JPH0585492B2 - - Google Patents

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JPH0585492B2
JPH0585492B2 JP60003908A JP390885A JPH0585492B2 JP H0585492 B2 JPH0585492 B2 JP H0585492B2 JP 60003908 A JP60003908 A JP 60003908A JP 390885 A JP390885 A JP 390885A JP H0585492 B2 JPH0585492 B2 JP H0585492B2
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JP
Japan
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acrylate
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formula
general formula
methacrylate
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JP60003908A
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JPS61163913A (ja
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Ii Anseru Robaato
Yoshio Matsumura
Katsutoshi Igarashi
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JSR Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
DeSoto Inc
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
DeSoto Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd, Japan Synthetic Rubber Co Ltd, DeSoto Inc filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP60003908A priority Critical patent/JPS61163913A/ja
Publication of JPS61163913A publication Critical patent/JPS61163913A/ja
Publication of JPH0585492B2 publication Critical patent/JPH0585492B2/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、硬化性樹脂組成物から成る光フアイ
バー用被覆材料に関する。 〔従来の技術〕 一般に、光フアイバーは、ガラスフアイバーの
熱溶融紡糸直後に光フアイバー素線の保護補強を
目的として、光フアイバー表面に柔軟な第一次被
覆層を設け、その外側に第二次被覆層を設けた構
造の樹脂被覆が施されている。この被覆を形成す
る材料については、塗布性が良好であること、硬
化速度が速いこと等の特性に加え、硬化後におけ
る抗吸水性、耐加水分解性に優れ且つヤング率の
温度依存性が少ないこと、さらには難燃性に優れ
ていること等の特性を満足していることが要求さ
れている。 従来、光フアイバー用被覆材料として種々のも
のが提案されており、例えば、両末端がエチレン
性不飽和基で停止された液状プレポリマー、モノ
マー化合物および放射線重合開始剤から成る放射
熱硬化性樹脂組成物が知られている。しかし、こ
れらの従来公知の光フアイバー用被覆材料は、上
記の特性を全て満足するものではなく、その改良
が強く求められている。 〔発明が解決しようとする課題〕 従つて本発明の目的は、塗布性、硬化速度、硬
化後における抗吸水性、耐加水分解性、ヤング率
の温度依存性、並びに難燃性の何れにも優れた光
フアイバー用被覆材料を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明によれば、 (A) 下記一般式(a): CH2=(R1)=COO−R2− (a) 式中、R1は、水素原子またはメチル基であり、 R2は、C2〜C8のアルキレン基を示す、 で表される基を分子末端に有し、 且つ、下記式(b)または(c): (―R3O)1−R4O)noR3− (b) (―R3O)1−R4O)noR4− (c) 式中、R3及びR4は、C2〜C6のアルキレン基を
示し、同一でも異なつていてもよい、 l及びmは、0〜50の整数であり、同時に0で
あつてはならず、 nは、1〜10の整数である、 で表される構造単位と、下記一般式(d): −R5− (d) 式中、R5は、C2〜C20の二価の脂肪族、脂環式
