JPH058649A - 車両の推進装置 - Google Patents
車両の推進装置Info
- Publication number
- JPH058649A JPH058649A JP15451591A JP15451591A JPH058649A JP H058649 A JPH058649 A JP H058649A JP 15451591 A JP15451591 A JP 15451591A JP 15451591 A JP15451591 A JP 15451591A JP H058649 A JPH058649 A JP H058649A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- lock device
- wheels
- diff
- differential
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】左右の車輪の回転に一定の基準を越えた速度差
が発生すると、デフロック装置を自動的に作動して差動
装置による左右の車輪差動回転を止めるが、左右の制動
装置が作動しているときには、上記の速度差が発生して
いても、デフロック装置を作動しないようにして、デフ
ロックの人為操作のわずらわしさを防止する。 【構成】制御装置に左右の車輪の回転速度と左右の制動
装置の作動状況を入力し、左右の車輪の速度差が一定の
基準を越えると、差動装置のデフロック装置を作動する
が、車輪が制動状態にあるときには上記の速度差がその
基準を越えていても、デフロック装置を作動しないよう
に構成する。
が発生すると、デフロック装置を自動的に作動して差動
装置による左右の車輪差動回転を止めるが、左右の制動
装置が作動しているときには、上記の速度差が発生して
いても、デフロック装置を作動しないようにして、デフ
ロックの人為操作のわずらわしさを防止する。 【構成】制御装置に左右の車輪の回転速度と左右の制動
装置の作動状況を入力し、左右の車輪の速度差が一定の
基準を越えると、差動装置のデフロック装置を作動する
が、車輪が制動状態にあるときには上記の速度差がその
基準を越えていても、デフロック装置を作動しないよう
に構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、田植機やトラクタな
どの、農業機械の推進装置に好適なものである。
どの、農業機械の推進装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】田植機やトラクタなどの農業機械の推進
装置は、遅い速度にかかわらず、農作物の作付のために
直進性が要求される。従って、エンジンの回転を左右の
車輪に分配して伝達する差動装置にデフロック装置を設
け、これを人為的に操作して、直進時には差動装置の差
動を阻止(デフロック)し、枕地における旋回時には、
そのデフロックを解除し、片側の車輪の回転を制動装置
で止めて心地旋回を行なうようになっている。
装置は、遅い速度にかかわらず、農作物の作付のために
直進性が要求される。従って、エンジンの回転を左右の
車輪に分配して伝達する差動装置にデフロック装置を設
け、これを人為的に操作して、直進時には差動装置の差
動を阻止(デフロック)し、枕地における旋回時には、
そのデフロックを解除し、片側の車輪の回転を制動装置
で止めて心地旋回を行なうようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の装置
では、デフロック装置を人為的に頻繁に操作しなければ
ならないので、わずらわしく、また、しばしば操作を怠
ることがあった。
では、デフロック装置を人為的に頻繁に操作しなければ
ならないので、わずらわしく、また、しばしば操作を怠
ることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するため、エンジンの回転を左右の車輪5,5に
分配して伝達するデフロック装置14付の差動装置8
と、左右のそれぞれの車輪5,5を独立して制動する一
対の制動装置18,18と、左右の車輪5,5の回転数
と制動状況が入力されてデフロック装置14を作動する
制御装置22を備え、この制御装置22は左右の車輪
5,5の回転数の差が一定の基準を越えるとデフロック
装置14を作動して差動装置8による左右の車輪5,5
の差動を阻止するとともに右又は左の制動装置18,1
8がおのおのの車輪5,5を制動しているときには上記
のデフロック装置14の作動を行なわないように設けら
れていることを特徴とする車両の推進装置とした。
を解決するため、エンジンの回転を左右の車輪5,5に
分配して伝達するデフロック装置14付の差動装置8
と、左右のそれぞれの車輪5,5を独立して制動する一
対の制動装置18,18と、左右の車輪5,5の回転数
と制動状況が入力されてデフロック装置14を作動する
制御装置22を備え、この制御装置22は左右の車輪
5,5の回転数の差が一定の基準を越えるとデフロック
装置14を作動して差動装置8による左右の車輪5,5
の差動を阻止するとともに右又は左の制動装置18,1
8がおのおのの車輪5,5を制動しているときには上記
のデフロック装置14の作動を行なわないように設けら
れていることを特徴とする車両の推進装置とした。
【0005】
【作用】この発明は、上記のように構成されるので、車
両1が直進しているときは、左右の車輪5,5の回転数
にほとんど差がないので、デフロック装置14が働かな
いで、エンジンの回転が差動装置8で左右に分配されて
それぞれの車輪5,5に伝達されている。
両1が直進しているときは、左右の車輪5,5の回転数
にほとんど差がないので、デフロック装置14が働かな
いで、エンジンの回転が差動装置8で左右に分配されて
それぞれの車輪5,5に伝達されている。
【0006】ここに、路面から受ける左右の車輪5,5
