JPH09243492A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JPH09243492A
JPH09243492A JP4933696A JP4933696A JPH09243492A JP H09243492 A JPH09243492 A JP H09243492A JP 4933696 A JP4933696 A JP 4933696A JP 4933696 A JP4933696 A JP 4933696A JP H09243492 A JPH09243492 A JP H09243492A
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JP
Japan
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sensor chip
circuit board
pressure
printed circuit
pipe
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Application number
JP4933696A
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English (en)
Inventor
Masami Hori
正美 堀
Norikimi Kaji
紀公 梶
Nobuyuki Ibara
伸行 茨
Masahiro Kodo
正博 小堂
Hiroshi Saito
宏 齊藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度特性の向上が図れるとともに外力の影響を
受けにくく、且つセンサチップとプリント基板との接続
作業が容易な圧力センサを提供する。 【解決手段】ボディ4の底面には円筒状の圧力導入管7
が突設されている。回路部品が実装されたプリント基板
2に設けた嵌合孔2aには、外鍔6aを有する円筒状の
金属パイプ6が嵌合され固着されている。この金属パイ
プ6の一端部にセンサチップ1が接着され、ワイヤボン
ディングによってプリント基板2と接続されている。一
方、金属パイプ6の他端部はボディ4に設けられた凹所
4aに嵌合され、圧力導入管7と連通した状態でボディ
4に固定される。このように、センサチップ1を形成す
るシリコンと熱膨張率の近い金属パイプ6にセンサチッ
プ1と取着しているから、温度特性の向上が図れ、外力
の影響も受けにくい。また、センサチップ1とプリント
基板2との接続作業も容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリコンの優れた弾性体とし
ての性質を利用し、マイクロマシニング技術によりダイ
ヤフラム部と呼ばれる薄膜部をシリコン基板に形成して
圧力変化を電気信号に変換するようにした圧力センサが
提供されている。図21はこのような従来の圧力センサ
の一例を示し、シリコンのピエゾ抵抗効果を利用してダ
イヤフラム部の歪みを拡散抵抗の抵抗値変化として検出
するピエゾ抵抗型(あるいは歪みゲージ型)の圧力セン
サであって、半導体基板を加工して薄膜のダイヤフラム
部1a及びダイヤフラム部1aの圧力による歪みを検出
する検出素子(ピエゾ抵抗)が形成されたセンサチップ
1と、少なくとも検出素子の出力を処理する回路が形成
されたプリント基板40と、内部にセンサチップ1及び
プリント基板40が収納される合成樹脂製の器体41
と、器体41の内部に被圧力検出流体を導入するために
器体41に一端部が挿通された圧力導入管42とを備え
ている。
【0003】器体41は、矩形函形に形成されたボディ
41aと、ボディ41aの開口部に気密に取着されるカ
バー41bとで構成され、ボディ41aの底面を貫通す
るように略円筒状の圧力導入管42が一体に形成されて
いる。また、外部の大気を器体41の内部に導入するた
めに、ボディ41aの底面から略円筒状の大気導入管4
3が突設されている。なお、ボディ41aには複数の端
子板44が植設されており、その一端部が各々プリント
基板40に設けられた端子部40aと電気的に接続され
ている。
【0004】一方、器体41の内部に収納されるプリン
ト基板40は、セラミックやガラスエポキシ樹脂により
矩形板状に形成されており、センサチップ1の出力信号
を増幅する増幅回路や出力信号の温度補償を行う温度補
償回路などの処理回路を構成する回路部品が実装されて
いる。また、プリント基板40には厚み方向に貫通する
矩形の嵌合孔40bが設けられており、この嵌合孔40
bに嵌合させた圧力導入管42の先端部の表面にセンサ
チップ1がダイボンド接着剤等により接着固定されてい
る。さらに、センサチップ1と、プリント基板40に形
成されたボンディングパッド45とが金あるいはアルミ
などから成るワイヤ46をボンディングすることで接続
されている。なお、センサチップ1のダイヤフラム部1
aは圧力導入管42の先端部の開口面と対向させてあ
り、圧力導入管42を通って導入される被圧力検出流体
(気体や液体)によってセンサチップ1のダイヤフラム
部1aが歪むことになるから、その歪みを検出素子たる