または芳香族の基を示す、 で表される構造単位とを有する主鎖から成り、こ
れらの各構造単位及び前記の基は、ウレタン結合
を介して互いに連結されている数平均分子量が
500〜20000の液状ウレタンアクリレートポリマ
ー; (B) 下記一般式():
【化】 〔式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子または
メチル基であり、R3は炭素原子数2〜6の直鎖
または分岐鎖のアルキレン基であつてヒドロキシ
基で置換されていてもよく、Xはハロゲン原子で
あり、mは0〜6の整数であり、nは1〜5の整
数である〕 で表される化合物を含むモノマー化合物; および (C) 重合開始剤 を含んでなる硬化性樹脂組成物から成る光フアイ
バー用被覆材料が提供される。 本発明における(A)成分のウレタンアクリレート
ポリマー中の前記一般式(a)において、C2〜C8
アルキレン基R2としては、エチレン基、プロピ
レン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、
ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメ
チレン基等を例示することができ、これらの中で
もC2〜C3のものが好適である。 かかる一般式(a)で表される基は、ウレタン結合
(−NHCOO−)を介して主鎖に連結されている。 またこのウレタンアクリレートポリマーの主鎖
は、前記一般式(b)または(c)で表される構造単位と
一般式(d)で表される構造単位とを有しており、各
構造単位がウレタン結合により互いに連結されて
なり、また上記一般式(a)で表される基もウレタン
結合により主鎖に連結されているものである。 一般式(b),(c)において、R3及びR4は、C2〜C6
のアルキレン基であり、具体的には、エチレン
基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメ
チレン基、ヘキサメチレン基等を挙げることがで
き、中でもC2〜C4のものが好ましい。 また一般式(b),(c)において、l及びmは、0〜
50の整数であり(同時に0であつてはならない)、
好ましくは5〜20の整数である。さらにnは、1
〜10の整数である。 また一般式(d)において、二価の基R5の具体例
としては、エチレン基、プロピレン基、テトラメ
チレン基、ヘキサメチレン基、フエニレン基、シ
クロヘキシレン基、メチレンビスフエニレン基、
メチレンビスシクロヘキシレン基、p−フエニレ
ン基、及び、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】 を挙げることができる。 上述した一般式(a)で示される基を有し且つ一般
式(b)あるいは(c)で表される構造単位、並びに一般
式(d)で表される構造単位を有する主鎖からなるウ
レタンアクリレートポリマーは、例えばジオール
とジイソシアネート化合物とを反応させて得られ
るウレタン結合により鎖延長された重合体のイソ
シアネート基に、水酸基を有するアクリル系また
はメタアクリル系化合物を反応させることにより
得られる。 ここで使用されるジオールとしては、例えばポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール等が使用され
る。 またジイソシアネート化合物としては、2,4
−トルエンジイソシネート、2,6−トルエンジ
イソシネート、1,3−キシレンジイソシアネー
ト、1,4−キシレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、m−フエニレン
ジイソシアネート、p−フエニレンジイソシアネ
ート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフエニルメ
タンジイソシアネート、4,4′−ジフエニルメタ
ンジイソシアネート、3,3′−ジメチルフエニレ
ンジイソシアネート、4,4′−ビフエニレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソフオロンジイソシアネート、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、メチレンビス
(4−シクロヘキシルイソシアネート)等が使用
される。 さらに水酸基を有するアクリル系またはメタア
クリル系化合物としては、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシオ
クチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(メタ)アクリレート、グリセリンジ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
モノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等が
挙げられる。 上記のジイソシアネート化合物は、ジオールの
水酸基1当量に対して、0.9〜1.1モルの割合で使
