JPH0583989U - 感温スイッチ - Google Patents

感温スイッチ

Info

Publication number
JPH0583989U
JPH0583989U JP3085192U JP3085192U JPH0583989U JP H0583989 U JPH0583989 U JP H0583989U JP 3085192 U JP3085192 U JP 3085192U JP 3085192 U JP3085192 U JP 3085192U JP H0583989 U JPH0583989 U JP H0583989U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
magnetic
contact
case
soft magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3085192U
Other languages
English (en)
Inventor
康之 平林
貴俊 大山
尋之 宗野
重男 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP3085192U priority Critical patent/JPH0583989U/ja
Publication of JPH0583989U publication Critical patent/JPH0583989U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードスイッチを使用せずに、感温磁性体と
磁石体との吸引力を利用して接点部品間のオン、オフを
行うようにして、小型化、構造の簡略化を図る。 【構成】 円筒状非磁性金属ケース1と、円環状軟磁性
体6及びこの内側に固着されたガラス7で互いに絶縁さ
れた接点部品5A,5Bからなるベース部8との接合体
内に、接点機能を有する磁石体2を移動自在に内蔵し、
さらに前記磁石体を前記接点部品に当接する方向又は離
れる方向に吸引する感温フェライト12を前記ケースに
取り付けるとともに、前記ベース部の前記円環状軟磁性
体6を前記金属ケース開口部に接合することにより当該
開口部を密封する構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、感温磁性体のキュリー温度を利用した感温スイッチに係り、とくに リードスイッチを使用しない型式の小型の感温スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リードスイッチと、この周囲に装着された2個の環状永久磁石と、該2 個の環状永久磁石間に配置された環状感温磁性体とからなる感温スイッチは周知 であり、特開昭61−71522号等の従来技術の説明等で開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述のリードスイッチを用いた感温スイッチには、以下に述べるよ うな欠点があった。 (1) リードスイッチは、一対の磁性線をガラス管から互いに反対方向に導出 する構造となるため、スイッチ全長が長くなり、かつ1個の感温磁性体と2個の 永久磁石が必要で小型化が困難であり、コスト低減も難しい。 (2) 電流容量は使用するリードスイッチにより決まり、0.5A程度であり 、電流容量を大きくすることが困難である。大電流を流すとリードスイッチの磁 性線自身による磁界が発生し、接点の開閉に支障が生じるので大電流の通電には 不向きである。
【0004】 本考案は、上記の点に鑑み、リードスイッチを使用せずに、感温磁性体と磁石 体との吸引力を利用して接点部品間のオン、オフを行うようにして、小型化、構 造の簡略化、原価低減を図った感温スイッチを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の感温スイッチは、円筒状非磁性金属ケー スと、円環状金属体及び該円環状金属体内側に固着された絶縁体で互いに絶縁さ れた複数の接点部品からなるベース部との接合体内に、接点機能を有する磁石体 を移動自在に内蔵し、さらに前記磁石体を前記接点部品に当接する方向又は離れ る方向に吸引する感温磁性体を前記ケース内部若しくは外部に又は当該ケースを 貫通する如く配設するとともに、前記ベース部の前記円環状金属体を前記金属ケ ース開口部に接合することにより当該開口部を密封した構成としている。
【0006】
【作用】
