JPH0585398A - 作業機の走行装置の伝動機構 - Google Patents

作業機の走行装置の伝動機構

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JPH0585398A
JPH0585398A JP3272142A JP27214291A JPH0585398A JP H0585398 A JPH0585398 A JP H0585398A JP 3272142 A JP3272142 A JP 3272142A JP 27214291 A JP27214291 A JP 27214291A JP H0585398 A JPH0585398 A JP H0585398A
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clutches
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Yasushi Fujita
靖 藤田
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチの耐久性の向上。 【構成】 エンジンからの回転を伝達する入力軸2と、
該入力軸2から左右車軸に至る伝達経路中に設けた前記
入力軸2の回転を入切させる左右クラッチ14、14’
および前記伝達経路中に設けた左右車軸の回転を互いに
逆回転させうる逆転クラッチとを有する伝動機構を設け
たミッションケースにおいて、前記入力軸2から前記左
右車軸に至る伝達経路は、前記入力軸2から左右クラッ
チ14、14’を介して前記左右車軸に回転を伝達する
走行用伝達経路と、前記入力軸2から前記左右クラッチ
14、14’を介することなく前記逆転クラッチを介し
て前記左右車軸に互いに逆の回転を伝達する逆転用伝達
経路とを並設した作業機の走行装置の伝動機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業機の走行装置の伝
動機構に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来、公知の特開平3−25081号公報
には、エンジンからの回転を伝達する入力軸と、該入力
軸から左右車軸に至る伝達経路中に設けた前記入力軸の
回転を入切させる左右クラッチおよび前記伝達経路中に
設けた左右車軸の回転にそれぞれブレーキを掛けうるブ
レーキならびに左右車軸の回転をそれぞれ互いに逆回転
させうる逆転クラッチとを有する伝動機構を設けたミッ
ションケースにおいて、前記入力軸から前記左右車軸に
至る伝達経路は、前記入力軸から左右クラッチを介して
前記左右車軸に回転を伝達する走行用伝達経路と、前記
左右クラッチのうちの一方を切、該左右クラッチの他方
の回転を前記逆転クラッチを介して前記左右車軸に伝達
して前記左右車軸を互いに逆転させる構成について記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例では、スピ
ンターンするとき、左右クラッチの一方を切にし、他方
のクラッチの回転を逆転クラッチにより切にした左右ク
ラッチに対応する左右車軸に伝達して、左右車軸を互い
に逆転させる構造のため、左右クラッチのうち入になっ
た一方のクラッチが、左右車軸の両方に回転を伝達する
ことになって、このクラッチに掛る負荷が大きく耐久性
に課題がある。また、左右クラッチの一方を入にした状
態で、逆転クラッチを入にして左右車軸を互いに逆転さ
せるので、クラッチの接続が円滑にできず、スムーズに
スピンターンを行なえないことがあるという課題があ
る。
【0004】
【発明の目的】本発明は、二つの伝達経路を設けてクラ
ッチの負荷を分散させ、円滑に走行できるようにしたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、エン
ジンからの回転を伝達する入力軸2と、該入力軸2から
左右車軸に至る伝達経路中に設けた前記入力軸2の回転
を入切させる左右クラッチ14、14’および前記伝達
経路中に設けた左右車軸の回転を互いに逆回転させうる
