JP4635881B2 - V型エンジンのシリンダブロック - Google Patents

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Description

この発明は、V字状に配置された両バンクの谷間部分に沿って潤滑油および冷却液の通路を設けたV型エンジンのシリンダブロックに関する。
一般にエンジンのシリンダブロック内部には、ピストン、クランクシャフト、カムシャフト等の摩擦が発生する部分に潤滑油を供給する潤滑油通路が形成されている。
特許文献1には、シリンダがV字状に配設されたいわゆるV型エンジンのシリンダブロックにおいて、両バンクの谷間部分の下方内部にシリンダの配設方向に沿って潤滑油主通路を形成するとともに、その谷間部分において潤滑油主通路の上方に冷却液通路を形成した構成が記載されている。このようにシリンダブロック内の潤滑油主通路と冷却液通路とを隣接させて設けることとすれば、冷却液と潤滑油との間で熱交換を行わせることによりオイルクーラを不要とすることができる。更に、冷却液は潤滑油主通路に沿って流れた後にラジエータに送られるため、潤滑油から熱を奪った冷却液は順次入れ替えられ効果的に潤滑油を冷却することができる。
特開平5−86858号公報
ところで、車両用エンジンにおいては、燃費の改善や車両の運動性能向上を図る上でエンジンの軽量化が非常に有効であるため、シリンダブロックを薄肉化することによってその軽量化が図られている。しかし、シリンダブロックを薄肉化した場合には剛性が低下するため、変形によるシリンダのシール性の低下やボア変形及び軸受部分の変形による運転抵抗の増大等によって、エンジンの出力性能が低下するおそれがある。そこで、シリンダブロックを薄肉化するとともに適所にリブを設けることによってシリンダブロックを軽量化しながらもその剛性を確保することが図られている。特に、V型エンジンにおいては、両バンクの谷間部分にピストンの往復運動による応力が集中しやすいため、両バンクの谷間部分を連結するリブを形成することによって剛性の確保が図られている。
しかし、上記のように両バンクの谷間部分に冷却液通路を設けたシリンダブロックの場合、冷却液通路内に両バンクの谷間部分を連結するリブを形成すると冷却液の流れが阻害され、冷却液の循環が滞るため冷却効果が低減することとなる。
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、V型エンジンの両バンクの谷間部分に沿って潤滑油および冷却液の通路を設けたシリンダブロックにおいて、冷却液通路内にリブを設ける場合であっても、潤滑油の冷却効果の低減を抑制しながら剛性を向上させることができるV型エンジンのシリンダブロックを提供することにある。
以下、上記目的を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、シリンダがV字状に配設されたV型エンジンのシリンダブロックにおいて、両バンクの谷間部分に沿って形成された冷却液通路と、前記谷間部分に沿って前記冷却液通路内に突出するように形成された潤滑油主通路と、前記潤滑油主通路と一方のバンクとを連結する第1のリブと、前記潤滑油主通路と他方のバンクとを連結する第2のリブとを備え、前記第1のリブの延長上に前記第2のリブが配置されるとともに、同第1のリブ及び同第2のリブの前記潤滑油主通路に連結される部分の高さが同潤滑油主通路の頂部の高さよりも低く設定されており、前記第1及び第2のリブは、前記第1のリブの前記一方のバンクに連結される部分の高さ及び前記第2のリブの前記他方のバンクに連結される部分の高さが、同第1のリブ及び同第2のリブの前記潤滑油主通路に連結される部分の高さよりも高くなるように形成されることをその要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、シリンダがV字状に配設されたV型エンジンのシリンダブロックにおいて、両バンクの谷間部分に沿って形成された冷却液通路と、前記谷間部分に沿って前記冷却液通路内に突出するように形成された潤滑油主通路と、前記潤滑油主通路と一方のバンクとを連結する第1のリブと、前記潤滑油主通路と他方のバンクとを連結する第2のリブとを備え、前記第1のリブの延長上に前記第2のリブが配置されるとともに、同第1のリブ及び同第2のリブの前記潤滑油主通路に連結される部分の高さが同潤滑油主通路の頂部の高さよりも低く設定されており、前記第1及び第2のリブは、その上面の形成する稜線が前記潤滑油主通路を最下点とする下に凸な放物線をなすように形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、谷間部分に沿って冷却液通路内に突出するように形成された潤滑油主通路と、潤滑油主通路と一方のバンクとを連結する第1のリブと、潤滑油主通路と他方のバンクとを連結する第2のリブとを備え、第1のリブの延長上に第2のリブが配置される。