JPH10316886A - 光ファイバ被覆用放射線硬化性液状樹脂組成物 - Google Patents

光ファイバ被覆用放射線硬化性液状樹脂組成物

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JPH10316886A
JPH10316886A JP9145939A JP14593997A JPH10316886A JP H10316886 A JPH10316886 A JP H10316886A JP 9145939 A JP9145939 A JP 9145939A JP 14593997 A JP14593997 A JP 14593997A JP H10316886 A JPH10316886 A JP H10316886A
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孝志 宇加地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化性に優れ、かつ硬化物の黄変性が少な
く、耐久性に優れるとともに被覆除去性に優れた光ファ
イバ被覆用放射線硬化性液状樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 この組成物は(a)炭素数2〜10の一
種以上のオキシアルキレン基からなるポリオキシアルキ
レン構造およびエチレン性不飽和基を有するポリウレタ
ン、(b)ホモポリマーのガラス転移温度が20℃以下
の単官能性(メタ)アクリレート、および(c)(Ar2)O
C-P(Ar1)-CO(Ar3)(但しAr1〜Ar3は置換または非置換の
芳香族基)で示される構造の光開始剤を各々特定量含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性に優れ、かつ硬
化物の黄変性が少なく、耐久性に優れるとともに被覆除
去性に優れた光ファイバ被覆用放射線硬化性液状樹脂組
成物に関し、特に、光ファイバ素線を被覆する際のソフ
ト材として好適に用いられる光ファイバ被覆用放射線硬
化性液状樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバの製造においては、ガラスフ
ァイバを加熱溶融紡糸した直後に、保護補強を目的とし
て樹脂被覆が施されている。この樹脂被覆としては、光
ファイバの表面にまず柔軟な第一次の被覆層を設け、そ
の外側により剛性の高い第二次の被覆層を設けた構造が
知られている。また、これら樹脂被覆の施された光ファ
イバ素線を実用に供するため、平面上に数本、例えば4
本又は8本並べ、結束材料で固めて断面が長方形のテー
プ状構造にした、いわゆる光ファイバテープ構造芯線を
作ることが知られている。こうしたテープ構造芯線を形
成する場合には光ファイバ芯線はそれぞれの芯線を識別
する目的で着色インキなどによって着色される。この第
一次の被覆層を形成するための樹脂組成物をソフト材、
第二次の被覆層を形成するための樹脂組成物をハード
材、素線識別のために用いられる着色材を着色インキ、
光ファイバ素線を束ねてテープ芯線を作るための結束材
料をバンドリング材と称している。
【0003】近年、光ファイバケーブルの敷設が進み、
様々な環境下に光ファイバが置かれるに従って、光ファ
イバのソフト材、ハード材、着色インキ、バンドリング
材に対してより高い耐久性が望まれている。特にソフト
材として使用される場合にはソフト材のガラスに対する
密着力が経時的に安定していることが重要である。ま
た、多芯構造を有したテープ構造芯線が多用されるに従
って、これら多芯テープ構造芯線をつなぎ合わせて接続
する際の作業性の向上が望まれており、接続作業の際に
ソフト材、ハード材、着色インキ、テープ材、さらには
バンドリング材などを一括してガラス素線より除去でき
ることが強く望まれている。またさらに、光ファイバ需
要の高まりにつれて、より優れた生産性が光ファイバの
生産に求められている。すなわち高速でガラス素線に塗
布した際に均一でかつ安定な被覆材厚さが得られること
や高速で硬化することなどが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような光ファイバ
用被覆材料として用いられている放射線硬化性樹脂に
は、常温で液状であって塗布性に優れた低い粘度を有す
ること;硬化が早く生産性が良好であること;充分な強
度、柔軟性を有すること;広い範囲の温度変化に伴う物
性変化が少ないこと;耐熱性、耐加水分解性に優れてい
ること;経時的物性変化が少なく、長期信頼性に優れて
いること;酸、アルカリなどの薬品に対する耐性に優れ
ていること;吸湿、吸水性が低いこと;耐光性に優れて
おり、経時での着色が少ないこと;耐油性に優れている
こと;光ファイバに悪影響を及ぼす水素ガスの発生量が
少ないことなどの特性が要求されている。
【0005】さらに、ソフト材として使用される場合に
はソフト材のガラスに対する密着力が経時的に安定して
いること、またさらには、テープ構造芯線からコート材
を一括被覆除去した際にガラス素線上にコート材の残さ
が残らないといった特性が要求されている。
【0006】また、光ファイバーの需要の伸びに伴って
より早い速度でコート材が安定に硬化される必要が生じ
てきている。高速で安定に硬化されるためには、光開始
剤の分解が早い必要がある。
【0007】硬化速度が早く、高い生産性を実現する光
硬化性樹脂組成物として、アシルホスフィンオキシド類
を含む組成物が特開平1−190712号公報に提案さ
れている。しかしながら、上記公報が提案する組成物で
も硬化速度は十分に早いとはいえず、光ファイバ用被覆
材としての特性を保ちつつ光ファイバ製造の生産性を飛
躍的に向上させるには至っていない。
【0008】また、同様に硬化速度が早く、高い生産性
を示す光硬化性樹脂組成物として、ビスアシルホスフィ
ンオキシド類を含む組成物が特開平8−259642号
公報に提案されている。しかし、上記公報に例示されて
いるような長鎖脂肪族基をもつビスアシルホスフィンオ
キシド類は、樹脂組成物への溶解度が悪く、十分な硬化
速度を得るために必要な量を液状の樹脂組成物中に溶か
し込むことができないという問題があった。
【0009】光ファイバ被覆材とガラス素線の間の密着
力が経時で変化すると、光ファイバの信号伝達特性の劣
化を引き起こすことが知られており、密着力を安定化さ
せる目的で種々の手段が講じられているが、その効果は
必ずしも十分なものではなかった。例えば特開平4−2
1546号公報に提案されているとおり、有機官能シラ
ン定着剤を使用することで湿熱下でのガラスへの密着力
が向上することが示されているが、本有機官能シランの
使用量が増えると被覆材自体の硬化速度を低下させる可
能性が大きく、その使用には自ずから限界があることも
よく知られている事実である。
【0010】さらに近年の傾向として、テープ構造多芯
光ファイバから被覆を一括して除去する工程の重要性が
増大しつつある。Ching−Kee Chienらは
被覆材の一括除去性は被覆材を除去するときの温度や除
去速度に大きく依存していることを報告している(Pr
