JPH058291A - スタンパブルシートの成形方法 - Google Patents
スタンパブルシートの成形方法Info
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- JPH058291A JPH058291A JP1457191A JP1457191A JPH058291A JP H058291 A JPH058291 A JP H058291A JP 1457191 A JP1457191 A JP 1457191A JP 1457191 A JP1457191 A JP 1457191A JP H058291 A JPH058291 A JP H058291A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スタンパブルシートを非常に高い圧力で成形
することができ、従って金型の再現性にすぐれていて、
鋭い角度のコーナー部を有する成形品を製造することが
できるとともに、生産性にすぐれており、しかも金型費
が非常に安くつき、ひいてはスタンパブルシートの成形
品の製造コストを大幅に低減し得る方法を提供する。 【構成】 合成樹脂と繊維補強材とよりなるスタンパブ
ルシート(1) を成形するにあたり、スタンパブルシート
(1) を柔軟な非通気性シート(2) を介してコーナー部分
などの要所を押さえ部材(6) によって上から押さえると
ともに、高圧の圧縮空気をかけて成形する。
することができ、従って金型の再現性にすぐれていて、
鋭い角度のコーナー部を有する成形品を製造することが
できるとともに、生産性にすぐれており、しかも金型費
が非常に安くつき、ひいてはスタンパブルシートの成形
品の製造コストを大幅に低減し得る方法を提供する。 【構成】 合成樹脂と繊維補強材とよりなるスタンパブ
ルシート(1) を成形するにあたり、スタンパブルシート
(1) を柔軟な非通気性シート(2) を介してコーナー部分
などの要所を押さえ部材(6) によって上から押さえると
ともに、高圧の圧縮空気をかけて成形する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、スタンパブルシート
の成形方法に関するものである。
の成形方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、熱可塑性合成樹脂または熱硬化
性合成樹脂と、ガラス繊維補強材とよりなるスタンパブ
ルシートは、既によく知られており、自動車部品等の各
種の用途に使用されている。
性合成樹脂と、ガラス繊維補強材とよりなるスタンパブ
ルシートは、既によく知られており、自動車部品等の各
種の用途に使用されている。
【０００３】このようなスタンパブルシートを成形する
方法としては、従来、スタンプ成形法が一般的であり、
また真空成形法も知られていた。
方法としては、従来、スタンプ成形法が一般的であり、
また真空成形法も知られていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のスタンプ
成形法によれば、加熱したスタンパブルシートを上下金
型の間に入れて、高い圧力で加圧することが可能である
ため、成形用下部ダイスに忠実な成形品が得られるが、
精度の高い成形用凹部を有する成形用下部ダイスと、同
じく精度の高い成形用凸部を有する成形用上部ダイスの
とよりなる上下両金型を必要とし、従って金型費が非常
に高くつくという問題があった。
成形法によれば、加熱したスタンパブルシートを上下金
型の間に入れて、高い圧力で加圧することが可能である
ため、成形用下部ダイスに忠実な成形品が得られるが、
精度の高い成形用凹部を有する成形用下部ダイスと、同
じく精度の高い成形用凸部を有する成形用上部ダイスの
とよりなる上下両金型を必要とし、従って金型費が非常
に高くつくという問題があった。
【０００５】一方、真空成形法では、加熱されたスタン
パブルシートを真空で引きつける、換言すれば、大気圧
との差圧（１気圧以下）でシートを金型の凹凸面に押し
付けるだけであるため、金型の再現性に劣り、従ってゆ
るい角度のコーナー部を有する成形品の製造には適する
が、鋭い角度のコーナー部を有する成形品を製造するこ
とはできないという問題があった。
パブルシートを真空で引きつける、換言すれば、大気圧
との差圧（１気圧以下）でシートを金型の凹凸面に押し
