JP2592950Y2 - スプリッタ型インペラ - Google Patents

スプリッタ型インペラ

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JP2592950Y2
JP2592950Y2 JP1993047154U JP4715493U JP2592950Y2 JP 2592950 Y2 JP2592950 Y2 JP 2592950Y2 JP 1993047154 U JP1993047154 U JP 1993047154U JP 4715493 U JP4715493 U JP 4715493U JP 2592950 Y2 JP2592950 Y2 JP 2592950Y2
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JP
Japan
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splitter
blade
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hub
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幸雄 大槻
昭雄 恩塚
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、たとえばガスタービ
ンなどの入口部に設置されて空気等の気体の昇圧に使用
されるもので、詳しくは、回転にともなって、その中心
側から吸い込んだ気体を外周側へ流動案内して放出する
ように構成されたスプリッタ型インペラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のスプリッタ型インペラ
は、図4に示すように、中心部に回転軸への取付け用ハ
ブ1を有する回転円板2の一側面に、回転方向に沿って
径方向の外側ほど回転後方へ変位する湾曲状に形成され
たフルブレード3とスプリッタブレード4とが、回転方
向に所定の間隔を隔てて、かつ、回転方向に交互に配置
し固定されたものである。そして、このようなスプリッ
タ型インペラのフルブレード3およびスプリッタブレー
ド4の後縁3b,4bは、図5の展開図で示すように、
ともに回転円板2の外周辺2aに位置している一方、フ
ルブレード3の前縁3aはハブ1の外周面近傍に位置
し、かつ、スプリッタブレード4の前縁4aはフルブレ
ード3の前縁3aよりも少し径方向の外側に位置するよ
うに配設されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記した構成の従来一
般のスプリッタ型インペラは、図6に示すように、スプ
リッタブレード4を挟んで、その両側に位置するフルブ
レード3,3間に気体の入口部5が形成されるため、そ
の入口部5の面積は十分に大きく確保することができる
反面、スプリッタブレード4とフルブレード3との間に
形成される流路6の入口部5に続く部分の面積が急変す
るために、気体の流れが乱れやすく、また流路抵抗によ
る損失が大きくて、効率が悪い。
【0004】また、上記の構成に代えて、図7Aおよび
図7Bに示すように、ブレードの全てをフルブレード3
とし、それらフルブレード3の前縁部をカットバック7
(図の点線で示す略三角形状部分を切除)したものや、
図8Aおよび図8Bに示すように、フルブレード3とス
プリッタブレード4とを回転方向に交互に配置し、その
うち、フルブレード3の前縁部をカットバック7(図の
点線で示す略三角形状部分を切除)したものが考えられ
る。しかし、前者の場合は、流路面積の変化をなだらか
にして、気体の流れに乱れを生じないですむ反面、全ブ
レードの数をインペラ全体の効率保持の観点から、図4
〜図6に示すものと同一とした場合、隣接するブレード
3,3間に形成される入口部5の面積を十分に確保する
ことができない。また、後者の場合は、入口部5の面積
を十分に大きく確保することができるものの、その入口
部5から流路6の先端部へかけての面積変化が大きいた
めに、流路抵抗の急変による損失が大きくなって、効率
が悪化することは避けられない。
【0005】以上のように、この種のインペラにおいて
は、インペラ全体として最も効率の良いブレード数のも
とで、入口部の面積を十分に大きく確保すること、面積
の急変による流れの乱れを生じないこと、流路抵抗の急
変による損失の増大がないことの各機能が要求される
が、上記した従来のインペラにあっては、その全ての要
求機能を満足することができず、そのうちのいずれかの
要求機能を満足させる構成にすると、他の機能が損なわ
れるといった具合に、二律背反の課題があった。
【0006】この考案は、上記のような従来の課題を解
消するためになされたもので、全体として最も効率のよ
いブレード数としながら、入口部の面積を十分に確保す
るとともに、面積変化および流路抵抗の急変による損失
の増加を抑えて、効率の著しい向上を図ることができる
スプリッタ型インペラを提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係るスプリッタ型インペラは、中心部に
回転軸への取付け用ハブを有する回転円板の一側面に、
上記ハブの外周面近傍位置を前縁とし、この前縁よりも
回転方向後方の回転円板の外周辺位置の後縁にまで亘っ
て湾曲状に配設されるフルブレードと、該フルブレード
の前縁よりも少し軸方向後方を前縁とし、この前縁より
も回転方向後方の回転円板の外周辺位置の後縁にまで亘
って上記フルブレードとほぼ平行状態で湾曲状に配設さ
れるスプリッタフルードとを、回転方向に所定の間隔を
隔てて、かつ、回転方向に交互に配置し固定してなるス
プリッタ型インペラにおいて、上記各スプリッタブレー
ドの前端部に、該スプリッタブレードの突出辺の角部か
ら上記ハブの外周面近傍位置にまで傾斜する縁を有する
略三角形状の延長ブレード部を一体に連設し、上記傾斜
縁を上記各スプリッタブレードの前縁としたことを特徴
とする。
【0008】
【作用】この考案によれば、回転円板に取り付けるブレ