そのため、第1のリブと第2のリブとの間を潤滑油主通路が補完することによって、両バンクの谷間部分を連続したリブで連結した場合と同様の剛性を確保することができる。更に、第1のリブ及び第2のリブの潤滑油主通路に連結される部分の高さが潤滑油主通路の頂部の高さよりも低く設定されるため、少なくとも潤滑油主通路の頂部においては第1及び第2のリブによって阻害されることなく冷却液を流通させることができる。その結果、冷却液通路内にリブを設ける場合であっても、潤滑油の冷却効果の低減を極力抑制しながら剛性を向上させることができる。
また、上記請求項1に記載の構成によれば、第1及び第2のリブは、第1のリブの一方のバンクに連結される部分の高さ及び第2のリブの他方のバンクに連結される部分の高さが、第1のリブ及び第2のリブの潤滑油主通路に連結される部分の高さよりも高くなるように形成される。そのため、バンクのできるだけ上方までリブを形成して剛性を高めつつ、冷却水の流通を極力阻害しないようにすることができる。
また、上記請求項2に記載の構成によれば、第1及び第2のリブは、その上面の形成する稜線が潤滑油主通路を最下点とする下に凸な放物線をなすように形成される。そのため、バンクのできるだけ上方までリブを形成して剛性を高めつつ、冷却水の流通を極力阻害しないようにすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のV型エンジンのシリンダブロックにおいて、前記潤滑油主通路は、前記冷却液通路内に突出する部分に潤滑油の流通部分を形成する空間が全て含まれるように形成されていることをその要旨とする。
上記構成によれば、潤滑油主通路は、冷却液通路内に突出する部分に潤滑油の流通部分を形成する空間が全て含まれるように形成されているため、潤滑油主通路はその底面を除いた略全周が冷却液通路内に形成されることになり、循環する潤滑油と冷却液との熱交換をより広い範囲で行わせることができる
以下、この発明をV型8気筒ガソリンエンジンのシリンダブロックに具体化した実施形態について図1〜5を参照して説明する。
はじめに、図1〜3を参照して、このシリンダブロックの概要について説明する。図1は、この実施形態におけるシリンダブロックをクランクシャフト軸方向から見た断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は同シリンダブロックの平面図である。
このシリンダブロックはアルミニウム合金よりなり、図1において二点鎖線で示したクランクシャフト12を覆うクランクケース13を備えている。クランクケース13内の中央部には、図示しないベアリングキャップとともにクランクシャフト12のクランクジャーナルを回転自在に支持する複数の軸受部15a,15b,15c,15d,15eが形成されている。また、各軸受部15a〜15eには、クランクジャーナルとの間に潤滑油を供給する供給孔14が形成されている。クランクケース13には各軸受部15a〜15eに対応して前記メインオイル通路40から下方に延びる油供給路としてのクランク用オイル通路41a〜41eがそれぞれ形成され、同クランク用オイル通路41a〜41eを介して各軸受部15a〜15eに対して潤滑油が供給されるようになっている。
また、図1に示すように、シリンダブロックには、クランクケース13から上方に突出形成されるとともに、クランクシャフトを中心としてV字状に分岐された一対のバンク21a,21bが設けられている。各バンク21a,21bの上端面には、図示しないガスケットを介して図示しないシリンダヘッド、ヘッドカバー等が取り付けられるようになっている。
図1及び図3に示すように、一対のバンク21a,21bには、図示しないピストンを収容するシリンダボア22がバンク21a,21bに対してそれぞれ4つずつ合計8つ形成されている。また、図1に示すように両バンク21a,21b内において、各シリンダボア22の周囲には、ウォータジャケット23が形成されている。そして、このウォータジャケット23内に冷却水を循環させることにより、両バンク21a,21bが冷却されるようになっている。
