JPH0586496U - 繊維布の穴あけ装置 - Google Patents
繊維布の穴あけ装置Info
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- JPH0586496U JPH0586496U JP3705292U JP3705292U JPH0586496U JP H0586496 U JPH0586496 U JP H0586496U JP 3705292 U JP3705292 U JP 3705292U JP 3705292 U JP3705292 U JP 3705292U JP H0586496 U JPH0586496 U JP H0586496U
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- cutting blade
- fiber cloth
- hole
- heater
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱溶融性の繊維布に穴をあける装置であっ
て、穴周辺に発生しやすいホツレを防止することがで
き、かつ切れ片や穴周囲が切断刃から離脱しやすく、し
かも安全性のすぐれた繊維布の穴あけ装置を開発するこ
と。 【構成】 プレス機によって上下動する基盤に切断刃を
突設しヒーターにてこの切断刃を加熱するように構成す
る。また、切断刃の内部と外周から同時に空気が吹き出
す様に切断刃に透孔を設け切断刃外周に空気溜り部と隙
間を形成させる。さらに切断時以外はこの切断刃が断熱
板内に沈むようにスプリングにて断熱板と基盤とを離し
たり接近させたり出来るようにする。
て、穴周辺に発生しやすいホツレを防止することがで
き、かつ切れ片や穴周囲が切断刃から離脱しやすく、し
かも安全性のすぐれた繊維布の穴あけ装置を開発するこ
と。 【構成】 プレス機によって上下動する基盤に切断刃を
突設しヒーターにてこの切断刃を加熱するように構成す
る。また、切断刃の内部と外周から同時に空気が吹き出
す様に切断刃に透孔を設け切断刃外周に空気溜り部と隙
間を形成させる。さらに切断時以外はこの切断刃が断熱
板内に沈むようにスプリングにて断熱板と基盤とを離し
たり接近させたり出来るようにする。
Description
【0001】
本考案は、熱溶融性の繊維によって構成される織物や不織布等の繊維布に穴を あける装置に関するものである。
【0002】
繊維布に穴を開ける必要がある産業分野の一つとして、例えば近年注目されて いる自動車の安全装置に使用されるエアーバックが挙げられる。 つまり、エアーバックには爆薬を装着させるための多数の穴が予め設けられて いるのである。
【0003】 このエアーバック用繊維布は通常平織物であって、これに穴を開ける手段とし ては、従来、単にプレス機などを利用した切断刃によって穿孔されているだけで あった。 しかし、単に切断刃で穿孔すると穴の周囲にホツレが生じやすく、リベットで かしめた場合にこのかしめ効果が弱くなるという欠点が生じるのである。
【0004】
本考案は上記のような欠点のない穴あけ手段を開発することを目的としてなさ れたものであり、穿孔に際して穴周辺のホツレ止めを同時に行なうことができる という新規な繊維布の穴あけ装置を提供しようとするものである。
【0005】
上記の目的を達成するために種々検討した結果、繊維布として熱溶融性繊維布 に限定すれば、切断刃を加熱することによって穿孔時に穴周辺が溶融・固化して ホツレが発生しなくなることを見い出し、また繊維の溶融により切れ片と穴周囲 が切断刃から離れにくくなる点はエアーブロー方式によって解決できることを知 見したのである。
【0006】 すなわち本考案は、プレス機を利用して熱溶融性繊維布に穴あけを行なう装置 であって、前記プレス機によって上下動する基盤に切断刃を任意の位置に突設し 、前記切断刃を加熱するためのヒーターを設けたことを特徴とする繊維布の穴あ け装置、を要旨とするものであり、更に切断刃から穴周囲と切れ片を脱離させる 手段として、切断刃内に空気を噴出させるための透孔を前記切断刃の周壁に穿設 し、前記透孔の外側周辺位置に空気溜り部を設けてコンプレッサーと連通させて 前記透孔へ空気を吹き込むと共に、前記切断刃の外周に形成させた隙間からも前 記空気溜り部の空気を吹き出させる様にする、と言う考案を成したのである。
【0007】 本考案を実施例をあげながら図面を参照して説明する。 図1は本考案の概略を説明した部分断面図である。
【0008】 この図1のように、プレス機(図示せず)によって上下動する基盤(1)に、 目的とする穴あけに必要な数の切断刃(2)が任意の位置つまり穴をあけるべき 所定の位置にそれぞれ突設されており、この筒形状をした各々の切断刃(2)に ヒーター(3)が設けられているのである。 このヒーター(3)は電気配線(4)によって電源に接続されていることは勿 論であり、また基盤(1)は例えば鉄板の様な耐熱材で構成されている。
【0009】 図1の矢印のようにプレス圧(P)が基盤(1)にかかると、切断刃(2)は プレス台(5)の上にゴム板(6)などのクッション材を介して置かれた繊維布 (s)に向って押し出され、繊維布(s)に穴を開けてのち、繊維布(s)から 離れるのである。 なお、ゴム板(6)は切断刃(2)の刃先を保護するためのものである。
【0010】 図1の実施例ではヒーター(3)として、カートリッジヒーターを使用し、こ れを切断刃(2)の内部に埋め込んだ場合が示されている。 このヒーター(3)を目的とする温度に常時設定するためには、例えばサーモ スタット(図2〜4参照)にて所定温度に調節できるようにしておけば良い。
