JPH1162583A - 水冷式内燃機関の冷却装置 - Google Patents

水冷式内燃機関の冷却装置

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JPH1162583A
JPH1162583A JP21361497A JP21361497A JPH1162583A JP H1162583 A JPH1162583 A JP H1162583A JP 21361497 A JP21361497 A JP 21361497A JP 21361497 A JP21361497 A JP 21361497A JP H1162583 A JPH1162583 A JP H1162583A
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cooling water
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internal combustion
cooling
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Yuuichi Tawarada
雄一 俵田
Teruo Kihara
照雄 木原
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水冷式内燃機関の冷却装置において、冷却水
ポンプの取付けと駆動のための部品点数と加工工数の削
減、小型軽量化、コストダウンを図る。 【解決手段】 内燃機関の動弁機構を駆動するカム軸18
が、シリンダヘッド5の上部に配設され、伝動機構23を
介してクランクシャフトにより回転駆動され、冷却水ポ
ンプ50が、シリンダヘッド5に取り付けられるシリンダ
ヘッドカバー6に取り付けられ、カム軸18により回転駆
動されている。冷却水ポンプ50の回転軸53とカム軸18と
の連結部は、伝動機構23が収容された室62に配置されて
いる。冷却水ポンプ50の回転軸53は、マグネットカップ
リングを介してカム軸18に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、排気量の比較
的小さな水冷式内燃機関、例えば、自動二輪車等の小型
車両に搭載される水冷式内燃機関の冷却装置に関し、特
に冷却水ポンプの取付構造に工夫を施した水冷式内燃機
関の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来技術、解決しようとする課題】従来、頭上カム軸
式の内燃機関においては、シリンダヘッドカバーのシリ
ンダヘッドへの取付面(シリンダヘッドカバーの割面)
は、カム軸割面と同一面上にある。このため、カム軸延
長線がシリンダヘッドカバーの割面と重なるので、該カ
ム軸延長線上に冷却水ポンプを配置して、該冷却水ポン
プを該カム軸により回転駆動するようにすることが困難
である。
【0003】そこで、従来においては、冷却水ポンプ
は、シリンダヘッドカバー以外の、例えば、クランクケ
ースやシリンダヘッド等に取り付けて設けられている。
このため、冷却水ポンプを回転駆動するための専用の軸
が必要とされていた。
【0004】冷却水ポンプが、カム軸延長線上に配置さ
れて、カム軸により回転駆動されるようにしたものも存
するが(実公昭64−7204号公報参照)、このもの
においては、カム軸がカムケースとケースカバーとの合
わせ面部分を貫通する個所に、これらとは別部材である
カム軸受部材が介装されており、冷却水ポンプは、該カ
ム軸受部材にそのポンプケース軸受筒部分が取り付けら
れ、主としてカムケースにより支持されるようになって
いる。
【0005】該カム軸受部材は、共用化が図られている
とはいえるが、冷却水ポンプの取付けや支持のために
は、必ずしもこのような部材は必要ではない。しかも、
このようなカム軸受部材が使用されることにより、該カ
ム軸受部材がカムケースやケースカバーを貫通する部
分、該カム軸受部材に冷却水ポンプのケース軸受筒部分
が嵌着される部分の2個所に、液封手段が必要とされる
など、部品点数が増大していた。
【0006】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、従来技術が有する前記のような問題点を解決した水
冷式内燃機関の冷却装置に係り、その請求項1に記載さ
