JP3189323B2 - 作業機の走行装置の伝動機構 - Google Patents

作業機の走行装置の伝動機構

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JP3189323B2
JP3189323B2 JP27214291A JP27214291A JP3189323B2 JP 3189323 B2 JP3189323 B2 JP 3189323B2 JP 27214291 A JP27214291 A JP 27214291A JP 27214291 A JP27214291 A JP 27214291A JP 3189323 B2 JP3189323 B2 JP 3189323B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業機の走行装置の伝
動機構に係るものである。
【0002】
【従来技術】従来、公知の特開平3−25081号公報
には、エンジンからの回転を伝達する入力軸と、該入力
軸から左右車軸に至る伝達経路中に設けた前記入力軸の
回転を入切させる左右クラッチおよび前記伝達経路中に
設けた左右車軸の回転にそれぞれブレーキを掛けうるブ
レーキならびに左右車軸の回転をそれぞれ互いに逆回転
させうる逆転クラッチとを有する伝動機構を設けたミッ
ションケースにおいて、前記入力軸から前記左右車軸に
至る伝達経路は、前記入力軸から左右クラッチを介して
前記左右車軸に回転を伝達する走行用伝達経路と、前記
左右クラッチのうちの一方を切、該左右クラッチの他方
の回転を前記逆転クラッチを介して前記左右車軸に伝達
して前記左右車軸を互いに逆転させる構成について記載
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例では、スピ
ンターンするとき、左右クラッチの一方を切にし、他方
のクラッチの回転を逆転クラッチにより切にした左右ク
ラッチに対応する左右車軸に伝達して、左右車軸を互い
に逆転させる構造のため、左右クラッチのうち入になっ
た一方のクラッチが、左右車軸の両方に回転を伝達する
ことになって、このクラッチに掛る負荷が大きく耐久性
に課題がある。また、左右クラッチの一方を入にした状
態で、逆転クラッチを入にして左右車軸を互いに逆転さ
せるので、クラッチの接続が円滑にできず、スムーズに
スピンターンを行なえないことがあるという課題があ
る。
【0004】
【発明の目的】本発明は、二つの伝達経路を設けてクラ
ッチの負荷を分散させ、円滑に走行できるようにしたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、エン
ジンからの回転を伝達する入力軸2と、該入力軸2から
左右車軸に至る伝達経路中に設けた前記入力軸2の回転
を入切させる左右クラッチ14、14’および前記伝達
経路中に設けた左右車軸の何れか一方の回転に旋回用の
制動を与えるブレーキ27並びに前記伝達経路中に設け
た左右車軸の何れか一方に旋回用の逆回転を伝達する逆
転クラッチ26の夫々を有する伝動機構を設けたミッシ
ョンケースにおいて、前記単一のブレーキ27によって
前記左右車軸のうちの選択された一方に制動を与えうる
ように構成し、前記単一の逆転クラッチ26によって
記左右車軸のうちの選択された一方に逆回転を伝達しう
るように構成すると共に、前記単一のブレーキ27およ
び前記単一の逆転クラッチ26は同軸上に配置したこと
を特徴とする作業機の走行装置の伝動機構としたもので
ある。
【0006】
【作用】ブレーキ27および逆転クラッチ26は、夫々
単一の構成で作用する。即ち、単一のブレーキ27は、
左右の車軸のうちの選択された一方に制動を与え、単一
の逆転クラッチ26は、左右車軸のうちの選択された一
方に逆回転を伝達する。しかも、前記単一のブレーキ2
7と単一の逆転クラッチ26とは、同軸上に配置してい