ピエゾ抵抗の抵抗値変化として取り出すことで圧力を検
出することができるものである。
【0005】また、センサチップ1並びにプリント基板
40の表面には、センサチップ1やワイヤ46並びにプ
リント基板40の保護や耐湿性向上のためにシリコンゲ
ル47が塗布されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、センサチップ1をボディ41aと一体
に形成された合成樹脂製の圧力導入管42の先端部に接
着固定しているため、センサチップ1を形成する半導体
基板と圧力導入管42との熱膨張率の差によって圧力セ
ンサとしての温度特性が劣化するという問題や、器体4
1に加わる外力による影響が圧力導入管42によってセ
ンサチップ1に伝わり、特性変化が生じ易いという問題
があった。また、センサチップ1とプリント基板40と
のワイヤボンディングは、センサチップ1及びプリント
基板40を器体41内に収納した状態で行わなければな
らず、ワイヤボンディングの作業に手間がかかったり作
業時の熱によって合成樹脂製の器体41が変形してしま
うという問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、温度特性の向上が図れ
るとともに外力の影響を受けにくく、且つセンサチップ
とプリント基板との接続作業が容易な圧力センサを提供
するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、半導体基板を加工して薄膜のダ
イヤフラム部及び該ダイヤフラム部の圧力による歪みを
検出する検出素子が形成されたセンサチップと、少なく
とも前記検出素子の出力を処理する回路が形成されたプ
リント基板と、内部に前記センサチップ及び前記プリン
ト基板が収納される器体と、該器体の内部に被圧力検出
流体を導入するために前記器体に一端部が挿通された圧
力導入管と、前記プリント基板を貫通して取着されると
ともに前記圧力導入管の一端部と連通し且つ他端部に前
記センサチップが固定される略筒状の金属パイプとを備
えたものであり、センサチップが取着される金属パイプ
の熱膨張率がセンサチップの熱膨張率に近いために温度
特性の向上が図れ、しかも、圧力導入管とセンサチップ
との間には金属パイプが介在するために外力の影響を受
けにくく、しかも、センサチップは金属パイプを介して
プリント基板に取り付けられるから、器体の内部に収納
する前にセンサチップとプリント基板とを接続すること
ができ、接続作業が容易になるとともに信頼性の向上が
図れる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記金属パイプを圧力導入管として成るものであ
り、部品点数の削減が可能となる。請求項3の発明は、
請求項1又は2の発明において、前記圧力導入管と連通
する連通孔を具備するとともに一方の側面に前記センサ
チップが固着され且つ他方の側面に前記金属パイプが固
着されたガラス製の台座を備えたものであり、センサチ
ップと熱膨張率がさらに近いガラス製の台座を介在させ
ることにより、さらに温度特性の安定化が図れる。
【0010】請求項4の発明は、上記目的を達成するた
めに、半導体基板を加工して薄膜のダイヤフラム部及び
該ダイヤフラム部の圧力による歪みを検出する検出素子
が形成されたセンサチップと、前記検出素子の出力を処
理する回路が少なくとも形成されたプリント基板と、内
部に前記センサチップ及び前記プリント基板が収納され
る器体と、該器体の内部に被圧力検出流体を導入するた
めに前記器体に一端部が挿通された圧力導入管と、該圧
力導入管と連通する連通孔を具備するとともに一方の側
面に前記センサチップが固着され且つ他方の側面にて前
記プリント基板に固着されたガラス製の台座とを備えた
ものであり、センサチップが取着されるガラス製の台座
の熱膨張率がセンサチップの熱膨張率に近いために温度
特性の向上が図れ、しかも、圧力導入管とセンサチップ
との間には少なくともガラス製の台座が介在するために
外力の影響を受けにくく、しかも、センサチップはガラ
ス製の台座を介してプリント基板に取り付けられるか
ら、器体の内部に収納する前にセンサチップとプリント
基板とを接続することができ、接続作業が容易になると
ともに信頼性の向上が図れる。
【0011】請求項5の発明は、請求項1又は2又は3
又は4の発明において、前記センサチップに塗布される
保護用のシリコン系樹脂と、前記プリント基板に塗布さ
れるシリコンゲルとを分離して成るものであり、シリコ
ンゲルがセンサチップに接触することがなくなり、シリ
コンゲルの影響による特性劣化が防止でき、特性の安定
化が図れる。
【0012】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記プリント基板と前記圧力導入管との隙間内に前
記シリコンゲルが回り込むことを防止する防止手段を備
えたものであり、センサチップのダイヤフラム部へのシ
リコンゲルの回り込みによる特性の劣化を防止すること
ができる。請求項7の発明は、請求項1又は2又は3又
は4又は5又は6の発明において、金属製のシールド板
を合成樹脂製の前記器体と一体に形成して成るものであ
