JP2002039887A - 半導体力学量センサおよびその製造方法 - Google Patents
半導体力学量センサおよびその製造方法Info
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Abstract
センサにおいて、接着剤に起因する不具合の発生を防止
する。 【解決手段】 センサチップ11をパッケージ10内に
固定した半導体力学量センサであって、パッケージ内に
はセンサチップ全体を覆うようにゲル15を充填し、セ
ンサチップはパッケージから離間して固定する。これに
より、センサチップ11をパッケージ10内に固定する
際に、接着剤を用いることなくパッケージ10から遊離
させた状態で固定することができ、接着剤に起因する不
良発生を防止することができる。
Description
ウジング内に配置する半導体力学量センサおよびその製
造方法に関する。
剤によりセンサチップをパッケージ内に固定するように
したものがある。
様であり、それぞれ硬化条件も異なる。このため、接着
剤の硬化不良によるセンサチップのはがれ、あるいは接
着剤の硬化収縮時に発生する応力による圧力センサの特
性不良や精度低下が生ずるといった問題がある。
プをパッケージ内に固定する圧力センサにおいて、接着
剤に起因する不具合の発生を防止することを目的とす
る。
め、請求項1に記載の発明では、センサチップ(11)
をパッケージ(10)内に固定した半導体力学量センサ
であって、パッケージ内にはセンサチップ全体を覆うよ
うにゲル(15)が充填されており、センサチップはパ
ッケージから離間して配置されていることを特徴として
いる。
ケージ(10)内に固定する際に、接着剤を用いること
なくパッケージ(10)から遊離させた状態で固定する
ことができ、接着剤に起因する不良発生を防止すること
ができる。
チップ(11)をパッケージ(10)内に固定した半導
体圧力センサを製造する方法であって、パッケージ内に
センサチップを仮固定する工程と、パッケージ内にセン
サチップ全体を覆うようにゲル(15)を充填する工程
とを備えることを特徴としている。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
について図1、図2に基づいて説明する。図1は半導体
圧力センサ(半導体力学量センサ)の断面構成を示し、
図2は半導体圧力センサの製造工程を示している。
力センサは、パッケージ10内にセンサチップ11が固
定されている。センサチップ11は、パッケージ10と
は接触していない遊離状態でゲル15によって固定され
ている。パッケージ10には、ワイヤボンディング時に
センサチップ11を真空吸引して仮固定するための吸引
口10aが形成されている。吸引口10aは、エキスパ
ンダ14にてシールされている。
て構成されている。センサチップ11には、図示しない
ダイヤフラム、ピエゾ抵抗、配線が設けられている。配
線からワイヤ13にて、外部回路と電気的に接続されて
いる。センサチップ11では、圧力測定媒体の圧力によ
るダイヤフラムの変位に応じてピエゾ抵抗の抵抗値が変
化し、圧力測定媒体の圧力を検出することができる。
させるために補助部材である台座12に固定されてい
る。台座12はガラスから構成されており、陽極接合法
によりセンサチップ11と接合されている。
11全体およびワイヤ13を覆うようにゲル15が充填
されている。ゲル15としては、シリコン系ゲルやフロ
ロシリコン系ゲルを用いることができる。ゲル15は、
センサチップ11をパッケージ10内に固定するととも
に、センサチップ11およびワイヤ13の保護も兼ねて
いる。
上方より圧力測定媒体からの圧力をゲル15表面に受け
ると、ゲル15を介して圧力がセンサチップ11に伝わ
る。センサチップ11では図示しないダイヤフラム、ピ
エゾ抵抗により圧力が電気信号に変換され、ワイヤ13
を介して外部に出力される。
方法について図2に基づいて説明する。まず、台座12
に接合されたセンサチップ11を用意し、これをパッケ
ージ10に形成された吸引口10aから真空吸引するこ
とで、パッケージ10内の底面に仮固定する(図2
(a))。この仮固定された状態で、ワイヤボンディン
グが行われる(図2(b))。
からセンサチップ11の吸引を解除するとともに、吸引
口10aをエキスパンダ14によりシールする(図2
(c))。このときセンサチップ11は、ワイヤ13の
みでパッケージ10内に固定されている。センサチップ
11は、吸引解除されるとワイヤ13の弾性によりパッ
ケージ10の底面から浮き上がり、センサチップ11と
パッケージ10底面との間に隙間が形成され、センサチ
ップ11は遊離状態となる。
(塗布)される(図2(d))。このとき、ゲル15に
よってワイヤ13を切断しないように、ゲル15はゆっ
くりと充填される。ゲル15は、センサチップ11およ
びワイヤ13を覆うまで注入される。その後、ゲル15
を硬化させて半導体圧力センサが完成する。
成であれば、センサチップ11をパッケージ10内に固
定する際、接着剤を用いることなくゲル15によってパ
ッケージ10から遊離させた状態で固定しているので、
接着剤に起因する不良発生を防止することができる。
は、本発明を半導体圧力センサに適用したが、これに限
らず、センサチップをパッケージに固定する力学量セン
サであれば適用でき、例えば同様の構成を有する加速度
センサにも適用できる。
ある。
13…ワイヤ、14…エキスパンダ、15…ゲル。
Claims (2)
- 【請求項1】 センサチップ(11)をパッケージ(1
0)内に固定した半導体力学量センサであって、 前記パッケージ内には前記センサチップ全体を覆うよう
にゲル(15)が充填されており、前記センサチップは
前記パッケージから離間して配置されていることを特徴
とする半導体力学量センサ。 - 【請求項2】 センサチップ(11)をパッケージ(1
0)内に固定した半導体圧力センサを製造する方法であ
って、 前記パッケージ内に前記センサチップを仮固定する工程
と、 前記パッケージ内に前記センサチップ全体を覆うように
ゲル(15)を充填する工程とを備えることを特徴とす
る半導体圧力センサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000224094A JP2002039887A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 半導体力学量センサおよびその製造方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=18718112
Family Applications (1)
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JP2000224094A Pending JP2002039887A (ja) | 2000-07-25 | 2000-07-25 | 半導体力学量センサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2002039887A (ja) |
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- 2000-07-25 JP JP2000224094A patent/JP2002039887A/ja active Pending
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