JPH0585064B2 - - Google Patents

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JPH0585064B2
JPH0585064B2 JP63044531A JP4453188A JPH0585064B2 JP H0585064 B2 JPH0585064 B2 JP H0585064B2 JP 63044531 A JP63044531 A JP 63044531A JP 4453188 A JP4453188 A JP 4453188A JP H0585064 B2 JPH0585064 B2 JP H0585064B2
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JP
Japan
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card
cutout
slide plate
lock lever
lever
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JP63044531A
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Masami Kawada
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Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
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Publication of JPH0585064B2 publication Critical patent/JPH0585064B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はICカードのリーダライタに対する
適正な挿入状態を検出する検出機構に係り、特に
このICカードと電気的に接続を行つてICカード
に対する信号の授受を行うリーダライタへの適正
な位置を検出してICカードを固定保持するICカ
ードの適正挿入検出機構に関する。
〔従来の技術〕
今日、メモリやCPUの機能を有するICを内蔵
させてこれをカード状に構成したICカードが普
及されている。一般に、このICカードは、デー
タの読取りおよび書込みを行う手段として、カー
ドの外表面にICの電気接点を設け、これら電気
接点と接触してICカードへの電力の供給並びに
データ信号の授受を行うよう構成したリーダライ
タが使用されている。
この種のICカードは、メモリ容量の増大に伴
いその用途が拡大化され、個人的に使用する種々
のビジネスカードとしてのみならず、各種産業界
におけるプログラム制御システムのメモリ媒体と
しても簡便かつ有効に利用されている。このよう
に多用途化されるICカードは、その使用頻度が
増大されると共にその使用環境も外部的汚損や損
傷を受け易くなるため、電気接点を劣化させて適
正なデータ信号の授受を行うことができなくなる
難点がある。
このような観点から、空間に高周波電磁界や超
音波による振動エネルギの場を設け、この場のエ
ネルギを吸収、整流して直流電源とすることによ
つて、ICカードにおける内蔵電池または電力供
給用接点を不要にし、またリーダライタとの各種
データ信号等の授受には、アンテナやコイルのよ
うな結合器を使用すると共にこの結合器をICカ
ードの適所に埋設することにより、ICカードの
外部に露呈する全ての電気接点を省略し、ICカ
ードとリーダライタの電気的接続を非接触とした
ICカードシステムが提案されている(例えば、
特開昭58−154082号公報)。
このような非接触結合方式を採用するICカー
ドとリーダライタとの結合に際し、ICカードへ
の電力供給とデータ信号の入力とを効率的に行う
には、ICカードに設けた結合器とリーダライタ
に設けた結合器との位置整合が行わることが望ま
れる。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、このような非接触結合方式を採用する
ICカードとリーダライタとの結合に際し、リー
ダライタに対し適正な状態でICカードを挿入す
るため、ICカードの表裏とその挿入方向を判別
し得る表示をICカードに印刷し、一方リーダラ
イタ側にはICカードの適正な位置決めを行うた
めの挿入位置規定枠体を設ける等の手段を採用す
ることができる。
しかしながら、前述したようにICカードにリ
ーダライタへの適正な挿入を行うための印刷表示
がされていても、取扱者のミスにより不適正な挿
入が行わることもあり、このような場合にはリー
ダライタ側にICカードの適正な位置決め状態を
判別する手段が必要である。
さらに、リーダライタには、ICカードが適正
な位置決め状態になつた場合にのみ、この状態を
判別してICカードを移動不可能に固定保持する
手段を設け、これによりICカードへの電力の供
給およびデータ信号の授受を行うようにする必要
がある。
従つて、こらの判別手段や固定保持手段は、そ
れぞれ電気的、機械的もしくは光学的手段等を使
用して複雑な構成としなけばならず、この結果リ
ーダライタの製造コストが著しく増大する難点が
ある。
そこで、本発明の目的は、ICカードのリーダ
ライタに対し、ICカードを常に適正な一定方向
に挿入するための識別をより一層簡便なものとす
ると共に、ICカードの適正な挿入位置での位置
決めとその固定保持とを円滑にしかも簡便に達成
することができるICカードの構造およびこのIC
カードとリーダライタとの組合せを提供するにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
先の目的を達成するため、本発明に係るICカ
ードの適正挿入検出機構は、ICカードを所定位
置に挿入し、電力の受給と信号の授受を行うリー
ダライタに、ICカードの適正な挿入状態を検出
する手段を設けたICカードの検出機構において、
長手方向両側縁部のそれぞれ非対称位置に切欠部
を設けたICカードと、このICカードと信号の授
受を行うための結合器を有し該結合器に対しIC
カードを所定位置まで案内挿入する基板と、該基
板上に固定し保護蓋板とからなり、前記蓋板の上
面にICカードの先端と係合してICカードと共に
所定位置まで前進すると共に復帰通力を有するス
ライド板を設け、前記蓋板の一側縁部にICカー
ドが所定位置に達した際該ICカードの第1切欠
部と対応する位置に第1切除部を設けると共にス
ライド板板の一側縁部に切欠段部を設け、前記蓋
板の他側縁部にICカードが所定位置に達した際
該ICカードの第2切欠部に対応する位置に第2
切除部を設け、この第2除部に対応して復帰弾力
をもつて嵌入すべく一端に係止片を備えたロツク
レバーを前記蓋板上に枢支し、前記スライド板の
前進により前記ロツクレバーの他端に当接して該
ロツクレバーの係止片を前記第2切除部に嵌入す
べくスライド板の他側縁部に延長部を設け、さら
に復帰状態のスライド板の一側縁部に弾力的に当
接し、所定位置まで前進したスライド板の一側縁
部に係合する係合部を備えた復帰操作可能なレバ
ー部材を設けてICカードの装着部を構成するこ
とを特徴とする。
この場合、一端を前記保護蓋板上に枢動可能に
枢支し、他端に係合部を有すると共に前記スライ
ド板の一側縁部と係合する係合部を有すると共に
中間部に係合穴を穿設した補助ロツクレバーと、
中間部を枢動可能に枢支し一端に前記補助ロツク
レバーの係合穴と係合しかつ挿入状態のICカー
ドの第1切欠部と対応する第1切除部に弾力的に
嵌入するロツクピンを備え他端に操作部を有する
操作レバーと、前記補助ロツクレバーの係合部を
復帰状態のスライド板の一側縁部に弾力的に押圧
すべく前記操作レバーを一方向に回動付勢する弾
性部材とで構成すれば好適である。
〔作用〕
本発明に係るICカードの検出機構によれば、
長手方向両側縁部のそれぞれ非対称位置に切欠部
を設けたICカードの挿入動作により、このICカ
ードの先端がスライド板と係合し、スライド板と
共に所定位置まで前進する。
この場合、ICカードの一側縁部に設けた切欠
部と対応するスライド板と、蓋板にはそれぞれ切
欠部および切除部が設けてあるため、スライド板
が所定位置まで前進すると、復帰張力を有するス
ライド板の一側縁部を常時押圧している補助ロツ
クレバーの係合部は前記切除に没入すると共に、
前記補助レバーのロツクピンは切欠段部に侵入す
ると同時にICカードの一方の切欠部に嵌入する。
さらに、蓋板の他側縁部にもICカードの切欠
部と対応して切除部が設けてあり、前記スライド
板の他側縁部に設けらた延長部と、ロツクレバー
との当接で、このレバーの一部がICカードの他
側縁部の切欠部に嵌入する。
これにより、不適正な状態でのICカードは切
欠部が合わないため挿入不能となり、適正な状態
でのみ所定位置への挿入が可能となるため、IC
