JPH0588003A - 屈折率分布型光学素子 - Google Patents

屈折率分布型光学素子

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JPH0588003A
JPH0588003A JP3278347A JP27834791A JPH0588003A JP H0588003 A JPH0588003 A JP H0588003A JP 3278347 A JP3278347 A JP 3278347A JP 27834791 A JP27834791 A JP 27834791A JP H0588003 A JPH0588003 A JP H0588003A
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0087Simple or compound lenses with index gradient

Abstract

(57)【要約】 [目的] 屈折率が大きくなるに連れてアッベ数も大き
くなる、または屈折率の増大に対するアッベ数の変化が
小さい色収差の補正の点で優れたものを得る。 [構成] La,Zr,Sn,In,Y,Ge,Zn,
Ba,Ca,As,Sr,Ga,Gdより選ばれた少な
くとも1種の第1の金属種Gを媒質中に勾配をもって分
布させる。Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,Sb,Z
r,Sn,In,Y,Tlより選ばれた少なくとも1種
の第2の金属種Fが、絶対量として|(ΔCF /Δ
G )|・100≦5となるような略平坦に分布させ
る。ΔCG およびΔCF は第1および第2の金属種G,
Fの金属酸化物換算量の最大値と最小値との差である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、顕微鏡などの
光学レンズに応用可能な屈折率分布型光学素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屈折率分布型光学素子は、媒質に屈折率
分布型を持たせることにより、媒質自体にパワー(屈折
力)を持たせるものである。そのパワーは、屈折率分布
型によって決定されるものであって、パワーを大きくす
るためには、屈折率nの差Δn(外周部の屈折率からの
中心部の屈折率を引いた値)の絶対値を大きくすればよ
い。
【0003】従来、|Δn|を大きくするための試みが
多くの研究者によって成されている。例えば、SELF
OCレンズの名称で市販されている光学素子は、イオン
交換によりTlの濃度勾配を付けることによって、|Δ
n|を大きくしている。また、二重イオン交換法を用い
てAgの濃度勾配を付けることによって|Δn|≒0.
04としたレンズが得られている(第28回ガラス討論
会予稿集 P.8)。さらに、ゾルゲル法によりPbと
Kの濃度勾配を付与し、|Δn|≒0.04としたレン
ズ(J.Non−cry.sol.100,506,
(1988))やTiまたはGeの濃度勾配により|Δ
n|≒0.03としたレンズ(Elect.lett.
22,99(1986),Elect.lett.2
2,1108(1986))等が得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在までの屈
折率分布型光学素子の開発において、|Δn|を大きく
するための試みは行われているものの、光学素子の持つ
色収差を小さくしようとする取り組みは遅れている。屈
折率分布型光学素子は、光学設計上、その収差補正能力
を活かし、カメラなどのレンズの構成枚数を減らすこと
が可能であるが、色収差の補正はレンズ枚数が減るほど
困難になるという矛盾がある。少ないレンズ枚数で色収
差の補正されたレンズ系を作るためには、レンズ1枚1
枚で発生する色収差自体を小さくすることが大切にな
る。そのため、屈折率分布型光学素子の媒質には、次の
ような特性が望まれる。
【0005】径方向屈折率分布型光学素子では、光線の
通る位置(軸からの距離)により媒質の屈折率が異な
り、光線の屈折率が変わるようになっている。媒質のア
ッベ数νd は、νd =(nd −1)/(nF −nc )で
表される。この式から、アッベ数νd が一定あるとする
