JPS591302Y2 - サ−マルスイツチ - Google Patents

サ−マルスイツチ

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JPS591302Y2
JPS591302Y2 JP15496479U JP15496479U JPS591302Y2 JP S591302 Y2 JPS591302 Y2 JP S591302Y2 JP 15496479 U JP15496479 U JP 15496479U JP 15496479 U JP15496479 U JP 15496479U JP S591302 Y2 JPS591302 Y2 JP S591302Y2
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JP
Japan
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magnetic material
spin
rearranged
contact member
temperature
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Expired
Application number
JP15496479U
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English (en)
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JPS5672438U (ja
Inventor
正法 岡田
敏人 原
真人 佐川
亙 山岸
Original Assignee
富士通株式会社
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Publication date
Application filed by 富士通株式会社 filed Critical 富士通株式会社
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Publication of JPS5672438U publication Critical patent/JPS5672438U/ja
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  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、温度変化によってスイッチ動作が行われるサ
ーマルスイッチに関し、電流容量が大きくかつ信頼性の
高いサーマルスイッチを実現するものである。
サーマルスイッチとしては、バイメタル式、ベローズ式
、サーミスタ、サーマルリードスイッチ等があるが、こ
のうちサーマルリードスイッチは、接点機構が封入構造
になっていて外気から完全に遮断されているので、信頼
性の高いことで知られている。
そのため、サーマルリードスイッチの用途が広まり、各
分野で利用されるようになって来たが、サーマルリード
スイッチの欠点は、電流容量が小さく、大電流を直接継
続できないことである。
従って、大容量のリレー等を用い、該リレーをサーマル
リードスイッチで動作させたりしているが、リレーが介
在したりするとそれだけ信頼性を低下させ、またコスト
高となる。
そこで本考案は、封入型のスイッチ自体で直接大電流を
継続できるように、大容量化を実現することにより、前
記のような問題を解消することを目的とする。
この目的を達成するために本考案は、封入型スイッチを
いわゆるフライングスイッチ構造にすると共に、その封
入管を囲むように設けられた環状の永久磁石の片側に第
1のスピン再配列型磁性体を、他側に第2のスピン再配
列型磁性体を夫々備え、両スピン再配列型磁性体のC軸
方向が互いに直角になるような構成を採っている。
次に、本考案による封入型サーマルスイッチの実施例を
、図面に基づいて説明する。
第1図はサーマルスイッチの全体構成を示す横断面図で
ある。
1はガラス等から戊る封入管であり、その左右両端に、
外部から挿入された格好で、端子2・3と端子4・5が
固定されている。
各端子2・・・・・・5は、例えばパーマロイ等のよう
な磁性体でできており、また各端子2・・・・・・5の
封入管1中の内端2′・・・・・・5′は、固定接点を
構成している。
封入管1中には、同じくパーマロイ等の磁性体からなる
可動接点部材6が、左の固定接点2’、3’と右の固定
接点4′・5′との間を矢印方向へ往復動できるように
内蔵されている。
なお、封入管1中には、リードスイッチ等と同様に不活
性ガスを封入しておくのが好ましく、また固定接点2′
・・・・・・5′や、可動接点部材6の固定接点と接・
離する面は、貴金属で表面処理される。
封入管1の外側には、封入管1を囲むような環状の永久
磁石7が設けられ、該永久磁石7の左右両側に、同じく
封入管1を囲むように環状に形成されたスピン再配列型
磁性体から成る感温磁性体8・9が配列されている。
両感温磁性体のうちの一方、例えば左側のそれを第1の
感温磁性体と呼び、右側のそれを第2の感温磁性体と呼
ぶとすると、可動接点部材6が、ある温度塩−ヒでは、
第1の感温磁性体8側の固定接点2′・3′に吸着され
、ある温度以下では、第2の感温磁性体9側の固定接点
4′・5′に吸着される、という動作が行われる。
これは、スピン再配列型磁性体から成る第1.・第2の
感温磁性体8・9の磁化容易方向が、温度によって変化
することを起因している。
次に、スピン再配列型磁性体について若干説明する。
代表的な磁性材料として、希土類コバルト金属間化合物
(PrCo5.NdCo5.TbCo5.DyCo5゜
HoCo5.LuCo17.Tm(Fe1−xCnX)
17等)があるが、この希土類コバルト金属間化合物の
中には、第2図のように結晶10の磁化容易方向Msが
、遷移温度帯以下では、材料の結晶の基底面と平行(C
軸と直角)になり、遷移温度帯以上では、結晶のC軸方
向へ向く物質がある。
このように、遷移温度帯において、磁化容易方向Msが
90°にわたって変化する現象が、スピン再配列と呼ば
れる。
第2図のグラフで、横軸を温度(°K)、縦軸を結晶の
磁化容易方向MsがC軸となす角度βとすると、Y、
xNdxCo5(及−0,25〜1)の組成を持った結
晶の場合、遷移温度帯において、磁化容易方向が変化し
ていることがわかる。
そして、スピン再配列が起こる温度(βが90°から0
°に変化する温度)は、結晶の組成によって変えられる
ことが示されている。
なお、スピン再配列型磁性体の詳細は、本考案の出願人
