JPH0583754B2 - - Google Patents

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JPH0583754B2
JPH0583754B2 JP32938290A JP32938290A JPH0583754B2 JP H0583754 B2 JPH0583754 B2 JP H0583754B2 JP 32938290 A JP32938290 A JP 32938290A JP 32938290 A JP32938290 A JP 32938290A JP H0583754 B2 JPH0583754 B2 JP H0583754B2
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はポンプ装置に於いて、ポンプを給水管
路の抵抗曲線に沿つて有段階に可変速運転して、
末端での給水圧力をほぼ一定に保つてゆくための
該装置の運転制御装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来からポンプ装置において、給水量の変動に
より吐き出し圧力が大きく変化してしまわないよ
うにポンプを運転制御することが考えられてい
る。これには、ポンプ装置の吐き出し圧力を測定
し吐き出し圧力が吐き出し目標圧力に保たれるよ
う、常時両圧力を比較することにより偏差に応じ
た大きさの制御信号を取り出し、この制御信号を
基にポンプを連続的に可変速運転する方法があ
る。又、ポンプの実揚程に対して給水管路の抵抗
が大きい場合などには可変速運転範囲が大きく取
れるため省エネルギーの面で有利であることから
給水管路の抵抗曲線に沿つて連続的に可変速運転
を行う方法もある。しかし、これらの方法によれ
ば吐き出し圧力を測定し、速度指令信号として取
り出すためにPID(比例積分装置)が必要であり、
このために制御装置が高価となり管路の抵抗曲線
に沿つて連続的に可変速運転する場合には抵抗曲
線上の目標圧力を求めるために、吐出し圧力の他
に吐出し量を測定する流量計が必要であり、加え
て、測定した流量より目標圧力を計算する数値演
算器が必要であり、ポンプ装置のコストを引き上
げてしまう。また、ポンプの段階的な可変速運転
ができるよう高価な圧力測定器に替えて、可変段
数に見合うだけの圧力スイツチを組み合わせるポ
ンプ装置も考えられる。しかし、この方法は吐き
出し圧力の変動幅が大きくなつてしまい、変動幅
を圧縮することが難しかつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、流量計を用いることなく、ま
た流量に係わる演算が不要で、給水末端の水栓で
の圧力の変化を小さくすることができる可変速ポ
ンプを備えた給水装置を得ることにある。
〔発明の概要〕
本発明は、使用水量に応じ、予め定めた給水管
路の抵抗曲線に沿つてポンプの運転速度を変えて
給水を行うものにおいて、前記ポンプの回転速度
と、当該回転速度に対する前記抵抗曲線に沿つた
前記ポンプの吐出圧力とを関連を持たせて記憶し
た記憶手段と、前記ポンプの吐出側の圧力を検出
する圧力センサと、前記ポンプの現在の回転速度
に基づいて前記記憶手段から取り出した吐出圧力
と前記圧力センサの検出圧力とを比較し、この差
に応じて前記ポンプの回転速度を制御する制御手
段とを具備して成る可変速ポンプを備えた給水装
置にある。
記憶手段はポンプの回転速度と、この回転速度
に対する抵抗曲線に沿つたポンプの吐出圧力とを
関連を持たせて記憶している。圧力センサはポン
プの吐出側の圧力を検出する。制御手段は、ポン
プの現在の回転速度に基づいて、この回転速度に
対応する抵抗曲線に沿つた吐出圧力を記憶手段か
ら取り出す。そして、この記憶手段から取り出し
た吐出圧力と、圧力センサの検出圧力とを比較
し、この差に応じてポンプを増速、あるいは減速
するよう制御する。これにより、圧力センサを用
いるだけで吐出圧力を給水管路の抵抗曲線に沿つ
て制御でき、流量計を用いず、また流量に関する
演算を必要とすることなく給水末端での圧力変化
を小さくすることができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一つの実施例を詳しく説明して
ゆく。第1図は圧力タンク式給水装置の構成図、
第2図はポンプの運転特性図、第3図は実施例装
置のポンプの駆動制御手段の構成を説明するため
の主回路図、第4図はポンプを駆動制御する誘導
電動機の可変速制御手段の入出力回路図、第5図
は実施例装置の変速指令制御回路図、第6〜7図
は実施例装置の動作を説明するためのフローチヤ
ートである。第1図において、FTVはポンプP
の吸込み側に連結した吸水管の先端に取り付けた
フート弁、MOはポンプPに連結したポンプ駆動
用の誘導電動機、CHVはポンプPの吐出し側に
連結した逆止め弁、DPは逆止め弁CHVより下流
側に連結した給水管、Tは給水管DPに連結した
圧力タンクであり給水管内の圧力変動を吸収する
には設けることが望しい。しかし不可欠ではな
い。SVは給水管DPの途中に取り付けた仕切弁、
Vは給水管DPの末端に取り付けた水栓、PSは圧
力センサーである。圧力センサーPSは、圧力タ
ンクTあるいは給水管DPなどでポンプの吐出し
圧力に応動し、これを検出できる場所に取り付け
る。また、この圧力センサーはPSは検出した圧
力に比例した電気信号を発する。第2図に於いて
横軸は水量Q、縦軸は圧力Hを示す。又、曲線
a,b,c,d,eはそれぞれ回転速度が
Nmax,N3,N2,N1,Nminの時のポンプのQ
−H性能を示し、曲線fは給水管路の抵抗曲線で
ある。
これらのポンプのQ−H曲線a,b,c,d,
eと抵抗曲線fとの交点、Oa,Ob,Oc,Od,
Oeが各回転速度Nmax,N3…Nminの時のポン
プの吐出し目標圧力である。この抵抗曲線は給水
系により予め適正に決めておくものである。
又、各回転速度におけるポンプのQ−H曲線上
の増減速圧力は前記抵抗曲線に近く、これをはさ
んで次のように決める。
Q−H曲線e上の点Leは始動圧力でありNmin
からN1へ増速指令するため増速圧力、Heは停止
