JPH0588961U - 印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器 - Google Patents

印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器

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JPH0588961U
JPH0588961U JP3291192U JP3291192U JPH0588961U JP H0588961 U JPH0588961 U JP H0588961U JP 3291192 U JP3291192 U JP 3291192U JP 3291192 U JP3291192 U JP 3291192U JP H0588961 U JPH0588961 U JP H0588961U
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case
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キーボードを有する第2のケースを、印字機
構を有する第1のケース上に重ねて折たたみ、携帯性を
良くする。また第1のケースを前後に貫通して用紙通路
を形成して印字用紙を容易かつ正確にセットできるよう
にする。 【構成】 印字機構2を内臓する第1のケース1とキー
ボード4を有する第2のケース3とが軸7で回転可能に
軸支され、両ケース1,3が前後に並んだ状態と上下に
重なった状態とをとることができる。用紙通路13は第
1のケース1を前後に貫通して形成されている。用紙通
路13の前開口13aは第2のケース3よりも下で第1
のケース1の前面1aに開口し、用紙ガイド兼用の蓋1
7で開閉可能に覆われている。第1のケース1にハンド
ル30が出入れ可能に設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タイプライタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなど、 印字機構およびキーボードを有する携帯型電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイプライタは円筒型プラテンに用紙を巻きつけるものが一般的である が、はがきなどの厚手の用紙をプラテンに巻きつけると、その弾性復元力の強さ から、プラテン外周の円弧状ペーパーパンに強い力で接触する。この接触が抵抗 となり、厚手のカードは正確なピッチで送られないことがある。また、厚手の用 紙に巻きぐせが残るという問題もある。
【0003】 ところで、用紙通路を水平な平面状にした印字装置が知られている。これは用 紙を曲げないので厚手の用紙でも容易に送ることができる。しかし、市販されて いる水平型の印字装置は、コンピュータとインターフェース・ケーブルで接続し て使用されるもので、キーボードと一体に携帯できるものではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
タイプライタにおいて、キーボードと水平型の印字装置とを一体化しようとす ると、用紙を曲げずに前後方向に送ることになるため、キーボードの上方または 下方に用紙通路が形成されてしまう。キーボードの上方を用紙が通れば、キーボ ードの操作の邪魔になって全く実用に適さない。
【0005】 また、キーボードの下方に用紙通路が形成されれば、用紙通路の長さがタイプ ライタの前端から後端まで達することになり、はがきやカードなどの短い用紙の 挿入または取出し操作が困難になる。さらに、キーボードの下に用紙のガイドを 置くことになるので、キーボードの高さが机上より高くなって、キーボードの操 作性が悪くなる。
【0006】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、厚手の用紙 でも曲げぐせをつけることなく容易に送ることができ、またはがきやカードのよ うに短い用紙でも容易に挿入や取出しができ、しかもキーボードと印字機構を一 体に携帯できる印字機構及びキーボード付き携帯型電子機器を提供することを目 的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案の印字機構およびキーボード付き携帯型電子 機器は、印字機構を内臓する第1のケースと上面にキーボードを有する第2のケ ースとが、ほぼ水平な面内において前後に並んだ第1の状態と、上下に重なった 第2の状態とをとり得るように、その第1のケースの前端と第2のケースの後端 とをほぼ水平な軸線のまわりに回転可能に軸支し、前記印字機構を通る用紙通路 を前記第1のケースを前後方向に貫通して形成し、その用紙通路の一端を前記第 1のケースの第2のケース側の前面において開口し、他端をその反対側の第1の ケースの後部において開口している。
