JPH0582861B2 - - Google Patents

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JPH0582861B2
JPH0582861B2 JP60291920A JP29192085A JPH0582861B2 JP H0582861 B2 JPH0582861 B2 JP H0582861B2 JP 60291920 A JP60291920 A JP 60291920A JP 29192085 A JP29192085 A JP 29192085A JP H0582861 B2 JPH0582861 B2 JP H0582861B2
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JP
Japan
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talc
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average particle
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arc resistance
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JP60291920A
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JPS62151461A (ja
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Katsumi Nishizaki
Shigeyoshi Adachi
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Hodogaya Chemical Co Ltd
Tosoh Corp
Original Assignee
Hodogaya Chemical Co Ltd
Tosoh Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は電気部品として有効に用いられる電気
特性に優れたポリフエニレンサルフアイド樹脂組
成物に関するものである。 〔従来技術〕 ポリフエニレンサルフアイド樹脂(以下PPS樹
脂)は、優れた耐熱性、耐薬品性、難燃性を有し
ており、ガラス繊維、無機フイラーなどと複合化
され、電気・電子部品、自動車部品として巾広く
使用されている。電気部品としては、スイツチ、
モーターハウジング、コイルボビン、リレー、端
子板などとして使用されている。 特に耐アーク性を要求する用途においては、例
えば特開昭53−5252、特公昭57−1553に開示され
る様に、タルク、粘土、炭酸カルシウムなどの無
機フイラーを一定量以上添加することが有効であ
る。これらフイラーの中でもタルクは比較的高い
耐アーク性が得られることから広く使用されてい
る。 しかし、このタルクを含有するPPS樹脂はガラ
ス繊維強化PPS樹脂に比べ誘電特性、特に誘電損
失が悪化する欠点があつた。又、耐アーク性もバ
ラつきが大きく、その原因解明と改良が望まれて
いた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は上記欠点を排除しようとするもので、
特定のタルク及びガラス繊維との複合化によつ
て、電気特性、機械的強度に優れた組成物を得る
ことができることを見出したことに基づくもので
ある。 〔問題点を解決する為の手段〕 すなわち本発明は、 ポリフエニレンサルフアイド樹脂
25〜50重量% ガラス繊維 10〜50重量% 特定のタルク 10〜50重量% からなる組成物に関するものである。 以下、これら各構成成分について詳しく述べ
る。 本発明に使用されるタルクとしては、重量平均
粒子径2〜8μmかつ粒子径比、重量平均粒子
径/数平均粒子径が1〜7の範囲にあるタルクで
あり、タルク中のFe2O3含有量が0.2重量%以下の
ものである。タルクの重量平均粒子径が2μm未
満になると粘度の上昇が著しく、強度の低下も大
きくなる為望ましくない。又、8μmを越えると
耐アーク性の低下が生じ避けなければならない。
重量平均粒子径/数平均粒子径の比すなわち粒径
分布の広さは耐アーク性のバラつきに影響をおよ
ぼす。重量平均粒子径/数平均粒子径の比は1〜
7の比較的粒度分布が狭い範囲である必要があ
る。これを越えると耐アーク性の値のバラつきが
非常に大きくなり問題を生じる様になる。 タルクはマグネシウムシリケートであり、その
化学式はMg6(Si8O20)(OH)4で表わされるが、
実際には多くの不純物を酸化物の型で含有してい
る。一例として、Fe2O3を0.1〜5%、Al2O3を0.1
〜2%、CaOを0.1〜1.5%程度含有している。 本発明者らは誘電損失を悪化させる原因につい
て検討した結果、これら不純物の中でも特に
Fe2O3の影響が大きく、その含有量が0.2%以下で
あると極めて優れた誘電損失を示すことを見出し
たのである。 以上の条件を満すタルクをフイラーとして使用
することにより、誘電特性に優れかつ耐アーク性
もバラつきが少なく安定して180秒以上の高い値
を得ることが出来る。 このタルクの添加量としては10〜50重量%の範
囲が可能である。タルクの添加量が多い程、耐ア
ーク性は高い値となるが、機械的強度の低下が大
きくなり望ましくない。特に20〜40重量%におい
て機械的強度と180秒以上の耐アーク性の双方を