と、屈折率nd が大きくなると分散(nF−nc )も大
きくなる。したがって、屈折率の増大に対して色収差が
大きくなるのを防ぐには、屈折率nd が大きくなるにつ
れてアッベ数νd が大きくなることが望ましい(特開平
3−141302号公報)。すなわち、図5に示すnd
−νd 図上で、Aの方向に傾きを持つ光学素子が望まれ
る。
【0006】ところで、屈折率分布型光学素子は、ガラ
ス中の金属酸化濃度の勾配により、屈折率勾配を付与し
て得るものである。ガラスの光学的性質は、酸化物組成
により決定されるが、SiO2 を主成分とするガラスの
場合、Si以外の金属酸化物はSiO2 ガラスと比べて
屈折率を高く、分散を大きくする(アッベ数を小さくす
る)性質を持つので、これらの金属種に勾配をつけるこ
とにより屈折率分布型光学素子を得ようとすると、一般
に図5においてBの方向の分布にしかならない。
【0007】特開平3−14302号公報によれば、2
種以上の金属を用いて逆方向の分布を付与された屈折率
分布型光学素子は、分布特性を種々に変化させ得ること
が示さている。しかしながら、ここに提示されたような
2種の金属を互いに逆方向に分布させる方法は限定さ
れ、作製上難しい。すなわち、従来では、光学設計上望
まれる図5におけるAの方向の分布を持つ光学素子は、
材料作製の面で、難しいものであった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、色収差の補正の点で優れた、即ち屈折率
が大きくなるに連れてアッベ数も大きくなる、もしくは
屈折率の増大に対するアッベ数の変化が小さい屈折率分
布型光学素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明等は、
ガラス中に付与される屈折率差に寄与する金属種とし
て、金属群G{La,Zr,Sn,In,Y,Ge,Z
n,Ba,Ca,As,Sr,Ga,Gd}の内から選
ばれた少なくとも1種の第1の金属種が勾配をもって分
布し、金属群F{Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,S
b,Zr,Sn,In,Y,Tl}の内から選ばれた少
なくとも1種の第2の金属種が、絶対量として |(ΔCf /ΔCg )|・100 ≦ 5 ここで、ΔCg :第1の金属種の金属酸化物換算量の最
大値と最小値との差 ΔCf :第2の金属種の金属酸化物換算量の最大値と最
小値との差 に示されるような略平坦に分布する屈折率分布型光学素
子が色収差補正の点で優れていることを鋭意研究の結果
突き止めた。
【0010】すなわち、径方向屈折率分布型光学素子に
おいては、図1に示したように、第1の金属種gが中心
部で最も絶対量が多く、外周部へ向けてほぼ放物線状に
減少する分布をし、第2の金属種fが絶対量としてぼほ
平坦に分布しているときに、色収差発生量の小さなもの
が得られることを見出した。また、図2に示すように、
第2の金属種gの分布方向を逆にした場合にも、同様な
効果が認められる。
【0011】これらの効果は、金属種fを含有して初め
て奏されるもので、第1の金属種gとして上記金属群G
から選択した金属が濃度勾配をもって分布しても、上記
金属群Fから選択した第2の金属種fを含有しない場合
は、目的とするような分布特性をもった光学素子を得る
ことはできない。
【0012】本発明によれば、一方の第2の金属種につ
いては絶対量としてほぼ平坦に分布させればよいので、
前記特開平3−141302号公報に開示された、2種
の金属を互いに逆方向に分布させるという作製上の難し
さを回避でき、色収差発生量の少ない屈折率分布型光学
素子を比較的容易に作製することができる。
【0013】特に効果の高いG群、F群からの金属の選
択方法としては、第1の金属種gとして、金属群G”
{Zr,Sn,In,Y,Ge,Zn,Ga}から選ば
れた金属種のみを有するときには、第2の金属種fは、
金属種F”{Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,Sb,Z
r,Tl}から選ばれることが望ましい。また、第1の
金属種gとして、金属群G’{La,Ba,Ca,A
s,Sr,Gd}から選ばれた金属種を少なくとも1種
