JPH0585922A - パーマネントウエーブ用第1剤 - Google Patents

パーマネントウエーブ用第1剤

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JPH0585922A
JPH0585922A JP27041091A JP27041091A JPH0585922A JP H0585922 A JPH0585922 A JP H0585922A JP 27041091 A JP27041091 A JP 27041091A JP 27041091 A JP27041091 A JP 27041091A JP H0585922 A JPH0585922 A JP H0585922A
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正人 吉岡
Takashi Adachi
敬 安達
Naoko Urayama
直子 浦山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪を損傷させることなく、毛髪に優れたウ
ェーブを付与できるパーマネントウェーブ用第1剤を提
供する。 【構成】 動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモ
ニウム誘導体と、カチオン性界面活性剤と、シリコーン
と、還元剤とを含有させて、パーマネントウェーブ用第
1剤を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪を損傷させること
なく、毛髪に優れたウェーブを付与できるパーマネント
ウェーブ用第1剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパーマネントウェーブ用剤は、チ
オグリコール酸、システインなどの還元剤を主剤とする
水溶液に、アンモニア、モノエタノールアミン、トリエ
タノールアミンなどの塩基性物質を加えてpH8〜10
に調整したものを第1剤とし、臭素酸ナトリウム、過酸
化水素などの酸化剤の水溶液を第2剤としたものであ
る。
【0003】そして、かかるパーマネントウェーブ用剤
によって毛髪にウェーブをかけるメカニズムは、毛髪に
第1剤を塗布し毛髪をロッドに巻き付けて毛髪をカール
した状態で、第1剤により毛髪中のケラチンタンパクに
含まれているシスチンのジスルフィド結合を還元するこ
とによって切断してメルカプト基を生成させ、ついで、
第2剤によってメルカプト基を酸化して毛髪に新たな位
置でジスルフィド結合を生成させ、ウェーブを固定化さ
せるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパーマネントウェーブ用剤による場合には、
第1剤による還元剤で切断されたシスチンのジスルフィ
ド結合が、つづく第2剤による酸化で完全にもとどおり
にジスルフィド結合を形成してシスチンを再生するとは
限らず、第1剤による処理によってシスチンより生じた
メルカプト基の一部は、第2剤によって過剰酸化を受
け、あるいは毛髪中に残存しているチオグリコール酸ま
たはシステインのメルカプト基と反応してジスルフィド
結合を生成するなどの副反応を生じる。
【0005】そのため、毛髪中のケラチンタンパクの一
部が溶離し、また毛髪中の残存部分も物理的、化学的変
化を受けるなどの損傷が生じる。その結果、毛髪に異和
感やパサパサした感じを与えるばかりでなく、毛髪が多
大な損傷を受けることになる。
【0006】したがって、本発明は、毛髪を損傷させる
ことなく、毛髪に優れたウェーブを付与しうるパーマネ
ントウェーブ用第1剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、動物性タンパ
ク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体と、カチオ
ン性界面活性剤と、シリコーンと、還元剤とをパーマネ
ントウェーブ用第1剤に含有させることによって、上記
目的を達成したものである。
【0008】上記動物性タンパク誘導ペプチドの第4級
アンモニウム誘導体は、後に詳しく説明するように、天
然産の動物性タンパク、たとえばコラーゲンまたはその
変性物であるゼラチン、ケラチン、絹(シルク)、カゼ
イン、卵黄、卵白から得られるタンパクなどから誘導さ
れる動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム
誘導体であって、毛髪を構成するケラチンタンパクと類
似の化学構造を有し、そのアミノ基やカルボキシル基、
さらには各種アミノ酸の側鎖の作用によって毛髪に吸着
し、毛髪を保護し、また損傷した毛髪を回復させる作用
を有している。
【0009】そして、この毛髪に吸着した動物性タンパ
ク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体は第2剤処
理前の軽いすすぎによっても洗い流されることなく毛髪
上に残り、第2剤による過剰酸化や、チオグリコール酸
などの還元剤との副反応を抑制し、毛髪の損傷を大幅に
減少させる。
【0010】また、上記動物性タンパク誘導ペプチドの
第4級アンモニウム誘導体は、毛髪内部に浸透して毛髪
の保湿性を高め、毛髪の潤いと艶を長期間保たせると共
に、毛髪へのカチオン性界面活性剤の過剰吸着を防ぐの
で、カチオン性界面活性剤の過剰吸着による毛髪の損傷
が防止される。
【0011】カチオン性界面活性剤は、毛髪に吸着して
毛髪を柔軟にし、毛髪にウェーブがかかりやすくすると
共に、毛髪のくし通り性を改善し、かつ毛髪の帯電を防
止する。また、このカチオン性界面活性剤は、毛髪に吸
着して毛髪上に被膜を形成し、毛髪中に浸透して保湿性
を保っている動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アン
モニウム誘導体を覆い、動物性タンパク誘導ペプチドの
第4級アンモニウム誘導体の流出を抑制するので、毛髪