逆転クラッチ26、26’とを有する伝動機構を設けた
ミッションケースにおいて、前記入力軸2から前記左右
車軸に至る伝達経路は、前記入力軸2から左右クラッチ
14、14’を介して前記左右車軸に回転を伝達する走
行用伝達経路と、前記入力軸2から前記左右クラッチ1
4、14’を介することなく前記逆転クラッチ26、2
6’を介して前記左右車軸に互いに逆の回転を伝達する
逆転用伝達経路とを並設した作業機の走行装置の伝動機
構としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の、実施例を図面により説明すると、
1はコンバイン等のミッションケースで、上部位置に入
力軸2を横設し、該入力軸2の一端には油圧無段変速装
置(ハイドロスタチックトランスミッション)3を取付
ける。前記入力軸2には、大歯車4と小歯車5とを軸方
向に摺動自在に嵌合させ、前記大歯車4と噛合う小歯車
9および前記小歯車5と噛合う大歯車10をそれぞれ中
間軸8に固定し、これれの歯車により切替歯車群6を構
成し、該該切替歯車群6にシフター7を係合させる。前
記中間軸8には、後述する受動歯車11に常時噛合う駆
動歯車12を固定する。13はサイドクラッチ軸で、サ
イドクラッチ軸13の左右何れか一側には前記受動歯車
11を固定する。したがって、サイドクラッチ軸13は
前記切替歯車群6の噛合いにより常時回転する。サイド
クラッチ軸13の中央部分には、左クラッチ14と右ク
ラッチ14’とをそれぞれ設ける。左右クラッチ14、
14’はサイドクラッチ軸13に固定の回転ドラム15
内に設ける。回転ドラム15内の中央部には、該回転ド
ラム15の軸心方向と直交し、かつ、一体回転する仕切
部材16を設け、仕切部材16の左側に左クラッチ用シ
リンダ室17を、仕切部材16の右側に右クラッチ用シ
リンダ室17’をそれぞれ形成し、前記左クラッチ用シ
リンダ室17および右クラッチ用シリンダ室17’内に
はピストン18、18’を設ける。ピストン18、1
8’は前記サイドクラッチ軸13に密に嵌合状態でかつ
サイドクラッチ軸13の軸心方向に摺動自在である。1
9は前記左クラッチ用シリンダ室17に送油する送油
口、19’は前記右クラッチ用シリンダ室17’に送油
する送油口である。前記回転ドラム15の左右内面に
は、回転ドラム15と共に回転するクラッチディスク2
0、20’を設け、クラッチディスク20、20’はク
ラッチディスク21、21’に接離自在に摺接させる。
クラッチディスク21、21’は前記サイドクラッチ軸
13に対して回転自在の歯車22、22’に取付ける。
したがって、前記サイドクラッチ軸13は、前記左右ク
ラッチ14、14’を入にすると、前記歯車22、2
2’を回転させる。19は前記送油口23に至る油路、
19’は前記送油口23’に至る油路である。
【0007】25は前記サイドクラッチ軸13の近傍に
平行に設けた逆転ブレーキ軸であり(図1、図3)、逆
転ブレーキ軸25の中央部分には、逆転クラッチ26と
ブレーキ27とを設ける。逆転クラッチ26とブレーキ
27は前記左右クラッチ14、14’と略同様のクラッ
チ構成とし、逆転ブレーキ軸25に固定の第二回転ドラ
ム28内に設けられ、第二回転ドラム28内の中央部に
設けた仕切部材29の左側にブレーキ用シリンダ室30
を、前記仕切部材29の右側に逆転クラッチ用シリンダ
室31をそれぞれ形成し、前記ブレーキ用シリンダ室3
0および逆転クラッチ用シリンダ室31内にはピストン
32、33を設ける。前記第二回転ドラム28の左内面
には該第二回転ドラム28と共に回転するブレーキ用デ
ィスク34を設け、ブレーキ用ディスク34はミッショ
ンケース1側に固定のブレーキ用ディスク35に接離自
在に摺接させ、前記第二回転ドラム28の右内面には該
第二回転ドラム28と共に回転する逆転クラッチディス
ク36を設け、逆転クラッチディスク36には前記逆転
ブレーキ軸25に対して回転自在の歯車37と一体帯回
転するディスク38に接離自在に摺接させる。前記歯車
37は前記受動歯車11と常時噛合いさせる。したがっ
て、前記ブレーキ27を入にすると、第二回転ドラム2
8の回転は固定され、前記逆転ブレーキ軸25も固定状