有するときには、第2の金属種fは、金属群F’{N
b,Ta,Ti,Bi,Pb,Sb,Zr,Sn,I
n,Y,Tl}から選ばれることが望ましい。さらに、
それぞれの群から2種以上の金属を選択し組み合わせて
使うことも可能である。
【0014】金属種の選択方法、各金属種の量を種々に
変化させることで、色収差の発生量を任意に変化させた
ものが得られることがわかっている。例えば、金属種
g,fを選択し、第1の金属種gの含有量の最大値Cg
を一定量とすれば、平坦に分布する第2の金属種fの含
有量を増やしていくことにより、図5における分布特性
の矢は左に傾く。すなわち、図5においてAの方向の分
布特性を示しやすい。逆に第2の金属種fの量が少ない
と、光学素子は図5においてBの方向の分布特性を示
す。したがって、目的とするような分布特性をもった光
学素子を得るためには、第2の金属種fをある一定量以
上含有することが望ましい。
【0015】各々の金属の最適な含有量は、含有する金
属種や目的とする光学特性により異なるため、一概に決
定することは難しいが、第1の金属種gの絶対含有量が
もっとも大きな位置において、その金属種gの金属酸化
物換算総量Cg が5〜40mol%、第2の金属fの金
属酸化物換算総量Cfが2〜40mol%であることが
望ましい。
【0016】金属種fの含有量の下限値は、前述のよう
に金属種g、金属種fの種類およびその含有量、分布勾
配により異なり、一概に決定することは難しいが、金属
種fの種類ごとの含有量の下限は、表1に示すような値
であることが望ましい。
【0017】
【表1】
【0018】また、両金属種gとfの組み合わせによっ
ても、望ましい金属種fの含有量の下限値は変わってく
る。表2にG,F各金属群からの選択金属種とそのとき
の金属種fの含有量の効果的な関係を示す。この表にお
いて、複数種の金属種を選択した場合には、金属酸化物
含有量を金属群内で合計することにより、金属種fの含
有量を求め表の値に適用する。また、異なる欄の金属を
同時に複数選択した場合には、表2において、より上欄
に属する金属ペアに対応する値を金属種f含有量の望ま
しい下限値として適用する。
【0019】
【表2】
【0020】
【実施例1】本実施例は、中心部でTiO2 15mol
%、La2 3 15mol%、SiO2 70mol%で
あり、周辺部のLa2 3 含有量が0になるように中心
部から周辺部に向けてLa2 3 の含有量がほぼ放射線
状に減少する分布をしており、また、TiO2 の絶対量
は周辺部においても減少することなく、平坦に分布して
いる径方向屈折率分布型光学素子とした。
【0021】本実施例の屈折率分布型光学素子の屈折率
分布を測定したところ、中心部でnd =1.728、ν
d =36.6、外周部でnd =1.626、νd =3
3.5、という値を得、Δnd =−0.092、Δνd
=−3.1(Δνd は外周部のνd から中心部のνd
引いた値)という図5のA方向の分布であることが判っ
た。本実施例は、色収差補正の点で優れていると判断で
き、非常に有用な屈折率分布型光学素子として使用可能
である。
【0022】
【実施例2〜14】これらの実施例は、G群、F群より
各々1種の金属種を選択し、中心部には表3中に記載の
酸化物換算比含有して、外周部に向けてG群の第1の金
属種がほぼ放射線状に減少あるいは増大する分布をし、
F群の第2の金属種は絶対量として平坦に分布している
屈折率分布型光学素子である。表3中の光学特性のうち
Δnd の符号が負であるのは、これらの光学素子の屈折
率部が中心部で高くなる凸状の分布をしていることを、
Δnd の符号が正であるのは屈折率が凹状の分布をして
いることを示す。また、Δnd とΔνd の積の符号が正
であるのは、得られたガラスの分布特性が、図5のA方
向であることを示し、よってこれらの光学素子が色収差
発生量の少ない優れたものであることがわかった。
【0023】
【表3】
【0024】
【実施例15〜18】上記実施例1〜14ではG,F群
より1種ずつのみを選択した例を示したが、各群から2
種以上の金属種を選択しても可能である。
【0025】実施例15〜18は、表4に記載したよう
に凸状の濃度分布を持つ第1の金属種をG群より、平坦
な濃度分布を持つ第2の金属種をF群より、各々1種或