るので、ミッションケースの幅と高さを小さくする。
【0007】
【実施例】本発明の、実施例を図面により説明すると、
1はコンバイン等のミッションケースで、上部位置に入
力軸2を横設し、該入力軸2の一端には油圧無段変速装
置(ハイドロスタチックトランスミッション)3を取付
ける。前記入力軸2には、大歯車4と小歯車5とを軸方
向に摺動自在に嵌合させ、前記大歯車4と噛合う小歯車
9および前記小歯車5と噛合う大歯車10をそれぞれ中
間軸8に固定し、これれの歯車により切替歯車群6を構
成し、該該切替歯車群6にシフター7を係合させる。前
記中間軸8には、後述する受動歯車11に常時噛合う駆
動歯車12を固定する。13はサイドクラッチ軸で、サ
イドクラッチ軸13の左右何れか一側には前記受動歯車
11を固定する。したがって、サイドクラッチ軸13は
前記切替歯車群6の噛合いにより常時回転する。サイド
クラッチ軸13の中央部分には、左クラッチ14と右ク
ラッチ14’とをそれぞれ設ける。左右クラッチ14、
14’はサイドクラッチ軸13に固定の回転ドラム15
内に設ける。回転ドラム15内の中央部には、該回転ド
ラム15の軸心方向と直交し、かつ、一体回転する仕切
部材16を設け、仕切部材16の左側に左クラッチ用シ
リンダ室17を、仕切部材16の右側に右クラッチ用シ
リンダ室17’をそれぞれ形成し、前記左クラッチ用シ
リンダ室17および右クラッチ用シリンダ室17’内に
はピストン18、18’を設ける。ピストン18、1
8’は前記サイドクラッチ軸13に密に嵌合状態でかつ
サイドクラッチ軸13の軸心方向に摺動自在である。1
9は前記左クラッチ用シリンダ室17に送油する送油
口、19’は前記右クラッチ用シリンダ室17’に送油
する送油口である。前記回転ドラム15の左右内面に
は、回転ドラム15と共に回転するクラッチディスク2
0、20’を設け、クラッチディスク20、20’はク
ラッチディスク21、21’に接離自在に摺接させる。
クラッチディスク21、21’は前記サイドクラッチ軸
13に対して回転自在の歯車22、22’に取付ける。
したがって、前記サイドクラッチ軸13は、前記左右ク
ラッチ14、14’を入にすると、前記歯車22、2
2’を回転させる。19は前記送油口23に至る油路、
19’は前記送油口23’に至る油路である。
【0008】25は前記サイドクラッチ軸13の近傍に
平行に設けた逆転ブレーキ軸(旋回軸)であり(図1、
図3)、逆転ブレーキ軸25の中央部分には、逆転クラ
ッチ(旋回クラッチ)26とブレーキ27とを設ける。
逆転クラッチ26とブレーキ27は前記左右クラッチ1
4、14’と略同様のクラッチ構成とし、逆転ブレーキ
軸25に固定の第二回転ドラム28内に設けられ、第二
回転ドラム28内の中央部に設けた仕切部材29の左側
にブレーキ用シリンダ室30を、前記仕切部材29の右
側に逆転クラッチ用シリンダ室31をそれぞれ形成し、
前記ブレーキ用シリンダ室30および逆転クラッチ用シ
リンダ室31内にはピストン32、33を設ける。前記
第二回転ドラム28の左内面には該第二回転ドラム28
と共に回転するブレーキ用ディスク34を設け、ブレー
キ用ディスク34はミッションケース1側に固定のブレ
ーキ用ディスク35に接離自在に摺接させ、前記第二回
転ドラム28の右内面には該第二回転ドラム28と共に
回転する逆転クラッチディスク36を設け、逆転クラッ
チディスク36には前記逆転ブレーキ軸25に対して回
転自在の歯車37と一体帯回転するディスク38に接離
自在に摺接させる。前記歯車37は前記受動歯車11と
常時噛合いさせる。したがって、前記ブレーキ27を入
にすると、第二回転ドラム28の回転は固定され、前記
逆転ブレーキ軸25も固定状態となり、また、前記逆転
クラッチ26を入にすると、第二回転ドラム28は逆転
ブレーキ軸25と共に回転し、前記歯車37を回転させ
る。40、40’は送油口、39は送油口40に至る油