態となり、また、前記逆転クラッチ26を入にすると、
第二回転ドラム28は逆転ブレーキ軸25と共に回転
し、前記歯車37を回転させる。40、40’は送油
口、39は送油口40に至る油路、39’は送油口4
0’に至る油路である。
【0008】41は前記サイドクラッチ軸13および前
記逆転ブレーキ軸25の近傍に平行に設けた逆転ブレー
キ伝達軸であり、逆転ブレーキ伝達軸41の中央部分に
は前記左右クラッチ14、14’と同様に形成した左第
二クラッチ42と右第二クラッチ42’とを設ける。左
右第二クラッチ42、42’は逆転ブレーキ伝達軸41
に固定の第三回転ドラム43内に設け、第三回転ドラム
43内の中央部の仕切部材44の左側に左シリンダ室4
5を、第三回転ドラム43の右側に右用シリンダ室4
5’をそれぞれ形成し、前記左用シリンダ室45および
右用シリンダ室45’内にはピストン46、46’をそ
れぞれ設け、前記第三回転ドラム43の左右内面には該
第三回転ドラム43と共回りするディスク47、47’
を設け、ディスク47、47’は前記逆転ブレーキ伝達
軸41に対して回転自在の歯車48、48’と一体回転
するディスク54、54’に接離自在に摺接するように
構成し、前記歯車48、48’は前記歯車22、22’
に常時噛合わせる。前記逆転ブレーキ伝達軸41には逆
転受動歯車49を固定し、逆転受動歯車49には前記逆
転ブレーキ軸25に固定の逆転ブレーキ駆動歯車50を
常時噛合わせる。また、前記歯車48、48’に一体の
歯車51、51’はカウンタ軸52、52’の歯車5
3、53に常時噛合わせ、カウンタ軸52の左右側に
は、図示は省略するが歯車を固定し、該歯車は左右車軸
に固定の歯車に噛合わせる。したがって、前記逆転ブレ
ーキ伝達軸41は前記逆転ブレーキ軸25の回転により
回転し、前記歯車48、48’および歯車51、51’
は、前記左右クラッチ14、14’を入にすると、サイ
ドクラッチ軸13の回転が伝達されて正転し、前記第二
クラッチ42、42’を入にすると、前記逆転ブレーキ
軸25の回転により回転する前記逆転ブレーキ伝達軸4
1の逆回転が伝達される。
【0009】即ち、前記左右クラッチ14、14’には
前記駆動歯車12と受動歯車11との噛合いでサイドク
ラッチ軸13の回転が伝達され、この回転は歯車22、
22’、歯車48、48’、歯車51、51’により構
成される走行用伝達経路を介してカウンタ軸52、5
2’に伝達し、他方、受動歯車11の回転が、歯車3
7、逆転クラッチ26の「入」、前記逆転ブレーキ軸2
5、逆転ブレーキ駆動歯車50、逆転受動歯車49、逆
転ブレーキ伝達軸41、左右第二クラッチ42、42’
の「入」により構成される逆転用伝達経路によりカウン
タ軸52、52’に伝達する。そして、このことによ
り、前記左右クラッチ14、14’および逆転クラッチ
26とブレーキ27ならびに左右第二クラッチ42、4
2’は、いずれも独立して継脱可能に構成でき、各クラ
ッチのディスクを完全に当接させずに、所謂半クラッチ
入または切の状態にすることも可能にできるので、左右
の車軸には、正転、正転半駆動、ブレーキ、逆転半駆
動、逆転の状態で回転を伝達するように、各シリンダの
油圧制御構成することができ、この前記各クラッチの入
切状態の組合わせは任意であるが、その一例を図7に示
す。なお、前記各クラッチの入切は油圧制御により自動
的に継脱させることも可能である。
【0010】図8〜図13の第2実施例では、前記ミッ
ションケース1内にエンジンからの油圧無段変速装置3
へ出力する出力軸60を軸装し、該出力軸60には駆動
歯車61を固定し、前記入力軸2には前記駆動歯車61
に常時噛合いする外歯歯車62を取付部材63を介して
回転自在に軸着する。前記外歯歯車62には内歯64を
形成する。前記入力軸2には中央歯車65を固定し、中
央歯車65と前記外歯歯車62の内歯64の間に遊星歯
車66を複数個噛合わせる。各遊星歯車66は前記入力
軸2に遊嵌した中間歯車67と一体回転する回転体95
に設けた軸96に回転のみ自在に軸着する。68は前記
中間軸8に遊嵌した前記中間歯車67に噛合う中間歯
車、69は前記サイドクラッチ軸13に遊嵌した歯車で
