JPH0589293U - 折り畳み式航空コンテナ - Google Patents

折り畳み式航空コンテナ

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JPH0589293U
JPH0589293U JP3105192U JP3105192U JPH0589293U JP H0589293 U JPH0589293 U JP H0589293U JP 3105192 U JP3105192 U JP 3105192U JP 3105192 U JP3105192 U JP 3105192U JP H0589293 U JPH0589293 U JP H0589293U
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foldable
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JP3105192U
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槙雄 矢崎
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新山王商事株式会社
槙雄 矢崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量でかつ耐荷重強度が大きいパネルからな
り、大型の重量物を収容でき、折り畳み可能である。 【構成】直方体形状の航空コンテナの外壁を構成する天
井パネル11とサイドパネル12,12,12とドアパ
ネル13とベースパネル14の各端縁に折込み部15を
形成し、止め具16で着脱可能に結合する。各パネル1
1,12,12,12,13,14はプラスチック製の
段ボール形状をなす外側パネル21と内側パネル22を
重合し、外側パネル21と内側パネル22間に一又は複
数の金属製の帯板23を平行又は交叉して挿入し補強し
ている。したがって、各パネル11,12,12,1
2,13の耐荷重強度は大きくなり大型重量物を収容で
きるほど大きくできる。また各パネルは適当な位置に折
り畳み線18を設けることができるので折り畳んでコン
パクトにバンドで結束する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軽量で強度が大きい折り畳み式の航空コンテナに関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般の物流用コンテナにおいては、比較的軽量で耐衝撃性、耐水性、耐 食性、耐摩耗性に優れ、成形加工が容易で安価なプラスチック材料で成るコンテ ナや、実開昭60−190692号公報で開示されているように、高分子樹脂を 含浸耐水段ボールとプラスチック押出し成形ジョイント材及びスチールパイプを 組合せたコンテナがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
プラスチック材料で成る一般の物流用コンテナにあっては、プラスチックの剛 性が低いので、このコンテナ内に積載した貨物の荷重によりコンテナの各外壁面 が外方へたわんでしまう。したがって、プラスチックの板で直方体のコンテナを 形成しようとすると、一辺が約500mm以下という比較的小型なものになり、大 型重量物を収容可能な航空コンテナを形成することができないという問題点があ った。
【0004】 また、実開昭60−190692号公報で開示されている航空コンテナにあっ ては、高分子樹脂含浸の耐水段ボールのパネルだけでは強度が低いためにプラス チック押し出し成形ジョイント材及びスチールパイプの枠材により前記パネルの 強度を補強しているが、このように補強した構造であっても直方体のコンテナの 一辺が1m以下の大きさまでで、大型重量物用梱包容器、及び大型コンテナ類は 形成できず、航空コンテナとしては実用化できないという問題点があった。