いは2種以上選択し、中心部に表4中に記載の酸化物換
算比含有し、外周部に向けてG群の第1の金属種がほぼ
放物線状に減少する分布をし、F群の第2の金属種は絶
対量として平坦に分布している場合の径方向屈折率分布
型光学素子である。
【0026】
【表4】
【0027】
【実施例19】表5に記載したような中心部の組成(9
0−x)SiO2 −xNb2 5 −10La2 3 であ
る媒質中からLa2 3 のみを溶出することによって、
外周部の組成(90−x)SiO2 −xNb2 5 −0
La2 3 とした屈折率分布型光学素子の光学特性は、
ガラス中に絶対量として均一に存在するNb2 5 の比
率xの変化に伴い変化していくことが明らかとなった。
表5および図3に示したようにNbの添加量が増えるに
したがってΔνd は負の方向に大きくなっている。
【0028】
【表5】
【0029】したがって、平坦な分布を持つF群の第2
の金属種の量を変化させることにより得た光学素子も、
色収差補正の点で優れたものであり、色収差発生量はF
群の第2の金属種の量によりコントロールできることが
わかった。
【0030】
【実施例20】これまでF群の第2の金属種が絶対値と
して平坦に分布する場合について述べてきたが、平坦か
ら僅かにはずれた場合にはも同様な効果が得られる。例
えば、表6はこのような効果を示す例であるが、中心部
の組成65SiO2 −15TiO2 −20Y2 3 、外
周部の組成65SiO2 −14TiO2 −0Y2 3
なっており、TiO2 は絶対量として、小さな濃度勾配
をもって存在している。図4において1はこのときのn
d −νd 特性を示すものであり、TiO2 が全く平坦に
分布するような光学素子の特性(図4の2)とほぼ同様
であった。よって、F群の第2の金属種が平坦から僅か
にはずれた分布を持つ光学素子においても、色収差発生
量の少なく、色収差補正の点で優れているものがあるこ
とがわかった。
【0031】以上の例ではG群の第1の金属種の外周部
組成が0となっているが、G群の外周部組成が0でない
場合にも分布特性の方向は変わらず、色収差の発生を抑
えた屈折率分布型光学素子を得ることができる。また、
軸方向屈折率分布型光学素子へ応用したときにも、高い
効果を引き出せることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の屈折率分布型光
学素子によれば、色収差補正の点で優れ、すなわち屈折
率が大 きくなるにつれてアッベ数も大きくなるよう
な、もしくは屈折率の増大に対するアッベ数の変化が少
ない屈折率分布型光学素子を容易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による屈折率分布型光学素子の金属含有
量分布を示す概念図。
【図2】本発明による屈折率分布型光学素子の金属含有
量分布を示す概念図である。
【図3】実施例19の屈折率分布型光学素子の屈折率と
アッベ数の関係を示す図である。
【図4】実施例20の屈折率分布型光学素子の屈折率と
アッベ数の関係を示す図である。
【図5】屈折率分布型光学素子の屈折率とアッベ数の関
係のうち好ましいものとそうでないものを示す図であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 径方向屈折率分布型光学素子では、光線
の通る位置(軸からの距離)により媒質の屈折率が異な
り、光線の屈折率が変わるようになっている。媒質のア
ッベ数νd は、νd =(nd −1)/(nF −nc )で
表される。この式から、アッベ数νd 一定であるとす
ると、屈折率nd が大きくなると分散(nF −nc )も
大きくなる。したがって、屈折率の増大に対して色収差
が大きくなるのを防ぐには、屈折率nd が大きくなるに
つれてアッベ数νd が大きくなることが望ましい(特開
平3−141302号公報)。すなわち、図5に示すn
d −νd 図上で、Aの方向に傾きを持つ光学素子が望ま
れる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 ところで、屈折率分布型光学素子は、ガ
ラス中の金属酸化物濃度の勾配により、屈折率勾配を付
与して得るものである。ガラスの光学的性質は、酸化物
