JPH0587345B2 - - Google Patents

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JPH0587345B2
JPH0587345B2 JP32269289A JP32269289A JPH0587345B2 JP H0587345 B2 JPH0587345 B2 JP H0587345B2 JP 32269289 A JP32269289 A JP 32269289A JP 32269289 A JP32269289 A JP 32269289A JP H0587345 B2 JPH0587345 B2 JP H0587345B2
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JP
Japan
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mold
potassium titanate
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carbon fiber
inorganic
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JP32269289A
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JPH02258140A (ja
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Yoshihiro Sugitani
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Sugitani Kinzoku Kogyo KK
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Sugitani Kinzoku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、熱衝撃性、離型性、耐久性および耐
摩耗性の優れた鋳造用金型およびその製造方法に
関する。
[従来技術および発明が解決しようとする課題] 従来、鋳造用金型は、200〜300シヨツト毎に市
販の軟塗型剤(セラミツクを水ガラスに練込んだ
もの)にて塗型をしながら使用される。しかし最
終的シヨツト数は銅合金鋳造用金型の場合、数千
シヨツトが限界である。これは、金型本体の表面
に歪みまたは摩耗が生じる為である。
近年、無機系成分と主とする接着剤が研究され
ている。例えば、特公昭50−33491号公報には、
微粒状高純度の酸化ジルコニウムとコロイド珪酸
並びにそれらの合計重量の2〜10%のアルミン酸
ナトリウムからなる混合物を1000℃以上で焼成し
て微粉砕して得られることを特徴とする高耐熱性
接着剤組成物の製造方法が開示されている。この
接着剤組成物は珪酸ナトリウム水溶液と混練して
塗布される。珪酸ナトリウムは接着剤組成物100
重量部当たり35〜50重量部(固形分含有量)の量
で使用され、そしてその水溶液の濃度は接着剤組
成物と混練することによりペースト状ないしミル
ク状物が得られるに足る量の水が加えられる。こ
の方法で製造される接着剤はキユアリング温度が
低く、250〜350℃で1時間のキユアリング時間で
充分であると報告されている。
更に無機材質研究所研究報告書第34号、“チタ
ン酸カリウム繊維の合成に関する研究”、科学技
術庁、1982年、1〜37頁には、優れた耐摩耗性を
有するチタン酸カリウム繊維が開示されている。
しかし従来には、上記の高耐熱性無機系接着剤
とこのチタン酸カリウム繊維とを組み合わせ、鋳
型に応用する技術は開発されていない。
本発明は、鋳型において上記の接着剤とチタン
酸カリウム繊維を利用することを鋭意研究して、
従来技術の鋳造用金型に比較して著しく優れた耐
摩耗、離型性、耐熱衝撃性を持つ鋳造用金型を開
発することを課題としている。
[発明の構成] 即ち、本発明者は、無機系水性溶剤に5〜
200μmの長さおよび0.05〜5μmの直径のチタン酸
カリウム(K2Ti6O13)繊維を分散させた分散物
を炭素繊維織物および−編物の群の少なくとも一
種の炭素繊維材料に50〜400μmの乾燥膜厚で塗布
された被覆生成物が金型の内面に無機系水性接着
剤にて貼り付けられており、上記無機系接着剤が
酸化ジルコニウムおよびシリカを主要成分とし且