【0005】 本考案は叙上の問題点を解決するために開発されたもので、軽量でかつ耐荷重 強度が大きく、大型重量物を収容可能な、しかも折り畳み式の航空コンテナを提 供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の折り畳み式航空コンテナにおいては、四角形をなす天井パネル11の 端縁にそれぞれサイドパネル12,12,12及びドアパネル13の上部を固定 し、各サイドパネル12,12,12及びドアパネル13の下部をベースパネル 14に固設したものであり、各パネル11,12,12,12,13,14はプ ラスチック製の段ボール形状に形成した外側パネル21及び内側パネル22を重 ね合わせる。また、前記外側パネル21及び内側パネル22の間に金属製の帯板 23を挟着する。そして、各パネル11,12,13,14において互いに結合 する二のパネルの各端縁のうち一方のパネルの端縁を任意の幅で折り込んで折り 込み部15を形成し、この折り込み部15に他方のパネルの端縁を重ね合わせて 重合部を形成し、この重合部を止め具16で着脱可能に結合したものである。
【0007】 また、他の折り畳み式航空コンテナとしては、上述の航空コンテナにおいて、 各パネル11,12,12,12,13,14はプラスチック製の段ボール形状 に形成した外側パネル21及び内側パネル22を重ね合わせ、且つ前記外側パネ ル21及び内側パネル22の間に金属製の帯板23を挟着する。そして、前記天 井パネル11を除く各パネル12,12,12,13,14又は天井パネルを除 く各パネルのうちドアパネル13及びこのドアパネルに対峙するサイドパネル1 2の長手方向を2分割する位置にパネルを折り畳み自在になす折り畳み線18を 形成する。さらに、各パネル11,12,13,14において互いに結合する二 のパネルの各端縁のうち一方のパネルの端縁を任意の幅で折り込んだ折り畳み自 在の折り込み部15を形成し、この折り込み部15に他方のパネルの端縁を重ね 合わせて重合部を形成し、この重合部を止め具16で着脱可能に結合したもので ある。
【0008】 また、段ボール形状をなす外側パネル21と内側パネル22をそれぞれのパネ ル21,22の中芯25たる波板の長手方向が互いに直交するように重合すると よい。
【0009】 さらに、重合した前記外側パネル21と内側パネル22を各パネルの外表面の 任意位置を貫通する多数の鉤針24で容易に固定することができる。
【0010】 また、前記複数枚の帯板23を適当間隔を介して平行に又は直交方向に外側パ ネル21と内側パネル22間に挟着すると共に、各帯板の両端を各パネルの両端 縁に至るように形成すると効果的である。
【0011】 さらに、ベースパネル14の下面にパレット17を一体に形成することもでき る。
【0012】
【作用】
各サイドパネル12,12,12をベースパネル14の折り込み部15に複数 の止め具16で結合してコンテナを形成すると、ドアパネル13及び天井パネル 11を取付ける部分に二の開口が設けられ、この開口から前記コンテナ内に貨物 を積載する。その後、一の開口をドアパネル13で閉塞してサイドパネル12, 12及びベースパネル14に複数の止め具16で結合し、次いで他の開口を天井 パネル11で閉塞して複数の止め具16で結合する。
【0013】 この折り畳み式航空コンテナ10をトラックで運び航空機内に載せ、目的地に 到着した後、折り畳み式航空コンテナ10の止め具16を抜脱して天井パネル1 1及びドアパネル13を取外して開口を形成し、コンテナ内の貨物を降ろす。
【0014】 その後、帰りの航空便で貨物がない場合は、複数の止め具16を抜脱して各パ ネル11,12,12,12,13を分解し、折り畳んでベースパネル14上に 重ねてバンドでコンパクトに結束する。あるいは折り畳み式航空コンテナ10が 再使用不可能な場合は、各パネル内の帯板23を外側パネル21と内側パネル2 2間から引き抜いて焼却廃棄処分をする。なお、折り畳み式航空コンテナ10は 外側パネル21と内側パネル22間に帯板23が挿入されているので、各パネル の耐荷重強度は大きい。
【0015】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1において、折り畳み式航空コ ンテナ10はポリプロピレンなどのプラスチック製の段ボール形状の複数枚のパ ネルを端縁で接合して全体として直方体形状あるいは直方体を若干変形した形状 をなす折り畳み式の航空コンテナである。すなわち、折り畳み式航空コンテナ1 0の上面壁をなす四角形状の天井パネル11の四方の端縁を任意の幅で折り込ん で折り込み部15(この実施例では幅150mmである)を形成し、この折り込み 部15,15,15,15それぞれの内面に航空コンテナ10の三方の側壁をな すサイドパネル12,12,12の上端縁を重ね合わせて重合部を形成し、この 重合部を既知の複数の止め具16で着脱可能に固定する。そして前記天井パネル 11の他の一端縁の折り込み部15の内面にドアパネル13の上端縁を重合し複 数の止め具16で着脱可能に固定する。さらに各サイドパネル12,12,12 及びドアパネル13の下端縁を航空コンテナ10の底面をなす四角形状のベース パネル14の四方の端縁に形成した折り込み部15,15,15,15の外面に 重ね合わせ、複数の止め具16で着脱可能に固定する。なお、前記ドアパネル1 3の幅方向の両側縁に接合する二のサイドパネル12,12は外形形状が台形を なし、他のサイドパネル12は前記二のサイドパネル12,12に接合する端縁 の外形形状に合わせて屈曲形成している。
