JPH0588047U - Amステレオ受信機 - Google Patents
Amステレオ受信機Info
- Publication number
- JPH0588047U JPH0588047U JP3571192U JP3571192U JPH0588047U JP H0588047 U JPH0588047 U JP H0588047U JP 3571192 U JP3571192 U JP 3571192U JP 3571192 U JP3571192 U JP 3571192U JP H0588047 U JPH0588047 U JP H0588047U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低域から高域にわたってバランスよく良好に
AMステレオ信号の再生を行い、他のFMなどとのレベ
ル調整も容易に行う。 【構成】 AMステレオデコーダ20のAMステレオ信
号の出力側に、共振回路CB,LAを含む共振出力回路
30L,30Rが各々接続される。共振回路の共振周波
数は、AMステレオ再生信号の周波数特性の高域側に設
定され、これによって高域側のゲインが改善される。他
方、低域側については、共振出力回路30L,30Rの
フィルタ特性によってそのカットが行われる。これらに
より、AMステレオ再生信号について所望の周波数特性
が得られる。また、前記共振回路にはスイッチ手段QB
が設けられており、ノイズが多い場合などには高域側の
改善は行われない。
AMステレオ信号の再生を行い、他のFMなどとのレベ
ル調整も容易に行う。 【構成】 AMステレオデコーダ20のAMステレオ信
号の出力側に、共振回路CB,LAを含む共振出力回路
30L,30Rが各々接続される。共振回路の共振周波
数は、AMステレオ再生信号の周波数特性の高域側に設
定され、これによって高域側のゲインが改善される。他
方、低域側については、共振出力回路30L,30Rの
フィルタ特性によってそのカットが行われる。これらに
より、AMステレオ再生信号について所望の周波数特性
が得られる。また、前記共振回路にはスイッチ手段QB
が設けられており、ノイズが多い場合などには高域側の
改善は行われない。
Description
【0001】
本考案は、ラジオ放送の受信機にかかり、更に具体的には、AMステレオデコ −ダを備えてAMステレオ放送を再生することができるAMステレオ受信機に関 する。
【0002】
AMステレオ放送は、例えば、L(左),R(右)の各チャンネルの音声信号 に対し、L+RについてはAM変調,L−Rについては位相変調となっており、 更に低周波のコントロ−ル信号(C−QUAMでは25Hz)が含まれている。 このようなAMスレテオ放送の受信機は、通常図5に示すようにFM放送の受信 機能を備えていることが多い。
【0003】 同図において、アンテナ10で受信された電波信号はFM高周波増幅回路(F MRF)12で高周波増幅された後、受信信号処理部14に供給される。受信信 号処理部14は、FM信号処理部16及びAM信号処理部18を各々有している 。FM信号処理部16には、中間周波増幅回路(IF)16A,検波回路(DE T)16B,分離回路(MPX)16Cがそれぞれ含まれている。AM信号処理 部18には、高周波増幅回路(RF)18A,中間周波増幅回路(IF)18B ,検波回路(DET)18Cがそれぞれ含まれている。
【0004】 これらの回路によって、FMについてはL,Rの各音声信号が得られ、AMに ついてはモノラルの音声信号が得られる。前記AMの中間周波増幅回路18Bの 出力はAMステレオデコ−ダ20に供給されており、これによってAMステレオ のL,Rの各音声信号が得られる。これらの音声信号は、出力端子22L,22 Rから出力され、電力増幅の後スピ−カ(図示せず)に出力されて再生される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、このような従来技術には次のような不都合がある。 (1)高周波増幅回路18Aや中間周波増幅回路18Bにおけるゲインの周波数 帯域幅がAMステレオ変調波の最高周波数(前記C−QUAMでは7.5Kz) に対して狭く、高域について十分なゲインが得られない。このため、特に高域に ついてステレオ感が乏しい。 (2)他方、低域側については、コントロ−ル信号(パイロット信号)のもれが ゴソゴソというノイズとなって聞こえる。
【0006】 (3)低域側に対して高域側が伸びないため、全体として音がこもるようになり 、バランスの悪い再生音となる。 (4)更に、FM側とAM側とでレベル合せを良好に行うことができず、FMか らAMに、あるいはAMからFMに切り換えたときに音量が変化してしまう。 本考案は、これらの点に着目したもので、低域から高域にわたってバランスよ く良好にステレオ再生を行うことができ、レベル調整も容易に行うことができる AMステレオ受信機を提供することをその目的とする。
【0007】
本考案は、AM信号処理部の中間周波増幅信号からAMステレオ再生信号を得 るAMステレオデコ−ダを備えたAMステレオ受信機において、AMステレオ再 生信号の周波数特性の高域側を共振回路を利用して改善するとともに、その周波 数特性の低域側をカットするフィルタ特性を有する共振出力回路を、前記AMス テレオデコ−ダの出力側に設け、その共振回路に挿入切換えを行うスイッチ手段 を設けたことを特徴とする。
【0008】