れた発明は、内燃機関の動弁機構を駆動するカム軸が、
シリンダヘッドの上部に配設され、伝動機構を介してク
ランクシャフトにより回転駆動され、冷却水ポンプが、
前記シリンダヘッドに取り付けられるシリンダヘッドカ
バーに取り付けられ、前記カム軸により回転駆動される
ようにしたことを特徴とする水冷式内燃機関の冷却装置
である。
【0007】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されており、冷却水ポンプは、カム軸により回転
駆動されるので、冷却水ポンプを回転駆動するための専
用の軸が不要である。また、冷却水ポンプは、シリンダ
ヘッドカバーに取り付けられるので、これとの間で使用
されるシール部材やボルト等通常の密封具、連結具のほ
かに、特に取付用部品は必要でない。これらにより、冷
却水ポンプの取付けと駆動のための部品点数と加工工数
を削減することができる。
【0008】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、カム軸や冷却水ポンプを
クランクシャフトに連動連結する伝動機構を収容する室
(伝動機構室)を有効に利用して、冷却水ポンプの回転
軸とカム軸との連結部を配置することができる。
【0009】また、請求項3記載のように請求項1また
は請求項2記載の発明を構成することにより、冷却水ポ
ンプの回転軸のメカニカルシールが不要になるので、高
い水準の水密性が得られる。また、これにより、冷却水
ポンプの回転軸が短縮され、構造が単純化されるので、
水冷式内燃機関の冷却装置の小型軽量化とコストダウン
が可能になる。その他、マグネットカップリング式ポン
プを使用することにより奏される効果を奏することがで
きる。
【0010】さらに、請求項4記載のように請求項3記
載の発明を構成することにより、隔壁が樹脂材料により
形成されるので、水冷式内燃機関の冷却装置の軽量化と
コストダウンが可能になるとともに、隔壁は、シリンダ
ヘッドカバーとポンプカバーとにより挟み込まれて取り
付けられているので、該隔壁の変形を防止することがで
きる。
【0011】また、請求項5記載のように請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載の発明を構成することによ
り、シリンダヘッドカバーのシリンダヘッドへの取付面
(シリンダヘッドカバーの割面)が、カム軸位置より低
くなるようにして、カム軸線が、シリンダヘッドカバー
の側壁を貫通するようにするという、比較的簡単な方法
により、シリンダヘッドカバーに、冷却水ポンプの取付
面を容易に形成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、先ず、図1ないし図6に図
示される本願の請求項1ないし請求項5記載の発明の一
実施形態(実施形態1)について説明する。図1は、本
実施形態1における水冷式内燃機関の冷却装置が適用さ
れる水冷式内燃機関の概略を示した斜視図であり、頭上
カム軸式4ストロークサイクル(通称4サイクル)単気
筒の水冷式内燃機関1は、図示されない小型自動二輪車
の車体に、その前後車輪の中間に位置して搭載されてい
る。
【0013】そして、水冷式内燃機関1は、左右割のク
ランクケース2、3と、シリンダブロック4と、シリン
ダヘッド5と、シリンダヘッドカバー6とからなり、ク
ランクケース2、3の前端に、シリンダブロック4のシ
リンダ孔7の中心軸線が略水平前方に向くようにして、
シリンダブロック4が重ねられ、さらに、シリンダブロ
ック4の前方に、シリンダヘッド5およびシリンダヘッ
ドカバー6が順次重ねられ、これらクランクケース2、
3、シリンダブロック4、シリンダヘッド5およびシリ
ンダヘッドカバー6は、相互に一体に結合されている。
【0014】シリンダヘッドカバー6のシリンダヘッド
5への取付面(シリンダヘッドカバー6の割面)65は、
図3および図4に図示されるように、後述するカムシャ
フト18の取付け位置に形成されるもう1つの取付面(割
面)66の位置より低くされて、該取付面65部に配される
周方向に亘り複数本のボルト67により、シリンダヘッド
カバー6が、シリンダヘッド5に一体に結合されてい
る。
【0015】このようにして、カムシャフト18の軸線
が、シリンダヘッドカバー6の側壁を貫通するようにさ
れ、シリンダヘッドカバー6の図において左方の側壁の