が先に出願した、特願昭53−135149号にも記載
されている。
本考案は、スピン再配列型磁性体のこのような特性に着
目し、永久磁石7の両側に、C軸方向が互いに直角を威
した、第1のスピン再配列型磁性体(感温磁性体)8と
第2のスピン再配列型磁性体(感温磁性体)9とを夫々
配設したことを特徴としている。
即ち、第3図(平面図)に実線矢印で示すように、第1
の感温磁性体8のC軸が可動接点部材6の往復動方向に
向き、第2の感温磁性体9のC軸が可動接点部材6の往
復動方向と直角方向、即ち環状体の円周方向に向くよう
に構成しである。
いま周囲の温度が、第■・第2感温磁性体8,9の遷移
温度帯より高いものとすると、両感温磁性体の磁化容易
方向は、C軸と平行になるので、第4図イのように、第
1の感温磁性体8の透磁率は、可動接点部材6の往復動
方向に大きくなり、永久磁石7によって、その磁束と同
じ方向へ磁化される。
これに対し、第2の感温磁性体9の透磁率は、可動接点
部材6の往復動方向と直角方向へ大きくなるので、永久
磁石7によって磁化され難い。
その結果、右の第2の感温磁性体9は、可動接点部材6
に外部磁界として作用せず、左の第1の感温磁性体8が
、永久磁石7と相まって磁石の働きをするので、左側の
固定接点2′・3′が磁化され、これらに可動接点部材
6が吸着される。
これにより、右の固定接点4′・5′間か′開かれて、
左の固定接点2’、3’間が閉じられることになる。
次に周囲の温度が、感温磁性体8・9の遷移温度帯より
低下したとすると、夫々の磁化容易方向は、第3図の破
線矢印で示すようにC軸と直角方向に変わる。
そのため第4図口のように、第1の感温磁性体8の透磁
率は、可動接点部材6の往復動方向と直角方向へ大きく
なり、永久磁石7で磁化され難くなる。
これに対し、右の第2の感温磁性体9の透磁率は、可動
接点部材6の往復動方向に大きくなり、永久磁石7によ
って、その磁束と同じ方向へ磁化される。
その結果、左の第1の感温磁性体8は、可動接点部材6
に外部磁界として作用せず、右の第2の感温磁性体9が
、永久磁石7と相まって磁石の働きをするので、右側の
固定接点4’、5’が磁化され、これらに可動接点部材
6が吸着される。
これにより、左の固定接点2′・3′間が開かれて、右
の固定接点4′・5′間か゛閉じられることになる。
結局、感温磁性体8・9の周囲温度が、ある温度より高
くなると、左の固定接点2′・3′間が可動接点部材6
で閉じられ、周囲温度がある温度より低くなると、右の
固定接点4′・5′間が可動接点部材6で閉じられるの
で、温度変化によって接点開閉が切換わり、サーマルス
イッチとして作用することになる。
そして、端子2・・・・・・5と一体の固定接点2′・
・・・・・5′は、完全に固定であって、可動接点部材
6が磁力で空間を移動して固定接点2′・3′および固
定接点4′・5′に吸着、離隔される、いわゆるフライ
ングスイッチの長所を利用しているので、電流容量を大
きくでき、大電流を直接断続することが可能となる。
しかも、スイッチ機構が封入構造になっているので、高
信頼性が確保される。
サーマルスイッチの動作温度は用途に応じてまちまちで
あるが、第2図のように材料の選択によって、スピン再
配列を起こす温度を変えられるので、動作温度の設定は
容易である。
以上のように、本考案によれば、フライングスイッチに
おいて、外部の永久磁石を移動させる代わりに、永久磁
石は固定とし、その片側には、C軸が可動接点部材の往
復動方向と同じ方向にスピン再配列型磁性体を配置し、
反対側には、C軸が前記スピン再配列型磁性体と直角方
向へ向いたスピン再配列型磁性体を配置することによっ
て、大容量の封入型サーマルスイッチを実現することが
き、従来の封入型サーマルスイッチであるサーマルリー
ドスイッチの欠点が解消される。
その結果、信頼性が高い封入型の大容量サーマルスイッ
チとして、家庭電化製品を始め、各種用途に利用でき、
従来の要求に充分応えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるサーマルスイッチの実施例を示す
横断面図、第2図はスピン再配列型磁性体を説明するグ
ラフ、第3図は感温磁性体のC軸方向を示す平面図、第
4図は第1図のサーマルスイッチの動作を示す横断面図
である。 図において、1は封入管、2・・・・・・5は端子、2
′・・・・・・5′は固定接点、6は可動接点部材、7
は永久磁石、8.9はスピン再配列型磁性体から戊る感
温磁性体である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 封入管中に磁性体から成る可動接点部材が移動可能に内
    蔵されていて、該可動接点部材が、外部からの磁力によ
    って、封入管に固定された磁性体製の固定接点部材に吸
    着・離隔されるフライングスイッチにおいて、封入管の
    外に、可動接点部材の移動方向に沿って、第1のスピン
    再配列型磁性体、永久磁石および第2のスピン再配列型
    磁性体の順に配設され、しかもある温度以上で第1のス
    ピン再配列型磁性体が可動接点部材の往復動方向へ磁化
    容易となって、第2のスピン再配列型磁性体は同方向へ
    磁化困難となり、ある温度以下では、この関係が第1の
    スピン再配列磁性体と第2の再配列磁性体とで逆転する
    ように、両スピン再配列型磁性体の結晶方向が構成され
    ていることを特徴とするサーマルスイッチ。
JP15496479U 1979-11-08 1979-11-08 サ−マルスイツチ Expired JPS591302Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15496479U JPS591302Y2 (ja) 1979-11-08 1979-11-08 サ−マルスイツチ

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JP15496479U JPS591302Y2 (ja) 1979-11-08 1979-11-08 サ−マルスイツチ

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Publication Number Publication Date
JPS5672438U JPS5672438U (ja) 1981-06-15
JPS591302Y2 true JPS591302Y2 (ja) 1984-01-14

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