oceedings of 45th Interna
tional Wire and Cable Sym
posium p554(1996))が、その詳細な
メカニズムについてはよく知られていないのが現状であ
り、こうした一括被覆除去性を被覆材の側から改善しよ
うとする提案はこれまでにほとんどなされていないのが
現状である。
【0011】そこで、本発明は、硬化性に優れ、かつ硬
化物の黄変性が少なく、耐久性に優れるとともに被覆除
去性に優れた光ファイバ被覆用放射線硬化性液状樹脂組
成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、前
記課題を解決するものとして、(a)炭素原子数2〜1
0の一種以上のオキシアルキレン基から構成されるポリ
オキシアルキレン構造およびエチレン性不飽和基を有す
るポリウレタン40〜95重量%、(b)ホモポリマー
のガラス転移温度が20℃以下の単官能性(メタ)アク
リレート3〜50重量%、および(c)下記式1:
【0013】
【化2】 (式中Ar1〜Ar3は、置換基を有していても有していなく
てもよい芳香族基を表す)に示される構造の光開始剤
0.05〜10重量%を含むことを特徴とする光ファイ
バ被覆用放射線硬化性液状樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0014】本発明の光ファイバ被覆用放射線硬化性液
状樹脂組成物(以下、「組成物」と称す)に用いられる
(a)成分であるポリウレタン(以下、「ポリウレタン
(a)」と称する)は、炭素数2〜10の一種以上のオ
キシアルキレン基から構成されるポリオキシアルキレン
構造(以下、「特定のポリオキシアルキレン構造」と称
す)を有するジオール化合物、ジイソシアネート化合物
ならびにエチレン性不飽和基を有する化合物を反応させ
ることにより得られる。
【0015】以下にポリウレタン(a)の製造方法を例
示する。 『製法1』特定のポリオキシアルキレン構造を有するジ
オール化合物とジイソシアネート化合物とを反応させて
得られる重合体の官能基にエチレン性不飽和基を有する
化合物を反応させる方法。
【0016】『製法2』ジイソシアネート化合物とエチ
レン性不飽和基を有する化合物を反応させて得られる付
加体の官能基に特定のポリオキシアルキレン構造を有す
るジオール化合物を反応させる方法。
【0017】『製法3』ジイソシアネート化合物、特定
のポリオキシアルキレン構造を有するジオール化合物お
よびエチレン性不飽和基を有する化合物を同時に反応さ
せる方法。
【0018】上記の方法で用いられる特定のポリオキシ
アルキレン構造を有するジオール化合物としては、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、ポリヘキサメチレ
ングリコールおよび一種以上のイオン重合性環状化合物
を開環共重合させて得られるポリエーテルジオール等が
挙げられる。イオン重合性環状化合物としては、エチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド、ブテン−1−オキシ
ド、イソブテンオキシド、テトラヒドロフラン、2−メ
チルテトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、トリオキサン、テトラオキサン、シク
ロヘキセンオキシド、スチレンオキシド、エピクロルヒ
ドリン、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジル
エーテル、アリルグリシジルカーボネート、ブタジエン
モノオキシド、イソプレンモノオキシド、ビニルオキセ
タン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルシクロヘキセ
ンオキシド、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリ
シジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル等の環状
エーテル類が挙げられる。また、上記イオン重合性環状
化合物と、エチレンイミン等の環状イミン類、β−プロ
ピオラクトン、グリコール酸ラクチド等の環状ラクトン
酸、あるいはジメチルシクロポリシロキサン類とを開環
共重合させたポリエーテルジオールを使用することもで
きる。ここで、二種以上のイオン重合性環状化合物の具
体的な組み合わせとしては、テトラヒドロフランとプロ
ピレンオキシドとの共重合体、テトラヒドロフランと2
−メチルテトラヒドロフランとの共重合体、テトラヒド
ロフランと3−メチルテトラヒドロフランとの共重合
体、テトラヒドロフランとエチレンオキシドとの共重合
体、プロピレンオキシドとエチレンオキシドとの共重合
体、ブテン−1−オキシドとエチレンオキシドとの共重
合体、ブテン−1−オキシドとプロピレンオキシドとの
共重合体等の2元共重合体、テトラヒドロフランとブテ
ン−1−オキシドとエチレンオキシドとの3元共重合体
等を挙げることができる。これらのイオン重合性環状化
合物の開環共重合体はランダムに結合していてもよい
し、ブロック状の結合をしていてもよい。
【0019】ここまでに述べたこれらのポリオキシアル
キレン構造を有するジオール化合物は、例えばPTMG
1000、PTMG2000(以上、三菱化学(株)
製)、PPG1000、EXCENOL2020、10
20(以上、旭オーリン(株)製)、PEG1000、
ユニセーフDC1100、DC1800(以上、日本油
脂(株)製)、PPTG2000、PPTG1000、
PTG400、PTGL2000(以上、保土谷化学工
業(株)製)、Z−3001−4、Z−3001−5、
PBG2000A、PBG2000B(以上、第一工業
製薬(株)製)等の市販品としても入手することができ
る。
【0020】ポリウレタン(a)は一種単独で用いても
二種以上を併用してもよい。これら特定のポリオキシア
ルキレン構造を有するジオール化合物には、特定のポリ
オキシアルキレン構造を有さないジオール化合物を、本
発明の効果が失われない範囲において、併用することが
できる。
【0021】特定のポリオキシアルキレン構造を有さな
いジオール化合物としては、ポリエステルジオール化合
物、ポリカーボネートジオール化合物、ポリカプロラク
トンジオール化合物などを挙げることができる。これら
構造単位の重合様式は特に限定されず、ランダム重合、
ブロック重合、グラフト重合のいずれであってもよい。
【0022】ポリエステルジオール化合物としては、例
えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,9−ノナンジオー
ル、2−メチル−1,8−オクタンジオール等の多価ア
ルコールとフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、マ
レイン酸、フマール酸、アジピン酸、セバシン酸等の多
塩基酸とを反応して得られるポリエステルポリオール等
を挙げることができる。市販品としてはクラポールP−
2010、PMIPA、PKA−A、PKA−A2、P