の潤いが長期間保たれるようになる。
【0012】シリコーンは、毛髪の表面をなめらかに
し、毛髪に艶、光沢を与え、毛髪のくし通り性を改善す
ると共に、くし通しによる枝毛の発生を防止する。ま
た、このシリコーンも、上記カチオン性界面活性剤同様
に、毛髪上に被膜を形成して、毛髪中に浸透した動物性
タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体の流
出を抑制するので、動物性タンパク誘導ペプチドの第4
級アンモニウム誘導体による保湿性が長期間保たれるよ
うになる。
【0013】還元剤は、従来のパーマネントウェーブ用
第1剤で果たしていたと同様に、毛髪のジスルフィド結
合を還元し、毛髪にウェーブを付与するための主剤とし
て作用する。
【0014】本発明においては、上記のように動物性タ
ンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体、カチ
オン性界面活性剤、シリコーンおよび還元剤を必須成分
としてパーマネントウェーブ用第1剤に含有させるが、
これらの必須成分について詳しく述べると次の通りであ
る。
【0015】動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アン
モニウム誘導体としては、たとえば次の一般式(I)で
表されるものが挙げられる。 一般式(I):
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、R1 、R2 、R3 は、R1 〜R3
のうち1個もしくは2個が炭素数8〜20のアルキル基
または炭素数8〜20のアルケニル基で、残りは炭素数
1〜3のアルキル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキ
ル基またはベンジル基である。Aは炭素数2〜3のアル
キレンまたは炭素数2〜3のヒドロキシアルキレンで、
4 はペプチドを構成するアミノ酸の側鎖であり、nは
2〜30である〕で表される動物性タンパク誘導ペプチ
ドの第4級アンモニウム誘導体。
【0018】上記一般式(I)で表される動物性タンパ
ク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体におけるペ
プチドとしては、天然産の動物性タンパク、たとえばコ
ラーゲンまたはその変性物であるゼラチン、ケラチン、
絹、カゼイン、卵黄、卵白から得られるタンパクなど
を、たとえば酸、アルカリ、酵素などで加水分解するこ
とによって得られる。
【0019】また、上記一般式(I)において、その側
鎖がR4 で示されるアミノ酸としては、アラニン、グリ
シン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フ
ェニルアラニン、チロシン、セリン、トレオニン、メチ
オニン、アルギニン、ヒスチジン、リシン、アスパラギ
ン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、シス
チン、トリプトファン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキ
シリシン、O−ホスホセリンなどが挙げられる。
【0020】代表的なペプチドについて、そのアミノ酸
の組成比の分析例を示すと表1〜表3の通りである。た
だし、通常、タンパク質のアミノ酸分析にあたっては、
アミノ酸分析を行う前に試料の完全加水分解を6N塩酸
を用いて行うので、その完全加水分解によってアスパラ
ギンとグルタミンのアミド結合は加水分解されてそれぞ
れアスパラギン酸とグルタミン酸になり、またO−ホス
ホセリンはセリンになる。
【0021】そのため、表1〜表3では、アスパラギ
ン、グルタミン、O−ホスホセリンなどはそれぞれアス
パラギン酸、グルタミン酸、セリンに加算されて表示さ
れており、また、トリプトファンは加水分解によって分
解し消失するため、定量することができず、したがって
表1〜表3には表示されていない。また、シスチンはハ
ーフシスチンの量として表示する。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】上記のように、一般式(I)で表される動
物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体
のペプチドは、動物性タンパクを酸、アルカリ、酵素な
どで加水分解することによって得られるが、その加水分
解に際して、添加する酸、アルカリ、酵素の量、反応温
度、反応時間などを適宜選択することによって、得られ
る動物性タンパク誘導ペプチドのnの値を2〜30、す
なわち分子量で約200〜約4500の好ましいものに
することができる(nの値が小さいときは、たまたま分
子量の小さいアミノ酸がならんでいて、n=2の時に分
子量が約200になることがあるが、nの値が大きいと
きは、分子量の小さいアミノ酸ばかりがならんでいるこ
とは考えられず、分子量の大きいアミノ酸も入ってくる
ので、n=30のときに分子量が約4500になること
がある)。
【0026】動物性タンパクの酸加水分解に際しては、
たとえば塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸などの
無機酸、酢酸、ギ(蟻)酸などの有機酸が用いられる。
【0027】アルカリ加水分解に際しては、たとえば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水
酸化バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リ
チウムなどの無機アルカリが用いられる。
【0028】また、酵素による加水分解に際しては、た
とえばペプシン、プロクターゼA、プロクターゼBなど
の酸性タンパク分解酵素、パパイン、ブロメライン、サ
ーモライシン、トリプシン、プロナーゼ、キモトリプシ
