JPH0587662A - 絶対圧型半導体圧力センサの製造方法 - Google Patents
絶対圧型半導体圧力センサの製造方法Info
- Publication number
- JPH0587662A JPH0587662A JP27347391A JP27347391A JPH0587662A JP H0587662 A JPH0587662 A JP H0587662A JP 27347391 A JP27347391 A JP 27347391A JP 27347391 A JP27347391 A JP 27347391A JP H0587662 A JPH0587662 A JP H0587662A
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- Japan
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- bottom wall
- package
- type semiconductor
- pressure
- absolute
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リードピンの周囲から測定圧力のリークがな
く、また製造工程を省力化し、作業能率のよい絶対圧型
半導体圧力センサの製造方法の提供。 【構成】 リードピン4を埋設し、かつリードピン4の
上方周囲に溝5bを形成した底壁5aを有する樹脂成形
パッケージ5を用い、該パッケージ5内の溝5bを満た
し、かつ底壁5aを所定厚さに覆う量の接着剤11を注
入し、次いで底壁5aの中央所定位置にセンサチップA
を上記接着剤11により接着固定する工程を含むこと。
く、また製造工程を省力化し、作業能率のよい絶対圧型
半導体圧力センサの製造方法の提供。 【構成】 リードピン4を埋設し、かつリードピン4の
上方周囲に溝5bを形成した底壁5aを有する樹脂成形
パッケージ5を用い、該パッケージ5内の溝5bを満た
し、かつ底壁5aを所定厚さに覆う量の接着剤11を注
入し、次いで底壁5aの中央所定位置にセンサチップA
を上記接着剤11により接着固定する工程を含むこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計測器の圧力制御や自
動車のエンジン制御などの工業用機器、血圧計などの医
療用機器、時計や掃除機などの民生用機器に利用される
絶対圧型半導体圧力センサの製造方法に関する。
動車のエンジン制御などの工業用機器、血圧計などの医
療用機器、時計や掃除機などの民生用機器に利用される
絶対圧型半導体圧力センサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶対圧型半導体圧力センサの従来の製造
方法を説明する。なお、下記の方法により製作した圧力
センサの構造図を示す図4に付した符号を用いて説明す
る。 (a)封着工程 ウエハプロセスが完了し、複数個のセンサチップが作ら
れたシリコンウエハと台座(ガラス板又はシリコンウエ
ハ)とを真空状態で静電封着し、もしくは低融点ガラス
等を接着剤として接着し、その感圧部(ダイアフラム)
裏側に基準真空室を形成する。 (b)ダイシング工程 シリコンウエハと台座との接合体を個々の絶対型半導体
圧力センサのセンサチップに切断分離する。切断分離に
はダイシングソーを用いる。よって、センサチップA
は、感圧部1と、この感圧部1の裏側に基準真空室2を
介在して接着した台座3とから構成される。 (c)樹脂成形パッケージ受入工程 ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)などの樹脂より断面ほぼU字
状に型成形され、その底壁5aに複数の金属製のリード
ピン4を埋設したパッケージ5を挿入する。
方法を説明する。なお、下記の方法により製作した圧力
センサの構造図を示す図4に付した符号を用いて説明す
る。 (a)封着工程 ウエハプロセスが完了し、複数個のセンサチップが作ら
れたシリコンウエハと台座(ガラス板又はシリコンウエ
ハ)とを真空状態で静電封着し、もしくは低融点ガラス
等を接着剤として接着し、その感圧部(ダイアフラム)
裏側に基準真空室を形成する。 (b)ダイシング工程 シリコンウエハと台座との接合体を個々の絶対型半導体
圧力センサのセンサチップに切断分離する。切断分離に
はダイシングソーを用いる。よって、センサチップA
は、感圧部1と、この感圧部1の裏側に基準真空室2を
介在して接着した台座3とから構成される。 (c)樹脂成形パッケージ受入工程 ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)などの樹脂より断面ほぼU字
状に型成形され、その底壁5aに複数の金属製のリード
ピン4を埋設したパッケージ5を挿入する。
【0003】(d)ダイボンド工程 パッケージ5の底壁5aの中央部におけるセンサチップ
接着部位にエポキシ系、シリコン系などの接着剤6を塗
布し、センサチップAの台座3を載置して接着固定す
る。接着剤6の塗布にはディスペンサー、センサチップ
Aの接着固定にはダイボンド装置を使用する。 (e)ワイヤボンド工程 センサチップAの感圧部1の電極とリードピンチ4を金
線7により加熱融着する。 (f)シール工程 センサチップAの特に感圧部1を保護し、受圧媒体とな
るゲル8(例えば、シリコーン樹脂)をパッケージ5の
内腔に充填する。なお、図4においては、部品配置を明
瞭にすることからゲルの充填状態は図示せずに符号8の