本考案の感温スイッチは、円筒状非磁性金属ケース内に接点機能を持つ磁石体 を移動自在に設け、感温磁性体に対する該磁石体の吸引(吸着)又は離反動作に よりケース側に取り付けた接点部品間を短絡もしくは開放してスイッチのオン、 オフを行うようにしている。従って、従来のリードスイッチを用いた感温スイッ チのように、2個の永久磁石間に感温磁性体を配置した複雑な構成は不要となり 、小型化、構造の簡略化及び原価低減が図れる。また、小型化に伴う感温磁性体 の熱容量の減少によって、温度検出を迅速かつ高感度で行うことができる。さら に、接点部品を絶縁保持した円環状金属体と円筒状非磁性金属ケースとの密封、 接合が容易なため、ケースとベース部からなる接合体で接点部分を気密封止でき 、信頼性の高い構造を容易に実現できる。また、リードスイッチを用いないため 、接点機能をもつ磁石体と接点部品の電流容量に配慮することで数アンペア以上 の電流容量を確保することも可能となる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案に係る感温スイッチの実施例を図面に従って説明する。
【0008】 図1乃至図3は本考案の第1実施例を示す。これらの図において、1はアルミ ニウム、洋白、銅、しんちゅう、ステンレス等の有底円筒状非磁性金属ケースで あり、その内部に希土類磁石、フェライト磁石等の円柱状永久磁石10の表面に 金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料11をめっき等で被着形成した磁石 体2が上下移動自在に収納されている。また、鉄、ニッケル合金等の軟磁性リー ド3の先端に金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料4をかしめ等で固着一 体化した軟磁性接点部品5A,5Bを、円環状金属体としての円環状軟磁性体6 に挿通し、該円環状軟磁性体6の内側に充填された絶縁体としてのガラス7で互 いに絶縁状態にて当該円環状軟磁性体6に固定することでベース部8が構成され る。また、非磁性金属ケース1の底部(閉塞端面)内側には感温磁性体としての 円柱状感温フェライト12が接着剤等で固着されている。そして、前記ベース部 8は前記軟磁性接点部品5A,5Bの先端部分が前記磁石体2に対向するように して前記ケース1の開口側に固定される。すなわち、ベース部8の円環状軟磁性 体6を前記ケース1の開口部に圧入、もしくは圧入と溶接等を併用して接合する ことで前記ケース開口を密封する。
【0009】 なお、磁石体2は着磁方向が当該磁石体の移動方向と同一であり、例えば軟磁 性接点部品5A,5Bに対向する部分がS極、反対面がN極となっている。
【0010】 以上の第1実施例の構成において、感温フェライト12が持つ固有のキュリー 温度よりも周囲温度が低い状態では、感温フェライト12は強磁性を保持してお り、軟磁性接点部品5A,5Bや円環状軟磁性体6側と磁石体2のS極との間の 磁気吸引力よりも感温フェライト12と磁石体2のN極との間の磁気吸引力の方 が勝り、この結果、磁石体2は感温フェライト12に吸引され、図1のごとく感 温フェライト12に当接した状態となり、スイッチオフ状態である。
【0011】 周囲温度が、感温フェライト12のキュリー温度以上に高くなると、感温フェ ライト12は常磁性体となって強磁性を失うから、磁石体2は軟磁性接点部品5 A,5Bや円環状軟磁性体6側との間の磁気吸引力で図2のように軟磁性接点部 品5A,5Bの良導電性金属材料4に対し、磁力による一定接触圧で接触し、こ の結果、接点部品5A,5B間が磁石体2で短絡され、スイッチオン状態となる 。この際、前記円環状軟磁性体6は前記磁石体2を前記軟磁性接点部品側へ吸引 する力を増すので、感温スイッチの耐衝撃性を改善することができる。
【0012】 上記第1実施例の構成によれば、感温フェライト12と磁石体2との間の吸引 力のキュリー温度による変化を利用して接点部品間をオン、オフするので、構造 が簡単であり、またリードスイッチのようにガラス管封止を行う場合に比べ、製 造容易で、しかも磁石体2や接点部分を熱で劣化させる恐れが無い。さらに、ベ ース部8の円環状軟磁性体6が非磁性金属ケース1へのベース部8の密封機能と 共に磁石体2を接点部品5A,5B側に吸引する機能を果すため、耐衝撃性も改 善することができる。
【0013】 図4及び図5は本考案の第2実施例を示す。これらの図において、1Aはアル ミニウム、洋白、銅、しんちゅう、ステンレス等の有底円筒状非磁性金属ケース であり、その内部に希土類磁石、フェライト磁石等の円柱状永久磁石10の表面 に金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料11をめっき等で被着形成した磁 石体2が上下移動自在に収納されている。また、良導電性金属材料15をめっき 等で被着形成した鉄、ニッケル合金等の軟磁性リード3Aからなる接点部品5C ,5Dを、円環状金属体(非磁性又は軟磁性)6Aに挿通し、該円環状金属体6 Aの内側に充填された絶縁体としてのガラス7で互いに絶縁状態にて当該円環状 金属体6Aに固定することでベース部8Aが構成される。また、非磁性金属ケー ス1Aの底部(閉塞端面)内側には鉄等の軟磁性円板20が接着剤等で固着され 、前記ベース部8A上には感温磁性体としての円環状感温フェライト21が前記 ガラス7又は別の接着剤等で固着されている。そして、前記ベース部8Aは前記 接点部品5C,5Dの先端部分が前記磁石体2に対向するようにして前記ケース 1Aの開口側に固定される。すなわち、ベース部8Aの円環状金属体6Aを前記 ケース1Aの開口部に圧入、もしくは圧入と溶接等を併用して接合することで前 記ケース開口を密封する。