つアルミン酸ナトリウムを少量成分として含有し
そして無機系溶剤がシリカを主要成分とし且つ酸
化ジルコニウムおよびアルミン酸ナトリウムを少
量成分として含有し、その際上記接着剤も溶剤も
適用時に少量の水を加えた珪酸ナトウム水溶液が
添加されていることを特徴とする、チタン酸カリ
ウム繊維含有被覆を持つ上記鋳造用金型が上記の
課題を解決し得ることを見出した。
更に本発明は、チタン酸カリウム繊維含有被覆
を持つ上記鋳造用金型の製造方法において、シリ
カを主要成分とし且つ酸化ジルコニウムおよびア
ルミン酸ナトリウムを少量成分として含有する無
機系溶剤に、少量の水を加えた珪酸ナトリウム水
溶液を添加した水性分散物に5〜200μmの長さお
よび0.05〜5μmの直径のチタン酸カリウム(K2
Ti6O13)繊維を分散させ、その分散物を炭素繊
維織物および−編物の群の少なくとも一種の炭素
繊維材料に50〜400μの乾燥膜厚で塗布し、室温
から90℃の範囲内の温度で水分を除き、次いで
100〜350℃でキユアリング反応させた後にこれを
金型の内面に、酸化ジルコニウムおよびシリカを
主要成分とし且つアルミン酸ナトリウムを少量成
分として含有し且つ少量の水を加えた珪酸ナトリ
ウム水溶液を添加した無機系接着剤を用いて貼り
付け、室温から90℃で水分を除去しそして100〜
350℃でキユアリング反応させるか または上記手順とは逆に、先に金型内面に炭素
繊維材料を貼り付けてその後でチタン酸カリウム
繊維含有溶剤を塗布するように行い、その際のそ
の他の条件は上記と同じであることを特徴とす
る、上記チタン酸カリウム繊維含有被覆を持つ鋳
造用金型の製造方法にも関する。
本発明で使用し得る鋳造用金型は一般に用いる
鉄製、銅合金のものである。本発明において金型
内面とは、金型本体の内面でけでなく、場合によ
つては湯口、上がり、押し湯および等の内面を含
めた意味である。
本発明で使用する溶剤は、シリカを主要成分と
し且つ酸化ジルコニウムおよびアルミン酸ナトリ
ウムを少量成分として含有しており、その使用時
に少量の水を加えた珪酸ナトリウム水溶液を添加
し、混練して使用される。珪酸ナトリウムは本発
明の溶剤100重量部当たり35〜50重量部(固形分
含有量)の量で使用され、そしてその水溶液の濃
度は溶剤組成物と混練することによりペースト状
ないしミルク状物が得られるに足る量の水が加え
られる。中でも、本発明の溶剤は、20〜40重量%
の酸化ジルコニウム、50〜65重量%のシリカおよ
び残量のアルミン酸ナトリウムより成る組成を有
し、そしてこれらの成分の総量を100重量部とし
て40〜50重量部の珪酸ナトリウムを使用する場合
が特に有利である。この組成比の場合には、チタ
ン酸カリウム繊維を高濃度で水に分散させること
ができ、且つ炭素繊維への被覆性も良好であるこ
とが判つている。この溶剤はキユアリング後、
1200℃までの耐熱性を有している。
チタン酸カリウム繊維は、上述の無機材質研究
所研究報告書第34号に説明されている。この繊維
の役割は、金型の耐熱性、耐摩耗性および離型性
を改善することである。この繊維は5〜200μm、
殊に10〜50μmの長さおよび0.05〜5μ、殊に0.1〜
1μmの直径を有している微細な繊維がよい。チタ
ン酸カリウム繊維の溶剤への添加量は、2〜30重
量%であるのが有利である。
チタン酸カリウム繊維を溶剤に分散させた分散
物の炭素繊維材料への塗膜の厚さは、乾燥膜厚で
50〜400μm、殊に200〜250μmであるあるのが好
ましい。
本発明で用いる炭素繊維織物および−編物の群
の少なくとも一種の炭素繊維材料は上記溶剤を良
好に塗布できるものであればよく。これらは市販
されている。この布状物、織物または編物の厚さ
は、特に制限はないが、成形体の精密な寸法とう
を考慮すると比較的に薄い100〜1000μm程度であ
るのが好ましい。
本発明で用いる接着剤は、酸化ジルコニウムお
よびシリカを主要成分とし且つアルミ酸ナトリウ
ムを少量成分として含有しており、使用時に少量
の水を加えた珪酸ナトリウム水溶液を添加し、混
練して使用される。珪酸ナトリウムは本発明の接
着剤100重量部当たり35〜50重量部(固形分含有
量)の量で使用され、そしてその水溶液の濃度は
接着剤組成物と混練することによりペースト状な
いしミルク状物が得られるに足る量の水が加えら
れる。中でも、殊に50〜70重量%の酸化ジルコニ
ウム、25〜35重量%のシリカおよび残量のアルミ
ン酸ナトリウムより成り、そして使用時にこれら
の成分の総量を100重量部として40〜50重量部の