圧力、Hd′,Hd″は回転速度がN1からNminへ
減速した場合の減速前の圧力Hdの移動後の圧力
を示す。Q−H曲線d上の点LdはN1からN2への
増速圧力、HdはN1からNminへの減速圧力を示
す。Lc,Hc他の動作点については以上から明か
であるので説明を省く。
又、Qhe,Qhd,…QLaはそれぞれ動作圧力
He,Hd,…Laの時のポンプの給水量を示す。
尚、増速圧力Le,Ld,Lc,Lb,Laは抵抗曲線
fとの交点圧力又はこれより若干低い圧力に決め
る。次に第3〜4図によりポンプの駆動制御手段
の一例を説明する。INVは誘導電動機Mを可変
速運転するためのインバータ装置であり、このイ
ンバータ装置INVはしや断器MBを介して交流電
源PWに接続される。又、インバータ装置INVの
出力側は運転開閉器の接点Mcaを介して誘導電
動機Mに接続する。H,O,Lはインバータ装置
INVの速度指令入力端子であり、第4図に示す
ように発振周波数設定器VRmin,VR1,VR2
VR3,VRmaxが選択的に接続される。なお、th
はサーマルリレーの検出部、Aは電流計を示す。
次に第5図の変速指令制御装置においてμconは
各種信号の比較判定、算術処理などをな行うと共
に各種のタイミング信号を発する中央演算処理装
置CPUと電源端子E、制御手順および各種信号
の記憶を行なうメモリM、A/D変換器F、A/
D変換器Fからの信号を入力する入力装置1N、
各種処理命令や制御信号を出力する出力装置
OUT、出力装置OUTから出力される信号によつ
てリレーMC,Xmin,…Xmaxを開閉操作する
インターフエースDから成る。尚、A/D変換器
Fは圧力センサーから発するアナログ信号をデイ
ジタル信号に変換し、前記入力装置1Nより入力
するものである。尚、R,Sは操作電源母線であ
る。
次に出力装置OUTより出力される信号(デー
ター)がインターフエースDを介してどのように
リレーMC,Xmin,…Xmaxを開閉制御するか
についてさらに詳しく説明する。
たとえば、マイクロコンピユータμconの出力
装置OUTより出力するデーターを次の通りに決
めておく。
メモリM11にリレーMC,Xmin、ONのデーター
…03(16進数)を入れる メモリM12にリレーMC,X1 ONのデーター…
05(16進数)を入れる メモリM13にリレーMC,X2 ONのデーター…
09(16進数)を入れる メモリM14にリレーMC,X3 ONのデーター…
11(16進数)を入れる メモリM15にリレーMC,Xmax ONのデーター
…21(16進数)を入れる すなわち、前記出力装置OUTよりデーター03
(16)を出力すると、インターフエースDの出力端子
01,02が導通し、リレーMC,Xminが付勢
する。これにより、第3、第4図に示す前記リレ
ーの接点Mcaが閉じて電力がインバータ装置1
NVを介して供給されることになる。又、接点
Xminaも閉じて発振周波数設定器VRminがイン
バータ装置INVの速度指令入力端子H,O,L
に接続される。以下同様に出力装置OUTよりデ
ーター05(16)、09(16)、11(16)、21(16)をそれぞれ出力

ることによつてインターフエースDの出力端子0
1と03,01と04,01と05,01と06
がそれぞれ導通してリレーMcとX1,McとX2
McとX3,McとXmaxが付勢し発振周波数設定
器VR1,VR2,VR3,VRmaxがそれぞれ選択的
に前記インバータ装置INVの速度指令入力端子
に接続され、これに応じた回転速度でポンプ及び
誘導電動機は運転されるものである。
第4図との関係からさらに説明を加えると、発
振周波数設定器Vmaxが選択されると誘導電動機
Moは最高運転速度Nmaxで運転され、このとき
のポンプの運転特性曲線はaとなる。同様に発振
周波数設定器VR3が選択されたとき誘導電動機
Moは運転速度N3で運転されポンプPの運転特性
曲線はbとなる。以下同じように、発振周波数設
定器VR2,VR1,VRmaxが選択される毎に、誘
導電動機Mの運転速度N2,N1,Nminとなり、
ポンプPの運転特性曲線がc,d,eと変化して
ゆくものである。
次に第2図により可変速ポンプP、誘導電動機
M0の増減速圧力をポンプのQ−H性能の関係か
ら次のように設定し、メモリMに記憶させておく メモリM6:圧力He…回転速度NminのQ−H曲
線eのときの可変速ポンプ、モートルの停止圧
力 メモリM1:圧力Le…回転速度NminのときのQ
−H曲線eのときの可変速ポンプ、モートルの
始動圧力であり、回転速度NminからN1への増
速圧力 メモリM7:圧力Hd…回転速度N1のときのQ−
H曲線dのときの可変速ポンプモートルの回転
速度N1からNminへの減速圧力 メモリM2:圧力Ld…回転速度N1のときのQ−H
曲線dのときの可変速ポンプモートルの回転速
度N1からN2への増速圧力 以下同様に各回転速度の時の減速圧力Hc,
Hb,Ha及び増速圧力Lc,Lbを決めるものであ
る。
次にこのように構成した圧力タンク式給水装置
の運転制御装置の動作について第6〜7図のフロ
ーチヤートを参照しながら説明を続ける。まず、
実施例の基本動作原理を説明する。最初に、中央
演算処理装置CPUは、記憶装置Mから命令を読
出して解読する。ここで、記憶装置Mには指定し
た入力信号の状態によつてプログラムの順序(流
れ)を変える命令、指定した操作部をONまたは
OFFする命令、所定の待ち時間を設定する命令
などが必要な順序にあらかじめ記憶されているも
のである。また、中央演算処理装置CPUは記憶
装置Mより読み込んだ一つの命令を実行し、出力
装置OUT、入力装置IN、記憶装置Mなどを制御
した後、記憶装置Mより次に実行すべき命令を自
動的に読込んで解読する。したがつて、給水装置
の運転制御装置の動作はあらかじめ記憶装置Mに
フローチヤート第6〜7の手順で書き込んだ命令
の実行順序に従うものである。従つて1ステツプ
で初期設定を行なう。
さて、今、しや断器MBが閉じていると共に圧
力タンクTあるいはこの圧力タンクT近くの給水
管DP内の圧力が十分高く、ポンプPは停止して
いるものとする。この状態において末端の水栓V