ンなどの中性ないしアルカリ性タンパク分解酵素が使用
される。また、スブチリシン、スタフィロコッカスプロ
テアーゼなどの菌産性の中性ないしアルカリ性タンパク
分解酵素も使用できる。
【0029】前記の一般式(I)で表される動物性タン
パク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体は、上記
のような加水分解によって得られた動物性タンパク誘導
ペプチドの末端のアミノ基を4級化したものであって、
その第4級化により、毛髪に吸着する性質がより高めら
れていて、動物性タンパク誘導ペプチドの作用をより一
層顕著に発揮する。
【0030】このような一般式(I)で表される動物性
タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体の具
体例としては、たとえば、動物性タンパク誘導ペプチド
のカプリリールジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプ
ロピル誘導体、カプリルジメチルアンモニオ−2−ヒド
ロキシプロピル誘導体、ラウリルジメチルアンモニオ−
2−ヒドロキシプロピル誘導体、ミリスチルジメチルア
ンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体、ヤシ油アル
キルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導
体、パルミチルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプ
ロピル誘導体、ステアリルジメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピル誘導体、オレイルジメチルアンモニオ
−2−ヒドキシプロピル誘導体、ベンジルジメチルアン
モニオ−2−ヒドロキシプロピル誘導体などが挙げられ
る。
【0031】そして、この動物性タンパク誘導ペプチド
の第4級アンモニウム誘導体は、毛髪を保護し、毛髪の
保湿性を高めるとともに、毛髪へのカチオン性界面活性
剤の過剰吸着を防止するものであるが、この動物性タン
パク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体のパーマ
ネントウェーブ用第1剤の中での含有量としては、0.
1〜5重量%、特に0.5〜2重量%の範囲にするのが
好ましい。
【0032】つまり、動物性タンパク誘導ペプチドの第
4級アンモニウム誘導体のパーマネントウェーブ用第1
剤中での含有量が上記範囲より少ない場合は、毛髪を保
護したり、毛髪の潤いを良好に保ったり、カチオン性界
面活性剤の過剰吸着を防止する効果を充分に発揮するこ
とができず、また動物性タンパク誘導ペプチドの第4級
アンモニウム誘導体のパーマネントウェーブ用第1剤中
での含有量が上記範囲より多くなっても効果の増加が見
られず、毛髪上に残存して毛髪がベトツクおそれがあ
る。
【0033】カチオン性界面活性剤は、毛髪に吸着し
て、毛髪を柔軟にし、毛髪にウェーブがかかりやすく
し、毛髪のくし通り性を改善し、毛髪の帯電を防止する
と共に、毛髪上に被膜を形成して、毛髪中に浸透した動
物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体
が洗髪などによって失われるのを防止して、動物性タン
パク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体の有する
保湿性を長期間保たせ、毛髪の潤いが長期間保たれるよ
うにする。
【0034】カチオン性界面活性剤の具体例としては、
たとえば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化
セチルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルト
リメチルアンモニウム、塩化ステアリルビス(ジエチレ
ングリコール)ヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ベ
ヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルア
ンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ヨ
ウ化セチルトリメチルアンモニウム、塩化オレイルベン
ジルジメチルアンモニウム、塩化オレイルビス〔ポリオ
キシエチレン(15EO)〕メチルアンモニウム(な
お、EOはエチレンオキサイドで、EOの前の数値はエ
チレンオキサイドの付加モル数を示す)、塩化トリ〔ポ
リオキシエチレン(5EO)〕ステアリルアンモニウ
ム、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジ
メチルアンモニウム塩、塩化ポリオキシプロピレンメチ
ルジエチルアンモニウム、塩化ミンク油脂肪酸アミドプ
ロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、アルキ
ルピリジニウム塩、塩化γ−グルコンアミドプロピルジ
メチルヒドロキシエチルアンモニウムなどが挙げられ
る。
【0035】これらのカチオン性界面活性剤は、それぞ
れ単独で用いることができるし、また2種以上混合して
用いることができる。
【0036】そして、これらのカチオン性界面活性剤の
パーマネントウェーブ用第1剤中の含有量としては、
0.1〜5重量%、特に0.2〜2重量%の範囲が好ま
しい。つまり、カチオン性界面活性剤のパーマネントウ
ェーブ用第1剤中での含有量が上記範囲より少ない場合
は、その効果を充分に発揮することができず、また、カ
チオン性界面活性剤のパーマネントウェーブ用第1剤中
での含有量が上記範囲より多くなると、毛髪に吸着する
量が多くなりすぎ、毛髪を極端に柔軟にするなど、感触
上不都合が生じる上に、毛髪のタンパク成分の溶出や毛