り、金属製のシールド板によって器体の強度及び外来ノ
イズに対するシールド性の向上が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態を示す側
面断面図である。なお、本実施形態の基本構成は従来例
と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説
明は省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ
説明する。
【0014】本実施形態では、図2(b)に示すように
外鍔6aを有する略円筒状の金属パイプ6をプリント基
板2に取着するとともに、この金属パイプ6の一端部に
センサチップ1を接着固定し、ボディ4及びカバー5か
ら成る合成樹脂製の器体3に一体に突設された円筒状の
圧力導入管7と金属パイプ6とを連通させ、圧力導入管
7によって導入された被圧力検出流体を金属パイプ6を
介してセンサチップ1にまで導くようにしたことに特徴
がある。
【0015】図2(a)に示すように、セラミックある
いはガラスエポキシ樹脂により矩形板状に形成されたプ
リント基板2には、従来例と同様にセンサチップ1の出
力信号を増幅する増幅回路や出力信号の温度補償を行う
温度補償回路などの処理回路を構成する回路部品が実装
されるとともに、金属パイプ6の一端部が嵌合する嵌合
孔2aが設けてあり、この嵌合孔2aに一端部を嵌合さ
せることで金属パイプ6がプリント基板2に固定され
る。なお、シリコン系やエポキシ樹脂系等の接着剤によ
ってプリント基板2に金属パイプ6を固着するようにし
てよもい。さらに、図3(a)及び(b)に示すよう
に、金属パイプ6の一端部及び嵌合孔2aの形状を矩形
としてもよい。
【0016】一方、金属パイプ6は、熱膨張率がシリコ
ンと近い金属材料、例えば42アロイ等の鉄・ニッケル
合金やコバール等で形成され、ボディ4の底面に設けら
れた凹所4aに一端部を嵌合させ、接着剤によってボデ
ィ4に気密に固着される。同様に、金属パイプ6の他端
部には、シリコン系やエポキシ樹脂系の比較的に軟らか
い接着剤によってセンサチップ1が気密に固着されてい
る。ここで、凹所4aの底面にはボディ4と一体形成さ
れた圧力導入管7の一端が開口しており、凹所4aに嵌
合され固着された金属パイプ6と圧力導入管7とが連通
するため、圧力導入管7より器体3の内部に導入された
被圧力検出流体が金属パイプ6を通してセンサチップ1
のダイヤフラム部1aまで導かれることになる。
【0017】金属パイプ6の一端部に固着されたセンサ
チップ1は、プリント基板2に設けられたボンディング
パッド(図示せず)とワイヤボンディングによって電気
的に接続され、プリント基板2上に構成された回路と導
通する。また、センサチップ1並びにボンディングされ
たワイヤ46を保護するために、JCR(Junction Coa
ting Resin)と総称される保護用の樹脂を塗布して成る
保護層8によってセンサチップ1が覆われている。な
お、本実施形態で用いたJCRは、シリコンとの熱膨張
率が近いシリコン系の樹脂である。さらに、プリント基
板2の露出面には耐湿性向上のためにシリコンゲル9が
塗布されている。
【0018】器体3を構成するボディ4とカバー5は、
PBTやPPSなどの合成樹脂により形成され、カバー
5から突設された組立爪5aの先端部に穿設された係合
孔5bに、ボディ4の側面に設けられた係合突起4bを
係合させることで着脱自在に取り付けられて器体3が組
み立てられる。ここで、ボディ4には複数本の長板状の
端子板10がインサート成形されており、各端子板10
の一端部はボディ4内に設けられた端子台4cに固定さ
れている。
【0019】次に、本実施形態の圧力センサの製造工程
を、図4に模式的に示した工程フロー図を参照して簡単
に説明する。まず、裏面にトリミング用の厚膜抵抗Rが
形成された平板状のセラミック基板11の表面に、複数
個のプリント基板2に分割するためのVノッチ12を縦
横に形成し、このVノッチ12により区割りされた各プ
リント基板2の部分に処理回路を構成するIC13やセ
ラミックコンデンサ14などの回路部品と、金属パイプ
6とを実装する(同図(a)参照)。さらに、裏面側に
おいて金属パイプ6の先端面に接着剤によってセンサチ
ップ1を気密に固着するとともに、金線15をワイヤボ
ンディングしてプリント基板2のパターンにセンサチッ
プ1を接続し、さらに、センサチップ1並びに金線15
を含めたセンサチップ1とパターンとの接続部分に保護
用のJCRを塗布して保護層8を形成する(同図(b)
参照)。
【0020】それから、Vノッチ12の箇所でセラミッ
ク基板11を分断することにより、センサチップ1及び
金属パイプ6が実装された複数個のプリント基板2が得
られる(同図(c)参照)。プリント基板2は、IC1
3や金属パイプ6が実装された表面側を内側にしてボデ
ィ4の内部に収納される。このとき、ボディ4の底面よ
り突出した圧力導入管7の端面並びに端子板10が固定
されている端子台4cの表面には接着剤が塗布されてお
り、プリント基板2がボディ4に接着固定される(同図
(d)参照)。さらに、半田若しくは導電性接着剤16
によってボディ4に取着されたプリント基板2のパター
ンと各端子板10とを接続する(同図(e)参照)。
【0021】その次に、センサチップ1や回路の特性測
定を行ない、プリント基板2に形成されたトリミング抵
抗Rをレーザトリミング等の方法で調整した後、プリン
ト基板2の耐湿性を向上させるためにボディ4内にシリ
コンゲル9を注入する(同図(f)参照)。このとき、
ボディ4の底面より突設された大気導入管17の開口面
をシリコンゲル9によって塞がないようにする必要があ
る。なお、トリミング抵抗Rの代わりにボリューム抵抗
をプリント基板2に実装し、ボリューム抵抗によって特
性調整を行うようにしてもよい。
【0022】そして、ボディ4にカバー5を取り付け
(同図(g)参照)、最後にボディ4の両側面より突出
している複数の端子板10を裏面側(ボディ4の反開口
面側)に折曲して圧力センサが完成する(同図(h)参
照)。上述のように本実施形態では、センサチップ1と
の熱膨張率の差が小さい金属パイプ6の先端面にセンサ
チップ1を固着したから、従来例のような熱膨張率の差
に起因する温度特性の劣化が生じず、結果的に温度特性
の向上が図れる。また、圧力導入管7とセンサチップ1
との間には金属パイプ6が介在するために外力の影響を
受けにくく、しかも、センサチップ1は金属パイプ6を
介してプリント基板2に取り付けられるから、器体3の
内部に収納する前にセンサチップ1とプリント基板2と
をワイヤボンディングにより接続することができ、接続
作業が容易になるとともに信頼性の向上が図れるという
利点がある。また、本実施形態ではセンサチップ1が保
護層8によって覆われているため、センサチップ1に直
接シリコンゲル9が塗布されることがなく、特性調整後
にシリコンゲル9を塗布することによって生じていた従
来のような特性変化が生じることがないという利点もあ
る。
【0023】なお、図5に示すように、略中央に連通孔
18aを有するガラス製の台座18の一端面にセンサチ
ップ1を陽極接合し、この台座18の他端面を金属パイ
プ6の先端面に接着固定してもよく、この場合には、熱
膨張率がセンサチップ1にさらに近いガラス製の台座1
8が介在することにより、さらに温度特性の向上が図れ
るものである。
【0024】また、図6に示すように、JCRの保護層
8をセンサチップ1の表面のみに形成するとともに、プ
リント基板2を保護するシリコンゲル9を、センサチッ
プ1が固着されている金属パイプ6の先端面に達しない
程度に塗布することによってシリコンゲル9と保護層8
とを分離するようにすれば、さらに特性変化を防止する
ことができる。
【0025】(実施形態2)図7は本発明の第2の実施
形態を示す側面断面図であり、一端面にセンサチップ1
が固着された金属パイプ19の他端部をボディ4より突
出させることにより、金属パイプ19を圧力導入管に兼
用したことを特徴とするものであって、他の構成は従来
例及び実施形態1と共通であるから、共通する部分には
同一の符号を付して説明は省略する。
【0026】金属パイプ19は42アロイ等の鉄・ニッ
ケル合金により略円筒状に形成されており、実施形態1
と同様に一端部がプリント基板2の嵌合孔2aに嵌合さ
れ且つ接着固定される。一方、金属パイプ19の他端部
は、ボディ4の底面に穿設された貫通孔4dに挿通され
て外部へ突出させられるとともに、貫通孔4dとの隙間
に接着剤20が充填されてボディ4と固着されている。
【0027】上述のように、センサチップ1が固着され
る金属パイプ19を圧力導入管に兼用したため、部品点
数の削減が可能となり、コストダウンと製造工程の簡素
化とが図れるものである。 (実施形態3)図8は本発明の第3の実施形態を示す側
面断面図である。なお、本実施形態の基本構成は従来例
並びに実施形態1と共通であり、共通する部分には同一
の符号を付して説明は省略し、本実施形態の特徴となる
部分についてのみ説明する。
【0028】本実施形態では、図5に示したガラス製の
台座18の一端面にセンサチップ1を接合するととも
に、図9に示すようにセンサチップ1が接合された台座
18をプリント基板21の裏面側に取着し、プリント基
板21に形成され圧力導入管7と連通した挿通孔21a
を通して被圧力検出流体がセンサチップ1に導かれるよ
うにしたことに特徴を有し、センサチップ1との熱膨張
率の差がほとんどないガラス製の台座18の一端面にセ
ンサチップ1を接合したため、従来例のような熱膨張率
の差に起因する温度特性の劣化が生じず、結果的に温度
特性の向上が図れるとともに、圧力導入管7とセンサチ
ップ1との間に台座18が介在するために外力の影響を
受けにくくなるものである。
【0029】次に、本実施形態の圧力センサの製造工程
を、図10に模式的に示した工程フロー図を参照して簡
単に説明する。まず、裏面にトリミング用の厚膜抵抗が
形成された平板状のセラミック基板11の表面に、複数
個のプリント基板21に分割するためのVノッチ12を
縦横に形成し、このVノッチ12により区割りされた各
プリント基板21の部分に処理回路を構成するIC13
やセラミックコンデンサ14などの回路部品を実装する
(同図(a)参照)。ここで基板には、セラミック基板
