JP2833032B2 - 乗用苗植機における車輪の駆動装置 - Google Patents

乗用苗植機における車輪の駆動装置

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JP2833032B2 JP19733689A JP19733689A JP2833032B2 JP 2833032 B2 JP2833032 B2 JP 2833032B2 JP 19733689 A JP19733689 A JP 19733689A JP 19733689 A JP19733689 A JP 19733689A JP 2833032 B2 JP2833032 B2 JP 2833032B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、乗用苗植機の車輪への動力伝達装置に関
するものである。
(従来の技術) 乗用苗植機は、通常4輪駆動の構成とし、小型機にお
いては、枕地における旋回および作業時における直進の
優位性から、後輪の駆動にはサイドクラッチ方式が採用
される。一方、大型機においては、運転の円滑性から、
後輪の駆動に差動装置が用いられる。また、サイドクラ
ッチと差動装置とが選択出来るものも、実開昭60-18362
9号をもって提案されたが、いまだ実用に供されていな
い。
(発明が解決しようとする問題点) この発明は、実開昭60-183629号の発明の改良にかか
るもので、ペタルやレバーのような一対の操作具45が、
サイドクラッチ43を使用しているときにはサイドクラッ
チ43の操作具となり、差動装置6を使用しているときに
はその操作具45がブレーキ23の操作具になるようにし、
もって操作回りの煩雑さをなくして誤操作を防ぐもので
ある。
(問題点を解決するための手段) このため、この発明は、エンジン・前輪1および左右
一対の後輪2を有する走行車体3に苗植装置4が装着さ
れ、エンジンの回転は差動装置6で分けられて左右の後
輪2に伝わるように設けられ、差動装置6はその差動を
阻止するデフロック装置27を備え、差動装置6とそれぞ
れの後輪2の間には差動装置6からそれぞれの後輪2に
伝わる回転を継続する一対のサイドクラッチ43とそれぞ
れの後輪2の回転を制動する一対のブレーキ23が設けら
れ、一対の操作具45を有し、それぞれの操作具45は、差
動装置6の差動が阻止されていないときにはその操作で
サイドクラッチ43が伝達回転を断つことなくブレーキ23
が作動するとともにデフロック装置27が差動装置6の差
動を阻止しているときにはサイドクラッチ43が差動装置
6からそれぞれの後輪2に伝わる回転を継続するように
サイドクラッチ43とブレーキ23に連結されていることを
特徴とする乗用苗植機における車輪の駆動装置とした。
(作用) 従って、この発明によると、デフロック装置27が差動
装置6の差動を阻止していないときは、エンジンの回転
は差動装置6を経てこれで二方に分けられて左右の後輪
2に伝わっている。ここに、操作具45すなわち片方のペ
タルを踏むと、その側の後輪2にブレーキ23による制動
が加えられて回転が下る。すると、他方の後輪2は差動
装置6によって前記の後輪2の下った分の回転が逆に付
加されて増速され、これらの一対の後輪2の増減速は無
段階に円滑に行なわれ、走行車体3は滑らかに進行方向
を転換する。
つぎに、デフロック装置27を操作して差動装置6の差
動を阻止する。この状態で運転されているとき、片方の
操作具45すなわちペタルを踏む。すると、その側のサイ
ドクラッチ43が作動し、差動装置6から片側の後輪2に
達していた回転が断たれる。しかし、他方の後輪2,2に
は、これまで通りの速度で動力伝達がつづけられ、走行
車体3は回転が断たれた側の後輪2を中心側として旋回
する。
(効果) このように、この発明によると、一対の操作具45は、
差動装置6の状態すなわち差動状態および差動阻止状態
に応じて、ブレーキ23の操作具およびサイドクラッチ43
の操作具に自動的に切替わる。従って、操作具45の近く
に余分の操作具が無く、誤操作をまねくことが無い。
(実施例) つぎに、図面に示すこの発明の実施例を説明する。
エンジン(図示省略)、左右一対の前輪1および左右
一対の後輪2を有する走行車体3に苗植装置4が装着さ
れている。
走行車体3の一部をなす伝動ケース5には、差動装置
6のケージ7が回転自在に支架され、そのリングギヤ8
にエンジンで回されるプロペラシャフト9のピニオン10
が噛み合っている。ケージ7内で差動歯車11に噛み合う
一対の傘歯車12は、軸部が左右に伸びて外端部にスプラ
イン13を備えている。
伝動ケース5の両側には、斜後下に伸びる一対の車輪
ケース14があり、その上端に一対の車輪歯車15が回転自
在に支えられ、この車輪歯車15にそれぞれの後輪2の車
軸16が連なっている。
一対の車輪駆動軸17は、内端がそれぞれの傘歯車12に
回転自在に挿通されるとともに、外端が車輪歯車15に係
合して挿通され、ばね18に抗して軸方向に移動するよう
に出来ている。また、これらの車輪駆動軸17の内側には
スプライン19が施されてこれと前記のスプライン13とに
カップリング20の内歯が係合している。さらに、これら
の車輪駆動軸17の外端部に複数の回転板21の内周部が係
止し、外周部が伝動ケース5に係合した複数の固定板22
がその回転板21に重なり合ってプレーキ23となってい
る。
ケージ7の左の軸部(第2図)にリング24があり、こ
れから内向に伸びるピン25はケージ7を通ってその先が
傘歯車12の孔26に入るように出来てデフロック装置27が
構成されている。
横軸28が伝動ケース5に支架され、これに固定された
カム29にシフター30の基部がばね31で押され、そのシフ
ター30の先は前記のリング24に係合している。ステアリ
