JPH0585166U - 携帯用電気機器のバンド取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グリップバンド取付部の構造を簡素化して作
業性を改善したビデオカメラのグリップバンド取付構造
を得るにある。 【構成】 ビデオカメラ本体１のグリップ側筐体１ａの
前後方向にグリップバンド８が装着されるバンド取付部
９とバンド挿入部１０とを形成し、上記バンド取付部９
にはバンド挿入孔９ａを形成すると共に、その内面側に
グリップバンド８の取付穴８ａが挿入されるバンド係止
ピン９ｂを突設し、上記バンド取付部９のバンド係止ピ
ン９ｂにグリップバンド８の取付穴８ａを挿入した後
に、筐体１ａの内部に組付けされたパワーユニット等の
側壁面でバンド係止ピン９ｂの先端部を押えてグリップ
バンド８の抜け出しを防止することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯用電気機器に係り、例えばビデオカメラ（カメラ一体型ビデオ テープレコーダ）等のバンド取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、例えばビデオカメラ本体の把持部には、キャリングストラップ兼用の グリップバンドが取付けられており、持ち運びを容易にすると共に、ビデオカメ ラにより撮影等をする場合は、カメラ本体のグリップ部を握る手がグリップバン ドにより押えられて安定した操作ができるようになっている。

【０００３】 ところで、上記バンド取付構造は、例えば、図３に示すように、グリップバン ド１５の一端側に固定用の取付け穴１５ａを形成し、ビデオカメラ本体の筐体に 設けた取付ボス部１６の突起１６ａに、グリップバンド１５の取付穴１５ａを係 合させ、固定板１７で押えて締付ネジ１８により固着したもの、あるいは、グリ ップバンドに位置決め穴を設けたり、グリップバンドを取付部に熱圧着した後に ネジ止めしているもの等が一般的である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のビデオカメラのグリップバンド取付構造では、取付 部の構造が複雑であり、しかもグリップバンド取付部の部品点数が多く作業工数 が増大してコスト高になる等の問題があった。

【０００５】 本考案の目的は、上記従来構造の課題を解決するために、バンド取付部の構造 を簡素化して作業性を改善した携帯用電気機器のバンド取付構造を得るにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案による携帯用電気機器のバンド取付構造は 、本体の側筐体にバンドが装着されるバンド取付部とバンド挿入部とを形成し、 上記バンド取付部にはバンド挿入孔を形成すると共に、その内面側にバンドの取 付穴が挿入されるバンド係止ピンを突設したことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

このような構成に基づいて、本考案のバンドを例えばビデオカメラ本体に取付 ける場合は、本体に筐体を組付ける前に、バンドの取付穴側を筐体のバンド挿入 部に通すと共に、バンド取付部のバンド挿入孔に通し、さらにバンドの取付穴を バンド係止ピンに挿入した後に、この筐体をビデオカメラ本体に組付けることに よりバンドの取付け作業が簡素化される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 尚、本実施例では本考案をビデオカメラに適用した例で説明するが、本考案は これに限定されるものではなく、ほかの携帯用電気機器に幅広く適用できること は勿論である。

【０００９】 図１は本考案の実施例が適用されたビデオカメラの側面図、図２は本考案によ るバンド取付構造を示す要部の断面図である。図において、１はビデオカメラ本 体、２はビューファインダ、３はカメラレンズ部、４はカメラレンズをズーミン グするズームボタン、５はマイク、６はバッテリー装着部、７は本体の筐体１ａ に設けたグリップ部等をそれぞれ示している。

【００１０】 上記ビデオカメラ本体１のグリップ部７側の筐体１ａには、所定の幅を有する キャリングストラップ兼用のグリップバンド８が装着されている。このグリップ バンド８は、図２に示すように、一端部に取付穴８ａが形成されていると共に、 中程及び他端部の片面には着脱自在な結着テープ８ｂが設けられている。また、 筐体１ａの前後方向には、グリップバンド８が装着されるバンド取付部９とバン ド挿入部１０が形成されている。

【００１１】 上記バンド取付部９にはバンド挿入孔９ａが形成されていると共に、その内面 側にグリップバンド８の取付穴８ａが挿入されるバンド係止ピン９ｂが突設され ている。そして、上記バンド取付部９のバンド係止ピン９ｂにグリップバンド８ の取付穴８ａを挿入した後に、このグリップバンド８がバンド係止ピン９ｂより 抜け出さないように、筐体１ａの内部に組付けされたパワーユニット等の側壁面 １１でバンド係止ピン９ｂの先端部が押えられるようになっている。なお、上記 バンド係止ピン９ｂの先端部は、グリップバンド８の取付け穴８ａが挿入し易い ように斜めにカットされている。

【００１２】 このような構成に基づいて、キャリングストラップ兼用のグリップバンド８を ビデオカメラ本体１のグリップ側の筐体１ａに取付ける場合は、まず、筐体１ａ を本体に組付ける前に、グリップバンド８の取付穴８ａ側を筐体１ａのバンド挿 入部１０の挿入孔１０ａに通すと共に、バンド取付部９のバンド挿入孔９ａに通 し、さらにグリップバンド８の取付穴８ａをバンド係止ピン９ｂに挿入した後に 、この筐体１ａをビデオカメラ本体１に組付けることによりグリップバンド８の 取付けがなされる。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案による携帯用電気機器のバンド取付構造で は、本体に筐体を組付ける前に、バンドの取付穴側を筐体のバンド挿入部に通す と共に、バンド取付部のバンド挿入孔に通し、さらにバンドの取付穴をバンド係 止ピンに挿入した後に、この筐体を本体に組付けてバンドの抜け止めを施すよう にしたので、バンドの取付け部品が削減されて取付けが作業が簡素化され、しか も従来構造のように熱圧着やネジ止め作業が不要であるから大幅なコスト低減を 図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例が適用されたビデオカメラの側
面図である。

【図２】本考案によるバンドの取付け構造を示す要部の
断面図である。

【図３】従来のバンド取付け構造を示す

【符号の説明】

１ ビデオカメラ本体 １ａ 筐体 ７ グリップ部 ８ グリップバンド ８ａ 取付穴 ９ バンド取付部 ９ａ バンド挿入部 ９ｂ バンド係止ピン １０ バンド挿入部 １０ａ バンド挿入孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体の側筐体にバンドが装着されるバン
   ド取付部とバンド挿入部とを形成し、上記バンド取付部
   にはバンド挿入孔を形成すると共に、その内面側にバン
   ドの取付穴が挿入されるバンド係止ピンを突設したこと
   を特徴とする携帯用電気機器のバンド取付構造。