組成により決定されるが、SiO2 を主成分とするガラ
スの場合、Si以外の金属酸化物はSiO2 ガラスと比
べて屈折率を高く、分散を大きくする(アッベ数を小さ
くする)性質を持つので、これらの金属種に勾配をつけ
ることにより屈折率分布型光学素子を得ようとすると、
一般に図5においてBの方向の分布にしかならない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者等
、ガラス中に付与される屈折率差に寄与する金属種と
して、金属群G{La,Zr,Sn,In,Y,Ge,
Zn,Ba,Ca,As,Sr,Ga,Gd}の内から
選ばれた少なくとも1種の第1の金属種が勾配をもって
分布し、金属群F{Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,S
b,Zr,Sn,In,Y,Tl}の内から選ばれた少
なくとも1種の第2の金属種が、絶対量として |(ΔCf /ΔCg )|・100 ≦ 5 ここで、ΔCg :第1の金属種の金属酸化物換算量の最
大値と最小値との差 ΔCf :第2の金属種の金属酸化物換算量の最大値と最
小値との差 に示されるような略平坦に分布する屈折率分布型光学素
子が色収差補正の点で優れていることを鋭意研究の結果
突き止めた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 各々の金属の最適な含有量は、含有する
金属種や目的とする光学特性により異なるため、一概に
決定することは難しいが、第1の金属種gの絶対含有量
がもっとも大きな位置において、その金属種gの金属酸
化物換算総量Cg が5〜40mol%、第2の金属種f
の金属酸化物換算総量Cfが2〜40mol%であるこ
とが望ましい。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 屈折率分布型光学素子
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、顕微鏡などの
光学レンズに応用可能な屈折率分布型光学素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屈折率分布型光学素子は、媒質に屈折率
分布型を持たせることにより、媒質自体にパワー(屈折
力)を持たせるものである。そのパワーは、屈折率分布
型によって決定されるものであって、パワーを大きくす
るためには、屈折率nの差Δn(外周部の屈折率からの
中心部の屈折率を引いた値)の絶対値を大きくすればよ
い。
【0003】従来、|Δn|を大きくするための試みが
多くの研究者によって成されている。例えば、SELF
OCレンズの名称で市販されている光学素子は、イオン
交換によりTlの濃度勾配を付けることによって、|Δ
n|を大きくしている。また、二重イオン交換法を用い
てAgの濃度勾配を付けることによって|Δn|≒0.
04としたレンズが得られている(第28回ガラス討論
会予稿集 P.8)。さらに、ゾルゲル法によりPbと
Kの濃度勾配を付与し、|Δn|≒0.04としたレン
ズ(J.Non−cry.sol.100,506,
(1988))やTiまたはGeの濃度勾配により|Δ
n|≒0.03としたレンズ(Elect.lett.
22,99(1986),Elect.lett.2
2,1108(1986))等が得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在までの屈
折率分布型光学素子の開発において、|Δn|を大きく
するための試みは行われているものの、光学素子の持つ
色収差を小さくしようとする取り組みは遅れている。屈
折率分布型光学素子は、光学設計上、その収差補正能力
を活かし、カメラなどのレンズの構成枚数を減らすこと
が可能であるが、色収差の補正はレンズ枚数が減るほど
困難になるという矛盾がある。少ないレンズ枚数で色収
差の補正されたレンズ系を作るためには、レンズ1枚1
枚で発生する色収差自体を小さくすることが大切にな
る。そのため、屈折率分布型光学素子の媒質には、次の
ような特性が望まれる。
【0005】径方向屈折率分布型光学素子では、光線の
通る位置(軸からの距離)により媒質の屈折率が異な
り、光線の屈折率が変わるようになっている。媒質のア