【0008】 また上記印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器において、前記軸支部 は前記第1のケースの前端と第2のケースの後端のそれぞれ上部にあり、前記第 1のケースの前面の開口は第1のケースの前面の下方寄りにあり、前記第1の状 態において第2のケースの後端は第1のケースの前面の残りの上方寄り部分と対 向し、かつ第2のケースの少なくとも後方部分の下には前記前面の開口に通じる 空間を形成することが望ましい。
【0009】 また、上記印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器において、前記第2 のケースは、キーボードと反対側の下面の前方部分に、前記前面の開口の左右幅 とほぼ同じ間隔をおいて突出した一対の脚用の突起を有し、その突起間に用紙挿 通空間を確保することが望ましい。
【0010】 また、上記印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器において、第1のケ ースの前端および第2のケースの後端とほぼ平行な握り部を有するハンドルを、 前記第2の状態において第1のケースに沿って格納された位置と同ケースから突 出した使用位置とに出入れ可能に設けることが望ましい。
【0011】 また、上記印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器において、前記用紙 通路は、第1のケースの前方において低く後方において高くなるように傾斜して おり、その用紙通路の上面側に前記印字機構が、下面側にその印字機構を駆動す る電源部および制御回路部がそれぞれ位置することが望ましい。
【0012】 また、上記印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器において、前記第1 のケースの前面に前記用紙通路の前面開口を開閉可能に覆う蓋を設けることが望 ましい。
【0013】 さらに、上記印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器において、前記蓋 は、前記前面開口の下方にほぼ水平な軸線のまわりに回転可能に軸支してあり、 開放状態においてその上面が前記前面開口へ通じる用紙のガイドとなることが望 ましい。
【0014】
【作用】
上記の構成を有する本考案の電子機器は、キーボードを操作する通常の使用時 には印字機構を内臓する第1のケースとキーボードを有する第2のケースとを前 後に並べる。用紙を挿入または取出すときには、第2のケースを上方へ回動して 第1のケースの前端を使用者に露出させ、その前端の開口から用紙を挿入または 取出す。用紙通路の長さは、ほぼ第1のケースの前後方向の長さだけであるから 、通常のレター用紙ならばその両端が用紙通路の全長からはみ出すように制作で き、その両端を持って用紙の傾きを直し正確に位置決めできる。
【0015】 また短い用紙でも容易に印字位置へ挿入でき、印字途中でとり出すことも容易 にできる。さらに上記のようにキーボードの下に用紙通路を形成するためのガイ ド装置をもたないので、キーボードを低く設計でき、操作性に優れる。そして携 帯時に刃、第2のケースと重ねることにより取扱い性を向上できる。この状態で 本棚へ収納をすることも容易にできる。
【0016】 また両ケースの軸支部がそれぞれ上部にあって、第1のケースの前通の開口を 下方寄りに設け、第2のケースの後端が第1のケースの上方寄り部分と対向して いることによって、用紙がケースの前後からはみだすような長さであっても、用 紙の送りを妨げることなく、キーボードの操作を続けることができる。
【0017】 さらに上記構成において、第2のケースの前方下面に一対の脚用突起を設け、 第2のケースの前方をキーボードの操作に支障のない程度に浮かせることによっ て、長い用紙でも、キーボードの下を通って送ることができる。
【0018】 しかもこの電子装置は、第1のケースに収納してあるハンドルを取出すことで 、第2のケースを第1のケースに重ねた状態での携帯性を一層向上できる。
【0019】 また、用紙通路を前方に低く後方に高く傾斜させることで、キーボードの操作 をしながら印字状態を容易に確認することができるとともに、その通路の上に印 字機構を、下に電源や制御回路などを置くことにより、第1のケースを小型にで き、前述の用紙の挿入または取出しの際の操作性や携帯性を向上できる。
【0020】 また、第1のケースの前面開口に開閉可能な蓋を設けることで、携帯時の外観 を長くすることができるとともに、不使用時に、用紙通路へゴミや埃が入いるの を防ぐことができる。
【0021】 しかも、その蓋を前面開口の下方で水平軸線のまわりに回転可能に設けること により、開放状態の蓋の上面をガイドとに用紙を前面開口へ挿入することができ る。