【0016】 なお、前記止め具16は、例えば、図1に示すように、止め具16の先端を外 側及び内側に位置する二のパネルの結合部に設けた穴に外側のパネルから内側の パネルに向けて挿通し、ついで止め具16に備えているノブを半回転すると止め 具16の先端のフック部が内側パネルに設けた図示せざる係合部に係止して前記 外側と内側の二のパネルを連結するものである。
【0017】 なお、ベースパネル14はその下面に耐水強化合板を用いた木製又はアルミニ ウム製の四方差フォークエントリー構造のパレット17をボルト及びナットで一 体に形成している。したがって、ローラ式とフォークリフト式両用の貨物施設を 用いて折り畳み式航空コンテナ10を運搬できる。
【0018】 また、各サイドパネル12,12,12は、互いに接合する二のパネルの各端 縁のうち一方のパネルの端縁を任意の幅で折り込んで折り込み部15を形成し、 この折り込み部15に他のパネルの端縁を重ね合わせて重合部を形成し、この重 合部を前述したように止め具16で着脱可能に固定する。
【0019】 ドアパネル13の幅方向の両側縁に形成した折り込み部15,15を前記サイ ドパネル12,12の幅方向の端縁の外側に重合して複数の止め具16で着脱可 能に固定する。
【0020】 したがって、ベースパネル14の三方の端縁の折り込み部15,15,15に 、サイドパネル12,12,12を結合して形成したコンテナは、上方及びドア パネル13の取付け側に開口を有することになり、このコンテナ内に前記開口か ら貨物を積載した後に、一の開口をドアパネル13で開塞し次いで他の開口を天 井パネル11で閉塞する。
【0021】 また、各パネル11,12,12,12,13,14は、図2に示すように、 折り畳み式航空コンテナ10の外壁面を形成するプラスチック製の段ボール形状 の外側パネル21と折り畳み式航空コンテナ10の内壁面を形成するプラスチッ ク製の段ボール形状の内側パネル22を重ね合わせ、アウト及び内側パネル21 ,22の内外壁面の任意の位置を貫通する多数のホッチキスのようなC字状の鉤 針24で固定したものであり、さらにパネル全体を補強するために前記外側パネ ル21と内側パネル22との間にスチールやアルミニウムなどの金属製の本実施 例では幅70mm、板厚2mm以下の帯板23を挿入して挟着している。なお、帯板 23は各パネル21,21に接着せず、帯板23の長手方向の両端を各パネル1 1,12,12,12,13,14の両端縁に至るように設けている。さらに各 パネル内には、図1に示すように、複数枚の帯板23を適当な間隔を介して平行 に設けてもよく、あるいは図2に示すように複数の帯板23を互いに交叉するよ うに設けることができる。なお、図5に示すように、前記帯板23の軸線方向を サイドパネル12の幅方向に向けて外側パネル21と内側パネル22間に挿入す ると、折り畳み式航空コンテナ10の幅方向の耐荷重強度は向上することになり 、その結果航空コンテナ10の幅方向の寸法を広げることができる。
【0022】 なお、各外側パネル21及び内側パネル22は、それぞれ図2に示すように、 ポリプロピレンなどのプラスチック製の段ボール構造で形成しており、この段ボ ール構造は波板の中芯25をプラスチック製の段ボール原板26,26でサンド イッチ構造に形成したものである。そして各パネル11,12,12,12,1 3,14は前記外側パネル21及び内側パネル22のそれぞれの中芯25,25 の波板が互いに90°に交叉する方向に重合し、外側パネル21と内側パネル2 2の外表面の任意の位置を貫通する多数のホッチキスのようなC字状の鉤針24 で固定する。なお、ステンレスまたは銅メッキ製の鉤針24は防錆となるのでス チール製の鉤針24よりは望ましい。また、各パネルは外側パネル21と内側パ ネル22の当接面の任意の位置を接着剤や両面粘着テープで貼着してもよく、プ ラスチック製段ボール用のホットメルトで熱溶着してもよい。あるいは鉤針24 の代わりにリベットで鋲着してもよい。なお、外側パネル21及び内側パネル2 2の中芯25,25の波板の方向が同方向であってもよいが、互いに90°に交 叉する方向に設けた方が耐荷重強度は大きくなるので好ましい。
