JPH0585888A - 分子線発生装置 - Google Patents

分子線発生装置

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JPH0585888A
JPH0585888A JP27204891A JP27204891A JPH0585888A JP H0585888 A JPH0585888 A JP H0585888A JP 27204891 A JP27204891 A JP 27204891A JP 27204891 A JP27204891 A JP 27204891A JP H0585888 A JPH0585888 A JP H0585888A
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JP
Japan
Prior art keywords
molecular beam
crucible
raw material
conical
cylindrical
Prior art date
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Pending
Application number
JP27204891A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Negishi
均 根岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH0585888A publication Critical patent/JPH0585888A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 MBE装置の分子線発生装置において、均一
な分子線の放出と、原料の多量チャージ,表面欠陥数の
低減を解決する。 【構成】 分子線発生装置17に用いる円錐るつぼ13
は、パイロリティックカーボンをパイロリティックボロ
ンナイトライド(PBN)で被覆された構造をしてい
る。また、パイロリティックカーボンは細い帯状で、テ
ーパ部14の囲りを螺旋状に成長させて、パイロリティ
ックカーボンヒータ(PCヒータ)15として、両端は
電源に接続される。従って、円錐るつぼは、高温に加熱
されるので、原料としてGaをチャージした場合、Ga
Asの表面欠陥は非常に少なくなる。また、分子線の強
度も均一となり、原料のチャージ量も十分にとれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子線エピタキシー
(MBE)装置に用いる分子線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の分子線発生装置の断面図を
示す。図3に示す分子線発生装置36は、10-10To
rr程度の超高真空成長室内に設置され、分子線原料3
1は、材質パイロリティックボロンナイトライド(PB
N)製の円筒るつぼ32中に置かれている。
【0003】円筒るつぼ32の下部には、熱電対35が
接し、この熱電対35の熱起電力のフィードバックによ
り、円筒るつぼのまわりを囲んでいるヒータ37を制御
する。
【0004】円筒るつぼ32の上部は、円錐るつぼ33
が挿入された2重構造となっており、円筒るつぼ32が
円筒状であるのに対し、円錐るつぼ33には、分子線強
度の分布をよくするためにテーパ角が付けてあり、開口
部に向けて広くなったテーパ部34を有している(例え
ばUnited States Patent,Pat
ent Number :4646680,CRUCI
BLE FOR USE IN MOLECULAR
BEAM EPITAXIAL PROCESSIN
G,Inventer :Paul A Maki A
ction Mass参照)。
【0005】従って、円筒るつぼ32がヒータ37で熱
せられることにより、円筒るつぼ32内の分子線原料3
1は加熱され蒸発し、分子線となって、円筒るつぼ32
から円錐るつぼ33を通って放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3において、分子線
原料31は、円筒るつぼ32がヒータ37で熱せられる
ことにより、円筒るつぼ32から円錐るつぼ33を通っ
て外に分子線となって蒸発する。
【0007】また、円筒るつぼ32中に円錐るつぼ33
が挿入されているために、基板上に成長された膜厚の面
内バラツキは少なく、また、全体が円錐型をしたるつぼ
に原料をチャージするのに比べて原料チャージ量も多い
が、Gaを分子線原料としてチャージした場合には、円
錐るつぼ33が円筒るつぼ32の内側にあるので、円錐
るつぼ33の温度が下がって、Gaの液滴が多量に付着
し、その影響で例えばGaAsを基板上に成長させた場
合、その表面欠陥は、非常に多くなるという欠点があ
る。
【0008】本発明の目的は、均一な分子線の放出と、
原料の多量チャージ,表面欠陥数の低減を実現した分子
線発生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る分子線発生装置においては、分子線発
生原料を収容するパイロリティックボロンナイトライド
(PBN)製の円筒状の円筒るつぼと、該円筒るつぼの
上部に接触配置され、分子線放出口をテーパ状に拡径し
た円錐状の円錐るつぼとを有する分子線発生装置であっ
て、前記円錐るつぼのテーパー部に、パイロリティック
カーボンをパイロリティックボロンナイトライド(PB
N)で被覆したパイロリティックカーボンの加熱機構を
備えたものである。
【0010】
【作用】円錐るつぼを加熱することにより、均一な分子
線の放出と、原料の多量チャージ,表面欠陥数の低減を
実現する。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0012】(実施例1)図1は、本発明の実施例1を
示す断面図である。
【0013】図1において、本発明に係る分子線発生装