付けるだけであるため、金型の再現性に劣り、従ってゆ
るい角度のコーナー部を有する成形品の製造には適する
が、鋭い角度のコーナー部を有する成形品を製造するこ
とはできないという問題があった。
【０００６】なおここで、合成樹脂シートの一般的な成
形法として知られている圧空成形法を、スタンパブルシ
ートの成形に適用することも考えられるが、成形前の加
熱状態のスタンパブルシートは比較的軟らかく、かつこ
れにはガラス繊維補強材が含まれているため、圧縮空気
によって該シートに高い圧力をかけると、圧縮空気がシ
ートを通り抜けて、シートが破れ、成形品に孔があくお
それがあるという問題があった。
形法として知られている圧空成形法を、スタンパブルシ
ートの成形に適用することも考えられるが、成形前の加
熱状態のスタンパブルシートは比較的軟らかく、かつこ
れにはガラス繊維補強材が含まれているため、圧縮空気
によって該シートに高い圧力をかけると、圧縮空気がシ
ートを通り抜けて、シートが破れ、成形品に孔があくお
それがあるという問題があった。
【０００７】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、スタンパブルシートを非常に高い圧力で成形
することができ、従って金型の再現性にすぐれていて、
鋭い角度のコーナー部を有する成形品を製造することが
できるとともに、生産性にすぐれており、しかも金型費
が非常に安くつき、ひいてはスタンパブルシートの成形
品の製造コストを大幅に低減し得る方法を提供しようと
するにある。
を解決し、スタンパブルシートを非常に高い圧力で成形
することができ、従って金型の再現性にすぐれていて、
鋭い角度のコーナー部を有する成形品を製造することが
できるとともに、生産性にすぐれており、しかも金型費
が非常に安くつき、ひいてはスタンパブルシートの成形
品の製造コストを大幅に低減し得る方法を提供しようと
するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、合成樹脂と繊維補強材とよりなる所
要の大きさのスタンパブルシートの周縁部をクランプに
より挾持し、このスタンパブルシートを加熱する第１工
程と、加熱されたスタンパブルシートを、成形用凹部を
有する成形用型の上にのせて、シートの周縁部を成形用
型の周縁部に密着せしめる第２工程と、加熱スタンパブ
ルシートの上方に該シートを覆う大きさの柔軟な非通気
性シートを配置する第３工程と、非通気性シートおよび
加熱スタンパブルシートの上から、下面が開放した箱形
の加圧ボックスを被せて、加圧ボックスの周側壁下端部
を両シートの周縁寄り部分の上にのせ、該シート周縁部
寄り部分を成形用型の周縁部上面に密着させたのち、加
圧ボックス内の所要箇所に配置された昇降自在な押さえ
部材を降下させて、加熱スタンパブルシートの要所を非
通気性シートの上から押さえるとともに、非通気性シー
トより上側の加圧ボックス内に圧縮空気を導入して、ス
タンパブルシートを柔軟な非通気性シートと共に成形用
型の成形用凹部の内面に沿わせて成形する第４工程と、
成形後、非通気性シートを除去し、成形スタンパブルシ
ートを成形用型の成形用凹部より取り出す第５工程とよ
りなる、スタンパブルシートの成形方法を要旨としてい
る。
を達成するために、合成樹脂と繊維補強材とよりなる所
要の大きさのスタンパブルシートの周縁部をクランプに
より挾持し、このスタンパブルシートを加熱する第１工
程と、加熱されたスタンパブルシートを、成形用凹部を
有する成形用型の上にのせて、シートの周縁部を成形用
型の周縁部に密着せしめる第２工程と、加熱スタンパブ
ルシートの上方に該シートを覆う大きさの柔軟な非通気
性シートを配置する第３工程と、非通気性シートおよび
加熱スタンパブルシートの上から、下面が開放した箱形
の加圧ボックスを被せて、加圧ボックスの周側壁下端部
を両シートの周縁寄り部分の上にのせ、該シート周縁部
寄り部分を成形用型の周縁部上面に密着させたのち、加
圧ボックス内の所要箇所に配置された昇降自在な押さえ
部材を降下させて、加熱スタンパブルシートの要所を非
通気性シートの上から押さえるとともに、非通気性シー
トより上側の加圧ボックス内に圧縮空気を導入して、ス
タンパブルシートを柔軟な非通気性シートと共に成形用
型の成形用凹部の内面に沿わせて成形する第４工程と、
成形後、非通気性シートを除去し、成形スタンパブルシ
