JPH0587356U - バックラッシュ防止装置 - Google Patents
バックラッシュ防止装置Info
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- JPH0587356U JPH0587356U JP3572492U JP3572492U JPH0587356U JP H0587356 U JPH0587356 U JP H0587356U JP 3572492 U JP3572492 U JP 3572492U JP 3572492 U JP3572492 U JP 3572492U JP H0587356 U JPH0587356 U JP H0587356U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、ボールネジシャフトとナット間の
軸方向の隙間をなくし、両者の軸方向の相対変位量を精
密に制御するための装置に関する。 【構成】 Y軸方向に延出するY軸ボールネジ17と、
このY軸ボールネジ17に螺合するY軸ナット16を備
えたドレス装置において、Y軸ボールネジ17のシャフ
トにウォームホイール20を一体に設け、このウォーム
ホイール20に噛合するウォーム28をY軸に直交する
X軸方向の回転軸25回りに回転可能とする。そして、
このウォームホイール20とY軸ナット16間に、該Y
軸ナット16をY軸方向に付勢するスプリング23を設
けて軸方向のバックラッシュ防止を図る。
軸方向の隙間をなくし、両者の軸方向の相対変位量を精
密に制御するための装置に関する。 【構成】 Y軸方向に延出するY軸ボールネジ17と、
このY軸ボールネジ17に螺合するY軸ナット16を備
えたドレス装置において、Y軸ボールネジ17のシャフ
トにウォームホイール20を一体に設け、このウォーム
ホイール20に噛合するウォーム28をY軸に直交する
X軸方向の回転軸25回りに回転可能とする。そして、
このウォームホイール20とY軸ナット16間に、該Y
軸ナット16をY軸方向に付勢するスプリング23を設
けて軸方向のバックラッシュ防止を図る。
Description
【0001】
本考案は、ボールネジシャフトとナット間の軸方向の隙間をなくし、両者の軸 方向の相対変位量を精密に制御するための装置に関する。
【0002】
従来、例えばギアのシェービングを行うための砥石をドレス成形するようなド レス装置は、テンプレートを用いてならい成形するようなタイプのものがよく知 られているが、かかるならい成形は再現性が悪く、段取り時間を要する等の不具 合があり、又、従来の成形精度以上の精度を得るため、精密ボールネジを使用し たNC制御によるドレス成形装置も知られている。 すなわち、かかる精密ボールネジを介してドレスバーをX、Y軸方向に精密に 移動制御しながら砥石を精度良く成形しようとするものである。 ところで、かかる精密ボールネジは、ネジシャフトとナットの間に僅かな隙間 があるためバックラッシュが生じ、又、軸方向荷重によって鋼球とボール溝の接 触点に弾性変形が生じてバックラッシュが一層助長されるという問題があるため 、図6に示すように、2個のナットを用いてバックラッシュをなくすようにした ものが知られている。 すなわち、ボールネジシャフト51に螺合する2個のナット52a、52b間 に間座53を介装して両ナット52a、52bに外向きの予圧荷重を与え、鋼球 54をボール溝55の一方側の側壁に押し付けて軸方向隙間をなくすようにした ものであり、この予圧荷重によって、軸方向に外圧として加わる軸方向荷重の変 位量をも最小にしようとするものである。
【0003】
しかし、上述のように2個のナットを用いてバックラッシュをなくすような方 法は、ボールネジシャフトの軸方向にスペースを必要とし、設備等の関係で該シ ャフト軸方向のスペースが制約される場合には適用出来なかった。
【0004】
かかる課題を解決するため、本考案はボールネジシャフトとナットのバックラ ッシュをなくすようにした装置において、ボールネジシャフト軸に対して直交す る方向の軸回りに回転可能なウォームと、このウォームに噛合するウォームホイ ールを設け、このウォームホイールを前記ボールネジシャフトに一体に設けた。 そして、このウォームホイールとナット間に、該ナットを軸方向に付勢する付勢 部材を設けた。
【0005】
ウォームホイールに噛合するウォームの軸方向をボールネジシャフトと直交方 向とすることで、ボールネジシャフト軸方向のスペースを最小に抑えることが出 来る。 そして、ウォームホイールとナット間に付勢部材を設けてナットに軸方向荷重 を加えれば、シャフトとナット間のバックラッシュがなくなる。
【0006】
本考案のバックラッシュ防止装置の実施例について、添付した図面に基づき説 明する。 図1はバックラッシュ防止装置が適用されるドレス装置の正面図、図2は図1 のA―A線を断面とする平面図、図3は図1のB―B線を断面とする側面図であ る。
【0007】 本考案のバックラッシュ防止装置は、シェービングマシンに設けられたドレス 装置に適用され、枠体1に取付けられたX軸駆動モータ2と、枠体1内前面板の 裏面に上下に設けられた一対のX軸リニアガイドレール3と、このX軸リニアガ イドレール3に係合するX軸移動体4と、このX軸移動体4に取付けられたY軸 駆動モータ5を備えている。