を開けると圧力タンクT及び給水管DP内の圧力
が下がり、圧力Le以下に達すると圧力センサー
PSよりこれに応じた電気信号が発生される。こ
の電気信号A/D変換器Fによりアナログ信号よ
りデイジタル信号に変換される。そして、その信
号をマイクロコンピユータμconは3ステツプで
入力装置INより入力し、CPUのAレジスターに
ロードする。
尚、マイクロコンピユータμconは3ステツプ
を実行する前に2ステツプでメモリM1に記憶し
ているデーターをBレジスターに転送している。
そして、4ステツプでAレジスターとBレジスタ
ー内のデーターを比較し、Aレジスター内のデー
ターが大きい場合(圧力センサーPSにて検出し
た圧力が始動圧力Leより大きい場合)は5ステ
ツプへジヤンプして再度一定の待ち時間を実行し
た後3ステツプを実行する。Bレジスター内のデ
ーターが大きい場合は6ステツプでメモリM11
のデータをAレジスターに転送し、7ステツプで
Aレジスター内のデーターを出力装置OUTより
出力する。するとインターフエースDの端子01
と02が導通し運転開閉器McとリレーXminが
付勢する。運転開閉器McおよびリレーXminの
励磁により、これの接点MCa,Xmin aが共に
閉じ、インバータ装置INVの出力側は誘導電動
機Moに接続される。同時にインバータ装置INV
の速度指令入力端子H・O・Lに発振周波数設定
器VRminが接続される。したがつて、ポンプP
は誘導電動機Moによつて駆動され、あらかじめ
発振周波数設定器VRminによつて定めた最低運
転速度Nminで運転特性曲線eに沿つて運転を始
める。次に、8ステツプで圧力センサーPSから
発せられた信号を入力装置INより入力し、Aレ
ジスターロードし、9ステツプでメモリM6のデ
ーターをBレジスターに転送する。そして10ステ
ツプでAレジスターとBレジスター内のデータを
比較し、Aレジスター内のデータが等しいか大き
い場合には11ステツプへジヤンプして一定時間の
待ち時間を実行した後、12ステツプでAレジスタ
ーにデータ00をロードし、13ステツプでAレジ
スター内のデータを出力装置OUTより出力する。
このため、インターフエースDの端子O1とO2
しや断し、運転開閉器McとリレーXminが釈放
され、ポンプP及び誘導電動機M0は停止する。
そして再度3ステツプより実行を続ける。このよ
うにして使用水量がQle,Qheの間で変化する場
合に、フローチヤート上のループR1によりポン
プPは最低運転速度Nminで運転特性曲線eに従
つてON−OFF運転する。さて、前述の10ステツ
プで判定した結果Bレジスター内のデータが大き
い場合には次の14ステツプへ進み、再び圧力セン
サーPSの発する信号を入力装置INより入力し、
Aレジスターロードし、15ステツプでメモリM1
のデータをBレジスターに転送して、16ステツプ
でAレジスターとBレジスターのデータを比較す
る。判定の結果、Aレジスターのデータが大きい
場合には17ステツプで一定の待ち時間を実行した
後フローチヤートの8ステツプより再び実行し、
等しいかBレジスターのデータが大きい場合すな
わち、給水管DP内の圧力が予じめ定めた増速圧
力Leより低下している場合は18ステツプへ進み、
メモリM12のデータをAレジスターに転送する。
そして19ステツプでAレジスター内のデータを
出力装置OUTより出力する。このためインター
フエースDの端子01と03が導通し、リレー
Xminを釈放するとともにリレーMcとX1とが励
磁することにより、これの接点McaとX1aが共に
閉じ、インバータ装置INVの速度入力端子H,
O,Lに発振周波数設定器VR1が選ばれて接続さ
れる。従つて、ポンプPは誘導電動機M01によ
つて駆動を続けるとともに、予じめ発振周波数設
定器VR1によつて定めた運転速度N1まで増速
し、運転特性曲線dに沿つて運転を続ける。さら
に、マイクロコンピユータμconは20ステツプで
予じめ定めた一定時間の待ち時間を実行し、21ス
テツプでメモリM7のデーターをBレジスターに
転送し、22ステツプで圧力センサーPSから発せ
られる信号を入力装置INより入力し、Aレジス
ターにロードする。そして、23ステツプでAレジ
スターとBレジスター内のデータとを比較する。
この時、使用水量の減少により、判定した結果A
レジスター内のデーターが大きい場合には、24ス
テツプへジヤンプして一定時間の待ち時間を実行
した後、6ステツプへジヤンプし、これ以下より
再度実行し、前述した要領でポンプP及び誘導電
動機MOの運転速度をN1よりNminに減速し、運
転を続けるものである。もし、23ステツプで比較
した結果、使用水量が増加している場合にはBレ
ジスターのデータと等しいか小さくなり、25ステ
ツプ以下を実行することになり、遂次ポンプP及
び誘導電動機M0の回転速度を増してゆくもので
ある。
次に33ステツプ以下について説明を続ける。33
ステツプでは、圧力センサーPSの発する信号を
入力装置INより入力し、Aレジスターにロード
し、34ステツプでメモリM4のデータ(運転速度
をN3からNmaxへ増速指令する増速指令圧力)
をBレジスターに転送し、35ステツプでAレジス
ターとBレジスター内のデータを比較し、判定し
た結果、Aレジスター内のデータが大きい場合に
は36ステツプへジヤンプして予じめ定めた一定時
間の待ち時間を実行して31ステツプへ戻り、これ
以降より処理を続ける。もし、Bレジスター内の
データがAレジスター内のデータと等しいか大き
い場合には37ステツプへ進んで、予じめ定めた一
定時間の待ち時間を実行し、38、39、ステツプで
リレーX3を釈放すると共に運転開閉器MC、リ
レーXmaxを付勢して、その接点Mca,XmAa
を閉じ、インバータ装置INVの速度入力端子H,
O,Lに発振周波数設定器VRmaxが選ばれて接
続される。
従つてポンプP及び誘導電動機M0は前記発振
周波数設定器VRmaxによつて定めた最高運転速
度Nmaxまで増速し、運転曲線aに沿つて運転を
続ける。
さらに41、41、42ステツプで給水管DP内の圧
力を運転速度をNmaxからN0へ減ずる圧力Haと
比較し、その結果、圧力Haより小さい場合には