ードの数は、隣接するブレード間の流路の幅が流路抵抗
の異常な増加による効率の低下を招かない範囲としなが
ら、気体の入口部はスプリッタブレードを挟んで、その
両側に位置するフルブレード間に形成させて、その入口
部面積を十分に確保することができるとともに、その入
口部の中央にはスプリッタブレードの前縁とする傾斜縁
を存在させて、入口部から隣接ブレード間の流路へ至る
面積変化、つまり、面積増加をなだらかなにして、流路
抵抗の急変による損失を極力、減少することかできる。
したがって、ブレード数、気体の流入量および流路抵抗
の全ての面から、総合的に効率の向上を図ることが可能
である。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面にもとづいて
説明する。図1はこの考案に係るスプリッタ型インペラ
の斜視図、図2は要部の展開図、図3は要部の概略正面
図であり、これら各図において、図4〜図8に示すもの
と同一の個所には同一の符号を付して、それらの説明を
省略する。
【0010】図2(A)に明示するように、各スプリッ
タブレード4の前端部に、該スプリッタブレード4の突
出辺4cの角部から、回転円板2の中心部に固定された
回転軸への取付け用ハブ1の外周面近傍位置にまで傾斜
する縁8aを有する略三角形状の延長ブレード部8を一
体に連設したものである。すなわち、同図(B)の点線
で示す従来のスプリッタブレード4における前縁4a
上記各スプリッタブレード4の前端部とし、上記スプリ
ッタブレード4の突出辺4cの角部4dから、回転円板
2の中心部に固定された回転軸への取付け用ハブ1の外
周面近傍位置4eにまで傾斜する縁8aを有する略三角
形状の延長ブレード部8を一体に連設し、上記傾斜縁8
aを上記各スプリッタブレード4の前縁4aとし、これ
に隣接するフルブレード3の前端部(前縁部)3aを略
三角形状にカットバック7したものほぼ同様な形状に
形成されている。
【0011】上記のような構成のインペラにおいては、
図3に示すように、ハブ1の外周部近くに形成される気
体の入口部5が、傾斜縁8aからなる前縁を有するスプ
リッタブレード4の両側に位置するフルブレード3,3
間に形成されることになるため、その入口部5の面積は
十分に大きく確保しつつ、この入口部5から回転方向で
実際に隣接するブレード3,4間の流路6に至る面積は
略三角形状の延長ブレード部8の存在により、なだらか
に変化させて、気体の流れの乱れを抑制できるととも
に、流路抵抗も徐々に増加させて流路抵抗の急増による
損失の増加を抑制することができる。したがって、隣接
するブレード間隔は、この種のインペラにとって最も効
率のよい値に設定しながら、入口部5の面積を大きく確
保するとともに、流れの乱れおよび流路抵抗の変化によ
る損失の低下を抑制して、全体効率を著しく向上するこ
とができる。
【0012】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、回転
円板に装着すべきブレード形状に対して簡単な改良を施
すだけで、従来の二律背反の課題を解消して、インペラ
全体の効率を著しく向上することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるスプリッタ型インペ
ラの外観形状を示す斜視図である。
【図2】同上実施例における要部の展開図である。
【図3】同上実施例における要部の概略正面図である。
【図4】従来−般のスプリッタ型インペラの外観形状を
示す斜視図である。
【図5】同上従来例における要部の展開図である。
【図6】同上従来例における要部の概略正面図である。
【図7A】他の従来例における要部の展開図である。
【図7B】同上従来例における要部の概略正面図であ
る。
【図8A】もう1つの従来例における要部の展開図であ
る。
【図8B】同上従来例における要部の概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ハブ 2 回転円板 3 フルブレード 4 スプリッタブレード 5 入口部 6 流路 8 延長ブレード部 8a 傾斜縁(前縁) 4a スプリッタブレードの前端部(前縁部) 4c スプリッタブレードの突出辺 4d スプリッタブレードの突出辺の角部 4e 取付け用ハブの外周面近傍位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01D 5/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部に回転軸への取付け用ハブを有す
    る回転円板の一側面に、上記ハブの外周面近傍位置を前
    縁とし、この前縁よりも回転方向後方の回転円板の外周
    辺位置の後縁にまで亘って湾曲状に配設されるフルブレ
    ードと、該フルブレードの前縁よりも少し軸方向後方を
    前縁とし、この前縁よりも回転方向後方の回転円板の外
    周辺位置の後縁にまで亘って上記フルブレードとほぼ平
    行状態で湾曲状に配設されるスプリッタブレードとを、
    回転方向に所定の間隔を隔てて、かつ、回転方向に交互
    に配置し固定してなるスプリッタ型インペラにおいて、
    上記各スプリッタブレードの前端部に、該スプリッタブ
    レードの突出辺の角部から上記ハブの外周面近傍位置に
    まで傾斜する縁を有する略三角形状の延長ブレード部を
    一体に連設し、上記傾斜縁を上記各スプリッタブレード
    の前縁としたことを特徴とするスプリッタ型インペラ。
JP1993047154U 1993-08-06 1993-08-06 スプリッタ型インペラ Expired - Fee Related JP2592950Y2 (ja)

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JP2020148169A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 愛三工業株式会社 遠心ポンプ
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