【0008】 そして、このX軸移動体4には、後述するようなY軸リニアガイドレール6が 設けられ、このY軸リニアガイドレール6に係合するY軸移動体7の前面にドレ スボス9を介して成形用ドレスバー8が取付けられている。
【0009】 そして、X軸駆動モータ2とY軸駆動モータ5の作動によってドレスバー8を X、Y軸方向に移動させるようにしている。 ここでX、Y軸方向は、図2の左右方向をX軸とし、上下方向をY軸とする。
【0010】 前述のX軸駆動モータ2は、図1、図2に示すように、X軸方向に沿ったモー タ軸2aを備え、このモータ軸2aはカップリング10を介してX軸ボールネジ 11の一端側に連結されるとともに、X軸方向に延出するX軸ボールネジ11の 他端側は前記X軸移動体4に固着されたX軸ナット12に螺合している。又、こ のX軸ボールネジ11の中間部は、枠体1に取付けられた軸受部13によって支 持されている。
【0011】 このため、X軸駆動モータ2の作動によってX軸ボールネジ11が回転すると 、X軸ナット12と一体のX軸移動体4はX軸リニアガイドレール3に沿ってX 軸方向に摺動自在とされることになる。
【0012】 X軸移動体4は、図2に示すように、背部側の後面部4aと、前記x軸ナット 12を取着せしめた側面部4bと、後面部4aより長く且つ幅広の前面部4cと を備えて平面視で略コの字型に形成されており、この前面部4cには、図1に示 すように、中央に矩形の開口部14が設けられている。
【0013】 そしてこの開口部14の下辺側の内周端面には、図2に示すような略L字型の レール受けプレート15が設けられ、このレール受けプレート15上に、前記一 対のY軸リニアガイドレール6が設けられるとともに、このY軸リニアガイドレ ール6は、Y軸方向に沿って設けられ、又左右のレール長を異ならしている。
【0014】 このY軸リニアガイドレール6に係合する前記Y軸移動体7は、図2に示すよ うに、側面部7aと前面部7bによって平面視で略L字型とされ、前面部7bの 中央に固着されたY軸ナット16を備えている。
【0015】 そしてこの前面部7bの大きさは、前記X軸移動体4の前面部4cの開口部1 4の開口面積よりわずかに小さめに形成されており、該開口部14を通してY軸 方向に移動することが出来る。 又、この前面部7bには、前記Y軸ナット16の隣に前記ドレスボス9及びド レスバー8が前面側に向けて突設されている。
【0016】 前記Y軸ナット16には、Y軸方向に延出するY軸ボールネジ17が螺合して いる。
【0017】 そして、このY軸ボールネジ17の後端部は、X軸移動体4の後面部4aに設 けられた軸受18によって回転自在に軸支され、又、この軸受18と前記Y軸ナ ット16で挟まれる中間部には、ウォームホイール20がY軸ボールネジ17と 一体的に設けられている。
【0018】 そして、軸受18の後面側にベアリング押え21を設けるとともに、ウォーム ホイール20の後部にカラー22を設け、更にウォームホイール20の前面側に は、後述する付勢部材としてのスプリング23を設けている。
【0019】 一方、前記Y軸駆動モータ5は、X軸移動体4の側面部4bに固着している。
【0020】 そして、このY軸駆動モータ5は、図1の破線及び同部分を抜き出して示す図 4に示すように、X軸方向に平行なモータ軸5aを備え、このモータ軸5aにカ ップリング24を介して回転軸25が連結している。
【0021】 そしてこの回転軸25の両端部は、X軸移動体4に設けられた各軸受部26、 27によって回転自在に支えられ、又、中間部にウォーム28を備えるとともに 、このウォーム28が前記ウォームホイール20に噛合している。
【0022】 従って、Y軸駆動モータ5が駆動されると回転軸25が回転し、ウォーム28 、ウォームホイール20を介してY軸ボールネジ17が回転する。そしてこの回 転によって、Y軸ナット16と一体のY軸移動体7がY軸リニアガイドレール6 に沿って前後に摺動する。
【0023】 ところで、前述のようにウォームホイール20の前面側には付勢部材としての スプリング23を設けているが、このスプリング23は、図2、図3に示すよう に、Y軸移動体7の前面部7bを前方に向けて付勢している。
【0024】 すなわち、ウォームホイール20の前面と、前面部7bの後面に各スラストベ アリング30、30を介して設けられたスプリング23は、該前面部7bを前方 に向けて押すことによってY軸ナット16を前方に付勢するようにしている。
【0025】 このため、図5に示すように、Y軸ナット16とY軸ボールネジ17との間に 設けられた鋼球31はボール溝32の一方側に押し付けられ、軸方向の隙間がな くなってバックラッシュをなくすことが出来る。
【0026】 又この際、逆にウォームホイール20も後方に付勢されることとなり、ウォー ムホイール20とウォーム28の間のバックラッシュをなくすように作用する。
【0027】 従ってかかる装置において、X軸駆動モータ2が作動するとX軸ボールネジ1 1が回転して、X軸ナット12と一体のX軸移動体4がX軸方向に摺動し、Y軸 駆動モータ5が作動すると、回転軸25、ウォーム28が回転してウォームホイ ール20を介してY軸ボールネジ17に回転が伝達され、Y軸ナット16と一体 のY軸移動体7がY軸方向に摺動する。