ある。前記逆転クラッチ26と前記ブレーキ27とはそ
れぞれ別の軸に設けられ、本実施例の逆転クラッチ2
6、26’は逆転軸25’に固定の回転ドラム71内の
中央部の仕切部材72の左右側に左右逆転シリンダ室7
3、73’をそれぞれ形成し、前記左右逆転シリンダ室
73、73’内にはピストン74、74’を設け、前記
回転ドラム71の左右内面にはディスク75、75’を
設け、ディスク75、75’は前記逆転軸25’に対し
て回転自在の歯車76、76’と一体回転するディスク
77、77’と接離自在に摺接させる。歯車76、7
6’は前記歯車22、22’に常時噛合わせ、歯車7
6、76’には一体または別体の歯車78、78’を設
ける。前記逆転軸25’には逆転受動歯車79を固定
し、逆転受動歯車79は前記歯車69に常時噛合わせ
る。したがって、前記サイドクラッチ軸13の歯車2
2、22’、歯車76、76’、歯車78、78’によ
り走行用伝達経路を構成し、前記出力軸60の駆動歯車
61、外歯歯車62、内歯64、中央歯車65、遊星歯
車66、中間歯車67、68、69、逆転受動歯車79
の噛合いにより逆転用伝達経路を構成している。また、
前記逆転軸25’の近傍には、前記ミッションケース1
に固定で回転不能構造のブレーキ軸80を設け、ブレー
キ軸80の中央部分には前記左右クラッチ14、14’
と同様に形成した左ブレーキ81と右ブレーキ81’と
を設ける。82はブレーキ軸80と共に回転不能のブレ
ーキ筒、83はブレーキ筒82内に設けた仕切部材、8
4、84’は左右シリンダ室、85、85’はピスト
ン、86、86’はディスク、87、87’は前記ブレ
ーキ軸80に対して回転自在の歯車88、88’と一体
回転するディスクである。歯車88、88’は前記歯車
78、78’に常時噛合わせる。
【0011】図14〜図16の第3実施例では、前記油
圧無段変速装置3を接続した入力軸2の他端には、歯車
90を遊嵌し、該歯車90には第二油圧無段変速装置
3’の第二入力軸2’を接続し、前記歯車90は前記中
間軸8に遊嵌した第二中間歯車91および前記サイドク
ラッチ軸13に遊嵌した第三中間歯車92を介して前記
逆転ブレーキ伝達軸41の逆転受動歯車49に噛合わせ
逆転用伝達経路を構成し、前記逆転クラッチ26および
ブレーキ27を省略し、逆転ブレーキ伝達軸41に設け
た左右第二クラッチ42、42’が逆転およびブレーキ
用のクラッチとなる。
【0012】
【作用】次に作用を述べる。 (第一実施例)油圧無段変速装置3の回転が、切替歯車
群6を介して中間軸8に伝達され、中間軸8の回転が固
定歯車12および受動歯車11を介してサイドクラッチ
軸13に伝達される。しかして、通常の走行では、左右
クラッチ14、14’の左右クラッチ用シリンダ室1
7、17’に送油され、ピストン18、18’がクラッ
チディスク20、20’とクラッチディスク21、2
1’とを当接させて「入」となるから、サイドクラッチ
軸13の回転が、仕切部材16、回転ドラム15、クラ
ッチディスク20、20’、クラッチディスク21、2
1’を介して歯車22、22’に伝達され、歯車22、
22’の回転が、歯車48、48’、歯車51、5
1’、歯車53、53’の走行用伝達経路を介してカウ
ンタ軸52、52’に伝達され、カウンタ軸52、5
2’の回転が左右車軸に伝達されて、前後進走行する。
しかして、左右クラッチ14、14’のいずれか一方を
「切」とし、前記ブレーキ27を入にすると、ブレーキ
27の入により第二回転ドラム28の回転が停止して逆
転ブレーキ軸25は固定状態となり(前記受動歯車11
に噛合いの歯車37は空回り)、逆転ブレーキ軸25に
固定の逆転ブレーキ駆動歯車50に噛合っている逆転受
動歯車49を固定するので、この状態で切にした左右ク
ラッチ14、14’に対応する左右第二クラッチ42、
42’のいずれかを入にすると、対応する歯車51、5
1’の一方の回転を停止させて左右車軸の一方の回転に
ブレーキを掛けて方向修正を行なう。
【0013】なお、左右クラッチ14、14’のいずれ
も「入」とし、前記ブレーキ27を半クラッチ状態の入
にし、この状態で左右第二クラッチ42、42’を入に