の抵抗の差で片側の車輪5の回転が遅くなると、他方の
車輪5の回転が早くなり、車両1は曲進しようとする。
このとき、その左右の車輪5,5の回転数の差が一定の
基準を越えると、制御装置22からの指令でデフロック
装置14が差動装置8による左右の車輪5,5の差動を
阻止し、左右の車輪5,5が同じ回転数で回転して上記
の曲進傾向を防止する。
の抵抗の差で片側の車輪5の回転が遅くなると、他方の
車輪5の回転が早くなり、車両1は曲進しようとする。
このとき、その左右の車輪5,5の回転数の差が一定の
基準を越えると、制御装置22からの指令でデフロック
装置14が差動装置8による左右の車輪5,5の差動を
阻止し、左右の車輪5,5が同じ回転数で回転して上記
の曲進傾向を防止する。
【0007】そして、その車両1が例えば枕地に来て、
片側の車輪5に制動をかけてその回転を止める。する
と、他方の車輪5は、直進時の2倍の回転数で回って車
両1が心地旋回を行なう。このとき、左右の車輪5,5
には、上記の一定の基準を越えた回転数の差が発生して
いるが、制御装置22には、片側の車輪5に制動が働い
ていることが知らされているから、この制御装置22
は、デフロック装置14を作動せず、差動装置8の差動
を阻止しない。
片側の車輪5に制動をかけてその回転を止める。する
と、他方の車輪5は、直進時の2倍の回転数で回って車
両1が心地旋回を行なう。このとき、左右の車輪5,5
には、上記の一定の基準を越えた回転数の差が発生して
いるが、制御装置22には、片側の車輪5に制動が働い
ていることが知らされているから、この制御装置22
は、デフロック装置14を作動せず、差動装置8の差動
を阻止しない。
【0008】
【効果】以上のように、この発明によると、自動的に行
なわれるデフロックが、制動装置18,18が働いてい
るか否かの状況の差異によって働いたり働かなかったり
するので、従来のデフロック装置14の人為的な操作が
不要となってこの操作のわずらわしさが解消される。
なわれるデフロックが、制動装置18,18が働いてい
るか否かの状況の差異によって働いたり働かなかったり
するので、従来のデフロック装置14の人為的な操作が
不要となってこの操作のわずらわしさが解消される。
【0009】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を説明する。図1
のように、車両(走行車体)1の後にリンク2で苗植装
置3が接続されて乗用型の苗植機が構成されている。そ
の車両1は、前後それぞれ一対の車輪4,4および5,
5で推進されるように出来ている。
のように、車両(走行車体)1の後にリンク2で苗植装
置3が接続されて乗用型の苗植機が構成されている。そ
の車両1は、前後それぞれ一対の車輪4,4および5,
5で推進されるように出来ている。
【0010】図2のように、エンジン(図示しない)で
駆動される伝動軸6の後端の傘歯車7が差動装置8のリ
ングギヤ9に咬み合っている。左右一対の中間軸10,
10が差動装置8から左右に伸び、それぞれの外端に固
定されている中間歯車11,11に、車軸12,12の
歯車13,13が咬み合って、エンジンの回転を差動装
置8で左右に分け、それぞれの車輪5,5に伝達するよ
うになっている。
駆動される伝動軸6の後端の傘歯車7が差動装置8のリ
ングギヤ9に咬み合っている。左右一対の中間軸10,
10が差動装置8から左右に伸び、それぞれの外端に固
定されている中間歯車11,11に、車軸12,12の
歯車13,13が咬み合って、エンジンの回転を差動装
置8で左右に分け、それぞれの車輪5,5に伝達するよ
うになっている。
【0011】この差動装置8は、デフロック装置14を
備えている。そのデフロック装置14は、つぎのように
構成される。すなわち、爪15が差動装置8のケースの
右端に設けられている。左右に移動する可動爪16が、
右の中間軸10にスプラインやキーで回転しないように
設けられ、シフター17の作動で右に移動すると、この
可動爪16が爪15に咬み合って、差動装置8による左
右の中間軸10,10の差動回転を阻止するようになっ
ている。従って、この位置から可動爪16が右に移動し
て爪15から離れると、左右の中間軸10,10は、差
動回転を行なう。
備えている。そのデフロック装置14は、つぎのように
構成される。すなわち、爪15が差動装置8のケースの
右端に設けられている。左右に移動する可動爪16が、
右の中間軸10にスプラインやキーで回転しないように
設けられ、シフター17の作動で右に移動すると、この
可動爪16が爪15に咬み合って、差動装置8による左
右の中間軸10,10の差動回転を阻止するようになっ
ている。従って、この位置から可動爪16が右に移動し
て爪15から離れると、左右の中間軸10,10は、差
動回転を行なう。
【0012】一対の制動装置18,18がそれぞれの中
間歯車11,11の外側に設けられている。それぞれの
制動装置18,18は、図1の座席19の右前のそれぞ
れのブレーキペタル20,20にワイヤー21,21で
接続し、右のブレーキペタル20を踏むと、右の制動装
置18が作動して右の中間歯車11、すなわち、右の車
輪5を制動し、左のブレーキペタル20を踏むと、左の
車輪5を制動するように出来ている。
間歯車11,11の外側に設けられている。それぞれの
制動装置18,18は、図1の座席19の右前のそれぞ
れのブレーキペタル20,20にワイヤー21,21で
接続し、右のブレーキペタル20を踏むと、右の制動装
置18が作動して右の中間歯車11、すなわち、右の車
輪5を制動し、左のブレーキペタル20を踏むと、左の
車輪5を制動するように出来ている。
【0013】制御装置22が設けられ、その指令でソレ
ノイドバルブ23が作動し、前記のシフター17が可動
爪16を移動させるように出来ている。一対の速度計
(又は回転計)24,24がそれぞれの中間軸10,1
