JPH0588572A - 画像定着方法 - Google Patents

画像定着方法

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JPH0588572A
JPH0588572A JP3246369A JP24636991A JPH0588572A JP H0588572 A JPH0588572 A JP H0588572A JP 3246369 A JP3246369 A JP 3246369A JP 24636991 A JP24636991 A JP 24636991A JP H0588572 A JPH0588572 A JP H0588572A
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JP
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temperature
heating roller
roller
speed
pressure roller
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JP3246369A
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English (en)
Inventor
Yuji Toyomura
祐士 豊村
Yoshikazu Katsumata
芳和 勝間田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱ローラ、加圧ローラの回転を開始した直後
における加熱ローラ表面温度の急激な低下を防止する。 【構成】画像定着装置のローラ回転速度と定着温度を制
御するに際し、定着速度である第1の回転速度Vaと待
機中の第2の回転速度Vs1と第1の回転速度Vaより
低速かつ第2の回転速度Vs1より高速に設定された第
3の回転速度Vs2の3モードを設け、電源投入時の加
熱ローラ温度があらかじめ定められた第1の温度Tsh
より低い場合は加熱ローラがプロセス初期化開始温度の
第2の温度Tinに達するまで第1の回転速度Vaでロ
ーラを回転させ、第2の温度Tinに達し、ウォームア
ップ終了後、印字開始指令がない間は、あらかじめ定め
られた時間t1、第3の回転速度Vs2でローラを回転
させ、それ以降は第2の回転速度Vs1でローラを回転
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームプリン
タ、複写機などに使用される画像定着方法、特にその定
着温度制御および定着用ローラの回転速度制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な電子写真装置では、均一に帯電
された感光体をレーザビームなどで露光して潜像を形成
し、これを微小粉体(以下トナーと称する)により現像
し粉体像(以下トナー像と称する)を形成する。このト
ナー像を記録媒体(以下記録紙と称する)に転写し、記
録紙に転写されたトナー像を熱や圧力またはその両方で
記録紙に定着して、出力画像を得る。
【0003】一般的な画像定着装置は、少なくとも加熱
手段を有する加熱ローラと、この加熱ローラに圧接した
加圧ローラとで構成され、この加熱および加圧された一
対のローラ間に表面にトナー像を形成した記録紙を挟持
しつつ搬送することにより、トナー像に短時間熱を加え
て記録紙上に定着させるものである。
【0004】以下、従来の画像定着装置について、図4
〜図8を用いて説明する。図4は画像定着装置の構成を
示した側面図、図5はその定着部位の拡大図、図6は画
像定着装置の温度制御部のブロック図、図7は従来の画
像定着方法における制御フロー図、図8は従来の画像定
着方法の制御内容を説明する図である。
【0005】図4において、101 は加熱ローラであり、
駆動源(図示せず)に連結され、側壁(図示せず)に回
転自在に支持されている。103 はヒータであり、加熱ロ
ーラ101 内に収容されている。104 はサーミスタなどで
