JPH0587135A - 直線摺動用ボールベアリング - Google Patents

直線摺動用ボールベアリング

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JPH0587135A
JPH0587135A JP8412691A JP8412691A JPH0587135A JP H0587135 A JPH0587135 A JP H0587135A JP 8412691 A JP8412691 A JP 8412691A JP 8412691 A JP8412691 A JP 8412691A JP H0587135 A JPH0587135 A JP H0587135A
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Mitsuru Yamazaki
充 山崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本考案はボールの配設を簡単に行い得る直線
摺動用ボールベアリングを提供することを目的とするも
のである。 【構成】スライドガイド体bを軌道台aに被嵌して該軌
道台aに対してスライドガイド体bを摺動可能に設けた
直線摺動用ボールベアリングにおいて、スライド体7の
内面に負荷ボール溝5位置に存するボール2の他側縁を
保持するボール保持部材10・11を設けるとともに弾性を
有する素材で形成したボール保持弾性部材13を該ボール
2の他側縁を保持する状態で左右の袖部4内面に着脱自
在に設け、負荷ボール溝5位置に存するボール2をボー
ル保持部材10・11及びボール保持弾性部材13で保持せし
めたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線摺動用ボールベア
リングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に図示したものが従来から存する直
線摺動用ボールベアリングである。
【0003】その構造は、左右両側にボール転動溝50を
形成した軌道台51と,水平部53の左右に袖部54を垂下せ
しめて水平部53と左右の袖部54とで凹部55を形成し、左
右の袖部54内面に負荷ボール溝56を上下に並設し、この
負荷ボール溝56と対応せしめて袖部54に無負荷ボール軌
道57を穿設したスライド体58を設け、このスライド体58
の前後端面に負荷ボール溝56,無負荷ボール軌道57に対
応する左右二個づつのリターン溝を形成した樹脂製のキ
ャップ(図示省略)を設けて負荷ボール溝56・ボール転動
溝50・無負荷ボール軌道57・リターン溝とで上下左右合
計四個づつのボール無限循環路を形成し、図6に図示し
たボール突出窓59を形成したボール保持器60を水平部53
と左右の袖部54とで形成される凹部55に嵌着し、前記ボ
ール無限循環路にボール52を配設し、該ボール52をボー
ル保持器60で保持してスライドガイド体を構成し、この
スライドガイド体を前記軌道台51に被嵌して該軌道台51
に対してスライドガイド体を摺動可能に設けた構造であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この図5,6の従来例
は上記構造である為、ボール無限循環路にボール52を配
設する作業が非常に厄介であるという欠点を有してい
る。
【0005】具体的に説明する。
【0006】ボール52の配設作業は、まず、スライド体
58の一方の端面にリターン溝を有するキャップを止着
し、スライド体58の内面に図6のボール保持器60を止着
し、このキャップ付のスライド体58を立ててボール保持
器60と負荷ボール溝56とで形成される空隙及び無負荷ボ
ール軌道57にボール52を一つづつ挿入していき、所定数
のボール52を挿入し終わったら最後にもう一つのキャッ
プをスライド体58の端面に付設するという手段をとる。
【0007】しかし、このボール52の配設は、ボール52
を挿入するところがボール径とほぼ等しい径の無負荷ボ
ール軌道57及び負荷ボール溝56とボール保持器60とで形
成されたボール径とほぼ等しい空隙である為、なかなか
うまくボール52が挿入できず非常に厄介である。
【0008】更に、ボール無限循環路には予め定められ
た数のボール52を配設しなければならない為、最後にキ
ャップをする場合、該キャップのリターン溝にグリス等
を塗布し、このグリスにボール総数が予め定められた数
となるよう数個のボール52を付着させボール52が落ちな