【0028】 つまり、Y軸移動体7に取付けられたドレスバー8がX軸、Y軸方向に移動す ることとなるが、バックラッシュをなくしているため移動精度が向上し、図2の ドレスバー8先端に臨む砥石Tに対するドレス精度が高まる。しかもY軸方向の スペースが最小限となる。
【0029】
以上のように本考案のバックラッシュ防止装置は、ボールネジシャフトの直交 軸方向からウォームによって回転を伝達し、又、ウォームホイールとナット間に 設けた付勢部材で軸方向のバックラッシュをなくすようにしたので、例えば2個 のナットを用いてナットを予圧しバックラッシュ防止を図ることが出来ないよう な限られたスペースでも適用することが出来る。 又、逆にウォームホイールも予圧されてウォームとの間のバックラッシュがな くなり、この結果、X、Y軸両方の移動精度を高めることが出来る。 更に、かかる装置は極めて簡易であり、しかも既存の装置を活用出来るという 効果がある。
【図1】本考案のバックラッシュ防止装置を適用したド
レス装置の正面図
レス装置の正面図
【図2】図1のA―A線を断面とする平面図
【図3】図1のB―B線を断面とする側面図
【図4】ウォームの部分図
【図5】本考案のナット内部を示す断面図
【図6】従来のバックラッシュ防止を説明するための断
面図
面図
16 Y軸ナット 17 Y軸ボールネジ 20 ウォームホイール 23 スプリング 28 ウォーム
Claims (1)
- 【請求項1】 ボールネジシャフトとナット間の軸方向
のバックラッシュをなくすようにしたバックラッシュ防
止装置において、この装置は、前記ボールネジシャフト
軸に対して直交する方向の軸回りに回転可能なウォーム
と、このウォームに噛合し且つ前記ボールネジシャフト
に一体に設けられたウォームホイールを備え、このウォ
ームホイールと前記ナット間に、該ナットを軸方向に付
勢する付勢部材を設けたことを特徴とするバックラッシ
ュ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3572492U JPH0587356U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | バックラッシュ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3572492U JPH0587356U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | バックラッシュ防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587356U true JPH0587356U (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=12449806
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3572492U Withdrawn JPH0587356U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | バックラッシュ防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587356U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005207447A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Nsk Ltd | ボールねじ |
WO2009004787A1 (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-08 | Panasonic Corporation | カメラ装置および駆動機構 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP3572492U patent/JPH0587356U/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005207447A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-08-04 | Nsk Ltd | ボールねじ |
WO2009004787A1 (ja) * | 2007-07-04 | 2009-01-08 | Panasonic Corporation | カメラ装置および駆動機構 |
JP4495779B2 (ja) * | 2007-07-04 | 2010-07-07 | パナソニック株式会社 | カメラ装置および駆動機構 |
JPWO2009004787A1 (ja) * | 2007-07-04 | 2010-08-26 | パナソニック株式会社 | カメラ装置および駆動機構 |
US8322934B2 (en) | 2007-07-04 | 2012-12-04 | Panasonic Corporation | Camera device and drive mechanism |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |