JPH0584547A - 鋳物への断熱層形成方法 - Google Patents

鋳物への断熱層形成方法

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JPH0584547A
JPH0584547A JP3246170A JP24617091A JPH0584547A JP H0584547 A JPH0584547 A JP H0584547A JP 3246170 A JP3246170 A JP 3246170A JP 24617091 A JP24617091 A JP 24617091A JP H0584547 A JPH0584547 A JP H0584547A
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JP
Japan
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heat insulating
insulating layer
casting
forming
disappearance model
Prior art date
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Pending
Application number
JP3246170A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Morimoto
茂典 森本
Motofumi Omori
元文 大森
Yasuo Uosaki
靖夫 魚崎
Masahiko Shibahara
雅彦 芝原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0584547A publication Critical patent/JPH0584547A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳造工程において同時に断熱層を形成するこ
とにより、工程の簡略化および断熱層の密着性向上とを
図る。 【構成】 表面に凹凸を有するビーズ状の発泡消失模型
1表面に断熱層形成用のコート層2を形成し、これを乾
燥した後、上記発泡消失模型1を鋳型5内に埋設した状
態で金属溶湯7を発泡消失模型1と置換すべく鋳込むよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、鋳物への断熱層形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題に対する関心の高ま
りから、自動車に対しても排気ガスのクリーン化が強く
求められるようになってきている。
【0003】ところで、定常運転時における排気ガス浄
化は、三元触媒により十分行なわれているが、始動後、
系の暖気が完了するまでは、排気ガス温度が低く、触媒
反応が不活発なため、有害物質の排出量が多くなるとこ
ろから、初期エミッション低減が大きな課題となってき
ている。
【0004】そこで、上記課題に対処すべく、触媒の上
流側に位置する排気系に高い断熱効果を持たせることに
よって、触媒に至る前の排気ガス温度の低下を可及的に
抑制し、始動直後から反応に十分な温度の排気ガスを触
媒に送り込む方法が検討されている。
【0005】上記した排気系の断熱効果向上の方法の一
つとして、排気管内壁に、耐熱ホウロウ等からなる断熱
層を形成する方法があり、排気管内壁に厚さ数百μmの
断熱層を形成することで、排気管の暖気が不要となり、
始動直後の排気ガスと触媒との反応を十分確保できるこ
とがわかっている。
【0006】ところが、排気管は、鉄系の鋳造品で構成
されるのが通常であり、鋳造排気管内壁へ耐熱ホウロウ
等からなる断熱層を形成しようとする場合、鋳造排気管
の内壁にホウロウ等を塗布した後、高温で焼成するとい
う製造工程を必要とするため、製造コストが上昇するこ
と、又焼成時に高温域に製品(即ち、鋳造排気管)を保持
しなければならないため熱変形が生じ易いこと等の問題
を内包している。
【0007】なお、排気マニホールドの断熱性能を向上
させるために、マニホールド内壁にセラミックスを溶射
するようにしたものが、特開昭62ー197622号公
報に開示されているが、この場合にも、排気マニホール
ドを鋳造等により製造する工程と、セラミックス溶射工
程とを必要とするという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記のよ
うな不具合を解消することを課題としてなされたもので
あり、鋳造工程において同時に断熱層を形成することに
より、工程の簡略化および断熱層の密着性向上とを図る
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、表面に凹凸を有するビー
ズ状の発泡消失模型表面に断熱層形成用のコート層を形
成し、これを乾燥した後、上記発泡消失模型を鋳型内に
埋設した状態で金属溶湯を発泡消失模型と置換すべく鋳
込むようにしている。
【0010】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0011】即ち、金属溶湯が発泡消失模型と置換して
凝固する過程において、溶湯熱を利用して断熱層の焼成
が行なわれることとなる。また、断熱層形成用のコート
層は発泡消失模型表面の凹凸に食い込んだ状態で焼成さ
れることとなるため、鋳造品表面と断熱層とは高い密着
性を保持した状態で結合される。
【0012】
【発明の効果】本願発明によれば、表面に凹凸を有する
ビーズ状の発泡消失模型表面に断熱層形成用のコート層
を形成し、これを乾燥した後、上記発泡消失模型を鋳型
内に埋設した状態で金属溶湯を発泡消失模型と置換すべ
く鋳込むようにしているので、金属溶湯が発泡消失模型
と置換して凝固する過程において、溶湯熱を利用して断
熱層の焼成が行なわれることとなり、工程の簡略化が図
れるとともに、製品の熱変形を防止することもできると
いう優れた効果がある。
【0013】また、本願発明によれば、表面に凹凸を有
するビーズ状の発泡消失模型表面に断熱層形成用のコー
ト層を形成して、コート層が発泡消失模型表面の凹凸に
食い込んだ状態で焼成されるようにしたので、鋳造品表
面と断熱層とは高い密着性を保持した状態で結合される
こととなり、断熱層の耐久性向上に大いに寄与するとい
う優れた効果がある。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本願発明の実施
例を説明する。
【0015】本実施例においては、排気管の内壁に断熱
層を形成する場合について説明する。
【0016】まず、排気管鋳造用の発泡消失模型1をE
PSビーズを用いて成形し、組み立て接着した後、前記
発泡消失模型1の内壁に、下記表に示す組成の耐熱ホウ
ロウスリップを均一に塗布し、乾燥機を用いて、温度:
50℃、乾燥時間:3時間の条件で乾燥させて、発泡消
失模型1の内壁にホウロウコート層2を形成する。この
時、ホウロウコート層2は、図2に拡大図示するよう
に、発泡消失模型1の表面の凹凸に食い込んだ状態とな
っている。
【0017】
【表1】
【0018】しかる後、発泡消失模型1の全面にディッ
ピングにより耐火性塗型剤3を塗布し、乾燥機を用い
て、温度:50℃、乾燥時間:3時間の条件で乾燥させた
後、方案部4を接着し、鋳型を構成するフラスコ5内に
おいて鋳砂6中に埋設する。
【0019】上記の模型セット後に、FCD45組成の
鋳鉄溶湯7を方案部4から注湯することにより、鋳鉄溶
湯7を発泡消失模型1と置換させつつ凝固させることに
よって鋳造を行う。この時の鋳込温度は1350℃とさ
れる。
【0020】上記のような消失模型鋳造法では、消失模
型1の消失に高い熱量が消費されるため、凝固は非常に
速く進み、図4に示すように、表面部は、注湯後数十秒
で凝固を終了するが、凝固後における鋳鉄基地8の表面
部温度がホウロウ焼成下限温度である900℃に低下す
るまでに、約10分程度の時間があるため、この間にホ
ウロウ層は十分に焼成されて断熱層9となる(図3参
照)。
【0021】かくして得られた鋳造品(換言すれば、排
気管)においては、鋳鉄溶湯7が消失模型1と置換する
際に、断熱層9が鋳鉄基地8表面の凹凸に食い込んだ状
態で焼成されることとなるため、鋳鉄基地8表面と断熱
層9とは高い密着性を保持した状態で結合されることと
なる。
【0022】なお、本願発明は、上記実施例におけるよ
うに鋳鉄表面にホウロウ断熱層を形成する場合に限定さ
れるものではなく、消失模型鋳造法によって得られる鋳
造基地の表面温度が断熱層の焼成下限温度に低下するま
でに、断熱層焼成に要するに十分な時間が得られるもの
であれば、鋳造品の種類および断熱層の種類を適当に選
択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる鋳物への断熱層形成方法を実
施するための鋳型に消失模型をセットした状態を示す縦
断面図である。
【図2】図1における要部拡大図である。
【図3】本願発明にかかる鋳物への断熱層形成方法によ
り得られた鋳造品の要部拡大断面図である。
【図4】本願発明にかかる鋳物への断熱層形成方法にお
ける注湯後の鋳物表面温度の変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1は発泡消失模型、2はコート層、3は塗型材、5は鋳
型(フラスコ)、6は鋳砂、7は溶湯、8は鋳鉄基地、9
は断熱層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 7/16 7114−3G (72)発明者 芝原 雅彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸を有するビーズ状の発泡消失
    模型表面に断熱層形成用のコート層を形成し、これを乾
    燥した後、上記発泡消失模型を鋳型内に埋設した状態で
    金属溶湯を発泡消失模型と置換すべく鋳込むことを特徴
    とする鋳物への断熱層形成方法。
JP3246170A 1991-09-25 1991-09-25 鋳物への断熱層形成方法 Pending JPH0584547A (ja)

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JP3246170A JPH0584547A (ja) 1991-09-25 1991-09-25 鋳物への断熱層形成方法

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JPH0584547A true JPH0584547A (ja) 1993-04-06

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ID=17144557

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7652226B2 (en) 2003-11-14 2010-01-26 Nippon Sheet Glass Company, Limited Electrically heated window glass
CN104275435A (zh) * 2014-07-03 2015-01-14 渠县金城合金铸业有限公司 一种高精度消失模铸钢涂料
CN106541109A (zh) * 2016-10-14 2017-03-29 石嘴山市华兴源机械设备有限公司 电石炉复合型出炉嘴及制备方法

Cited By (4)

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US7652226B2 (en) 2003-11-14 2010-01-26 Nippon Sheet Glass Company, Limited Electrically heated window glass
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