珪酸ナトリウムを使用する場合が特に有利であ
る。この接着剤はキユアリング後に1300℃の耐熱
性を有している。
本発明で用いる溶剤も接着剤も、急激な水分の
蒸発によつて塗膜に凹凸が生じるので、これを避
ける為に空気乾燥または90℃程までの温度で乾燥
させる。キユアリングは、100〜350℃程で行うこ
とができる。
本発明の鋳造用金型の製造の有利な実施態様を
以下に示す: 最初に、水に分散させた珪酸ナトリウム含有の
無機系溶剤分散物中に該溶剤を基準としてとして
2〜15重量%の量のチタン酸カリウムを分散さ
せ、この分散液を炭素繊維織物に50〜250μmの乾
燥膜厚で塗布し、室温から90℃までの温度で1時
間以上乾燥させ、次いで130〜350℃の温度でキユ
アリングする。得られた被覆された炭素繊維織物
を非被覆面を金型の表面に向けて、珪酸ナトリウ
ム含有の上記接着剤を水に分散させた分散液にて
接着する。炭素繊維が貼り付けられる鋳型内面
は、鋳型の湯口、上がり、押し湯および鋳型本体
のそれである。貼り付けた後に、溶剤の場合と同
様に空気乾燥または90℃までの温度で乾燥しそし
て130〜350℃でキユアリングする。
本発明の方法の別の実施態様は、先に上記の無
機系接着剤で上記炭素繊維材料を金型内面に貼り
付け、上記条件で乾燥し、キユアリングし、その
後に上記チタン酸カリウム繊維を分散含有する上
記無機系溶剤水性分散物を、貼り付けたれた炭素
繊維の上に塗布し、乾燥しそしてキユアリング反
応させるものである。
このようにして製造されるチタン酸カリウム繊
維含有被覆を持つ金型は、鋳造に必要とされる耐
熱性を充分に有している他に、耐摩耗性に優れ且
つ鋳造後に成形体を金型から取り出す際の離型性
も卓越している。更に、軟塗型をせずに10000シ
ヨツトの成形を実施しても、成形体の表面状態に
異常が生じず、充分に使用に耐える優れた耐久性
を持つものである。
本発明を以下に実施例を用いて差に詳細に説明
する: 実施例 1 29.6重量%の酸化ジリコニウム、58.0重量%の
シリカおよび2.4重量%のアルミン酸ナトリウム
より成る溶剤50gに、10mlの水を加えたJIS2号の
珪酸ナトリウム(22g)の水溶液を加え粘稠なペ
ースト状になるまで混練し、これを水40mlに分散
させる。この分散物に平均長さ20μm平均直径
0.9μmのチタン酸カリウム繊維10gを分散させ
る。この分散物を、厚さ500μm炭素繊維織物にウ
エツト塗膜厚さで400μmの厚さに塗布する(乾燥
塗膜厚;約215μm)。これを90℃で1時間乾燥し、
次いで150℃のキユアリング温度で1時間キユア
リングする。
次に、64.0重量%の酸化ジリコニウム、31.2重
量%のシリカおよび4.8重量%のアルミン酸ナト
リウムより成る接着剤50gに、少量の水を加えた
JIS2号の珪酸ナトリウム(22g)の水溶液を加え
粘稠なペースト状になるまで混練し、これを40ml
の水に加え分散させた分散物を用いて、上記のキ
ユアリングした炭素繊維織物を自動車エンジンの
ケーシング用銅合金鋳型の内面、湯口内面等に貼
り付ける。これを、同様に90℃で1時間乾燥し、
次いで150℃のキユアリング温度で1時間キユア
リングする。
こうして製造された上記の鋳型を、350〜400℃
に冷却しながら自動車エンジンのケーシングの鋳
造に用いたところ、10000シヨツト行つても、未
だ表面に変化がなかつく、成形体の表面状態も良
好であつた。離型は非常に容易である。
実施例 2 65.6重量%の酸化ジリコニウム、32.0重量%の
シリカおよび2.4重量%のアルミン酸ナトリウム
より成る接着剤50gに、10mlの水を加えたJIS2号
珪酸ナトリウム23gを添加し、これを40mlの水に
分散させた分散物を用いて、厚さ500μm炭素繊維
織物を自動車エンジンのケーシング用銅合金鋳型
の内面、湯口内面等に貼り付ける。これを、90℃
で1時間乾燥し、次いで150℃のキユアリング温
度で1時間キユアリングする。
38.7重量%の酸化ジリコニウム、56.5重量%の
シリカおよび4.8重量%のアルミン酸ナトリウム
より成る溶剤50gに、5mlの水を加えた珪酸ナト
リウム11gの混練物を加え、それを水45mlに分散
させる。この分散物に平均長さ20μm平均直径
0.9μmのチタン酸カリウム繊維10gを分散させ
る。
この分散物を、金型内面に貼り付けられた炭素
繊維材料の表面にエツト塗膜厚さで450μmの厚さ
に塗布する(乾燥塗膜厚;約230μm)。
こうして製造された上記の鋳型を、350〜400℃
に冷却しながら自動車エンジンのケーシングの鋳
