JPS6367504B2 - - Google Patents

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JPS6367504B2
JPS6367504B2 JP57118494A JP11849482A JPS6367504B2 JP S6367504 B2 JPS6367504 B2 JP S6367504B2 JP 57118494 A JP57118494 A JP 57118494A JP 11849482 A JP11849482 A JP 11849482A JP S6367504 B2 JPS6367504 B2 JP S6367504B2
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JP
Japan
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molding
calcium silicate
molding material
glass fiber
pps resin
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JP57118494A
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Fukuo Sugano
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、圧縮成形用あるいは射出成形用ポリ
フエニレンサルフアイド樹脂成形材料に関するも
のであり、特に高純度珪酸カルシウムを配合する
ことにより、成形性、電気絶縁性が良好な、しか
も耐湿性の優れた成形品の製造に好適に用いられ
るポリフエニレンサルフアイド樹脂成形材料に関
するものである。 電子部品、たとえばIC、トランジスター、ダ
イオード、コイル、コンデンサー、抵抗器、バリ
スター、コネクターなどの電気絶縁性の保持、機
械的保護、外部雰囲気による特性変化の防止など
の目的で、電子部品を合成樹脂で成形することが
行なわれている。このような合成樹脂として、従
来、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ジアリールフ
タレート樹脂、フエノール樹脂などの熱硬化性樹
脂が使用されている。しかしながら、これらの熱
硬化性樹脂は成形品にバリが出易く、バリの存在
による電気特性の動作信頼性の低下があるためバ
リの取除きを必要とし、歩留の低下をまねき、ま
た、成形サイクルが長いという欠点がある。これ
らの問題に対処してポリフエニレンサルフアイド
樹脂(以下、PPS樹脂と称する)は熱可塑性樹脂
を代表するものとして注目されている。 PPS樹脂が電子部品成形材料として要求される
特性は2つあり、その1つは、良好な成形性と機
械的強度である。かかる特性を具備するPPS樹脂
成形材料としては特公昭56−54025号公報にPPS
樹脂/ガラス繊維/添加剤からなる材料が、また
特開昭54−162752号公報にPPS樹脂/炭酸カルシ
ウム/粘土またはタルクからなる材料が開示され
ている。PPS樹脂が電子部品成形材料として要求
される他の1つの特性は、機械的強度よりむしろ
常態あるいは耐湿試験後における電気特性、特に
誘電特性と絶縁抵抗性であり、さらに熱硬化性樹
脂に代わりうる経済性である。かかるPPS樹脂成
形材料としては実公昭56−17847号公報にPPS樹
脂/ガラス繊維/珪酸カルシウムからなる材料で
成形した小型電機部品が公知となつている。しか
しながら、上記のPPS樹脂/ガラス繊維/添加剤
あるいはPPS樹脂/炭酸カルシウム/粘土または
タルクからなる材料の成形品は常態における電気
特性、特に誘電正接のバラツキが大きく、しかも
耐湿性が劣り、耐湿試験後には誘電正接、絶縁抵
抗が極端に低下する。また上記のPPS樹脂/ガラ
ス繊維/珪酸カルシウムからなる材料は成形時の
流動性が劣り、圧縮成形あるいは射出成形に困難
性を伴なうという欠点がある。 本発明者は、かかる欠点を解消したPPS樹脂成
形材料を見い出すべく種々研究、検討を行なつ
た。その結果、PPS樹脂とガラス繊維及び高純度
珪酸カルシウムからなる成形材料は前記問題を解
決しうることを見い出した。 本発明者は、PPS樹脂の充填剤として種々の無