髪の保湿性の低下、毛髪のパサツキがなどが生じるおそ
れがある。
【0037】シリコーンは、毛髪の表面をなめらかに
し、毛髪に艶、光沢を与え、毛髪のくし通り性を改善
し、くし通しによる枝毛の発生を防止すると共に、カチ
オン性界面活性剤同様に毛髪上に被膜を形成して、毛髪
中に浸透した動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アン
モニウム誘導体が洗髪などによって失われるものを防止
して、動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウ
ム誘導体の有する保湿性を長期間保たせ、毛髪の潤いが
長期間保たれるようにする。
【0038】このようなシリコーンとしては、たとえば
鎖状ジメチルポリシロキサン、鎖状メチルフェニルポリ
シロキサン、環状シリコーン、シリコーン樹脂、ポリエ
ーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、第4級
アンモニウム変性シリコーンなどが挙げられる。
【0039】鎖状ジメチルポリシロキサンの具体例とし
ては、たとえばヘキサメチルジシロキサン、オクタメチ
ルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ヘキ
サデカメチルヘプタシロキサン、ジメチルポリシロキサ
ンなどが挙げられる。
【0040】シリコーン樹脂の具体例としては、たとえ
ば高分子量のジメチルポリシロキサン、高分子量のメチ
ルフェニルポリシロキサン、トーレシリコーン社製SH
5500、東芝シリコーン社製TSA750などが挙げ
られる。
【0041】環状シリコーンの具体例としては、たとえ
ばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシ
クロペンタシロキサン、テトラデカメチルシクロヘプタ
シロキサンなどが挙げられる。
【0042】また、ポリエーテル変性シリコーンの具体
例としては、たとえばジメチルシロキサン・メチル(ポ
リオキシエチレン)シロキサン共重合体(トーレシリコ
ーン社製SH3771C、SH3772C、SH377
3C、SH3775C、SH3746、東芝シリコーン
社製TSF4440、TSF4445、TSF444
6)、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレ
ン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロ
キサン共重合体(トーレシリコーン社製SH3748、
SH3749、東芝シリコーン社製TSF4452、信
越シリコーン社製KF351A、KF352A、KF3
53A、KF610A)、ジメチルシロキサン・メチル
(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体(東芝シ
リコーン社製TSF4460)などが挙げられる。
【0043】アミノ変性シリコーンの具体例としては、
たとえばトーレシリコーン社製SM8702C、信越シ
リコーン社製KF393、KF857〜865、KF8
67などの商品名で市販されているアミノ変性シリコー
ンが挙げられる。
【0044】さらに、第4級アンモニウム変性シリコー
ンの具体例としては、たとえばゴールドシュミット社製
ABIL9905、ユニオンカーバイト社製UCAR
SILICONE ALE56などの商品名で市販され
ている第4級アンモニウム変性シリコーンなどが挙げら
れる。
【0045】これらのシリコーンはそれぞれ単独で用い
ることができるし、また2種以上混合して用いることが
できる。
【0046】そして、このシリコーンのパーマネントウ
ェーブ用第1剤中での含有量としては、0.1〜5重量
%、特に0.5〜2重量%の範囲が好ましい。つまり、
シリコーンのパーマネントウェーブ用第1剤中での含有
量が上記範囲より少ない場合は、シリコーンの効果が充
分に発揮されず、またシリコーンのパーマネントウェー
ブ用第1剤中での含有量が上記範囲より多くなっても、
効果の増加が見られず、動物性タンパク誘導ペプチドの
第4級アンモニウム誘導体の効果を損なうことになるか
らである。
【0047】還元剤は、毛髪のジスルフィド結合を還元
して切断し、毛髪にウェーブがかかるようにするための
主剤となるものであるが、この還元剤としては、たとえ
ばチオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、
チオグリコール酸モノエタノールアミンなどのチオグリ
コール酸塩、グリセリンチオグリコレートなどのチオグ
リコール酸のエステル、システイン、システイン塩酸
塩、アセチルシステインなどのシステイン塩、チオグリ
セロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミン、シ
ステアミン塩などの有機メルカプタン化合物、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜
硫酸アンモニウムなどの亜硫酸塩などが用いられる。
【0048】これらの還元剤はそれぞれ単独で用いるこ
とができるし、また2種以上混合して用いることができ
る。
【0049】そして、この還元剤のパーマネントウェー
ブ用第1剤中での含有量としては、1〜10重量%、特
に2〜8重量%が好ましい。つまり、還元剤のパーマネ
ントウェーブ用第1剤中での含有量が上記範囲より少な
くなると、毛髪に充分なウェーブをかけることができ
ず、また、還元剤のパーマネントウェーブ用第1剤中の
含有量が上記範囲より多くなると、毛髪のジスルフィド
結合を還元しすぎ、毛髪のタンパクの溶離が激しくなっ
て毛髪が損傷を受けるようになる。
【0050】本発明のパーマネントウェーブ用第1剤
は、上記動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニ
ウム誘導体、カチオン性界面活性剤、シリコーンおよび