【0011】 図2は切断刃の直径が大きい場合の部分断面図である。 この図の様に円筒形の切断刃(2)の直径が大きい場合にはこの切断刃(2) の内周面にバンドヒーター(7)を取付けると好適な結果が得られるのである。 なお、図の(t)はサーモスタットを示している。(以下、同じ)
【0012】 図3も同様に切断刃の直径が大きい場合の他の実施例の部分断面図である。 この図のように、切断刃(2)における刃先に対して他端となる方の周囲部に 輪状になった細管ヒーター(8)を取付け、この加熱を刃先まで伝熱させる様に しても良好な結果が得られるのである。
【0013】 本考案は以上のように切断刃(2)をヒーターによって加熱することにより、 繊維布(s)の穴あけと同時にこの穴周辺の繊維を溶融させることができ、この 溶融は固化へと変化し穴周辺のホツレが防止できるのである。 例えば、エアーバック用のナイロン平織物であれば、ヒーターによって切断刃 (2)の刃先の温度を230〜300℃に調節することにより、ホツレ防止が完 全に達成できるようになる。
【0014】 ところで、本考案装置によって繊維布に穴あけを行なうと、穴周辺のホツレは 防止できるのであるが、切断された繊維片つまり切れ片と穴周囲が、その溶融に よる粘着力で切断刃から離れにくくなるという問題が発生するのである。 この問題点を解決するために切れ片を吹き飛ばしかつ穴周囲を吹き離すエアー ブロー方式を本考案装置に付加したのである。
【0015】 図4はエアーブロー方式を付加した本考案装置の要部断面図である。 この図のように切断刃(2)の中央から先端にかけてを、断熱板(9)に設け た加工穴に臨ましめ、この切断刃(2)の周壁に透孔(10)を穿設するのであ る。
【0016】 そして、この透孔(10)の外側周辺位置に空気溜り部(11)を設けるので ある。つまり、切断刃(2)の外周と断熱板(9)の加工穴周壁で取り囲まれる 空洞を形成させ、これを空気溜り部(11)とするのである。
【0017】 この空気溜り部(11)は流路(12)を介してコンプレッサー(図示せず) と連通しており、このコンプレッサーから送り込まれたエアーブローが空気溜り 部(11)に達して、さらに透孔(10)を通って切断刃(2)の内部へ入り、 刃先から吹き出すようになっている。
【0018】 さらに前記の空気溜り部(11)から切断刃の先端にかけては、切断刃(2) の外周と加工穴周壁とによって隙間(13)が形成される様になっており、空気 溜り部(11)からこの隙間(13)を通って空気が刃先外周からも吹き出るの である。
【0019】 その結果、切り取られた切れ片および穴周囲はこのエアーブローによって切断 刃(2)から離脱し、穴あけ作業に支障が生じることはないのである。 なお、このエアーブローのためのコンプレッサーは、例えば5kg/cm2 の加圧 力を有するものを使用し、このエアー吹き付けのタイミングは、切断刃(2)が 繊維布(s)から離れるタイミングと同調するよう設計しておくと好適な結果が 得られる。
【0020】 また図4の様に、切断刃(2)が固定されている基盤(1)と断熱板(9)の 間にスプリング(14)を介在させて、プレス機の押圧によってこのスプリング (14)を圧縮させながら切断刃(2)が断熱板(9)から突出して繊維布(s )に穴あけを行なう様にしておくと好適な結果が得られるものとなる。 すなわち、スプリング(14)を伸長させながら切断刃(2)が繊維布(s) から離れて元の位置に戻った時、この切断刃(2)の先端が断熱板(9)の外面 よりも後退するようにしておくと、作業者の手が熱い切断刃(2)に触れる心配 がなくなり、安全上非常に好適となるのである。 なお、図4の(15)はスプリング(14)の伸縮を案内するガイドピンであ る。
【0021】
本考案の効果を列挙すれば下記の通りである。 (a)熱溶融性繊維布の穴あけに際して、その穿孔と同時に繊維の溶融→固化が 発生するため穴周辺のホツレが防止できる。 (b)したがってこの穴をリベットでかしめた場合、かしめ効果が向上する。
【0022】 (c)切断刃の内部と外周から同時にエアーブローを吹き出させるようになって いるため、切れ片の周囲や穴周囲が溶融しても切断刃に付着することはなく、切 れ片は吹き飛ばされ、穴周囲は吹き離され、穴あけ作業に支障を来たすことはな い。 (d)加熱された切断刃が、切断時以外は断熱板内に沈むため作業上非常に安全 であり、能率向上が達成できる。 以上の様に本考案はすぐれた効果を奏し、繊維布の穴あけに極めて高い有用性 を発揮するものである。
【図1】本考案装置の概略を説明した部分断面図であ
る。
る。
【図2】切断刃の直径が大きい場合の実施例の部分断面
図である。
図である。
【図3】切断刃の直径が大きい場合の他の実施例の部分
断面図である。
断面図である。
【図4】本考案装置にエアーブロー方式を付加した場合
の実施例の要部断面図である。
の実施例の要部断面図である。
(1) 基盤 (2) 切断刃 (3) ヒーター(カートリッジヒーター) (4) 電気配線 (5) プレス台 (6) ゴム板 (7) バンドヒーター (8) 細管ヒーター (9) 断熱板 (10) 透孔 (11) 空気溜り部 (12) 流路 (13) 隙間 (14) スプリング (15) ガイドピン (P) プレス圧 (s) 繊維布 (t) サ−モスタット
Claims (6)
- 【請求項1】 プレス機を利用して熱溶融性繊維布に穴
あけを行なう装置であって、前記プレス機によって上下