11のように熱膨張率がシリコンと近いものを選択する
のが望ましい。さらに、プリント基板21の裏面側の挿
通孔21aの位置に、センサチップ1が一端面に固着さ
れた台座18を接着剤によって気密に固着するととも
に、金線15をワイヤボンディングしてプリント基板2
1のパターンにセンサチップ1を接続し、さらにセンサ
チップ1、台座18並びに金線15を含めたセンサチッ
プ1とパターンとの接続部分に保護用のJCRを塗布し
て保護層8を形成する(同図(b)参照)。
【0030】それから、Vノッチ12の箇所でセラミッ
ク基板11を分断することにより、センサチップ1が実
装された複数個のプリント基板21が得られる(同図
(c)参照)。プリント基板21は、IC13等が実装
された表面側を内側にしてボディ4の内部に収納され
る。このとき、ボディ4の底面より突出した圧力導入管
7の端面並びに端子板10が固定されている端子台4c
の表面には接着剤が塗布されており、プリント基板21
がボディ4に接着固定される(同図(d)参照)。さら
に、半田若しくは導電性接着剤16によってボディ4に
取着されたプリント基板21のパターンと各端子板10
とを接続する(同図(e)参照)。
【0031】その次に、センサチップ1や回路の特性測
定を行ない、プリント基板21に形成されたトリミング
抵抗Rをレーザトリミング等の方法で調整した後、プリ
ント基板21の耐湿性を向上させるためにボディ4内に
シリコンゲル9を注入する(同図(f)参照)。このと
き、ボディ4の底面より突設された大気導入管17の開
口面をシリコンゲル9によって塞がないようにする必要
がある。なお、トリミング抵抗Rの代わりにボリューム
抵抗をプリント基板21に実装し、ボリューム抵抗によ
って特性調整を行うようにしてもよい。
【0032】そして、ボディ4にカバー5を取り付け
(同図(g)参照)、最後にボディ4の両側面より突出
している複数の端子板10を裏面側(ボディ4の反開口
面側)に折曲して圧力センサが完成する(同図(h)参
照)。上述のように本実施形態では、センサチップ1と
の熱膨張率の差がほとんどないガラス製の台座18にセ
ンサチップ1を固着したから、従来例のような熱膨張率
の差に起因する温度特性の劣化が生じず、結果的に温度
特性の向上が図れる。また、圧力導入管7とセンサチッ
プ1との間に台座18が介在することにより、外力の影
響を受けにくくすることができる。しかも、センサチッ
プ1は台座18を介してプリント基板21に取り付けら
れるから、器体3の内部に収納する前にセンサチップ1
とプリント基板21とをワイヤボンディングにより接続
することができ、接続作業が容易になるとともに信頼性
の向上が図れるという利点がある。また、本実施形態で
もセンサチップ1が保護層8によって覆われているた
め、センサチップ1に直接シリコンゲル9が塗布される
ことがなく、特性調整後にシリコンゲル9を塗布するこ
とによって生じていた従来のような特性変化が生じるこ
とがない。
【0033】なお、図11に示すように、JCRの保護
層8をセンサチップ1の表面のみに形成するとともに、
プリント基板21を保護するシリコンゲル9を、センサ
チップ1が固着されている台座18の先端面に達しない
程度に塗布することによってシリコンゲル9と保護層8
とを分離するようにすれば、さらに特性変化を防止する
ことができる。
【0034】(実施形態4)図12は本発明の第4の実
施形態の要部を示す側面断面図である。なお、本実施形
態の基本構成は実施形態3と共通であり、共通する部分
には同一の符号を付して説明は省略し、本実施形態の特
徴となる部分についてのみ説明する。本実施形態では、
図12に示すようにボディ4の底面より突出した圧力導
入管7の先端部に、プリント基板21の挿通孔21aと
嵌合する突起部22が設けてあり、突起部22と挿通孔
21aとの凹凸嵌合によってプリント基板21とボディ
4とを結合するようになっており、これら突起部22並
びに挿通孔21aにて防止手段が構成されている。
【0035】突起部22は筒状に形成されており、圧力
導入管7より導入された被圧力検出流体は、突起部22
を通してセンサチップ1の方へ導かれる。また、突起部
22の外周面及びその周囲の圧力導入管7の端面にシリ
コン系の接着剤23が塗布され、比較的に軟らかい接着
剤23によってプリント基板21とボディ4とが気密に
接着されている。
【0036】上述のように、ボディ4側の突起部22を
プリント基板21の挿通孔21aに嵌合するようにして
防止手段を設けたため、プリント基板21の表面に塗布
されたシリコンゲルがセンサチップ1の方へ回り込むの
を防止することができる。また、突起部22の外周面の
分だけボディ4とプリント基板21との接着面積が増加
し、接着力を向上させることができる。さらに、突起部
22を挿通孔21aに嵌合することでボディ4に対する
プリント基板21の位置決めが容易になるとともに、プ
リント基板21の挿通孔21aから圧力導入管7の周縁
までの延面距離を延ばすことができ、いわゆる流体のリ
ークパス経路を長くすることができるという利点や、比
較的に軟らかい接着剤23を使用することで外力による
影響を緩和することができるという利点がある。