43ステツプで予じめ定めた一定時間の待ち時間を
実行した後、35ステツプへジヤンプし、これ以下
の処理を再び実行する。
もし、測定した結果が圧力Haより大きい場合
には44ステツプで予め定めた一定時間の待ち時間
を実行した後、31ステツプへジヤンプし、以下、
前述した増減速運転を行なうものである。
又、第2図に於いてポンプPが最低回転速度
Nminで運転している時、使用量が急に増加する
と増減してN1となつた後、さらに圧力が低下し、
N1からN2へ増速する圧力Ldより低下すると2段
階又それ以上増速する。同様に最高速度Nmaxで
運転している時、使用水量が急に減少すると、減
速してN2となつた後、さらに圧力が上昇してN3
からN2へ減速する圧力Hbより高いと2段階又は
それ以上減速することもある。このように使用水
量の変化に伴つて、マイクロコンピユーター
μconは前述の要領で各ステツプを順次実行して
ゆき、予じめ求めた給水管路の抵抗曲線に沿つて
末端水栓での圧力変化を小さく保たれるようイン
バータ装置INVの各発振周波数設定器VRmin,
VR1,…VRmaxを選択することにより、ポンプ
Pの段階的な増減速を行なう速度制御運転、ある
いは、ON−OFF運転を続ける。
また実施例においては、ポンプPの最初の運転
開始時に電源に与える影響を小さくする意味で、
ポンプPの始動運転速度を最低運転速度Nminに
設定しここから始動する例について説明したが、
これは電源容量、その他に十分余裕がある場合、
あるいは吐出し圧力Hの確立を急ぐ場合などは始
動運転速度を他の運転速度に設定することもでき
る。具体的には第6〜7図のフローチヤートの最
初に、フローチヤート中の19、27、38ステツプな
どへジヤンプする命令を組み込んで置けば良いも
のである。
なお、実施例においては、各種判定動作を実行
する間あるいは判定動作を実行した後に、待ち動
作を実行するように構成したが、これは中央演算
処理装置CPUの動作が極めて早いため、ポンプ
Pの変速動作の遅れから生じる影響を取り除くた
めと、使用水量が瞬間的に急変した場合に圧力セ
ンサーPSのハンチングによる誤信号の取り込み
を防止するためのものである。従つて待ち時間を
設ける位置は圧力判定の前後でも良いし、制御信
号を出力した後でも良い。具体的に説明すれば、
ポンプPの速度指令を発するステツプの相互間で
実行される待ち動作の待ち時間は、ポンプPの新
たな運転速度の指令が発せられたときから実際に
ポンプPが目標の運転速度に達するのに必要な時
間以上に設定する。
このように、第6〜7図で説明した通り、本発
明は予じめ定め、記憶してある各段階の変速指令
圧力と圧力センサーPSの測定した圧力とを遂次
比較し、その状態を判定する前あるいは後のステ
ツプであらかじめ定めた時間の待ち動作を実行す
ることにより給水装置の安定した運転を続けてゆ
くことができるものである。
さて次に複数台のポンプを備えた給水装置の制
御を行なう給水装置の運転制御装置について第8
図以降の図面を参照にして説明する。
第8図は複数台のポンプを備えた給水装置の構
成図、第9図はポンプの運転特性図、第12図は
ポンプの変速指令制御装置の信号処理部分を説明
する制御回路図、第10図はポンプの駆動制御手
段の電力供給部分の構成を説明するための主回路
図、第11図はインバータ装置の入出力回路図、
第13図〜15図は実施例装置の動作を説明する
ためのフローチヤートである。これらの図中にお
いて、すでに説明した実施例と同一の符号で示す
ものはすでに説明した実施例と同様の働きを持つ
ものであるから詳しい説明を省略する。第8図に
おいて、FTV1,FTV2はそれぞれ第1のポンプ
P1、第2のポンプP2の吸込み側に連結した吸水
管の先端に取り付けたフート弁、M1,M2はそれ
ぞれ第1のポンプP1および第2のポンプP2に連
結したポンプ駆動用の誘導電動機、CHV1
CHV2はそれぞれ第1のポンプP1および第2のポ
ンプP2の吐出し側に連結した逆止め弁、DPは逆
止め弁CHV1,CHV2より下流側を連結する給水
管である。次に第10図、第11図、第12図に
よりポンプの駆動制御手段及び変速指令制御装置
の一例を説明する。インバータ装置INVの出力
側は可変速運転用開閉器MC2,MC3の接点
MC2a,MC3aを介して第1のポンプP1を駆動す
る誘導電動機M1あるいは第2のポンプP2を駆動
する誘導電動機M2にそれぞれ接続する。また、
誘導電動機M1,M2はそれぞれ定速運転用開閉器
MC1,MC4の接点MC1a,MC4aを介して交流電
源PWに接続する。なお、th1,th2はサーマルリ
レーの検出部である。マイクロコンピユータ
μconはその出力装置OUTよりインターフエース
Dに出力信号を送る。そして前記インターフエー
スDには次のものを接続する。すなわち、操作電
源母線Rと出力端子01との間には定速運転用開
閉器MC1を同様に出力端子02との間には可変
速運転用開閉器MC2を、出力端子03との間に
は可変速運転用開閉器MC3を、出力端子04と
の間には定速運転用開閉器MC4をそれぞれ接続
する。
又、速度指令用の設定器VRmin,VR1,
VRmaxを選択するためのリレーXmin,X1,
Xmaxを操作電源母線Rと出力端子05,06,
07との間にそれぞれ接続する。なお、出力端子
01,02,03などはもう一方の操作電源母線
Sに接続する。
ポンプの運転特性を示す第9図の関係からさら
に説明を加えると、運転特性曲線d,e,gは可
変速運転用開閉器MC2あるいはMC3のどちら
かが閉じ、一台のポンプだけを可変速運転した場
合の運転特性曲線であり、運転特性曲線gはイン
バータ装置INVの発振周波数設定器VRminが選
択され一台のポンプを最低運転速度Nminで運転
した場合のもの、運転特性曲線dは同様に一台の
ポンプを最高運転速度Nmaxで運転した場合のも
のである。運転特性曲線eは一台のポンプを最低
運転速度Nminと最高運転速度Nmaxの中間の運
転速度N1で運転した場合のものである。運転特
性曲線a,b,cはそれぞれ一台のポンプを定速
運転、もう一台のポンプを可変速運転した場合の
運転特性曲線であり、運転特性曲線aは一台のポ