本考案によれば、AMステレオデコーダのAMステレオ信号の出力側に、共振 回路を含む共振出力回路が接続される。共振回路の共振周波数は、AMステレオ 再生信号の周波数特性の高域側に設定され、これによって高域側の特性が改善さ れる。他方、低域側については、共振出力回路の入出力コンデンサによってその カットが行われる。これらにより、AMステレオ再生信号について所望の周波数 特性が得られる。また、前記共振回路にはスイッチ手段が設けられており、ノイ ズが多い場合などには高域側の改善は行われない。
【0009】
以下、本考案によるAMステレオ受信機の実施例について、添付図面を参照し ながら説明する。なお、上述した従来技術と同様の構成部分又は従来技術に対応 する構成部分については、同一の符号を用いる。 <第1実施例> 最初に、図1及び図2を参照しながら本考案の第1実施例について説明する。 図1には、第1実施例の構成が示されている。同図において、上述したAMステ レオデコ−ダ20のL,Rの各出力側には、共振出力回路30L,30Rが各々 接続されている。これらは同一の構成となっているので、共振出力回路30Rに ついて説明すると、AMステレオデコ−ダ20の出力側は、コンデンサCAを介 してNPN型のトランジスタQAのベ−スに接続されている。
【0010】 このトランジスタQAのベ−スは抵抗RAによってそのコレクタに接続されて おり、エミッタは抵抗RBを介してア−スに接続されている。トランジスタQA のコレクタには抵抗RCが接続されており、この抵抗RCと駆動用電源+Bとの 間にはコンデンサCBとコイルLAとによる並列共振回路が接続されている。そ して、この共振回路には、PNP型のトランジスタQBのエミッタ及びコレクタ が接続されており、そのベ−スにはモノラル/ステレオ(あるいはハイカット) の切換信号が入力されている。
【0011】 次に、上述したトランジスタQAのコレクタには、更にコンデンサCC及び抵 抗RDの直列回路が接続されており、抵抗RDは一方でコンデンサCDを介して ア−スに、他方で出力端子22Rに各々接続されている。 以上の各部のうち、コンデンサCA,CCは、その出力側をみた等価インビ− ダンスZA,ZBに対し、CA・ZA,CC・ZBの時係数で2次のロ−カット フィルタとして作用するようになっている。トランジスタQAは、ベ−ス入力に 対し増幅器として作用し、このときのゲインはほぼRC/RBで決定されるよう になっている。また、コンデンサCBとコイルLAによる共振回路はバンドパス フィルタとして作用し、これによりトランジスタQAによって増幅したい周波数 成分が決定されるようになっている。また、前記共振回路のQは、抵抗RCによ ってある程度自由に決定できる。
【0012】 次に、トランジスタQBは、例えば、モノラル時あるいはノイズ成分を下げた いときにONとなるように動作するもので、これにより共振回路が作用しなくな ってゲインの周波数特性が元の状態に戻るようになっている。なお、トランジス タQBのベースに入力される信号は、例えばAMステレオ放送のコントロール信 号から得られる。
【0013】 次に、以上のように構成された第1実施例の動作について、図1の他に図2も 参照しながら説明する。なお、AMステレオデコーダ20の出力の周波数特性は 、図2のグラフGA(実線で示す)の如くであるとする。 トランジスタQBがONの場合、 このときは、コンデンサCB及びコイルLAによる共振回路は考慮する必要が なく、共振出力回路30L,30RはトランジスタQAによる1石のアンプとし て作用する。しかし、CA・ZA,CC・ZBによる2次ロ−カットフィルタと して作用し、入力信号中の低周波成分,すなわち図2の斜線領域ΔLの部分がカ ットされる。
【0014】 トランジスタQBがOFFの場合 このときは、コンデンサCB及びコイルLAにする共振回路が作用し、共振出 力回路30L,30Rは高域成分に対するアンプとして作用する。これによって 、グラフGAの高域部分,すなわち図2の斜線領域ΔHの部分が持ち上げられ、 高域のゲインが改善されるようになる。従って、共振回路30L,30Rの出力 の周波数特性は、図2のグラフGB(点線で示す)のようになる。
【0015】 これについて考察すると、まず高域側のゲインが改善されるので、良好な臨場 感あふれるAMステレオ再生が可能となる。また、低域側がカットされるので、 パイロット信号による悪影響が除去されるとともに、全体としてのバランスも良 好となる。なお、FMやAMとの出力レベル差は、共振出力回路30L,30R のゲインを調整することで簡単に解消できる。また、高域のゲイン向上は共振回 路を用いているため、9KHzや10KHzの高域成分までも増幅されるわけで はない。従って、隣接局の信号による妨害も生じない。
【0016】 <第2実施例> 次に、図3を参照しながら第2実施例について説明する。なお、第1実施例と 同様の構成部分又は第1実施例に対応する構成部分には同一の符号を用いる。 この第2実施例は、共振出力回路30L,30Rを直列共振回路を用いて構成 した例である。トランジスタQAのエミッタ側には抵抗RE,RFが接続されて おり、これらとアースとの間にコンデンサCE及びコイルLBによる直列共振回 路とNPN型のトランジスタQCとが接続されている。トランジスタQCは、前 記第1実施例のトランジスタQBに対応する。並列共振回路が直列共振回路とな ったのみで、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0017】 <第3実施例> 次に、図4を参照しながら第3実施例について説明する。この第3実施例は、 第2実施例をオペアンプを用いて構成した例である。 同図において、コンデンサCAは抵抗RGを介してオペアンプQDの非反転入 力側に接続されている。このオペアンプQDの反転入力側には、抵抗RE,RF ,コンデンサCEとコイルLBによる直列共振回路及びトランジスタQCが直列 に接続されている。オペアンプQDの出力側は抵抗RHで反転入力側にフィード バックされており、またコンデンサCCに接続されている。コンデンサCCは、 抵抗RIを介してアースに接続されている。このようなオペアンプQDを用いて も同様の作用を奏する共振出力回路を構成することができる。
