JPH0586222U - ランドセルの肩掛けバンド取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランドセルの縫製作業終了した後に肩掛けバ
ンド取付具を固定できるものを提供すること、並びに他
の一つの目的は、児童の体形に合せて肩掛けバンドを取
付ける背環を左右に簡単に移動調節できる肩掛けバンド
取付具を提供すること。 【構成】 ランドセルの背板に固定する取付具本体に左
右に解放するレールと案内条溝を平行に設け、背環に取
付けた支持具を前記レールと案内条溝に挿着し、児童の
体形に合せて支持具を所定位置で止める固定肩を備えて
いること。 【効果】 ランドセル縫製作業中背環を取付ける必要が
なく邪魔にならない。体形に合せて背環を簡単に調節で
きること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はランドセルの肩掛けバンドの取付具の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の肩掛けバンド背環を左右所要の位置に摺動調節できるものもあるが、構 造が複雑のため故障が生じ使用に耐えない。又ばねで背環を左右に伸び縮みさせ るものがあるが、安定せず、好ましいものではない。特に従来のものは、ランド セル製造の過程において、肩掛けバンドを取付けたままで他の作業工程を行う必 要があるためバンドが邪魔で不能率になり、作業に支障を来たす欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、肩掛けバンドの左右背環の間隔を児童の体形に合わせて容易 に調節できる取付具を提供すること、殊に全ての作業が終了した後に肩掛けバン ドの背環を取付けることができ、縫製作業上有利な取付具を得ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段は次のとおりである。

【０００５】 ランドセルの背板に固定する取付具本体に、レールと案内条溝とを平行に設け 、肩掛けバンドの背環には、前記レールに嵌まる挿着管部と、レールに沿って並 設した前記案内条溝への挿入杆部を一体に形成した支持具を取付け、取付具本体 に上下動可能に添着した固定片の係止爪が係止する切欠を前記挿入杆部に形成し たランドセルの肩掛けバンド取付具。

【０００６】

【作用】

取付具本体１１とカバー３５をランドセルの作業工程で背板に取付け、ランド セルの組立て作業が全部終了した後に背環２１，２２を取付具本体１１に挿着す る。

【０００７】 そして体形に合せて左右の背環２１，２２をレール１４に添って摺動させ、両 挿入杆部２５を衝接させて固定片１７を上方に動かして係止突片２７を切欠２９ に係合させた位置で背環は固定し、次に固定片１７を下げ、支持具５０を左右の 閉止駒４１方向に外方に移動させて挿入杆部２５の先端を係止突片２７で受止め る位置で背環を固定することも可能であり、更に切欠５９の位置に係止突片２７ が入る位置にも調節固定できる。

【０００８】

【実施例】

図中１１はランドセルの背板に固定する取付具本体を示し、横長の形状で中央 上端に引掛環１２との取付杆１３が挿着される中空レール１４とその下に案内条 溝１５を平行に設け、パイプ状レール１４内に取付杆の両端を挿通して引掛環１ ２を支持し、かつパイプ状レールの補強を兼ねる。本体１１の下方には凹段部１ ６を中央に形成し、固定片１７を凹段部１６に上下移動可能に納める。２１，２ ２は左右一対の肩掛けバンドの背環で、パイプ状レール１４に套装して摺動する 挿着管部２３と案内条溝１５に嵌まる挿入杆部２５を平行に一体に設けた支持具 ５０を取付け、挿入杆部２５は挿着管部２３より稍々長く形成し、固定片１７の 左右上端に突出した係止爪２７が係止する切欠２９及び５９を挿入杆部２５に切 設してこの切欠に係止爪２７が入った位置で背環２１，２２を固定できるように してある。図中３０，３０は凹段部１６に形成した固定片１７の案内突片、３２ は固定片１７の操作摘みで、固定片１７の角孔３３に摘合する角軸３４を備え、 その先は本体１１に形成した長孔３８に入る。３５は全体を被うカバーで背環２ １，２２の案内条孔３６，３７と前記操作摘み３２の案内長孔３９を有する。

【０００９】 尚カバー３５の左右両端には開放したパイプ状レール１４と案内条溝１５の両 端を閉塞する閉止駒４１を塞ぐ止着溝４２を案内条孔３６，３７の開放外端に設 け、閉止駒４１はパイプ状レール１４に嵌まるピン４４を突設し、カバー３５の 止着溝４２の内側面の切込７１，７２に圧接係止する傾斜爪４６を備えている（ 図８参照）。ピン４４は瞬間接着剤を塗布して中空レールに挿入固定する。又、 カバー３５の案内条孔３６，３７の下縁に沿って本体案内条溝１５が嵌まる突条 ６０を形成し、案内条溝１５の傾斜部に圧着して背環を一層強固に取付ける。７ ０は取付鋲孔を示す。

【００１０】

【効果】

本考案は以上の構成であるから、ランドセルに必要な縫製を行ない各部品を取 付けて組立てを完了した後肩掛けバンドを挿通した左右の背環の挿着管部と挿入 杆部とから成る支持具５０をレールと案内条溝に挿着できるので、製作過程で肩 掛けバンドを取付ける必要がなく邪魔にならない。従って製作が容易で能率も向 上する。しかも背環は左右にその位置を体形に合せて簡単に調節できる効果があ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】正面図。

【図２】取付具本体の正面図。

【図３】縦断側面図。

【図４】カバーを取外した要部の正面図。

【図５】カバーの裏面図。

【図６】背環と支持具の正面図。

【図７】固定片の斜視図。

【図８】閉止駒をカバーの止着溝に嵌めた状態を示す平
面図。

【図９】同上の裏面図。

【図１０】同じく側面図。

【図１１】閉止駒の平面図。

【図１２】操作摘みの斜視図。

【図１３】同上の側面図。

【符号の説明】

１１ 取付具本体 １４ パイプ状レール １７ 固定片 ２１，２２ 背環 ２３ 挿着環部 ２５ 挿入杆部 ３５ カバー ４１ 閉止駒 ５０ 支持具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランドセルの背板に固定する取付具本体
   に、レールと案内条溝とを平行に設け、肩掛けバンドの
   背環に、前記レールに嵌まる挿着管部と、レールに沿っ
   て並設した前記案内条溝への挿入杆部を一体に形成した
   支持具を取付け、取付具本体に上下動可能に添着した固
   定片の係止爪が係止する切欠を挿入杆部に形成したラン
   ドセルの肩掛けバンド取付具。