ートを成形用型の成形用凹部より取り出す第５工程とよ
りなる、スタンパブルシートの成形方法を要旨としてい
る。
【０００９】上記において、スタンパブルシートは、マ
トリクス樹脂に繊維補強材が混入された複合材がシート
に成形されたものである。
トリクス樹脂に繊維補強材が混入された複合材がシート
に成形されたものである。
【００１０】ここで、マトリクス樹脂としては、熱可塑
性合成樹脂および熱硬化性合成樹脂が用いられる。具体
的には、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリブチレンテレフ
タレート（ＰＢＴ）、ポリエチレンテレフタレート（Ｐ
ＥＴ）、ポリフェニレンオキサイド（ＰＰＯ）、ポリカ
ーボネート（ＰＣ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰ
Ｅ）、ナイロン（ＮＹ）、ポリフェニレンサルファイド
（ＰＰＳ）、ポリエーテルイミド（ＰＥＩ）、不飽和ポ
リエステル（ＵＰ）、および有機ポリイソシアネートな
どを使用する。
性合成樹脂および熱硬化性合成樹脂が用いられる。具体
的には、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリブチレンテレフ
タレート（ＰＢＴ）、ポリエチレンテレフタレート（Ｐ
ＥＴ）、ポリフェニレンオキサイド（ＰＰＯ）、ポリカ
ーボネート（ＰＣ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰ
Ｅ）、ナイロン（ＮＹ）、ポリフェニレンサルファイド
（ＰＰＳ）、ポリエーテルイミド（ＰＥＩ）、不飽和ポ
リエステル（ＵＰ）、および有機ポリイソシアネートな
どを使用する。
【００１１】繊維補強材としては、一般にガラス繊維が
用いられ、これは例えばマット状で、あるいは１．３mm
程度の短繊維状で使用される。繊維補強材はマトリクス
樹脂に対して４０重量％以下の割合で含まれている。
用いられ、これは例えばマット状で、あるいは１．３mm
程度の短繊維状で使用される。繊維補強材はマトリクス
樹脂に対して４０重量％以下の割合で含まれている。
【００１２】なお、スタンパブルシートの厚みは、例え
ば０．５〜４．０mmである。
ば０．５〜４．０mmである。
【００１３】上記第１工程におけるスタンパブルシート
の加熱温度は、使用するマトリクス樹脂の種類によって
異なるが、通常１５０〜２７０℃、好ましくは１６０〜
２５０℃の範囲である。
の加熱温度は、使用するマトリクス樹脂の種類によって
異なるが、通常１５０〜２７０℃、好ましくは１６０〜
２５０℃の範囲である。
【００１４】また、第３工程で使用する非通気性シート
としては、例えば厚さ０．１〜１．５mm程度のポリ塩化
ビニル樹脂シート、ポリエチレン樹脂シート等であっ
て、柔軟性を有するものを使用する。
としては、例えば厚さ０．１〜１．５mm程度のポリ塩化
ビニル樹脂シート、ポリエチレン樹脂シート等であっ
て、柔軟性を有するものを使用する。
【００１５】
【作用】上記の方法によれば、合成樹脂と繊維補強材と
よりなるスタンパブルシートを、柔軟な非通気性シート
を介してコーナー部分などの要所を押さえ部材によって
上から押さえるとともに、高圧の圧縮空気をかけて成形
するもので、非通気性シートの存在により圧縮空気の圧
力を高くしても、圧縮空気がスタンパブルシートを抜け
るようなことがなく、スタンパブルシートが破れたりあ
るいは成形品に孔があくことなく、スタンパブルシート
を成形することができ、従って金型の再現性にすぐれて
いて、鋭い角度のコーナー部を有する成形品をも製造す
ることができる。そしてこのように、スタンパブルシー
トを非常に高い圧力で成形することができるため、生産
性にすぐれている。また金型は、精度の高い成形用凹部
を有する成形用型だけで良く、かつ成形用型の鋭い角度
を有するコーナー部では、昇降自在な押さえ部材を降下
させて、スタンパブルシートを部分的に押さえるだけで
良い。
よりなるスタンパブルシートを、柔軟な非通気性シート
を介してコーナー部分などの要所を押さえ部材によって
上から押さえるとともに、高圧の圧縮空気をかけて成形
するもので、非通気性シートの存在により圧縮空気の圧
力を高くしても、圧縮空気がスタンパブルシートを抜け
るようなことがなく、スタンパブルシートが破れたりあ
るいは成形品に孔があくことなく、スタンパブルシート