NA−2000(以上、(株)クラレ製)等が入手でき
る。
【0023】また、ポリカーボネートジオール化合物と
しては、例えばポリテトラヒドロフランのポリカーボネ
ート、1,6ーヘキサンジオールのポリカーボネート等が
挙げられ、市販品としてはDN−980、981、98
2、983(以上、日本ポリウレタン(株)製)、PC
−8000(米国PPG製)、PC−THF−CD(B
ASF製)等が挙げられる。
【0024】さらにポリカプロラクトンジオール化合物
としては、ε−カプロラクトンと、例えばエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、1,2−ポリブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−ブタンジオール等の2価のジオールとを反
応させて得られるポリカプロラクトンジオールが挙げら
れる。これらのジオールは、プラクセル205、205
AL、212、212AL、220、220AL(以
上、ダイセル(株)製)等の市販品として入手すること
ができる。
【0025】上記以外のジオール化合物も、本発明の効
果を阻害しない範囲で使用することができ、このような
ジオール化合物としては、例えばエチレングリコール、
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加ジオ
ール、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加ジオ
ール、ビスフェノールAのブチレンオキシド付加ジオー
ル、ビスフェノールFのエチレンオキシド付加ジオー
ル、ビスフェノールFのプロピレンオキシド付加ジオー
ル、ビスフェノールFのブチレンオキシド付加ジオー
ル、水添ビスフェノールAのエチレンオキシド付加ジオ
ール、水添ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加
ジオール、水添ビスフェノールAのブチレンオキシド付
加ジオール、水添ビスフェノールFのエチレンオキシド
付加ジオール、水添ビスフェノールFのプロピレンオキ
シド付加ジオール、水添ビスフェノールFのブチレンオ
キシド付加ジオール、ハイドロキノンのアルキレンオキ
シド付加ジオール、ナフトハイドロキノンのアルキレン
オキシド付加ジオール、アントラハイドロキノンのアル
キレンオキシド付加ジオール、1,4−シクロヘキサン
ジオール及びそのアルキレンオキシド付加ジオール、ペ
ンタシクロペンタデカンジオール、ペンタシクロペンタ
デカンジメタノール、ジシクロペンタジエンのジメチロ
ール化合物、トリシクロデカンジメタノール、β−メチ
ル−δ−バレロラクトン、ヒドロキシ末端ポリブタジエ
ン、ヒドロキシ末端水添ポリブタジエン、ヒマシ油変性
ポリオール、ポリジメチルシロキサンの末端ジオール化
合物、ポリジメチルシロキサンカルビトール変性ポリオ
ール等が挙げられる。これらのジオール化合物の好まし
い分子量は数平均分子量で通常50〜15,000であ
り、特に100〜8,000である。
【0026】このようなジオール化合物を併用する以外
にも、ジアミン化合物を併用することも可能であり、こ
のようなジアミン化合物としてはエチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、パラ
フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン等のジアミンやヘテロ原子を含むジアミン、ポリエ
ーテルジアミン等が挙げられる。
【0027】また、ジイソシアネートとしては、例えば
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネー
ト、1,4−キシリレンジイソシアネート、1,5−ナ
フタレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシア
ネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,3’−
ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
3,3’−ジメチルフェニレンジイソシアネート、4,
4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,6−ヘキサ
ンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、
メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、
2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレート、6
−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネート、
4−ジフェニルプロパンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキ
シリレンジイソシアネート、2,5-ビス(イソシアネー
トメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6-ビス
(イソシアネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン等が挙げられ、特に、2,4−トリレンジイソシアネ
ート、イソフォロンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソ
シアネート)等が好ましい。
【0028】さらに、エチレン性不飽和基を有する化合
物としては、例えば、水酸基、酸ハライド基またはエポ
キシ基を有する(メタ)アクリル系化合物を挙げること
ができる。
【0029】水酸基含有(メタ)アクリレートとして
は、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリロイルフォ
スフェート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)ア
クリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、下記
式2又は式3: CH2=C(R1)-COOCH2CH2-[OCO(CH2)5]n-OH (2) CH2=C(R1)-COOCH(OH)CH2-O-C6H5 (3) (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、nは1〜1
5の数を示す)で表される(メタ)アクリレート等が挙
げられる。また、アルキルグリシジルエーテル、アリル
グリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート
等のグリシジル基含有化合物と、(メタ)アクリル酸と
の付加反応により得られる化合物も使用することができ
る。これら水酸基含有(メタ)アクリレートのうち、特
に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が好まし
