JPH0587246B2 - - Google Patents

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JPH0587246B2
JPH0587246B2 JP60016915A JP1691585A JPH0587246B2 JP H0587246 B2 JPH0587246 B2 JP H0587246B2 JP 60016915 A JP60016915 A JP 60016915A JP 1691585 A JP1691585 A JP 1691585A JP H0587246 B2 JPH0587246 B2 JP H0587246B2
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insertion port
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tube
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JP60016915A
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Ikuo Tawara
Kesao Isono
Satoshi Okabe
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS61176323A publication Critical patent/JPS61176323A/ja
Publication of JPH0587246B2 publication Critical patent/JPH0587246B2/ja
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【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、硬性及び軟性の処置具を同時に挿通
することのできる処置具用チヤンネルを有する内
視鏡装置に関するものである。
[発明の技術的背景とその問題点] 近年、細長の挿入部を体腔内に挿入することに
よつて、体表面からの切開を必要としないで体腔
内の診断或は治療処置することのできる内視鏡装
置が広く用いられている。この内視鏡装置は、一
般に観察手段の他に各種処置具を挿通する中空の
チヤンネルが設けられており、このチヤンネル内
を挿通される体腔内の症状等に応じた処置具によ
り術者の目視観察下で種々の治療処置等を行える
ようになつている。
ところで、このような内視鏡装置には、硬性及
び軟性の処置具を同時に挿通することのできる処
置具用チヤンネルを有するものが存する。これ
は、第13図に示すように硬性で細長の挿入部1
11に、観察光学系を収納配設する収納管112
に隣接し下部に偏心して中空の処置具チヤンネル
113を軸方向に内設しており、この処置具チヤ
ンネル113の手元側は硬性処置具挿入口114
と軟性処置具挿入口115とに分岐している。
しかしながら、従来の内視鏡装置では、第13
図に示すように前記硬性処置具挿入口114がチ
ヤンネル113の軸心と同軸に形成され、軟性処
置具挿入口115がチヤンネル113の軸心から
斜め後方に傾斜した状態となつている。その為、
硬性処置具と軟性処置具とをチヤンネル113内
に同時に挿入して処置する場合、斜め後方に傾斜
した軟性処置具挿入口115から挿入される軟性
処置具はチヤンネル113と同一軸上から挿入さ
れる硬性処置具に対し側方からチヤンネル113
内に挿入されることになつて、該硬性処置具と交
差し、その為軟性処置具の挿入がスムーズに行わ
れず、しかもチヤンネル113先端からの突出位
置が一定にならないといつた問題点がある。
[発明の目的] 本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもの
で、硬性処置具と軟性処置具とをチヤンネル内に
挿通・突出させて処置する場合に、前記軟性処置
具の挿入をスムーズに行えるようにし、且つ該軟
性処置具が常にチヤンネル先端の周回状一定位置