【0022】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。尚、本実施例 は、本考案を電子タイプライタにおいて具体化したものである。
【0023】 この電子タイプライタは、大略、印字機構2を内臓する第1のケース1と、上 面にキーボード4を有する第2のケース3とから構成される。
【0024】 第1のケース1は前面1aの左右両面に前方へ突出した一対の腕5,5を有し 、その腕5,5の上端を第1のケース1の上面よりも半円状に突出させている。 また、第2のケース3は後面の左右両端上部に、上記両腕5,5と対向して一対 の円筒形腕6,6を有する。両ケース1,3の腕5,5,6,6は、第2のケー ス3のほぼ上面に位置する水平な軸7,7により、回転可能に軸支される。図3 に示すように、第2のケース3の円筒形腕6,6の下方に対向して、第1のケー ス1の前面には突部8,8が形成されている。
【0025】 キーボード4と第1のケース1内の電源36および制御回路37とを電気的に 接続する後述のフレキシブルケーブル63,64は、第2のケース3から第1の ケース1へ、円筒形腕6と突部8のそれぞれの内部空間を通って配線される。第 2のケース3が軸7のまわりに回転してもフレキシブルケーブル63,64はた わんで、キーボード4と電源36および制御回路37との接続を維持する。
【0026】 通常の使用状態では、図1に示すように第2のケース3は、第1のケース1と ほぼ水平面内において前後に並んで位置する。第2のケース3の高さは、第1の ケース1の前面1aの高さよりも小さく、上記状態において第2のケース3は後 面を第1のケース1の前面1aの上方部分と対向し、下方に空間を残している。 また、この状態において第2のケース3のキーボード4のある上面は、前方に向 かうに従い低くなる傾斜面となっている。
【0027】 第2のケース3の前方部分の下面には、左右に対をなす2個の脚用の突起9が 設けられている。この突起9は机上面10に接して第2のケース3の前方部分を 支える。この2個の突起9の相互の間隔は後述する第1のケース1の前面1a開 口の左右幅とほぼ同じであり、その前面1a開口へ供給する用紙のための通路と なる空間を確保している。
【0028】 図2に示すように、第2のケース3は軸7のまわりに回動して第1のケース1 の上面に重ねることができる。この状態で第2のケース3と対向する第1のケー ス1の上面は、後方へ向かうにしたがって高くなる傾斜面となっており、図1に 示す状態のときは第2のケース3の上面と連続した面を形成する。第1のケース 1の後方部分の残りの上面は、後方へ向かうにしたがって低くなる傾斜面となっ ている。
【0029】 第1のケース1の前端左右両面に、U字形のハンドル30がその両端の軸30 aによって回動可能に指示されている。図2に示すように、第2のケース3を第 1のケース1の上面に重ねた状態で、ハンドル30を第1のケース1から外へ回 動させると、ハンドル30の握り部30bが第1のケース1の前端と平行に位置 するので、両ケース1,3を立て状態にして持ち運ぶことができる。
【0030】 また、図2において2点鎖線で示すように、ハンドル30を第1のケース1の 底面と平行になるように回動させると、ハンドル30の握り部30bが第1のケ ース1および後述のサブケース35の底面の溝31に、ハンドル30の両側立上 り部30cが第1のケース1の側面の凹所32にそれぞれ格納される。
【0031】 第1のケース1に内臓する印字機構2は、活字を選択的に位置へ配置する活字 ホイール21と、選択した活字をたたくハンマ22と、選択した活字の前にイン クリボンを順次供給するリボンカセット23とから構成される。この印字機構2 はガイド軸24に沿って左右に移動可能なキャリッジ25に搭載され、また選択 した活字を、用紙通路13上のプラテン26に対向させて用紙上に印字する。
【0032】 尚、印字機構2は、ドットマトリクス形式で印字するサーマルヘッド、インク ジェット、ワイヤドット型のヘッドを使用することもできる。
【0033】 第1のケース1の上面は、前後に分けた2個の透明カバー11,12により覆 われ、この透明カバー11,12を通して印字状態を確認することができる。前 の透明カバー11は取外し可能に設けられ、後の透明カバー12は後端左右両側 に設けたヒンジ軸12aを第1のケース1の内面に支持して、開閉可能に設けら れている。
【0034】 用紙通路13は第1のケース1を前後方向に貫通して形成されている。用紙通 路13の前開口13aは、第1のケース1の前面1aの下方部分に位置し、第2 のケース3が図1に示すように第1のケース1の前にある状態でも第2のケース 3の後端面によって覆われることはない。
【0035】 また用紙通路13の後開口13bは、第1のケース1の上面後端部に、後の透 明カバー12の後縁を一辺として形成れている。用紙通路13は図1に示すよう に、前開口13aから後方へほぼ水平に延び、その後、後開口13bに向って上 方へ傾斜している。