いように配慮してキャップ止着をしており、この点から
も従来例のボール配設作業は厄介であり、自動化が出来
ない作業となっているのが現状である。
【0009】本発明は、このような問題点を解決したも
ので、ボールの配設を簡単になし得る直線摺動用ボール
ベアリングを提供することを技術的課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】左右両側にボール転動溝1を形成した軌道
台aと,水平部3の左右に袖部4を垂下せしめて水平部3
と左右の袖部4とで凹部14を形成し、左右の袖部4内面
に負荷ボール溝5を上下に並設し、この負荷ボール溝5
と対応せしめて袖部4に無負荷ボール軌道6を穿設した
スライド体7を設け、このスライド体7の前後端面に負
荷ボール溝5,無負荷ボール軌道6に対応する左右二個
づつのリターン溝8を形成したキャップ9を設けて負荷
ボール溝5・ボール転動溝1・無負荷ボール軌道6・リ
ターン溝8とで上下左右合計四個のボール無限循環路を
形成し、このボール無限循環路に多数のボール2を配設
したスライドガイド体bとから成るものであって、この
スライドガイド体bを前記軌道台aに被嵌して該軌道台a
に対してスライドガイド体bを摺動可能に設けた直線摺
動用ボールベアリングにおいて、スライド体7の水平部
3内面に左右上側の負荷ボール溝5位置に存するボール
2の上側縁を保持する上ボール保持部材10を設けるとと
もにスライド体7の袖部4下部に左右下側の負荷ボール
溝5位置に存するボール2の下側縁を保持する下ボール
保持部材11を設け、上下の負荷ボール溝5の間に弾性を
有する素材で形成した中ボール保持部材13を上下の負荷
ボール溝5位置に存する夫々のボール2の上側縁・下側
縁を保持する状態で配設し、上下の負荷ボール溝5位置
に存するボール2を上ボール保持部材10,下ボール保持
部材11,中ボール保持部材13で保持せしめたことを特徴
とする直線摺動用ボールベアリングに係るものである。
【0012】
【作用】スライド体7に上ボール保持部材10,下ボール
保持部材11,左右両方のキャップ9を止着し、左側の袖
部4外面を例えばテーブル上に載置してスライド体7を
横の状態にし、スライド体7を少し揺動させながら左側
の袖部4内面の上下の負荷ボール溝5へ同時に多数のボ
ール2を一緒に投入すると、ボール2は上下の無負荷ボ
ール軌道6の方へも転がり、左側の上下のボール無限循
環路へのボール2の配設は完了する。ボール2の配設が
完了したら中ボール保持部材13を左側の袖部4内側の所
定位置に配設する。
【0013】続いて、右側の袖部4外面をテーブル上に
設置して同様に右側の上下のボール無限循環路へボール
2を多数同時に投入し、中ボール保持部材13を配設す
る。
【0014】このようにしてスライドガイド体bを組み
立て、軌道台aに対して組み付けて使用する。
【0015】
【実施例】図面は本発明の一実施例を図示したもので以
下に説明する。
【0016】図面の中ボール保持部材13は鋼材(硬質プ
ラスチック材でも良い。)で形成されており、その端部
は図4に図示した通り内側へ湾曲せしめて、湾曲部13'
を形成し、中ボール保持部材13が係止凹部12から抜けな
いように構成している。
【0017】また、図面はスライド体7の前後端面にし
て上下の負荷ボール溝5の間の位置に夫々二ヶ所中ボー
ル保持部材13の端部が係止される係止凹部12を形成した
場合を図示しているが、中ボール保持部材13の端部が係
止される係止凹部12は左右夫々のキャップ9の外側面に
して上下のボール無限循環路の間の位置(上下のリター
ン溝8の間の位置)でも良く、要は、上下の負荷ボール
溝5位置にあるボール2を中ボール保持部材13で保持で
きれば中ボール保持部材13の端部の係止位置はどの位置
でも良い。
【0018】尚、図面の係止凹部12には中ボール保持部
材13の前記湾曲部13'に合致する湾曲部が形成されてい
る。
【0019】符号15は中ボール保持部材13の着脱を容易
にする凹溝である。
【0020】その余の構造は従来例と同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、ボ
ール無限循環路にボールを配設する場合、従来例のよう
にボール径にほぼ等しい空隙(ボール保持器と負荷ボー
ル溝とで形成される空隙及び無負荷ボール軌道)にボー
ルを挿入するのではなく、左右の袖部間の広い間隙から
投入できる為、ボールの配置が非常に楽に行えることに
なる。
【0022】そして、本発明は、あとで中ボール保持部
材を装着する構造で、従来例のようにボール保持器によ
り負荷ボール溝の側面が閉塞されておらないから、ボー
ルを投入した際、たとえボールが上下の負荷ボール溝に
うまく入らなくともスライド体を手で少し揺動させてや
れるだけでボールは自然に上下の負荷ボール溝に配設さ
れることになる。
【0023】従来例のようにボール保持器により負荷ボ
ール溝の側面が閉塞され、負荷ボール溝の端部のみに開
口部が形成されている構造であれば、当然の如く該開口
部からしかボールを負荷ボール溝に配設できず、誤って
該開口部からボールがそれたらボールを落としてしまっ
たりする。
【0024】この点、本発明は前記したように、とにか
く複数のボールを片手の手のひらに乗せてそのまま同時
に袖部の内面に落とし、スライド体を少し揺動させると
いう簡単な作業でボールのボール無限循環路(負荷ボー
ル溝,無負荷ボール軌道等)への配設が完了する。
【0025】更に、本発明は、一方のキャップのみをス
ライド体に止着し、他方のキャップを最後に止着する作
業とはならず、スライド体の前後端面に両方のキャップ
を止着してからのボール配設する作業をなる為、従来例
の項で述べたようにキャップのリターン溝にグリスを塗
布したりする作業も全く不要になり、従って、ボール配
設した等の自動化も可能にし得ることになる。
【0026】本発明はこのように直線摺動用ボールベア
リングの実際の組み付けにおけるボールの配設という非
常に煩わしい作業を非常に簡単な作業に変えてしまうと
いう画期的な効果を発揮することになるとともに高精度
で安価な製品を提供し得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の正面図である。
【図3】本考案の要部の拡大図である。
【図4】図3におけるA−A指示線の断面図である。
【図5】従来例の説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】
a 軌道台 b スライドガイド体 1 ボール転動溝 2 ボール 3 水平部 4 袖部 5 負荷ボール溝 6 無負荷ボール軌道 7 スライド体 8 リターン溝 9 キャップ 10 上ボール保持部材 11 下ボール保持部材 13 中ボール保持部材 14 凹部
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 直線摺動用ボールベアリング
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線摺動用ボールベア
リングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に図示したものが従来から存する直
線摺動用ボールベアリングである。
【0003】その構造は、左右両側にボール転動溝50を
形成した軌道台51と,水平部53の左右に袖部54を垂下せ
しめて水平部53と左右の袖部54とで凹部55を形成し、左
右の袖部54内面に負荷ボール溝56を上下に並設し、この
負荷ボール溝56と対応せしめて袖部54に無負荷ボール軌
道57を穿設したスライド体58を設け、このスライド体58
の前後端面に負荷ボール溝56, 無負荷ボール軌道57に対
応する左右二個づつのリターン溝を形成した樹脂製のキ
ャップ(図示省略)を設けて負荷ボール溝56・ボール転動
溝50・無負荷ボール軌道57・リターン溝とで上下左右合
計四個づつのボール無限循環路を形成し、図6に図示し
たボール突出窓59を形成したボール保持器60を水平部53
と左右の袖部54とで形成される凹部55に嵌着し、前記ボ
ール無限循環路にボール52を配設し、該ボール52をボー
ル保持器60で保持してスライドガイド体を構成し、この
スライドガイド体を前記軌道台51に被嵌して該軌道台51
に対してスライドガイド体を摺動可能に設けた構造であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この図5,6の従来例
は上記構造である為、ボール無限循環路にボール52を配
設する作業が非常に厄介であるという欠点を有してい
る。
【0005】具体的に説明する。
【0006】ボール52の配設作業は、まず、スライド体
58の一方の端面にリターン溝を有するキャップを止着
し、スライド体58の内面に図6のボール保持器60を止着
し、このキャップ付のスライド体58を立ててボール保持
器60と負荷ボール溝56とで形成される空隙及び無負荷ボ
ール軌道57にボール52を一つづつ挿入していき、所定数