該貫通部には、後述する冷却水ポンプ50の取付用孔68が
形成されて、該左方の側壁外面69が、該冷却水ポンプ50
の取付面とされている。
【0016】また、図3および図4に図示されるよう
に、シリンダ孔7にピストン8が摺動可能に嵌装され、
左右のクランクケース2、3に、クランクシャフト9が
回転可能に枢支され、該ピストン8とクランクシャフト
9とに、ピストンピン10とクランクピン11とを介してコ
ネクティングロッド12の両端が回転可能に枢着されてお
り、ピストン8が往復動すると、クランクシャフト9が
回転駆動されるようになっている。
【0017】シリンダヘッド5には、シリンダ孔7の頂
部の燃焼室13に連通する吸気ポート14と排気ポート15
が、それぞれ形成され、該吸気ポート14および排気ポー
ト15に、それぞれ吸気弁16および排気弁17が、開閉自在
に設けられている。
【0018】吸気ポート14は、取付面65によりシリンダ
ヘッドカバー6がシリンダヘッド5に取り付けられる位
置より内方側の、シリンダヘッド5に形成されている。
そして、取付面66によりシリンダヘッドカバー6がシリ
ンダヘッド5に液密に取り付けられる位置において、シ
リンダヘッドカバー6に形成された吸気通路14a に連通
している。該連通部分は、カムシャフト18の図において
右方端側に形成されている。
【0019】吸気弁16および排気弁17の頂端に隣接し
て、シリンダヘッド5の上部に、カムシャフト(カム
軸)18が配置され、該カムシャフト18は、ベアリング19
を介しシリンダヘッド5とカムシャフトホルダー20とに
挟まれて回転自在に枢支され、該カムシャフト18の左端
拡径部18aに、ドリブンスプロケット21が一体に嵌着さ
れ、クランクシャフト9と一体のドライブスプロケット
22とドリブンスプロケット21とに、無端チェーン(伝動
機構)23が架渡されており、カムシャフト18は、クラン
クシャフト9の半分の回転速度で回転駆動され、前記吸
気弁16および排気弁17は、クランクシャフト9が2回転
する度に、それぞれ1回ずつ開閉駆動されるようになっ
ている。
【0020】また、図2、図5および図6に図示される
ように、水冷式内燃機関1を冷却する冷却装置の放熱部
たるラジエータ30は、シリンダブロック4の上方に配置
され、該ラジエータ30は、左右両側の冷却水タンク31、
32(図5では左右逆)と、車体前後方向に向いかつ鉛直
面に沿い多数平行に配設された平板状の放熱フィン33
と、前記冷却水タンク31、32の対向内壁および放熱フィ
ン33を車巾水平方向に沿い貫通した断面円形の冷却水導
管34(上下方向に3列、前後方向に2列または3列に配
列されている)とよりなり、該冷却水タンク31、32の底
面31a(図6に図示され、冷却水タンク32の底面は図示
されていない)に冷却水出入開口35が形成され、該冷却
水出入開口35には、接続スリーブ38が下方に向けて突出
して嵌着されている。
【0021】また、該ラジエータ30は、冷却水タンク3
1、32の底部と一体のフランジ36、37を貫通して後述す
るラジエータ支持ブラケット40、41に螺着されるボルト
47によって、シリンダブロック4に強固に取り付けられ
ている。なお、冷却水タンク31の頂部にキャップ39が嵌
脱自在に嵌着されている。
【0022】さらに、図3に図示されるように、シリン
ダブロック4には、左右両側方へラジエータ支持ブラケ
ット40、41が突設され、該ラジエータ支持ブラケット4
0、41に設けられた冷却水通路42、43の内、右側の冷却
水通路43は、燃焼室13の外周を囲む円筒状冷却水ジャケ
ット44に連通され、シリンダヘッド5にも、冷却水ジャ
ケット44の開口端に合致する冷却水ジャケット45が設け
られ、これら冷却水ジャケット44、45は、シリンダブロ
ック4、シリンダヘッド5の合せ面から奥に向い断面先
細状に形成されている。左側の冷却水通路42は、その上
方開口部に接続スリーブ38の下端が嵌着されており、該
接続スリーブ38を介して冷却水タンク31に連なってい
る。
【0023】また、図3および図4に図示されるよう
に、カムシャフト18の左端拡径部18aの中心部は、端面
から欠除されて凹部18bが形成され、該凹部18bの内周
面に、複数個の永久磁石24が周方向に亘り等間隔に配設
されている。
【0024】カムシャフト18により回転駆動される冷却
水ポンプ50は、隔壁(ポンプケーシング)51と、ポンプ