路、39’は送油口40’に至る油路である。
【0009】41は前記サイドクラッチ軸13および前
記逆転ブレーキ軸25の近傍に平行に設けた旋回用クラ
ッチ軸であり、旋回用クラッチ軸41の中央部分には前
記左右クラッチ14、14’と同様に形成した左第二ク
ラッチ42と右第二クラッチ42’とを設ける。左右第
二クラッチ42、42’は旋回用クラッチ軸41に固定
の第三回転ドラム43内に設け、第三回転ドラム43内
の中央部の仕切部材44の左側に左シリンダ室45を、
第三回転ドラム43の右側に右用シリンダ室45’をそ
れぞれ形成し、前記左用シリンダ室45および右用シリ
ンダ室45’内にはピストン46、46’をそれぞれ設
け、前記第三回転ドラム43の左右内面には該第三回転
ドラム43と共回りするディスク47、47’を設け、
ディスク47、47’は前記旋回用クラッチ軸41に対
して回転自在の歯車48、48’と一体回転するディス
ク54、54’に接離自在に摺接するように構成し、前
記歯車48、48’は前記歯車22、22’に常時噛合
わせる。前記旋回用クラッチ軸41には旋回受動歯車4
9を固定し、旋回受動歯車49には前記逆転ブレーキ軸
25に固定の逆転ブレーキ駆動歯車50を常時噛合わせ
る。また、前記歯車48、48’に一体の歯車51、5
1’はカウンタ軸52、52’の歯車53、53に常時
噛合わせ、カウンタ軸52の左右側には、図示は省略す
るが歯車を固定し、該歯車は左右車軸に固定の歯車に噛
合わせる。したがって、前記旋回用クラッチ軸41は前
記逆転ブレーキ軸25の回転により回転し、前記歯車4
8、48’および歯車51、51’は、前記左右クラッ
チ14、14’を入にすると、サイドクラッチ軸13の
回転が伝達されて正転し、前記第二クラッチ42、4
2’を入にすると、前記逆転ブレーキ軸25の回転によ
り回転する前記旋回用クラッチ軸41の逆回転が伝達さ
れる。
【0010】即ち、前記左右クラッチ14、14’には
前記駆動歯車12と受動歯車11との噛合いでサイドク
ラッチ軸13の回転が伝達され、この回転は歯車22、
22’、歯車48、48’、歯車51、51’により構
成される走行用伝達経路を介してカウンタ軸52、5
2’に伝達し、他方、受動歯車11の回転が、歯車3
7、逆転クラッチ26の「入」、前記逆転ブレーキ軸2
5、逆転ブレーキ駆動歯車50、旋回受動歯車49、旋
回用クラッチ軸41、左右第二クラッチ42、42’の
「入」により構成される逆転用伝達経路によりカウンタ
軸52、52’に伝達する。そして、このことにより、
前記左右クラッチ14、14’および逆転クラッチ26
とブレーキ27ならびに左右第二クラッチ42、42’
は、いずれも独立して継脱可能に構成でき、各クラッチ
のディスクを完全に当接させずに、所謂半クラッチ入ま
たは切の状態にすることも可能にできるので、左右の車
軸には、正転、正転半駆動、ブレーキ、逆転半駆動、逆
転の状態で回転を伝達するように、各シリンダの油圧制
御構成することができ、この前記各クラッチの入切状態
の組合わせは任意であるが、その一例を図7に示す。な
お、前記各クラッチの入切は油圧制御により自動的に継
脱させることも可能である。
【0011】図8〜図13の第2実施例では、前記ミッ
ションケース1内にエンジンからの油圧無段変速装置3
へ出力する出力軸60を軸装し、該出力軸60には駆動
歯車61を固定し、前記入力軸2には前記駆動歯車61
に常時噛合いする外歯歯車62を取付部材63を介して
回転自在に軸着する。前記外歯歯車62には内歯64を
形成する。前記入力軸2には中央歯車65を固定し、中
央歯車65と前記外歯歯車62の内歯64の間に遊星歯
車66を複数個噛合わせる。各遊星歯車66は前記入力
軸2に遊嵌した中間歯車67と一体回転する回転体95
に設けた軸96に回転のみ自在に軸着する。68は前記
中間軸8に遊嵌した前記中間歯車67に噛合う中間歯