両バンク21a,21b間のV字状の谷部24には段部25が一体形成されており、同段部25には複数のねじ穴26が形成されている。そして、段部25の上面にはアルミニウム合金製の蓋板27が載置されている。この蓋板27には、段部25に形成されたねじ穴26と対応する位置に図示しない複数の透孔が形成されている。そして、図1及び2に示すように、この蓋板27の上から各透孔及び各ねじ穴26を通してボルト28を締付けることにより、蓋板27が両バンク21a,21bの段部25に固定され、蓋板27と段部25との間は密封されるとともに、蓋板27によって閉塞された谷部24の空間により冷却水通路29が形成されている。なお、図3はシリンダブロックの蓋板27を取り外した状態を示している。
上記のように形成された冷却水通路29内には、クランクシャフト軸方向に沿って谷部24から突出して延びる突出部43が形成されている。そして、突出部43内には冷却水通路29に沿って延びる潤滑油通路としての上記メインオイル通路40が形成されている。図3に示すように、シリンダブロックにはメインオイル通路40から各バンク21a,21bに対応して上方に延びる2つのヘッド用オイル通路42が形成され、それらの開口42a,42bが各バンク21a,21bの上端面に位置している。そして、開口42a,42bからシリンダヘッド内部の通路を介して図示しないカムシャフトのジャーナル面へ潤滑油が供給されるようになっている。更に冷却水通路29内には、剛性を確保するために複数のリブ50a,50bが設けられている。このリブ50a,50bは、バンク21aと突出部43とを連結するリブ50aと、バンク21bと突出部43とを連結するリブ50bとが、双方の延長上に配置されリブ50aとリブ50bとの間を突出部43が補完することによって、両バンク21a,21b間の谷部24を連結している。より具体的には、リブ50a及びリブ50bは突出部43の延びる方向に対して垂直に均一の幅で形成されており、これによりシリンダブロックは必要な剛性が確保されている。
図2に示すように、シリンダブロックの一端(図2の右側端部)には、図示しないラジエータの出口部から延びるウォータインレット30が接続されており、その内部は前記冷却水通路29に連通されている。そして、ラジエータから圧送される冷却水は、このウォータインレット30を介して冷却水通路29内に導入され、同冷却水通路29内を図2の左方に流れるようになっている。また、シリンダブロックの他端(図2の左側端部)には、冷却水通路29に連通するウォータポンプ室31が形成されるとともに、同ウォータポンプ室31を覆うようにしてウォータポンプ32が設けられている。このウォータポンプ32はケーシング33内にて回転可能に支持された駆動軸34と、同駆動軸34の一端に一体回転可能に取着され、冷却水を遠心力によって外方に圧送するインペラ35とを備えている。また、駆動軸34の他端には、プーリ36が設けられ、そのプーリ36は図示しないベルトを介してクランクシャフトに駆動連結されている。そして、クランクシャフトの回転に連動してプーリ36が回転駆動されることによってウォータポンプ32が駆動されるようになっている。
図4は、シリンダブロックの正面図である。図4に示すように、シリンダブロックのウォータポンプ32が設けられる端部には、ウォータポンプ室31に連通する一対の吐出ポート37及び同吐出ポート37から両バンク21a,21bのウォータジャケット23内に連通する一対の開口部38が形成されている。また、シリンダブロックのウォータポンプが設けられる端部には、図示しないオイルポンプに接続されたオイル供給通路39が形成されている。
次に、図5を参照して、両バンク21a,21bの谷部24に形成される補強用のリブ50a,50bの形状について詳しく説明する。図5は、図1における冷却水通路29及びメインオイル通路40近傍を示す部分拡大断面図である。
図5に示すように、リブ50a,50bが突出部43と連結する部分は、メインオイル通路40の中心の高さまで形成されている。また、図5に二点鎖線で示したように、一対のリブ50a,50bは両バンク21a,21bから突出部43に向かって形成されており、リブ50a,50bの上面の形成する稜線がメインオイル通路40内にその最下点がある下に凸な放物線形状をなしている。なお、メインオイル通路40は、冷却水通路29内に突出する突出部43に全て含まれるように形成されている。
次に上記のように構成されたこの実施形態におけるシリンダブロックの作用について説明する。
図2において、図示しないラジエータの出口部から圧送された冷却水が、ウォータインレット30を介してシリンダブロックの冷却水通路29に導入される。そして、冷却水は冷却水通路29内を図中左方向へ流れた後、ウォータポンプ室31に導入される。その冷却水はウォータポンプ32に設けられたインペラ35の回転による遠心力によって外方へ圧送され、前記吐出ポート37から開口部38を経て前記ウォータジャケット23へと圧送される。冷却水はウォータジャケット23を循環して各バンク21a,21bを冷却した後、ラジエータ内に戻される。