【0023】 なお、前記外側パネル21及び内側パネル22の段ボール構造の中芯25,2 5は波板でなくてもよく、例えば図8に示すように段ボール原板26,26間に 多数の四角形を形成する凹凸形状の仕切り板を設けたサンドイッチ構造にするこ とができ、あるいは、段ボール原板26,26及び中芯25を押出し成型で一体 に成型してもよい。
【0024】 以上のプラスチック製の段ボール構造の外側パネル21と内側パネル22を重 ね合わせたパネルは、任意の位置で容易に折り曲げることができ、同位置で折り 曲げのくり返し荷重が生じても容易に破断しにくいという優れた特性を有する。 したがって、前述したような各パネルの折り込み部15は各パネルの端縁を任意 の幅で折り込んだ折り畳み自在の折り込み部15として容易に形成される。
【0025】 以上の折り畳み式航空コンテナ10は、図1において、天井パネル11の大き さが幅1530mm×奥行き2000mm、ドアパネル13は幅1530mm×高さ1 500mm、ドアパネル13の両側縁に接合するサイドパネル12,12は高さ1 500mm×奥行き2000mm、ドアパネル13に対峙するサイドパネル12は幅 1530mm×高さ1500mm、ベースパネル14は幅1530mm×奥行き153 0mmに形成されており、この場合は、各パネル11,12,12,12,13, 14を結合する止め具16を抜脱して個々のパネルに分解し、ベースパネル14 の端縁の折り込み部15,15,15,15を折り畳んで、その上面に天井パネ ル11をその四方の端縁の折り込み部15,15,15,15は折り畳むことな く載置し、図7に示すように、天井パネル11の上面にサイドパネル12,12 ,12及びドアパネル13を重ね合わせてバンド29,29及び結束具28,2 8で結束する。サイドパネル12,12,12及びドアパネル13は天井パネル 11より小さいので天井パネル11を除く各パネル12,12,12,13の折 り込み部15を内側に折り畳んで重ね合わせることができる。ドアパネル13に 対峙するサイドパネル12も屈曲した部分を起伏して平面に重ね合わせればよい 。
【0026】 しかし、サイドパネル12,12,12及びドアパネル13が天井パネル11 より大きい場合は、各パネルの長手方向を2等分割する位置に図1の二点鎖線で 示すようなパネル折り畳み自在に成す折り畳み線18を形成し、この折り畳み線 18で折り畳んで前述のように各っパネル12,12,12,13を天井パネル 11の上面に重ねてバンドでコンパクトに結束する。
【0027】 また、図5に示すように、折り畳み式航空コンテナ10が直方体形状の場合、 航空コンテナ10の三法の側壁をなすサイドパネル12,12,12は長尺のパ ネルに折り畳み線18,18を設けて一体に形成し、さらに、ドアパネル13に 対峙するサイドパネル12の長手方向を2等分割する位置に折り畳み線18を形 成することができる。したがってサイドパネル12,12,12は三の折り畳み 線18,18,18でW字状にコンパクトに折り畳むことができる。なお、ドア パネル13も同様に折り畳み線18を形成している。
【0028】 なお、各サイドパネル12,12,12の端縁に形成した折り込み部15,1 5を複数の止め具16で連結した場合であっても、この止め具16を抜脱するこ となく前述と同様にこれらの折り込み部15,15及びドアパネル13に対峙す るサイドパネル12に形成した折り畳み線18で折り畳んでW字状に折り畳むこ とができる。位置するサイドパネル12に形成した折り畳み線18で折り曲げて コンパクトに折り畳むことができる。
【0029】 なお、天井パネル11の両端縁の折り込み部15,15は、図1に示すように 、外側パネル21と内側パネル22間に帯板23を鉤針24で挟着した後に、各 部材21,22,23を一緒に折曲げ加工をすることが容易である。
【0030】 また、二のサイドパネル12,12はドアパネル13を取付ける方向の端縁を ABS樹脂などからなる型材19で補強するとよい。
【0031】 以上の折り畳み式航空コンテナ10の構造では、航空コンテナ10の一辺の長 さが2mの大きさまで形成可能であり、従来のアルミ合金製の航空コンテナに匹 敵する大型の重量物を収納可能である。