ンプを定速運転し、もう一台のポンプを最高運転
速度Nmaxで運転した場合のもの、運転特性曲線
cは一台のポンプを定速運転し、もう一台のポン
プを最低運転速度Nminで運転した場合のもの、
運転特性曲線bは一台のポンプを定速運転し、も
う一台のポンプを最低運転速度Nminと最高運転
速度Nmaxの中間の運転速度N1で運転した場合
のものである。ここでは、ポンプP1とポンプP2
は同様な容量および特性を持つものを用いた例で
示したが異特性のものでも良い。
又、ポンプを定速運転した場合の運転速度
Nconとポンプを可変速運転した場合の最高運転
速度Nmaxを等しく選んだが、必ずしも等しい必
要はない。
次にこのように構成した給水装置の運転制御装
置の動作について第13〜15図のフローチヤー
トを参照しながら説明を続ける。ここでマイクロ
コンピユータμconの記憶装置Mにはフローチヤ
ートに示す通りの手順で各種の命令があらかじめ
記憶されているものである。又、入力データーと
出力データーは次のように決める。すなわち、入
力データーとして可変速ポンプP1,P2及び誘
導電動機M1,M2の増減速圧力をポンプのQ−H
性能の関係から設定し、メモリMに記憶させてお
く。
圧力Lg…回転速度NminのときのQ−H曲線がg
のときの可変速ポンプ及び誘導電動機の始動圧
力であり、回転速度NminからN1へ増速指令圧
力でメモリM1へ記憶 圧力Le…回転速度N1のときのQ−H曲線がeの
ときの可変速ポンプ及び誘導電動機の回転速度
がN1からNmaxへ増速指令する圧力でメモリ
M2へ記憶 圧力Ld…回転速度NmaxのときのQ−H曲線が
dのときの可変速ポンプ及び誘導電動機の回転
速度がNmaxからNminへ減速指令すると共に
定速ポンプを始動命令するときの圧力でメモリ
M3に記憶 圧力Lc…Q−H曲線がCで可変速ポンプの回転
速度がNminで定速ポンプと並列運転をしてい
るとき、可変速ポンプの回転速度をNminから
N1へ増速指令するときの圧力でメモリM4に記
憶 圧力Lb…可変速ポンプの回転速度がN1で定速ポ
ンプと並列運転しているとき、可変速ポンプの
回転速度をN1からNmaxへ増速指令するとき
の圧力でメモリM5に記憶 圧力Hg…回転速度NminのときのQ−H曲線が
gのときの可変速ポンプの停止圧力でメモリ
M6に記憶 圧力He…回転速度がN1のときのQ−H曲線がe
のときの可変速ポンプの運転速度をN1から
Nminへ減速指令する圧力でメモリM7に記憶 圧力Hd…回転速度がNmaxのときのQ−H曲線
dのときの可変速ポンプの運転速度をNmaxよ
りN1へ減速指令する圧力でメモリM8に記憶 圧力Hc…Q−H曲線でCで可変速ポンプの回転
速度がNminで定速ポンプと並列運転している
時に可変速ポンプの回転速度をNminより
Nmaxへ増速するとともにもう一方のポンプを
停止させる時の圧力でメモリM9に記憶 以下、明らかなので説明を省くが、圧力Hbは
メモリM10に圧力HaはメモリM11に記憶してあ
る。
又、出力データーは次のように決めメモリMに
記憶しておく。
また、出力データーは次のように決め、メモリ
Mに記憶しておく。
リレーMC2,Xmin ONのデーター…12(16)とし
メモリM12に格納。
リレーMC2,Xmax ONのデータ…22(16)とし
メモリM13に格納。
リレーMC2,XmaxONのデータ…42(16)とし メ
モリM14に格納。
リレーMC2,MC4,Xmin ONのデータ…1A(16)
とし メモリM15に格納。
リレーMC2,MC4,X1 ONのデータ…2A(16)と
し メモリM16に格納。
リレーMC2,MC4,Xmax ONのデータ…4A(16)
とし メモリM17に格納。
リレーMC3,Xmin ONのデータ…14(16)とし メ
モリM18に格納。
リレーMC3,X1 ONのデータ…24(16)とし メモ
リM19に格納。
リレーMC3.Xmax ONのデータ…44(16)とし メ
モリM20に格納。
リレーMC3,MC1,Xmin ONのデータ…15(16)
とし メモリM21に格納。
リレーMC3,MC1,X1 ONのデータ…25(16)とし
メモリM22に格納。
リレーMC3,MC1,Xmax ONのデータ…45(16)
とし メモリM23に格納。
このように記憶した出力データたとえば12(16)を
マイクロコンピユータμconの出力装置OUTより
出力するとインターフエースDの出力端子02,
05が導通し、運転開閉器MC2とリレーXminが
付勢する。これにより、第10〜第11図に示す
前記リレーの接点MC2a,Xminaが閉じて電力
がインバータ装置INVを介して供給される。又、
接点Xminaが閉じたことにより発振周波数設定
器VRminがインバータ装置INVの速度指令入力
端子H,O,Lに接続される。以下同様に前記し
た出力データー22(16)…45(16)をそれぞれ出力するこ
とによつてインターフエースDの端子02と06
…03と01と07が導通して前記したようにリ
レーが付勢し、発振周波数設定器VR1,VRmax
がそれぞれ選択的に前記インバータ装置INVの
速度指令入力端子H,O,Lに接続され、これに
応じた回転速度でポンプ、及び誘導電動機は運転
されるものである。又、使用水量が増大した場合
にはインバータ装置INVを介して運転していな
い方のポンプ及び誘導電動機を定速運転用開閉器
MC1又はMC4を投入することにより、直接電源
PWと接続し、並列運転を行なうものである。
さて、第13〜第15図において、マイクロコ
ンピユータμconは1ステツプで前記した入出力
データーの初期設定を行ない、2ステツプでCレ
ジスターを0クリアする。
尚、この時、しや断器MBが閉じていると共に
給水管DP内の圧力は高く両ポンプP1,P2は停止
しているものとする。
この状態に於いて末端の水栓Vを開けると給水
管DP内の圧力が下がる。この時、圧力センサー
PSはこの圧力を検出し、これに応じた電気信号
を発し、この信号をA/D変換器Fを介してデイ
ジタル信号に変換し、マイクロコンピユータ
μconの入力端子INに送る。
次にマイクロコンピユータμconは3ステツプ
を実行し、メモリM1のデーターをBレジスター