カバー52と、該隔壁51のロータ収納部51a内にて隔壁51
およびポンプカバー52に回転軸53を介して回転自在に枢
支されたインペラ54とよりなり、該インペラ54の軸部54
aの外周面には、隔壁51のロータ収納部51aを介してカ
ムシャフト18の永久磁石24に相対する極数をもつ円筒状
の永久磁石55が嵌着されており、これら永久磁石55、24
によりマグネットカップリングが形成されて、冷却水ポ
ンプ50のインペラ54が、カムシャフト18に磁気的に結合
され、該カムシャフト18の回転に対応して、インペラ54
が回転駆動されるようになっている。
【0025】冷却水ポンプ50の隔壁(マグネットカップ
リングの隔壁)51は、PPS等の樹脂材料により形成さ
れ、そのロータ収納部51aの基端の大径部が、シリンダ
ヘッドカバー6の左方の側壁に形成されたポンプ取付用
孔68に嵌合されて、該シリンダヘッドカバー6の左方の
側壁とポンプカバー52とにより挟み込まれて取り付けら
れている。
【0026】冷却水ポンプ50の吸入部56は、図6に図示
されるように、連通管46を介して左方ラジエータ支持ブ
ラケット40の冷却水通路42の下方開口42aに連通され、
図3および図4に図示されるように、冷却水ポンプ50の
吐出部57は、ポンプカバー52の吐出通路58(隔壁51によ
り閉塞されて形成されている)に連通され、該吐出通路
58に連通する隔壁51の連通路59と、シリンダヘッド5の
冷却水ジャケット45に連通する連通路60とに、連通管61
の両端が水密に嵌着されており、ラジエータ30の左方冷
却水タンク31内の冷却水は、左方ラジエータ支持ブラケ
ット40の冷却水通路42、連通管46および吸入部56を介し
て冷却水ポンプ50内に吸入され、冷却水ポンプ50のイン
ペラ54で加圧された冷却水は、吐出部57から吐出通路5
8、連通路59、連通管61および連通路60を介して冷却水
ジャケット45、冷却水ジャケット44に吐出されるように
なっている。
【0027】前記連通管61は、連通路60に露出する端面
の面積の方が、連通路59の端面に当接する段部の面積よ
り大きくされているので、これらの通路中を流れるエン
ジン冷却水の圧力により、図3および図4において左方
に押圧されて、連通路59の端面および外周面にきつく当
接もしくは嵌合して、その抜け止めがなされている。な
お、本実施形態1においては、該連通管61は、連通路59
側においては、後述する伝動機構室62を囲むシリンダヘ
ッド5の外周壁に形成された孔63内に嵌入されており、
これによっても、水密に支持されている。
【0028】さらに、図3および図4に図示されるよう
に、連通管61の外周に、無端チェーン23と噛合うアイド
ラスプロケット(アイドルプーリ)25が回転自在に嵌装
され、アイドラスプロケット25よりクランクシャフト9
寄りに位置して、シリンダブロック4に、ピン26を介し
てアイドラスプロケット27が枢着され、図6に図示され
るように、クランクシャフト9の近くに、無端チェーン
23を上下から挟むように、アイドラスプロケット28、29
が枢着されている。
【0029】連通管61は、図6に図示されるように、無
端チェーン23が収容される伝動機構室62内であって、し
かも、該無端チェーン23の走行経路が囲む領域中に配置
されているので、該連通管61の外周に嵌装されるアイド
ラスプロケット25も、同じ領域中に配置されており、こ
の結果、アイドラスプロケット25は、無端チェーン23の
走行経路の内側から、該無端チェーン23と噛合うように
なっている。
【0030】本実施形態1は、前記のように構成されて
いるので、次のような作用、効果を奏することができ
る。水冷式内燃機関1が運転状態となり、水冷式内燃機
関1の運転に対応して回転するカムシャフト18に磁気的
に結合された冷却水ポンプ50のインペラ54が回転駆動さ
れると、ラジエータ30で冷却された左側冷却水タンク31
内の冷却水は、冷却水出入開口35から接続スリーブ38
と、ラジエータ支持ブラケット40の冷却水通路42と、連
通管46とを介して冷却水ポンプ50の吸入部56に吸入さ
れ、冷却水ポンプ50のインペラ54で加圧された後、冷却
水ポンプ50の吐出部57から吐出通路58、連通路59、連通
管61および連通路60を介して冷却水ジャケット45、44に
吐出され、該冷却水ジャケット45、44内の冷却水は、右
側のラジエータ支持ブラケット41の冷却水通路43から右