構成される温度検出手段であり、加熱ローラ表面温度を
検出する。102 は加圧ローラであり、加圧ローラ支持部
材105 によって、加熱ローラ101 に接離自在に支持され
る。加圧ローラ支持部材105 は側壁(図示せず)にピン
106 によって支持される。加圧ローラ支持部材105 は、
その端部にて付勢部材(図示せず)によって付勢力fで
矢印A方向に付勢され、加圧ローラ102 を加熱ローラ10
1 に圧接する。そのとき、加圧ローラ102 と加熱ローラ
101 間の圧接力Fは、てこの原理によって式(1) のよう
になる。
【0006】 F=(L2/L1)×f …(1) 加熱ローラ101 は表面にシリコンゴムなどを薄くコーテ
ィングした金属ローラであり、加圧ローラ102 は表面に
薄い弗素樹脂皮膜を持つゴムローラである。両ローラを
圧接することによって、図5のごとく加圧ローラ102 を
変形させて接触面積を増加させ、記録紙の加熱時間(a
点からb点間で移動する時間)を長くしている。
【0007】次に、図4を用いて画像定着装置による定
着動作を説明する。定着動作時において、加熱ローラ10
1 はC方向に、加圧ローラ102 はD方向にそれぞれ等し
い周速で回転し、トナー像112 が形成された記録紙113
はB方向に搬送されてくる。記録紙ガイド111 によって
画像定着に導かれた表面に未定着トナー像112 を有する
記録紙113 は、ヒータ103 によって熱せられた加熱ロー
ラ101 と加圧ローラ102 との間を通過する。そのときに
未定着トナー像が加熱ローラ101 の表面に圧接され、瞬
間的に熱を加えられてトナーが溶融し、記録紙113 に融
着し、トナー像が記録紙上113 に定着される。画像定着
装置を出た記録紙は、排出ローラ107,108 によって排紙
トレイ109 上に排出される。
【0008】次に図6を用いて画像定着装置の温度制御
について詳細に説明する。CPU1はデータラッチ部2
に対して実際の温度に対応したディジタルデータを出力
する。データラッチ部2でラッチされたデータはデータ
比較部3に出力される。一方定着器の温度は加熱ローラ
101 表面に接して設置された温度検出手段104 である温
度検出部4で検出される。温度検出部4ではサーミスタ
を用いて、温度によりサーミスタの抵抗値が変化するこ
とを利用し、サーミスタ両端の電位をA/D変換部5で
ディジタルデータに変換し、これをデータ比較部3に出
力する。データ比較部3はデータラッチ部2のデータと
A/D変換部5のデータを比較し、データラッチ部2の
値の方が高温を示せばHIレベルを、それ以外の場合は
LOレベルをゲート部7に出力する。
【0009】後述するエラー検出部6は通常(エラー非
検出時)はHIレベルをゲート部7に出力している。ゲ
ート部7はAND回路で構成されており、エラー非検出
時は、データ比較部3の出力レベルをそのままヒータド
ライバ8に入力する。ヒータドライバ部8は入力がHI
レベルならば定着装置ヒータ9をオンに、入力がLOレ
ベルならば定着装置ヒータ9をオフに制御する。
【0010】一方温度検出部4の出力はエラー検出部6
にも入力されている。エラー検出部6は前述したように
通常HIレベルを出力しているが、温度検出部4の出力
電位が、たとえば−10℃以下に相当する電位であればサ
ーミスタがオープン、230 ℃以上に相当する電位であれ
ば制御に失敗していると判断し、ゲート部7に対してL
Oレベルを出力する。このときAND回路であるゲート
部7は常にLOレベルを出力するから、ヒータドライバ
8の入力はLOとなり定着装置ヒータ9はオフされる。
【0011】また画像定着装置は一般に高温を扱うた
め、安全上加熱ローラ上にサーモスタットなどを配置し
(図示せず)、加熱ローラの表面温度を独立して監視
し、設定値以上の高温が検出された場合、強制的に定着
装置ヒータ9をオフする構成がとられている。また、A
/D変換部5の出力およびエラー検出部6の信号はCP
U1に接続されており、CPU1で現在の定着器温度を
監視でき、またエラーの発生も知ることができる。