還元剤を必須成分とし、これらを水または水を主成分と
する液に含有させることによって調製されるが、これら
の必須成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で
適宜他の成分を添加することができる。
【0051】そのような成分としては、たとえば、グリ
チルリチン酸、カルベノキソロン二ナトリウムをはじめ
とする甘草誘導体、アライトイン、グアイアズレン、ア
ロエ、α−ビサボロールなどの消炎剤、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド、2−エチレンヘキシルスルホコハク
酸ナトリウム、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル、ベンジルアルコール
などの浸透剤、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫
酸エタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム
【0052】、ラウリル硫酸トリエタノールアミンなど
のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン (2EO) ラウ
リルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエ
チレン(3EO) アルキル (炭素数11〜15のいずれ
かまたは2種以上の混合物) エーテル硫酸ナトリウムな
どのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウ
リルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼン
スルホン酸トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン (3EO)
【0053】トリデシルエーテル酢酸ナトリウムなどの
ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ヤシ油脂
肪酸サルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリ
エタノールアミン、ラウロイルメチル−β−アラニンナ
トリウム、ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、
ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、
ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂
肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油
脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメ
【0054】チルタウリンナトリウムなどのN−アシル
アミノ酸塩、エーテル硫酸アルカンスルホン酸ナトリウ
ム、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム、ウン
デシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウ
ム、オクチルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナ
トリウム、オレイン酸アミドスルホコハク酸二ナトリウ
ム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハ
ク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキ
ル(炭素数12〜15)エーテルリン酸(8〜10
【0055】EO)ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテ
ルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク
酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル
エーテルリン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリ
ウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ウンデシノ
イル加水分解コラーゲンカリウム、ラウリン酸加水分解
コラーゲンナトリウム、ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲ
ンのナトリウム、カリウム、トリエタノールアミ
【0056】ンなどの塩類などのアニオン性界面活性
剤、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシルヒド
ロキシエチルイミダゾリウムベタインナトリウム、ウン
デシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチル
イミダゾリニウムベタイン、ステアリルジヒドロキシエ
チルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロ
ピルベタイン、ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチ
【0057】ル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムベタインナトリウム、ヤシ油アルキル−N−カルボキ
シエトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニ
ウムジナトリウムヒドロキシド、ヤシ油アルキルN−カ
ルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダ
ゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、N−ヤシ油脂肪
酸アシルL−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカル
ボン酸塩などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキル(炭素数12〜14)エーテル (7EO)
【0058】、ポリオキエチレンオクチルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレン
ステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、
ポリオキシエチレンソルビトール・ラノリン (40E
O) 、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシル
【0059】テトラデシルエーテル、ポリオキシエチレ
ンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、
ポリオキシプロピレンステアリルエーテルなどのノニオ
ン性界面活性剤、カチオン化セルロース、カチオン化ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリ (塩化ジアリルジメチ
ルアンモニウム) 、ポリビニルピロリドン、ポリエチレ
ンイミンなどのカチオン性ポリマー、両性ポリマー、ア
ニオン性ポリマーなどの合成ポリマー、イソステアリン
酸ジエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタ
【0060】ノールアミド、オレイン酸ジエタノールア
ミド、牛脂肪酸モノエタノールアミド、硬化牛脂肪酸ジ
エタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、
ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン
酸モノエタノールアミド、ミリスチン酸ジエタノールア
ミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミ
ド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノ
ールアミド、ラノリン脂肪酸ジエタノールアミド、
【0061】カルボキシメチルセルロースナトリウム、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマ
ー、カラギーナン、キサンタンガム、トリグリコ多糖類
などの増粘剤、ワックス、パラフィン、脂肪酸エステ
ル、グリセライド、動植物油などの油脂類、動植物抽出
物、コラーゲン、ケラチン、シルク、カゼイン、大豆、
小麦などの動植物由来のタンパク質の加水分解ペプチド
類やそのペプチドエステル誘導体、動植物由来のタンパ
ク質加水分解ペプチドのN−第4級アンモニウム誘
【0062】導体類でトリメチルアンモニオ−2−ヒド
ロキシプロピル誘導体、トリエチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピル誘導体、ジエチルメチルアンモニオ−
2−ヒドロキシプロピル誘導体などアルキル鎖が1〜7
の第4級アンモニウム誘導体、ポリサッカライドまたは
その誘導体、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、エチレングリコール、グリセリン、ポリエ
チレングリコールなどの湿潤剤、エタノール、メタノー
ル、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
【0063】ルなどの低級アルコール類、ベヘニルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコールなどの高級アルコール類、L−アスパ
ラギン酸、L−アスパラギン酸ナトリウム、DL−アラ
ニン、L−アルギニン、グリシン、L−グルタミン酸、
L−システイン、L−スレオニンなどのアミノ酸などを
挙げることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明のパーマネントウエーブ用第1剤
によれば、毛髪に損傷を与えることなく、しかも毛髪の
状態を良好に保ちながら、毛髪に良好なウエーブをかけ
ることができる。
【0065】すなわち、本発明のパーマネントウエーブ
用第1剤に含有されている動物性タンパク誘導ペプチド
の第4級アンモニウム誘導体が、パーマネントウエーブ
処理に伴う毛髪の損傷を防止し、損傷した毛髪を回復さ
せ、かつ毛髪の潤いと艶を保つ。
【0066】また、カチオン性界面活性剤が毛髪を柔軟
にし、毛髪にウエーブがかかりやすくすると共に、毛髪
のくし通りを改善し、毛髪中に浸透した動物性タンパク
誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体の流出を抑制
するので、動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモ
ニウム誘導体による保湿性が長期間保たれるようにす
る。さらに、シリコーンが毛髪の表面をなめらかにし、
毛髪に艶、光沢を与え、毛髪のくし通り性を改善すると
共に、くし通しによる枝毛の発生を防止する。
【0067】
【実施例】つぎに実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
【0068】実施例1および比較例1〜4 表4〜表5に示す組成の5種類のパーマネントウェーブ
用第1剤を調製し、それぞれのパーマネントウェーブ用
第1剤と市販の第2剤とを用いて毛髪にパーマネントウ
ェーブ処理を施し、毛髪のしなやかさ、毛髪の艶、セッ
ト力、セット持続性を調べた。その結果を表4〜表5に
