JPH0583666U - 冷凍装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ねじ圧縮機を使用する循環回路において、油噴
射ねじ圧縮機の油が冷媒とともに循環回路に流れこみ、
蒸発器運転への悪影響を防止するため、循環する油の量
を格段に減少させる。 【構成】ねじ圧縮機１、吐出管３、凝縮器４、膨脹弁
５、収集器８、蒸発器６、吸入管２で構成する冷媒循環
回路において、蒸発器入口付近の収集器８と、圧縮機入
口圧力より低い圧力のポイント９に接続する管７を接続
する。容器８から少量の油を含む冷たい冷媒液の一部が
蒸発器６をバイパスして管７を通り圧縮機に入り圧縮機
１を冷却すると同時に圧縮機潤滑のためには十分な油が
供給されるので油の量を減少できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 本考案は冷凍装置の一部を形成するねじ圧縮機であって、前記ねじ圧縮機が凝 縮器、膨脹弁および蒸発器とともに前記順序で接続され冷媒と少量の油が循環す る循環回路を形成する、前記ねじ圧縮機の作動室を冷却し、シールしかつ潤滑す る冷凍装置に関するものである。 圧縮機作動室を潤滑する油が圧縮機高圧側に設けられた油分離器を通して循環 回路に流出しうる、この種のまたは同様の型式の冷凍装置において、油は遅かれ 早かれ最後には蒸発器に達する。冷媒が液体面から蒸発するため、液体内に油の 富化を生ずる。このことは熱伝達の効率を損なうことによって、蒸発器効率を低 下する。 実際、このことは今日では異なった方式の油の戻し方によって、例えばねじ圧 縮機の閉鎖したねじに輸送されることによって処理されている。しかしながら、 油噴射圧縮機において、この油の流量は圧縮機の吐出温度が凝縮温度に近付き油 分離器内の冷媒の凝縮および油の希釈の危険を生じ始める程には大きくすべきで ない。

【０００２】 本考案の目的は、これらの欠点を簡単な方法で完全にまたは部分的に除去する ことである。このことは本考案によれば、装置の一部を形成するねじ圧縮機であ って、前記ねじ圧縮機が凝縮器、膨脹弁および蒸発器とともに前記順序で接続さ れ冷媒と少量の油が循環する循環回路を形成する、前記ねじ圧縮機の作動室を冷 却し、シールしかつ潤滑する冷凍装置において、膨脹弁と蒸発器の入口側の間の 前記循環回路の点を圧縮機作動室のねじに接続する特別の吸込管を有し、圧縮機 作動室のねじに圧縮機の通常の吸込管の圧力より低い圧力が前記特別の吸込管に 対して加えられることによって達成される。油を含む冷媒液の収集は、好ましく は、膨脹弁と蒸発器の間の管内でまたは蒸発器から行われ、その後冷媒液および 油は圧縮機低圧側に、好ましくは入口圧力に対して圧力が低下したねじに特別の 管を通して輸送され、そのことは入口に向かうねじの開放を遅らせることにより 達成することができる。 本考案の概念は、したがって、圧縮機を通る油の流れを十分に減少することお よび圧縮機内に噴射される冷媒の量を十分に増加することである。

【０００３】 油の流量の減少により、油分離器を廃止することができ、したがって排出温度 の低下が可能になることは意義深いことである。そこで、一層多くの量の冷媒を シールおよび温度調節のため圧縮機に噴射することができる。この液体は入口温 度に対して過冷却されしたがって容積効率を悪化する危険なしに圧縮機の低圧側 に噴射することができる。 この結果は、同じ目標に対して油噴射中通常達成されるよりも一層良いシール および冷却により効率を改善する。制御された低吐出温度が達成される他に、入 口および出口管の熱変形差が小さくなりまた油および冷媒の寿命さえも改善され る。油の富化を抑えて蒸発器の効率改善を達成することもできる。 本考案を、下記に添付図面を参照して一層明瞭に説明するが、図面は本考案の 一実施例である冷凍装置を概略図示するものである。

【０００４】 図面は吸込管２および吐出管３を備えたねじ圧縮機１を示し、吐出管３は凝縮 器４に直接接続され、凝縮器４は膨脹弁５および圧縮機入口に接続された蒸発器 ６とともに、冷媒ならびに圧縮機の作動室およびその中に設けられたロータの潤 滑のために必要な少量の油を含む冷凍回路を形成している。 本考案によれば、蒸発器入口側付近の収集器８を圧縮機入口圧力より低い圧力 をもったねじ９に接続する管７が設けられている。 冷凍装置は、一部は油分離器、および油分離器から圧縮機へ冷却およびシール のための油のフィードバックのないこと、また一部は容器８から少量の油を含む 冷たい冷媒液を蒸発器６を素通りし管７を通って圧縮機１へ輸送することにおい て、通常の冷凍装置とは相違する。上記のように、油の量は圧縮機の潤滑のため には十分であるが、それ以上ではなく、また冷媒液が沸騰中圧縮機を冷却および シールするため十分である。 膨脹弁５は、それ自体公知のように、冷却サイクルを冷媒液体がつねに容器８ において利用可能であるように制御すべく設計されている。 冷媒液の圧力および温度に対する要求はこれらの記載された方法以外の方法で 満足することができる。冷媒は凝縮器４と膨脹弁５との間の管から分岐され、そ して適当な方法で圧力降下および適当な冷却後、圧縮機１の低圧側へ供給するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図面は本考案による冷凍装置を概略図示する
ものである。

【符号の説明】

１ 圧縮機 ２ 吸込管 ３ 吐出管 ４ 凝縮器 ５ 膨脹弁 ６ 蒸発器 ８ 収集器 ９ ねじ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置の一部を形成するねじ圧縮機（１）
   であって、前記ねじ圧縮機（１）が凝縮器（４）、膨脹
   弁（５）および蒸発器（６）とともに前記順序で接続さ
   れ冷媒と少量の油が循環する循環回路を形成する、前記
   ねじ圧縮機の作動室を冷却し、シールしかつ潤滑する冷
   凍装置において、膨脹弁（５）と蒸発器（６）の入口側
   の間の前記循環回路の点を圧縮機（１）の作動室のねじ
   （９）に接続する特別の吸込み管（７）を有し、圧縮機
   作動室のねじに圧縮機（１）の通常の吸込管（２）の圧
   力より低い圧力が前記特別の吸込管（７）に対して加え
   られることを特徴とする、冷凍装置。