カードの機械的な検知が可能となり、かつその状
態での位置決めおよび固定保持を簡便かつ確実に
達成することができる。
〔実施例〕
次に、本発明に係る検出機構の実施例につき、
このICカードの使用に適したリーダライタとの
関係において、添付図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
第1図および第2図は本発明に係るICカード
の検出機構の一実施例示すものである。なお、本
発明において使用するICカードは、第4図およ
び第5図に示すように構成したものが適用され
る。
まず、第4図および第5図において、参照符号
10はICカードを示し、内部に単一もしくは複
数の半導体集積回路からなる記憶・演算素子で回
路構成したプリント回路12が設けられる。ま
た、このICカード10には、外部より電力の供
給を受けると共に所要のデータ信号を入力するた
めの空芯の入力コイル14と、スプリング回路1
2から外部へ所要のデータ信号を出力するための
空芯の出力コイル16が、それぞれプリント回路
から離間した適正位置に内蔵される。なお、これ
ら入力コイル14と出力コイル16とは、それぞ
れリード線18によつてプリント回路12と接続
されている。このように構成されるICカード1
0は、合成樹脂基体に予めプリント回路12、入
力コイル14、出力コイル16およびリード線1
8をそれぞれ収容し得るスペースをそれぞれ設け
ておき、これらスペースに対応する前記各部品を
実装した後、公知の積層法もしくは接合法により
合成樹脂被覆材を被覆して容易に成形することが
できる。
しかるに、本発明においては、前述した構成か
らなるICカード10の長手方向両側縁部にそれ
ぞれ第1、第2切欠部20,22を刻設したこと
を特徴とするものである。これら第1、第2切欠
部20,22は、互いに偏位させて非対称位置に
設けらている。このように、複数の切欠部20,
22を設けることにより、こら第1,第2切欠部
20,22内に機械的に接触嵌入し得る検出機構
を複数設けて、これによりICカード10の適正
状態を判別する位置検出を行うと共にICカード
10の機械的な固定保持を達成する。すなわち、
本実施例におけるICカード10においては、そ
れぞれ機能を異にする入力コイル14と出力コイ
ル16とが左右非対称に内蔵され、リーダライタ
に設けたそれぞれ対応する入出力手段と一定状態
の場合だけ適合する(ICカードの表側とリーダ
ライタへの挿入方向が決定される)ようになる。
従つて、例えばICカード10を適正な状態に反
し、裏側を表面にしたり、逆方向にしてリーダラ
イタへ挿入する場合には、ICカード10の最終
的な装着位置において、これら第1、第2切欠部
20,22と各検知機構とは適合せず、ICカー
ドの不適正状態を判別してその固定保持は行われ
ず、ICカード10は挿入開始位置まで返送され
る。
次に、前述した構成からなる本発明のICカー
ドに適合する検知機構を備えたリーダライタにつ
いて説明する。
まず、リーダライタの基本構成としては、第6
図に示すように、ICカード10の入力コイル1
4に対し電力データ信号とを供給するためのヘツ
ツドコア30と、ICカード10の出力コイル1
6からデータの読出しを行うための受信コイル3
2とを備え、前記ヘツドコア30はその一部に巻
回されたコイル34を介して駆動回路36に接続
され、また受信コイル32は受信回路38に接続
される。従つて、このように構成されるリーダラ
イタは、ヘツドコア30とICカードの入力コイ
ル14、受信コイル32とICカードの出力コイ
ル16とがそれぞれ適正に対向位置した場合に、
前記ICカード10にそれぞれ設けた第1、第2
切欠部20,22と対応するように検出機構を設
けることにより、ICカードの適正状態の判別と
ICカードの固定保持とを円滑かつ確実に達成す
ることができる。
第1図、第2図および第3図は、前述したIC
カード10の使用に好適な検出機構を備えたリー
ダライタの一実施例を示すものである。すなわ
ち、第1図および第2図はICカード装着部の要
部平面構造を示すものであつて、それぞれICカ
ード装着前と装着後の状態を示す。図において、
参照符号40はICカード10を所定位置に収納
保持するための挿入口部を示し、その下側には第
3図に示すように構成したガイド側板42,42
を有する基板44を備え、また上側には保護蓋板
46を備え、これら基板44と蓋板46とは適宜
結合具を介して固定配置される。蓋板46は、そ
の先端部にそれぞれ2つの切欠48,50が設け
られ、一方の切欠48に対してはヘツドコア30
が配置され、他方の切欠50は後述するスライド
板54の先端係止部52のガイド溝として形成す
る。
しかるに、スライド板54は、蓋板46の上面
に配置され、ICカード10の挿入方向と同方向
に複数のガイド溝56を穿設し、こらガイド溝5
6にそれぞれ蓋板46に固定した止めピン58を
嵌合して摺動自在に構成する。
この場合、スライド板54の一部と蓋板46の
一部にそれれぞれコイルばね60の各一端部を係
止することによりスライド板54に復帰張力を保
持させる。また、前記スライド板54の一側縁部
は、蓋板46の一縁部と略一致するように位置設
定する。この場合、蓋板46と基板44の一側縁
部には、ICカード10が完全に挿入された状態
において(第2図参照)、第1切欠部20が位置
する部分にそれぞれ第1切除部62および開口部
63を設け、この切除部62および開口部63に
対し外方からばね64の弾力により内方(ICカ
ード10の切欠部20内)へ嵌入するロツクピン
66を備えたレバー68を設ける。さらに、ロツ
クピン66によるICカード10の固定保持をよ
り一層確実にするため、前記ロツクピン66と連
動する補助ロツクレバー98が前記スライド板5
4の一側縁近傍に位置する保護蓋板46上に設け
られる。
すなわち、この補助ロツクレバー98は、その
略中位部にロツクピン66を遊嵌し、一端部を蓋
板46に対し止めピン100を介して枢着し、他
端下面に係合部である突起102を設け、この突
起102をスライド板54の一側縁に弾力的に当
接した構成からなる。
この場合、前記突起102が当接するスライド
板54の一側縁部に、スライド板54が前進して
ICカード10が所定の最先端位置まで達した際
(第2図)に、前記ロツクピン66の切欠部20
への嵌入を許容し得るようにばね64付勢力によ
り補助ロツクレバー98を内方へ偏位させる切除
部104を設ける。
このようにして、補助ロツクレバー98の他端
が内方へ大幅に偏位することにより、ICカード
10の第1切欠部20に対するロツクピン66の
固定保持を安定化することができる。しかも、ス
ライド板54が復帰位置にあるときは、前記補助
ロツクレバー98の突起102はスライド板54
の一側縁部に当接しており、この場合ロツクピン
66はICカードの挿入に際し、カード一側縁部
から離間した位置にあるため、ICカードを傷つ
けることはない。
一方、ICカード10の前記他方の第2切欠部
22と対応する蓋板46の他側縁部に第2切除部
84を設け、この第2切除部84に対し一端に係
止片86を備え、ばね88の弾力に抗して嵌入動
作するロツクレバー90を設ける。そして、この
ロツクレバー90の他端に設けた係止ピン92に
対し、スライド板54の延長部94に突設した係
止片96を対向配置する。このように構成するこ
とにより、ICカード10の先端がスライド板5
4の係止部52に係合してICカード10と共に
スライド板54が前進し、ICカード10が所定
の最先端位置まで達すると、前記スライド板54
の延長部94に設けた係止片96がロツクレバー
90の係止ピン92に当接して、これを押圧変位
すると同時にロツクレバー90の係止片86が
ICカード10の切欠部22に嵌入して、ICカー
ド10を両側から固定保持することができる。こ
の場合、リミツトスイツチ78を図示のように配
置して、そのアクチユエータ80を前記スライド
板54の延長部94の一部で操作するよう構成す
ることができる。そこで、もしICカード10に
前記第2切欠部22に相当するものが存在しない
場合は、前記ロツクレバー90の変位が阻止され
てスライド板54の前進も阻止され、この結果リ
ミツトスイツチ78は全く操作されることなく
ICカードの挿入を禁止することができる。
次に、ICカードが装着された状態を検出する
検出装置について説明する。この検出装置の一部
を構成するリミツトスイツチ78は、前記スライ
ド板54の他側縁部に設けられ、ICカード10
の挿入と共に協働するスライド板54の前進動作
でスライド板54の延長部94に設けられた係止
片96とロツクレバー90の係止ピン92とが当
接し、このロツクレバー90を時計廻りに枢動さ
せて係止片86をICカード10の第2切欠部2
2に嵌入し、この状態を電気的に検出するもので
ある。すなわち、ロツクレバー90の枢動動作で
第2図に示すように、このロツクレバー90がリ
ミツトスイツチ78のアクチユエータ80に当接
し、リミツトスイツチ78をON動作するとリー
ダライタの作動が開始され、同時に後述するカー
ド取出し手段であるエジエクトレバー82がロツ
クされる。しかるに、このリミツトスイツチによ
るICカード装着状態の検出は、ICカード10が
完全にリーダライタの適正な位置に装着した状態
を、このICカードの第1、第2切欠部20,2
2を機械的に検出した後に始めて電気的な検出が
可能となり、従来よりも一層ICカードのリード
ライトが確実なものとなり、さらにリードライト
中にはICカードは取出し不能とするインターロ
ツクが働き、誤操作を防止できる。
次に、ICカードの取出し装置およびその取出
し防止装置について第1図および第2図を基に説
明する。
第2図に示すように、ICカード取出し装置は、
ICカード装着部内に固定保持されたICカード1
0を取出すに際し、エジエクトレバー82を矢印
方向に押圧することにより、レバー68を外方へ
復帰させてロツクピン66をICカード10の第
1切欠部20およびスライド板54の切欠部70
より脱出解放することができ、スライド板54を
コイルばね60の弾力作用で、第1図に示すよう
にICカード10を係止したスライド板54を復
帰させるよう構成される。
更に詳しくは、基板44の側面に平行に矢印方
向にエジエクトレバー82がガイド溝110を止
めピン112に案内されて進退可能に設けられて
いる。また前記止めピン112の頭部とガイド溝
110の一端に設けた係止片114には、ばね1
16が張設され、前記エジエクトレバー82を外
側に向けて付勢している。さらにエジエクトレバ
ー82の侵入側先端には係止片118が形成さる
と共に、その内側には長溝120が穿設さてい
る。
そして、この長溝120に操作レバー68の操
作部124下方に値設したピン122が係合して
いる。
尚、この長溝120はICカード10を挿入の
際、スライド板54の移動で補助ロツクレバー9
8と共に操作レバー68が枢動してもエジエクト
レバー82に作用力を与えない範囲の長さに形成
されている。第2図に示すようにICカード10
が装着状態のときは、操作レバー68のピン12
2は前記長溝120の一端に当接状態となつてい
る。
従つて、エジエクトレバー82を矢印方向に押
圧すると操作レバー68は反時計廻りに枢動を始
める。同時に操作レバー68の枢動により補助ロ
ツクレバー98は止めピン100を中心にばね6
4の付勢力に抗して時計廻りに枢動する。
補助ロツクレバー98の枢動により、スライド
板54の切除部104内に係合していた補助ロツ
クレバー98の突起102は、前記切除部104
より脱出動作を開始する。
この場合、操作レバー68の前記枢動動作によ
り、これと連動して補助ロツクレバー98も枢動
する。いま、切除部104内の一側傾斜部に係止
している補助ロツクレバー98の突起102が離
脱直前まで移動した状態を考えると、この状態で
は操作レバー68の枢動動作によりロツクピン6
6もICカード10の第1切欠部20より離脱直
前の位置まで移動している。
さらに補助ロツクレバー98が枢動して突起1
02が外方に移動すると、この突起102に係止
している切除部104内の一側傾斜部に案内され
てスライド板54は復帰弾力により切除部104
の傾斜した分僅か後退移動する。
この僅かなスライド板54の後退移動によりス
ライド板54の延長部94に設けらた係止片96
はロツクレバー90の係止ピン92より離反する
方向に移動し、ロツクレバー90はばね88の作
用で反時計方向に回動してロツクレバー90の係
止片86をICカード10の第2切欠部22より
離反する。
従つて、補助ロツクレバー98の突起102が
切除部104より完全に脱出した時点ではロツク
レバー90の係止片86はICカード10の第2
切欠部22より離脱し、同時にロツクピン66も
ICカード10の第1切欠部20より離脱してお
り、ICカード10はスライド板54と共にICカ
ード挿入側にばね60の作用で挿入開始位置まで
返送され、取出し可能な状態となる。
次に、前述したエジエクトレバーとの関連にお
いて、ICカードの取出し防止折置について説明
する。
今、ICカード10をリーダライタのICカード
装着部内に適正な状態で装着し、機械的に固定保
持していても、ICカードと電気的接続を行つて
情報の読取りまたは書込み実行中に、不用意にエ
ジエクトレバー82を挿圧してしまうと、ICカ
ードが移動してしまい、電気的接続が切れてIC
カード内のメモリが消失し、またはシステムが破
壊されてしまうおそれがある。
そこで、ICカードのリードライト実行中は前
記エジエクトレバー82の動きをインターロツク
手段によりロツクするよう構成する。
すなわち、第1図、第2図に示すように、エジ
エクトレバー82先端の係止片118の対向する
位置にインターロツク手段である例えばソレノイ
ドの励磁で作動する駆動源126を配設する。こ
の駆動源126と前記エジエクトレバー82との
間に揺動可能なロツクレバー128を設ける。こ
のロツクレバー128は中央をピン130で枢支
され、その一端を前記駆動源126で進退作動す
る作動杆132と枢支し、他端部にはストパピン
134が植設される。さらに、前記ロツクレバー
128の他端はばね136で基板44側(前記係
止片118から逃げる方向)に付勢されている。
従つて、ICカード10が所定位置に装着され
ると、前述した通り、スライド板54の前進動作
との機械的な連動でロツクレバー90が枢動し、
これにより、リミツトスイツチ78が働き、この
信号によりリードライトの実行が開始されると同
時に、前記駆動源126のソレノイドの励磁で作
動杆132が後退する。この後退動作でロツクレ
バー128が揺動し、ストツパピン134が前記
イジエクトレバー82の係止片118直近位置に
位置する(第1図中2点鎖線の位置)。
これによつて、エジエクトレバー82の前進動
作は前記ストパピン134で阻止されロツク状態
となり、リーダライタの誤動作を確実に防止する
ことができる。
次に、ICカード排出時の飛出し防止装置につ
いて、第7図を基に説明する。すなわち、第2図
および第2図のA−A断面を示す第7図におい
て、ICカード10のリードライトの実行が完了
した場合、このカード10を取出すためエジエク
トレバー82が押圧すると、スライド板54およ
びICカード10のロツクが解除される。この解
除により、ICカード10はスライド板54を付
勢しているばねの弾力作用でカード挿入位置に戻
されるこになる。しかしながら、前記ICカード
10およびスライド板54はエジエクトレバー8
2の操作で急激に解放されるため、ICカード1
0は慣性力で外部に飛出し、破損する問題があ
る。
そこで、第7図に示すように基板44の蓋板4
6のほぼ中央に貫通角穴140を形成し、この穴
140内に一端を没入可能に、前記蓋板46の裏
面(ICカード側)に付勢手段である板ばね14
2を固着する。この板ばね142の先端は内方に
向けて付勢され、ICカード10の上面を軽く押
圧している。また、前記板ばねの先端は円弧状に
形成されているため、ICカードの表面が傷つけ
らることはない。
従つて、この板ばね142によりICカードの
飛出しは防止され、ICカードは排出時にも安全
に保護されることになる。
〔発明の効果〕
前述した実施例から明らかなように、本発明に
よれば、ICカードの長手方向両側縁部に切欠部
を設けることにより、このICカードをリーダラ
イタのICカード装着部へ挿入するに際し、ICカ
ードを復帰弾力を有するスライド板と共に前進さ
せ、所定位置で前記ICカードの切欠部にロツク
ピンが適合するよう構成することにより、ICカ
ードの挿入とその固定保持とを簡便かつ確実に達
成することができる。更に、ICカードの切欠部
により、ICカードの誤挿入に際しその所定装着
位置に達する以前での挿入禁止を行うことがで
き、これによりリーダライタの誤動作を確実に防
止することができる。
また、本発明に係るICカードの使用に好適な
リーダライタは、特にICカード装着部において、
スライド板と連動するレバーを設けることによ
り、簡単な構成で動作の安定した検知機構を低コ
ストに製造することができる。
なお、本発明におけるICカードの切欠部の形
状は、特に限定されることなく、例えば湾曲状ま
たは矩形状の凹部とするのが一般的である。ま
た、ICカードの内部構成についても、実施例に
限定されることなく種々の構成からなるICカー
ド等についても本発明を適用し得ることは勿論で
ある。
以上、本発明の好適な実施例について説明した
が、本発明は前述した実施例に限定されることな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲内において
種々の設計変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るICカードの適正挿入検
出機構に関する構成配置の一実施例であつて、
ICカード装着前の状態を示す要部平面図、第2
図はICカードの検出機構に関する構成配置の一
実施例であつて、ICカード装着後の状態を示す
要部平面図。第3図は第1図および第2図に示す
リーダライタに対するICカードの装着動作の説
明図、第4図は本発明に係るICカードの一実施
例を示す外観斜視図、第5図は第4図に示すIC
カードの平面図、第6図は本発明に係るICカー
ドとこれに対応するリーダライタとの基本構成を
示す概略説明図、第7図は第2図のA−A断面図
である。 10……ICカード、12……プリント回路、
14……入力コイル、16……出力コイル、18
……リード線、20,22……第1、第2切欠
部、30……ヘツドコア、32……受信コイル、
34……コイル、36……駆動回路、38……受
信回路、40……挿入口部、42……ガイド側
板、44……基板、46……保護蓋板、48,5
0……切欠、52……係止部、54……スライド
板、56……ガイド溝、58……止めピン、60
……コイルばね、62……第1切除部、63……
開口部、64……ばね、66……ロツクピン、6
8……レバー、70……切欠段部、72,74…
…スペース、78……リミツトスイツチ、80…
…アクチユエータ、82……エジエクトレバー、
84……第2切除部、86……係止片、88……
ばね、90……ロツクレバー、92……係止ピ
ン、94……延長部、96……係止片、98……
補助ロツクレバー、100……止めピン、102
……突起(補助ロツクレバーの係合部)、104
……切込部、106……切欠、110……ガイド
溝、112……止めピン、114……係止片、1
16……ばね、118……係止片、120……長
溝、122……ピン、124……操作部、126
……駆動源、128……ロツクレバー、130…
…ピン、132……作動杆、134……ストツパ
ピン、136……ばね、140……貫通角穴、1
42……板ばね。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ICカードを所定位置に挿入し、電力の受給
    と信号の授受を行うリーダライタに、ICカード
    の適正な挿入状態を検出する手段を設けたICカ
    ードの検出機構において、長手方向両側縁部のそ
    れぞれ非対称位置に切欠部を設けたICカードと、
    このICカードと信号の授受を行うための結合器
    を有し該結合器に対しICカードを所定位置まで
    案内挿入する基板と、該基板上に固定した保護蓋
    板とからなり、前記蓋板の上面にICカードの先
    端と結合してICカードと共に所定位置まで前進
    すると共に復帰弾力を有するスライド板を設け、
    前記蓋板の一側縁部にICカードが所定位置に達
    した際該ICカードの第1切欠部と対応する位置
    に第1切除部を設けると共にスライド板の一側縁
    部に切欠段部を設け、前記蓋板の他側縁部にIC
    カードが所定位置に達した際該ICカードの第2
    切欠部に対応する位置に第2切除部を設け、この
    第2切除部に対応して復帰弾力をもつて嵌入すべ
    く一端に係止片を備えたロツクレバーを前記蓋板
    上に枢支し、前記スライド板の前進により前記ロ
    ツクレバーの他端に当接して該ロツクレバーの係
    止片を前記第2切除部に嵌入すべくスライド板の
    他側縁部に延長部を設け、さらに復帰状態のスラ
    イド板の一側縁部に弾力的に当接し、所定位置ま
    で前進したスライド板の一側縁部と係合する係合
    部を備えた復帰操作可能なレバー部材を設けて
    ICカードの装着部を構成することを特徴とする
    ICカードの適正挿入検出装置。 2 前記レバー部材は、一端を前記保護蓋板上に
    枢動可能に枢支し、他端に係合部を有すると共に
    中間部に係合穴を穿設した補助ロツクレバーと、
    中間部を枢動可能に枢支し一端に前記補助ロツク
    レバーの係合穴と係合しかつ挿入状態のICカー
    ドの第1切欠部と対応する第1切除部に弾力的に
    嵌入するロツクピンを備え他端に操作部を有する
    操作レバーと、前記補助ロツクレバーの係合部を
    復帰状態のスライド板の一側縁部に弾力的に押圧
    すべく前記操作レバーを一方向に回動付勢する弾
    性部材とで構成してなる請求項1記載のICカー
    ドの適正挿入検出装置。
JP63044531A 1988-02-29 1988-02-29 Icカードの適正挿入検出装置 Granted JPH01219975A (ja)

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