い。
【0030】エポキシ基を有する(メタ)アクリル系化
合物としては、(メタ)アクリル酸のグリシジルエステ
ルなどが挙げられる。
【0031】酸ハライド基を有する(メタ)アクリル系
化合物としては、(メタ)アクリル酸クロライド、(メ
タ)アクリル酸ブロマイドなどの(メタ)アクリル酸ハ
ライドを例示することができる。これらのエチレン性不
飽和基を有する化合物は一種単独でも二種以上併用して
もよい。
【0032】エチレン性不飽和基を有する化合物の一部
をイソシアネート基に付加しうる官能基を持った化合物
で置き換えて用いることもできる。こうした化合物とし
ては、例えば、γ−メルカプトトリメトキシシラン、γ
−アミノトリメトキシシランなどを挙げることができ
る。これらの化合物を使用することにより、ガラス等の
基材への密着性を高めることができる。
【0033】ジオール化合物、ジイソシアネート化合物
及びエチレン性不飽和基を有する化合物を反応させる場
合に、通常、ナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフ
テン酸亜鉛、ジブチル錫ジラウレート、トリエチルアミ
ン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、
2,6,7−トリメチル−1,4−ジアザビシクロ
〔2.2.2〕オクタン等のウレタン化触媒を、反応物
の総量100重量部に対して0.01〜1重量部用いる
のが好ましい。また、反応温度は、通常10〜90℃で
行うことが好ましく、さらには30〜80℃で行うこと
が好ましい。
【0034】このようにして得られるポリウレタン
(a)の組成物中に占める割合は40〜95重量%であ
ることが必要であり、45〜85重量%であることが好
ましい。この成分の組成物中に占める割合が45重量%
未満であると、低温における硬化物のヤング率が上昇し
被覆材料の柔軟性が失われ、95重量%を越えると、ガ
ラス素線に対する塗布性が低下する。
【0035】本発明の組成物に用いられる(b)成分の
ホモポリマーのガラス転移温度が20℃以下の単官能性
(メタ)アクリレートとしては、p−クミルフェノール
EO変性(1.2モル変性)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル(2−アクリロイルエチ
ル)フマレート、2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−(2−エチ
ルヘキシルオキシ)プロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ノニルフ
ェノールEO変性(8モル変性)アクリレート、ノニル
フェノールEO変性(1モル変性)アクリレート、ノニ
ルフェノールEO変性(4モル変性)アクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、ジシクロペンテニロ
キシエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、2-
シアノエチルアクリレート、ノニルフェノールPO変性
(2.5モル変性)アクリレート、イソステアリルアク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、フェ
ノールEO変性(2モル変性)アクリレート、フェノー
ルEO変性(4モル変性)アクリレート、トリフルオロ
エチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート、2−フェノキシエチルアクリレート、イソブチル
アクリレート、アミノアクリレート、2−アクリロイロ
キシエチルコハク酸 イソオクチルアクリレート、メトキシトリエチレングリ
コールアクリレート、イソデシルアクリレート、イソミ
リスチルアクリレート、3−メトキシブチルアクリレー
ト、n−ヘキシルアクリレート、トリエチレンオキシド
ドデシルエーテルアクリレート、2−エチルヘキシルカ
ルビトールアクリレート、エチルカルビトールアクリレ
ート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メ
トキシトリプロピレングリコールアクリレート、トリデ
シルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、イソアミルアクリレート、イソオクチルアクリレー
ト、2−メトキシエチルアクリレート、2−エトキシエ
チルアクリレート、n−ブチルメタアクリレート、n−
ラウリルメタアクリレート、ジメチルアミノエチルメタ
アクリレート、ジエチルアミノエチルメタアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタアクリレート、イソデシル
メタアクリレート、トリデシルメタアクリレート、下記
式4:
【0036】
【化3】
【0037】(式中、R2は炭素数5のアルキレン基を
示し、pは1〜3の数を示す)で表される化合物等が挙
げられる。
【0038】また、市販品として、アロニックスM−1
01、M−102、M−111、M−113、M−11
4、M−117、TO−850,TO−851,TO−
981、TO−1210、TO−1342(以上、東亜
合成化学(株)製);KAYARAD TC110S、
R629、R644(以上、日本化薬(株)製);ビス
コート3700(大阪有機化学(株)製)等が挙げられ
る。
【0039】(b)成分である単官能性(メタ)アクリ
レートの組成物中に占める割合は3〜50重量%である
ことが必要であり、5〜40重量%であることが好まし
い。
【0040】(b)成分の組成物中に占める割合が3重
量%未満であると、低温における硬化物のヤング率が上
昇し被覆材料の柔軟性が失われ、50重量%を越える
と、ガラス素線に対する塗布性が低下する。
【0041】本発明の組成物には、発明の効果を阻害し
ない範囲で、(b)成分以外の単官能性ビニル重合性化
合物を加えることができる。このようなビニル重合性化
合物としては、例えばN−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルカプロラクタム等のビニル基含有ラクタム、イソボル
ニル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレ
ート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、ジシ
クロペンテニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
メタアクリレート等の脂環式構造含有(メタ)アクリレ
ート、アクリロイルモルホリン、ビニルイミダゾール、
ビニルピリジン等が挙げられる。さらに、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリ
レート、イソブチルメタアクリレート、ヘキサフルオロ
プロピルメタアクリレート、テトラフルオロプロピルメ