置17に用いる円錐るつぼ13は、パイロリティックカ
ーボンをパイロリティックボロンナイトライドで被覆し
たテーパー部14を備え、拡径した開口を形成する円錐
型をしている。
【0014】また、パイロリティックカーボンは、細い
帯状でテーパー部14の囲りを螺旋状に成長させて、パ
イロリティックカーボンヒータ(以後PCヒータ)15
として構成され、PCヒータ15の両端は、電源に接続
される。
【0015】円錐るつぼ13は、円筒るつぼ12の上部
に挿入され、分子線原料11の温度は、熱電対16によ
って検知される。
【0016】従って、円錐るつぼ13がPCヒータ15
で熱せられることによって、その輻射熱によって、円筒
るつぼ12も加熱され、円筒るつぼ12内の分子線原料
11は加熱される。
【0017】そのため、分子線は、円筒るつぼ12から
円錐るつぼ13へと放出され、円錐るつぼ13では、さ
らに高温に加熱されて、基板に向かって均一に放出され
る。
【0018】このように本実施例の分子線発生装置の円
錐るつぼ13には、PCヒータ15が備えられているた
め、開口部の温度が円筒るつぼ12よりも高温になり、
原料としてGaを充填した場合、Gaの液滴が非常に少
なくなり、従来の分子線発生装置のるつぼを使用してG
aAsを成長した場合、表面欠陥は10000個/cm
2であったものが、本発明のるつぼを使用したところ、
1/100の100個/cm2に減少し、素子を作る上
での歩留りが向上した。
【0019】(実施例2)図2は、本発明の実施例2を
示す断面図である。
【0020】本実施例での円錐るつぼ13の形状は、実
施例1と同じであり、本実施例では、円筒るつぼ12の
容量を大きくし、かつ円筒るつぼ12の下部に補助ヒー
タ18を取り付けてある。
【0021】円筒るつぼ12中に入っている分子線原料
11は、円筒るつぼ12の容量が非常に大きいので、円
錐るつぼ13のPCヒータ15の輻射熱だけでは十分に
加熱できないため、補助ヒータ18によって分子線が発
生する温度まで加熱し(PCヒータよりは低くする)、
温度追従性を良くしている。
【0022】従って、本実施例の分子線発生装置は、従
来の分子線発生装置と比べて分子線原料の一回の充填量
が増え、そのため一回の充填でのGaAsエピタキシャ
ル結晶の成長枚数が増えた。また、分子線原料としてG
aを充填した場合円錐るつぼが高温のためGaの液滴も
非常に少なくなり、GaAsを成長した場合、表面欠陥
は、従来と比べて1/100の100個/cm2に減少
し、素子を作る上での歩留りが向上した。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の分子線発生
装置は、パイロリティックボロンナイトライド製の円筒
るつぼ上部に、パイロリティックカーボンをパイロリテ
ィックボロンナイトライドで被覆されたテーパー部をも
つ円錐状の円錐るつぼが接触配置されており、円錐るつ
ぼのパイロリティックカーボンに電流を流すことによっ
て加熱機構として作用させるため、例えば分子線原料と
してGaを充填した場合、Gaの液滴が非常に少なくな
り、GaAsの成長においては表面欠陥が従来と比べて
1/100に減少し、従って素子作製上、歩留りが向上
するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例2を示す断面図である。
【図3】従来の分子線発生装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 分子線原料 12 円筒るつぼ 13 円錐るつぼ 14 テーパー部 15 PCヒータ 16 熱電対 17 分子線発生装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子線発生原料を収容するパイロリティ
    ックボロンナイトライド(PBN)製の円筒状の円筒る
    つぼと、該円筒るつぼの上部に接触配置され、分子線放
    出口をテーパ状に拡径した円錐状の円錐るつぼとを有す
    る分子線発生装置であって、 前記円錐るつぼのテーパー部に、パイロリティックカー
    ボンをパイロリティックボロンナイトライド(PBN)
    で被覆したパイロリティックカーボンの加熱機構を備え
    たことを特徴とする分子線発生装置。
JP27204891A 1991-09-24 1991-09-24 分子線発生装置 Pending JPH0585888A (ja)

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JP27204891A JPH0585888A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 分子線発生装置

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JP27204891A JPH0585888A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 分子線発生装置

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JPH0585888A true JPH0585888A (ja) 1993-04-06

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ID=17508386

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JP27204891A Pending JPH0585888A (ja) 1991-09-24 1991-09-24 分子線発生装置

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Cited By (7)

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