造に用いたところ、10000シヨツト行つても、未
だ表面に変化がなかつく、成形体の表面状態も良
好であつた。離型は非常に容易である。
比較例 チタン酸カリウム繊維含有被覆を設けてない従
来の銅合金製金型について鋳造試験を行つたとこ
ろ、200シヨツト毎に市販の塗型剤(セラミツク
を水ガラスに練込んだもの)にて塗型をしながら
8000シヨツトを行つたところ、金型表面に摩耗が
生じ、使用できない状態となつた。
[発明の効果] 本発明の鋳造用金型は、従来の金型と比べて、
優れた耐熱性、耐摩耗性および離型性を有し、塗
型を行う煩雑さが省略でき、優れた耐久性を示
し、産業への貢献は顕著なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無機系水性溶剤に5〜200μmの長さおよび
    0.05〜5μmの直径のチタン酸カリウム(K2Ti6
    O13)繊維を分散させた分散物を炭素繊維織物お
    よび−編物の群の少なくとも一種の炭素繊維材料
    に50〜400μmの乾燥膜厚で塗布した被覆生成物
    が、金型の内面に無機系水性接着剤にて貼り付け
    られており、上記無機系接着剤が酸化ジルコニウ
    ムおよびシリカを主要成分とし且つアルミン酸ナ
    トリウムを少量成分として含有しそして無機系溶
    剤がシリカを主要成分とし且つ酸化ジルコニウム
    およびアルミン酸ナトリウムを少量成分として含
    有し、その際上記接着剤も溶剤も使用時に少量の
    水を加えた珪酸ナトリウム水溶液が添加されてい
    ることを特徴とする、チタン酸カリウム繊維含有
    被覆を持つ鋳造用金型。 2 請求項1に記載のチタン酸カリウム繊維含有
    被覆を持つ鋳造用金型の製造方法において、シリ
    カを主要成分とし且つ酸化ジルコニウムおよびア
    ルミン酸ナトリウムを少量成分として含有する無
    機系溶剤に、少量の水を加えた珪酸ナトリウム水
    溶液を添加した水性分散物に5〜200μmの長さお
    よび0.05〜5μmの直径のチタン酸カリウム(K2
    Ti6O13)繊維を分散させ、その分散物を炭素繊
    維織物および−編物の群の少なくとも一種の炭素
    繊維材料に50〜400μの乾燥膜厚で塗布し、室温
    から90℃の範囲内の温度で水分を除き、次いで
    100〜350℃でキユアリング反応させた後にこれを
    金型の内面に、酸化ジルコニウムおよびシリカを
    主要成分とし且つアルミン酸ナトリウムを少量成
    分として含有し且つ少量の水を加えた珪酸ナトリ
    ウム水溶液を添加し混練した無機系接着剤を用い
    て貼り付け、室温から90℃で水分を除去しそして
    100〜350℃でキユアリング反応させることを特徴
    とする、上記チタン酸カリウム繊維含有被覆を持
    つ鋳造用金型の製造方法。 3 請求項1に記載のチタン酸カリウム繊維含有
    被覆を持つ鋳造用金型の製造方法において、酸化
    ジルコニウムおよびシリカを主要成分とし且つア
    ルミン酸ナトリウムを少量成分として含有し且つ
    少量の水を加えた珪酸ナトリウム水溶液を添加し
    混練した無機系接着剤を用いて炭素繊維織物およ
    び−編物の群の少なくとも一種の炭素繊維材料を
    金型内面に貼り付け、室温から90℃で水分を除去
    しそして100〜350℃でキユアリング反応させ、 シリカを主要成分とし且つ酸化ジルコニウムお
    よびアルミン酸ナトリウムを少量成分として含有
    する無機系溶剤に、少量の水を加えた珪酸ナトリ
    ウム水溶液を添加した水性分散物に5〜200μmの
    長さおよび0.05〜5μmの直径のチタン酸カリウム
    (K2Ti6O13)繊維を分散させ、その分散物を、金
    型内面に貼り付けられた炭素繊維材料の表面に50
    〜400μの乾燥膜厚で塗布し、室温から90℃の範
    囲内の温度で水分を除き、次いで100〜350℃でキ
    ユアリング反応させることを特徴とする、上記チ
    タン酸カリウム繊維含有被覆を持つ鋳造用金型の
    製造方法。
JP32269289A 1988-12-14 1989-12-14 チタン酸カリウム繊維含有被覆を持つ鋳造用金型 Granted JPH02258140A (ja)

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