機質充填剤において、無機質充填剤間では常態時
の電気特性での体積抵抗は有意な差がないにもか
かわらず、誘電正接(1MHz)はシリカ、アルミ
ナ及び珪酸カルシウムが優れていること、なかで
も珪酸カルシウムはたとえば700〜800℃に灼熱処
理を行ない、不純物を除去して高純度化したもの
は耐湿試験後の電気特性が特に優れていて、しか
も粒度の調整をはかることにより、成形性が良好
となり、成形品の外観が顕著に向上するという知
見が得られた。 かくして、本発明の成形材料は、前記知見にも
とずいて完成されたものである。即ち、本発明の
成形材料は、圧縮成形用あるいは射出成形用のポ
リフエニレンサルフアイド樹脂成形材料におい
て、該成形材料がポリフエニレンサルフアイド樹
脂30〜50重量%、ガラス繊維5〜40重量%、灼熱
減量1.0%以下、純度97.5%以上、50%粒度中央
値が8〜14μである高純度珪酸カルシウム10〜70
重量%からなることを特徴とするポリフエニレン
サルフアイド樹脂成形材料を提供するものであ
る。 PPS樹脂は、市販品を入手することができる。
たとえば、米国フイリツプスペトローリアム社か
ら“ライトン”PPSという商標名で製造販売され
ているものが広く知られている。“ライトン”
PPSは架橋度を異にするV−1、P−2、P−
4、P−6なる粉末グレードがある。本発明の成
形材料はいずれの架橋度のものでも使用できる。
また、架橋度を異にするものを併用することもで
きる。 高純度珪酸カルシウムは、灼熱減量1.0%以下、
純度97.5%以上、50%粒度中央値が8〜14μのも
のを使用する。普通品種の珪酸カルシウムは通常
3〜4%の不純物を含有している。不純物を含有
する珪酸カルシウムはPPS樹脂に配合されると、
成形時300〜330℃の加熱により発煙を併ない、成
形作業環境を損なうばかりでなく、成形品にボイ
ドを発生せしめる。珪酸カルシウム中の不純物は
灼熱処理を施すことにより蒸散する成分である。
普通品種の珪酸カルシウムは700〜800℃に灼熱す
ることにより高純度化される。他に不純物として
はFeO、MnO、MgOなどの金属酸化物がある。
かかる不純物は成形材料あるいは成形品に含まれ
ると湿潤状態において、電気特性を低下させるの
で、実質的に含まれないのが好ましい。高純度珪
酸カルシウムとして、たとえば、天然産の珪酸カ
ルシウムとして知られるウオラストナイトは理論
的に純粋物とされていて、前記純度を有する。ウ
オラストナイトは米国インターペース社で製造販
販売されているものが知られている。純度97.8
%、灼熱減量0.9%で、粒度を異にするP−1、
P−4、C−1、C−6、C−101、F−1など
のグレードがあり、P−1グレードは50%中央粒
度が8.9μであり、好適に使用できる。粒度は成形
時の流動性及び成形品の外観に影響を与える。た
とえば、50%粒度中央値が8μ以下のものは成形
品の外観は優れているが、成形時の流動性は劣
り、14μ以上のものは流動性は良いが成形品の外
観は劣る。 ガラス繊維は、PPS樹脂の強化に通常使用され
るものでよく、市販のEガラス、Cガラス、Sガ
ラス、Aガラスなど各種のガラス繊維を使用する
ことができる。ガラス繊維の形態はチヨツプドス
トランド、ロービング、ミルドフアイバーなどい
ずれでもよい。配合時のガラス繊維は、好ましく
は、直径5〜20μ、長さ0.5〜10mm程度のもの、特
に好ましくは、直径13μ長さ3mmのチヨツプドス
トランドである。ガラス繊維及び高純度珪酸カル
シウムはあらかじめ、ビニルシラン、アミノシラ
ン、エポキシシラン、メルカプトシランなどの公
知のシランカツプリング剤あるいは集束剤で処理
してもよい。かかる処理剤の付着量は0.4〜1.0%
であるのが好ましく、0.4%以下では処理効果が
低く、1%以上では成形時に処理剤のガスが発生
するので好ましくない。これら処理は成形時の加
工性を一層良好なものとし、かつ成形品の耐水
性、耐湿性、電気特性などを向上する。 PPS樹脂、ガラス繊維、高純度珪酸カルシウム
の配合割合の好ましい態様は、PPS樹脂30〜50重
量%、ガラス繊維5〜40重量%、高純度珪酸カル
シウム10〜70重量%である。成形材料の経済的面
からはガラス繊維の配合量は少量であるのが好ま
しい。ガラス繊維の配合はPPS樹脂の脆弱さを補
強する上で必要であるが、強度と経済性の面から
みて、必要かつ充分な量を越えない方が好まし