を成形することができ、従って金型の再現性にすぐれて
いて、鋭い角度のコーナー部を有する成形品をも製造す
ることができる。そしてこのように、スタンパブルシー
トを非常に高い圧力で成形することができるため、生産
性にすぐれている。また金型は、精度の高い成形用凹部
を有する成形用型だけで良く、かつ成形用型の鋭い角度
を有するコーナー部では、昇降自在な押さえ部材を降下
させて、スタンパブルシートを部分的に押さえるだけで
良い。
【００１６】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
【００１７】図面は、この発明の方法を工程順に示すも
のである。
のである。
【００１８】第１工程 第１図において、ポリプロピレン樹脂とガラス繊維補強
材とよりなりかつ厚さ１mmを有する所要の大きさのスタ
ンパブルシート(1) の周縁部を、上下一対の第１クラン
プ(11)(11)により挾持し、このスタンパブルシート(1)
を、これの上下両側に配置したヒーター(13)(13)により
表面温度２００℃、内部温度１９５℃に加熱し、該シー
ト(1) のマトリクス樹脂を成形可能な状態に軟化させ
た。
材とよりなりかつ厚さ１mmを有する所要の大きさのスタ
ンパブルシート(1) の周縁部を、上下一対の第１クラン
プ(11)(11)により挾持し、このスタンパブルシート(1)
を、これの上下両側に配置したヒーター(13)(13)により
表面温度２００℃、内部温度１９５℃に加熱し、該シー
ト(1) のマトリクス樹脂を成形可能な状態に軟化させ
た。
【００１９】第２工程 つぎに第２図において、加熱済みスタンパブルシート
(1) を、基台(10)上に載置した成形用凹部(4) を有する
成形用型(3) の上にのせて、シート(1) の周縁部を成形
用型(3) の周縁部に第１クランプ(11)を介して密着せし
めた。
(1) を、基台(10)上に載置した成形用凹部(4) を有する
成形用型(3) の上にのせて、シート(1) の周縁部を成形
用型(3) の周縁部に第１クランプ(11)を介して密着せし
めた。
【００２０】第３工程 さらに同図に示すように、加熱スタンパブルシート(1)
の上方に該シート(1)を覆う大きさの柔軟な非通気性シ
ート(2) を、これの周縁部を上下一対の第２クランプ(1
2)(12)により挾持して、配置し、上記第１クランプ(11)
(11)の上に第２クランプ(12)(12)をのせた。
の上方に該シート(1)を覆う大きさの柔軟な非通気性シ
ート(2) を、これの周縁部を上下一対の第２クランプ(1
2)(12)により挾持して、配置し、上記第１クランプ(11)
(11)の上に第２クランプ(12)(12)をのせた。
【００２１】第４工程 そして、第３図において、非通気性シート(2) および加
熱スタンパブルシート(1) の上から、下面が開放した箱
形の加圧ボックス(5) を被せて、加圧ボックス(5) の周
側壁下端部を両シート(1)(2)の周縁寄り部分の上にの
せ、非通気性シート(2) および加熱スタンパブルシート
(1) の上から、下面が開放した箱形の加圧ボックス(5)
を被せて、加圧ボックス(5) の周側壁下端部を、第１お
よび第２クランプ(11)(12)の内側において両シート(1)
(2)の周縁部寄り部分にのせ、該シート周縁部寄り部分
を成形用型(3) の周縁部上面に密着させた。加圧ボック
ス(5)内の所要箇所には、垂下軸(7) の先端部に取り付
けられて昇降自在となされた押さえ部材(6) が配置され
ている。この押さえ部材(6) の先端には、成形用型(3)
の成形用凹部(4) の周縁部下面(4a)に対応する傾斜角度
を有する傾斜押さえ面(6a)が設けられている。
熱スタンパブルシート(1) の上から、下面が開放した箱
形の加圧ボックス(5) を被せて、加圧ボックス(5) の周
側壁下端部を両シート(1)(2)の周縁寄り部分の上にの
せ、非通気性シート(2) および加熱スタンパブルシート
(1) の上から、下面が開放した箱形の加圧ボックス(5)
を被せて、加圧ボックス(5) の周側壁下端部を、第１お
よび第２クランプ(11)(12)の内側において両シート(1)
(2)の周縁部寄り部分にのせ、該シート周縁部寄り部分
を成形用型(3) の周縁部上面に密着させた。加圧ボック
ス(5)内の所要箇所には、垂下軸(7) の先端部に取り付
けられて昇降自在となされた押さえ部材(6) が配置され