車、69は前記サイドクラッチ軸13に遊嵌した歯車で
ある。前記第1実施例の逆転クラッチ26に相当する旋
回クラッチ26a、26a’と前記ブレーキ27とはそ
れぞれ別の軸に設けられ、本実施例の旋回クラッチ26
a、26a’は旋回軸25’に固定の回転ドラム71内
の中央部の仕切部材72の左右側に左右旋回シリンダ室
73、73’をそれぞれ形成し、前記左右旋回シリンダ
室73、73’内にはピストン74、74’を設け、前
記回転ドラム71の左右内面にはディスク75、75’
を設け、ディスク75、75’は前記旋回軸25’に対
して回転自在の歯車76、76’と一体回転するディス
ク77、77’と接離自在に摺接させる。歯車76、7
6’は前記歯車22、22’に常時噛合わせ、歯車7
6、76’には一体または別体の歯車78、78’を設
ける。前記旋回軸25’には旋回受動歯車79を固定
し、旋回受動歯車79は前記歯車69に常時噛合わせ
る。したがって、前記サイドクラッチ軸13の歯車2
2、22’、歯車76、76’、歯車78、78’によ
り走行用伝達経路を構成し、前記出力軸60の駆動歯車
61、外歯歯車62、内歯64、中央歯車65、遊星歯
車66、中間歯車67、68、69、旋回受動歯車79
の噛合いにより旋回用伝達経路を構成している。また、
前記旋回軸25’の近傍には、前記ミッションケース1
に固定で回転不能構造のブレーキ軸80を設け、ブレー
キ軸80の中央部分には前記左右クラッチ14、14’
と同様に形成した左ブレーキ81と右ブレーキ81’と
を設ける。82はブレーキ軸80と共に回転不能のブレ
ーキ筒、83はブレーキ筒82内に設けた仕切部材、8
4、84’は左右シリンダ室、85、85’はピスト
ン、86、86’はディスク、87、87’は前記ブレ
ーキ軸80に対して回転自在の歯車88、88’と一体
回転するディスクである。歯車88、88’は前記歯車
78、78’に常時噛合わせる。
【0012】図14〜図16の第3実施例では、前記油
圧無段変速装置3を接続した入力軸2の他端には、歯車
90を遊嵌し、該歯車90には第二油圧無段変速装置
3’の第二入力軸2’を接続し、前記歯車90は前記中
間軸8に遊嵌した第二中間歯車91および前記サイドク
ラッチ軸13に遊嵌した第三中間歯車92を介して前記
旋回用クラッチ軸41の旋回受動歯車49に噛合わせ旋
回用伝達経路を構成し、前記逆転クラッチ26およびブ
レーキ27を省略し、旋回用クラッチ軸41に設けた左
右第二クラッチ42、42’が旋回およびブレーキ用の
クラッチとなる。
【0013】
【作用】次に作用を述べる。 (第一実施例) 油圧無段変速装置3の回転が、切替歯車群6を介して中
間軸8に伝達され、中間軸8の回転が固定歯車12およ
び受動歯車11を介してサイドクラッチ軸13に伝達さ
れる。しかして、通常の走行では、左右クラッチ14、
14’の左右クラッチ用シリンダ室17、17’に送油
され、ピストン18、18’がクラッチディスク20、
20’とクラッチディスク21、21’とを当接させて
「入」となるから、サイドクラッチ軸13の回転が、仕
切部材16、回転ドラム15、クラッチディスク20、
20’、クラッチディスク21、21’を介して歯車2
2、22’に伝達され、歯車22、22’の回転が、歯
車48、48’、歯車51、51’、歯車53、53’
の走行用伝達経路を介してカウンタ軸52、52’に伝
達され、カウンタ軸52、52’の回転が左右車軸に伝
達されて、前後進走行する。しかして、左右クラッチ1
4、14’のいずれか一方を「切」とし、前記ブレーキ
27を入にすると、ブレーキ27の入により第二回転ド
ラム28の回転が停止して逆転ブレーキ軸25は固定状
態となり(前記受動歯車11に噛合いの歯車37は空回
り)、逆転ブレーキ軸25に固定の逆転ブレーキ駆動歯
車50に噛合っている旋回受動歯車49を固定するの
で、この状態で切にした左右クラッチ14、14’に対