い。たとえば成形品の強度を必要としない用途に
使用されるものであれば、ガラス繊維の配合を必
要とせず、PPS樹脂に高純度珪酸カルシウムの配
合のみで充分使用に耐えられる。しかし、圧縮成
形あるいは射出成形時には成形材料に可成りの強
度が必要とされることから、ガラス繊維の配合が
好ましい。 混合方法は特に限定されない。たとえばスクリ
ユー式の単軸または2軸の混練押出機により300
〜400℃に加熱、溶融、混練を経て冷却すること
により行なわれ、ペレツト化することにより成形
材料とすることができる。 本発明の成形材料は、通常の圧縮成形あるいは
射出成形によつて成形品とすることができる。成
形条件は特に限定されるものではなく、通常の条
件でよい。 本発明の成形材料は成形時の流動性及び成形品
の電気特性が優れ、特に耐湿性が良好である。後
に示す比較例から明らかなように、耐湿試験後の
体積抵抗及び誘電正接が優れている。しかも機械
的強度とのバランスが保たれているので、電気機
械器具、電子機械器具などの小型精密部品の成形
材料として好適に使用できる。また、成形品の外
観が美麗であるので事務機器、化学機械器具、そ
の他の機械器具の部品など、エンジニアリングプ
ラスチツクとして広い用途に使用できるものであ
る。 以下に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるも
のではない。 実施例 1 PPS樹脂として“ライトン”PPS P−6グレ
ード(米国フイリツプスペトローリアム社製)40
重量部、ガラス繊維としてチヨツプドストランド
CS−03−MA−497(旭フアイバーグラス社製)
30重量部、高純度珪酸カルシウムとして純度97.8
%、灼熱減量0.90%、50%中央粒度8.9ミクロン
のウオラストナイトP−1グレード(米国インタ
ーペース社製)30重量部をVミキサーで2分間混
合撹拌させた後、単軸混練押出機に投入し、シリ
ンダー及びダイス温度320℃、スクリユー回転毎
分30回転で押出してペレツトを得た。得られたペ
レツトを射出成形機を使用してシリンダー温度
340℃、金型温度120℃で成形を行ない、流動性に
ついてスパイラルフローを測定するとともに、厚
さ3mmの平板を成形した。得られた平板を用いて
電気特性について常態及び耐湿試験後の体積抵抗
ならびに誘電正接(1MHz)をASTM D 257、
D 150に従つて測定した。更に機械的強度を
ASTM D 638、D 256に従つて測定し、成形
品外観について、触手及び太陽光による光沢性に
より判定した。耐水湿試験の条件は50℃温水48時
間浸漬である。 測定結果を第1表に示した。 実施例 2〜8 実施例1に従つた方法で“ライトン”PPS、チ
ヨツプドストランド、ウオラストナイトの各配合
割合を第1表に示す量とした他は実施例1と同様
の方法でペレツト及び成形品を作成し、流動性、
電気特性、機械的強度の測定及び成形品外観を判
定した。 測定結果を第1表に示した。 比較例 1〜6 実施例1に従つた方法において、ウオラストナ
イトを第2表の他の配合剤に変えた他は実施例1
と同様の方法でペレツト及び成形品を作成し、流
動性、電気特性、機械的強度の測定及び成形品外
観を判定した。 測定結果を第2表に示した。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 圧縮成形用あるいは射出成形用ポリフエニレ
    ンサルフアイド樹脂成形材料において、該成形材
    料がポリフエニレンサルフアイド樹脂30〜50重量
    %、ガラス繊維5〜40重量%、灼熱減量1.0%以
    下、純度97.5%以上、50%粒度中央値が8〜14μ
    である高純度珪酸カルシウム10〜70重量%からな
    ることを特徴とするポリフエニレンサルフアイド
    樹脂成形材料。
JP11849482A 1982-07-09 1982-07-09 ポリフエニレンサルフアイド樹脂成形材料 Granted JPS5911359A (ja)

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JPS5911359A JPS5911359A (ja) 1984-01-20
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