JPH0584080B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子部品を実装し接着剤等を加熱硬
化したプリント基板を冷却しつつ半田槽に移載す
る装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、チツプ型電子部品の実装工程は、第１図
で示す様に、チツプ型部品をプリント基板に実装
する本体部１と、チツプ型電子部品を仮止めする
ための接着剤を熱硬化させるためのヒーター部２
と、プリント基板を冷却するためのフアンを設け
たコンベア部３と、プリント基板の実装面を下方
にするための、プリント基板反転装置４と、プリ
ント基板を高密度実装用傾斜噴流半田槽に搬入す
るための、垂直方向に摺動可能なコンベア部５と
から構成されている。

このような構成においては、プリント基板を冷
却するために、非常に長いラインが必要となり、
作業性が悪くライン長を短かくする場合、プリン
ト基板温度が下がらず半田付に悪影響を与える。
さらに、コンベア部５はプリント基板を一枚ずつ
しか半田槽に搬入できず、搬送タクトが遅くなる
という問題がある。

発明の目的 本発明は、上記従来の欠点を解消するものであ
り、構成を簡素化するものである。

発明の構成 本発明のプリント基板冷却移載装置は、プリン
ト基板を一定ピツチ毎に多層式に収納し垂直方向
に上下可能な棚状のプリント基板のストツカー部
と、プリント基板を冷却するため、上記ストツカ
ーの側壁に設けられた冷却フアンと、所定位置ま
で降下したプリント基板を取出すためのプリント
基板押出し装置と、プリント基板を傾斜が任意に
設定された半田槽の搬送コンベアに沿う様、垂直
方向に摺動しつつ、回動可能なコンベア部とから
構成されており、半田槽の傾斜コンベアにより生
じる段差を利用してプリント基板を収納しかつ冷
却するため、ラインが非常に短縮化できると同時
に、搬送タクトが短かくできる。

実施例の説明 以下本発明の一実施例について図面第２図、第
３図、第４図を参照し重に第２図を中心に構成を
説明する。第２図は、本実施例の正面図、第３図
は平面図、第４図は右側面図であり、第３図の６
はプリント基板保持具であり、第４図におけるチ
エーン７に一定間隔で水平に設けられており、プ
リント基板の両端を保持する、チエーン７は、モ
ータ８により、ギア９、ギア１０を介して、スプ
ロケツト１１により上下方向に一定ピツチづつ駆
動され、プリント基板１２を一定間隔にストツク
することを可能とする。

１３はフアンであり、ブラケツト１４によりス
トツカ１５の側面に設けられ、ストツカ１５にあ
るプリント基板１２を冷却する。１６はストツパ
であり、ストツカ１５に平行に設けられ前工程の
コンベア１７より送られたプリント基板１２の位
置を規定するものである。

１８はシリンダであり、本体フレーム１９にブ
ラケツト２０により固定され、ストツカ１５の最
下段にあるプリント基板１２を、第４図に示す移
載コンベア２１に送り出すものである。

２２はブロツクであり、本体フレーム１９より
垂直に設けられた２本のシヤフト２３によりガイ
ドされモータ２４により、第４図のスプロケツト
２５、チエーン２６、スプロケツト２７を介し
て、上下に可動である。

２８は、おもりであり、ブロツク２２とのバラ
ンスをとつている。第４図に示す移載コンベア２
１はブロツク２２に設けられたシヤフト２９によ
り揺動可能に取りつけられ、かつレール３０はシ
ヤフト２９に沿い移動可能である。

第３図の３１はベルトであり、ブロツク２２に
取付けられたモータ３２により、プーリを介して
レール３０の上に回転しプリント基板１２を搬送
する。３３はシヤフトであり、モータ３２の回転
をレール３０側に伝えるものである。

３４はローラであり、レール３０にブラケツト
３５を介して設けられ、本体フレーム１９に垂直
に設けられたシヤフト３６に取付けられた摺動可
能なストツパ３７に当接することにより、移載コ
ンベア２１をシヤフト９を中心に揺動させ、任意
に傾けることが可能である。３８はバネでありレ
ール３０とブロツク２２の間に取付けられ、レー
ル３０をブロツク２２に設けられたストツパ３９
に押し付け、ローラ３４とストツパ３７が当接し
ない時は移載コンベア２１を水平に保つ。

４０，４１，４２，４３，４４はプリント基板
の有無を検出する検出器である。

以下、本実施例の動作について説明する。

前工程よりストツカ１５に送られてきたプリン
ト基板には、プリント基板保持具６に保持された
状態で一定間隔下降する。フアン１３は、一定間
隔にストツクされたプリント基板２を強制空冷す
る。

プリント基板１２がストツカ１５の最下段に来
た時シリンダ１８により、プリント基板１２は移
載コンベア２１に押し出される。

次に移載コンベア２１はプリント基板１２を保
持した状態で上昇し、まずローラ３４がストツパ
３７に当り移載コンベア２１は、シヤフト２９を
中心に傾く。所定の角度に傾いた時、移載コンベ
ア２１の上昇を停止し、ベルト搬送によりプリン
ト基板１２を次工程の自動半田付装置に送り込
む。

以下、同様の動作を繰返し、プリント基板１２
を自動半田付装置４５に逐次送り込む。

発明の効果 以上のように本発明では、プリント基板を多段
にストツクし、ここに冷却用フアンを設けること
により、設備のライン長さを短かくすることがで
き、さらに揺動可能な、移載コンベアを併設し高
密度実装に有効な傾斜型の自動半田付装置へのプ
リント基板の供給時間を短縮し、その実用的効果
は大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のチツプ型電子部品の実装工程の
正面図、第２図は本発明の一実施例におけるプリ
ント基板冷却移載装置の正面図、第３図は同平面
図、第４図は同右側面図である。 ６……プリント基板保持具、１３……フアン、
１８……シリンダー、２１……移載コンベア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プリント基板を水平に保持するプリント基板
   保持具と、このプリント基板保持具を所定間隔に
   保持し、垂直方向に可動なチエーンと、このチエ
   ーンを駆動する駆動源を有するストツカと、この
   ストツカの側面に設けられ、前記プリント基板
   を、水平方向に移動させるシリンダと、前記スト
   ツカに近接して設けられ、垂直に摺動可能なブロ
   ツクと、このブロツクを上下する駆動源と、前記
   ブロツクに水平方向に設けられた軸を中心として
   揺動可能に取付けられ、前記プリント基板を搬送
   する搬送体と、この搬送体を駆動する駆動源を持
   つ移載コンベアとからなるプリント基板冷却移載
   装置。