【0032】 以上の折り畳み式航空コンテナ10は天井パネル11とドアパネル13を取外 して形成した開口から航空コンテナ10内に貨物を積載することも可能で、ドア パネル13をサイドパネル12,12及びベースパネル14に複数の止め具16 で固定し、次いで上面の開口を天井パネル11で被蓋する。次いで、図6に示す ように、折り畳み式航空コンテナ10の周囲にポリプロピレン等のバンド29, 29を天井パネル11の上面で十字に巻回してポリエチレン製などから成る結束 具28,28で引締める。折り畳み式航空コンテナ10を使用した後、航空機の 帰り便で貨物がない場合、各パネルを結合している複数の止め具16を抜脱して 前述したようにサイドパネル12,12,12及びドアパネル13を各折り畳み 線18で折り畳み、図7に示すように、天井パネル11と共にベースパネル14 の上面に重ね合わせ、バンド29,29及び結束具28,28で締付けてコンパ クトに結束する。
【0033】 なお、本願の折り畳み式航空コンテナ10は、アルミニュウム合金製より軽く 、かつ簡単な構造であるので、同じ形状をなす従来のアルミニウム製の航空コン テナと比較するとコストが3分の1程度で安価である。また、折り畳み式航空コ ンテナ10はポリプロピレンなどのプラスチック製であるので耐水性に優れ、外 側パネル21と内側パネル22間に挟着した帯板23により、構造強度、耐衝撃 性に優れており、風雨耐水性に優れた軽量型航空コンテナである。
【0034】 さらに、折り畳み式航空コンテナ10の主な材料であるポリプロピレンは、必 要な自己消火処理(Flame Resistance)を施すことによって航空コンテナとして の安全性を確保することもできる。
【0035】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0036】 (1)四角形をなす天井パネルの端縁にそれぞれサイドパネル及びドアパネル の上部を固定し、各サイドパネル及びドアパネルの下部をベースパネルに固設し た航空コンテナにおいて、各パネルはプラスチック製の段ボール形状に形成した 外側パネル及び内側パネルを重ね合わせ、且つ前記外側パネル及び内側パネル間 に金属製の帯板を挟着すると共に、各パネルにおいて互いに接合する二のパネル の各端縁のうち一方のパネルの端縁を任意の幅で折り込んで折り込み部を形成し 、この折り込み部に他方のパネルの端縁を重ね合わせて重合部を形成し、この重 合部を止め具で着脱可能に結合したので、軽量でかつ耐荷重強度が大きく、大型 重量物を収容可能な折り畳み式航空コンテナを提供することができた。
【0037】 (2)各パネルはプラスチック製の段ボール形状に形成した外側パネル及び内側 パネルを重ね合わせ、且つ前記外側パネル及び内側パネル間に金属製の帯板を挟 着すると共に、天井パネルを除く各パネル又は天井パネルを除く各パネルのうち ドアパネル及びこのドアパネルに対峙するサイドパネルの長手方向を2分割する 位置にパネルを折り畳み自在になす折り畳み線を形成し、かつ各パネルにおいて 互いに接合する二のパネルの各端縁のうち一方のパネルの端縁を任意の幅で折り 込んだ折り畳み自在の折り込み部を形成し、この折り込み部に他方のパネルの端 縁を重ね合わせて重合部を形成し、この重合部を止め具で着脱可能に結合したの で、軽量でかつ耐荷重強度が大きく、大型重量物を収容可能で、且つドアパネル またはサイドパネルが天井パネルより大きくてもコンパクトに折り畳み可能な折 り畳み式航空コンテナを提供することができた。
【0038】 (3)外側パネルと内側パネル間に挿入した帯板やベースプレートは簡単に取 り外すことができるので、再生(リサイクル)処理が容易な上に修理もアルミニ ュウム合金製コンテナに比べ簡単な折り畳み式航空コンテナを提供することがで きた。
【0039】 (4)また、本考案の折り畳み式航空コンテナは簡単な構造であるので、同一 形状の従来のアルミニウム製の航空コンテナに比べてはるかに安価である。
【0040】 (5)段ボール形状をなす外側パネルと内側パネルをそれぞれパネルの中芯た る波板の長手方向が互いに直交するように重合したので、各パネルの平面におけ る全体の横方向と縦方向の耐荷重強度を向上することができた。
【0041】 (6)重合した前記外側パネルと内側パネルを多数の鉤針で固定したので、製 作容易で安価な折り畳み式航空コンテナを提供することができた。
【0042】 (7)複数枚の帯板を適当間隔を介して平行又は直交に外側パネルと内側パネ ル間に挟着すると共に、各帯板の両端を各パネルの両端縁に至るように形成した ので、各パネルの平面における全体の耐荷重強度を向上することができた。