タアクリレート、トリフルオロエチルメタアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタアクリレート、シクロヘキ
シルメタアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタア
クリレート、2ーヒドロキシエチルメタアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタアクリレート、ベンジルメ
タアクリレート、グリシジルメタアクリレート、ステア
リルメタアクリレート、セチルアクリレート、β−カル
ボキシエチルアクリレート、t−ブチルアミノエチルメ
タアクリレート、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、
イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジメチル(メタ)アクリルアミド、t−オクチル(メ
タ)アクリルアミド、7−アミノ−3,7−ジメチルオ
クチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、2−アクリロイロキシエチル
ー2ーヒドロキシプロピルフタレート、2−ヒドロキシ
−3−(4−ter−ブチルフェノキシ)プロピルアクリ
レート等が挙げられる。
【0042】また、本発明の組成物には、さらに、ジイ
ソシアネート1モルに対して水酸基含有(メタ)アクリ
レート化合物2モルを反応させて得られるウレタン(メ
タ)アクリレートを配合することもできる。このような
ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えばヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレートと2,5−ビス(イソ
シアネートメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンまた
は2,6−ビス(イソシアネートメチル)−ビシクロ
[2.2.1]ヘプタンとの反応生成物、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートと2,4−トリレンジイソシアネ
ートとの反応生成物、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートとイソフォロンジイソシアネートとの反応生成
物、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートと2,4
−トリレンジイソシアネートとの反応生成物、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレートとイソフォロンジイソ
シアネートとの反応生成物等が挙げられる。
【0043】またさらに、本発明の組成物には、多官能
性のビニル重合性化合物を加えることもできる。このよ
うなビニル重合性多官能化合物としては、例えばトリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチル(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドキシエ
チル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ト
リス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メ
タ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ
(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのエチレンオ
キシドまたはプロピレンオキシドの付加体のジオールの
ジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのエチ
レンオキシドまたはプロピレンオキシドの付加体のジオ
ールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのジ
グリシジルエーテルに(メタ)アクリレートを付加させ
たエポキシ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコ
ールジビニルエーテル等が挙げられる。また、市販品と
しては、例えばユピマーUV SA1002、SA20
07(以上、三菱化学(株)製);ビスコート700
(大阪有機化学(株)製);KAYARAD R−60
4、DPCA−20、−30、−60、−120、HX
−620、D−310、D−330(以上、日本化薬
(株)製);アロニックスM−210、M−215、M
−315、M−325(以上、東亜合成(株)製)等が
挙げられる。
【0044】本発明で用いられる式1で示される構造を
持つ光開始剤のAr1,Ar2およびAr3としては、フェニル
基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、ジメチルフ
ェニル基、トリメチルフェニル基、イソプロピルフェニ
ル基、3級ブチルフェニル基、メトキシフェニル基、ジ
メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、ジエトキシ
フェニル基、イソプロポキシフェニル基、チオメトキシ
フェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、ピリジル基
などの酸素原子、硫黄原子、窒素原子のヘテロ原子を含
んでもよい芳香族基を例示することができる。
【0045】これらのうち、下記式7〜式11で示され
る化合物が光開始剤として好ましく用いられる。
【化4】
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【0049】
【化8】
【0050】
【化9】 さらに好ましくは、Ar1としてはフェニル基、Ar2および
Ar3としては2,4,6−トリメチルフェニル基の化合物
が挙げられる。
【0051】これらの光開始剤の組成物中に占める割合
は、組成物の硬化速度の向上ならびに硬化物の耐久性さ
らには良好な一括被覆除去性および安定した密着力を与
えるといった観点から、0.05〜10重量%であるこ
とが必要であり、0.1〜7重量%であることが好まし
い。さらに好ましくは0.2〜5重量%である。
【0052】本発明の液状硬化性樹脂組成物には光開始
剤として式1に示される以外の化合物も併せて用いるこ
とができる。また、必要に応じて光増感剤を添加しても
よい。
【0053】このような併用できる光開始剤、光増感剤
としては、例えば1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフ
ェノン、キサントン、フルオレノン、ベンズアルデヒ
ド、フルオレン、アントラキノン、トリフェニルアミ
ン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−ク
ロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェ
ノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、ミヒラーケ
トン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソ
プロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、チオキサントン、ジエチル
チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、2
−クロロチオキサントン、2−メチル−1−〔4−(メ
チルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1
−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル
フォスフィンオキシド、ビス−(2,6−ジメトキシベ
ンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフ
ィンオキシド;IRUGACURE184、369、6
51、500、907、CGI1700、CGI175
0、CGI1850、CG24−61(以上、チバガイ
ギー製);LucirinLR8728(BASF
製);Darocure1116、1173(以上、メ
ルク製);ユベクリルP36(UCB製)等が挙げられ
る。また、光増感剤としては、例えばトリエチルアミ
ン、ジエチルアミン、N−メチルジエタノールアミン、
エタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−
ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安
息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミ
ル;ユベクリルP102、103、104、105(以
上、UCB製)等が挙げられる。
【0054】これらの光開始剤は、全組成中に0〜10
%、特に0〜4%配合するのが好ましい。
【0055】本発明の液状硬化性樹脂組成物には、前記
の成分以外に、必要に応じて本発明の液状硬化性樹脂組
成物の特性を損なわない範囲で硬化性の他のオリゴマ
ー、ポリマー、反応性希釈剤、その他の添加剤等を配合
することができる。
【0056】硬化性の他のオリゴマー、ポリマーとして
は、例えばポリエステル(メタ)アクリレート、エポキ
シ(メタ)アクリレート、ポリアミド(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリロイルオキシ基を有するシロキサ
ンポリマー、グリシジルメタアクリレートとそのほかの
ビニルモノマーとの共重合体とアクリル酸を反応させて
得られる反応性ポリマー等が挙げられる。
【0057】また、上記成分以外に各種添加剤、例えば
酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定剤、シラン
カップリング剤、熱重合禁止剤、レベリング剤、界面活
性剤、保存安定剤、可塑剤、滑剤、溶媒、フィラー、老
化防止剤、濡れ性改良剤、塗面改良剤等を必要に応じて
配合することができる。ここで、酸化防止剤としては、
例えばIrganox1010、1035、1076、
1222(以上、チバガイギー製)、Antigen
P、3C、FR、GA−80(住友化学(株)製)等が
挙げられ;紫外線吸収剤としては、例えばTinuvi
n P、234、320、326、327、328、3
29、213(以上、チバガイギー製)、Seesor
b102、103、501、202、712、704
(以上、シプロ化成(株)製)等が挙げられ;光安定剤
としては、例えばTinuvin292、144、62
2LD(以上、チバガイギー製)、サノールLS770
(三共化成(株)製)、SumisorbTM−061
(住友化学(株)製)等が挙げられ;シランカップリン
グ剤としては、例えばγ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、市
販品として、SH6062、6030(以上、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン(株)製)、KBE903、
603、403(以上、信越化学工業(株)製)等が挙
げられる。
【0058】また、本発明の液状硬化性樹脂組成物の粘
度は、通常200〜20,000cp/25℃、特に1,5
00〜15,000cp/25℃が好ましい。本発明の組成
物を光ファイバー素線のソフト材として使用した場合に
は、硬化後のヤング率が、0.03〜0.5kg/mm2とな
ることが好ましい。
【0059】なお、本発明の組成物は、熱及び/又は放
射線によって硬化されるが、ここで放射線とは、赤外
線、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ
線等をいう。
【0060】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。以下において部と記述してあるのは重量部を意味す
る。
【0061】ウレタンアクリレート合成例1 攪拌器を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート109.8g、数平均分子量2,000のテト
ラヒドロフランの開環重合体(三菱化学(株)製 PT
MG2000)841.4g、ラウリルアクリレート
(大阪有機化学工業(株)製 LA)200gおよび
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3gを仕
込んだ。そして、これらを攪拌しながら液温度が10℃
以下になるまで氷冷した。液温度が10℃以下になった
ところでジブチル錫ジラウレート0.9gを添加し、3
0〜40℃で1時間攪拌した。攪拌後、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート48.8gを加え、液温度50〜6
0℃にて4時間攪拌を継続させ、残留イソシアネートが
0.1重量%以下になった時点で反応を終了させ、数平
均分子量が4,754のウレタンアクリレートポリマー
の反応生成液を得た。このウレタンアクリレートをウレ
タンアクリレート(1)とする。この反応生成樹脂液は
(a)成分であるウレタンアクリレート(1)1,00
0gと(b)成分である単官能性モノマーであるラウリ
ルアクリレート200gとの混合物である。
【0062】ウレタンアクリレート合成例2 数平均分子量2,000のテトラヒドロフランの開環重
合体の代わりに数平均分子量2,000のテトラヒドロ
フランと3−メチルテトラヒドロフランの開環共重合体
(保土谷化学工業(株)製PTG L2000)を用い
た以外はウレタンアクリレート合成例1と同様にして合
成を行い、数平均分子量4,754のウレタンアクリレ
ートと単官能アクリレートであるラウリルアクリレート
の反応生成液を得た。このウレタンアクリレートをウレ