一方、図示しないオイルポンプから圧送された潤滑油は前記オイル供給通路39を介してメインオイル通路40に導入され、図2において、同メインオイル通路40内を図中右方向に流れる。この際、潤滑油はメインオイル通路40に隣接している冷却水通路29を流れる冷却水によって冷却される。
また、潤滑油はメインオイル通路40から分岐してクランク用オイル通路41a〜41e及びヘッド用オイル通路42内へと導入される。そして、クランク用オイル通路41a〜41eに導入された潤滑油は、クランクケース13の軸受部15a〜15eからクランクシャフトのクランクジャーナルに供給され、各ジャーナル面の潤滑に供される。また、ヘッド用オイル通路42に導入された潤滑油は、その開口42a,42bからシリンダヘッド内部の通路を通じてカムシャフトのジャーナルに供給され、そのジャーナル面の潤滑に供される。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)この実施形態によれば、メインオイル通路40を冷却水通路29に沿って設け、メインオイル通路40内の潤滑油を冷却水通路29内の冷却水によって冷却するようにしたため、潤滑油を冷却するためのオイルクーラ等の冷却装置や冷却用の配管を別途設ける必要がない。従って、エンジン潤滑系における省スペース化或いは低コスト化を図ることができる。
(2)この実施形態によれば、突出部43は谷部24に沿って冷却水通路29内に突出するように形成されている。そして、突出部43とバンク21aとを連結するリブ50aと、突出部43とバンク21bとを連結するリブ50bとが、双方の延長上に配置されている。そのため、リブ50aとリブ50bとの間を突出部43が補完することによって、両バンク21a,21bの谷部24を連続したリブで連結した場合と同様の剛性を確保することができる。
(3)この実施形態によれば、リブ50a,50bが突出部43と連結する部分は、オイルメイン通路の中心よりも高い位置には形成されていないため、リブ50a,50bが形成されていない突出部43の外周部分においてはリブ50a,50bによって阻害されることなく冷却液を流通させることができる。その結果、冷却水通路29内に両バンク21a,21bの谷部24を連結するようにリブ50a,50bを設ける場合であっても、潤滑油の冷却効果の低減を極力抑制しながら剛性を向上させることができる。
(4)この実施形態によれば、メインオイル通路40は、冷却水通路29内に突出する突出部43に全て含まれるように形成されているため、メインオイル通路40はその底面を除いた略全周が冷却水通路29と隣接して形成されることになり、循環する潤滑油と冷却水との熱交換をより広い範囲で行わせることができる。
(5)この実施形態によれば、一対のリブ50a,50bは両バンク21a,21bから突出部43に向かって形成されており、リブ50a,50bの上面の形成する稜線がメインオイル通路40内にその最下点がある下に凸な放物線形状をなしている。そのため、バンク21a,21bのできるだけ上方までリブ50a,50bを形成して剛性を高めつつ、冷却水の流通を極力阻害しないようにすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・上記実施形態では図5に二点鎖線で示したように、一対のリブ50a,50bの上面の形成する稜線がメインオイル通路40内にその最下点がある下に凸な放物線形状となるように形成されているが、リブ50a,50bの上面によって形成される稜線が必ずしも放物線形状とならなくてもよい。しかし、リブ50a,50bの上面が形成する稜線が幾何学的に不連続な場合、例えば切り欠きや凹部がある場合には、応力集中が起こりリブ50a,50bを設けた場合であってもその剛性は急激に低下してしまう。また、リブ50a,50bの上面に凸部がある場合には、凸部が冷却水の流れを阻害するため、潤滑油の冷却効果を低減させてしまう。そのため、リブ50a,50bの上面には切り欠きや凸部がなく、リブ50a,50bが形成する稜線はなだらかに突出部43とバンク21a,21bとを連結する幾何学的に連続な形状をなしていることが望ましい。
・上記実施形態では、リブ50a及びリブ50bを突出部43の延びる方向に対して垂直に均一の幅で形成するようにしたが、リブ50a及びリブ50bを突出部43の延びる方向に対して斜めに形成してもよく、リブ50a及びリブ50bの幅を不均一としてもよい。要するに、リブ50aとリブ50bとが双方の延長上に配置され、リブ50aとリブ50bとの間を突出部43が補完する構造であればよい。
