JPH0588256A - 原稿投影機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境条件等を考慮して、投影終了、消灯後の
投影機内を冷却するに要する時間を演算し、表示する。 【構成】 投影終了情報を端子１から受け、室内温度セ
ンサ３や投影機内温度センサ４の検知信号に基づいて、
投影終了後の光源及び投影機内を冷却するに要する時間
をマイクロコンピュータ２により演算、予測し、その予
測した時間から経過時間を差し引いた残り時間を表示手
段５に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に、発熱性の光源を
使用する原稿投影機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の投影機では、投影中に光
源、即ち投影ランプの点灯によって機内温度が上昇す
る。従って、温度の過度の上昇を抑制するために、通
常、冷却ファンを回して強制空冷する。さらに、投影が
終了して投影ランプを消灯した時直ちに冷却ファンを停
止すると、投影ランプの余熱によって急激に温度が上昇
するので、冷却ファンは、投影終了後も所要時間継続し
て回し続ける必要がある。

【０００３】そこで、投影機内にサーモスタットを設
け、その接点が切れる迄、冷却ファンを回して送風する
ものや、消灯後、予め設定した時間だけファンを回す
もの(特開平１−116535号公報参照)、さらには、投影
ランプとは別系統の電源でファンを回し、ランプを消し
ても電源が接続されている限りファンが回りつづけるも
のなどが知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、のも
のは、冷却にどれ位の時間がかかるか知ることができ
ず、投影機等の片付けのために無駄な時間を過ごすこと
になり、また、いつ冷却が終了したか知らずに投影器を
放置したままになったりする。のものでは、例えば投
影時間が短く、機内温度の上昇がほとんどない状態で
も、一定時間ファンが回り続けるのは無駄である。ま
た、投影時間が長時間になって投影機自体の熱の蓄積が
大きくなり、さらには環境温度が高い場合など、十分に
冷却するには長時間を要するので、一定時間内で冷却で
きるとは限らない。従って、時間を限定してファンを回
し冷却することは汎用性に欠ける。さらに、のもの
は、の問題点の外に、冷却の終点がはっきりしないの
で、冷却した後もなおファンを回し続けるなどの無駄な
点が加わる。

【０００５】本発明は、上記従来技術の問題点を解消し
ようとするもので、環境条件を考慮して冷却に要する時
間を演算し、表示するようにした原稿投影機を提供する
ことを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも投影機内温度を検知する温度
センサと、この温度センサの検知信号に基づいて投影終
了後の光源及び投影機内を冷却するに要する時間を演
算、予測する手段と、予測した時間から経過時間を差し
引いた残り時間を表示する表示手段を備えた構成とす
る。

【０００７】さらに、冷却終了を報知する報知手段を設
けた構成とする。

【０００８】

【作用】上記構成によれば、投影終了、消灯後に、予め
定めた冷却終了温度に達する迄の残り時間が時々刻々表
示され、さらには冷却終了時に終了したことを音などで
報知するので、その間の待ち時間を別のことに有効利用
することができる。

【０００９】

【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。図１は、本発明の一実施例の冷却に要する時間を表
示する部分の構成を示したもので、１は入力端子、２は
マイクロコンピュータ、３は室内温度を検知する室内温
度センサ、４は投影機内の温度を検知する投影機内温度
センサ、５は表示器である。

【００１０】入力端子１は、投影機の状態、即ち、投影
中か投影を終了したかの情報を信号として受け取るため
に、例えば投影ランプの電源スイッチ、投影終了スイッ
チ等に接続されている。マイクロコンピュータ２は、接
続されている室内温度センサ３、投影機内温度センサ４
及び入力端子１からの信号を基にして、冷却に要する時
間を演算、予測し、この予測した時間から経過時間を差
し引いた残り時間を表示器５に表示する。

【００１１】具体的動作を図２のフローチャートに従っ
て説明する。まず、マイクロコンピュータ２は、入力端
子１からの信号によって、投影機が投影を終了したか否
かを検知し、終了している場合は、次に、投影機の投影
ランプ近傍に配された投影機内温度センサ４からの信号
によって投影機内を冷却する必要があるかどうかを判断
する。これはマイクロコンピュータ２に予め設定した温
度と比較すればよい。

【００１２】冷却が必要となれば、マイクロコンピュー
タ２は、投影機の投影ランプの発熱に影響されない位置
に配された室内温度センサ３と投影機内温度センサ４に
より一定時間内に定められた回数のサンプリングを行
い、冷却が終了する設定された投影機内温度に到達する
に必要な時間を演算、予測し、その時間を表示器５に表
示し、時間の経過と共に表示時間を減算していく。表示
時間が零になった時が冷却の終了時点となる。そこで、
投影機内の温度を検知、確認して終了する。図３は冷却
特性を示したものである。

【００１３】図４は、本発明の他の実施例を示したもの
で、図１の実施例に、さらに冷却終了を報知する報知器
６を付加したものである。図２のフローチャートに破線
で示したように、投影機内が冷却終了温度に達したと
き、マイクロコンピュータ２は報知器６に信号を送り、
報知器を鳴らして冷却終了を知らせる。

【００１４】なお、実施例では、温度センサとして投影
機内部の温度検知用と、室内温度検知用の２つを設けた
が、投影機内温度検知用のみでも冷却終了時間を予測す
ることは可能である。しかし、冷却される投影機内部の
温度は、室内温度に近づくにつれて温度の降下が鈍くな
るため、冷却温度を一般的な室内温度よりも高い設定に
していても、冷却終了温度と室内温度が近くなればなる
程その予測は誤差の多いものとなってしまい、実施の意
味がない。そのため、室内温度の検出によって予測のた
めの補正が必要となる。図５はその様子を示す冷却特性
図である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
投影終了後、光源及び投影機内を冷却するために要する
時間を表示するので、冷却終了までの時間を知ることが
でき、それ迄の待ち時間を他のものに有効利用すること
ができると共に、いつ冷却が終了するかという精神的圧
迫感から解放される。

【００１６】また、冷却終了時に終了したことを音によ
り報知するので、視覚的な時計表示に目を奪われること
なく作業等に専念できるので、冷却終了までの時間をさ
らに有効に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の冷却に要する時間を表示す
る部分のブロック図である。

【図２】同実施例のフローチャートである。

【図３】同実施例の冷却特性図である。

【図４】本発明の他の実施例のブロック図である。

【図５】同実施例の冷却特性図である。

【符号の説明】

２ … マイクロコンピュータ、 ３ … 室内温度セン
サ、 ４ … 投影機内温度センサ、 ５ … 表示器、 ６
… 報知器。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発熱性の光源を使用する原稿投影機にお
   いて、少なくとも投影機内温度を検知する温度センサ
   と、該温度センサの検知信号に基づいて投影終了後の前
   記光源及び投影機内を冷却するに要する時間を演算、予
   測する手段と、予測した時間から経過時間を差し引いた
   残り時間を表示する表示手段を備えたことを特徴とする
   原稿投影機。
2. 【請求項２】 請求項１の構成に、さらに冷却終了を知
   らせる報知手段を備えたことを特徴とする原稿投影機。