【0036】 用紙通路13の上側ガイド14は、第1のケース1内に固定されている。前開 口13a付近では用紙通路13の下側部分は第1のケース1の底壁15によって 形成されるが、その下側部分の残りの大部分は、後述するサブケース35の上面 をなす下側ガイド16によって形成されている。プラテン26とその前後を含む 部分は、下側ガイド16の傾斜部分に固定されており、透明カバー11,12を 通し印字状態を見易くしている。
【0037】 また用紙通路13の上下には対をなすローラ50,51,52,53が設けら れ、各ガイド14,16から通路13内に突出している。下側ガイド16に支持 されたローラ50,51はサブケース35内のモータ(図示しない)によって同 期して回転される。上側の一方のローラ52は上側ガイド14に支持され、他方 のローラ53は透明カバー12の下面に板バネ54によって支持されている。
【0038】 板バネ54は、樹脂、金属などの弾性のある板状材料で形成され、図6に示す ように、一端を透明カバー12の下面に接着固定され、自由端に軸部54aを残 して側方へ切欠いた切欠部54bが形成されている。ローラ53は、軸部54a に回転自在に支持され、板バネ54の弾性によりローラ51に接触している。
【0039】 透明カバー12の下面にはリブ55が垂下形成されている。リブ55は用紙通 路13に対して直角に立ち、且つ同用紙通路13の用紙送り方向に板状にのびて いる。リブ55の下端は下端ガイド16と間隔をおいて対向し、両者間に用紙通 路13を形成している。
【0040】 板バネ54は、切欠部54bの開放側を覆うように、その長手方向一側をリブ 55の垂直面に沿わせて位置する。その結果、ローラ53は、軸部54aからの 抜けが阻止されると共に、リブ55の垂直面に沿ってローラ51と接離する方向 に移動することができる。
【0041】 上記構造はローラ53の軸方向長さが短い場合に好適である。ローラ53の長 さが比較的長い場合には図7に示す構造をとることができる。
【0042】 図7に示すように、板バネ56の自由端を二又の腕56bとし、両腕56bか ら対向するように一対の軸部56aを突出させている。ローラ53は、両腕56 bをその弾性に抗して広げて一対の軸56aに両端で支持される。リブ55は両 腕56bの両側に一対あり、両腕56bが互いに開いてローラ53が脱落するの を阻止している。
【0043】 用紙通路13の前開口13aは蓋17によって開閉可能に覆われる。蓋17は 、その左右両側の下端に突出した一対の軸17a(図3に示す)により、前開口 13aの左右両側下端内面に、水平軸線のまわりに回動可能に支持されている。 蓋17は、前開口13aを閉じるように立ち上がった位置と、その前開口13a を開放して底壁15の上面とほぼ連続した面を形成する水平な位置とに移動する ことができる。
【0044】 蓋17は開放状態で上になる面に、長溝18に沿って移動可能なガイド19を 有し、その上面に印字用紙を載せガイド19に側縁を沿わせながら用紙通路13 へ挿入することができる。このように印字用紙を挿入するとき、第2のケース3 を軸7のまわり所定角度だけ回動させて蓋17に対して持ち上げ、蓋17の上方 の空間を大きくする。
【0045】 用紙通路13の後開口13b付近の下側ガイド16にも図4に示すように長溝 44に沿って移動可能なガイド45が設けられている。両ガイド19,45は、 用紙通路13の左寄りに位置し、両ガイド19,45とも同じ目盛り(図示しな い)に合わせることにより、前後方向の直線上に位置する。従って通常のサイズ の印字用紙は両ガイド19,45に側縁を沿わせることによりまっすぐにセット することができる。傾いている場合には第1のケース1の前後からはみ出ている 印字用紙の両端を持って正しく向きを直すことができる。
【0046】 図2に示すように第2のケース3を第1のケース1に重ね立てた状態で持ち運 んだり、書棚へ収納するとき、蓋17で前開口13aを閉じることによって、用 紙通路13にゴミや埃が入いるのを防ぐことができる。
【0047】 この電子タイプライタの電源36、制御回路37はサブケース35に収納され ている。サブケース35は、第1のケース1において用紙通路13よりも下の部 分に配置されている。第1のケース1は用紙通路13の上側ガイド14よりも下 を、左右両側1bおよび前方の底壁15部分を除いて下方に開放し、かつ後方に 開放した、後方から見てほぼ門型に形成されている。
【0048】 サブケース35は、側方から見て、用紙通路13の下側ガイド16を傾斜した 上面としたほぼ直角三角形に形成され、また左右幅を第1のケース1の左右幅よ りも小さく形成されている。図4,5に示すようにサブケース35の左右両側面 には前後方向にのびるリブ38が設けられ、第1のケース1の左右両側壁1bの 両面には、そのリブ38をスライド可能に支持する溝39が設けられている。