みを付した。
接着部位にエポキシ系、シリコン系などの接着剤6を塗
布し、センサチップAの台座3を載置して接着固定す
る。接着剤6の塗布にはディスペンサー、センサチップ
Aの接着固定にはダイボンド装置を使用する。 (e)ワイヤボンド工程 センサチップAの感圧部1の電極とリードピンチ4を金
線7により加熱融着する。 (f)シール工程 センサチップAの特に感圧部1を保護し、受圧媒体とな
るゲル8(例えば、シリコーン樹脂)をパッケージ5の
内腔に充填する。なお、図4においては、部品配置を明
瞭にすることからゲルの充填状態は図示せずに符号8の
みを付した。
【0004】前記の工程により製作した絶対圧型半導体
圧力センサは、図5に示すように、そのパッケージ5の
外壁と組込み本体側のパッケージ9の内壁との間に封止
材10(例えば、Oリング)を介在して装着され、パッ
ケージ5の内部より測定圧力のリークがないようになさ
れている。
圧力センサは、図5に示すように、そのパッケージ5の
外壁と組込み本体側のパッケージ9の内壁との間に封止
材10(例えば、Oリング)を介在して装着され、パッ
ケージ5の内部より測定圧力のリークがないようになさ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、パッケ
ージ5の内部より測定圧力のリークがないようにOリン
グ等の封止材10を介しているが、前記の樹脂成形パッ
ケージ受入工程(c)におけるパッケージ5は、型成形
の際にリードピン4を埋設しているので、金属製のリー
ドピン4と成型樹脂との熱膨張係数の相違から、リード
ピン4と底壁5aとの気密性が悪く、リードピン4の周
囲に隙間が生じこの隙間より測定圧力がリークし、正確
な圧力測定ができないという問題があった。
ージ5の内部より測定圧力のリークがないようにOリン
グ等の封止材10を介しているが、前記の樹脂成形パッ
ケージ受入工程(c)におけるパッケージ5は、型成形
の際にリードピン4を埋設しているので、金属製のリー
ドピン4と成型樹脂との熱膨張係数の相違から、リード
ピン4と底壁5aとの気密性が悪く、リードピン4の周
囲に隙間が生じこの隙間より測定圧力がリークし、正確
な圧力測定ができないという問題があった。
【0006】また、前記のダイボンド工程(d)におい
て、パッケージ5の底壁5aに接着剤6をセンサチップ
Aの周囲からはみ出ない程度に塗布するので、作業能率
に欠ける点があった。
て、パッケージ5の底壁5aに接着剤6をセンサチップ
Aの周囲からはみ出ない程度に塗布するので、作業能率
に欠ける点があった。
【0007】本発明は、前記の課題に鑑み、リードピン
の周囲から測定圧力のリークがなく、また製造工程を省
力化し、作業能率を向上しうる絶対圧型半導体圧力セン
サの製造方法を提供することを目的とする。
の周囲から測定圧力のリークがなく、また製造工程を省
力化し、作業能率を向上しうる絶対圧型半導体圧力セン
サの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するために、リードピンを埋設し、かつリードピン
の上方周囲に溝を形成した底壁を有する樹脂成形パッケ
ージを用い、上記パッケージ内の溝を満たし、かつ底壁
を所定厚さに覆う量の接着剤を注入し、次いで底壁の中
央所定位置にセンサチップを上記接着剤により接着固定
する工程を採用したことにある。
達成するために、リードピンを埋設し、かつリードピン
の上方周囲に溝を形成した底壁を有する樹脂成形パッケ
ージを用い、上記パッケージ内の溝を満たし、かつ底壁
を所定厚さに覆う量の接着剤を注入し、次いで底壁の中
央所定位置にセンサチップを上記接着剤により接着固定
する工程を採用したことにある。
【0009】
【作用】リードピン周囲の溝を満たし、かつ底壁を所定
厚さに覆う量を注入した接着剤が、リードピンと底壁と
の気密性を確保すると共に、センサチップの接着固定に
機能する。
厚さに覆う量を注入した接着剤が、リードピンと底壁と
の気密性を確保すると共に、センサチップの接着固定に
機能する。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
本発明に係る製造方法は従来の製造方法に比して、樹脂
成形パッケージの受入工程とダイボンド工程を異にし、
他の工程は同一であるので、上記の二つの工程について
説明し、他の工程の説明は省略する。 (イ)樹脂成形パッケージ受入工程 複数の金属製のリードピン4を埋設し、PPS、PBT
などの樹脂より型成形して挿入されるパッケージ5の底
壁5aには、各リードピン4の上方周囲に溝5bが形成
され、中央部にセンサチップAの接着ステージ5cが形
成されている(図1参照)。
本発明に係る製造方法は従来の製造方法に比して、樹脂
成形パッケージの受入工程とダイボンド工程を異にし、
他の工程は同一であるので、上記の二つの工程について
説明し、他の工程の説明は省略する。 (イ)樹脂成形パッケージ受入工程 複数の金属製のリードピン4を埋設し、PPS、PBT
などの樹脂より型成形して挿入されるパッケージ5の底
壁5aには、各リードピン4の上方周囲に溝5bが形成
され、中央部にセンサチップAの接着ステージ5cが形
成されている(図1参照)。
【0011】(ロ)ダイボンド工程 各リードピン4の上方周囲の溝5bを満たし、しかも底
壁5aを所定厚さに覆う(接着ステージ5cの上面を含
む)量の接着剤11をパッケージ5内に注入する。そし
て、底壁5aの中央部における接着ステージ5cに上記
接着剤11を介してセンサチップAを接着固定する(図