応する左右第二クラッチ42、42’のいずれかを入に
すると、対応する歯車51、51’の一方の回転を停止
させて左右車軸の一方の回転にブレーキを掛けて方向修
正を行なう。
【0014】なお、左右クラッチ14、14’のいずれ
も「入」とし、前記ブレーキ27を半クラッチ状態の入
にし、この状態で左右第二クラッチ42、42’を入に
すると、歯車51、51’の回転にブレーキを掛けて半
制動状態で左右車軸を回転させるが、この場合の各クラ
ッチの入・切・半入の状態の組合わせは任意に行なう。
また、左右クラッチ14、14’のいずれも「切」と
し、前記ブレーキ27を入にし、この状態で左右第二ク
ラッチ42、42’を入にすると、歯車51、51’の
回転を停止させて車軸の回転にブレーキを掛けて停止さ
せる。しかして、機体をスピンターン(左車軸と右車軸
とを反対に回転させ、その場で、ターンさせること)さ
せるには、左右クラッチ14、14’のいずれか一方を
切にし、逆転クラッチ26を入にして行なう。即ち、逆
転クラッチ26の逆転クラッチ用シリンダ室31に送油
すると、ピストン33が外側に移動して逆転クラッチデ
ィスク36とディスク38とを摺接させて逆転クラッチ
26を入とし、受動歯車11の回転を、歯車37、第二
回転ドラム28、逆転ブレーキ軸25、逆転ブレーキ駆
動歯車50、旋回受動歯車49、旋回用クラッチ軸4
1、左右第二クラッチ42、42’により構成される逆
転用伝達経路により伝達され、この状態で、いずれか一
方を切にした左右クラッチ14、14’に対応する旋回
用クラッチ軸41の左右第二クラッチ42、42’を入
にすると、歯車48と歯車48’とは互いに逆駆動回転
し、左車軸と右車軸とを互いに反対回転させてスピンタ
ーンを行なう。
【0015】(第2実施例) 図8〜図13の第2実施例では、入力軸2の回転が、切
替歯車群6を介して、中間軸8を回転させ、中間軸8に
固定した固定歯車12を介して受動歯車11に伝達され
てサイドクラッチ軸13を回転させる。他方、出力軸6
0の回転は駆動歯車61、外歯歯車62、取付部材6
3、遊星歯車66、中間歯車67を介して中間歯車68
に伝達され、中間歯車68の回転が歯車69、逆転受動
歯車79を介して旋回軸25’に伝達されている。しか
して、前記入力軸2の回転によりサイドクラッチ軸13
が回転しているので、通常の走行では、左右クラッチ1
4、14’の両方を入にすると、この回転が、歯車2
2、22’、歯車76、76’、歯車78、78’、歯
車88、88’により構成される走行用伝達経路を介し
て、カウンタ軸52、52’に伝達され、カウンタ軸5
2、52’の回転が左右車軸に伝達されて、前後進走行
する。次に、左右クラッチ14、14’のいずれかを切
にし、これに対応する左右ブレーキ81、81’を入に
すると、ブレーキ軸80とともに固定のブレーキ筒82
のディスク86、86’と歯車88、88’側のディス
ク87、87’のいずれかが当接するので、歯車88、
88’の一方の回転にブレーキを掛け、方向修正を行な
い、左右クラッチ14、14’の両方を切にし、左右ブ
レーキ81、81’の両方を入にすると、歯車88、8
8’の回転にブレーキを掛け、左右車軸の回転を停止さ
せ、ブレーキを掛ける。
【0016】しかして、出力軸60の回転は一定である
が、入力軸2の回転数は油圧無段変速装置3により変速
されるので、駆動歯車61に噛合っている外歯歯車62
と中央歯車65との相対的な回転数は変化し、外歯歯車
62の内歯64と中央歯車65との間にある遊星歯車6
6は、この変化により正転から逆転する。したがって、
入力軸2の回転数を変化させることによる遊星歯車66
の特性により旋回軸25’は逆転する。この状態で、左
右クラッチ14、14’のいずれか一方を切にし、これ
に対応する旋回軸25’の旋回クラッチ26a、26
a’の一方を入にすると、歯車53と歯車53’とは互
いに逆駆動回転し、左車軸と右車軸とを互いに反対回転