【0037】(実施形態5)図13(a)は本発明の第
5の実施形態の要部を示す側面断面図である。なお、本
実施形態の基本構成は実施形態3と共通であり、共通す
る部分には同一の符号を付して説明は省略し、本実施形
態の特徴となる部分についてのみ説明する。本実施形態
では、図13(b)に示すようにボディ4の底面より突
出した圧力導入管7の先端部に略環状の溝24を設けた
点に特徴を有し、この溝24により防止手段が構成され
ている。
【0038】すなわち、プリント基板21を圧力導入管
7の先端部に接着するための接着剤や、あるいはプリン
ト基板21の表面に塗布されたシリコンゲルが上記溝2
4内に溜まることになる。したがって、接着剤やシリコ
ンゲルがセンサチップ1の方へ回り込むことが防止さ
れ、圧力センサの特性劣化を防ぐことができる。 (実施形態6)本発明の第6の実施形態を図14〜図2
0を参照して説明する。なお、本実施形態の場合も基本
的な構成は実施形態3と共通であるから、共通する部分
については同一の符号を付して説明は省略する。
【0039】本実施形態は、ボディ4’内に金属製のシ
ールド板25をインサート成形した点と、器体3’の内
部に大気を導入する大気導入管17のボディ4’からの
突出位置を変更した点とに特徴を有している。そこで、
まずシールド板25をインサート成形した点について説
明する。図14及び図15に示すように、薄板状の金属
部材を打ち抜き加工するなどして複数の帯板状の端子板
10を形成する際に、断面形状が略コ字形のシールド板
25を端子板10と一体に形成している。ここで、シー
ルド板25は、複数(7本)の端子板10のうちでFG
(フレームグランド)端子となる2本の端子板10の折
曲された先端部分に連結された主片25aと、端子板1
0と対向しない方の主片25aの両側より立ち上がる一
対の側片25bとで構成される。主片25aには圧力導
入管7を逃がすための矩形の逃がし孔25cと、他の端
子板10との絶縁距離を確保するための切欠部25dと
が設けてある。また、主片25aと側片25bとの境界
の折曲部には、大気導入管17を逃がすための逃がし孔
25eが設けてある。そして、合成樹脂によってボディ
4’が射出成形される際に、図14に示すように7つの
端子板10とシールド板25とをボディ4’にインサー
ト成形し、シールド板25をボディ4’の開口面に対向
する底部に埋設してある。
【0040】さらに、本実施形態では、ボディ4’とカ
バー5’を結合して成る器体3’に対して、図16に示
すような器体3’の略半分を覆うシールドキャップ26
をカバー5’側から被着している(図14(b)〜
(d)参照)。このシールドキャップ26は、矩形板状
の金属部材から成る天板26aの各々一対の両側片26
b,26cを同一の方向に略直角に折曲することで略函
形に形成されている。なお、天板26aの長手方向に対
向する両側片26bは一対の切り込み26dによって3
つに分割されており、分割された両端部には器体3’の
側面に突設された係合爪27と係合する係止孔26eが
設けてある。さらに、この両側片26bの略中央部に
は、天板26aの方向に突出する端子片26fがそれぞ
れ設けてあり、これらの端子片26fはFG端子とな
る。このように形成されたシールドキャップ26は、図
14に示すように器体3’に対してカバー5’の方から
被嵌され、器体3’の係合爪27をシールドキャップ2
6の係止孔26eの周部に係合することでシールドキャ
ップ26が器体3’に取り付けられる。
【0041】上述のように、合成樹脂製のボディ4’の
底部に金属製のシールド板25を埋設することにより、
このシールド板25によってボディ4’の強度を上げる
ことができ、外部から加わる熱や外力によるボディ4’
の変形を生じにくくすることができる。また、金属製の
シールド板25をボディ4’に埋設することにより、ボ
ディ4’の内部のプリント基板21に実装されたセンサ
チップ1や回路部品などを電気的にシールドすることも
可能となり、外来ノイズの影響を受けにくくすることが
でき、特性の安定化が図れるのである。さらに、金属製
のシールドキャップ26を器体3’のカバー5’側から
被着するようにしたため、このシールドキャップ26に
よってもボディ4’内部のプリント基板21等がシール
ドされることになり、より高いシールド効果を得ること
が可能である。なお、シールド板25の一対の側片25
bは必要に応じて省略してもよい。
【0042】次に、器体3’の内部に大気を導入する大
気導入管17のボディ4’からの突出位置を変更した点
について説明する。従来例を含めて上記実施形態1〜5
においては、図17に示すように大気導入管17は器体
3の長手方向に略直交する方向の一端部より突設されて
おり、プリント基板21の長手方向の端部中央には大気
導入管17を逃がすための切欠28が形成されている
(図18参照)。このように、切欠28を設けることで
プリント基板21の形状が複雑化し、セラミック基板1
1を割って個々のプリント基板21を形成する際にプリ
ント基板21の割れやクラックの発生のおそれがある。
そこで、本実施形態では、図19及び図20に示すよう
に器体3’の長手方向において圧力導入管7と反対側の