すると、歯車51、51’の回転にブレーキを掛けて半
制動状態で左右車軸を回転させるが、この場合の各クラ
ッチの入・切・半入の状態の組合わせは任意に行なう。
また、左右クラッチ14、14’のいずれも「切」と
し、前記ブレーキ27を入にし、この状態で左右第二ク
ラッチ42、42’を入にすると、歯車51、51’の
回転を停止させて車軸の回転にブレーキを掛けて停止さ
せる。しかして、機体をスピンターン(左車軸と右車軸
とを反対に回転させ、その場で、ターンさせること)さ
せるには、左右クラッチ14、14’のいずれか一方を
切にし、逆転クラッチ26を入にして行なう。即ち、逆
転クラッチ26の逆転クラッチ用シリンダ室31に送油
すると、ピストン33が外側に移動して逆転クラッチデ
ィスク36とディスク38とを摺接させて逆転クラッチ
26を入とし、受動歯車11の回転を、歯車37、第二
回転ドラム28、逆転ブレーキ軸25、逆転ブレーキ駆
動歯車50、逆転受動歯車49、逆転ブレーキ伝達軸4
1、左右第二クラッチ42、42’により構成される逆
転用伝達経路により伝達され、この状態で、いずれか一
方を切にした左右クラッチ14、14’に対応する逆転
ブレーキ伝達軸41の左右第二クラッチ42、42’を
入にすると、歯車48と歯車48’とは互いに逆駆動回
転し、左車軸と右車軸とを互いに反対回転させてスピン
ターンを行なう。
【0014】(第2実施例)図8〜図13の第2実施例
では、入力軸2の回転が、切替歯車群6を介して、中間
軸8を回転させ、中間軸8に固定した固定歯車12を介
して受動歯車11に伝達されてサイドクラッチ軸13を
回転させる。他方、出力軸60の回転は駆動歯車61、
外歯歯車62、取付部材63、遊星歯車66、中間歯車
67を介して中間歯車68に伝達され、中間歯車68の
回転が歯車69、逆転受動歯車79を介して逆転ブレー
キ軸25に伝達されている。しかして、前記入力軸2の
回転によりサイドクラッチ軸13が回転しているので、
通常の走行では、左右クラッチ14、14’の両方を入
にすると、この回転が、歯車22、22’、歯車76、
76’、歯車78、78’、歯車88、88’により構
成される走行用伝達経路を介して、カウンタ軸52、5
2’に伝達され、カウンタ軸52、52’の回転が左右
車軸に伝達されて、前後進走行する。次に、左右クラッ
チ14、14’のいずれかを切にし、これに対応する左
右ブレーキ81、81’を入にすると、ブレーキ軸80
とともに固定のブレーキ筒82のディスク86、86’
と歯車88、88’側のディスク87、87’のいずれ
かが当接するので、歯車88、88’の一方の回転にブ
レーキを掛け、方向修正を行ない、左右クラッチ14、
14’の両方を切にし、左右ブレーキ81、81’の両
方を入にすると、歯車88、88’の回転にブレーキを
掛け、左右車軸の回転を停止させ、ブレーキを掛ける。
【0015】しかして、出力軸60の回転は一定である
が、入力軸2の回転数は油圧無段変速装置3により変速
されるので、駆動歯車61に噛合っている外歯歯車62
と中央歯車65との相対的な回転数は変化し、外歯歯車
62の内歯64と中央歯車65との間にある遊星歯車6
6は、この変化により正転から逆転する。したがって、
入力軸2の回転数を変化させることによる遊星歯車66
の特性により逆転ブレーキ軸25は逆転する。この状態
で、左右クラッチ14、14’のいずれか一方を切に
し、これに対応する逆転ブレーキ伝達軸41の左右第二
クラッチ42、’の一方を入にすると、歯車48と歯車
48’とは互いに逆駆動回転し、左車軸と右車軸とを互
いに反対回転させてスピンターンを行なう。この場合、
前記遊星歯車66の特性により正転から逆転まで円滑に
変更されるので、左右クラッチ14、14’のいずれか
一方を切にし、これに対応する逆転ブレーキ伝達軸41
の左右第二クラッチ42、42’のうちの一方を入にし
た状態で、前記入力軸2の回転数を油圧無段変速装置3
により変更すると、徐々にスピードを上げながら左車軸
と右車軸とを互いに反対回転させてスピンターンを行な
える。
【0016】(第3実施例)図14〜図16の第3実施
例では、前記油圧無段変速装置3を接続した入力軸2の