【0014】 なお、磁石体2は着磁方向が当該磁石体の移動方向と同一であり、例えば接点 部品5C,5Dに対向する部分がS極、反対面がN極となっている。
【0015】 以上の第2実施例の構成において、感温フェライト21が持つ固有のキュリー 温度よりも周囲温度が低い状態では、感温フェライト21は強磁性を保持してお り、磁石体2のN極と軟磁性円板20との間の磁気吸引力よりも磁石体2のS極 と感温フェライト21との間の磁気吸引力が勝り、図4の如く磁石体2は接点部 品5C,5Dに対し、磁力による一定接触圧で接触し、この結果、接点部品5C ,5D間が磁石体2で短絡され、スイッチオン状態となっている。
【0016】 周囲温度が、感温フェライト21のキュリー温度以上に高くなると、感温フェ ライト21は常磁性体となって強磁性を失うから、図5のように磁石体2は非磁 性金属ケース1Aの内側に固着された軟磁性円板20に吸着し、スイッチオフ状 態となる。
【0017】 この第2実施例の場合には、感温フェライト21のキュリー温度より低い温度 でオン、キュリー温度以上の温度でオフとなる感温スイッチが得られる。その他 の作用効果は前述の第1実施例と同様である。
【0018】 図6乃至図8は本考案の第3実施例を示す。これらの図において、1Bはアル ミニウム、洋白、銅、しんちゅう、ステンレス等の有底円筒状非磁性金属ケース であり、その内部に希土類磁石、フェライト磁石等の円柱状永久磁石10の表面 に金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料11をめっき等で被着形成した磁 石体2が上下移動自在に収納されている。また、鉄、ニッケル合金等の軟磁性リ ード3の先端に金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料4をかしめ等で固着 一体化した軟磁性接点部品5A,5Bを、円環状金属体としての円環状軟磁性体 6に挿通し、該円環状軟磁性体6の内側に充填された絶縁体としてのガラス7で 互いに絶縁状態にて当該円環状軟磁性体6に固定することでベース部8Bが構成 される。また、非磁性金属ケース1Bの底部(閉塞端面)外側には感温磁性体と しての円板状感温フェライト22が接着剤等で固着されている。そして、前記ベ ース部8Bは前記軟磁性接点部品5A,5Bの先端部分が前記磁石体2に対向す るようにして前記ケース1Bの開口側に固定される。すなわち、ベース部8Bの 円環状軟磁性体6を前記ケース1Bの開口部に圧入、もしくは圧入と溶接等を併 用して接合することで前記ケース開口を密封する。
【0019】 以上の第3実施例の構成において、感温フェライト22が持つ固有のキュリー 温度よりも周囲温度が低い状態では、感温フェライト22は強磁性を保持してお り、軟磁性接点部品5A,5Bや円環状軟磁性体6側と磁石体2のS極との間の 磁気吸引力よりも感温フェライト22と磁石体2のN極との間の磁気吸引力の方 が勝り、この結果、磁石体2は感温フェライト22に吸引され、図6のごとくケ ース底壁に当接した状態となり、スイッチオフ状態である。
【0020】 周囲温度が、感温フェライト22のキュリー温度以上に高くなると、感温フェ ライト22は常磁性体となって強磁性を失うから、磁石体2は軟磁性接点部品5 A,5Bや円環状軟磁性体6側との間の磁気吸引力で図7のように軟磁性接点部 品5A,5Bの良導電性金属材料4に対し、磁力による一定接触圧で接触し、こ の結果、接点部品5A,5B間が磁石体2で短絡され、スイッチオン状態となる 。この場合も、前記円環状軟磁性体6は前記磁石体2を前記軟磁性接点部品側へ 吸引する力を増すので、感温スイッチの耐衝撃性を改善することができる。
【0021】 この第3実施例は、感温フェライト22が非磁性金属ケース1Bの外部に配置 、固定されていることを除けば、前述第1実施例と同様の作用効果を得ることが できる。
【0022】 図9乃至図10は本考案の第4実施例を示す。これらの図において、円柱状磁 石体2Aは円柱状永久磁石10Aの一方の端面に感温フェライト30を接着等で 接合一体化したものであり、感温フェライト30の軟磁性接点部品5A,5Bに 対向する表面部分には金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料31がめっき 等で被着形成されている。そして、感温フェライト30が一体化された磁石体2 Aは、有底円筒状非磁性金属ケース1C内に上下移動自在に収納されている。ま た、鉄、ニッケル合金等の軟磁性リード3の先端に金、銀、ニッケル、銅等の良 導電性金属材料4をかしめ等で固着一体化した軟磁性接点部品5A,5Bを、円 環状金属体としての円環状軟磁性体6に挿通し、該円環状軟磁性体6の内側に充 填された絶縁体としてのガラス7で互いに絶縁状態にて当該円環状軟磁性体6に 固定することでベース部8Cが構成され、該ベース部8Cは前記軟磁性接点部品 5A,5Bの先端部分が前記感温フェライト30に対向するようにして前記ケー ス1Cの開口側に固定される。すなわち、ベース部8Cの円環状軟磁性体6を前 記ケース1Cの開口部に圧入、もしくは圧入と溶接等を併用して接合することで 前記ケース開口を密封する。さらに、非磁性金属ケース1Cの底部(閉塞端面) 外側には鉄等の円板状軟磁性体32が接着剤等で固着されている。