ている。この押さえ部材(6) の先端には、成形用型(3)
の成形用凹部(4) の周縁部下面(4a)に対応する傾斜角度
を有する傾斜押さえ面(6a)が設けられている。
【００２２】ついで第４図に示すように、この押さえ部
材(6) を降下させて、加熱スタンパブルシート(1) のコ
ーナー対応部分を非通気性シート(2) の上から押さえる
とともに、非通気性シート(2) より上側の加圧ボックス
(5) 内に、６．０kg/m2 の圧力を有する圧縮空気を加圧
ボックス(5) の圧縮空気導入孔(9) から導入した。圧縮
空気の導入に伴い、成形用型(3) 内のスタンパブルシー
ト(1) 下側の空気は、同成形用型(3) の空気排出孔(8)
から基台(10)の空気排出孔(14)を通って外部に排出され
るものであり、その結果、スタンパブルシート(1) は柔
軟な非通気性シート(2) と共に成形用型(3) の成形用凹
部(4) の内面に沿って成形せしめられた。
材(6) を降下させて、加熱スタンパブルシート(1) のコ
ーナー対応部分を非通気性シート(2) の上から押さえる
とともに、非通気性シート(2) より上側の加圧ボックス
(5) 内に、６．０kg/m2 の圧力を有する圧縮空気を加圧
ボックス(5) の圧縮空気導入孔(9) から導入した。圧縮
空気の導入に伴い、成形用型(3) 内のスタンパブルシー
ト(1) 下側の空気は、同成形用型(3) の空気排出孔(8)
から基台(10)の空気排出孔(14)を通って外部に排出され
るものであり、その結果、スタンパブルシート(1) は柔
軟な非通気性シート(2) と共に成形用型(3) の成形用凹
部(4) の内面に沿って成形せしめられた。
【００２３】第５工程 図示は省略したが、成形後、非通気性シート(2) を除去
し、成形スタンパブルシート(1) を成形用型(3) の成形
用凹部(4) より取り出した。
し、成形スタンパブルシート(1) を成形用型(3) の成形
用凹部(4) より取り出した。
【００２４】こうして、この発明の方法によりスタンパ
ブルシート(1) から成形された成形品は、非通気性シー
ト(2) の存在により圧縮空気の圧力を高くしても、スタ
ンパブルシート(1) の破れによる孔があくようなことが
全くなく、しかも金型の再現性にすぐれていて、成形用
型(3) の成形用凹部(4) に正確に沿ったシャープなコー
ナー部を有するものであった。そのうえ、この発明の方
法は作業性にすぐれており、スタンパブルシート(1) の
成形は容易であった。
ブルシート(1) から成形された成形品は、非通気性シー
ト(2) の存在により圧縮空気の圧力を高くしても、スタ
ンパブルシート(1) の破れによる孔があくようなことが
全くなく、しかも金型の再現性にすぐれていて、成形用
型(3) の成形用凹部(4) に正確に沿ったシャープなコー
ナー部を有するものであった。そのうえ、この発明の方
法は作業性にすぐれており、スタンパブルシート(1) の
成形は容易であった。
【００２５】上記実施例のスタンパブルシート(1) から
成形された成形品は、耐衝撃性にすぐれており、例えば
エンジンカバー、バッテリー受板のような自動車部品等
として有効に使用し得るものであった。
成形された成形品は、耐衝撃性にすぐれており、例えば
エンジンカバー、バッテリー受板のような自動車部品等
として有効に使用し得るものであった。
【００２６】なお、スタンパブルシート(1) の上に非通
気性シート(2) を配置する手段は、上記実施例のものに
限らず、例えばスタンパブルシート(1) の上に非通気性
シート(2) を直接配置するなど、その他の方法であって
も、良い。
気性シート(2) を配置する手段は、上記実施例のものに
限らず、例えばスタンパブルシート(1) の上に非通気性
シート(2) を直接配置するなど、その他の方法であって
も、良い。
【００２７】
【発明の効果】この発明によるスタンパブルシートの成
形方法は、上述のように、合成樹脂と繊維補強材とより
なる所要の大きさのスタンパブルシートの周縁部をクラ
ンプにより挾持し、このスタンパブルシートを加熱する
第１工程と、加熱されたスタンパブルシートを、成形用
凹部を有する成形用型の上にのせて、シートの周縁部を
成形用型の周縁部に密着せしめる第２工程と、加熱スタ
ンパブルシートの上方に該シートを覆う大きさの柔軟な
非通気性シートを配置する第３工程と、非通気性シート
および加熱スタンパブルシートの上から、下面が開放し