他端には、歯車90を遊嵌し、該歯車90には第二油圧
無段変速装置3’の第二入力軸2’を接続し、前記歯車
90は前記中間軸8に遊嵌した第二中間歯車第二中間歯
車91および前記サイドクラッチ軸13に遊嵌した第三
中間歯車第三中間歯車92を介して前記逆転ブレーキ伝
達軸41の逆転受動歯車49に噛合わせ、前記逆転クラ
ッチ26およびブレーキ27を省略し、逆転ブレーキ伝
達軸41に設けた左右第二クラッチ42、42’が逆転
およびブレーキ用のクラッチとしているから、左右クラ
ッチ14、14’の両方を入にすると、歯車22、2
2’の回転が、歯車48、48’、歯車51、51’、
歯車53、53’を介してカウンタ軸52、52’に伝
達され、カウンタ軸52、52’の回転が左右車軸に伝
達されて、前後進走行する。しかして、例えば、左右ク
ラッチ14、14’の左クラッチ14に対応する左第二
クラッチ42を入にすると、逆転ブレーキ伝達軸41は
前記油圧無段変速装置3’の回転が歯車90、第二中間
歯車91、第三中間歯車92、逆転受動歯車49を介し
て逆転しているので、歯車22の回転と歯車48の回転
とは打消し合って、歯車51の一方の回転を停止させて
左車軸の回転にブレーキを掛けて方向修正を行なう。し
かして、機体をスピンターンさせるには、左右クラッチ
14、14’のいずれか一方を切にし、これに対応する
左右第二クラッチ42、42’の一方を入にすると、歯
車48と歯車48’とは互いに逆駆動回転し、左車軸と
右車軸とを互いに反対回転させてスピンターンを行な
え、逆転軸25’を逆回転させるには、前記遊星歯車6
6の特性により前記入力軸2の回転を遅くさせているの
で、高速走行時のスピンターンを回避し、かつ、円滑に
スピンターンに移行する。しかして、前記各実施例にお
いて、左右クラッチ14、14’からカウンタ軸52、
52’に回転を伝達する走行用伝達経路と、他方逆転ク
ラッチからカウンタ軸52、52’に回転を伝達する逆
転用伝達経路とは、別個独立して伝達し、前記左右クラ
ッチ14、14’および逆転クラッチとブレーキならび
に左右第二クラッチ42、42’は、いずれも独立して
継脱可能に構成しているので、各クラッチのディスクを
完全に当接させずに、所謂半クラッチ入または切の状態
にして、左右の車軸を、正転、正転半駆動、ブレーキ、
逆転半駆動、逆転させることができる。したがって、ブ
レーキを掛けた状態でも、車軸を駆動回転させているの
で、最適な旋回条件により旋回でき、旋回性能を向上さ
せる。また、この場合のいずれのクラッチを入・切・半
入にするかは任意に組合わせることができ、各クラッチ
の負荷を減少させて耐久性を向上させるだけでなく、方
向修正、制動、スピンターンを円滑におこなえる。ま
た、サイドクラッチ軸13のみならず逆転ブレーキ軸2
5および逆転ブレーキ伝達軸41の中央部分にそれぞれ
クラッチを2個設ける構成であるので、ミッションケー
ス1全体を小型化でき、
【0018】
【効果】本発明は、エンジンからの回転を伝達する入力
軸2と、該入力軸2から左右車軸に至る伝達経路中に設
けた前記入力軸2の回転を入切させる左右クラッチ1
4、14’および前記伝達経路中に設けた左右車軸の回
転を互いに逆回転させうる逆転クラッチとを有する伝動
機構を設けたミッションケースにおいて、前記入力軸2
から前記左右車軸に至る伝達経路は、前記入力軸2から
左右クラッチ14、14’を介して前記左右車軸に回転
を伝達する走行用伝達経路と、前記入力軸2から前記左
右クラッチ14、14’を介することなく前記逆転クラ
ッチを介して前記左右車軸に互いに逆の回転を伝達する
逆転用伝達経路とを並設した作業機の走行装置の伝動機
構としたものであるから、前記逆転クラッチ26、2
6’は前記入力軸2からの回転を左右クラッチ14、1
4’を介さずに左右の車軸を互いに逆転させてスピンタ
ーンでき、前記左右クラッチ14、14’に掛る負担を
減少させ、耐久性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミッションケースの展開状態の縦断正面
図。
【図2】 要部断面図。
【図3】 要部断面図。
【図4】 油圧回路図。
【図5】 回路図。