動する基盤に切断刃を任意の位置に突設し、前記切断刃
を加熱するためのヒーターを設けたことを特徴とする繊
維布の穴あけ装置。 - 【請求項2】 切断刃の内部にカートリッジヒーターを
埋め込んだ請求項1記載の繊維布の穴あけ装置。 - 【請求項3】 切断刃の内周面にバンドヒーターを取り
付けた請求項1記載の繊維布の穴あけ装置。 - 【請求項4】 切断刃の他端周囲部に細管ヒーターを取
り付けた請求項1記載の繊維布の穴あけ装置。 - 【請求項5】 切断刃内に空気を噴出させるための透孔
を前記切断刃の周壁に穿設し、前記透孔の外側周辺位置
に空気溜り部を設けてコンプレッサーと連通させて前記
透孔へ空気を吹き込むと共に、前記切断刃の外周に形成
させた隙間からも前記空気溜り部の空気を吹き出させる
ようにした請求項1記載の繊維布の穴あけ装置。 - 【請求項6】 空気溜り部及び隙間を切断刃とその周囲
の断熱板にて形成せしめ、前記断熱板と基盤との間にス
プリングを介在させ、切断刃が繊維布から離れたときは
該切断刃の先端が前記断熱板の外面よりも後退するよう
にした請求項5記載の繊維布の穴あけ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3705292U JPH0586496U (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 繊維布の穴あけ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3705292U JPH0586496U (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 繊維布の穴あけ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586496U true JPH0586496U (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=12486812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3705292U Pending JPH0586496U (ja) | 1992-05-06 | 1992-05-06 | 繊維布の穴あけ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586496U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006090677A1 (ja) * | 2005-02-25 | 2006-08-31 | Seft Development Laboratory Co., Ltd. | 空調衣服、及び空調衣服におけるファン取付用孔の形成方法 |
WO2010018703A1 (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-18 | 株式会社高橋型精 | 抜き型および抜き型温度制御システム |
JP2010201608A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-09-16 | Takahashi Keisei:Kk | 抜き型および抜き型温度制御システム |
KR20180032555A (ko) * | 2015-06-24 | 2018-03-30 | 가즈트랑스포르 에 떼끄니가즈 | 섬유질 또는 다공질 단열 소재를 절단하기 위한 방법 및 장치 |
KR101896381B1 (ko) * | 2018-06-04 | 2018-09-10 | 임병열 | 현수막 천공장치 |
CN110900706A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-03-24 | 湖南浚林服饰有限公司 | 一种制衣片料局部开孔装置 |
-
1992
- 1992-05-06 JP JP3705292U patent/JPH0586496U/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006090677A1 (ja) * | 2005-02-25 | 2006-08-31 | Seft Development Laboratory Co., Ltd. | 空調衣服、及び空調衣服におけるファン取付用孔の形成方法 |
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JP2010201608A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-09-16 | Takahashi Keisei:Kk | 抜き型および抜き型温度制御システム |
JP2013226646A (ja) * | 2008-08-12 | 2013-11-07 | Takahashi Keisei:Kk | 抜き型装置 |
KR20180032555A (ko) * | 2015-06-24 | 2018-03-30 | 가즈트랑스포르 에 떼끄니가즈 | 섬유질 또는 다공질 단열 소재를 절단하기 위한 방법 및 장치 |
KR101896381B1 (ko) * | 2018-06-04 | 2018-09-10 | 임병열 | 현수막 천공장치 |
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