させてスピンターンを行なう。この場合、前記遊星歯車
66の特性により正転から逆転まで円滑に変更されるの
で、左右クラッチ14、14’のいずれか一方を切に
し、これに対応する旋回軸25’の旋回クラッチ26
a、26a’のうちの一方を入にした状態で、前記入力
軸2の回転数を油圧無段変速装置3により変更すると、
徐々にスピードを上げながら左車軸と右車軸とを互いに
反対回転させてスピンターンを行なえる。
【0017】(第3実施例) 図14〜図16の第3実施例では、前記油圧無段変速装
置3を接続した入力軸2の他端には、歯車90を遊嵌
し、該歯車90には旋回用第二油圧無段変速装置3’の
第二入力軸2’を接続し、前記歯車90は前記中間軸8
に遊嵌した第二中間歯車91および前記サイドクラッチ
軸13に遊嵌した第三中間歯車92を介して前記旋回用
クラッチ軸41の旋回受動歯車49に噛合わせ、前記逆
転クラッチ26およびブレーキ27を省略し、旋回用ク
ラッチ軸41に設けた左右第二クラッチ42、42’が
逆転およびブレーキ用のクラッチとしているから、左右
クラッチ14、14’の両方を入にすると、歯車22、
22’の回転が、歯車48、48’、歯車51、5
1’、歯車53、53’を介してカウンタ軸52、5
2’に伝達され、カウンタ軸52、52’の回転が左右
車軸に伝達されて、前後進走行する。しかして、左右ク
ラッチ14、14’の左クラッチ14に対応する左第二
クラッチ42を入にすると、旋回用クラッチ軸41は前
記旋回用油圧無段変速装置3’の回転が歯車90、第二
中間歯車91、第三中間歯車92、旋回受動歯車49を
介して伝達される。(各実施例) しかして、前記各実施例において、左右クラッチ14、
14’からカウンタ軸52、52’に回転を伝達する走
行用伝達経路と、他方旋回用クラッチからカウンタ軸5
2、52’に回転を伝達する逆転用伝達経路とは、別個
独立して伝達し、前記左右クラッチ14、14’および
左右第二クラッチ42、42’は、いずれも独立して継
脱可能に構成しているので、各クラッチのディスクを完
全に当接させずに、所謂半クラッチ入または切の状態に
して、左右の車軸を、正転、正転半駆動、ブレーキ、逆
転半駆動、逆転させることができる。したがって、旋回
側の車軸も駆動回転させているので、最適な旋回条件に
より旋回でき、旋回性能を向上させる。また、この場合
のいずれのクラッチを入・切・半入にするかは任意に組
合わせることができ、各クラッチの負荷を減少させて耐
久性を向上させるだけでなく、方向修正、制動、スピン
ターンを円滑におこなえる。また、サイドクラッチ軸1
3及び旋回用クラッチ軸41の中央部分にそれぞれクラ
ッチを2個設ける構成であるので、ミッションケース1
全体を小型化できる。
【0018】
【効果】本発明は、エンジンからの回転を伝達する入力
軸2と、該入力軸2から左右車軸に至る伝達経路中に設
けた前記入力軸2の回転を入切させる左右クラッチ1
4、14’および前記伝達経路中に設けた左右車軸の何
れか一方の回転に旋回用の制動を与えるブレーキ27並
びに前記伝達経路中に設けた左右車軸の何れか一方に旋
回用の逆回転を伝達する逆転クラッチ26の夫々を有す
る伝動機構を設けたミッションケースにおいて、前記
一のブレーキ27によって前記左右車軸のうちの選択さ
れた一方に制動を与えうるように構成し、前記単一の
転クラッチ26によって前記左右車軸のうちの選択され
た一方に逆回転を伝達しうるように構成すると共に、前
単一のブレーキ27および前記単一の逆転クラッチ2
6は同軸上に配置したことを特徴とする作業機の走行装
置の伝動機構としたものであるから、ミッションケース
の幅と高さを小さくして、コンパクトに構成することが
可能となる。従って、作業機全体の横幅方向と高さもコ
ンパクトに構成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミッションケースの展開状態の縦断正面図。