から突出できるようにした内視鏡装置を提供する
ことを目的としている。
[発明の概要] 前記目的を達成するため本発明による内視鏡装
置は、硬性処置具と軟性処置具とを同時に挿入す
ることのできる処置具チヤンネルを、細長な挿入
部の軸方向に形成する一方、この処置具チヤンネ
ルの後方を、挿入部軸方向の硬性処置具挿入口と
斜め後方へ傾斜した軟性処置具挿入口とに分岐形
成したものにおいて、前記硬性処置具挿入口を軟
性処置具挿入口位置から離間する方向へチヤンネ
ル軸心に対し偏心させ、この偏心によつてチヤン
ネル内の軟性処置具挿入部位に余裕スペースを形
成し、軟性処置具のチヤンネル内への挿入をスム
ーズにすると共に、チヤンネル先端からの突出位
置を常に一定にできるようにしてある。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を具体的
に説明する。
第1図ないし第11図は本発明の1実施例に係
り、第1図は1実施例の腹腔鏡を示す側面図、第
2図は第1図の前端面を拡大して示す正面図、第
3図は第1図の手元側を拡大して示す縦断面図、
第4図は保持固定手段を形成する圧接部材の形状
を示す斜視図、第5図は第3図におけるA−A線
断面にて保持固定手段を拡大して示す断面図、第
6図は1実施例に挿通して使用される卵子採取針
を示す側面図、第7図は採取針を拡大して示す縦
断面図、第8図は採取針の後端部周辺を示す断面
図、第9図及び第10図は採取針のルアコツクを
示し、第9図はその断面図、第10図は正面図、
第11図は1実施例を用いて採卵する処置操作を
行う使用例を示す説明図である。
1実施例の腹腔鏡1は第1図に示すように硬性
で細長の挿入部2と、該挿入部2の後部がその前
端に連設された太径ないし太幅の本体部3と、該
本体部3の後端側に前記挿入部2と直線状となる
ように連設された第1のチヤンネル部4と、該チ
ヤンネル部4と斜め後方の下部側に分岐された第
2のチヤンネル部5とさらに本体部3の側部から
斜め後方の上部側に突出するように連設された接
眼部6とから構成されている。
上記腹腔鏡1の挿入部2内には、照明光を伝送
する手段としての極細の光学繊維束で形成したラ
イトガイド7が挿通され、このライトガイド7は
本体部3で湾曲されて、その後端がライトガイド
口金8に固定され、この口金8に接続される図示
しないライトガイドケーブルを経て光源装置の照
明光が伝送され、この照明光は第2図に示すよう
にライトガイド7の前端面から前方の被照射部
(患部)に向けて出射されるようになつている。
又、この挿入部2内には、観察光学系収納管(又
はチユーブ)9が、例えば挿入部2の外套管10
の上部側に偏心して挿通され、この収納管の前端
はカバーガラスで閉塞され、その奥に対物レンズ
系が収納され、さらにその奥に対物レンズ系で結
像された像を伝送するためのリレーレンズ系又は
イメージガイドが挿通され、本体部3で分岐され
た接眼部6側に像を伝送し、図示しない接眼レン
ズを経てその後方のアイピース11に眼12を近
接させて、観察できるようになつている。
上記挿入部2には、観察光学系収納管9に隣接
する下部側に偏心して、処置具等を挿通可能とす
る処置具チヤンネル13が形成されており、この
チヤンネル13は第3図に拡大して示すように本
体部3後方で分岐した第1のチヤンネル部4及び
第2のチヤンネル部5内側の硬性処置具挿入口1
4と軟性処置具挿入口15とに連通するようにな
つている。
上記チヤンネル13から分岐した硬性処置具挿
入口14は挿入部2の軸方向に形成され、一方軟
性処置具挿入口15は挿入部2の軸方向に対し斜
め後方へ傾斜させ形成されている。この処置具挿
入口14には硬性の処置具が挿入され、処置具挿
入口15には軟性処置具が挿入されて両者が同時
にチヤンネル13内に挿入できるようになつてい
る。そして、本発明では、硬性処置具挿入口14
を軟性処置具挿入口15位置から離間する側、例
えば反対側へチヤンネル13の軸心に対し偏心さ
せている。この硬性処置具挿入口14のチヤンネ
ル13軸心に対する偏心によつて、該チヤンネル
13内の軟性処置具挿入スペースに余裕を持たせ
て同時にチヤンネル13内に挿入される硬性処置