【0043】 (8)ベースパネルの下面にパレットを一体に形成したので、フォークリフト で運搬可能な折り畳み式航空コンテナを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の装置の実施例を示すもので折り畳み式
航空コンテナ全体の分解斜視図である。
【図2】本考案の折り畳み式航空コンテナの各パネルの
要部断面斜視図である。
【図3】図2の矢視III−III線断面図である。
【図4】図2の矢視IV−IV線断面図である。
【図5】本考案の直方体形状をなす折り畳み式航空コン
テナ全体の分解斜視図である。
【図6】本考案の折り畳み式航空コンテナ内に貨物を収
納した状態の折り畳み式航空コンテナ全体斜視図であ
る。
【図7】本考案の折り畳み式航空コンテナの各パネルを
折り畳んでベースパネルにバンドで結束した状態の斜視
図である。
【図8】本考案に係る各パネル段ボール構造の他の実施
例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 折り畳み式航空コンテナ 11 天井パネル 12 サイドパネル 13 ドアパネル 14 ベースパネル 15 折り込み部 16 止め具 17 パレット 18 折り畳み線 19 型材 21 外側パネル 22 内側パネル 23 帯板 24 鉤針 25 中芯 26 段ボール原板 28 結束具 29 バンド

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形をなす天井パネルの端縁にそれぞ
    れサイドパネル及びドアパネルの上部を固定し、各サイ
    ドパネル及びドアパネルの下部をベースパネルに固設し
    た航空コンテナにおいて、 各パネルはプラスチック製の段ボール形状に形成した外
    側パネル及び内側パネルを重ね合わせ、且つ前記外側パ
    ネル及び内側パネル間に金属製の帯板を挟着すると共
    に、各パネルにおいて互いに接合する二のパネルの各端
    縁のうち一方のパネルの端縁を任意の幅で折り込んで折
    り込み部を形成し、この折り込み部に他方のパネルの端
    縁を重ね合わせて重合部を形成し、この重合部を止め具
    で着脱可能に結合したことを特徴とする折り畳み式航空
    コンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の航空コンテナにおいて、
    各パネルはプラスチック製の段ボール形状に形成した外
    側パネル及び内側パネルを重ね合わせ、且つ前記外側パ
    ネル及び内側パネル間に金属製の帯板を挟着すると共
    に、天井パネルを除く各パネル又は天井パネルを除く各
    パネルのうちドアパネル及びこのドアパネルに対峙する
    サイドパネルの長手方向を2分割する位置にパネルを折
    り畳み自在になす折り畳み線を形成し、かつ互いに接合
    する二のパネルの各端縁のうち一方のパネルの端縁を任
    意の幅で折り込んだ折り畳み自在の折り込み部を形成
    し、この折り込み部に他方のパネルの端縁を重ね合わせ
    て重合部を形成し、この重合部を止め具で着脱可能に結
    合したことを特徴とする折り畳み式航空コンテナ。
  3. 【請求項3】 段ボール形状をなす外側パネルと内側パ
    ネルをそれぞれのパネルの中芯たる波板の長手方向が互
    いに直交するように重合した請求項1記載の折り畳み式
    航空コンテナ。
  4. 【請求項4】 重合した前記外側パネルと内側パネルを
    各パネルの外表面の任意位置を貫通する多数の鉤針で固
    定した請求項1又は2記載の折り畳み式航空コンテナ。
  5. 【請求項5】 前記複数枚の帯板を適当間隔を介して平
    行に又は直交方向に外側パネルと内側パネル間に挟着す
    ると共に、各帯板の両端を各パネルの両端縁に至るよう
    に形成した請求項1、2又は3記載の折り畳み式航空コ
    ンテナ。
  6. 【請求項6】 ベースパネルの下面にパレットを一体に
    形成した請求項1記載の折り畳み式航空コンテナ。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978109A (ja) * 1982-09-23 1984-05-04 ロ−ム・アンド・ハ−ス・コンパニ− 固体殺微生物組成物およびその使用法

Patent Citations (1)

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