用される。 また両者の反応にあたつては、触媒として、ナ
フテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜
鉛、ラウリル酸n−ブチルスズ、トリエチルアミ
ン等を使用することが望ましく、その使用量は、
ジイソシアネート化合物とジオールとの総量100
重量部当たり0.01〜1重量部が適当である。また
その反応温度は、30〜80℃の範囲が好ましい。 さらに、得られる重合体中にイソシアネート基
が残存する場合には、これにポリアミンを反応さ
せることにより、ウレア結合(−NH−CO−NH
−)を介して一価の有機基を導入することもでき
る。かかるポリアミンとしては、例えば、エチレ
ンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、p−フエニレンジアミン、4,
4′−ジアミノジフエニルメタン、ヘテロ原子を含
むジアミン類、ポリエーテルジアミン、ジエチレ
ントリアミン、1,2、3−トリアミノプロパ
ン、ポリオキシプロピレンアミン等を挙げること
ができる。 また上記で得られるウレタンアクレートポリマ
ーの数平均分子量は、500〜20000、特に500〜
15000の範囲とする。数平均分子量が上記範囲よ
りも小さいと、硬化物中の液状ポリマーに基づく
ブロツクが小さいことに関連して、光フアイバー
の被覆を行つた時、抗吸水性、耐加水分解性、ヤ
ング率の温度依存性等の特性が不満足なものとな
る。また数平均分子量が上記範囲よりも大きい
と、塗布性、硬化速度等が不満足なものとなる。 本発明の組成物に用いられる(B)成分である一般
式()のモノマー化合物としては多数の化合物
が存在するが好ましい化合物として、下記の一般
式()〜(v)で表わされる化合物を挙げる
ことができる。
【化】
【化】
【化】
【化】 [式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子また
はメチル基であり、R3は炭素原子数2〜6の直
鎖または分岐鎖のアルキレン基であり、Xはハロ
ゲン原子好ましくは臭素原子または塩素原子であ
り、nは1〜5、好ましくは3〜5の整数であ
る] 上記一般式()で表わされるモノマー化合物
の具体例としては、 トリクロロフエニルメタクリレート、 トリクロロフエニルアクリレート、 トリブロモフエニルメタクリレート、 トリブロモフエニルアクリレート、 テトラクロロフエニルメタクリレート、 テトラクロロフエニルアクリレート、 テトラブロモフエニルメタクリレート、 テトラブロモフエニルアクリレート、 ペンタクロロフエニルメタクリレート、 ペンタクロロフエニルアクリレート、 ペンタブロモフエニルメタクリレート、 ペンタブロモフエニルアクリレート、 を挙げることができる。 一般式()で表わされるモノマー化合物の具
体例としては、 2−ヒドロキシ−3−トリブロモフエノキシプロ
ピルメタクリレート、 2−ヒドロキシ−3−トリクロロフエノキシプロ
ピルメタクリレート、 2−ヒドロキシ−3−トリクロロフエノキシプロ
ピルアクリレート、 2−ヒドロキシ−3−トリブロモフエノキシプロ
ピルアクリレート、 2−ヒドロキシ−3−トリクロロフエノキシプロ
ピルアクリレート、 等を挙げることができる。 一般式()で表わされるモノマー化合物の具
体例としては、 3−ヒドロキシ−2−トリブロモフエノキシプロ
ピルメタクリレート、 3−ヒドロキシ−2−トリクロロフエノキシプロ
ピルメタクリレート、 3−ヒドロキシ−2−トリクロロフエノキシプロ
ピルアクリレート、 3−ヒドロキシ−2−トリブロモフエノキシプロ
ピルアクリレート、 等を挙げることができる。 一般式(v)で表わされるモノマー化合物の
具体例としては、 2−トリクロロフエノキシエチルアクリレート、 2−トリクロロフエノキシエチルメタクリレー
ト、 2−トリブロモフエノキシエチルアクリレート、 2−トリブロモフエノキシエチルメタクリレー
ト、 2−テトラクロロフエノキシエチルアクリレー
ト、 2−テトラブロモフエノキシエチルアクリレー
ト、 2−ペンタクロロフエノキシエチルアクリレー
ト、 2−ペンタクロロフエノキシエチルメタクリレー
ト、 2−ペンタクロロフエノキシ−2−メチルエチル
アクリレート、 2−ペンタブロモフエノキシ−2−メチルエチル
アクリレート、 2−ペンタクロロフエノキシ−2−ブチルアクリ
レート、 2−ペンタブロモフエノキシ−2−ブチルメタク
リレート、 4−トリブロモフエノキシブチルアクリレート、 4−トリブロモフエノキシブチルメタクリレー
ト、 4−ペンタクロロフエノキシブチルアクリレー
ト、 4−ペンタクロロフエノキシブチルメタクリレー
ト、 4−ペンタブロモフエノキシブチルメタクリレー
ト、 等を挙げることができる。 上記に例示した一般式()で表わされるモノ
マー化合物の具体例の中でも特に好ましい化合物
としては一般式()で表わされる トリブロモフエニルアクリレート、 テトラブロモフエニルアクリレート、 テトラクロロフエニルアクリレート、 ペンタブロモフエニルアクリレート、 ペンタクロロフエニルアクリレート、 等および一般式(v)で表わされる 2−トリクロロフエノキシエチルアクリレート、 2−トリブロモフエノキシエチルアクリレート、 2−テトラクロロフエノキシエチルアクリレー
ト、 2−テトラクブロモフエノキシエチルアクリレー
ト、 等を挙げることができる。 上記一般式()で表わされるモノマー化合物
の他の具体例としては、例えば 2−トリクロロフエノキシエトキシエチルアクリ
レート、 2−トリブロモフエノキシエトキシエチルアクリ
レート、 2−ペンタブロモフエノキシトリエトキシエチル
アクリレート、 2−ペンタブロモフエノキシペンタエトキシエチ
ルアクリレート、 等を挙げることができる。 一般式()で表わされるモノマー化合物は、
1種単独でも2種以上の組合せでも使用すること
ができる。また該化合物は、通常、他のモノマー
化合物と組合せて本発明の組成物の(B)成分として
使用することが好ましい。併用することができる
他のモノマー化合物は、一般式()で表わされ
るモノマー化合物と相溶性がよく、エチレン性不
飽和基を有する化合物であり、本発明の組成物の
粘度および硬化物の力学的特性を調節する上で重
要である。この他のモノマー化合物としては、単
官能性化合物および多官能性化合物のいずれも用
いられる。比較的弾性率の低い硬化物を所望する
場合には主として単官能性化合物が用いられる
が、多官能性化合物を適当な割合で併用すること
により硬化物の弾性率を調節することもできる。
これら単官能性化合物および多官能性化合物は特
に限定するものでなく、次のようなものを例示す
ることができる。 単官能性化合物: 2−ヒドロキシエチルアクリレート、 2−ヒドロキシプロピルアクリレート、 テトラヒドロフルフリルアクリレート、 ブトキシエチルアクリレート、 エチルジエチレングリコールアクリレート、 2−エチルヘキシルアクリレート、 シクロヘキシルアクリレート、 フエノキシエチルアクリレート、 ジシクロペンタジエンアクリレート、 ポリエチレングリコールアクリレート、 ポリプロピレングリコールアクリレート、 メチルトリエチレングリコールアクリレート、 ジエチルアミノエチルアクリレート、 7−アミノ−3,7−ジメチルオクチルアクリレ
ート、 イソボロニルアクリレート 等のアクリル系化合物、 2−ヒドロキシエチルメタクリレート、 2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、 ポリプロピレングリコールメタクリレート、 ジエチルアミノエチルメタクリレート等のメタク
リル系化合物、 ビニルピロリドン、ビニルフエノール、アクリル
アミド、酢酸ビニル、ビニルエーテル、スチレ
ン。 多官能性化合物: トリメチロールプロパントリアクリレート、 エチレングリコールジアクリレート、 テトラエチレングリコールジアクリレート、 ポリエチレングリコールジアクリレート、 1,4−ブタンジオールジアクリレート、 1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、 ネオペンチルグリコールジアクリレート、 ポリエステルジアクリレート、 ジアリルアジベート ジアリルフタレート、 トリアリルイソシアヌレート、 ビスフエノールAグリシジルエーテルの両末端ア
クリル酸付加物。 これらのうち好ましいものは、硬化速度、相溶
性の点から官能基がアクリロイル基であるアクリ
レート類である。 (C)成分である重合開始剤は、本発明の組成物が放
射線硬化性を目的とするか熱硬化性を目的とする
かにより、放射線重合開始剤および熱重合開始剤
のいずれかを適宜使用する。 本発明の組成物を放射線硬化性樹脂組成物とし
て製造する場合に使用される放射線重合開始剤の
種類は特に限定されず、種々の放射線重合開始剤
を使用することができ、具体例として次の化合物
を例示することができる。 2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノ
ン、 アセトフエノン、 ベンゾフエノン、 キサントン、 フルオレノン、 ベンズアルデヒド、 フルオレン、 アントラキノン、 トリフエニルアミン、 カルバゾール、 3−メチルアセトフエノン、 4−クロロベンゾフエノン、 4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、 4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 ミヒラーケトン、 ベンゾインプロピルエーテル、 アセトフエノンジエチルケタール、 ベンゾインエチルエーテル、 ベンジルジメチルケタール、 1−(4−イソプロピルフエニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、 2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フエニルプロ
パン−1−オン、 チオキサントン系化合物等。 これらの放射重合開始剤は1種または2種以上
を組合せて用いられ、また必要に応じてアミン系
化合物等の増感剤(放射線重合促進剤)が併用し
て用いられる。 本発明の組成物を熱硬化性樹脂組成物として製
造する場合に使用される熱重合開始剤も特に限定
されず、種々のものを使用することができ、例え
ば過酸化物、アゾ化合物を挙げることができ、具
体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、アゾビスイソブ
チロニトリル等を挙げることができる。 本発明の組成物における(A)成分であるポリマ
ー、(B)成分であるモノマー化合物および(C)成分で
ある重合開始剤の使用量は、通常、(A)成分:(B)成
分:(C)成分が30〜70:30〜70:0.1〜5(重量%)、
好ましくは40〜60:40〜60:0.1〜5(重量%)と
なる量であり、本発明の組成物における一般式
()で表わされるモノマー化合物の使用量は、
組成物中のハロゲン含有量が5〜40重量%となる
量が好ましく、特にハロゲンが塩素の場合には10
〜40重量%、さらには10〜30重量%、ハロゲンが
臭素の場合には5〜30重量%、さらに5〜20重量
%となる量が好ましい。ハロゲンの含有量が少な
すぎると硬化物の難燃性が劣るようになり、多す
ぎると硬化物の特性が低下するようになる。その
他、本発明の組成物には硬化速度に影響のない範
囲でハロゲンと組合せて難燃作用に相乗効果を示
す三酸化アンチモン等のアンチモン化合物、ビニ
ルホスホネート、アリルホスホネート等の重合性
リン化合物モノマー、トリクレジルホスフエート
等の芳香族系リン酸エステル、トリエチルホスフ
エート等のアルキルリン酸エステル、トリス(β
−クロロエチル)ホスフエート等の含ハロゲン酸
エステル、塩化ホスフオニトリル誘導体、ホスフ
オノアミド系化合物、エチレン性不飽和基を有す
る含リンポリウレタン等の含窒素リン化合物等を
添加することもできる。 さらに本発明においては、必要に応じて各種の
ポリマー、オリゴマー等が、例えばエポキシ樹
脂、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエーテル、ポリオイミド、シリコーン、
フエノール樹脂、ポリエステル系エラストマー、
SBS(スチレン/ブタジエン/スチレンブロツク
共重合体)および水添物のSEBS、SIS(スチレ
ン/イソプレン/スチレンブロツク共重合体)等
のポリマーまたはオリゴマーを配合することがで
きる。また、上記以外の各種の添加剤、例えば酸
化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、シランカツプ
リング剤、フイラー、溶媒、滑剤、可塑剤、老化
防止剤等を必要に応じて配合することができる。 [実施例] 以下本発明を実施例により更に具体的に説明す
るが本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 実施例 1 攪拌機を備えた反応容器に、4,4′−メチレン
ビス(シクロヘキシルイソシアネート)1064g、
ジブチルすずジラウレート2gおよび2,6−
ジ・t−ブチル−4−メチルフエノール1gを仕
込んだ。これに分子量650のポリテトラメチレン
グリコール1950gを3時間にわたつて60〜70℃に
内温をコントロールしながら添加した。ポリテト
ラメチレングリコールを添加後さらに約1時間攪
拌を継続した。その後、内温を60〜70℃のまま2
−ヒドロキシエチルアクリレート232gを1時間
にわたつて添加した。得られた液状のポリマーを
ポリマーAとする。 次いで上記で得られたポリマーA1000gにエチ
ルジエチレングリコールアクリレート417gおよ
び2−テトラブロモフエノキシエチルアクリレー
ト250gを添加し更に重合開始剤としてアセトフ
エノンジエチルケタール42gを混合し目的の組成
物を得た。 実施例 2 実施例1で得られたポリマーA1000gにビニル
ピロリドン220g、トリメチロールプロパントリ
アクリレート110g、テトラクロロフエニルアク
リレート770gおよび
【化】 で表わされるエポキシジアクリレート110gを添
加し更に重合開始剤としてアセトフエノンジエチ
ルケタール55gを混合し目的の組成物を得た。 実施例 3 実施例1で得られたポリマーA1000gにビニル
ピロリドン233g、トリメチロールプロパントリ
アクリレート83g、トリブロモフエニルアクリレ
ート267gおよび実施例2で述べたエポキシジア
クリレート83gを添加し、更に重合開始剤として
アセトフエノンジエチルケタール42gを混合し目
的の組成物を得た。 実施例 4 攪拌機を備えた反応容器に、4,4′−メチレン
ビス(シクロヘキシルイソシアネート)1064g、
ジブチルすずジラウレート2gおよび2,6−
ジ・t−ブチル−4−メチルフエノール1gを仕
込んだ。これに分子量1000のポリテトラメチレン
グリコール2000gを4時間にわたつて60〜70℃に
内温をコントロールしながら添加した。ポリテト
ラメチレングリコールを添加後さらに30分間攪拌
を継続した。その後、内温を60〜70℃としたまま
2−ヒドロキシエチルアクリレート232gを1時
間にわたつて添加した。この結果50%がアクリレ
ート基で停止し、50%がイソシアネート基で停止
したウレタンポリマーが合成された。ポリオキシ
プロピレンジアミン230g、イソボロニルアクリ
レート513gを予備混合し、約65℃に保持した反
応器中の先に合成したウレタンポリマーに添加
し、約1時間攪拌し液状のポリマーBを得た。 次いで上記で得られたポリマーB1000gにビニ
ルピロリドン91g、トリメチロールプロパントリ
アクリレート273gおよびテトラブロモフエニル
アクリレート309gを添加し更に重合開始剤とし
てベンジルジメチルケタール33.5gを混合し目的
の組成物を得た。 比較例 1 実施例1において、2−テトラブロモフエノキ
シエチルアクリレートの代わりに、2−エチルヘ
キシルアクリレートを用いた以外は実施例1と同
様にして組成物を得た。 比較例 2 実施例2において、テトラクロロフエニルアク
リレートの代わりに、ビニルピロリドンを用いた
以外は実施例2と同様にして組成物を得た。 試験例 上記実施例および比較例で得られた組成物を用
いて下記のようにして試験片を作成し、下記の試
験を行つた。 (1) 燃焼性測定用試験片の作成 3mm厚のスペーサをはさんだガラス板間に組成
物を注入し、紫外線照射装置を用いて3.5J/cm2
(波長350nm)の紫外線を照射し硬化プレートを
得た。この硬化プレートを幅5mm、長さ80mmに切
断し、燃焼性用試験片とした。 (2) ヤング率測定用試験片の作成 250ミクロン厚のアプリケーターを用いてガラ
ス板上に組成物を塗布し、3.5J/cm2(波長
350nm)の紫外線を照射し硬化フイルムを得た。
ガラス板上より硬化フイルムを剥離し、23℃、相
対湿度50%で24時間状態調整し、ヤング率測定用
試験片とした。 (3) 燃焼性試験 JIS K7201に記載されている酸素指数測定器を
用い、酸素濃度21%における燃焼性を測定した。
バーナーにて試験片に点火後3分以上燃焼するも
のは燃焼性、3分以内に消えるものは自消姓とし
た。結果を表1に示す。 (4) ヤング率の測定 恒温槽付引張試験機にて、−40℃〜+40℃にお
ける硬化フイルムのヤング率を引張り速度1mm/
min、標線間25mmの条件で測定し、23℃の値を1
として−40℃および+40℃の値を求めた。結果を
表1に示す。 (5) 硬化速度の測定 (株)オーク製作所製の紫外線照射装置(3.5kW出
力)を備えた光フアイバ線引装置を用いて、光フ
アイバに組成物を1m/sec.および3m/sec.の線
引速度で線引被覆し硬化させた。このように組成
物が被覆・硬化されたフアイバを適当な長さに折
つてソツクスレー抽出(メチルエチルケトン、12
時間)を行ない、抽出前後の重量から抽出残率を
求め1m/sec.の線引速度での抽出残率を100とし
て3m/sec.の線引速度における硬化速度を求め
た。
【表】 本発明の光フアイバー用被覆材料は、塗布性に
優れ、放射線硬化性樹脂組成物として調製された
場合には、種々の放射線、例えばX線、電子線、
紫外線、可視光線により迅速に硬化し、また熱硬
化性樹脂組成物として調製された場合には、加熱
により迅速に硬化して、光フアイバーの被覆を形
成する。形成された被覆は、抗吸水性、耐加水分
解性及び難燃性の何れにも優れているとともに、
またヤング率の温度依存性にも優れ、温度変化に
よるヤング率の変化が極めて小さい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 下記一般式(a): CH2=(R1)−COO−R2− (a) 式中、R1は、水素原子またはメチル基であり、 R2は、C2〜C8のアルキレン基を示す、 で表される基を分子末端に有し、 且つ、下記式(b)または(c): (―R3O)1−R4O)n―R3− (b) (―R3O)1−R4O)n―R4− (c) 式中、R3及びR4は、C2〜C6のアルキレン基を
    示し、同一でも異なつていてもよい、 l及びmは、0〜50の整数であり、同時に0で
    あつてはならず、 nは、1〜10の整数である、 で表される構造単位と、下記一般式(d): −R5− (d) 式中、R5は、C2〜C20の二価の脂肪族、脂環式
    または芳香族の基を示す、 で表される構造単位とを有する主鎖から成り、こ
    れらの各構造単位及び前記の基は、ウレタン結合
    を介して互いに連結されている数平均分子量が
    500〜20000の液状ウレタンアクリレートポリマ
    ー; (B) 下記一般式(): 【化】 〔式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子または
    メチル基であり、R3は炭素原子数2〜6の直鎖
    または分岐鎖のアルキレン基であつてヒドロキシ
    基で置換されていてもよく、Xはハロゲン原子で
    あり、mは0〜6の整数であり、nは1〜5の整
    数である〕 で表される化合物を含むモノマー化合物; および (C) 重合開始剤 を含んでなる硬化性樹脂組成物から成る光フアイ
    バー用被覆材料。
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