【図2】要部断面図。
【図3】要部断面図。
【図4】油圧回路図。
【図5】回路図。
【図6】説明図。
【図7】説明図。
【図8】第2実施例の展開状態の縦断正面図。
【図9】同要部断面図。
【図10】同要部断面図。
【図11】遊星歯車の側面図。
【図12】第2実施例の説明図。
【図13】第2実施例の説明図。
【図14】第3実施例の展開状態の縦断正面図。
【図15】同要部断面図。
【図16】同油圧回路図。
【符号の説明】
1…ミッションケース、2…入力軸、2’…第2入力
軸、3…油圧式無断変速装置、3’…第2油圧式無断変
速装置、4…大歯車、5…小歯車、6…切替歯車群、7
…シフタ、8…中間軸、9…小歯車、10…大歯車、1
1…受動歯車、12…駆動歯車、13…サイドクラッチ
軸、14…左クラッチ、14’…右クラッチ、15…回
転ドラム、16…仕切部材、17…左クラッチ用シリン
ダ室、17’…右クラッチ用シリンダ室、18、18’
…ピストン、19、19’…油路、20、20’、2
1、21’…クラッチディスク、22、22’…歯車、
23、23’…送油口、25…逆転ブレーキ軸、25’
…旋回軸、26…逆転クラッチ、26a、26a’…旋
回クラッチ、27…ブレーキ、28…第二回転ドラム、
29…仕切部材、30…ブレーキ用シリンダ室、31…
逆転クラッチ用シリンダ室、32、33…ピストン、3
4…ブレーキ用ディスク、35…ブレーキ用ディスク、
36…逆転クラッチディスク、37…歯車、38…ディ
スク、39、39’…油路、40、40’…送油口、4
1…旋回クラッチ軸、42…左第二クラッチ、42’…
右第二クラッチ、43…第三回転ドラム、44…仕切部
材、45…左シリンダ室、45’…右用シリンダ室、4
6、46’…ピストン、47、47’…ディスク、4
8、48’…歯車、49…逆転受動歯車、50…逆転ブ
レーキ駆動歯車、51、51’…歯車、52、52’…
カウンタ軸、53、53’…歯車、60…出力軸、61
…駆動歯車、62…外歯歯車、63…取付部材、64…
内歯、65…中央歯車、66…遊星歯車、67…中間歯
車、68…中間歯車、69…歯車、71…回転ドラム、
72…仕切部材、73、73’…左右旋回シリンダ室、
74、74’…ピストン、75、75’…ディスク、7
6、76’…歯車、77、77’…ディスク、78、7
8’…歯車、79…旋回受動歯車、80…ブレーキ軸、
81…左ブレーキ、81’…右ブレーキ、82…ブレー
キ筒、83…仕切部材、84、84’…左右シリンダ
室、85、85’…ピストン、86、86’、87、8
7’…ディスク、88、88’…歯車、90…歯車、9
1…第二中間歯車、92…第三中間歯車、95…回転
体、96…軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの回転を伝達する入力軸2
    と、該入力軸2から左右車軸に至る伝達経路中に設けた
    前記入力軸2の回転を入切させる左右クラッチ14、1
    4’および前記伝達経路中に設けた左右車軸の何れか一
    方の回転に旋回用の制動を与えるブレーキ27並びに前
    記伝達経路中に設けた左右車軸の何れか一方に旋回用の
    逆回転を伝達する逆転クラッチ26の夫々を有する伝動
    機構を設けたミッションケースにおいて、前記単一の
    レーキ27によって前記左右車軸のうちの選択された一
    方に制動を与えうるように構成し、前記単一の逆転クラ
    ッチ26によって前記左右車軸のうちの選択された一方
    逆回転を伝達しうるように構成すると共に、前記単一
    ブレーキ27および前記単一の逆転クラッチ26は同
    軸上に配置したことを特徴とする作業機の走行装置の伝
    動機構。
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