側の冷却水タンク32内に送られ、冷却水導管34を通過し
て左側冷却水タンク31内に戻り、冷却水は冷却水系内を
循環する。
【0031】そして、図示されない小型自動二輪車が走
行すると、前方から後方に向う走行風が、ラジエータ30
の放熱フィン33間を通過し、冷却水導管34内を流れる加
熱された冷却水でもって加熱された放熱フィン33は、こ
の走行風によって放熱され、この放熱フィン33の放熱に
よって、冷却水導管34内の冷却水は冷却される。
【0032】冷却水ポンプ50は、カムシャフト18により
回転駆動されるので、冷却水ポンプ50を回転駆動するた
めの専用の軸が不要である。また、冷却水ポンプ50は、
シリンダヘッドカバー6に取り付けられるので、これと
の間で使用されるシール部材やボルト等通常の密封具、
連結具のほかに、特に取付用部品は必要でない。これら
の結果、冷却水ポンプ50の取付けと駆動のための部品点
数と加工工数が大幅に削減される。
【0033】また、冷却水ポンプ50の回転軸53とカムシ
ャフト18との連結部(マグネットカップリング部)は、
これら冷却水ポンプ50やカムシャフト18をクランクシャ
フト9に連動連結する無端チェーン23が収容される室
(伝動機構室)62内に配置されているので、スペースを
有効に利用してこれを配置することができる。
【0034】さらに、冷却水ポンプ50は、マグネットカ
ップリング式冷却水ポンプとされるので、回転軸53のメ
カニカルシールが不要になり、高い水準の水密性が得ら
れる。また、これにより、回転軸53が短縮され、構造が
単純化されるので、水冷式内燃機関1の冷却装置の小型
軽量化とコストダウンが可能になる。その他、マグネッ
トカップリング式ポンプを使用することにより奏される
効果を奏することができる。
【0035】また、隔壁51は、樹脂材料により形成され
ているので、水冷式内燃機関1の冷却装置の軽量化とコ
ストダウンがさらに可能になるとともに、該隔壁51は、
シリンダヘッドカバー6とポンプカバー52とにより挟み
込まれて取り付けられているので、その変形を防止し
て、形状保持を図ることができる。
【0036】さらに、シリンダヘッドカバー6のシリン
ダヘッド5への取付面(シリンダヘッドカバーの割面)
65が、カムシャフト18の取付け位置より低くなって、カ
ムシャフト18の軸線が、シリンダヘッドカバー6の側壁
を貫通するように、これらシリンダヘッドカバー6およ
びシリンダヘッド5の鋳造加工の寸法を変更することに
より、比較的簡単に、シリンダヘッドカバー6の側壁
に、冷却水ポンプ50の取付面69を形成することができ
る。
【0037】次に、図7に図示される本願の請求項1、
請求項2および請求項5記載の発明の他の実施形態(実
施形態2)について説明する。本実施形態2において
は、実施形態1におけるマグネットカップリング式冷却
水ポンプ50に代えて、通常の型式の冷却水ポンプ70が使
用されている。
【0038】このため、冷却水ポンプ70のポンプケーシ
ング71のベアリング74を収容する筒部分の基端大径部
が、ポンプ取付用孔68に嵌合されて、該ポンプケーシン
グ71は、シリンダヘッドカバー6の左方の側壁とポンプ
カバー72とにより挟み込まれて取り付けられている。な
お、このポンプケーシング71は、金属製とされている。
【0039】そして、ポンプ回転軸73は、前記ベアリン
グ74による軸受部を貫通した部分に、ドリブンスプロケ
ット21が一体に形成され、さらに、該ドリブンスプロケ
ット21に、カムシャフト18の端部が一体に連結されてい
る。以上の点が実施形態1と異なっているが、その他の
点においては、実施形態1と異なるところはないので、
詳細な説明を省略する。
【0040】本実施形態2は、前記のように構成されて
いるので、入手が容易な通常の型式の冷却水ポンプ70を
用いて、水冷式内燃機関1の冷却装置を容易に製造する
ことができる。その他、マグネットカップリング式冷却
水ポンプ50を用いることによる効果の点を除いて、実施
形態1が奏する効果と同様の効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項5記載の発明の一
実施形態(実施形態1)における水冷式内燃機関の冷却
装置が適用された水冷式内燃機関の概略斜視図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿って裁断した横断平面
