JPH0583397U - 遠心羽根車 - Google Patents

遠心羽根車

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JPH0583397U
JPH0583397U JP2985992U JP2985992U JPH0583397U JP H0583397 U JPH0583397 U JP H0583397U JP 2985992 U JP2985992 U JP 2985992U JP 2985992 U JP2985992 U JP 2985992U JP H0583397 U JPH0583397 U JP H0583397U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main
blade
centrifugal impeller
blades
stall
Prior art date
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Pending
Application number
JP2985992U
Other languages
English (en)
Inventor
弘高 東森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2985992U priority Critical patent/JPH0583397U/ja
Publication of JPH0583397U publication Critical patent/JPH0583397U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主翼が旋回失速するのを防止する。 【構成】 回転軸2に取付けた円板状の主板3に円形翼
列を構成する複数枚の主翼5を取付けてなる遠心羽根車
1において、各主翼5の内側縁5aの回転方向a側部位
に、短翼11を該主翼5に隣接して設けて、主翼5の翼
入口の入射角を減少する。又は、短翼11に代えて、主
翼5より少ない枚数の前置翼を円形環列の内側に設け
て、主翼5の翼入口の入射角を減少する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、遠心送風機に用いられる遠心羽根車に関し、更に詳細には、円形翼 列を構成する複数枚の主翼が旋回失速するのを防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7、図8は従来の遠心羽根車を示す。従来の遠心羽根車1は、回転軸2に取 付けられた円板状の主板3と、この主板3に対向する側板4と、これら主板3と 側板4との間に取付けられて、円形翼列を構成する複数枚の翼(主翼)5から構 成されている。なお、矢印aは遠心羽根車1の回転方向を示す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような構成の遠心羽根車において、遠心羽根車が設計流量より少ない流量 で運転されている時、その流量をしだいに減少してゆくと、いずれかの主翼が失 速を起こし、その失速が隣りの主翼からさらに隣りの主翼へと次々に移動を始め る、いわゆる旋回失速が生じる。そして、この旋回失速が生じると、遠心送風機 の吐出圧が変動し、該遠心送風機が設けられているプラントを振動させたり、騒 音を発生したりする問題の原因となる。
【0004】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、円形 翼列を構成する複数枚の主翼が旋回失速するのを防止して、正常に運転できる流 量範囲を拡大することができる遠心羽根車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の本考案は、回転軸に取付けた円 板状の主板に円形翼列を構成する複数枚の主翼を取付けてなる遠心羽根車におい て、各主翼の内側縁の回転方向側部位に、短翼を該主翼に隣接して設けたもので ある。
【0006】 また、請求項2記載の本考案は、回転軸に取付けた円板状の主板に円形翼列を 構成する複数枚の主翼を取付けてなる遠心羽根車において、前記円形翼列の内側 に、この円形翼列を構成する主翼の枚数よりも少ない枚数の前置翼を設けたもの である。
【0007】
【作用】
請求項1記載の本考案によれば、遠心羽根車における各主翼の内側縁の回転方 向側部位に該主翼に隣接して設けた短翼の作用により、該主翼の翼入口の入射角 が減少するため、主翼が失速しにくくなり、その結果旋回失速が発生せずに、正 常に運転できる流量範囲を拡大することができる。
【0008】 また、請求項2記載の本考案によれば、遠心羽根車における円形翼列の内側に 設けた前置翼の作用により、該円形翼列を構成する複数枚の主翼の各翼入口の入 射角が減少するため、主翼が失速しにくくなり、その結果旋回失速が発生せずに 、正常に運転できる流量範囲を拡大することができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。
【0010】 図1、図2は請求項1記載の本考案についての一実施例を示し、図7、図8に 示したものと同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0011】 これらの図に示すように、本考案によれば、遠心羽根車1における円形翼列を 構成する複数枚の主翼5の各々の内側縁(前縁)5aの回転方向a側部位に、短 翼11が該主翼5に隣接して、すなわち短翼11の周方向位置が主翼5間中央よ り反回転方向側の該主翼5に近接するようにして、設けられている。この場合、 本実施例によれば、短翼11の前縁11aと後縁11bとの半径方向位置は主翼 5の前縁5aの半径をはさむように設けられている。