【図6】 説明図。
【図7】 説明図。
【図8】 第2実施例の展開状態の縦断正面図。
【図9】 同要部断面図。
【図10】 同要部断面図。
【図11】 遊星歯車の側面図。
【図12】 第2実施例の説明図。
【図13】 第2実施例の説明図。
【図14】 第3実施例の展開状態の縦断正面図。
【図15】 同要部断面図。
【図16】 同油圧回路図。
【符号の説明】
1…ミッションケース、2…入力軸、2’…第2入力
軸、3…油圧式無断変速装置、3’…第2油圧式無断変
速装置、4…大歯車、5…小歯車、6…切替歯車群、7
…シフタ、8…中間軸、9…小歯車、10…大歯車、1
1…受動歯車、12…駆動歯車、13…サイドクラッチ
軸、14…左クラッチ、14’…右クラッチ、15…回
転ドラム、16…仕切部材、17…左クラッチ用シリン
ダ室、17’…右クラッチ用シリンダ室、18、18’
…ピストン、19、19’…油路、20、20’、2
1、21’…クラッチディスク、22、22’…歯車、
23、23’…送油口、25…逆転ブレーキ軸、25’
…逆転軸、26…逆転クラッチ、27…ブレーキ、28
…第二回転ドラム、29…仕切部材、30…ブレーキ用
シリンダ室、31…逆転クラッチ用シリンダ室、32、
33…ピストン、34…ブレーキ用ディスク、35…ブ
レーキ用ディスク、36…逆転クラッチディスク、37
…歯車、38…ディスク、39、39’…油路、40、
40’…送油口、41…逆転ブレーキ伝達軸、42…左
第二クラッチ、42’…右第二クラッチ、43…第三回
転ドラム、44…仕切部材、45…左シリンダ室、4
5’…右用シリンダ室、46、46’…ピストン、4
7、47’…ディスク、48、48’…歯車、49…逆
転受動歯車、50…逆転ブレーキ駆動歯車、51、5
1’…歯車、52、52’…カウンタ軸、53、53’
…歯車、60…出力軸、61…駆動歯車、62…外歯歯
車、63…取付部材、64…内歯、65…中央歯車、6
6…遊星歯車、67…中間歯車、68…中間歯車、69
…歯車、71…回転ドラム、72…仕切部材、73、7
3’…左右逆転シリンダ室、74、74’…ピストン、
75、75’…ディスク、76、76’…歯車、77、
77’…ディスク、78、78’…歯車、79…逆転受
動歯車、80…ブレーキ軸、81…左ブレーキ、81’
…右ブレーキ、82…ブレーキ筒、83…仕切部材、8
4、84’…左右シリンダ室、85、85’…ピスト
ン、86、86’、87、87’…ディスク、88、8
8’…歯車、90…歯車、91…第二中間歯車、92…
第三中間歯車、95…回転体、96…軸。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの回転を伝達する入力軸2
    と、該入力軸2から左右車軸に至る伝達経路中に設けた
    前記入力軸2の回転を入切させる左右クラッチ14、1
    4’および前記伝達経路中に設けた左右車軸の回転を互
    いに逆回転させうる逆転クラッチとを有する伝動機構を
    設けたミッションケースにおいて、前記入力軸2から前
    記左右車軸に至る伝達経路は、前記入力軸2から左右ク
    ラッチ14、14’を介して前記左右車軸に回転を伝達
    する走行用伝達経路と、前記入力軸2から前記左右クラ
    ッチ14、14’を介することなく前記逆転クラッチを
    介して前記左右車軸に互いに逆の回転を伝達する逆転用
    伝達経路とを並設した作業機の走行装置の伝動機構。
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WO2002064999A1 (fr) * 2001-02-14 2002-08-22 Sauer-Danfoss Edaikin Ltd. Dispositif de changement de vitesse hydromecanique et vehicule sur lequel est monte ce dispositif de changement de vitesse

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