図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】図2のV矢視図であって、一部を欠裁した正面
図である。
【図6】図1の一部欠裁左側面図である。
【図7】本願の請求項1、請求項2および請求項5記載
の発明の他の実施形態(実施形態2)における水冷式内
燃機関の冷却装置の横断平面図であって、図4における
と同様の図である。
【符号の説明】
1…水冷式内燃機関、2、3…クランクケース、4…シ
リンダブロック、5…シリンダヘッド、6…シリンダヘ
ッドカバー、7…シリンダ孔、8…ピストン、9…クラ
ンクシャフト、10…ピストンピン、11…クランクピン、
12…コネクティングロッド、13…燃焼室、14…吸気ポー
ト、14a …吸気通路、15…排気ポート、16…吸気弁、17
…排気弁、18…カムシャフト(カム軸)、18a …拡径
部、18b …凹部、19…ベアリング、20…カムシャフトホ
ルダー、21…ドリブンスプロケット、22…ドライブスプ
ロケット、23…無端チェーン(伝動機構)、24…永久磁
石、25…アイドラスプロケット(アイドルプーリ)、26
…ピン、27、28、29…アイドラスプロケット、30…ラジ
エータ、31、32…冷却水タンク、33…放熱フィン、34…
冷却水導管、35…冷却水出入開口、36、37…フランジ、
38…接続スリーブ、39…キャップ、40、41…ラジエータ
支持ブラケット、42、43…冷却水通路、44、45…冷却水
ジャケット、46…連通管、47…ボルト、50…マグネット
カップリング式冷却水ポンプ、51…隔壁(ポンプケーシ
ング)、52…ポンプカバー、53…回転軸、54…インペ
ラ、55…永久磁石、56…吸入部、57…吐出部、58…吐出
通路、59、60…連通路、61…連通管、62…伝動機構室、
63…孔、64…連通管相当部分、65…取付面(シリンダヘ
ッドカバー割面)、66…取付面(割面)、67…ボルト、
68…ポンプ取付用孔、69…シリンダヘッドカバー側壁外
面、70…冷却水ポンプ、71…ポンプケーシング、72…ポ
ンプカバー、73…ポンプ回転軸、74…ベアリング。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の動弁機構を駆動するカム軸
    が、シリンダヘッドの上部に配設され、伝動機構を介し
    てクランクシャフトにより回転駆動され、 冷却水ポンプが、前記シリンダヘッドに取り付けられる
    シリンダヘッドカバーに取り付けられ、前記カム軸によ
    り回転駆動されるようにされたことを特徴とする水冷式
    内燃機関の冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却水ポンプの回転軸と前記カム軸
    との連結部が、前記伝動機構室に配置されたことを特徴
    とする請求項1記載の水冷式内燃機関の冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却水ポンプの回転軸が、マグネッ
    トカップリングを介して前記カム軸に連結されたことを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の水冷式内燃機
    関の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記マグネットカップリングの隔壁が、
    樹脂材料により形成され、前記シリンダヘッドカバーと
    ポンプカバーとにより挟み込まれて取り付けられたこと
    を特徴とする請求項3記載の水冷式内燃機関の冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 前記シリンダヘッドカバーの前記シリン
    ダヘッドへの取付面が、前記カム軸位置より低くされ
    て、前記カム軸線が、前記シリンダヘッドカバーの側壁
    を貫通するようにされ、 前記シリンダヘッドカバーの前記冷却水ポンプ取付面
    が、前記カム軸線が前記シリンダヘッドカバーの側壁を
    貫通する部分の外面側に形成されたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載の水冷式内燃機
    関の冷却装置。
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