【0023】 なお、磁石体2Aは着磁方向が当該磁石体の移動方向と同一であり、例えば軟 磁性接点部品5A,5Bに対向する部分がS極、反対面がN極となっている。
【0024】 以上の第4実施例の場合、感温フェライト30が持つ固有のキュリー温度より も周囲温度が低い状態では、感温フェライト30は強磁性を保持しており、軟磁 性接点部品5A,5Bや円環状軟磁性体6側と磁石体2AのS極との間の磁気吸 引力が強く、図9の如くスイッチオン状態となり、逆に周囲温度が、感温フェラ イト30のキュリー温度以上に高くなると、感温フェライト30は常磁性体とな って強磁性を失うから、磁石体2Aは円板状軟磁性体32側に吸引され、図10 のごとくケース底壁に当接した状態となり、スイッチオフ状態となる。
【0025】 図11乃至図13は本考案の第5実施例を示す。これらの図において、有底円 筒状非磁性金属ケース1Bの閉塞側端面寄り端部(上部)の外周には円環状感温 フェライト35が接着剤等で固着されている。非磁性金属ケース1B内部の構造 やベース部8B等は前述の第3実施例と同様である。
【0026】 この第5実施例の場合も、第3実施例と同様に、感温フェライト35が持つ固 有のキュリー温度よりも周囲温度が低い状態では、図11のようにスイッチオフ 、逆に周囲温度が、感温フェライト22のキュリー温度以上に高くなると、図1 2のようにスイッチオンとなる。
【0027】 図14及び図15は本考案の第6実施例を示す。これらの図において、有底円 筒状非磁性金属ケース1Dの内部に、良導電性金属材料をめっき等で被着形成し た磁石体2が上下移動自在に収納されている。また、銅等の良導電性金属材料1 5をめっき等で被着形成した鉄、ニッケル合金等の軟磁性リード3Aからなる接 点部品5C,5Dを、円環状金属体(非磁性又は軟磁性)6Aに挿通し、該円環 状金属体6Aの内側に充填された絶縁体としてのガラス7で互いに絶縁状態にて 当該円環状金属体6Aに固定することでベース部8Dが構成される。また、非磁 性金属ケース1Dの開口寄り位置(接点部品5C,5Dの先端をちょうど取り囲 む位置)の外周には感温フェライト40が接着剤等で固着され、当該ケース1D の底部(閉塞端面)外側には鉄等の軟磁性円板41が接着剤等で固着されている 。そして、前記ベース部8Dは前記接点部品5C,5Dの先端部分が前記磁石体 2に対向するようにして前記ケース1Dの開口側に固定され、ケース開口を密封 する。
【0028】 以上の第6実施例の場合、感温フェライト40が持つ固有のキュリー温度より も周囲温度が低い状態では、感温フェライト40は強磁性を保持しており、磁石 体2のN極と軟磁性円板41との間の磁気吸引力よりも磁石体2のS極と感温フ ェライト40との間の磁気吸引力が勝り、図14の如く磁石体2は接点部品5C ,5Dに対し、磁力による一定接触圧で接触し、この結果、接点部品5C,5D 間が磁石体2で短絡され、スイッチオン状態となっている。
【0029】 周囲温度が、感温フェライト40のキュリー温度以上に高くなると、感温フェ ライト40は常磁性体となって強磁性を失うから、図15のように磁石体2は非 磁性金属ケース1Dの外側に固着された軟磁性円板41に吸引され、スイッチオ フ状態となる。
【0030】 図16は本考案の第7実施例を示す。この図において、1Eはアルミニウム、 洋白、銅、しんちゅう、ステンレス等で形成された両側に開口を有する円筒状非 磁性金属ケースであり、該ケース1Eの一方の開口を気密に閉塞するようにテー パー付き円柱状感温フェライト45が圧入や接着剤を併用することで固着一体化 されている。そして、非磁性金属ケース1Eの内部に、良導電性金属材料をめっ き等で被着形成した磁石体2が上下移動自在に収納される。また、鉄、ニッケル 合金等の軟磁性リード3の先端に金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料4 をかしめ等で固着一体化した軟磁性接点部品5A,5Bを、円環状金属体として の円環状軟磁性体6に挿通し、該円環状軟磁性体6の内側に充填された絶縁体と してのガラス7で互いに絶縁状態にて当該円環状軟磁性体6に固定することでベ ース部8Eが構成される。そして、前記ベース部8Eは前記軟磁性接点部品5A ,5Bの先端部分が前記磁石体2に対向するようにして前記ケース1Eの他方の 開口側に固定される。すなわち、ベース部8Eの円環状軟磁性体6を前記ケース 1Eの開口部に圧入、もしくは圧入と溶接等を併用して接合することで前記ケー ス開口を密封する。
【0031】 この第7実施例の場合、ケース1Eが両側に開口を有するパイプ状のものでよ く、ケースの製造がさらに容易となる。その他の作用効果は前述の第1実施例と 同様である。