た箱形の加圧ボックスを被せて、加圧ボックスの周側壁
下端部を両シートの周縁寄り部分の上にのせ、該シート
周縁部寄り部分を成形用型の周縁部上面に密着させたの
ち、加圧ボックス内の所要箇所に配置された昇降自在な
押さえ部材を降下させて、加熱スタンパブルシートの要
所を非通気性シートの上から押さえるとともに、非通気
性シートより上側の加圧ボックス内に圧縮空気を導入し
て、スタンパブルシートを柔軟な非通気性シートと共に
成形用型の成形用凹部の内面に沿わせて成形する第４工
程と、成形後、非通気性シートを除去し、成形スタンパ
ブルシートを成形用型の成形用凹部より取り出す第５工
程とよりなるもので、非通気性シートの存在により圧縮
空気の圧力を高くしても、圧縮空気がスタンパブルシー
トを抜けるようなことがなく、スタンパブルシートが破
れたりあるいは成形品に孔があくことなく、スタンパブ
ルシートを成形することができ、従って金型の再現性に
すぐれていて、鋭い角度のコーナー部を有する成形品を
も製造することができる。そしてこのように、スタンパ
ブルシートを非常に高い圧力で成形することができるた
め、生産性にすぐれている。しかも金型は、精度の高い
成形用凹部を有する成形用型だけで良く、従って金型費
が非常に安くつき、ひいてはスタンパブルシートの成形
品の製造コストを大幅に低減し得るという効果を奏す
る。
形方法は、上述のように、合成樹脂と繊維補強材とより
なる所要の大きさのスタンパブルシートの周縁部をクラ
ンプにより挾持し、このスタンパブルシートを加熱する
第１工程と、加熱されたスタンパブルシートを、成形用
凹部を有する成形用型の上にのせて、シートの周縁部を
成形用型の周縁部に密着せしめる第２工程と、加熱スタ
ンパブルシートの上方に該シートを覆う大きさの柔軟な
非通気性シートを配置する第３工程と、非通気性シート
および加熱スタンパブルシートの上から、下面が開放し
た箱形の加圧ボックスを被せて、加圧ボックスの周側壁
下端部を両シートの周縁寄り部分の上にのせ、該シート
周縁部寄り部分を成形用型の周縁部上面に密着させたの
ち、加圧ボックス内の所要箇所に配置された昇降自在な
押さえ部材を降下させて、加熱スタンパブルシートの要
所を非通気性シートの上から押さえるとともに、非通気
性シートより上側の加圧ボックス内に圧縮空気を導入し
て、スタンパブルシートを柔軟な非通気性シートと共に
成形用型の成形用凹部の内面に沿わせて成形する第４工
程と、成形後、非通気性シートを除去し、成形スタンパ
ブルシートを成形用型の成形用凹部より取り出す第５工
程とよりなるもので、非通気性シートの存在により圧縮
空気の圧力を高くしても、圧縮空気がスタンパブルシー
トを抜けるようなことがなく、スタンパブルシートが破
れたりあるいは成形品に孔があくことなく、スタンパブ
ルシートを成形することができ、従って金型の再現性に
すぐれていて、鋭い角度のコーナー部を有する成形品を
も製造することができる。そしてこのように、スタンパ
ブルシートを非常に高い圧力で成形することができるた
め、生産性にすぐれている。しかも金型は、精度の高い
成形用凹部を有する成形用型だけで良く、従って金型費
が非常に安くつき、ひいてはスタンパブルシートの成形
品の製造コストを大幅に低減し得るという効果を奏す
る。
【図１】この発明の方法の第１工程において、スタンパ
ブルシートの加熱状態を示す断面図である。
ブルシートの加熱状態を示す断面図である。
【図２】この発明の方法の第２工程と第３工程におい
て、スタンパブルシートと非通気性シートの配置状態を
示す断面図である。
て、スタンパブルシートと非通気性シートの配置状態を
示す断面図である。
【図３】この発明の方法の第４工程において、スタンパ
ブルシートの成形前の状態を示す断面図である。
ブルシートの成形前の状態を示す断面図である。
【図４】同第４工程において、スタンパブルシートの成
形後の状態を示す断面図である。
形後の状態を示す断面図である。
１ スタンパブルシート ２ 非通気性シート ３ 成形用型 ４ 成形用凹部 ５ 加圧ボックス ６ 押さえ部材 １１ 第１クランプ １２ 第２クランプ １３ ヒーター
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 合成樹脂と繊維補強材とよりなる所要の
大きさのスタンパブルシート(1) の周縁部をクランプ(1
1)により挾持し、このスタンパブルシート(1) を加熱す