ッベ数νd は、νd =(nd −1)/(nF −nc )で
表される。この式から、アッベ数νd が一定であるとす
ると、屈折率nd が大きくなると分散(nF −nc )も
大きくなる。したがって、屈折率の増大に対して色収差
が大きくなるのを防ぐには、屈折率nd が大きくなるに
つれてアッベ数νd が大きくなることが望ましい(特開
平3−141302号公報)。すなわち、図5に示すn
d −νd 図上で、Aの方向に傾きを持つ光学素子が望ま
れる。
【0006】ところで、屈折率分布型光学素子は、ガラ
ス中の金属酸化物濃度の勾配により、屈折率勾配を付与
して得るものである。ガラスの光学的性質は、酸化物組
成により決定されるが、SiO2 を主成分とするガラス
の場合、Si以外の金属酸化物はSiO2 ガラスと比べ
て屈折率を高く、分散を大きくする(アッベ数を小さく
する)性質を持つので、これらの金属種に勾配をつける
ことにより屈折率分布型光学素子を得ようとすると、一
般に図5においてBの方向の分布にしかならない。
【0007】特開平3−14302号公報によれば、2
種以上の金属を用いて逆方向の分布を付与された屈折率
分布型光学素子は、分布特性を種々に変化させ得ること
が示さている。しかしながら、ここに提示されたような
2種の金属を互いに逆方向に分布させる方法は限定さ
れ、作製上難しい。すなわち、従来では、光学設計上望
まれる図5におけるAの方向の分布を持つ光学素子は、
材料作製の面で、難しいものであった。
【0008】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、色収差の補正の点で優れた、即ち屈折率
が大きくなるに連れてアッベ数も大きくなる、もしくは
屈折率の増大に対するアッベ数の変化が小さい屈折率分
布型光学素子を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者等
は、ガラス中に付与される屈折率差に寄与する金属種と
して、金属群G{La,Zr,Sn,In,Y,Ge,
Zn,Ba,Ca,As,Sr,Ga,Gd}の内から
選ばれた少なくとも1種の第1の金属種が勾配をもって
分布し、金属群F{Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,S
b,Zr,Sn,In,Y,Tl}の内から選ばれた少
なくとも1種の第2の金属種が、絶対量として |(ΔCf /ΔCg )|・100 ≦ 5 ここで、ΔCg :第1の金属種の金属酸化物換算量の最
大値と最小値との差 ΔCf :第2の金属種の金属酸化物換算量の最大値と最
小値との差 に示されるような略平坦に分布する屈折率分布型光学素
子が色収差補正の点で優れていることを鋭意研究の結果
突き止めた。
【0010】すなわち、径方向屈折率分布型光学素子に
おいては、図1に示したように、第1の金属種gが中心
部で最も絶対量が多く、外周部へ向けてほぼ放物線状に
減少する分布をし、第2の金属種fが絶対量としてぼほ
平坦に分布しているときに、色収差発生量の小さなもの
が得られることを見出した。また、図2に示すように、
第2の金属種gの分布方向を逆にした場合にも、同様な
効果が認められる。
【0011】これらの効果は、金属種fを含有して初め
て奏されるもので、第1の金属種gとして上記金属群G
から選択した金属が濃度勾配をもって分布しても、上記
金属群Fから選択した第2の金属種fを含有しない場合
は、目的とするような分布特性をもった光学素子を得る
ことはできない。
【0012】本発明によれば、一方の第2の金属種につ
いては絶対量としてほぼ平坦に分布させればよいので、
前記特開平3−141302号公報に開示された、2種
の金属を互いに逆方向に分布させるという作製上の難し
さを回避でき、色収差発生量の少ない屈折率分布型光学
素子を比較的容易に作製することができる。
【0013】特に効果の高いG群、F群からの金属の選
択方法としては、第1の金属種gとして、金属群G”
{Zr,Sn,In,Y,Ge,Zn,Ga}から選ば
れた金属種のみを有するときには、第2の金属種fは、
金属種F”{Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,Sb,Z
r,Tl}から選ばれることが望ましい。また、第1の