【0032】 図17は本考案における磁石体及び接点部品の変形例を示す。この図に示すよ うに、磁石体2は、希土類磁石、フェライト磁石等の円柱状永久磁石10の表面 に金、銀、ニッケル、銅等の良導電性金属材料のキャップ(又は薄板)50をか しめ、圧入等で固着した構造を採用でき、また、軟磁性接点部品5A,5Bとし て、鉄ニッケル合金等の軟磁性リード3の先端部分に金、銀、ニッケル、銅めっ き等により良導電性金属材料51を被膜として被着形成したものを採用しても差 し支えない。その他の部分の構成は、各実施例で述べた構造を採用できる。
【0033】 上記各実施例では円筒状非磁性金属ケースの一面に一対の接点部品を配置した が、ケース一面に3本以上の接点部品を配置する構造も可能である。
【0034】 さらに、各実施例において、円筒状非磁性金属ケースとベース部との接合体内 に非酸化性ガス(窒素ガス、不活性ガス)を封入したり真空にして、磁石体及び接 点部品の先端部分を含む接合体内部を気密封止する構造を採用すれば、接点寿命 を長くするのに有効である。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の感温スイッチによれば、次の通りの効果を得る ことができる。 (1) 円筒状非磁性金属ケース内に接点機能を持つ磁石体を移動自在に設け、 感温磁性体に対する該磁石体の吸引(吸着)又は離反動作によりケース側に取り 付けた接点部品間を短絡もしくは開放してスイッチのオン、オフを行うようにし ている。従って、従来のリードスイッチを用いた感温スイッチのように、2個の 永久磁石間に感温磁性体を配置した複雑な構成は不要となり、小型化、構造の簡 略化及び原価低減が図れる。また、接点部品はケースの一方からだけ引き出す構 造とすることが可能で、基板等への装着にも便利である。 (2) 小型化に伴う感温磁性体の熱容量(体積)の減少によって、温度検出を 迅速かつ高感度で行うことができる。 (3) 接点部品を絶縁保持した円環状金属体と円筒状非磁性金属ケースとの密 封、接合が容易なため、接点部分を気密封止でき、製造容易で、信頼性の高い構 造を容易に実現できる。 (4) リードスイッチを用いないため、接点機能をもつ磁石体と接点部品の電 流容量に配慮することで数アンペア以上の電流容量を確保することも可能となる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る感温スイッチの第1実施例であっ
てスイッチオフ状態を示す正断面図である。
【図2】同じくスイッチオン状態を示す正断面図であ
る。
【図3】第1実施例の外観を示す斜視図である。
【図4】本考案の第2実施例であってスイッチオン状態
を示す正断面図である。
【図5】同じくスイッチオフ状態を示す正断面図であ
る。
【図6】本考案の第3実施例であってスイッチオフ状態
を示す正断面図である。
【図7】同じくスイッチオン状態を示す正断面図であ
る。
【図8】第3実施例の外観を示す斜視図である。
【図9】本考案の第4実施例であってスイッチオン状態
を示す正断面図である。
【図10】同じくスイッチオフ状態を示す正断面図であ
る。
【図11】本考案の第5実施例であってスイッチオフ状
態を示す正断面図である。
【図12】同じくスイッチオン状態を示す正断面図であ
る。
【図13】第5実施例の外観を示す斜視図である。
【図14】本考案の第6実施例であってスイッチオン状
態を示す正断面図である。
【図15】同じくスイッチオフ状態を示す正断面図であ
る。
【図16】本考案の第7実施例を示す正断面図である。
【図17】本考案における磁石体及び接点部品の変形例
を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 非磁性金属ケース 2,2A 磁石体 5A,5B,5C,5D 接点部品 6 円環状軟磁性体 6A 円環状金属体 7 ガラス 8,8A,8B,8C,8D,8E ベース部 10 円柱状永久磁石 11 良導電性金属材料 12,21,22,30,35,40,45 感温フェ
ライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉藤 重男 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状非磁性金属ケースと、円環状金属
    体及び該円環状金属体内側に固着された絶縁体で互いに
    絶縁された複数の接点部品からなるベース部との接合体
    内に、接点機能を有する磁石体を移動自在に内蔵し、さ
    らに前記磁石体を前記接点部品に当接する方向又は離れ
    る方向に吸引する感温磁性体を前記ケース内部若しくは
    外部に又は当該ケースを貫通する如く配設するととも
    に、前記ベース部の前記円環状金属体を前記金属ケース
    開口部に接合することにより当該開口部を密封すること