端部より大気導入管17を突設させるとともに、大気導
入管17を逃がすことができるようにプリント基板2
1’の長手方向の寸法を短くし、プリント基板21’の
形状を単純な矩形としている。
【0043】このように、大気導入管17の突出位置を
変更することでプリント基板21’を単純な形状とする
ことができ、セラミック基板11を割って個々のプリン
ト基板21’を分割形成する際に割れやクラックが生じ
るのを防止することができるという利点がある。また、
本実施形態では、器体3’の長手方向に対して大気導入
管17と圧力導入管7とをほぼ同一直線(器体3の中心
線)上に位置させるようにしており、ロボットハンドな
どで圧力センサをチャッキングする際に大気導入管17
が邪魔になることがなく、チャッキングが容易になると
いう利点もある。
【0044】一方、ボディ4’の大気導入管17の両側
には凹部29が形成してある。この凹部29は、プリン
ト基板21’の図19における下面(IC13等が実装
されている面)に少なくとも届く深さとしてあり、シリ
コンゲルを注入するためのシリンジの先端を凹部29に
挿入することでプリント基板21’の下面側にまで届く
ため、プリント基板21’の下面にもシリコンゲルを塗
布することができ、圧力センサとしての信頼性を向上さ
せることができるという利点がある。
【0045】なお、本実施形態ではセンサチップ1をガ
ラス製の台座18によってプリント基板21’に取着し
ているが、実施形態1と同様に金属パイプ6の一端部に
センサチップ1を取着するようにしてもよいことは言う
までもない。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、半導体基板を加工し
て薄膜のダイヤフラム部及び該ダイヤフラム部の圧力に
よる歪みを検出する検出素子が形成されたセンサチップ
と、少なくとも前記検出素子の出力を処理する回路が形
成されたプリント基板と、内部に前記センサチップ及び
前記プリント基板が収納される器体と、該器体の内部に
被圧力検出流体を導入するために前記器体に一端部が挿
通された圧力導入管と、前記プリント基板を貫通して取
着されるとともに前記圧力導入管の一端部と連通し且つ
他端部に前記センサチップが固定される略筒状の金属パ
イプとを備えたので、センサチップが取着される金属パ
イプの熱膨張率がセンサチップの熱膨張率に近いために
温度特性の向上が図れ、また、圧力導入管とセンサチッ
プとの間には金属パイプが介在するために外力の影響を
受けにくく、しかも、センサチップは金属パイプを介し
てプリント基板に取り付けられるから、器体の内部に収
納する前にセンサチップとプリント基板とを接続するこ
とができ、接続作業が容易になるとともに信頼性の向上
が図れるという効果がある。
【0047】請求項2の発明は、前記金属パイプを圧力
導入管として成るので、部品点数の削減が可能となり、
コストダウンと製造工程の簡素化とが図れるという効果
がある。請求項3の発明は、前記圧力導入管と連通する
連通孔を具備するとともに一方の側面に前記センサチッ
プが固着され且つ他方の側面に前記金属パイプが固着さ
れたガラス製の台座を備えたので、センサチップと熱膨
張率がさらに近いガラス製の台座を介在させることによ
り、さらに温度特性の安定化が図れるという効果があ
る。
【0048】請求項4の発明は、半導体基板を加工して
薄膜のダイヤフラム部及び該ダイヤフラム部の圧力によ
る歪みを検出する検出素子が形成されたセンサチップ
と、前記検出素子の出力を処理する回路が少なくとも形
成されたプリント基板と、内部に前記センサチップ及び
前記プリント基板が収納される器体と、該器体の内部に
被圧力検出流体を導入するために前記器体に一端部が挿
通された圧力導入管と、該圧力導入管と連通する連通孔
を具備するとともに一方の側面に前記センサチップが固
着され且つ他方の側面にて前記プリント基板に固着され
たガラス製の台座とを備えたので、センサチップが取着
されるガラス製の台座の熱膨張率がセンサチップの熱膨
張率に近いために温度特性の向上が図れ、しかも、圧力
導入管とセンサチップとの間には少なくともガラス製の
台座が介在するために外力の影響を受けにくく、しか
も、センサチップはガラス製の台座を介してプリント基
板に取り付けられるから、器体の内部に収納する前にセ
ンサチップとプリント基板とを接続することができ、接
続作業が容易になるとともに信頼性の向上が図れるとい
う効果がある。
【0049】請求項5の発明は、前記センサチップに塗
布される保護用のシリコン系樹脂と、前記プリント基板
に塗布されるシリコンゲルとを分離して成るので、シリ
コンゲルがセンサチップに接触することがなくなり、シ
リコンゲルの影響による特性劣化が防止でき、特性の安
定化が図れるという効果がある。請求項6の発明は、前
記プリント基板と前記圧力導入管との隙間内に前記シリ
コンゲルが回り込むことを防止する防止手段を備えたの
で、センサチップのダイヤフラム部へのシリコンゲルの
回り込みによる特性の劣化を防止することができるとい
う効果がある。
【0050】請求項7の発明は、金属製のシールド板を
合成樹脂製の前記器体と一体に形成して成るので、金属
製のシールド板によって器体の強度及び外来ノイズに対