に転送し、4ステツプで前述した圧力センサー
PSからの信号を入力装置INより入力し、Aレジ
スターにコードする。そして5ステツプでCレジ
スターのb0ビツト(最下位ビツト)が0か判定
し、0であれば8ステツプへ進み、0でなければ
6ステツプへジヤンプする。もし、b0ビツトが0
であれば、8ステツプでAレジスターとBレジス
ター内のデーターを比較し、Aレジスター内のデ
ーターが大きい場合(圧力センサーPSの検出し
た圧力がメモリM1に記憶している圧力Lgより大
の場合)は9ステツプへジヤンプして予じめ定め
た時間だけの待ち時間を実行した後、4ステツプ
より再度処理を実行する。
Aレジスター内のデーターが小さいか等しい場
合(圧力センサーPSの検出した圧力がメモリM
1に記憶している圧力Lgより小さいか等しい場
合)は10ステツプへ進み、Cレジスターをインク
リメントする。この結果Cレジスター内のb0ビツ
ト(最下位ビツト)は1となる。
次に11ステツプでAレジスターにメモリM12
データー12(16)(リレーMC2,XminONのデータ
ー)を転送し、12ステツプでAレジスター内のデ
ーターを出力装置OUTより出力する。この結果、
インターフエースDの端子02と05が導通し、
リレーMC2とXminが付勢し、前記したように
ポンプP1は誘導電動機M1によつて駆動され最低
の回転速度Nminで運転特性曲線gに沿つて運転
を始める。そして13ステツプで入力装置INより
圧力センサーPSの信号を入力して、14ステツプ
でメモリM6(圧力Hgのデーターが格納されてい
る。)のデーターをBレジスターに転送し、20ス
テツプで前記AレジスタートBレジスター内のデ
ーター比較する。この時使用水量が少なければ、
判定結果はAレジスター内のデーターが等しいか
大きくなり、21ステツプへジヤンプし、予じめ定
めた時間だけの待ち時間を実行した後、22、23ス
テツプでAレジスターに00(16)をロードし、そのデ
ーターを出力装置OUTより出力する。
このためインターフエースDの端子02と05
は不導通となり、リレーMC、とXminはしや断
する。従つて、ポンプP1は停止する。次にマイ
クロコンピユータμconは3ステツプにもどり、
ここから再び実行してゆく。尚、5ステツプでは
Cレジスターのboビツト(最下位ビツト)が前
の処理でインクリメント(Cレジスターのデータ
ーを1だけ加算してCレジスターにストア)され
ているため、1となつており、この結果、6ステ
ツプへジヤンプし、これ以下を実行してゆく。し
かし今度はリレーMC2とXminが付勢し、休止し
ている方のポンプP1が最低回転速度Nminで運転
始めるが、16ステツプに於いてデーター14(16)(リ
レーMC2とXmin ONのデーター)を出力装置
OUTより出力する以外は前述と同様なので説明
を省く。以上のように(Cレジスターのbo(最下
位ビツト)ビツトを判定することにより)使用水
量がQLg〜QHgで変化する場合にはポンプP1
P2は最低回転速度Nminで特性曲線gに沿つて
ON−OFF運転を交互に行なつてゆくものであ
る。
使用水量が増加して、20ステツプで判定した結
果、Aレジスター内のデーターが小さい場合(圧
力センサーPSの検出した圧力がメモリM6に格納
してある圧力Hgより小さい場合)には次の28ス
テツプへ進み、ここで、再び入力装置INより圧
力センサーPSの信号を入力し、Aレジスターに
ロードし、29ステツプで、メモリM1のデーター
をBレジスターに転送し、30ステツプでAレジス
ターとBレジスター内のデーターを比較し、判定
した結果、Aレジスター内のデーターが大きい場
合(圧力センサーPSの検出した圧力がメモリM1
に格納してある圧力Lgより大きい場合)は31ス
テツプへジヤンプして、予じめ定めた時間だけの
待ち時間を実行して、20ステツプにもどり、ここ
から処理を続ける。
もし、Aレジスター内のデーターが等しいか小
さい場合には次の32ステツプへ進み、メモリM13
のデーター22(16)(リレーMC2とX1ONのデータ
ー)をAレジスターに転送し、33ステツプでAレ
ジスター内のデーター22(16)を出力装置OUTより
インターフエースDに出力する。前述と同様なの
で説明は省くが、これによりリレーMC2とX1
付勢し、リレーXminは消磁して、ポンプP1は運
転速度をNminからN1へ増速し、運転特性曲線は
θとなり運転点は増速前の点がLまであれば
Lg″又はLg′へ移動する。移動した後の運転点が
Lg′まであればさらに上位の速度へ増速する方向
に処理は進んでいく。
さて今、ポンプP1が運転特性曲線d上に沿つ
て運転を続け、使用水量がさらに増加し、マイク
ロコンピユータμconは50、51ステツプの命令を
実行したものとすれば、Bレジスターにはメモリ
M3(圧力Ldのデーター)のデーターが転送され
ており、次の52ステツプでAレジスターとBレジ
スター内のデーターを比較する。判定した結果、
Aレジスター内のデーターが大きければ53ステツ
プへジヤンプして、これ以下の処理を実行してい
くが、使用量の増加に伴つて、Aレジスター内の
データーが等しいか小さくなつて(圧力センサー
PSの検出した圧力がメモリM2にストアしている
圧力Ldに等しいか、これより小さい場合)おれ
ば、54ステツプへ進み、ここで予じめ定めた時間
だけの待ち時間を実行し、55、56ステツプでメモ
リM15にストアしているデーター1A(16)(リレー
MC2とMC4とXminONのデーター)を出力装置
OUTよりインターフエースDに出力する。これ
により、インターフエースDの端子02と04と
05が導通し、リレー(可変速運転用)MC2
リレー(定速運転用)MC4、リレー(速度指令
用)Xminを付勢すると共にリレーXmaxは消磁
する。これらの接点MC2aが閉じるので、引き続
き、ポンプP1を駆動する誘導電動機M1はインバ
ータ装置INVより電力を供給されると共に、速
度指令用のリレーXminの接点Xminaが閉じて発
振周波数設定器VRminが選ばれて、前記インバ
ータ装置INVの速度指令端子H,O,Lが接続
されて、ポンプP1は運転速度を最高運転速度