タンアクリレート(2)とする。この反応生成樹脂液は
(a)成分であるウレタンアクリレート(2)1,00
0gと(b)成分である単官能性モノマーであるラウリ
ルアクリレート200gとの混合物である。
【0063】ウレタンアクリレート合成例3 攪拌器を備えた反応容器に、イソフォロンジイソシアネ
ート136g、数平均分子量2,000のエチレンオキ
シドとブテンオキシドとの開環共重合体(第一工業製薬
(株)PBG2000A)815.3g、フェノール
EO変性(2モル)アクリレート(東亜合成(株)製
単官能アクリレートM−101)を200gおよび2,
6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3gを仕込ん
だ。そして、これらを攪拌しながら液温度が10℃以下
になるまで氷冷した。次いで、ジブチル錫ジラウレート
0.9gを添加し、液温度を20〜30℃に制御しなが
ら2時間攪拌した。その後γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン(シランカップリング剤SH6062、
東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)を4g加
え、30〜40℃で1時間攪拌した。次いで2−ヒドロ
キシエチルアクリレート44.9gを加え、液温度50
〜60℃にて4時間攪拌を継続させ、残留イソシアネー
トが0.1重量%以下になった時に反応を終了させ、数
平均分子量4,906のウレタンアクリレートの反応生
成液を得た。このウレタンアクリレートをウレタンアク
リレート(3)とする。この反応生成樹脂液は(a)成
分であるウレタンアクリレート(3)1000gと
(b)成分である単官能性モノマーであるフェノールE
O変性(2モル)アクリレート200gとの混合物であ
る。
【0064】ウレタンアクリレート合成例4 攪拌器を備えた反応容器に、イソフォロンジイソシアネ
ート136g、数平均分子量2,000のエチレンオキ
シドとブテンオキシドとの開環共重合体816.7g、
ノニルフェノールEO変性(8モル)アクリレート(東
亞合成(株)製単官能アクリレートM−114)を20
0gおよび2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
0.3gを仕込んだ。そして、これらを攪拌しながら液
温度が10℃以下になるまで氷冷した。次いで、ジブチ
ル錫ジラウレート0.9gを添加し、液温度を20〜3
0℃に制御しながら2時間攪拌した。次いで2−ヒドロ
キシエチルアクリレート47.4gを加え、液温度50
〜60℃にて4時間攪拌を継続させ、残留イソシアネー
トが0.1重量%以下になった時に反応を終了させ、数
平均分子量4,898のウレタンアクリレートの反応生
成液を得た。このウレタンアクリレートをウレタンアク
リレート(4)とする。この反応生成樹脂液は(a)成
分であるウレタンアクリレート(4)1000gと
(b)成分である単官能性モノマーであるノニルフェノ
ールEO変性(8モル)アクリレート200gとの混合
物である。
【0065】ウレタンアクリレート合成例5 攪拌器を備えた反応容器に、イソフォロンジイソシアネ
ート96.5g、数平均分子量3,000のプロピレン
オキシドとの開環共重合体869.8g、単官能アクリ
レートであるラウリルアクリレートを100gおよび
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3gを仕
込んだ。そして、これらを攪拌しながら液温度が10℃
以下になるまで氷冷した。次いで、ジブチル錫ジラウレ
ート0.9gを添加し、液温度を20〜30℃に制御し
ながら2時間攪拌した。次いでヒドロキシエチルアクリ
レート33.6gを加え、液温度50〜60℃にて4時
間攪拌を継続させ、残留イソシアネートが0.1重量%
以下になった時に反応を終了させ、数平均分子量6,8
98のウレタンアクリレートの反応生成液を得た。この
ウレタンアクリレートをウレタンアクリレート(5)と
する。この反応生成樹脂液は(a)成分であるウレタン
アクリレート(5)1000gと(b)成分である単官
能性モノマーであるラウリルアクリレート100gとの
混合物である。
【0066】ウレタンアクリレート合成例6 攪拌器を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート56.2g、数平均分子量4,000のエチレ
ンオキシドとブテンオキシドとの開環共重合体(第一工
業製薬(株)PBG2000B)922.4g、ノニル
フェノールEO変性(4モル)アクリレート(東亞合成
(株)製単官能アクリレート アロニックスM−11
3)を200gおよび2,6−ジ−t−ブチル−p−ク
レゾール0.3gを仕込んだ。そして、これらを攪拌し
ながら液温度が10℃以下になるまで氷冷した。次い
で、ジブチル錫ジラウレート0.9gを添加し、液温度
を20〜30℃に制御しながら2時間攪拌した。次いで
2−ヒドロキシエチルアクリレート21.4gを加え、
液温度50〜60℃にて4時間攪拌を継続させ、残留イ
ソシアネートが0.1重量%以下になった時に反応を終
了させ、数平均分子量10,841のウレタンアクリレ
ートの反応生成液を得た。このウレタンアクリレートを
ウレタンアクリレート(6)とする。この反応生成樹脂
液は(a)成分であるウレタンアクリレート(6)10
00gと(b)成分である単官能性モノマーであるノニ
ルフェノールEO変性(4モル)アクリレート200g
との混合物である。
【0067】ウレタンアクリレート合成例7 撹拌機を備えた反応容器に、2,4−トリレンジイソシ
アネート90.7g、ジブチル錫ジラウレート0.9
g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.3
g、および単官能性アクリレートであるラウリルアクリ
レート200gを仕込み、15℃以下に冷却した。その
後、攪拌しながら液温度が30℃以下に保たれるように
2−ヒドロキシエチルアクリレート40.3gを滴下し
た。滴下終了後、30℃で1時間反応させた。次に、数
平均分子量3,000のポリプロピレングリコール52
1.4gを加え、20〜55℃で1時間攪拌した。その
後さらに、数平均分子量2,000のテトラヒドロフラ
ンの開環重合体であるポリテトラメチレングリコール3
47.6gを加え、50〜60℃で反応させた。残留イ
ソシアネートが0.1重量%以下になったときに反応を
終了させ、数平均分子量が5,754のウレタンアクリ
レートポリマーの反応生成液を得た。このウレタンアク
リレートをウレタンアクリレート(7)とする。この反
応生成樹脂液は(a)成分であるウレタンアクリレート
(7)1,000gに対して(b)成分である単官能性
モノマーであるラウリルアクリレート200gを含有す
る。
【0068】実施例および比較例 組成物の調製:表1〜2に示す各組成物用の成分を攪拌
器を備えた反応容器に仕込み、液温度を40〜50℃に
制御しながら3時間攪拌し、液状硬化性樹脂組成物[組
成物No.1〜7は本発明の組成物(実施例)、組成物