示す。なお、表4には実施例1と比較例1〜2の組成を
示し、表5には比較例3〜4の組成を示す。
【0069】実施例1においては、動物性タンパク誘導
ペプチドの第4級アンモニウム誘導体としてN−(3−
ヤシ油アルキルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプ
ロピル)コラーゲン誘導ペプチド(n=5)が用いられ
ており、カチオン性界面活性剤としては塩化セチルトリ
メチルアンモニウムが用いられ、シリコーンとしてはポ
リエーテル変性シリコーン(トーレシリコーン社製SH
3749)が用いられている。
【0070】なお、動物性タンパク誘導ペプチドの第4
級アンモニウム誘導体の後に括弧書きで示すnは、動物
性タンパク誘導ペプチドを表す一般式中においてアミノ
酸を表すnのことである。また、表4〜表5中の各成分
の配合量は重量基準によるものであり、配合量が固形分
量でないものについては成分名のあとに括弧書きで固形
分濃度を示している。
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】上記のように調製された実施例1および比
較例1〜4のパーマネントウェーブ用第1剤を用い、1
0人の女性専門パネラーにパーマネントウェーブ処理を
施し、毛髪のしなやかさ、毛髪の艶、セット力、セット
持続性について最も良いものを〔4点〕、最も悪いもの
を〔0点〕とする5段階評価をさせた。その結果を10
人の平均値で表6に示す。なお、上記パーマネントウェ
ーブ処理に際し、第2剤としては臭素酸ナトリウム7%
水溶液を使用した。
【0074】また、パーマネントウェーブ処理を行った
毛髪についてアミノ酸分析を行い、パーマネントウェー
ブ処理によって生じたシステイン酸を定量した。システ
イン酸の生成量は毛髪の損傷度を示すものであり、生成
量が大きいほど毛髪の損傷が大きいとされる。その結果
(平均値)を表6に示す。
【0075】
【表6】
【0076】表6に示す結果から明らかなように、実施
例1のパーマネントウェーブ用第1剤を用いてパーマネ
ントウェーブ処理を施した毛髪は、毛髪のしなやかさ、
毛髪の艶、セット力、セット持続性において比較例1〜
4のパーマネントウェーブ用第1剤を用いて処理した毛
髪より優れていた。また、実施例1のパーマネントウェ
ーブ用第1剤を用いた場合は、毛髪の損傷度を表す毛髪
中のシステイン酸量が、最も少なかった。
【0077】実施例2および比較例5〜6 表7に示す組成のパーマネントウェーブ用第1剤を調製
し、実施例1と同様の評価をした。実施例2において
は、動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム
誘導体としてN−(3−ステアリルジメチル−2−ヒド
ロキシプロピル)ケラチン誘導ペプチド(n=10)を
用い、カチオン性界面活性剤として塩化ベンザルコニウ
ム、シリコーンとしてアミノ変性シリコーン(トーレシ
リコン社製SM8702C)を用いている。
【0078】比較例5〜6では、ケラチン誘導ペプチド
の第4級アンモニウム誘導体を用いずにケラチン誘導ペ
プチド(n=10)を用いている。また、比較例6では
シリコーンも用いていない。
【0079】表7中の各成分の配合量は重量基準による
ものであり、配合量が固形分量でないものについては成
分名のあとに固形分濃度を括弧書きで示している。
【0080】
【表7】
【0081】上記のように調製された実施例2および比
較例5〜6のパーマネントウェーブ用第1剤を用い、第
2剤には7%臭素酸ナトリウム水溶液を用いて、毛髪に
パーマネントウェーブ処理を施し、実施例1と同様の項
目について評価を行った。
【0082】評価基準は最も良いものを〔2点〕、次に
良いものを〔1点〕、悪いものを〔0点〕とし、結果は
10人の平均値で示している。また、パーマネントウェ
ーブ処理後の毛髪中のシステイン酸の生成量の測定も行
った。それらの結果を表8に示す。
【0083】
【表8】
【0084】表8に示す結果から明らかなように、ケラ
チン誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導体を含む実
施例2のパーマネントウェーブ用第1剤を用いて処理し
た毛髪は、比較例5〜6のパーマネントウェーブ用第1
剤を用いて処理した毛髪に比べて、毛髪のしなやかさ、
毛髪の艶、セット力、セット持続性のいずれも評価値が
高く、かつ毛髪には、良好なウェーブが付与され、その
セット力、セット持続性とも良好であり、またパーマネ
ントウェーブ処理後の毛髪はしなやかで艶を有してい
た。
【0085】実施例3〜5および比較例7 表9〜表10に示す組成の4種類のパーマネントウェー
ブ用第1剤を調製した。表9には実施例3と実施例4の
組成を示し、表10には実施例5と比較例7の組成を示
す。
【0086】動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アン
モニウム誘導体に関しては、実施例3ではN−(3−ヤ
シ油アルキルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキシプロ
ピル)ケラチン誘導ペプチド(n=5)を用い、実施例
4ではN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ−2−ヒ
ドロキシプロピル)カゼイン誘導ペプチド(n=8)を
用い、実施例5ではN−(3−ステアリルジメチルアン
モニオ−2−ヒドロキシプロピル)シルク誘導ペプチド
(n=10)を用いている。
【0087】カチオン性界面活性剤に関しては、実施例
3〜5のいずれも塩化セチルトリメチルアンモニウムを
用いており、シリコーンに関しては、実施例3〜5のい
ずれもジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピ
レン)シロキサン共重合体(東芝シリコーン社製TSF
4460)を用いている。
【0088】なお、表9〜表10中の各成分の配合量は