満足する組成物が得られる。 タルクはシランカツプリング剤によつて表面処
理することが有効であり、特に湿熱時の電気抵抗
の低下を最小限にとどめる上で効果が大きい。そ
の使用量はタルクに対し0.05〜1.0wt%程度で、
通常アミノシラン、メルカプトシラン、エポキシ
シランなどが選定される。 次に本発明に使用されるPPS樹脂としては、特
公昭45−3368に開示されるごとき、極性溶媒中p
−ジクロルベンゼンとアルカリ金属硫化物との反
応によつて得られる一般式
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかな様に本発明は、 (1)特定のタルク10〜50重量%、(2)PPS樹脂25〜
50重量%、(3)ガラス繊維10〜50重量%よりなる組
成物で次に示すごとき優れた効果を得る。 (1) 誘電特性、特に誘電損失に優れる。 (2) 耐アーク性を高く、かつバラつきを少なくす
ることができる。 この様な特性を生かして本発明組成物は、電気
部品として巾広く有効に使用することが可能であ
る。 〔実施例〕 以下、実施例に基づき本発明の一実施態様を例
示するが、本発明はこれらに何ら限定されるもの
ではない。 (特性の測定方法) (1) 誘電特性 ASTM D 150に準拠し、安藤電気製TR−
10型ブリツヂ法で測定した。測定周波数は1M
Hzである。 (2) 耐アーク性 ASTM D 495に準拠し、日立化成製HAT
−100で測定した。測定数は特に10点とし、最
大、最小、平均、標準偏差を求めた。 (3) 曲げ強度 ASTM D 790に準拠し測定した。試験片
形状は3mm×25mm×120mmである。 (4) アイゾツト衝撃強度 ASTM D 256に準拠し測定した。試験片
形状は3.2mm×12.7mm×63.5mmである。 (本実施例及び比較例に使用したタルク) なお、タルクの粒子径である数平均粒子径と重
量平均粒子径は、以下の方法に従つて測定した。 測定機:コールターカウンター モデルTA
(コールターエレクトリツクス社製) 測定:タルク粉体をマイクロスパチユラー1杯分
採取し、100mlのビーカーに入れ、電解液
(ISOTON2 日科機製)を約20mlと界面活性
剤(タイプI−A 日科機製)を1滴加えた。
これに、約60秒間超音波を当て、粒子を均一に
分散した。この試料をコールターカウンター装
置にセツトし、粒子径の測定を行つた。 表−1にタルクの特性を示した。
【表】 実施例 1 PPS樹脂としてフイリツプスペトローリアム社
Ryton P−6を3.5Kg(35wt%)繊維径13μ、カ
ツト長3mm、アミノシランで表面処理されたガラ
ス繊維(チヨツプドストランド)3.5Kg(35wt%)
及びタルクAを3Kg(30wt%)をVブレンダー
により5分間予備混合した。この混合物をシリン
ダー温度300〜320℃、ダイ温度290℃に設定され
た45m/m二軸押出機に定量フイーダーでフイー
ドし混練押出を行つた。ペレツト化は空冷式ホツ
トカツターにより行つた。得られたペレツトは、
シリンダー温度310℃、金型温度130℃に設定した
2オンス射出成形機(型締力75ton)により各試
験片を成形サイクル35秒で成形した。 前記測定法により諸物性の測定を行つた。結果
を表−2に示した。タルクAを用いることにより
誘電損失、耐アーク性共にバラつきのない優れた
値が得られることが判る。 実施例 2 ガラス繊維を3.0Kg(30wt%)、タルクAを3.5
Kg(35wt%)に代え実施例1と同様の操作を行
つた。 結果を表−2に示した。機械的強度は実施例1
に比べやや劣るものの誘電損失、耐アーク共に優
れた値を示した。 比較例 1〜2 タルクをタルクB及びCに代え、実施例1と同
様の操作を行つた。タルクBはAに比べ、粒径及
び粒度分布は近いものの、Fe2O3の含有量が2倍
以上のグレードである。 結果を表−2に示した。 耐アーク性については、実施例1と同様にバラ
つきが少なく180秒以上を安定して得ているが、
誘電損失がかなり悪化していることが判る。 比較例 3 タルクをタルクDに代え実施例1と同様の操作
を行つた。タルクDはAに比べFe2O3含有量は近
いものの、重量平均粒子径/数平均粒子径が大き
く粒度分布の広いものである。 結果を表−2に示した。 誘電特性は良いものの、耐アーク性のバラつき
が大きく、実施例1に比べ劣つていることが判
る。 比較例 4〜5 タルクをタルクE、Fに代え実施例1と同様の
操作を行つた。タルクEは、重量平均粒子径/数
平均粒子径共に大きく、Fe2O3のみAに近いもの
の、タルクFはFe2O3含有量も多いグレードであ
る。結果を表−2に示した。 タルクEは誘電特性は良いものの、耐アーク性
のバラつきが大きく、タルクFは誘電特性、耐ア
ーク性共に劣つたものであつた。又、機械的強度
も劣つたものであつた。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリフエニレンサルフアイド樹脂25〜50重量
    %、ガラス繊維10〜50重量%、重量平均粒子径が
    2〜8μm、粒子径比、重量平均粒子径/数平均
    粒子径が1〜7、Fe2O3含有量が0.2%以下のタル
    ク10〜50重量%よりなるポリフエニレンサルフア
    イド樹脂組成物。
JP29192085A 1985-12-26 1985-12-26 ポリフエニレンサルフアイド樹脂組成物 Granted JPS62151461A (ja)

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