するシールド性の向上が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す側面断面図である。
【図2】(a)は同上におけるプリント基板、(b)は
金属パイプをそれぞれ示す斜視図である。
【図3】(a)は同上における他の構成のプリント基
板、(b)は他の構成の金属パイプをそれぞれ示す斜視
図である。
【図4】同上の製造工程を説明するための図である。
【図5】(a)は同上における他の構成の要部を示す斜
視図、(b)は同図(a)の側面断面図である。
【図6】同上の他の構成を示す側面断面図である。
【図7】実施形態2を示す側面断面図である。
【図8】実施形態3を示す側面断面図である。
【図9】同上の要部を示す斜視図である。
【図10】同上の製造工程を説明するための図である。
【図11】同上の他の構成を示す側面断面図である。
【図12】実施形態4を示す要部の側面断面図である。
【図13】実施形態5を示し、(a)は要部の側面断面
図、(b)は要部の斜視図である。
【図14】実施形態6を示し、(a)は平面図、(b)
は同図(a)のA−A線断面図、(c)は同図(a)の
A−C線断面図、(d)は同図(a)のB−B線断面図
である。
【図15】同上のシールド板を示す斜視図である。
【図16】同上のシールドキャップを示す斜視図であ
る。
【図17】同上を説明するための説明図である。
【図18】同上を説明するための説明図である。
【図19】同上のカバーを取った状態の斜視図である。
【図20】同上を示す斜視図である。
【図21】従来例を示し、(a)は平面図、(b)は同
図(a)のX−X線断面図である。
【符号の説明】
1 センサチップ 2 プリント基板 3 器体 4 ボディ 5 カバー 6 金属パイプ 7 圧力導入管 8 保護層 9 シリコンゲル 10 端子板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小堂 正博 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 齊藤 宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板を加工して薄膜のダイヤフラ
    ム部及び該ダイヤフラム部の圧力による歪みを検出する
    検出素子が形成されたセンサチップと、少なくとも前記
    検出素子の出力を処理する回路が形成されたプリント基
    板と、内部に前記センサチップ及び前記プリント基板が
    収納される器体と、該器体の内部に被圧力検出流体を導
    入するために前記器体に一端部が挿通された圧力導入管
    と、前記プリント基板を貫通して取着されるとともに前
    記圧力導入管の一端部と連通し且つ他端部に前記センサ
    チップが固定される略筒状の金属パイプとを備えたこと
    を特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記金属パイプを圧力導入管として成る
    ことを特徴とする請求項1記載の圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記圧力導入管と連通する連通孔を具備
    するとともに一方の側面に前記センサチップが固着され
    且つ他方の側面に前記金属パイプが固着されたガラス製
    の台座を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    圧力センサ。
  4. 【請求項4】 半導体基板を加工して薄膜のダイヤフラ
    ム部及び該ダイヤフラム部の圧力による歪みを検出する
    検出素子が形成されたセンサチップと、前記検出素子の
    出力を処理する回路が少なくとも形成されたプリント基
    板と、内部に前記センサチップ及び前記プリント基板が
    収納される器体と、該器体の内部に被圧力検出流体を導
    入するために前記器体に一端部が挿通された圧力導入管
    と、該圧力導入管と連通する連通孔を具備するとともに
    一方の側面に前記センサチップが固着され且つ他方の側
    面にて前記プリント基板に固着されたガラス製の台座と
    を備えたことを特徴とする圧力センサ。
  5. 【請求項5】 前記センサチップに塗布される保護用の
    シリコン系樹脂と、前記プリント基板に塗布されるシリ
    コンゲルとを分離して成ることを特徴とする請求項1又
    は2又は3又は4記載の圧力センサ。
  6. 【請求項6】 前記プリント基板と前記圧力導入管との
    隙間内に前記シリコンゲルが回り込むことを防止する防
    止手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の圧力セ
    ンサ。
  7. 【請求項7】 金属製のシールド板を合成樹脂製の前記
    器体と一体に形成して成ることを特徴とする請求項1又
    は2又は3又は4又は5又は6記載の圧力センサ。
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