Nmaxより最低運転速度Nminに減速して運転を
続け、又、定速運転用開閉器MC4が付勢し、こ
れの接点MC4aが閉じるとポンプP2を駆動する誘
導電動機M2が交流電源PWに接続される。結果
として、ポンプP2は定速運転を始め、両ポンプ
P1,P2は運転特性曲線Cに沿つて並列運転を行
なう。そして運転点は変速する前の天がLdであ
ればLd′又はLd″へ移動する。移動した後の運転
点がLd′であれば、さらに上位の速度へ増速する
方向に処理は進んでいく。
尚、ポンプP2が最高速度Nmaxで運転している
状態で、使用水量が増加する場合には図示してい
ないが、第13図の点線以降の処理に於いて55、
56ステツプと対応した処理を実行し、同ステツプ
ではデータ1A(16)(リレーMC2,MC4,XminON
のデーター)を出力したが、代りに出力装置
OUTよりメモリ21にストアしているデーター
15(16)(リレーMC3,MC1,XminONのデーター)
をインターフエースDに出力すれば、前記インタ
ーフエースDの端子01と03と05が導通し、
リレーMC3とMC1とXminが付勢する。詳細な説
明は前述と同様なので省くが、こうしてポンプ
P2は運転速度を最高運転速度Nmaxより最低運転
速度Nminへ減じて運転を続けると共にポンプP1
は定速運転を始じめ両ポンプP1,P2は並列運転
を行なう。
以下使用水量が増加するのに伴つてマイクロコ
ンピユータはμconは57ステツプ以降の命令を実
行し、変速運転を続けるものである。
運転特性曲線aに沿つてポンプP1が最高運転
速度Nmaxで変速運転をポンプP2が変速運転を続
けている状態で、さらに説明を続けると、この状
態ではマイクロコンピユータμconは72、73ステ
ツプを実行しているが、この後、74、75ステツプ
でメモリ11のデーター(圧力Haのデーターを
Bレジスターに転送するとともに、圧力センサー
PSの検出した信号を入力装置INより入力し、A
レジスターにロードする。そして76ステツプでA
レジスターとBレジスター内のデーターを比較
し、判定した結果、Aレジスター内のデーターの
方が小さい場合(圧力センサーPSの検出した圧
力がメモリ11のデーター(圧力Ha)より小さ
い場合)は77ステツプへ進み、予じめ定めた時間
だけの待ち時間を実行して74ステツプへもどり、
大きくなるまでこれを繰り返し、Aレジスター内
のデーターが等しいか大きい場合には78ステツプ
へジヤンプして、予じめ定めた時間だけの待ち時
間を実行した後、61ステツプへもどり、以下使用
水量の減少に伴つて減速してゆき、ポンプP1
最低運転速度Nminで、ポンプP2が定速運転とな
り、さらに使用水量が減少すると、前述と同様な
ので詳細な説明は省くが、定速運転をしているポ
ンプP2が停止し、ポンプP1は最低速度Nminより
最高運転速度Nmaxへ増速し、運転特性曲線はc
からdとなり、これに沿つて運転を続ける。又、
増速する前の運転点がHcとすれば増速したこと
によつてHc′又はHc″点へ移動する。
このように使用水量の変化に伴なつて、マイク
ロコンピユータμconは前述の各要領で各ステツ
プを順次実行してゆき、予じめ求めた給水管路の
抵抗曲線fに沿つてほぼ圧力が一定に保たれるよ
う一台のポンプの段階的な可変速運転を行い、必
要ならば定速運転を行なうポンプとの並列運転を
行なうものである。
さらに、変速ポンプが最高運転速度Nmaxで運
転している状態で使用量が増大する場合には、イ
ンバーター装置INVより電力を供給するリレー
MC2又はMC3を釈放して、代りに、リレーMC1
又はMC2を励磁させて、直接電源PWより電力を
供給するようにすると共にリレーMC2又はMC3
を励磁して休止しているポンプにインバータ装置
INVを介して電力を供給するようにすると共に
リレーMC2又はMC3を励磁して休止しているポ
ンプにインバータ装置INVを介して電力を供給
するようにし、最低運転速度Nminで運転するよ
うにすることも、又、定速ポンプと変速ポンプが
最低運転速度Nminで運転している状態で使用水
量が減少する場合には、リレーMC2又はMC3
釈放してインバータ装置INVを介して変速運転
しているポンプを停止させ、リレーMC1又は
MC4を釈放し、代りにMC2又はMC3を励磁させ
て定速運転しているポンプにインバータ装置
INVを介して電力を供給して最高運転速度
Nmaxで運転するようにすることも可能である。
具体的に説明すると、前者の場合でポンプP1
がNmaxで運転している場合には54ステツプを実
行した後、第13図に示す点線部以降のポンプ
P1が定速運転、ポンプP2がNminの変速運転を指
定するステツプ(図示せず)へジヤンプすれば良
い。後者の場合でポンプP1がNminで変速運転
し、ポンプP2が定速運転している場合には49ス
テツプを実行した後、第13図に示す点線部以降
のNmaxを指定するステツプ(図示せず)へジヤ
ンプすれば良い。ポンプP2がNminで変速運転
し、ポンプP1が定速運転している場合には44ス
テツプへジヤンプすれば良い。
次にポンプの可変速運転の段階数を8段階以上
に大きくした場合のべつの実施例の制御回路を第
16図に示す。
本実施例の場合もマイクロコンピユータμcon
の各ステツプ実行要領は前述の実施例と同様であ
るので詳細な説明は省略するが、これは前述の実
施例の第5、第12図にD/A変換器(デイジタ
ル信号をアナログ信号に変換)Gを設け、出力装
置OUTよりD/A変換器Gに予じめ定めた複数
の運転速度指令のためのデーターを出力し、アナ
ログ信号に変換してその信号をインバータ装置
INVの速度指令端子H,O,Lに送るようにし
たものである。具体的には、例えば10段階に運転
速度を変える場合には次のように各回転数に対応
するデイジタルデーターを出力装置OUTより出
力する。
N1運転速度に対応するデジタルデータ…D1 N2運転速度に対応するデジタルデータ…D2 N3運転速度に対応するデジタルデータ…D3 N4運転速度に対応するデジタルデータ…D4 …… …… N10運転速度に対応するデジタルデータ…D10 すなわち予じめ定めた各運転速度N1〜N10
に対応するデイジタルデーターD1〜D10を使用