ングハンドル32の近くのデフロックレバー33からワイヤ
ー34が伸び、その先が横軸28のアーム35に止められ、デ
フロックレバー33を操作すると、ワイヤー34で引かれた
アーム35が横軸28を回し、カム29の面が逃げ、ばね31が
シフター30を右に押し動かし、リング24も右に移動して
ピン25の先が傘歯車12の孔26に入り、もってケージ7と
傘歯車12との差動を止めるように出来ている。
横軸28の両側には、カム29を挾んで一対のカム36が固
定され、これらに一対のシフター37の基部がばね31およ
びばね38で押し付けられている。
それぞれのシフター37の先は、それぞれのカップリン
グ20に係合し、デフロック装置27のピン25が第2図のよ
うに傘歯車12の孔26から抜け出して差動装置6が働いて
いるときには、右のカップリング20のように、スプライ
ン19に深く係合し、上記のピン25が孔26に入って差動装
置6が働いていないときは、左のカップリング20のよう
に、内側に寄ってスプライン19に浅く係合するように出
来ている。
それぞれの車輪駆動軸17は、中間にリング状の溝39を
備え、レバー40で軸41の回りに回されるシフターホーク
42の先がその溝39に係合し、ばね18に抗してこの車輪駆
動軸17を外に動かし、スプライン19を内に寄ったカップ
リング20から外すサイドクラッチ43を構成する。シート
44の前には一対のペタル45があり、これから伸びるそれ
ぞれのワイヤー46の先がそれぞれのレバー40に止められ
ている。
このように構成された乗用苗植機では、エンジンの回
転は、プロペラシャフト9、ピニオン10、リングギヤ
8、差動装置6の左右一対の傘歯車12、そのスプライン
13、カップリング20、スプライン19、車輪駆動軸17およ
び車輪歯車15をこの順に伝わって車軸16に達し、後輪2
を回して走行車体3を推進している。
そして、差動装置6を用いて走行車体3を推進させる
とき、デフロック装置27は、ピン25が孔26から抜け出た
図の状態にあり、カップリング20は、第2図のように、
外に移動して車輪駆動軸17のスプライン19に深く係合し
ている。
ここに、進行方向を変えるため、ステアリングハンド
ル32を右に回し、右のペタル45を踏む。すると、右のワ
イヤー46が右のレバー40を回し、シフタホーク42が右の
車輪駆動軸17を右に押し動かす。その結果、右の回転板
21が右の固定板22に強く押し付けられ、右の車輪駆動軸
17に制動が加えられる。そして、右のカップリング20
は、外側に移動して右のスプライン19に深く係合してい
るから、このようにして右の車輪駆動軸17が右に移動し
ても、右のスプライン19は右のカップリング20から外れ
ることなく差動装置6の右側につながっていて、右の車
輪駆動軸17の回転は前記の制動で低下するが、左の車輪
駆動軸17の回転は逆に増加される。
つぎに、差動装置6の差動を止め、サイドクラッチ43
を用いて運転するときは、デフロックレバー33を前に倒
す。
すると、ワイヤー34がアーム35を引いて横軸28が回
り、カム29の面が逃げてシフター30がばね31で右に押し
動かされ、リング24がピン25の先を孔26に押し込み、差
動装置6は差動回転を伝えなくなる(デフロック)。ま
た、左右のカム36の面は、その横軸28の回転で、それぞ
れのシフター37を内側に押し動かし、カップリング20が
内側に寄って、車輪駆動軸17のスプライン19との係合が
浅くなる(第2図の左)。
ここに、進行方向を変えるため、ステアリングハンド
ル32を例えば左に回し、左のペタル45を踏む。
すると、左のワイヤー46が左のレバー40を回し、シフ
ターホーク42が左の車輪駆動軸17を左に押し動かす。そ
の結果、左のスプライン19が左のカップリング20から外
れて、左のカップリング20から左の車輪駆動軸17を経て
左の後輪2に伝わっていたエンジンの回転が断たれ、左
の後輪2は静止の状態となる。右の後輪2は、これまで
と同様にエンジンの回転が伝わって回転している。ま
た、図のものでは、左のペタル45を強く踏むと、左のブ
レーキ23が働いて、左の後輪2に制動が与えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を施した乗用苗植機の側面図、第2図
はその一部の切断平面図である。 なお、図中の符号は、つぎの通り。 1……前輪、2……後輪 3……走行車体、4……苗植装置 6……差動装置、23……ブレーキ 27……デフロック装置、43……サイドクラッチ 45……操作具

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン・前輪1および左右一対の後輪2
    を有する走行車体3に苗植装置4が装着され、エンジン
    の回転は差動装置6で分けられて左右の後輪2に伝わる
    ように設けられ、差動装置6はその差動を阻止するデフ
    ロック装置27を備え、差動装置6とそれぞれの後輪2の
    間には差動装置6からそれぞれの後輪2に伝わる回転を
    継続する一対のサイドクラッチ43とそれぞれの後輪2の
    回転を制動する一対のブレーキ23が設けられ、一対の操
    作具45を有し、それぞれの操作具45は、差動装置6の差
    動が阻止されていないときにはその操作でサイドクラッ
    チ43が伝達回転を断つことなくブレーキ23が作動すると
    ともにデフロック装置27が差動装置6の差動を阻止して
    いるときにはサイドクラッチ43が差動装置6からそれぞ
    れの後輪2に伝わる回転を継続するようにサイドクラッ
    チ43とブレーキ23に連結されていることを特徴とする乗
    用苗植機における車輪の駆動装置。
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