【0049】 従って、サブケース35は第1のケース1内に後方の開放部からスライドして 装着され、サブケース35に設けた手動操作可能な弾性爪40を第1のケース1 の内面凹所に係止して装着完了位置に固定される。この位置でサブケース35の 底面は、第1のケース1の底面とともに一つのほぼ連続した底面を形成し、また 後面も第1のケース1の後面とともに一つのほぼ連続した後面を形成する。
【0050】 サブケース35と第1のケース1は相互に対向する部分に着脱自在なコネクタ 41,42を有し、電源36および制御回路37をキーボード4および印字機構 2に接続している。また、コネクタ41,42を廃して、サブケース35がスラ イドしても余裕をもった長さのフレキシブルケーブルで、上記の電源36および 制御回路37とキーボード4および印字機構2とを接続することもできる。
【0051】 サブケース35は、前述のスライド構造に代えて図5において2点鎖線で示す ように後端上部を支点として下方へ回動して第1のケース1から開放することも できる。このようにサブケース35をスライドあるいは回転させて用紙通路13 の上側ガイド14と下側ガイド16の間を広げることにより、その用紙通路13 に詰った印字用紙をとりのぞくことができる。サブケース35は図4に示すよう に後面に電源コードの収納室43を備えている。その収納室43は蓋43aで開 閉可能に覆われている。
【0052】 図8は電子タイプライタの大略の電気配線を示すものである。第2のケース3 は、キーボード4の接点群を支持する第1の基板部60と、その接点群からの信 号を文字コードおよび制御コード信号に変換する回路を支持する第2の基板部6 1を内臓する。第1のケース1のサブケース35は、電源36および制御回路3 7を支持する第3の基板部62を内臓する。第2の基板部61と第3の基板部6 2は帯状のフレシキブルケーブル63,64接続でされている。
【0053】 前述のようにサブケース35が第1のケース1に対して移動する場合には、フ レシキブルケーブル63,64は途中にコネクタ41,42を介挿して着脱自在 に相互に接続され、またはサブケース35の移動を妨げないように十分な長さを もって形成される。
【0054】 サブケース35が第1のケース1に移動できないように固定され、あるいはサ ブケース35を設けることなく第3の基板部62が第1のケース1に内臓されて いる場合には、フレシキブルケーブル63,64は、コネクタ41,42を介挿 することなくかつ短かい長さにできる。尚、制御回路37と印字機構2との間は 、図示しないケーブルで接続される。
【0055】 上記の第1,第2,第3の基板部60,61,62およびフレシキブルケーブ ル63,64は一体に成形される。成形時には図9のように第1の基板部60と 第2の基板部61は、前後に並べて隣接配置され、両者間に折れ線65が設けら れている。第3の基板部62は、その一辺を第2の基板部61の一辺(第1の基 板部60と反対側の辺)と対向して隣接配置されるが、両辺間は切断されている 。
【0056】 フレシキブルケーブル63,64は2つの部分から構成され、そのうち一方の 部分63は、第2の基板部61の上記一辺の端から、第3の基板部62の上記辺 と直角な辺に沿って配置されている。他方の部分64は、第3の基板部62の上 記辺と反対側の辺に沿って配置され、前者の部分63と反対側の端で直角に方向 を変え第3の基板部62と接続している。
【0057】 フレシキブルケーブル63,64の両部分は第3の基板部63の角に対応した ところで、一平面内において相互に直角に接続しL字形をなしている。このよう に第1,2,3の基板部60,61,62とフレシキブルケーブル63,64は 、成形時には、相互に隣接してほぼ1個の長方形をなすように配置される。
【0058】 そして、これを電子タイプライタなどの機器に組込む際にはフレシキブルケー ブル64を、フレシキブルケーブル63との隣接部分付近で45度の折れ線66 に沿って折り曲げる。すると、図10に示すようにフレシキブルケーブル64は フレシキブルケーブル63のほぼ延長方向にのびて配置される。さらに、第3の 基板部62をフレシキブルケーブル64との接続部付近の折れ線67に沿って折 り曲げると、第3の基板部62と第1,2の基板部60,61とは、相互に間隔 を置いて機器内のそれぞれの所定位置に対応した位置関係に配置される。第1の 基板部60は第2の基板部61に対して折れ線67に沿って折り曲げられ、第2 の基板部61の上にほぼ重ねて配置される。
【0059】 上記のように、第1,2の基板部60,61と第3の基板部62が相互に間隔 を置いて配置されるものにおいて、その両基板部を接続するフレシキブルケーブ ル63,64を第3の基板部62のまわりを囲むように成形することによって、 成形時の材料の歩溜りを格段に向上することができる。