水量に応じて順次出力装置OUTよりD/A変換
器Gに出力すると、これに対応してデジタルデー
ターはアナログデーターに変換され、次のように
インバータ装置INVの速度指令入力端子H,O,
Lに出力される。
デイジタルデーターD1…アナログデーターA1 デイジタルデーターD2…アナログデーターA2 デイジタルデーターD3… 〃 A3 〃 D4… 〃 A4 〃 D5… 〃 A5 : :: : : : :: : : : :: : : デイジタルデーターD10…アナログデーターA10 これによりインバータ装置INVはそれぞれこ
のアナログデーターA1〜A10に応じた周波数の電
力を発生し誘導電動機M1又M2に供給する。
結果として前記誘導電動機M1又M2は所要の運
転速度で運転を行なうものである。
また、実施例においては、ポンプの最初の運転
開始時の始動運転速度を最低運転速度Nminに設
定した例について説明したが、給水装置の据付け
直接などで吐出し圧力の確立を急ぐ場合などは、
始動運転速度を他のより高い運転速度に設定する
こともできる。
なお、実施例においては、各種判定動作を実行
した後に、待ち時間を実行するように構成した
が、これは中央演算処理装置OPUの動作が極め
て早いため、ポンプの始動・停止動作あるいは変
速動作の遅れから生じる影響を取り除くためと、
使用水量が瞬間的に急変した場合に圧力センサー
PSのハンチングによる誤信号の取り込みを防止
するためのものである。従つて待ち時間を設ける
位置は圧力判定の前後でも良いし、制御信号を出
力した後でも良い。具体的に説明すれば、ポンプ
P1,P2の各種操作指令を発する一連のステツ
プの中で実行される待ち動作の待ち時間は、ポン
プP1,P2の新たな運転状態あるいは速度の指
令が発せられたときから実際にポンプP1,P2
が目標の運転状態あるいは速度に達するのに必要
な時間以上に設定する。
さらに、前記説明した実施例では2台のポンプ
を組み合せ制御してゆくものについて説明した
が、本発明は3台以上あるいは容量の異なるポン
プを組み合わせる場合にも同様な要領で、変速運
転するポンプが最高運転速度に達したとき、給水
量が不足している場合は変速運転しているポンプ
を最低運転速度で運転すると共に停止しているポ
ンプの定速運転を始め、逆に、変速運転するポン
プが最低運転速度に達したとき、給水量が過多な
場合は変速運転しているポンプを最高運転速度で
運転すると共に定速運転しているポンプを停止し
てゆけば良いものである。
さらにまた、本発明の実施例ではポンプの駆動
制御手段と変速指令制御装置に、インバータ装置
とマイクロコンピユータを利用して構成したが、
本発明はこれに限ることなく、ポンプの駆動電動
機を可変速制御する手法として、駆動電動機の一
次電圧を制御する方法、渦電流継手を利用する方
法などがあげられ、マイクロコンピユータの外に
従来からのリレーシーケンス回路などを利用する
ことも可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、流量計を必要とせず、また流
量に関する演算が不要で、簡単な圧力センサの構
成で末端の水栓での圧力の変化を小さくすること
のできる可変速ポンプを備えた給水装置を得るこ
とができる。また、給水管路の抵抗曲線に沿つて
ポンプの運転速度を変えてゆくため、比較的小水
量範囲まで変速運転が可能であり吐出圧力を一定
に保つてゆくものよりそれだけ省エネルギ効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一つの実施例の可変速ポンプ
を備えた給水装置を説明するための構成図、第2
図は第1図に示すもののポンプの運転特性図、第
3図は実施例装置のポンプを駆動する誘導電動機
の主回路図、第4図はポンプを駆動する誘導電動
機の変速制御手段の入出力回路図、第5図は実施
例装置の制御回路図、第6〜7図は実施例装置の
動作を説明するためのフローチヤート、第8図は
本発明の別の実施例給水装置を説明するための構
成図、第9図は第8図に示すもののポンプの特性
図、第10図はポンプの駆動制御手段の電力供給
部分の構成を説明するための主回路図、第11図
はインバータ装置の構成を説明するためのブロツ
ク図、第12図はポンプの駆動制御手段の信号処
理部分の構成を説明するためのブロツク図、第1
3〜15図は実施例装置の動作を説明するための
フローチヤート、第16図は別の実施例装置のポ
ンプの駆動制御手段の構成を説明するためのブロ
ツク図である。 P,P1,P2……ポンプ、T……圧力タンク、
DP……給水管、PS……圧力センサー、Lg〜La
……増速圧力、Hg〜Ha……減速圧力、INV……
インバータ装置、VRmin,VR1…VRmax……発
振周波数設定器、MC……運転開閉器、MC1
MC4……定速運転用開閉器、MC2,MC3……可
変速運転用開閉器、Nmin……最低運転速度、
Nmax……最高運転速度。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 使用水量に応じ、予め定めた給水管路の抵抗
    曲線に沿つてポンプの運転速度を変えて給水を行
    うものに於て、 前記ポンプの回転速度と、当該回転速度に対す
    る前記抵抗曲線に沿つた前記ポンプの吐出圧力と
    を関連を持たせて記憶した記憶手段と、 前記ポンプの吐出側の圧力を検出する圧力セン
    サと、 前記ポンプの現在の回転速度に基づいて前記記
    憶手段から取り出した吐出圧力と、前記圧力セン
    サの検出圧力とを比較し、この差に応じて前記ポ
    ンプの回転速度を制御する制御手段と を具備して成る可変速ポンプを備えた給水装置。 2 記憶手段は、予め定めたポンプの回転速度
    と、当該回転速度に対する前記抵抗曲線に沿つた
    前記ポンプの吐出圧力とを対応させて記憶したメ
    モリで構成したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の可変速ポンプを備えた給水装置。
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