る第１工程と、加熱されたスタンパブルシート(1) を、
成形用凹部(4) を有する成形用型(3) の上にのせて、シ
ート(1) の周縁部を成形用型(3) の周縁部に密着せしめ
る第２工程と、加熱スタンパブルシート(1) の上方に該
シート(1) を覆う大きさの柔軟な非通気性シート(2) を
配置する第３工程と、非通気性シート(2) および加熱ス
タンパブルシート(1) の上から、下面が開放した箱形の
加圧ボックス(5) を被せて、加圧ボックス(5) の周側壁
下端部を両シート(1)(2)の周縁寄り部分の上にのせ、該
シート周縁部寄り部分を成形用型(3) の周縁部上面に密
着させたのち、加圧ボックス(5) 内の所要箇所に配置さ
れた昇降自在な押さえ部材(6) を降下させて、加熱スタ
ンパブルシート(1) の要所を非通気性シート(2) の上か
ら押さえるとともに、非通気性シート(2) より上側の加
圧ボックス(5) 内に圧縮空気を導入して、スタンパブル
シート(1) を柔軟な非通気性シート(2) と共に成形用型
(3) の成形用凹部(4) の内面に沿わせて成形する第４工
程と、成形後、非通気性シート(2) を除去し、成形スタ
ンパブルシート(1) を成形用型(3) の成形用凹部(4) よ
り取り出す第５工程とよりなる、スタンパブルシートの
成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1457191A JPH058291A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | スタンパブルシートの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1457191A JPH058291A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | スタンパブルシートの成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH058291A true JPH058291A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=11864849
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1457191A Withdrawn JPH058291A (ja) | 1991-02-05 | 1991-02-05 | スタンパブルシートの成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH058291A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014012346A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Ihi Corp | サーモフォーム成形方法および成形装置 |
| EP4357100A4 (en) * | 2021-08-24 | 2024-09-18 | Lg Energy Solution Ltd | MOULDING APPARATUS, MOULDING METHOD, BAG-TYPE BATTERY CASE MADE THEREFROM AND SECONDARY BATTERY THEREOF |
-
1991
- 1991-02-05 JP JP1457191A patent/JPH058291A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014012346A (ja) * | 2012-07-03 | 2014-01-23 | Ihi Corp | サーモフォーム成形方法および成形装置 |
| EP4357100A4 (en) * | 2021-08-24 | 2024-09-18 | Lg Energy Solution Ltd | MOULDING APPARATUS, MOULDING METHOD, BAG-TYPE BATTERY CASE MADE THEREFROM AND SECONDARY BATTERY THEREOF |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |