JPH0586858A - Ｖ型エンジンのシリンダブロツク構造 - Google Patents
Ｖ型エンジンのシリンダブロツク構造Info
- Publication number
- JPH0586858A JPH0586858A JP24796891A JP24796891A JPH0586858A JP H0586858 A JPH0586858 A JP H0586858A JP 24796891 A JP24796891 A JP 24796891A JP 24796891 A JP24796891 A JP 24796891A JP H0586858 A JPH0586858 A JP H0586858A
- Authority
- JP
- Japan
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- oil
- cylinder block
- cooling water
- passage
- water passage
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルクーラ等の冷却装置を設けることなく
オイルの冷却を可能とし、省スペース化を図る。 【構成】 シリンダブロック１の谷部８に段部９を設
け、段部９上にて蓋板１１をボルト１３により締付固定
することにより、谷部８と蓋板１１で囲まれた空間を冷
却水通路１４とする。その冷却水通路１４をラジエータ
出口側のウォータインレット１６に連結する。また、シ
リンダブロック１内に冷却水通路１４の長手方向に沿っ
てメインオイル通路２５を設ける。これにより、シリン
ダブロック１自体がオイルの冷却装置とその配管として
作用し、メインオイル通路２５内を流れるオイルは隣接
して冷却水通路１４を流れる冷却水により冷却され、オ
イルの冷却装置や、同冷却装置とエンジンとを連結する
配管を別途設ける必要がなくなる。
オイルの冷却を可能とし、省スペース化を図る。 【構成】 シリンダブロック１の谷部８に段部９を設
け、段部９上にて蓋板１１をボルト１３により締付固定
することにより、谷部８と蓋板１１で囲まれた空間を冷
却水通路１４とする。その冷却水通路１４をラジエータ
出口側のウォータインレット１６に連結する。また、シ
リンダブロック１内に冷却水通路１４の長手方向に沿っ
てメインオイル通路２５を設ける。これにより、シリン
ダブロック１自体がオイルの冷却装置とその配管として
作用し、メインオイル通路２５内を流れるオイルは隣接
して冷却水通路１４を流れる冷却水により冷却され、オ
イルの冷却装置や、同冷却装置とエンジンとを連結する
配管を別途設ける必要がなくなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はＶ型エンジンのシリン
ダブロック構造に係り、詳しくはラジエータで冷却され
た冷却水によってエンジン潤滑系のオイルを冷却するよ
うにしたＶ型エンジンのシリンダブロック構造に関する
ものである。
ダブロック構造に係り、詳しくはラジエータで冷却され
た冷却水によってエンジン潤滑系のオイルを冷却するよ
うにしたＶ型エンジンのシリンダブロック構造に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ラジエータで冷却された冷却水に
よってエンジンオイルを冷却する技術が提案されてい
る。すなわち、実開昭６３−１２６３０号公報には、ラ
ジエータのロアタンク中に外筒と内筒とからなる二重管
で構成されたオイルクーラを配置し、外筒と内筒との間
の密封された空間内を流れるエンジンオイルを、外筒の
外側と内筒の内部を流れる冷却水によって冷却する技術
が開示されている。
よってエンジンオイルを冷却する技術が提案されてい
る。すなわち、実開昭６３−１２６３０号公報には、ラ
ジエータのロアタンク中に外筒と内筒とからなる二重管
で構成されたオイルクーラを配置し、外筒と内筒との間
の密封された空間内を流れるエンジンオイルを、外筒の
外側と内筒の内部を流れる冷却水によって冷却する技術
が開示されている。
【０００３】そして、これをＶ型エンジンのシリンダブ
ロックに適用し、エンジンオイルを冷却することが考え
られる。
ロックに適用し、エンジンオイルを冷却することが考え
られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに従来公報の技術を単にＶ型エンジンのシリンダブロ
ックに適用した場合には、ラジエータのロアタンクの中
に配置するオイルクーラが必要となるばかりか、このオ
イルクーラにオイルを供給したり、あるいはオイルクー
ラからのオイルを排出したりするための配管が必要とな
り、スペース上不利であった。
うに従来公報の技術を単にＶ型エンジンのシリンダブロ
ックに適用した場合には、ラジエータのロアタンクの中
に配置するオイルクーラが必要となるばかりか、このオ
イルクーラにオイルを供給したり、あるいはオイルクー
ラからのオイルを排出したりするための配管が必要とな
り、スペース上不利であった。
【０００５】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的はオイルクーラ等の特別な冷却
装置を設けることなくオイルの冷却を可能とし、省スペ
ース化を図ることの可能なＶ型エンジンのシリンダブロ
ック構造を提供することにある。
ものであって、その目的はオイルクーラ等の特別な冷却
装置を設けることなくオイルの冷却を可能とし、省スペ
ース化を図ることの可能なＶ型エンジンのシリンダブロ
ック構造を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明においては、クランクシャフトを中心とし
て一対のバンクを略Ｖ字状に配したＶ型エンジンのシリ
ンダブロック構造であって、両バンク間の谷部によって
冷却水通路を形成するとともに、その冷却水通路をラジ
エータ出口側の冷却水路に連結し、谷部の長手方向に沿
ってシリンダブロック内にエンジン潤滑系のオイル通路
を形成するようにしている。
めにこの発明においては、クランクシャフトを中心とし
て一対のバンクを略Ｖ字状に配したＶ型エンジンのシリ
ンダブロック構造であって、両バンク間の谷部によって
冷却水通路を形成するとともに、その冷却水通路をラジ
エータ出口側の冷却水路に連結し、谷部の長手方向に沿
ってシリンダブロック内にエンジン潤滑系のオイル通路
を形成するようにしている。
【０００７】
【作用】この発明によれば、一対のバンク間の谷部によ
って形成された冷却水通路はラジエータ出口側の冷却水
路に連結される。また、エンジン潤滑系のオイル通路は
谷部の長手方向に沿ってシリンダブロック内に設けられ
る。従って、シリンダブロック自体がオイルの冷却装置
とその配管として作用し、オイル通路内を流れるオイル
は、隣接して冷却水通路を流れる冷却水により冷却され
る。このため、オイルの冷却装置や同冷却装置とエンジ
ンとを連結する配管等を別途設ける必要がなくなる。
って形成された冷却水通路はラジエータ出口側の冷却水
路に連結される。また、エンジン潤滑系のオイル通路は
谷部の長手方向に沿ってシリンダブロック内に設けられ
る。従って、シリンダブロック自体がオイルの冷却装置
とその配管として作用し、オイル通路内を流れるオイル
は、隣接して冷却水通路を流れる冷却水により冷却され
る。このため、オイルの冷却装置や同冷却装置とエンジ
ンとを連結する配管等を別途設ける必要がなくなる。
【０００８】
【実施例】以下、この発明をＶ型ガソリンエンジンのシ
リンダブロックに具体化した一実施例を図１〜５に基づ
いて詳細に説明する。
リンダブロックに具体化した一実施例を図１〜５に基づ
いて詳細に説明する。
【０００９】図１はこの実施例におけるシリンダブロッ
ク１の側断面図であり、図２はシリンダブロック１の正
断面図である。図１，２において、アルミニウム合金よ
りなるシリンダブロック１はクランクシャフト２を覆う
ようにして配置されるクランクケース部３を備えてお
り、その内部上側には、クランクシャフト２を受けるた
めの複数の軸受４が設けられている。また、シリンダブ
ロック１には、そのクランクケース部３から上方へ突出
形成されるとともに、クランクシャフト２を中心として
Ｖ字状に分岐された一対のバンク５Ａ，５Ｂが設けられ
ている。このバンク５Ａ，５Ｂの上面には、図示しない
ガスケットを介して図示しないシリンダヘッド、さらに
はヘッドカバー等が取付けられる。
ク１の側断面図であり、図２はシリンダブロック１の正
断面図である。図１，２において、アルミニウム合金よ
りなるシリンダブロック１はクランクシャフト２を覆う
ようにして配置されるクランクケース部３を備えてお
り、その内部上側には、クランクシャフト２を受けるた
めの複数の軸受４が設けられている。また、シリンダブ
ロック１には、そのクランクケース部３から上方へ突出
形成されるとともに、クランクシャフト２を中心として
Ｖ字状に分岐された一対のバンク５Ａ，５Ｂが設けられ
ている。このバンク５Ａ，５Ｂの上面には、図示しない
ガスケットを介して図示しないシリンダヘッド、さらに
はヘッドカバー等が取付けられる。
【００１０】図３に示すように、一対のバンク５Ａ，５
Ｂには、図示しないシリンダを摺動可能に支持するシリ
ンダボア６が複数形成されている。また、図１に示すよ
うに、両バンク５Ａ，５Ｂ内において、各シリンダボア
６の周囲には、ウォータジャケット７が形成されてい
る。そして、このウォータジャケット７内に冷却水を循
環させることにより、両バンク５Ａ，５Ｂが冷却される
ようになっている。
Ｂには、図示しないシリンダを摺動可能に支持するシリ
ンダボア６が複数形成されている。また、図１に示すよ
うに、両バンク５Ａ，５Ｂ内において、各シリンダボア
６の周囲には、ウォータジャケット７が形成されてい
る。そして、このウォータジャケット７内に冷却水を循
環させることにより、両バンク５Ａ，５Ｂが冷却される
ようになっている。
【００１１】図１，２に示すように、両バンク５Ａ，５
Ｂ間のＶ字状の谷部８には、その上面が面一となるよう
な段部９が一体形成され、同段部９には複数のネジ穴１
０が形成されている。これら段部９の上面にはアルミニ
ウム合金製の蓋板１１が載置されている。図４に示すよ
うに、この蓋板１１には、前述のネジ穴１０に対応する
ようにして複数の透孔１２が形成されている。そして、
図１，２において、この蓋板１１の上から各透孔１２及
び各ねじ孔１０を通してボルト１３を締付けることによ
り、蓋板１１が両バンク５Ａ，５Ｂの段部９に固定さ
れ、蓋板１１と段部９との間は密封された状態となって
いる。そして、このように蓋板１１によって閉塞された
谷部８の空間により冷却水通路１４が形成されている。
なお、図３はシリンダブロック１の蓋板１１を取外した
状態を示す平面図である。同図において、谷部８には、
両バンク５Ａ，５Ｂを連結するように補強用のリブ１５
が設けられており、両バンク５Ａ，５Ｂの機械的強度を
高めるようになっている。
Ｂ間のＶ字状の谷部８には、その上面が面一となるよう
な段部９が一体形成され、同段部９には複数のネジ穴１
０が形成されている。これら段部９の上面にはアルミニ
ウム合金製の蓋板１１が載置されている。図４に示すよ
うに、この蓋板１１には、前述のネジ穴１０に対応する
ようにして複数の透孔１２が形成されている。そして、
図１，２において、この蓋板１１の上から各透孔１２及
び各ねじ孔１０を通してボルト１３を締付けることによ
り、蓋板１１が両バンク５Ａ，５Ｂの段部９に固定さ
れ、蓋板１１と段部９との間は密封された状態となって
いる。そして、このように蓋板１１によって閉塞された
谷部８の空間により冷却水通路１４が形成されている。
なお、図３はシリンダブロック１の蓋板１１を取外した
状態を示す平面図である。同図において、谷部８には、
両バンク５Ａ，５Ｂを連結するように補強用のリブ１５
が設けられており、両バンク５Ａ，５Ｂの機械的強度を
高めるようになっている。
【００１２】また、図２に示すように、シリンダブロッ
ク１の右端部には、図示しないラジエータの出口部から
延びる冷却水路としてのウォータインレット１６が接続
され、冷却水通路１４に連通されている。そして、ラジ
エータから圧送される冷却水は、このウォータインレッ
ト１６を介して冷却水通路１４内を同図左方に流れるよ
うになっている。
ク１の右端部には、図示しないラジエータの出口部から
延びる冷却水路としてのウォータインレット１６が接続
され、冷却水通路１４に連通されている。そして、ラジ
エータから圧送される冷却水は、このウォータインレッ
ト１６を介して冷却水通路１４内を同図左方に流れるよ
うになっている。
【００１３】図２，５に示すように、シリンダブロック
１の左端部には、冷却水通路１４に連通するウォータポ
ンプ室１７が形成されており、同室１７に対応して、ウ
ォータポンプ１８が設けられている。このウォータポン
プ１８はケーシング１９内に回転可能に支持されたベア
リング２０と、同ベアリング２０の一端に一体回転可能
に取付けられて、冷却水を遠心力によって外方へ圧送す
るインペラ２０ａとを備えている。また、ベアリング２
０の一端には、プーリ２１が設けられ、そのプーリ２１
が図示しないベルトを介してクランクシャフト２に駆動
連結されている。そして、クランクシャフト２の回転に
連動してウォータポンプ１８が駆動されるようになって
いる。
１の左端部には、冷却水通路１４に連通するウォータポ
ンプ室１７が形成されており、同室１７に対応して、ウ
ォータポンプ１８が設けられている。このウォータポン
プ１８はケーシング１９内に回転可能に支持されたベア
リング２０と、同ベアリング２０の一端に一体回転可能
に取付けられて、冷却水を遠心力によって外方へ圧送す
るインペラ２０ａとを備えている。また、ベアリング２
０の一端には、プーリ２１が設けられ、そのプーリ２１
が図示しないベルトを介してクランクシャフト２に駆動
連結されている。そして、クランクシャフト２の回転に
連動してウォータポンプ１８が駆動されるようになって
いる。
【００１４】図５に示すように、シリンダブロック１の
左端部には、ウォータポンプ室１７に連続する一対の吐
出ポート２２及び同吐出ポート２２から両バンク５Ａ，
５Ｂ内のウォータジャケット７に連通する一対の開口部
２３が形成されている。
左端部には、ウォータポンプ室１７に連続する一対の吐
出ポート２２及び同吐出ポート２２から両バンク５Ａ，
５Ｂ内のウォータジャケット７に連通する一対の開口部
２３が形成されている。
【００１５】次に、シリンダブロック１内を循環するエ
ンジンオイルの通路について説明する。図５に示すよう
に、シリンダブロック１の左端部には、図示しないオイ
ルポンプに接続されたオイル供給通路２４が形成されて
いる。また、図１，２に示すように、シリンダブロック
１内の冷却水通路１４直下には、オイル通路としてのメ
インオイル通路２５がシリンダブロック１の長手方向に
形成されている。
ンジンオイルの通路について説明する。図５に示すよう
に、シリンダブロック１の左端部には、図示しないオイ
ルポンプに接続されたオイル供給通路２４が形成されて
いる。また、図１，２に示すように、シリンダブロック
１内の冷却水通路１４直下には、オイル通路としてのメ
インオイル通路２５がシリンダブロック１の長手方向に
形成されている。
【００１６】図２において、クランクケース部３には、
各軸受４に対応してメインオイル通路２５から下方へ延
びる４つのクランク用オイル通路２６が形成され、軸受
４へエンジンオイルを供給するようになっている。
各軸受４に対応してメインオイル通路２５から下方へ延
びる４つのクランク用オイル通路２６が形成され、軸受
４へエンジンオイルを供給するようになっている。
【００１７】また、図３に示すように、シリンダブロッ
ク１には、メインオイル通路２５から各バンク５Ａ，５
Ｂに対応して上方へ延びる２つのヘッド用オイル通路２
７が形成され、それらの開口部２７ａが各バンク５Ａ，
５Ｂの上端面に位置している。そして、これら開口部２
７ａからシリンダヘッド内部の通路を介して図示しない
カムシャフトのジャーナルへエンジンオイルを供給する
ようになっている。
ク１には、メインオイル通路２５から各バンク５Ａ，５
Ｂに対応して上方へ延びる２つのヘッド用オイル通路２
７が形成され、それらの開口部２７ａが各バンク５Ａ，
５Ｂの上端面に位置している。そして、これら開口部２
７ａからシリンダヘッド内部の通路を介して図示しない
カムシャフトのジャーナルへエンジンオイルを供給する
ようになっている。
【００１８】次に、前述したシリンダブロック１の作用
について説明する。今、図２において、図示しないラジ
エータの出口部から圧送された冷却水が、ウォータイン
レット１６を介してシリンダブロック１の冷却水通路１
４に導入される。すると、冷却水は冷却水通路１４内を
図中左方向へ流れた後、ウォータポンプ室１７に導入さ
れる。そして、その冷却水がウォータポンプ１８のイン
ペラ２０ａの回転を受けると、その遠心力によって外方
へ圧送され、吐出ポート２２から開口部２３を経てウォ
ータジャケット７へと圧送される。そのウォータジャケ
ット７を循環した後、ラジエータ内に戻って再び冷却さ
れる。このようにして、冷却水は上記の順路で循環す
る。
について説明する。今、図２において、図示しないラジ
エータの出口部から圧送された冷却水が、ウォータイン
レット１６を介してシリンダブロック１の冷却水通路１
４に導入される。すると、冷却水は冷却水通路１４内を
図中左方向へ流れた後、ウォータポンプ室１７に導入さ
れる。そして、その冷却水がウォータポンプ１８のイン
ペラ２０ａの回転を受けると、その遠心力によって外方
へ圧送され、吐出ポート２２から開口部２３を経てウォ
ータジャケット７へと圧送される。そのウォータジャケ
ット７を循環した後、ラジエータ内に戻って再び冷却さ
れる。このようにして、冷却水は上記の順路で循環す
る。
【００１９】一方、図示しないオイルポンプから圧送さ
れたオイルはオイル供給通路２４を介してメインオイル
通路２５に導入され、図２において、メインオイル通路
２５内を図中右方向へ流れる。このとき、オイルはメイ
ンオイル通路２５に隣接している冷却水通路１４を流れ
る冷却水によって冷却されながら流れる。
れたオイルはオイル供給通路２４を介してメインオイル
通路２５に導入され、図２において、メインオイル通路
２５内を図中右方向へ流れる。このとき、オイルはメイ
ンオイル通路２５に隣接している冷却水通路１４を流れ
る冷却水によって冷却されながら流れる。
【００２０】また、オイルはメインオイル通路２５から
分岐してクランク用オイル通路２６及びヘッド用オイル
通路２７内へと導入される。そして、クランク用オイル
通路２６に導入されたオイルは、クランクケース部３の
軸受４からクランクシャフト２のジャーナルに供給さ
れ、そのジャーナルの潤滑に供される。さらに、ヘッド
用オイル通路２７に導入されたオイルは、その開口部２
７ａからシリンダヘッド内部の通路を通じてカムシャフ
トのジャーナルに供給され、そのジャーナルの潤滑に供
される。
分岐してクランク用オイル通路２６及びヘッド用オイル
通路２７内へと導入される。そして、クランク用オイル
通路２６に導入されたオイルは、クランクケース部３の
軸受４からクランクシャフト２のジャーナルに供給さ
れ、そのジャーナルの潤滑に供される。さらに、ヘッド
用オイル通路２７に導入されたオイルは、その開口部２
７ａからシリンダヘッド内部の通路を通じてカムシャフ
トのジャーナルに供給され、そのジャーナルの潤滑に供
される。
【００２１】上記のように、この実施例のシリンダブロ
ック構造によれば、谷部８と蓋板１１とによって囲まれ
た空間内に冷却水通路１４を形成し、その冷却水通路１
４をウォータインレット１６に連結させている。従っ
て、冷却水通路１４の分だけ省スペース化を図ることが
でき、全体としてコンパクトなものとすることができ
る。また、その分だけシリンダブロック１の上部に配置
されるシリンダヘッドの設計の自由度を増加させること
ができる。
ック構造によれば、谷部８と蓋板１１とによって囲まれ
た空間内に冷却水通路１４を形成し、その冷却水通路１
４をウォータインレット１６に連結させている。従っ
て、冷却水通路１４の分だけ省スペース化を図ることが
でき、全体としてコンパクトなものとすることができ
る。また、その分だけシリンダブロック１の上部に配置
されるシリンダヘッドの設計の自由度を増加させること
ができる。
【００２２】また、この実施例では、メインオイル通路
２５をシリンダブロック１における谷部８に沿って設け
たので、そのメインオイル通路２５を流れるオイルを冷
却水通路１４を流れる冷却水により冷却させることがで
きる。従って、オイルの冷却装置とその配管を別途設け
る必要がない。その結果、オイルの冷却装置及びその配
管の分だけ省スペース化を図ることができる。
２５をシリンダブロック１における谷部８に沿って設け
たので、そのメインオイル通路２５を流れるオイルを冷
却水通路１４を流れる冷却水により冷却させることがで
きる。従って、オイルの冷却装置とその配管を別途設け
る必要がない。その結果、オイルの冷却装置及びその配
管の分だけ省スペース化を図ることができる。
【００２３】さらに、この実施例では、冷却水通路１４
を流れる冷却水と、メインオイル通路２５を流れるオイ
ルとを、相互逆方向に流れるようにしている。このた
め、冷却水の熱交換効率を高めることができ、もってオ
イルの冷却性能を向上させることができる。
を流れる冷却水と、メインオイル通路２５を流れるオイ
ルとを、相互逆方向に流れるようにしている。このた
め、冷却水の熱交換効率を高めることができ、もってオ
イルの冷却性能を向上させることができる。
【００２４】加えて、この実施例では、谷部８にリブ１
５を設け、両バンク５Ａ，５Ｂを連結させている。ま
た、谷部８の段部９にボルト１３により蓋板１１を締付
固定している。従って、それら蓋板１１、リブ１５によ
って両バンク５Ａ，５Ｂ間の機械的強度を高めることが
できる。
５を設け、両バンク５Ａ，５Ｂを連結させている。ま
た、谷部８の段部９にボルト１３により蓋板１１を締付
固定している。従って、それら蓋板１１、リブ１５によ
って両バンク５Ａ，５Ｂ間の機械的強度を高めることが
できる。
【００２５】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 （１）前記実施例では、段部９に対して蓋板１１を載置
して、ボルト１３で締付固定したが、段部９と蓋板１１
との間にガスケットを介在させてシール性を一層向上さ
せるようにしてもよい。また、ボルト１３で蓋板１１を
固定する代わりに、蓋板１１を段部９に溶接固定しても
よい。また、中子を使用し蓋板１１とシリンダブロック
１を一体形成してもよい。
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 （１）前記実施例では、段部９に対して蓋板１１を載置
して、ボルト１３で締付固定したが、段部９と蓋板１１
との間にガスケットを介在させてシール性を一層向上さ
せるようにしてもよい。また、ボルト１３で蓋板１１を
固定する代わりに、蓋板１１を段部９に溶接固定しても
よい。また、中子を使用し蓋板１１とシリンダブロック
１を一体形成してもよい。
【００２６】（２）前記実施例では、アルミニウム合金
製のシリンダブロック１及び蓋板１１を用いたが、鋳鉄
製のシリンダブロック１を用いたり、鋳鉄製、ステンレ
ス製の蓋板１１を用いてもよい。
製のシリンダブロック１及び蓋板１１を用いたが、鋳鉄
製のシリンダブロック１を用いたり、鋳鉄製、ステンレ
ス製の蓋板１１を用いてもよい。
【００２７】（３）前記実施例では、この発明のシリン
ダブロック構造をガソリンエンジンについて適用した
が、ディーゼルエンジンにも適用できる。
ダブロック構造をガソリンエンジンについて適用した
が、ディーゼルエンジンにも適用できる。
【００２８】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、両バンク間の谷部によって冷却水通路を形成すると
ともに、その冷却水通路をラジエータ出口側の冷却水路
に連結し、谷部の長手方向に沿ってシリンダブロック内
にエンジン潤滑系のオイル通路を形成したので、オイル
クーラ等の特別な冷却装置やその配管を設けることなく
オイルを冷却することができ、かつ、冷却装置やその配
管の分だけ省スペース化を図ることができるという優れ
た効果を奏する。
ば、両バンク間の谷部によって冷却水通路を形成すると
ともに、その冷却水通路をラジエータ出口側の冷却水路
に連結し、谷部の長手方向に沿ってシリンダブロック内
にエンジン潤滑系のオイル通路を形成したので、オイル
クーラ等の特別な冷却装置やその配管を設けることなく
オイルを冷却することができ、かつ、冷却装置やその配
管の分だけ省スペース化を図ることができるという優れ
た効果を奏する。
【図１】この発明を具体化した一実施例におけるシリン
ダブロックを示す側断面図である。
ダブロックを示す側断面図である。
【図２】一実施例においてシリンダブロックを示す正断
面図である。
面図である。
【図３】一実施例においてシリンダブロックの蓋板を取
外した状態を示す平面図である。
外した状態を示す平面図である。
【図４】一実施例において蓋板を示す平面図である。
【図５】一実施例においてシリンダブロックの左端部を
示す側面図である。
示す側面図である。
１…シリンダブロック、２…クランクシャフト、５…バ
ンク、８…谷部、１４…冷却水通路、１６…冷却水路と
してのウォータインレット、２５…メインオイル通路。
ンク、８…谷部、１４…冷却水通路、１６…冷却水路と
してのウォータインレット、２５…メインオイル通路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ０２Ｂ 75/22 Ｅ 9247−3Ｇ Ｆ０２Ｆ 1/00 Ｐ 8503−3Ｇ
Claims (1)
- 【請求項１】 クランクシャフトを中心として一対のバ
ンクを略Ｖ字状に配したＶ型エンジンのシリンダブロッ
ク構造であって、 前記両バンク間の谷部によって冷却水通路を形成すると
ともに、その冷却水通路をラジエータ出口側の冷却水路
に連結し、前記谷部の長手方向に沿ってシリンダブロッ
ク内にエンジン潤滑系のオイル通路を形成したことを特
徴とするＶ型エンジンのシリンダブロック構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24796891A JPH0586858A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | Ｖ型エンジンのシリンダブロツク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24796891A JPH0586858A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | Ｖ型エンジンのシリンダブロツク構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0586858A true JPH0586858A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17171235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24796891A Pending JPH0586858A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | Ｖ型エンジンのシリンダブロツク構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0586858A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19641052A1 (de) * | 1995-10-06 | 1997-04-10 | Toyota Motor Co Ltd | Zylinderblockaufbau für einen V-Motor |
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| JP2007192165A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Toyota Motor Corp | Ｖ型エンジンのシリンダブロック |
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| CN103511113A (zh) * | 2013-10-08 | 2014-01-15 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种发动机及其机体 |
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| CN111963331A (zh) * | 2020-08-07 | 2020-11-20 | 中国北方发动机研究所(天津) | 一种油水路集成式的发动机v形90°曲轴箱结构 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP24796891A patent/JPH0586858A/ja active Pending
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