圧されることにより、フラッパー２が
商品通路Ａ内に突出した状態に戻る。そのため、ストッ
パー５に支持されていた商品Ｂは、下方へ落下してフラ
ッパー２に支持される。

【００２０】これを繰り返すことにより、商品通路Ａ内
に収納されている商品Ｂが最下段のものから順次下方へ
搬出される。

【００２１】上記商品搬出装置Ｃは、傾動式のフラッパ
ー２の上方に、上下動する直線移動式のロックシャフト
４と、ロックシャフト４の近傍にあってその上下動によ
り駆動される傾動式のストッパー５とを設けると共に、
ロックシャフト４を上下動させる駆動機構をロックシャ
フト４の上方に設け、主要部品を上下方向にレイアウト
した構造になっているので、パドル回転式の商品搬出装
置に比して、厚みを薄くできる。従って、自動販売機内
の商品収納効率を高めることができる。また、主要部品
を背中合わせに重ねて、両側のコラムの商品Ｂの搬出を
１セットの商品搬出装置で行うこともできる。

【００２２】図１０は両側コラム商品の搬出を行う商品
搬出装置Ｃの背面図、図１１および図１２は商品搬出装
置Ｃの透視側面図、図１３は商品搬出装置Ｃの片側部分
の装置構造を示す背面図、図１４および図１５は片側部
分の装置構造を示す透視側面図である。

【００２３】Ａ₁は一方の商品通路、Ａ₂は他方の商品
通路、Ｂ₁は商品通路Ａ₁内の商品、Ｂ₂は商品通路Ａ
₂内の商品、Ｄ₁は商品通路Ａ₁内に設けた規制板、Ｄ
₂は商品通路Ａ₂内に設けた規制板である。同様に、他
の符号は図１〜図９の商品搬出装置に付された符号に対
応しており、添え字１は商品Ｂ₁に対する部品、添え字
２は商品Ｂ₂に対する部品を表している。

【００２４】ここに示された商品搬出装置Ｃは、図１〜
図３の装置に図１３〜図１５の装置を結合した構造にな
っている。フレーム基板１₁とフレーム基板１₂、フラ
ッパー２₁とフラッパー２₂、支持シャフト３₁と支持
シャフト３₂、ロックシャフト４₁とロックシャフト４
₂、ストッパー５₁とストッパー５₂などの主要部品
は、いずれも背中合わせに設けられている。ソレノイド
６₁とソレノイド６₂、スプリング８₁とスプリング８
₂、レバー１０₁とレバー１０₂、第１連結具１１₁と
第１連結具１１₂、第２連結具１２₁と第２連結具１２
₂などの駆動機構構成部品は、相互に干渉しないように
両側に振り分けられている。

【００２５】

【発明の効果】以上、本発明にかかる商品搬出装置は、
傾動式のフラッパーの上方に、上下動する直線移動式の
ロックシャフトと、ロックシャフトの上下動により駆動
される傾動式のストッパーとを設け、更に、ロックシャ
フトの上方にロックシャフトを上下動させる駆動機構を
設け、主要部品を上下方向にレイアウトした構造になっ
ているので、パドル回転式の商品搬出装置に比して、厚
みを薄くできる。従って、自動販売機内の商品収納効率
を高めることができる。また、主要部品を背中合わせに
重ねて、両側コラムの商品を１セットの装置で搬出する
こともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかる商品搬出装置の背面
図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線を透視線とする透視側面図であ
る。

【図３】図１のＢ−Ｂ線を透視線とする透視側面図であ
る。

【図４】売り切れ検知機構を取り外して示した分解側面
図である。

【図５】商品搬出装置の平面図である。

【図６】商品搬出装置の動作を説明するための側面図で
ある。

【図７】商品搬出装置の動作を説明するための側面図で
ある。

【図８】商品搬出装置の動作を説明するための側面図で
ある。

【図９】商品搬出装置の動作を説明するための側面図で
ある。

【図１０】本発明の他の実施例にかかる商品搬出装置の
背面図である。

【図１１】商品搬出装置の透視側面図である。

【図１２】商品搬出装置の透視側面図である。

【図１３】商品搬出装置の片側部分の装置構造を示す背
面図である。

【図１４】商品搬出装置の片側部分の装置構造を示す透
視側面図である。

【図１５】商品搬出装置の片側部分の装置構造を示す透
視側面図である。

【図１６】従来の商品搬出装置の側面図である。

【符号の説明】

１フレーム基板２フラッパー３支持シャフト４ロックシャフト５ストッパー６ソレノイド８スプリング１０レバー１１第１連結具１２第２連結具１５売り切れ検知レバーＡ商品通路Ｂ商品Ｃ商品搬出装置Ｄ規制板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動販売機内の上下に延びる商品通路に
沿って配設され、該商品通路内に重ねて整列された複数
の商品を、最下段のものから順次下方へ搬出する商品搬
出装置であって、最下段の商品を支持するべく前記商品
通路内に突出すると共に、下方へ傾動して最下段の商品
を下方へ搬出する傾動式のフラッパーと、該フラッパー
を支持する水平状の支持シャフトの上方に該支持シャフ
トに沿って、且つ上下動自在に配設されており、下降し
た状態で前記フラッパーを商品通路内に突出した状態に
ロックし、上昇することによりこのロック状態を解除し
て前記フラッパーを下方へ傾動させる直線移動式のロッ
クシャフトと、該ロックシャフトの近傍にあってその上
下動により傾動され、ロックシャフトの上昇に伴って下
から２段目の商品を支持するべく前記商品通路内へ突出
し、ロックシャフトの下降により商品通路外へ退出する
傾動式のストッパーと、前記ロックシャストの更に上方
に配設されて、ロックシャフトを上下動させる駆動機構
とを具備したことを特徴とする自動販売機の商品搬出装
置。