【0012】次に図7を用いて従来例の画像定着装置の
制御フローを詳細に説明する。 〈ステップ2−1〉まず装置全体の電源が投入される。 〈ステップ2−2〉加熱ローラ表面温度を待機中の設定
温度Tst(たとえば150 ℃)に設定する。 〈ステップ2−3〉温度設定を行うと、ヒータがオンし
加熱ローラの表面温度が上昇する。CPUは加熱ローラ
表面温度の監視を開始し、表面温度がプロセス初期化開
始温度Tin(たとえば100 ℃)になるまで待つ。プロ
セス初期化開始温度Tinは加熱ローラ上に付着したト
ナーが十分軟化する温度であり、Tin未満の温度で加
圧ローラ、加熱ローラを回転させると、ローラ表面に傷
などが生じる恐れがある。 〈ステップ2−4〉加熱ローラ表面温度がTinに達し
たなら、加熱ローラ、加圧ローラをともに回転させる。
回転速度は定着速度Vaである。 〈ステップ2−5〉電子写真プロセスの初期化を開始す
る。プロセス初期化が終了するまで次のステップには進
まない。 〈ステップ2−6〉加熱ローラ表面温度が待機中の設定
温度Tstになるまで待つ。この間に加圧ローラ表面温
度も待機中Tstに近付く。 〈ステップ2−7〉加熱ローラ、加圧ローラの回転を停
止する。以上でウォームアップを終了する。 〈ステップ2−8〉印字開始指令の有無を判定する。 〈ステップ2−9〉印字開始指令がない場合、常に加熱
ローラ表面の温度設定は待機中の設定温度Tstを維持
する。 〈ステップ2−10〉CPUでエラーをチェックする。異
常高温、サーミスタオープンなどのエラーが発生すれば
エラー処理を行う。エラー処理には、ヒータの強制オフ
が含まれる。エラーが検出されなければ、ステップ2−
8に戻る。 〈ステップ2−11〉印字開始指令があった場合、加熱ロ
ーラ表面温度を動作中の設定温度Tprに設定する。T
prは待機中の設定温度Tstより高温の設定である
(たとえば160 ℃)。このように待機中の加熱ローラ表
面温度を低く設定する理由は、消費電力量の低減、画像
定着装置近傍に熱に注意すべきユニット(たとえば現像
ユニットなど。電子写真装置をコンパクトにしようとす
ると、画像定着装置の上に現像ユニットを配置すると最
良の結果が得られる場合がある)が存在するなどによ
る。 〈ステップ2−12〉加熱ローラと加圧ローラの回転を開
始する。回転速度は定着速度のVa。 〈ステップ2−13〉各印字プロセスを順次起動し画像を
形成する。 〈ステップ2−14〉CPUでエラーをチェックする。異
常高温、サーミスタオープンなどのエラーが発生すれば
エラー処理を行う。エラー処理は全ての電子写真プロセ
スの停止を意味する。 〈ステップ2−15〉全印字プロセスが終了したかチェッ
クする。プロセスの途中であればステップ2−14に戻
る。 〈ステップ2−16〉全印字プロセスが終了していれば、
加熱ローラ、加圧ローラの回転を停止し、ステップ2−
8に戻る。
【0013】次に図8を用いて上記の動作フローに基づ
く実際の制御内容を詳細に説明する。図8で細線で描か
れたグラフは加熱ローラ表面においてサーミスタで検知
される実際の温度を示し、太線で描かれたグラフはCP
Uで設定する加熱ローラ表面温度の設定値である。
【0014】時間軸X0の時点で装置全体の電源が投入
される。電源投入直後に加熱ローラ表面温度は待機中の
設定温度であるTstに設定される。温度設定とともに
加熱ローラ内のヒータはオンされ、加熱ローラ表面温度
は上昇し始める。やがて加熱ローラ表面温度はトナーが
十分に軟化する温度Tinに達する。Tinに達した時
点をX1とするとX0からX1の間は加熱ローラ、加圧
ローラはともに停止している。トナーが軟化する前にロ
ーラを回転させると各ローラを傷つける恐れがあるから
である。
【0015】加熱ローラ表面温度がTinに達すると、
加熱ローラ、加圧ローラともに回転を開始する。回転速
度は定着速度のVaである。それと同時に電子写真プロ
セスの初期化が行われる。初期化では電子写真プロセス
の実行に必要なユニットの有無、各ユニット位置チェッ
ク、各種モータ動作チェックなどを行う。これらのチェ
ックでエラーが検出されれば、エラー処理を行い、全て