重量基準によるものであり、配合量が固形分量でないも
のについては成分名のあとに括弧書きで固形分濃度を示
している。
【0089】
【表9】
【0090】
【表10】
【0091】上記実施例3〜5および比較例7のパーマ
ネントウェーブ用第1剤と6%臭素酸ナトリウム水溶液
からなる第2剤とを用いて、それぞれ長さ15cmで重
さ1gの毛束にパーマネントウェーブ処理を1回、3回
および6回施し、処理後の毛髪について、外観(艶)お
よび触感(手触り、指通り感)を5人の女性パネラーに
より下記の評価基準により5段階評価した。その結果を
表11に5人の平均値で示す。
【0092】評価基準 5: 非常に良い 4: 良い 3: ふつう 2: 悪い 1: 非常に悪い
【0093】
【表11】
【0094】表11に示すように、実施例3〜5のパー
マネントウェーブ用第1剤による場合は、比較例7のパ
ーマネントウェーブ用第1剤による場合に比べて、外
観、触感とも評価値が高く、ペプチドの第4級アンモニ
ウム誘導体を配合した効果が明らかにされていた。
【0095】実施例6 動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導
体としてN−(3−ラウリルジメチルアンモニオ−2−
ヒドロキシプロピル)コラーゲン誘導体ペプチド(n=
15)を用い、カチオン性界面活性剤として塩化オレイ
ルビス〔ポチオキシエチレン(15EO)〕メチルアン
モニウムを用い、シリコーンとしてカチオン化シリコー
ン重合体(ゴールドシュミット社製ABIL9905)
を用いて、下記組成のパーマネントウェーブ用第1剤を
調製した。
【0096】 N−(3−ラウリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキ 5.0 シプロピル)コラーゲン誘導ペプチド(n=15)(30%) 塩化オレイルビス〔ポリエチレン(15EO)〕メチルア 0.6 ンモニウム カチオン化シリコーン重合体 0.5 塩酸DL−システイン 7.0 モノエタノールアミン 1.0 重炭酸アンモニウム 2.3 乳化剤 1.5 EDTA−2Na 0.1 アンモニウム水(25%) pH8.5とする 滅菌イオン交換水 計100とする
【0097】上記のように調製した実施例6のパーマネ
ントウェーブ用第1剤を用い、第2剤には7%臭素酸ナ
トリウム水溶液を用いて、毛髪にパーマネントウェーブ
処理を施したところ、毛髪には良好なウェーブが付与さ
れ、そのセット力、セット持続性ともに良好であり、ま
たパーマネントウェーブ処理後の毛髪はしなやかで、艶
を有していた。
【0098】実施例7 動物性タンパク誘導ペプチドの第4級アンモニウム誘導
体としてN−(3−ステアリルジメチルアンモニオ−2
−ヒドロキシプロピル)シルク誘導ペプチド(n=1
0)を用い、カチオン性界面活性剤として塩化ステアリ
ルジメチルベンジルアンモニウムを用い、シリコーンと
して乳化型メチルポリシロキサン(トーレシリコーン社
製BY22−007)を用い、下記組成のパーマネント
ウェーブ用第1剤を調製した。
【0099】 N−(3−ステアリルジメチルアンモニオ−2−ヒドロキ 2.7 シプロピル)シルク誘導ペプチド(n=10)(30%) 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 0.8 乳化型メチルポリシロキサン 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 3.5 モノエタノールアミン pH7.2にする 重炭酸アンモニウム 2.0 乳化剤 1.2 EDTA−2Na 0.1 香料 適 量 滅菌イオン交換水 計100とする
【0100】上記のように調製された実施例7のパーマ
ネントウェーブ用第1剤を用い、第2剤には7%臭素酸
ナトリウム水溶液を用い、毛髪にパーマネントウェーブ
処理を施したところ、毛髪には良好なウェーブが付与さ
れ、そのセット力、セット持続性ともに良好であり、ま
たパーマネントウェーブ処理後の毛髪はしなやかで、艶
を有していた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物性タンパク誘導ペプチドの第4級ア
    ンモニウム誘導体と、カチオン性界面活性剤と、シリコ
    ーンと、還元剤とを含有することを特徴とするパーマネ
    ントウェーブ用第1剤。
  2. 【請求項2】 動物性タンパク誘導ペプチドの第4級ア
    ンモニウム誘導体が、下記の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 は、R1 〜R3 のうち1個も
    しくは2個が炭素数8〜20のアルキル基または炭素数
    8〜20のアルケニル基で、残りは炭素数1〜3のアル
    キル基、炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基またはベ
    ンジル基である。Aは炭素数2〜3のアルキレンまたは
    炭素数2〜3のヒドロキシアルキレンで、R4 はペプチ
    ドを構成するアミノ酸の側鎖であり、nは2〜30であ
    る〕で表される動物性タンパク誘導ペプチドの第4級ア
    ンモニウム誘導体である請求項1記載のパーマネントウ
    ェーブ用第1剤。
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JP2013032330A (ja) * 2011-07-06 2013-02-14 Kozo Arai 変性ペプチド

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KR100217541B1 (ko) * 1997-05-12 1999-09-01 김광일 스트레이트 파마액 조성물 및 제조방법
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