のボール52を挿入し終わったら最後にもう一つのキャッ
プをスライド体58の端面に付設するという手段をとる。
【0007】しかし、このボール52の配設は、ボール52
を挿入するところがボール径とほぼ等しい径の無負荷ボ
ール軌道57及び負荷ボール溝56とボール保持器60とで形
成されたボール径とほぼ等しい空隙である為、なかなか
うまくボール52が挿入できず非常に厄介である。
【0008】更に、ボール無限循環路には予め定められ
た数のボール52を配設しなければならない為、最後にキ
ャップをする場合、該キャップのリターン溝にグリス等
を塗布し、このグリスにボール総数が予め定められた数
となるよう数個のボール52を付着させボール52が落ちな
いように配慮してキャップ止着をしており、この点から
も従来例のボール配設作業は厄介であり、自動化が出来
ない作業となっているのが現状である。
【0009】本発明は、このような問題点を解決したも
ので、ボールの配設を簡単になし得る直線摺動用ボール
ベアリングを提供することを技術的課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】左右両側にボール転動溝1を形成した軌道
台aと,水平部3の左右に袖部4を垂下せしめて水平部3
と左右の袖部4とでスライド体7を形成し、このスライ
ド体7の内面に負荷ボール溝5を設け、この負荷ボール
溝5と対応せしめてスライド体7に無負荷ボール軌道6
を穿設し、スライド体7の前後端面に負荷ボール溝5,
無負荷ボール軌道6に対応するリターン溝8を形成した
キャップ9を設けて負荷ボール溝5・ボール転動溝1・
無負荷ボール軌道6・リターン溝8とでボール無限循環
路を形成し、このボール無限循環路に多数のボール2を
配設したスライドガイド体bと、から成るものであっ
て、このスライドガイド体bを前記軌道台aに被嵌して該
軌道台aに対してスライドガイド体bを摺動可能に設けた
直線摺動用ボールベアリングにおいて、スライド体7の
内面に負荷ボール溝5位置に存するボール2の一側縁を
保持するボール保持部材10・11を設けるとともに弾性を
有する素材で形成したボール保持弾性部材13を該ボール
2の他側縁を保持する状態で左右の袖部4内面に着脱自
在に設け、負荷ボール溝5位置に存するボール2をボー
ル保持部材10・11及びボール保持弾性部材13で保持せし
めたことを特徴とする直線摺動用ボールベアリングに係
るものである。
【0012】
【作用】スライド体7にボール保持部材(10・11),左右
両方のキャップ9を止着し、左側の袖部4外面を例えば
テーブル上に載置してスライド体7を横の状態にし、ス
ライド体7を少し揺動させながら左側の袖部4内面の負
荷ボール溝5へ同時に多数のボール2を一緒に投入する
と、ボール2は無負荷ボール軌道6の方へも転がり、左
側のボール無限循環路へのボール2の配設は完了する。
ボール2の配設が完了したらボール保持弾性部材13を左
側の袖部4内面の所定位置に配設する。
【0013】続いて、右側の袖部4外面をテーブル上に
設置して同様に右側のボール無限循環路へボール2を多
数同時に投入し、ボール保持弾性部材13を配設する。
【0014】このようにしてスライドガイド体bを組み
立て、軌道台aに対して組み付けて使用する。
【0015】
【実施例】図面は上下左右合計4個のボール無限循環路
を形成した本発明の一実施例で、以下に説明する。
【0016】図面のボール保持弾性部材13は鋼材(硬質
プラスチック材でも良い。)で形成されており、その端
部は図4に図示した通り内側へ湾曲せしめて、湾曲部1
3'を形成し、ボール保持弾性部材13が係止凹部12から抜
けないように構成している。
【0017】また、図面はスライド体7の前後端面にし
て上下の負荷ボール溝5の間の位置に夫々二ヶ所ボール
保持弾性部材13の端部が係止される係止凹部12を形成し
た場合を図示しているが、ボール保持弾性部材13の端部
が係止される係止凹部12は左右夫々のキャップ9の外側
面にして上下のボール無限循環路の間の位置(上下のリ
ターン溝8の間の位置)でも良く、要は、上下の負荷ボ
ール溝5位置にあるボール2をボール保持弾性部材13で
保持できればボール保持弾性部材13の端部の係止位置は
どの位置でも良い。
【0018】尚、図面の係止凹部12にはボール保持弾性
部材13の前記湾曲部13'に合致する湾曲部が形成されて
いる。
【0019】符号15はボール保持弾性部材13の着脱を容
易にする凹溝,符号14は凹部である。