具との交差を防止し該軟性処置具の挿入をスムー
ズにすると共に、軟性処置具のチヤンネル13先
端からの突出位置を常時一定にできるようにして
いる。
上記第1のチヤンネル部4は、その後端にゴム
キヤツプ16が取付けてあり、又、途中にコツク
18が取付けてあり、このコツク18に突設した
レバー19を矢符で示す方向に回動することによ
つて、管路を閉じたり、その逆の方向に回動する
ことによつて開くことができるようになつてい
る。
上記ゴムキヤツプ16は、挿入口14の中心に
対向する部分に孔20が形成されており、上記コ
ツク18を開いて、その後方から第3図にその先
端側の一部を示す硬性処置具としての例えば卵子
採取針21を挿入する場合、気密を保持できるよ
うに、前記孔20の径は卵子採取針21の外径よ
り小さく形成されている。
一方、上記第1のチヤンネル部4と分岐形成さ
れた第2のチヤンネル部5は、分岐点より若干後
方位置にルアコツク口金22が下方に突設され
て、管路15はこのルアコツク口金22内側の管
路23と連通して外部に開口されており、このル
アコツク口金22にルアコツクコネクタ24を接
続して図示しない気腹器から気腹ガスを流入させ
ることができるようになつている。
上記第2のチヤンネル部5におけるルアコツク
口金22が突設された位置より後方位置に、該チ
ヤンネル部5内の挿入口15を挿通される軟性処
置具としての例えば把持鉗子25を可動しないよ
うに固定する保持固定手段26が形成されてい
る。この保持固定手段26のさらに後方位置には
コツク27が形成され、該コツク27の後方の挿
入端部には小孔28を設けたゴムキヤツプ29が
覆せてある。
上記コツク27は、レバー30の90度の回動操
作によつて透孔31を形成した栓32が回動し
て、挿入口15を閉じたり、開いたりできるよう
になつている。(尚、第1のチヤンネル部4側に
形成したコツク18も同様の構造になつている。) 上記保持固定手段26は例えば第4図及び第5
図に示すような構造になつている。
即ち、チヤンネル部5内に挿入口15の一部を
形成するように内装された略円管形状の圧接部材
34と、第4図に示すように該圧接部材34の外
周をその長手方向に適宜長さ切欠く等して形成し
た平坦部35を押圧し、この平坦部35の面と平
行となるよように円管の長手方向に形成したすり
割り溝36の幅を狭くなるように押圧するための
(第5図に示す)押圧部材37とからなる。この
押圧部材37は金属や半硬質のゴム又はプラスチ
ツク等の材質で形成され、上記圧接部材34を内
装する保持固定部材本体38に形成したテーパ状
の貫通孔にすり合わせられるように収納されてい
る。この貫通孔と密着する押圧部材37のテーパ
状の外周は、切欠く等して内面が平坦となり、上
記圧接部材34の平坦部35側と嵌合する凹部3
9(必ずしも凹部を形成しなくても平坦な段部と
なつていれば可)が形成されており(第5図に示
す状態)、この状態においては圧接部材34の内
径は狭められてない所定の内径を有し、挿通され
た把持鉗子25はその軸方向に可動できるように
なつている。しかして、押圧部材37の一方の端
部側に突設したレバー40を回動すると、凹部3
9において圧接部材34の平坦部35に密接して
いた状態から、凹部39の隅で圧接部材34の平
坦部35が押圧されて、そのすり割り溝36の溝
幅が狭くなつて、内側を挿通可能な有効径が縮小
され、内側に挿通された把持鉗子の軸部を(広い
面積で)圧接挟持して、軸方向に可動しないよう
に保持固定できるようになつている。
上記押圧部材37における貫通孔を貫通させた
他方の側は段部状に細径にされて、ナツト41で
螺着されている。このナツト41は、対向する座
金42との間にばね43を介装して、ナツト41
を押圧部材37の反対側に付勢することによつ
て、押圧部材37のテーパ状の外周がテーパ状の
貫通孔内壁に密着して気密及び水密を保持できる
ようにしてある。尚、押圧部材37の外周に突設
したピン44は、レバー40の回動する角度範囲
を規制するストツパである。
ところで、上記保持固定手段26を途中に設け
た第2のチヤンネル部5内を挿通される把持鉗子
25は、中空細長でフレキシブルとなる軸部45