【0018】 <その他の実施例> なお、本考案は何ら上記実施例に限定されるものではなく、例えば図4の実施 例を図1の実施例のように並列共振回路を用いて構成するなど、同様の作用を奏 するように種々設計変更が可能である。また、実施例に示した数値も一例であっ て、何らそれに限定されるものではない。更に、AMステレオ放送はFM及びA Mの両方の再生機能を備えたラジオ受信機に適用される場合が多いと考えられる が、FMについては必ずしも備えていなくてもよい。
【0019】
以上説明したように、本考案によるAMステレオ受信機によれば、次のような 効果がある。 (1)共振回路による高域の特性改善と、フィルタによる低域の特性改善を行う 共振出力回路をAMステレオデコーダの出力側に設けることとしたので、低域か ら高域にわたってバランスよく良好にステレオ再生を行うことができ、また、レ ベル調整も容易に行うことができる。 (2)前記共振回路にスイッチ手段を設けることとしたので、所望に応じて特性 切換えを行うことができる。
【図1】本考案によるAMステレオ受信機の第1実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図2】前記第1実施例の作用を示す説明図である。
【図3】本考案の第2実施例を示す構成図である。
【図4】本考案の第3実施例を示す構成図である。
【図5】従来のラジオ受信機を示す構成図である。
10…アンテナ、12…FM高周波増幅回路、14…受
信信号処理部、16…FM信号処理部、18…AM信号
処理部、18A…高周波増幅回路、18B…中間周波増
幅回路、18C…検波回路、20…AMステレオデコー
ダ、22L,22R…出力端子、30L,30R…共振
出力回路、CA,CB,CC,CD,CE…コンデン
サ、GA,GB…グラフ、LA,LB…コイル、QA…
トランジスタ、QB,QC…トランジスタ(スイッチ手
段)、QD…オペアンプ、RA,RB,RC,RD,R
E,RF,RG,RH,RI…抵抗、ΔH…高域改善
分、ΔL…低域カット分。
信信号処理部、16…FM信号処理部、18…AM信号
処理部、18A…高周波増幅回路、18B…中間周波増
幅回路、18C…検波回路、20…AMステレオデコー
ダ、22L,22R…出力端子、30L,30R…共振
出力回路、CA,CB,CC,CD,CE…コンデン
サ、GA,GB…グラフ、LA,LB…コイル、QA…
トランジスタ、QB,QC…トランジスタ(スイッチ手
段)、QD…オペアンプ、RA,RB,RC,RD,R
E,RF,RG,RH,RI…抵抗、ΔH…高域改善
分、ΔL…低域カット分。
Claims (1)
- 【請求項1】AM信号処理部の中間周波増幅信号からA
Mステレオ再生信号を得るAMステレオデコ−ダを備え
たAMステレオ受信機において、AMステレオ再生信号
の周波数特性の高域側を共振回路を利用して改善すると
ともに、その周波数特性の低域側をカットするフィルタ
特性を有する共振出力回路を、前記AMステレオデコ−
ダの出力側に設け、その共振回路に挿入切換えを行うス
イッチ手段を設けたことを特徴とするAMステレオ受信
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3571192U JPH0588047U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | Amステレオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3571192U JPH0588047U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | Amステレオ受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588047U true JPH0588047U (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=12449450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3571192U Pending JPH0588047U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | Amステレオ受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0588047U (ja) |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP3571192U patent/JPH0588047U/ja active Pending
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