【0020】その余の構造は従来例と同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、ボ
ール無限循環路にボールを配設する場合、従来例のよう
にボール径にほぼ等しい空隙(ボール保持器と負荷ボー
ル溝とで形成される空隙及び無負荷ボール軌道)にボー
ルを挿入するのではなく、左右の袖部間の広い間隙から
投入できる為、ボールの配置が非常に楽に行えることに
なる。
【0022】そして、本発明は、あとでボール保持弾性
部材を装着する構造で、従来例のようにボール保持器に
より負荷ボール溝の側面が閉塞されておらないから、ボ
ールを投入した際、たとえボールが負荷ボール溝にうま
く入らなくともスライド体を手で少し揺動させてやれる
だけでボールは自然に負荷ボール溝に配設されることに
なる。
【0023】従来例のようにボール保持器により負荷ボ
ール溝の側面が閉塞され、負荷ボール溝の端部のみに開
口部が形成されている構造であれば、当然の如く該開口
部からしかボールを負荷ボール溝に配設できず、誤って
該開口部からボールがそれたらボールを落としてしまっ
たりする。
【0024】この点、本発明は前記したように、とにか
く複数のボールを片手の手のひらに乗せてそのまま同時
に袖部の内面に落とし、スライド体を少し揺動させると
いう簡単な作業でボール無限循環路(負荷ボール溝,無負
荷ボール軌道等)へのボールの配設が完了する。
【0025】更に、本発明は、一方のキャップのみをス
ライド体に止着し、他方のキャップを最後に止着する作
業とはならず、スライド体の前後端面に両方のキャップ
を止着してからのボール配設する作業となる為、従来例
の項で述べたようにキャップのリターン溝にグリスを塗
布したりする作業も全く不要になり、従って、ボール配
設の自動化も可能にし得ることになる。
【0026】本発明はこのように直線摺動用ボールベア
リングの実際の組み付けにおけるボールの配設という非
常に煩わしい作業を非常に簡単な作業に変えてしまうと
いう画期的な効果を発揮することになるとともに高精度
で安価な製品を提供し得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の分解斜視図である。
【図2】本考案の正面図である。
【図3】本考案の要部の拡大図である。
【図4】図3におけるA−A指示線の断面図である。
【図5】従来例の説明図である。
【図6】従来例の説明図である。
【符号の説明】 a 軌道台 b スライドガイド体 1 ボール転動溝 2 ボール 3 水平部 4 袖部 5 負荷ボール溝 6 無負荷ボール軌道 7 スライド体 8 リターン溝 9 キャップ 10 ボール保持部材 11 ボール保持部材 13 ボール保持弾性部材 14 凹部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右両側にボール転動溝を形成した軌道
    台と,水平部の左右に袖部を垂下せしめて水平部と左右
    の袖部とで凹部を形成し、左右の袖部内面に負荷ボール
    溝を上下に並設し、この負荷ボール溝と対応せしめて袖
    部に無負荷ボール軌道を穿設したスライド体を設け、こ
    のスライド体の前後端面に負荷ボール溝,無負荷ボール
    軌道に対応する左右二個づつのリターン溝を形成したキ
    ャップを設けて負荷ボール溝・ボール転動溝・無負荷ボ
    ール軌道・リターン溝とで上下左右合計四個のボール無
    限循環路を形成し、このボール無限循環路に多数のボー
    ルを配設したスライドガイド体とから成るものであっ
    て、このスライドガイド体を前記軌道台に被嵌して該軌
    道台に対してスライドガイド体を摺動可能に設けた直線
    摺動用ボールベアリングにおいて、スライド体の水平部
    内面に左右上側の負荷ボール溝位置に存するボールの上
    側縁を保持する上ボール保持部材を設けるとともにスラ
    イド体の袖部下部に左右下側の負荷ボール溝位置に存す
    るボールの下側縁を保持する下ボール保持部材を設け、
    上下の負荷ボール溝の間に弾性を有する素材で形成した
    中ボール保持部材を上下の負荷ボール溝位置に存する夫
    々のボールの上側縁・下側縁を保持する状態で配設し、
    上下の負荷ボール溝位置に存するボールを上ボール保持
    部材,下ボール保持部材,中ボール保持部材で保持せしめ
    たことを特徴とする直線摺動用ボールベアリング。
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