の動作を停止する。
【0016】加熱ローラ、加圧ローラの回転は、加熱ロ
ーラ表面温度が待機中の設定温度Tstに達するまで続
けられる。Tstに達した時点をX2とすれば、両ロー
ラが回転速度Vaで回転しているのは、X1からX2ま
でとなる。X1からX2までの加熱ローラ表面温度の上
昇速度勾配が異なるのは、X1以前は停止していたロー
ラを回転させるため、加熱ローラの熱が加圧ローラに奪
われるためである。
【0017】X2の時点で加熱ローラ、加圧ローラの回
転を停止し、ウォームアップ期間を終了する。これ以降
は待機中となり、印字開始指令が与えられれば、各電子
写真プロセスを起動し画像形成を行う。加熱ローラの表
面温度はX2以降オーバーシュートし、定着可能温度T
awを越える温度まで上昇するが、待機時間が経過する
につれてTstを中心として±3℃程度で安定する。
【0018】この待機中の状態で長時間画像定着装置が
放置された場合、加熱ローラと加圧ローラは常に一点に
接触したままなので、特に加圧ローラ側の表面温度は、
加熱ローラと接触した近傍を除いて、徐々に低下してい
く。
【0019】この状態でX3の時点に印字開始指令が与
えられたとする。印字開始指令の直後、加熱ローラと加
圧ローラは回転速度Vaで回転を開始する。またこれと
ほぼ同時に加熱ローラ表面温度の設定は待機中の設定温
度Tstより高温のTprとなっている。しかし実際の
加熱ローラ表面温度は両ローラの回転を開始すると急激
に低下する。このため画像定着装置の入口に記録紙が到
達したX4時点では定着可能温度Tawに達しない。
【0020】この問題を解決するため、待機中は加熱ロ
ーラ、加圧ローラをある一定の低速度で回転させて加熱
ローラの熱を加圧ローラの全周に供給する方法がある。
熱は高温部から低温部に流れるので、加熱ローラ、加圧
ローラの接触部位を移動させれば、加熱ローラの熱を加
圧ローラに供給することができる。このときの回転速度
は、騒音や各ローラの寿命などを考慮して可能な限り低
速で回転させるのが一般的である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】加熱ローラ表面温度を
待機中と動作中で異なるよう設定(動作中の方が高温設
定)した画像定着装置では、ウォームアップが終了した
直後に加熱ローラと加圧ローラを停止させて待機させる
方式の場合、待機中に熱源を持たない加圧ローラ側の温
度が著しく低下するため、記録紙が定着装置の入口に達
した時点に加熱ローラの表面温度が定着可能温度に達せ
ず、定着不良(光沢のないコールドオフセット状態)が
発生したり、たとえ定着可能温度に達したとしても、待
機時に加圧ローラと加熱ローラが接触していた近傍のみ
が高温のため、定着画像に光沢ムラが発生する。
【0022】また待機中に加熱ローラと加圧ローラを低
速で回転させる方法を採用した場合、ウォームアップ後
長時間経過して印字を開始すれば、定着時の加熱ローラ
の温度は定着可能温度Tawに達する。しかし待機状態
になって数分程度の比較的短時間経過した時点で印字を
開始したときは、ローラを停止させて待機した場合と同
様に、加熱ローラ、加圧ローラを回転させ始めた直後に
加熱ローラ温度が急激に降下し、結果として定着可能温
度Tawに達しない場合がある。これはウォームアップ
終了時点では加圧ローラ中心部は依然低温状態であり、
騒音、ローラ寿命などを考慮して設定された回転速度で
は、加熱ローラから供給される熱は加圧ローラ中心部に
奪われ、加圧ローラの表面温度は、加熱ローラと接する
部分以外では実質的に低下しているためと考えられる。
また画像定着装置ユニット自体が通常のウォームアップ
終了時点で、十分高温になっていないのも一つの要因で
ある。これらの場合も実際の定着開始時点に加熱ローラ
の表面温度が定着可能温度に達せず、定着不良が発生す
る。
【0023】本発明は上記問題を解決するもので、加熱
ローラ、加圧ローラの回転を開始した直後における加熱
ローラ表面温度の急激な低下を防止できる画像定着方法