0に設けられ、それぞれの中間軸10,10の回転速度
(又は回転数)が制動装置22に入力されている。ま
た、一対のマイクロスイッチ25,25がそれぞれのブ
レーキペタル20,20の下に設けられ、ブレーキペタ
ル20,20を踏むと作動し、制動装置18,18が作
動しているか否かの状況が制御装置22に入力されてい
る。なお、制動装置18,18の状況は、制動装置1
8,18から直接制御装置22に送る構成としても良
い。そして、この制御装置22は、左右の速度計24,
24からの入力により、左右の中間軸10,10の回転
速度を比較し、その差が一定の基準を越えると、ソレノ
イドバルブ23を作動して可動爪16を爪15に咬み合
わす(デフロック装置14でデフロックする)。また、
マイクロスイッチ25,25からの入力で制動装置1
8,18が作動している情報が伝えられると、上記の速
度の差が一定の基準を越えていてもソレノイドバルブ2
3を作動させないように設けられている。なお、図示し
ていないが、この制御装置22は、人為的入力で、上記
の自動に優先してソレノイドバルブ23を作動し、デフ
ロック装置14を作動させたり、その作動を解除したり
するように構成する。
ノイドバルブ23が作動し、前記のシフター17が可動
爪16を移動させるように出来ている。一対の速度計
(又は回転計)24,24がそれぞれの中間軸10,1
0に設けられ、それぞれの中間軸10,10の回転速度
(又は回転数)が制動装置22に入力されている。ま
た、一対のマイクロスイッチ25,25がそれぞれのブ
レーキペタル20,20の下に設けられ、ブレーキペタ
ル20,20を踏むと作動し、制動装置18,18が作
動しているか否かの状況が制御装置22に入力されてい
る。なお、制動装置18,18の状況は、制動装置1
8,18から直接制御装置22に送る構成としても良
い。そして、この制御装置22は、左右の速度計24,
24からの入力により、左右の中間軸10,10の回転
速度を比較し、その差が一定の基準を越えると、ソレノ
イドバルブ23を作動して可動爪16を爪15に咬み合
わす(デフロック装置14でデフロックする)。また、
マイクロスイッチ25,25からの入力で制動装置1
8,18が作動している情報が伝えられると、上記の速
度の差が一定の基準を越えていてもソレノイドバルブ2
3を作動させないように設けられている。なお、図示し
ていないが、この制御装置22は、人為的入力で、上記
の自動に優先してソレノイドバルブ23を作動し、デフ
ロック装置14を作動させたり、その作動を解除したり
するように構成する。
【図1】この発明を施した車両の側面図。
【図2】この発明の概念図。
1 車両 5 車輪 8 差動装置 14 デフロック装置 18 制動装置 22 制御装置
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンの回転を左右の車輪5,5に分
配して伝達するデフロック装置14付の差動装置8と、
左右のそれぞれの車輪5,5を独立して制動する一対の
制動装置18,18と、左右の車輪5,5の回転数と制
動状況が入力されてデフロック装置14を作動する制御
装置22を備え、この制御装置22は左右の車輪5,5
の回転数の差が一定の基準を越えるとデフロック装置1
4を作動して差動装置8による左右の車輪5,5の差動
を阻止するとともに右又は左の制動装置18,18がお
のおのの車輪5,5を制動しているときには上記のデフ
ロック装置14の作動を行なわないように設けられてい
ることを特徴とする車両の推進装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15451591A JPH058649A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 車両の推進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15451591A JPH058649A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 車両の推進装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058649A true JPH058649A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15585943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15451591A Pending JPH058649A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 車両の推進装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058649A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6526527B1 (en) | 1998-10-17 | 2003-02-25 | Daimlerchrysler Ag | Single-processor system |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP15451591A patent/JPH058649A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6526527B1 (en) | 1998-10-17 | 2003-02-25 | Daimlerchrysler Ag | Single-processor system |
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