金属種gとして、金属群G’{La,Ba,Ca,A
s,Sr,Gd}から選ばれた金属種を少なくとも1種
有するときには、第2の金属種fは、金属群F’{N
b,Ta,Ti,Bi,Pb,Sb,Zr,Sn,I
n,Y,Tl}から選ばれることが望ましい。さらに、
それぞれの群から2種以上の金属を選択し組み合わせて
使うことも可能である。
【0014】金属種の選択方法、各金属種の量を種々に
変化させることで、色収差の発生量を任意に変化させた
ものが得られることがわかっている。例えば、金属種
g,fを選択し、第1の金属種gの含有量の最大値Cg
を一定量とすれば、平坦に分布する第2の金属種fの含
有量を増やしていくことにより、図5における分布特性
の矢は左に傾く。すなわち、図5においてAの方向の分
布特性を示しやすい。逆に第2の金属種fの量が少ない
と、光学素子は図5においてBの方向の分布特性を示
す。したがって、目的とするような分布特性をもった光
学素子を得るためには、第2の金属種fをある一定量以
上含有することが望ましい。
【0015】各々の金属の最適な含有量は、含有する金
属種や目的とする光学特性により異なるため、一概に決
定することは難しいが、第1の金属種gの絶対含有量が
もっとも大きな位置において、その金属種gの金属酸化
物換算総量Cg が5〜40mol%、第2の金属種fの
金属酸化物換算総量Cfが2〜40mol%であること
が望ましい。
【0016】金属種fの含有量の下限値は、前述のよう
に金属種g、金属種fの種類およびその含有量、分布勾
配により異なり、一概に決定することは難しいが、金属
種fの種類ごとの含有量の下限は、表1に示すような値
であることが望ましい。
【0017】
【表1】
【0018】また、両金属種gとfの組み合わせによっ
ても、望ましい金属種fの含有量の下限値は変わってく
る。表2にG,F各金属群からの選択金属種とそのとき
の金属種fの含有量の効果的な関係を示す。この表にお
いて、複数種の金属種を選択した場合には、金属酸化物
含有量を金属群内で合計することにより、金属種fの含
有量を求め表の値に適用する。また、異なる欄の金属を
同時に複数選択した場合には、表2において、より上欄
に属する金属ペアに対応する値を金属種f含有量の望ま
しい下限値として適用する。
【0019】
【表2】
【0020】
【実施例1】本実施例は、中心部でTiO2 15mol
%、La2 3 15mol%、SiO2 70mol%で
あり、周辺部のLa2 3 含有量が0になるように中心
部から周辺部に向けてLa2 3 の含有量がほぼ放射線
状に減少する分布をしており、また、TiO2 の絶対量
は周辺部においても減少することなく、平坦に分布して
いる径方向屈折率分布型光学素子とした。
【0021】本実施例の屈折率分布型光学素子の屈折率
分布を測定したところ、中心部でnd =1.728、ν
d =36.6、外周部でnd =1.626、νd =3
3.5、という値を得、Δnd =−0.092、Δνd
=−3.1(Δνd は外周部のνd から中心部のνd
引いた値)という図5のA方向の分布であることが判っ
た。本実施例は、色収差補正の点で優れていると判断で
き、非常に有用な屈折率分布型光学素子として使用可能
である。
【0022】
【実施例2〜14】これらの実施例は、G群、F群より
各々1種の金属種を選択し、中心部には表3中に記載の
酸化物換算比含有して、外周部に向けてG群の第1の金
属種がほぼ放射線状に減少あるいは増大する分布をし、
F群の第2の金属種は絶対量として平坦に分布している
屈折率分布型光学素子である。表3中の光学特性のうち
Δnd の符号が負であるのは、これらの光学素子の屈折
率部が中心部で高くなる凸状の分布をしていることを、
Δnd の符号が正であるのは屈折率が凹状の分布をして
いることを示す。また、Δnd とΔνd の積の符号が正
であるのは、得られたガラスの分布特性が、図5のA方
向であることを示し、よってこれらの光学素子が色収差
発生量の少ない優れたものであることがわかった。
【0023】
【表3】
【0024】
【実施例15〜18】上記実施例1〜14ではG,F群
より1種ずつのみを選択した例を示したが、各群から2
種以上の金属種を選択しても可能である。
【0025】実施例15〜18は、表4に記載したよう