を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の画像定着方法は、加熱ローラと加圧ローラ
の回転速度として ウォームアップ時および画像定着動作中の第1の回転
速度Va 回転速度Vaより低速に設定された待機中の第2の回
転速度Vs1 Vaより低速でかつVs1より高速に設定された第3
の回転速度Vs2 の3モードを有し、電源投入時に加熱ローラの表面温度
があらかじめ定められた第1の温度Tshより低い場合
は、電源投入後の加熱により加熱ローラの表面温度が待
機中の設定温度の第2の温度Tstに達するまで第1の
回転速度Vaで加熱ローラ、加圧ローラを回転させ、待
機中の設定温度Tstに達した後、印字開始指令がない
間は、あらかじめ定められた時間t1だけ、第3の回転
速度Vs2で加熱ローラ、加圧ローラを回転させ、それ
以降は第2の回転速度Vs1で加熱ローラ、加圧ローラ
を回転させるものである。
【0025】
【作用】上記構成により、ウォームアップ終了時点で、
中心部まで十分に高温にされていない加圧ローラに効率
よく熱を供給し、加熱ローラ、加圧ローラの回転を開始
した直後における加熱ローラ表面温度が急激に低下する
現象を防止し、高品質の画像を得る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例の画像定着方法につ
いて、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施
例の画像定着方法の制御内容を説明する図、図2は同画
像定着方法における制御フロー図、図3は電源投入時の
加熱ローラ温度が高い場合の画像定着方法の制御内容を
説明する図である。なお、本実施例における画像定着装
置の構成と温度制御ブロック構成は、従来例のものと同
等であるので説明は省略する。
【0027】まず図2を用いて本実施例の画像定着方法
における動作フローを詳細に説明する。 〈ステップ1−1〉まず装置全体の電源が投入される。
このときの加熱ローラ温度をTonとする。 〈ステップ1−2〉CPUによりTonを測定し、プロ
セス初期化開始温度Tinより高い、あらかじめ定めら
れた温度Tsn(たとえば130 ℃)と比較する。 〈ステップ1−3〉もし電源投入時の加熱ローラ表面温
度がTsh以下であれば上記第3の回転速度Vs2を継
続するためのタイマの値(以下C1)をあらかじめ定め
られた時間t1(たとえば5分)に設定する。 〈ステップ1−4〉もし電源投入時の加熱ローラ表面温
度がTshより高ければC1=0に設定する。 〈ステップ1−5〉加熱ローラ表面温度を待機中の設定
温度Tst(たとえば150 ℃)に設定する。 〈ステップ1−6〉温度設定を行うと、ヒータがオンし
加熱ローラの表面温度が上昇する。CPUは加熱ローラ
表面温度の監視を開始し、表面温度がプロセス初期化開
始温度Tin(たとえば100 ℃)になるまで待つ。表面
温度>Tinのときは、すぐに次のステップに進む。プ
ロセス初期化開始温度Tinは加熱ローラ上に付着した
トナーが十分軟化する温度であり、Tin未満の温度で
加圧ローラ、加熱ローラを回転させると、ローラ表面に
傷などが生じる恐れがあるからである。 〈ステップ1−7〉加熱ローラ表面温度Tinに達した
なら、加熱ローラ、加圧ローラをともに回転させる。回
転速度は第1の回転速度の定着速度Vaに等しい。 〈ステップ1−8〉電子写真プロセスの初期化を開始す
る。 〈ステップ1−9〉プロセス初期化終了まで待つ。 〈ステップ1−10〉加熱ローラ表面温度が待機中の設定
温度Tstになるまで待つ。この間に加圧ローラ表面温
度も設定温度Tstに近付く。 〈ステップ1−11〉加熱ローラ表面温度がTstに達し
た時点でウォームアップ期間は終了している。印字開始
指令の有無を判定する。印字開始指令がない場合、ステ
ップ1−12へ、印字開始指令がある場合、ステップ1−
18へ進む。 〈ステップ1−12〉印字開始指令がない場合、常に加熱
ローラ表面の温度設定は待機中の設定温度Tstを維持
する。 〈ステップ1−13〉ステップ1−3またはステップ1−
4で設定されたC1の値を調べる。C1>0の場合はス