内に図示しないワイヤが挿通され、図示しない手
元側の操作部においてワイヤを牽引する操作をす
ることによつて、第4図に示すように軸部45先
端側に回動自在に設けたわに口部46を開口で
き、前記ワイヤを牽引することによつてわに口部
46を閉じて所望とする対象部位を把持できるよ
うになつている。
尚、ライトガイド口金8の後方部分の操作部3
は平坦状にする等して指を掛け易くした指掛け部
47が形成されている。
一方、上記1実施例の腹腔鏡1における第1の
チヤンネル部4内を挿通可能とされる卵子採取針
21は、例えば第6図に示すように、採取針51
と、該採取針51の内側の中空管路を挿通可能と
する中空の吸引針52とから構成されている。
上記採取針51は、腹腔鏡1のチヤンネル13
内を挿通される細長の外管53と、該外管53の
後端を太径の管状ないし筒状部材に固着して、そ
の外周に把持操作し易いローレツト目を形成した
操作部54と、前記外管53内にあつて、その軸
方向(長手方向)に摺動可能に取付けられた中空
の細管55とから構成されている。
上記外管53内の細管55は、その後端が第7
図に示すように伸縮自在の弾性部材で形成された
肉厚で略管形状の操作部本体56の前端内周に固
着され、この(操作部)本体56の前側の外周面
とその外側の(操作部54を形成する)筒状部材
内周面とのすき間に嵌装したばね57によつて、
本体56と共に、細管55は軸方向前方に突出す
るように付勢されている。つまり、通常は、細管
55の先端が第6図又は第7図に示すように、斜
めにカツトされ、鋭利な刃先が形成された外管5
3の先端より適宜長さ突出するようにしてある。
この細管55の先端側には側部に孔、つまり側孔
58が形成され、ガスとか生理食塩水(以下食塩
水と記す。)等を流出できるようにしてある。又、
この側孔58の前方部分は球状に丸みを持たせた
先細り形状にした先端部59が形成され、この先
細り形状の最先端部分に小孔60が形成されてお
り、細管55内の中心軸上を挿通された吸引針5
2を前記小孔60を通して突出できるようになつ
ている。
上記細管55を突出するよう付勢するばね57
は、その前端が本体56の前端に例えば螺着され
たナツト61に当接して規制され、又、その後端
は操作部54を形成する筒状部材の後端側に連設
され、本体56の外周に外嵌された筒状の摺動部
材62の前端に当接して規制されている。この摺
動部材62には、その本体56に嵌合するその内
周における軸方向に長溝63が形成されており、
該長溝63にはガイドピン64が収納され、この
ガイドピン64の長手方向における突設位置は、
細管55の先端側が押圧によつて後方に移動した
場合、本体56は長手方向に収縮すると共に、ガ
イドピン64も長溝63内を後方に移動し、ガイ
ドピン64が長溝63の最後部と当接した状態の
ときに、細管55の先端部59が外嵌53の斜め
カツトされた先端内側にあるように設定されてい
る。尚、第6図あるいは第7図において、外管5
3は実線の位置から一点鎖線で示す位置まで移動
できるのはなく、細管55側が後方に移動した場
合、細管55が外管53の内側に退避されること
を示し、その状態での細管55に対する外管53
を一点鎖線で示す。
尚、細管55は、通常その側孔58が外管53
の先端より突出する位置となるように取付けられ
ている。この場合、例えばナツト61の固定位置
等で微調整できる。又、上記ガイドピン64又は
さらにピンを摺動部材62の前端より前方位置の
本体56に突設すること等によつて調整すること
もできる。
上記細管55の先端部59が突出するように付
勢するばね57は、細管55の先端部59が卵胞
に当接し、さらに押圧した際における弱い力でも
つて本体56の弾性部材と共に収縮されるように
なつており、この場合の細管55の先端部59が
後方に移動することによつて、外管53の鋭利に
された刃先の先端部が突出する状態になり、この
刃先の先端部によつて、卵胞膜内に刺入できるよ
うになつている。
上記本体56における摺動部材62が取付けら
れた部分に隣接する後方側は段差状に肉厚にさ
れ、この肉厚にされた部分の後端は肉薄にされて
ルアコツク口金65が形成され、該ルアコツク口