・上記実施形態では、リブ50a,50bが突出部43と連結する部分は、メインオイル通路40の中心の高さまで形成されることとしたが、リブ50a,50bの高さはメインオイル通路40の中心の高さと異なっていてもよい。この場合、リブ50a,50bの突出部43に連結される部分の高さを突出部43の頂部の高さよりも低く設定することとすれば、少なくとも突出部43の頂部においてはリブ50a,50bによって阻害されることなく冷却液を流通させることができる。
・上記実施形態では、メインオイル通路40の全体が冷却水通路29内に突出する突出部43に含まれるように形成したが、メインオイル通路40の一部が突出部43に含まれるように形成してもよい。
・上記実施形態では、シリンダボア22が8つV字状に配設されたV型8気筒エンジンについてこの発明を適用したが、この発明はV型8気筒エンジンに限られたものではなく、V型10気筒、V型6気筒エンジン等気筒数によらずV型エンジンであればこの発明を適用することができる。
・上記実施形態では、アルミニウム合金製のシリンダブロック及び蓋板27を用いたが、鋳鉄製のシリンダブロック又は鋳鉄製、ステンレス製の蓋板を用いる等、他の素材を用いて構成してもよい。
・上記実施形態では、この発明をガソリンエンジンについて適用したが、ディーゼルエンジンに適用することもできる。
この発明に係るシリンダブロックの断面図。 図1におけるA−A線断面図。 同シリンダブロックの平面図。 同シリンダブロックの正面図。 冷却水通路及びメインオイル通路近傍を示す部分拡大断面図。
符号の説明
12…クランクシャフト、13…クランクケース、14…供給孔、15a〜15e…軸受部、21a,21b…バンク、22…シリンダボア、23…ウォータジャケット、24…谷部、25…段部、26…ねじ穴、27…蓋板、28…ボルト、29…冷却水通路、30…ウォータインレット、31…ウォータポンプ室、32…ウォータポンプ、33…ケーシング、34…駆動軸、35…インペラ、36…プーリ、37…吐出ポート、38…開口部、39…オイル供給通路、40…メインオイル通路、41a〜41e…クランク用オイル通路、42…ヘッド用オイル通路、42a,42b…開口、43…突出部、50a,50b…リブ。

Claims (3)

  1. シリンダがV字状に配設されたV型エンジンのシリンダブロックにおいて、
    両バンクの谷間部分に沿って形成された冷却液通路と、前記谷間部分に沿って前記冷却液通路内に突出するように形成された潤滑油主通路と、前記潤滑油主通路と一方のバンクとを連結する第1のリブと、前記潤滑油主通路と他方のバンクとを連結する第2のリブとを備え、
    前記第1のリブの延長上に前記第2のリブが配置されるとともに、同第1のリブ及び同第2のリブの前記潤滑油主通路に連結される部分の高さが同潤滑油主通路の頂部の高さよりも低く設定されており、
    前記第1及び第2のリブは、前記第1のリブの前記一方のバンクに連結される部分の高さ及び前記第2のリブの前記他方のバンクに連結される部分の高さが、同第1のリブ及び同第2のリブの前記潤滑油主通路に連結される部分の高さよりも高くなるように形成される
    ことを特徴とするV型エンジンのシリンダブロック。
  2. シリンダがV字状に配設されたV型エンジンのシリンダブロックにおいて、
    両バンクの谷間部分に沿って形成された冷却液通路と、前記谷間部分に沿って前記冷却液通路内に突出するように形成された潤滑油主通路と、前記潤滑油主通路と一方のバンクとを連結する第1のリブと、前記潤滑油主通路と他方のバンクとを連結する第2のリブとを備え、
    前記第1のリブの延長上に前記第2のリブが配置されるとともに、同第1のリブ及び同第2のリブの前記潤滑油主通路に連結される部分の高さが同潤滑油主通路の頂部の高さよりも低く設定されており、
    前記第1及び第2のリブは、その上面の形成する稜線が前記潤滑油主通路を最下点とする下に凸な放物線をなすように形成される
    ことを特徴とするV型エンジンのシリンダブロック。
  3. 請求項1又は2に記載のV型エンジンのシリンダブロックにおいて、
    前記潤滑油主通路は、前記冷却液通路内に突出する部分に潤滑油の流通部分を形成する空間が全て含まれるように形成されている
    ことを特徴とするV型エンジンのシリンダブロック。
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