テップ1−14へ、C1=0の場合はステップ1−16へ進
む。 〈ステップ1−14〉C1>0の場合は、加熱ローラ、加
圧ローラの回転速度を第3の回転速度のVs2に設定す
る。 〈ステップ1−15〉規定時間ウェイト(たとえば10m
s)した後、C1を1だけデクリメントする。ステップ
1−17へ進む。 〈ステップ1−16〉C1=0の場合は、加熱ローラ、加
圧ローラの回転速度を第2の回転速度のVs1に設定す
る。 〈ステップ1−17〉CPUでエラーをチェックする。異
常高温、サーミスタオープンなどのエラーが発生すれば
エラー処理を行う。エラー処理は全ての電子写真プロセ
スの停止を意味する。エラーが検出されなければ、ステ
ップ1−11に戻る。 〈ステップ1−18〉印字開始指令があった場合、加熱ロ
ーラ表面温度を動作中の設定温度Tprに設定する。T
prは待機中の設定温度Tstより高温の設定である
(たとえば160 ℃)。このように待機中の加熱ローラ表
面温度を低く設定する理由は、消費電力量の低減、画像
定着装置近傍に熱に注意すべきユニット(たとえば現像
ユニットなど。電子写真装置をコンパクトにしようとす
ると、画像定着装置の上に現像ユニットを配置すると最
良の結果が得られる場合がある)が存在するなどによ
る。 〈ステップ1−19〉加熱ローラと加圧ローラの回転を開
始する。回転速度は第1の回転速度の定着速度Va。 〈ステップ1−20〉各印字プロセスを順次起動し画像を
形成する。 〈ステップ1−21〉CPUでエラーをチェックする。異
常高温、サーミスタオープンなどのエラーが発生すれば
エラー処理を行う。エラー処理は全ての電子写真プロセ
スの停止を意味する。 〈ステップ1−22〉規定時間(たとえば10ms)ウェ
イトし、C1>0ならC1を1だけデクリメントする。 〈ステップ1−23〉全印字プロセスが終了したかチェ
ックする。プロセスの途中であればステップ1−21に戻
り、全印字プロセスが終了していればステップ1−11に
戻る。
【0028】次に図1を用いて、電源投入時の加熱ロー
ラ温度Tonが第1の温度のTsh未満(C1=1に設
定)の場合の、上記の動作フローに基づく実際の制御内
容を詳細に説明する。図1で細線で描かれたグラフは加
熱ローラ表面においてサーミスタで検知される実際の温
度を示し、太線で描かれたグラフはCPUで設定する加
熱ローラ表面温度の設定値である。
【0029】時間軸X0の時点で装置全体の電源が投入
される。電源投入直後に加熱ローラ表面温度は待機中の
設定温度である第2の温度のTstに設定される。温度
設定とともに加熱ローラ内のヒータはオンされ、加熱ロ
ーラ表面温度は上昇し始める。やがて加熱ローラ表面温
度はトナーが十分に軟化する温度Tinに達する。Ti
nに達した時点をX1とするとX0からX1の間は加熱
ローラ、加圧ローラは停止している。トナーが軟化する
前にローラを回転させると各ローラを傷つける恐れがあ
るからである。
【0030】加熱ローラ表面温度がプロセス初期化開始
温度Tinに達すると、加熱ローラ、加圧ローラともに
回転を開始する。回転速度は定着速度と等しいVaであ
る。それと同時に電子写真プロセスの初期化が行われ
る。初期化では電子写真プロセスの実行に必要なユニッ
トの有無、各ユニット位置チェック、各種モータ動作チ
ェックなどを行う。これらのチェックでエラーが検出さ
れれば、エラー処理を行い、全ての動作を停止する。
【0031】加熱ローラ、加圧ローラの回転は、加熱ロ
ーラ表面温度が待機中の設定温度Tstに達するまで続
けられる。Tstに達した時点をX2とすれば、両ロー
ラが回転速度Vaで回転しているのは、X1からX2ま
でとなる。X1からX2までの加熱ローラ表面温度の上
昇速度勾配が異なるのは、X1以前は停止していたロー
ラを回転させるため、加熱ローラの熱が加圧ローラに奪
われるためである。
【0032】X2の時点でウォームアップ期間は終了す
る。これ以降は待機中となり、印字開始指令が与えられ
れば、各電子写真プロセスを起動し画像形成を行う。加
熱ローラの表面温度はX2以降オーバーシュートし、定
着可能温度Tawを越える温度まで上昇するが、待機時