金65には小孔66を設けたゴムキヤツプ67が
覆せてあり、第8図に示すように、この小孔66
後方から吸引針52を挿通できるようになつてい
る。
上記ルアコツク口金65の若干前方の本体56
の肉厚部分には、吸引針52を挿通しない場合
に、その内側の中空管路68におけるルアコツク
口金65で開口しているのをレバー69の回動操
作で閉じることができるように、コツク70が形
成されている。
又、上記コツク70の若干前方の本体56に
は、該本体56の中空管路68に連通する透孔
(管路)71を設けたコツク72が例えば下方に
突出するように形成されている。このコツク72
は例えば第7図、第9図及び第10図に示す構造
になつている。
即ち、コツク72内の透孔71はルアコツク口
金73を本体56の中空管路68に連通させるも
のであつて、コツク72はその途中に、透孔71
の方向と直角方向に、該透孔71より大きい内径
の貫通孔が設けられ、栓74が取付けてある。こ
の貫通孔は、その内径がテーパ状に一方に太径と
なるものであつて、この貫通孔にすり合わせで密
封性を保つように取付けられる栓74は、そのテ
ーパ状に太径となる側の後端を細径にして、該細
径部分に直角方向にレバー75が突設され、この
レバー75を90度回動操作によつて栓74も回動
し、該栓74に形成した開閉用の孔76が透孔7
1に連通したり(第9図の状態)、遮断(第7図
の状態)できるようになつている。この栓74に
おける反対側に突出する端部は段部状に細径にさ
れ、ナツト77と連結されている。このナツト7
7は上記栓74の細径部分に固着した外周に凹部
を形成し、その前方に対置した座金78との間に
ばね79を収納し、該ばね79によつて栓74と
反対側にナツト77を押圧し、栓74がすり合わ
せ部分と密着して気密及び液密を保持できるよう
になつている。
尚、、栓74に突設されたピン80はレバー7
5による回転範囲規制用のストツパである。
又、他方の上記コツク70も同様の構造になつ
ている。
ところで、上記採取針51のゴムキヤツプ67
後方から挿入可能とされる吸引針52は、第8図
に示すように採取針51の中空管路68内を挿通
される細径で中空の管部81と、この管部81の
後端に連設された太径の把持部82とから構成さ
れ、この把持部82の後端にはルアコツク口金8
3が形成されている。上記管部81の先端は例え
ば注射針のように斜めにカツトされ、そのカツト
された鋭利な部分は丸味を持たせて、外管53の
鋭利な先端で卵胞膜に刺入後に丸みを持たせた細
管55の先端の小孔60から突出させて、卵胞膜
内に刺入する際、内側の卵子を傷つけることな
く、吸引によつて採取できるようになつている。
このように構成された1実施例を用いて卵子を
採取する使用例を第11図を参照して説明する。
卵巣の表面に胞状卵胞が発育する頃の母体にお
ける腹壁にトラカールの刺入によつてガイド孔を
設け、このガイド孔内に腹腔鏡1の挿入部2を挿
入し、第2のチヤンネル部5における分岐点近傍
に形成したルアコツク口金22から気腹ガスを注
入し、腹腔鏡1の挿入を容易にしたり、観察及び
引き続く採卵操作を容易にできるようにする。こ
の腹腔鏡1の挿入部2を挿入して、第11図に示
すように挿入部2の先端の観察光学系で、卵巣8
6及び子宮85につながる卵管84を観察する。
この卵巣86の表面に胞状卵胞87ができている
場合には腹腔鏡1の第2のチヤンネル部5後方か
ら該チヤンネル部5内の挿入口15を経て、把持
鉗子25を挿通し、又第1のチヤンネル部4後方
から該チヤンネル部4内の挿入口14を通して採
取針51を挿通する。
しかして片方の手で把持した腹腔鏡1の観察の
もとで、該腹腔鏡1のチヤンネル13から前方に
突出させた把持鉗子25の手元側を操作して、そ
の先端のわに口部46によつて、成長した卵胞8
7の近傍を把持し、その把持状態に(把持鉗子2
5を)ロツクし、その後保持固定手段26のレバ
ー40を回動する。このレー40の回動操作によ
つて押圧部材37はすり割り溝36が設けられた
圧接部材34の平坦部35を押圧して有効内径を
小さくして、チヤンネル13内に挿通された把持
鉗子25が前後に可動しない状態に圧接されて保
持固定される。従つて、術者は、この固定された