    を特徴とする感温スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記円環状金属体が軟磁性体で構成され
    ている請求項1記載の感温スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記接点部品が軟磁性リードの少なくと
    も先端部分に良導電性金属材料を固着又は被膜として被
    着形成したものである請求項1又は2記載の感温スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 前記磁石体の少なくとも前記接点部品と
    接触自在な面に良導電性金属材料を固着又は被膜として
    被着形成した請求項1記載の感温スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記円筒状非磁性金属ケースと前記ベー
    ス部との前記接合体内に非酸化性ガスが封入されている
    請求項1記載の感温スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記円環状金属体の内側に固着された前
    記絶縁体がガラスである請求項1記載の感温スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記磁石体の着磁方向が当該磁石体の移
    動方向と同一である請求項1記載の感温スイッチ。
JP3085192U 1992-04-11 1992-04-11 感温スイッチ Withdrawn JPH0583989U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3085192U JPH0583989U (ja) 1992-04-11 1992-04-11 感温スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3085192U JPH0583989U (ja) 1992-04-11 1992-04-11 感温スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583989U true JPH0583989U (ja) 1993-11-12

Family

ID=12315217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3085192U Withdrawn JPH0583989U (ja) 1992-04-11 1992-04-11 感温スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0583989U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012114485A1 (ja) 2011-02-23 2012-08-30 富士通株式会社 アクチュエータ、マイクロポンプ、及び電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012114485A1 (ja) 2011-02-23 2012-08-30 富士通株式会社 アクチュエータ、マイクロポンプ、及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040080389A1 (en) Switching device
EP1548774A2 (en) Switching device
JP2003197082A (ja) 封止接点装置
JPS61209376A (ja) 磁界センサ
JPH0583989U (ja) 感温スイッチ
JPH07320615A (ja) 永久磁石スイッチ
US4638274A (en) Relay switch apparatus
US4509029A (en) Thermally actuated switch
JPH0581914U (ja) 永久磁石スイッチ
JPH06295649A (ja) 永久磁石スイッチ
JPH0679051U (ja) 永久磁石スイッチ
JPH0643989U (ja) 永久磁石スイッチ
JPS6023880Y2 (ja) 温度スイッチ
JPH081542Y2 (ja) 磁気応動スイッチ
JPS6017773Y2 (ja) 感温リ−ドスイッチ
JPS59215628A (ja) 電子部品の外装カバ−
JP3662190B2 (ja) 電気音響変換器
JPS591302Y2 (ja) サ−マルスイツチ
JPS5911395Y2 (ja) 感温スイッチ
JPS6132771B2 (ja)
JPS61161632A (ja) 電磁経電器
JPH09101323A (ja) 加速度センサ
JPS63301441A (ja) 電磁継電器
JPS6171522A (ja) 感温センサ−
JPS6040126B2 (ja) 真空しや断器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960801