【0060】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、印字機構を内臓する第1のケースとキ ーボードを有する第2のケースとを回転可能に軸支しているので、両ケースを重 ねることによって、携帯性を良くし収納のスペースを小さくできる。第1のケー スを前後に貫通して用紙通路を形成しているので、印字用紙を曲げぐせをつける ことなく容易に送ることができるとともに、第2のケースを回動させて持上げる ことによって、印字用紙を用紙通路にセットしたり、とり出すことが容易にでき る。
【0061】 しかもその用紙通路はほぼ第1のケースの前後方向の長さだけであるから、印 字用紙の両端を通路からはみ出させておいて手で持ちながら印字用紙の傾きを直 し正確にセットできる。さらに第2のケースの下に用紙通路のためのガイド装置 をもたないので、キーボードを低く設計でき、操作性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した電子タイプライタの側断
面図である。
【図2】電子タイプライタの携帯時の側断面図である。
【図3】携帯時の電子タイプライタの上方部分の拡大斜
視図である。
【図4】第1のケースからサブケース引出した状態の斜
視図である。
【図5】第1のケースからサブケース引出した状態の側
断面図である。
【図6】図1におけるX−X線拡大断面図である。
【図7】図6の他の実施例の断面図である。
【図8】電気配線の概略配置図である。
【図9】回路基板の成形時の平面図である。
【図10】回路基板の設置時の平面図である。
【符号の説明】
1 第1のケース 2 印字機構 3 第3のケース 4 キーボード 7 軸 9 脚 13 用紙通路 17 蓋 30 ハンドル

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字機器を内臓する第1のケースと上面
    にキーボードを有する第2のケースとが、ほぼ水平な面
    内において前後に並んだ第1の状態と、上下に重なった
    第2の状態とをとり得るように、その第1のケースの前
    端と第2のケースの後端とをほぼ水平な軸線のまわりに
    回転可能に軸支し、前記印字機構を通る用紙通路を前記
    第1のケースを前後方向に貫通して形成し、その用紙通
    路の一端を前記第1ノケースの第2のケース側の前面に
    おいて開口し、他端をその反対側の第1のケースの後部
    において開口したことを特徴とする印字機構およびキー
    ボード付き携帯型電子機器。
  2. 【請求項2】 前記軸支部は前記第1のケースの前端と
    第2のケースの後端のそれぞれ上部にあり、前記第1の
    ケースの前面の開口は第1のケースの前面の下方寄りに
    あり、前記第1の状態において第2のケースの後端は第
    1のケースの前面の残りの上方寄り部分と対向し、かつ
    第2のケースの少なくとも後方部分の下には前記前面の
    開口に通じる空間を形成することを特徴とする請求項1
    記載の印字機構およびキーボード付き携帯型電子機器。
  3. 【請求項3】 前記第2のケースは、キーボードと反対
    側の下面の前方部分に、前記前面の開口の左右幅とほぼ
    同じ間隔をおいて突出した一対の脚用の突起を有し、そ
    の突起間に用紙挿通用空間を確保することを特徴とする
    請求項2記載の印字機構およびキーボード付き携帯型電
    子機器。
  4. 【請求項4】 前記第1のケースの前端および前記第2
    のケースの後端とほぼ平行な握り部を有するハンドル
    を、前記第2の状態において、第1に沿って格納された
    位置と同ケースから突出した使用位置とに出入れ可能に
    設けてあることを特徴とする請求項1記載の印字機構お
    よびキーボード付き携帯型電子機器。
  5. 【請求項5】 前記用紙通路は、第1のケースの前方に
    おいて低く後方において高くなるように傾斜しており、
    その用紙通路の上面側に前記印字機構が、下面側にその
    印字機構を駆動する電源部および制御回路部がそれぞれ
    位置することを特徴とする請求項1記載の印字機構およ
    びキーボード付き携帯型電子機器。
  6. 【請求項6】 前記第1のケースの前面に、前記用紙通
    路の前面開口を開閉可能に覆う蓋を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の印字機構およびキーボード付き携帯
    型電子機器。
  7. 【請求項7】 前記蓋は、前記前面開口の下方にほぼ水
    平な軸線のまわりに回動可能に軸支してあり、開放状態
    においてその上面が前記前面開口へ通じる用紙のガイド
    となることを特徴とする請求項6記載の印字機構および
    キーボード付き携帯型電子機器。
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