把持鉗子25から手を離して、採取針51をチヤ
ンネル13の前端から突出させる操作を行い、対
象となる卵胞87にその先端を当接させ、ゆつく
り前方に押し出す。すると、突出する細管55の
先端は押圧により後退されて、鋭利な刃先を有す
る外管53の先端が突出し、この先端で小さな開
口が形成され、且つこの開口は、細管55の先細
り先端を挿入可能な大きさになると、(鋭利な外
管53の先端による刺入は停止されて)細管55
の先端部59が自動的に突出されて、開口を通つ
て、卵胞87内に挿入される。この場合、把持鉗
子25の先端のわに口部46によつて、卵胞87
近傍は把持固定されているので、上記採取針51
を突出させてその先端が卵胞87を押圧した際に
も卵胞87が逃げることを防止でき、所望とする
部位に安全且つ確実に刺入できて、採卵用の開口
を形成できる。又、上記開口を通つて挿入される
細管55の先端部59は、丸みがつけてあるの
で、たとえ卵胞87内のかなり深部まで挿入して
も、卵子を傷つける虞れがなく、且つ挿入の際に
細管55の側孔58から食塩水(又は気体)を注
入して、卵胞87内を萎ませない自然の状態であ
るいは膨らませた状態にして細管55の小孔60
から突出させた先端に丸みをつけた吸引針52に
よつて、食塩水等と共に、卵子を吸引採取でき
る。この吸引採取する場合、吸引針52の手元側
把持部82後端のルアコツク口金83にチユーブ
を介して注射器等の吸引具に接続し、その吸引操
作で採取する。
上記1実施例によれば、採卵する場合、採取針
51と、把持鉗子25を挿通可能とする2つのチ
ヤンネル部4,5を分岐形成してあるので、把持
鉗子25にて採卵するべき部位近傍を把持した状
態で、採卵用の開口を安全且つ確実に形成でき、
その開口に挿入した(細管55の小孔60を通し
た)吸引針52によつて、簡単に採卵できる。
又、上記把持鉗子25が挿通されるチヤンネル
部5には保持固定手段26を形成してあるので、
把持鉗子25を可動しないように固定できる。従
つて、採卵する操作を術者1人で行うこともでき
る。又、この保持固定手段26は、ねじ等による
その部分のみを局所的に固定するものでなく、広
い面積で挟持固定するので、中空管のような部材
の該管を局所的にくぼみをつけてしまつたり、変
形してしまつたりすることなく固定できる。
第12図は本発明の変形例に係る硬性処置具挿
入口14と軟性処置具挿入口15とを示してい
る。上記実施例は、挿入口14をチヤンネル13
の軸心に対して挿入口15から離間する方向へ偏
心させるのに、第1チヤンネル部4内に硬性処置
具挿入口14を偏心して形成しているのに対し、
中心軸方向に形成している。
尚、硬性処置具挿入口をチヤンネルに対し偏心
させる手段は種々用いられると共に、その偏心方
向も軟性処置具の反対方向ではなく側部方向等
種々形成されるものである。
尚、上記説明において把持鉗子としては、例え
ば第4図に示すわに口金46の形状のものでなく
ても臓器を把持できるものであれば良い。
又、上記1実施例においては、採取針51の内
側に、吸引針52を挿通して卵子を採取する構造
になつているが、これに限定されるものでなく、
吸引針52を有さず、且つ細管55の側孔58を
なくして小孔60から直接卵子を吸引採取する構
造にすることもできる。この場合にも、卵胞87
内に食塩水等を注入し、この食塩水と共に卵子を
吸引採取することが望ましい。このように吸引針
52を有さないものにあつては、採取針51の本
体部56側を分岐させなければならないものでな
い。
又、上記1実施例に用いられる採取針51にお
いて、細管55を常にばね57で前方に突出する
ように付勢している構造のものに限らず、ばね5
7を用いることなく(あるいはばねで一方に付勢
しておいて)、細管55を手動で外管53より前
方に突出させたり、後退させたりできる構造にす
ることもできる。又は逆に細管55に対して外管
53側を突出させたり、後退させる構造にしても
良い。
尚、外管53の先端部を斜めカツトした場合に
おけるその最も突出する部分のみを鋭利にして、
その部分より後方側には丸みをつけ、最も突出す
る部分で刺入し、回転操作によつて、開口を形成