【0012】 次に、その作用について説明する。従来の主翼5(図7参照)に旋回失速が発 生する流量では、主翼5の翼入口での入射角が設計流量の場合より増加している 。しかし、上述したような短翼11が付いている時には、主翼5の前縁5aに流 入する流れは短翼11の作用により、主翼5の翼入口での入射角が減少する方向 に変化する。その結果、従来の主翼に旋回失速が発生する流量では旋回失速が発 生しなくなる。したがって、さらに流量が減少して入射角が、短翼が無い場合に 旋回失速が発生した流量での入射角にほぼ等しくなるまで、旋回失速を防止でき る。よって、旋回失速が発生せずに、正常に運転できる流量範囲を拡大すること ができる。
【0013】 次に、図3、図4は請求項2記載の本考案についての一実施例を示し、図7、 図8に示したものと同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明は省略す る。
【0014】 これらの図に示すように、本考案によれば、遠心羽根車1における複数枚(本 実施例では12枚)の主翼5で構成される円形翼列の内側に、該主翼5の枚数よ りも少ない枚数(本実施例では6枚)の前置翼12が設けられている。この場合 、本実施例によれば、前置翼12の後縁12aの半径は主翼5の前縁5aの半径 よりも小さくされ、前置翼12の後縁12aが主翼5間に位置されている。また 、前置翼12の翼入口角は設計流量にて主翼5の入射角に比べて数度小さくなる ように設けられている。
【0015】 次に、その作用について説明する。図5は上述した前置翼12が有る本考案の 作用を示し、一方図6は該前置翼が無い従来例の作用を示す。そして、図6に前 置翼が無い場合に、旋回失速が発生を始める流量での主翼の翼入口速度三角形を 破線で示す。また、図5に、同一流量にて前置翼が有る場合の主翼の翼入口速度 三角形を実線で示す。
【0016】 しかして、図6に示す前置翼の無い場合には、主翼の翼入口の絶対流速Cは周 方向成分を持たなかったものが、前置翼を設けたことにより、図5に示すように 周方向の流速C′uを生じ、これにより主翼の翼入口の入射角がiからi′へ減 少する。主翼の失速は入射角の増加により発生をするが、前置翼の作用のため、 同一流量では旋回失速は発生しなくなる。したがって、さらに流量が減少して、 入射角i′が、前置翼のない場合の旋回失速発生開始時の入射角iにほぼ等しく なるまで、旋回失速を防止できる。その結果、旋回失速が発生せず、正常に運転 できる流量範囲を拡大することができる。
【0017】 また、前置翼の枚数を主翼の枚数よりも少なく(例えば3〜4枚から主翼枚数 の2/3程度の翼枚数)することにより、前置翼が失速を起こした場合にも失速 が隣りの前置翼に移動しにくくなる。さらに、前置翼の翼入口の入射角を主翼の それよりも数度小さくすることにより、前置翼が失速しにくくなる。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、回転軸に取付けた円板状の主板に円形翼 列を構成する複数枚の主翼を取付けてなる遠心羽根車において、各主翼の内側縁 の回転方向側部位に短翼を該主翼に隣接して設けたことにより、又は前記円形翼 列の内側にこの円形翼列を構成する主翼の枚数よりも少ない枚数の前置翼を設け たことにより、主翼の翼入口の入射角が減少して、主翼が失速しにくくなってい るので、旋回失速が発生せずに正常に運転できる流量範囲を拡大することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本考案に係る遠心羽根車の一実
施例を、図2のI−I線に沿って示す断面図である。
【図2】図1の遠心羽根車の要部断面図である。
【図3】請求項2記載の本考案に係る遠心羽根車の一実
施例を、図4のIII−III線に沿って示す断面図で
ある。
【図4】図3の遠心羽根車の要部断面図である。
【図5】図3の遠心羽根車の作用を説明するための図で
ある。
【図6】従来の遠心羽根車の作用を説明するための図で
ある。
【図7】従来の遠心羽根車を、図8のVII−VII線
に沿って示す断面図である。
【図8】図7の遠心羽根車の要部断面図である。
【符号の説明】
1 遠心羽根車 2 回転軸 3 主板 4 側板 5 主翼 11 短翼 12 前置翼

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に取付けた円板状の主板に円形翼列
    を構成する複数枚の主翼を取付けてなる遠心羽根車にお
    いて、各主翼の内側縁の回転方向側部位に、短翼を該主
    翼に隣接して設けたことを特徴とする遠心羽根車。
  2. 【請求項2】回転軸に取付けた円板状の主板に円形翼列
    を構成する複数枚の主翼を取付けてなる遠心羽根車にお
    いて、前記円形翼列の内側に、この円形翼列を構成する
    主翼の枚数よりも少ない枚数の前置翼を設けたことを特
    徴とする遠心羽根車。
JP2985992U 1992-04-09 1992-04-09 遠心羽根車 Pending JPH0583397U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2985992U JPH0583397U (ja) 1992-04-09 1992-04-09 遠心羽根車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2985992U JPH0583397U (ja) 1992-04-09 1992-04-09 遠心羽根車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0583397U true JPH0583397U (ja) 1993-11-12

Family

ID=12287697

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JP2985992U Pending JPH0583397U (ja) 1992-04-09 1992-04-09 遠心羽根車

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980120