間が経過するにつれてTstを中心として±3℃程度で
安定する。
【0033】待機中になると、加熱ローラ、加圧ローラ
をあらかじめ定められた期間t1だけ、第1の回転速度
の定着速度Vaより低速かつ通常の待機中の第2の回転
速度Vs1より高速に設定された第3の回転速度Vs2
で回転させる。加熱ローラは、通常の待機中の回転速度
Vs1で回転している場合よりも、多量の熱を加圧ロー
ラに与えることができる。
【0034】本実施例で加熱ローラ、加圧ローラを回転
速度Vs2で回転させている期間もVaで両ローラを駆
動すれば、より良好な結果となるのは自明であるが、待
機中は可能な限り騒音を低減すべきであり、また各ロー
ラには寿命があり、常に定着速度Vaで回転させるのは
問題がある。本実施例においては第1の回転速度Vaを
50rpm、第2の回転速度Vs1を1rpm、第3の回
転速度Vs2を10rpm程度に設定している。
【0035】回転速度Vs2で加熱ローラ、加圧ローラ
を回転させる期間は、待機中になった時点X2からt1
だけ経過したX2′までであり、実施例においてはt1
=約5分に設定している。
【0036】X2′を経過すると加熱ローラ、加圧ロー
ラの回転速度は、通常の待機中速度であるVs1に設定
され、以降待機状態になると加熱ローラ、加圧ローラは
回転速度Vs1で駆動される。
【0037】以上を経過し、X3の時点に印字開始指令
が与えられたとする。ここでX3は従来例で問題となっ
た、ウォームアップ終了後数分経過した時点であるとす
る。印字開始指令の直後、加熱ローラと加圧ローラ加圧
ローラは定着速度Vaで回転を開始する。またこれとほ
ぼ同時に加熱ローラ表面温度の設定は、待機中の設定温
度Tstより高温のTprとなっている。このとき、加
熱ローラ、加圧ローラ回転開始直後において加熱ローラ
の急激な温度低下は見られず、加熱ローラ表面温度は若
干のアンダーシュートの後、画像定着装置の入口に記録
紙が到着したX4時点では定着可能温度Tawを十分満
足することができる。
【0038】次に図3を用いて、電源投入時の加熱ロー
ラ温度Tonが第1の温度Tsh以上(C1=0に設
定)の場合の、上記の動作フローに基づく実際の制御内
容を詳細に説明する。図3で細線で描かれたグラフは加
熱ローラ表面においてサーミスタで検知される実際の温
度を示し、太線で描かれたグラフはCPUで設定する加
熱ローラ表面温度の設定である。
【0039】電源投入直後に加熱ローラ表面温度は待機
中の設定温度である第2の温度Tstに設定される。温
度設定とともに加熱ローラ内のヒータはオンされ、加熱
ローラ表面温度は上昇し始める。この場合、加熱ローラ
表面温度はすでにTinに達しているので、加熱ロー
ラ、加圧ローラともに定着速度Vaで回転を開始し、そ
れと同時に電子写真プロセスの初期化が行われる。初期
化では電子写真プロセスの実行に必要なユニットの有
無、各ユニット位置チェック、各種モータ動作チェック
などを行う。これらのチェックでエラーが検出されれ
ば、エラー処理を行い、全ての動作を停止する。
【0040】加熱ローラ、加圧ローラの回転は、加熱ロ
ーラ表面温度が待機中の設定温度Tstに達するまで続
けられる。Tstに達した時点をX2とすれば、両ロー
ラが回転速度Vaで回転しているのは、X0からX2ま
でとなる。
【0041】X2の時点でウォームアップ期間は終了す
る。これ以降は待機中となり、印字開始指令が与えられ
れば、各電子写真プロセスを起動し画像形成を行う。加
熱ローラの表面温度はX2以降オーバーシュートし、定
着可能温度Tawを超える温度まで上昇するが、待機時
間が経過するにつれてTstを中心として±3℃程度で
安定する。
【0042】電源投入時の加熱ローラ温度Tonが第1
の温度Tsh以上の場合は、待機中の加熱ローラ、加圧
ローラの回転速度は常に第2の回転速度Vs1に設定さ
れる。この時点では加圧ローラはすでに十分高温になっ
ており、加熱ローラの熱が極端に奪われることはない。
【0043】以上を経過し、X3の時点に印字開始指令
が与えられたとする。ここでX3は従来例で問題となっ