するようにすることもできる。このようにする
と、上記最も突出する部分の長さを卵胞膜の厚み
程度に設定しておけば、卵胞膜内には、鋭利な刃
先が入らないので、卵子を傷つける虞れを殆んど
安全に防止できる。又、この場合、卵胞膜の厚み
よりも若干小さい刃先の長さにして、円状に切り
込みを形成し、後は細管55等丸みのある先端部
59を当接させ、それで押圧して開口にして内側
に挿入できるようにすることもできる。
又、上記1実施例において、折れ曲がつた第2
のチヤンネル部5側にフレキシブルな把持鉗子2
5を挿通し、真直ぐな第1のチヤンネル部4側に
硬性の採取針51を挿通したがこれと限定される
ものでなく、折れ曲がつた方にフレキシブルにし
た採取針を挿通し、真直ぐな方に硬性の把持鉗子
を挿通しても良い。この場合には真直ぐなチヤン
ネル部4側に保持固定手段を設ければ良く、いず
れの場合にも使用できるように、両方のチヤンネ
ル部4,5に保持固定手段を形成しても良い。
尚、本発明は、人体における採卵に使用できる
のみならず、産業的に良い血統の種族が望まれる
乳牛あるいは食肉牛その他の動物に対して用いる
こともできることは明らかである。
又、本発明は、採卵に対する処置のみならず、
切除すべき組織、あるいは生検、あるいは腫れ物
等を切除する場合においても、その対象部位近傍
を一方の把持鉗子で把持し、他方の鉗子で切除操
作する場合等の他の処置にも使用できるものであ
る。
又、気体あるいは液体を流出入可能とする口金
22も複数のチヤンネル部において、1箇所のみ
ならず複数設けたものについても本発明に属す
る。この場合、使用しない口金についてはキヤツ
プあるいはコツクで閉じれば良い。
又、本発明は腹腔鏡用のみならず他の部位、例
えば関節等における処置操作にも適用でき、腹腔
鏡のみならず一般の内視鏡に広く適用できる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、硬性処置
具と軟性処置具とをチヤンネル内に挿通・突出さ
せて処置する場合に、前記軟性処置具の挿入をス
ムーズにできる一方、該軟性処置具が常にチヤン
ネル先端の周回状一定位置から突出できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明の1実施例に係
り、第1図は1実施例の腹腔鏡を示す側面図、第
2図は第1図の前端面を拡大して示す正面図、第
3図は第1図の手元側を拡大して示す縦断面図、
第4図は保持固定手段を形成する圧接部材の形状
を示す斜視図、第5図は第3図におけるA−A線
断面にて保持固定手段を拡大して示す断面図、第
6図は1実施例に挿通して使用される卵子採取針
を示す側面図、第7図は採取針を拡大して示す縦
断面図、第8図は採取針の後端部周辺を示す断面
図、第9図及び第10図は採取針のルアコツクを
示し、第9図はその断面図、第10図は正面図、
第11図は1実施例を用いて採卵する処置操作を
行う使用例を示す説明図、第12図は本発明の変
形例に係る硬性処置具挿入口と軟性処置具挿入口
とを示す断面図、第13図は従来例を示す断面図
である。 1……腹腔鏡、2……挿入部、13……チヤン
ネル、14……硬性処置具挿入口、15……軟性
処置具挿入口、21……卵子採取針(硬性)、2
5……把持鉗子(軟性)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硬性処置具と軟性処置具とを同時に挿入する
    ことのできる処置具チヤンネルを、細長な挿入部
    の軸方向に形成する一方、この処置具チヤンネル
    の後方を、挿入部軸方向の硬性処置具挿入口と斜
    め後方へ傾斜した軟性処置具挿入口とに分岐形成
    したものにおいて、前記硬性処置具挿入口を軟性
    処置具挿入口位置から離間する方向へチヤンネル
    軸心に対し偏心させたことを特徴とする内視鏡装
    置。
JP60016915A 1985-01-31 1985-01-31 内視鏡装置 Granted JPS61176323A (ja)

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