2参照)。接着剤11は、シリコーン系又はエポキシ系
の低粘度の樹脂を使用する。
壁5aを所定厚さに覆う(接着ステージ5cの上面を含
む)量の接着剤11をパッケージ5内に注入する。そし
て、底壁5aの中央部における接着ステージ5cに上記
接着剤11を介してセンサチップAを接着固定する(図
2参照)。接着剤11は、シリコーン系又はエポキシ系
の低粘度の樹脂を使用する。
【0012】図3は本発明の製造方法により製作した絶
対圧型半導体圧力センサの縦断面図を示す。
対圧型半導体圧力センサの縦断面図を示す。
【0013】
【発明の効果】本発明は、リードピンを埋設した底壁の
リードピンの上方周囲に溝を形成した樹脂成形パッケー
ジを用い、上記溝を満たし、しかも底壁を所定厚さに覆
う量の接着剤をパッケージ内に注入する工程を有するの
で、 (a) 溝を満たした接着剤が、リードピン周囲からの
測定圧力のリークを封止すると同時に、底壁中央部をも
覆う接着剤によりセンサチップを接着固定することがで
き、製造工程を省略化し、作業能率が向上する。 (b) リードピン周囲からの測定圧力のリークが阻止
されるので、正確な圧力測定が可能な絶対圧型半導体圧
力センサを製造することができる。
リードピンの上方周囲に溝を形成した樹脂成形パッケー
ジを用い、上記溝を満たし、しかも底壁を所定厚さに覆
う量の接着剤をパッケージ内に注入する工程を有するの
で、 (a) 溝を満たした接着剤が、リードピン周囲からの
測定圧力のリークを封止すると同時に、底壁中央部をも
覆う接着剤によりセンサチップを接着固定することがで
き、製造工程を省略化し、作業能率が向上する。 (b) リードピン周囲からの測定圧力のリークが阻止
されるので、正確な圧力測定が可能な絶対圧型半導体圧
力センサを製造することができる。
【図1】本発明の製造方法に用いる樹脂成形パッケージ
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】本発明のダイボンド工程の説明図にして、図2
(A)は縦断面図、図2(B)は平面図である。
(A)は縦断面図、図2(B)は平面図である。
【図3】本発明の製造方法により製作された絶対圧型半
導体圧力センサの縦断面図である。
導体圧力センサの縦断面図である。
【図4】従来の製造方法の説明図であり、図4(A)は
縦断面図、図4(B)は図4(A)のX−X線断面図で
ある。
縦断面図、図4(B)は図4(A)のX−X線断面図で
ある。
【図5】絶対圧型半導体圧力センサの一使用例を示す縦
断面図である。
断面図である。
A 絶対圧型半導体圧力センサのセンサチップ 1 感圧部 2 基準圧力室 3 台座 4 リードピン 5 パッケージ 5a 底壁 5b 溝 5c 接着ステージ 7 金線 11 接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】 リードピンを埋設し、かつリードピンの
上方周囲に溝を形成した底壁を有する樹脂成形パッケー
ジを用い、 上記パッケージ内の溝を満たし、かつ底壁を所定厚さに
覆う量の接着剤を注入し、 底壁の中央所定位置にセンサチップを上記接着剤により
接着固定する、工程を含む絶対圧型半導体圧力センサの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27347391A JPH0587662A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 絶対圧型半導体圧力センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27347391A JPH0587662A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 絶対圧型半導体圧力センサの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587662A true JPH0587662A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17528409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27347391A Pending JPH0587662A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 絶対圧型半導体圧力センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587662A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991003000A1 (en) * | 1989-08-18 | 1991-03-07 | Ibiden Co., Ltd. | Optical deflector |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP27347391A patent/JPH0587662A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991003000A1 (en) * | 1989-08-18 | 1991-03-07 | Ibiden Co., Ltd. | Optical deflector |
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