に凸状の濃度分布を持つ第1の金属種をG群より、平坦
な濃度分布を持つ第2の金属種をF群より、各々1種或
いは2種以上選択し、中心部に表4中に記載の酸化物換
算比含有し、外周部に向けてG群の第1の金属種がほぼ
放物線状に減少する分布をし、F群の第2の金属種は絶
対量として平坦に分布している場合の径方向屈折率分布
型光学素子である。
【0026】
【表4】
【0027】
【実施例19】表5に記載したような中心部の組成(9
0−x)SiO2 −xNb2 5 −10La2 3 であ
る媒質中からLa2 3 のみを溶出することによって、
外周部の組成(90−x)SiO2 −xNb2 5 −0
La2 3 とした屈折率分布型光学素子の光学特性は、
ガラス中に絶対量として均一に存在するNb2 5 の比
率xの変化に伴い変化していくことが明らかとなった。
表5および図3に示したようにNbの添加量が増えるに
したがってΔνd は負の方向に大きくなっている。
【0028】
【表5】
【0029】したがって、平坦な分布を持つF群の第2
の金属種の量を変化させることにより得た光学素子も、
色収差補正の点で優れたものであり、色収差発生量はF
群の第2の金属種の量によりコントロールできることが
わかった。
【0030】
【実施例20】これまでF群の第2の金属種が絶対値と
して平坦に分布する場合について述べてきたが、平坦か
ら僅かにはずれた場合にはも同様な効果が得られる。例
えば、表6はこのような効果を示す例であるが、中心部
の組成65SiO2 −15TiO2 −20Y2 3 、外
周部の組成65SiO2 −14TiO2 −0Y2 3
なっており、TiO2 は絶対量として、小さな濃度勾配
をもって存在している。図4において1はこのときのn
d −νd 特性を示すものであり、TiO2 が全く平坦に
分布するような光学素子の特性(図4の2)とほぼ同様
であった。よって、F群の第2の金属種が平坦から僅か
にはずれた分布を持つ光学素子においても、色収差発生
量の少なく、色収差補正の点で優れているものがあるこ
とがわかった。
【0031】
【表6】
【0032】以上の例ではG群の第1の金属種の外周部
組成が0となっているが、G群の外周部組成が0でない
場合にも分布特性の方向は変わらず、色収差の発生を抑
えた屈折率分布型光学素子を得ることができる。また、
軸方向屈折率分布型光学素子へ応用したときにも、高い
効果を引き出せることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の屈折率分布型光
学素子によれば、色収差補正の点で優れ、すなわち屈折
率が大きくなるにつれてアッベ数も大きくなるような、
もしくは屈折率の増大に対するアッベ数の変化が少ない
屈折率分布型光学素子を容易に作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による屈折率分布型光学素子の金属含有
量分布を示す概念図である。
【図2】本発明による屈折率分布型光学素子の金属含有
量分布を示す概念図である。
【図3】実施例19の屈折率分布型光学素子の屈折率と
アッベ数の関係を示す図である。
【図4】実施例20の屈折率分布型光学素子の屈折率と
アッベ数の関係を示す図である。
【図5】屈折率分布型光学素子の屈折率とアッベ数の関
係のうち好ましいものとそうでないものを示す図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 La,Zr,Sn,In,Y,Ge,Z
    n,Ba,Ca,As,Sr,Ga,Gdより選ばれた
    少なくとも1種の第1の金属種が媒質中に勾配をもって
    分布し、Nb,Ta,Ti,Bi,Pb,Sb,Zr,
    Sn,In,Y,Tlより選ばれた少なくとも1種の第
    2の金属種が、絶対量として次式 |(ΔCf /ΔCg )|・100 ≦ 5 ここで、ΔCg :第1の金属種の金属酸化物換算量の最
    大値と最小値との差 ΔCf :第2の金属種の金属酸化物換算量の最大値と最
    小値との差 に示されるような略平坦に分布することを特徴とする屈
    折率分布型光学素子
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