No.8〜13は比較用の組成物(比較例)]を調製し
た。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】表1〜2中の数量はすべて重量(g)を表
す。表1〜2において、ノニルフェノールEO変性(8モル変性)アクリレー
トは東亞合成化学(株)製アロニックスM114、2ーヒト゛ロキシー3ーフェノキ
シフ゜ロヒ゜ルアクリレートは共栄社化学(株)製エホ゜キシエステルM600A、カ
フ゜ロラクトン変性テトラヒト゛ロフルフリルアクリレートは日本化薬(株)製TC-
110S、1,6−ヘキサンシ゛オールシ゛アクリレートは大阪有機化学工業
(株)製ヒ゛スコート#230、ホ゜リエチレンク゛リコールシ゛アクリレートは共栄社
化学(株)製ライトエステル14EG-A、また酸化防止剤はチバガ
イギー社製Iruganox1035である。
【0072】表1〜2において、BTBPOはビス(2,
4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィ
ンオキシドであり、下記式(12)で示される構造を有
し、式1で示される光開始剤に包含される。
【化9】
【0073】表1〜2において、Irgacure184は光開
始剤であり、下記式(13)で示される構造を有する。
【化10】
【0074】表1〜2において、Lucirin TPOは光開始
剤であり、下記式(14)で示される構造を有する。
【化11】
【0075】表1〜2において、Irgacure907は光開
始剤であり、下記式(15)で示される構造を有する。
【化12】
【0076】表1〜2において、BBTPOはビス(2,6
−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペ
ンチルフォスフィンオキシドであり、下記式(16)で
表される構造を有する。
【化13」】
【0077】なお、Irgacure184、Lucirin TPO、Irg
acure907およびBBTPOは式1で示される光開始剤には
包含されない。
【0078】試験例 上記実施例および比較例で得られた液状硬化性樹脂組成
物を以下のような方法で硬化させ、試験片を作製し、下
記試験により評価した。この結果を表3に示した。
【0079】1.試験片の作製:250ミクロン厚用の
アプリケーターバーを用いてガラス板上に液状硬化性樹
脂組成物を塗布した。これを空気中で1J/cm2のエネル
ギーの紫外線を照射した。こうして硬化したフィルムは
ガラス板に乗せたまま、加熱試験による耐熱性試験に用
いた。硬化速度の試験には、窒素気流下において紫外線
照射量が10mJ/cm2または100mJ/cm2になるように紫
外線を照射して硬化フィルムを得た。
【0080】2.加熱試験による耐熱性試験 試験片を120℃の恒温槽中で7日間加熱した。
【0081】3.色相変化の測定 加熱試験前後の試験片について、東京電色(株)製の色
差計(COLOR ANALYZERTC-1800N)を用いて、YIの値を
測定し、色変化を比較した。YIの変化率がが5倍以内
のものを合格とした。
【0082】4.硬化速度の判定 硬化速度は、紫外線で硬化した樹脂をメチルエチルケト
ンを用いてソックスレー抽出した後、真空乾燥し、残存
する紫外線硬化樹脂の重量(ゲル含有率)を測定した。
照射量10mJ/cm2で硬化したフィルムから得られたゲル
含有率と照射量100mJ/cm2で硬化したフィルムから得
られたゲル含有率との比率を求め、これが0.95以上
のものを合格とした。
【0083】5.溶解性の判定 各例において、表1〜2に示す成分を配合し、攪拌器を
備えた反応容器中で40〜50℃で3時間攪拌して得ら
れた組成物が均一な透明液体になっている場合を合格、
前記成分のうち固体成分が溶解しきらずに残存している
場合を不合格とした。
【0084】6.ガラスとの密着力の経時安定性の評価 100ミクロン厚用のアプリケーターバーを用いてガラ
ス板上に1cm幅で液状硬化性樹脂組成物を塗布した。こ
れに空気中で100mJ/cm2のエネルギーの紫外線を照射
した。こうして硬化したフィルムを90度の角度で引剥
し試験を行い、1cm幅あたりの剥離力をガラスとの密着
力とした。この試験を、硬化直後の試験片と80℃×9
5%湿度の環境下に30日間置いた試験片の両者につい
て実施し、この環境試験実施後の剥離力が環境試験実施
前の剥離力に対して5割以上変化しているものを不合格
とし、変化の程度が5割以下のものを合格とした。
【0085】7.被覆一括除去性の評価 実施例および比較例で得られた組成物のコート材をソフ
ト材とし、セカンダリ材としてデソライトR3110
(日本合成ゴム(株)製ポリウレタンアクリレート系紫
外線硬化性樹脂)を用いて、ガラス素線の外径125ミ
クロンでセカンダリ材外径250ミクロンの光ファイバ
を作成した。次に、この光ファイバを4本束ねてテープ
材とし、これにデソライトR3059(日本合成ゴム
(株)製ポリウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹
脂)を被覆して、厚さ320ミクロンのテープを作成し
た。次いでホットストリッパーを用いて、4芯テープか
ら被覆材料の一括除去を行った。一括被覆除去後のガラ
ス素線表面を目視により観察し、ガラス表面に被覆材の
カスが顕著に残っているものを不合格と判定した。以上
の試験結果を表3に示した。
【0086】
【表3】
【0087】表3から明らかなように、本発明の硬化性
樹脂組成物は、硬化速度が早く、硬化後のフィルムの高
温下における色の変化が少なく、良好な耐久性を示し
た。さらに硬化物のガラスに対する密着力の経時安定性
にも優れており、かつ本発明の樹脂組成物を用いて作製
した光ファイバは優れた被覆除去性を有している。また
さらに、本発明の樹脂組成物を調製する際の各成分の溶
解性も良好で、3時間攪拌すれば均一な溶液が得られ
る。
【0088】
【発明の効果】本発明の液状硬化性樹脂組成物は、
(a)〜(c)の各成分の溶解性に優れるとともに、硬
化性に優れ、硬化物の黄変性が少なく、耐久性に優れて
おり、さらに硬化物のガラスに対する密着力が経時的に
安定しており、かつ被覆除去性に優れた光ファイバ被覆
材料である。
【化13】
フロントページの続き (72)発明者 小宮 全 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)炭素原子数2〜10の一種以上のオ
    キシアルキレン基から構成されるポリオキシアルキレン
    構造およびエチレン性不飽和基を有するポリウレタン4
    0〜95重量%、(b)ホモポリマーのガラス転移温度
    が20℃以下の単官能性(メタ)アクリレート3〜50
    重量%、および(c)下記式1: 【化1】 (式中Ar1〜Ar3は、置換基を有していても有していなく
    てもよい芳香族基を表す)に示される構造の光開始剤
    0.05〜10重量%を含むことを特徴とする光ファイ
    バ被覆用放射線硬化性液状樹脂組成物。
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