た、ウォームアップ終了後数分経過した時点であるとす
る。印字開始指令の直後、加熱ローラと加圧ローラは定
着速度Vaで回転を開始する。またこれとほぼ同時に加
熱ローラ表面温度の設定は、待機中の設定温度Tstよ
り高温のTprとなっている。このとき、加熱ローラ、
加圧ローラ回転開始直後において加熱ローラの急激な温
度低下は見られず、加熱ローラ表面温度は若干のアンダ
ーシュートの後、画像定着装置の入口に記録紙が到達し
たX4時点では定着可能温度Tawを十分満足すること
ができる。
【0044】以上、本実施例の内容について詳細に説明
したが、本実施例における加熱ローラ、加圧ローラの駆
動手段は駆動速度を任意に設定できる構成になってい
る。これらローラの駆動手段が単一速度しか設定できな
い場合は、駆動オン期間と駆動オフ期間の配分を適当に
定めれば、すなわち駆動手段を間欠的にオンとなるよう
制御すれば、本実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、きわめ
て簡単な構成で、加熱ローラ、加圧ローラの回転を開始
した直後における加熱ローラ表面温度が急激に低下する
現象を防止でき、定着不良(コールドオフセット)、定
着ムラがない高品位な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像定着方法の制御内容を
説明する図である。
【図2】本発明の一実施例の画像定着方法における制御
フロー図である。
【図3】電源投入時の加熱ローラ温度が高い場合の画像
定着方法の制御内容を説明する図である。
【図4】画像定着装置の構成を示した側面図である。
【図5】同画像定着装置における定着部位の拡大図であ
る。
【図6】画像定着装置の温度制御部のブロック図であ
る。
【図7】従来の画像定着方法の制御フロー図である。
【図8】従来の画像定着方法の制御内容を説明する図で
ある。
【符号の説明】
Va 第1の回転速度(定着速度) Vs1 第2の回転速度(待機中速度) Vs2 第3の回転速度 Tsh 第1の温度 Tst 第2の温度(待機中の設定温度)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体像が形成された記録媒体を互いに圧
    接された2本のローラ間で挟持して搬送し、前記粉体像
    を前記記録媒体に定着させる画像定着方法であって、前
    記ローラの回転速度として、定着動作中の第1速度と、
    待機中の第2速度と、前記第1速度より低速でかつ前記
    第2速度より高速に設定された第3速度の3モードを有
    し、電源投入時に前記ローラの少なくとも一方の表面温
    度があらかじめ定められた第1温度より低い場合は電源
    投入後の加熱により、前記ローラの表面温度があらかじ
    め定められた第2温度に達するまで前記第1速度で前記
    ローラを回転させ、前記第2温度に達した後、印字開始
    指令がない間は、あらかじめ定められた期間、前記第3
    速度で前記ローラを回転させ、それ以降は前記第2速度
    で前記ローラを回転させることを特徴とする画像定着方
    法。
JP3246369A 1991-09-26 1991-09-26 画像定着方法 Pending JPH0588572A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095782A1 (ja) * 2005-03-10 2006-09-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 定着装置およびこれを用いた画像形成装置
JP2011133539A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2012155123A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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