JPH0582810A - 光電変換装置 - Google Patents
光電変換装置Info
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- JPH0582810A JPH0582810A JP3240026A JP24002691A JPH0582810A JP H0582810 A JPH0582810 A JP H0582810A JP 3240026 A JP3240026 A JP 3240026A JP 24002691 A JP24002691 A JP 24002691A JP H0582810 A JPH0582810 A JP H0582810A
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- light receiving
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Abstract
(57)【要約】
【目的】受光素子及び鏡を備えた光電変換装置に関し、
製作が容易で、取扱が簡単な大きさを持ち、受光素子の
実装が容易で、光路長を短くすることを目的とする。 【構成】光進行方向に対して45度の角度で傾斜された
鏡面10を一端に有する支持基板9と、前記鏡面10の
上に張り出される受光領域を下面側とする受光素子5
a,5bを備え、かつ、該受光領域を前記鏡面10に張
り出した状態で前記支持基板9に接着される接着領域5
eを有する受光器5とを含み構成する。
製作が容易で、取扱が簡単な大きさを持ち、受光素子の
実装が容易で、光路長を短くすることを目的とする。 【構成】光進行方向に対して45度の角度で傾斜された
鏡面10を一端に有する支持基板9と、前記鏡面10の
上に張り出される受光領域を下面側とする受光素子5
a,5bを備え、かつ、該受光領域を前記鏡面10に張
り出した状態で前記支持基板9に接着される接着領域5
eを有する受光器5とを含み構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換装置に関し、
より詳しくは、受光素子及び鏡を備えた光電変換装置に
関する。
より詳しくは、受光素子及び鏡を備えた光電変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コヒーレント通信の受光装置には、図1
2に示すような構成のコヒーレントレシーバが用いられ
る。
2に示すような構成のコヒーレントレシーバが用いられ
る。
【0003】これは、方向性結合器101 、二つの受光素
子102,103 を備えた受光器104 及びマイクロ波増幅器10
5 からなるバランス型光電変換装置であり、光をより効
率良く利用し、局部発振光の過剰雑音を減らすといった
利点がある。そして、受光器104 は方向性結合器101 か
ら気密封止されている。
子102,103 を備えた受光器104 及びマイクロ波増幅器10
5 からなるバランス型光電変換装置であり、光をより効
率良く利用し、局部発振光の過剰雑音を減らすといった
利点がある。そして、受光器104 は方向性結合器101 か
ら気密封止されている。
【0004】また、方向性結合器101 の出力側の2つの
光導波路101a,101b は、図12(b)に示すように平行に
配置され、これから出力された光を2個のレンズ106,10
7 により集束した後に、窓108 を通して受光素子102,10
3 に照射するが、結合効率の向上とクロストーク防止の
ために平行化後の光束径を例えば100μm以下に小さ
くする必要がある。
光導波路101a,101b は、図12(b)に示すように平行に
配置され、これから出力された光を2個のレンズ106,10
7 により集束した後に、窓108 を通して受光素子102,10
3 に照射するが、結合効率の向上とクロストーク防止の
ために平行化後の光束径を例えば100μm以下に小さ
くする必要がある。
【0005】その理由は次のとおりである。受光器104
には図13(a),(b) に示すように表面入射型或いは裏面
入射型のものがあり、その外観は例えば図13(c) のよ
うである。入射光側にはモノリシックレンズ102b,103b
が形成されている。モノリシックレンズ102b,103b に対
向する面には受光素子102a,103a が形成され、これらの
間は電気配線で接続され、その中間から電気信号が取り
出される。
には図13(a),(b) に示すように表面入射型或いは裏面
入射型のものがあり、その外観は例えば図13(c) のよ
うである。入射光側にはモノリシックレンズ102b,103b
が形成されている。モノリシックレンズ102b,103b に対
向する面には受光素子102a,103a が形成され、これらの
間は電気配線で接続され、その中間から電気信号が取り
出される。
【0006】従って、2つの受光素子102a,103a の間隔
が広くなると信号が配線を伝播する時間が長くなった
り、浮遊容量が増加したりする。さらに、チップサイズ
を大きくすると一つのウェハから製造出来る素子の数が
減少する。このため、2つの受光素子102a,103aの間隔
は200μm程度より小さくすることが望ましい。以上
の理由から平行化後の光束径を、例えば100μm以下
に小さくする必要がある。
が広くなると信号が配線を伝播する時間が長くなった
り、浮遊容量が増加したりする。さらに、チップサイズ
を大きくすると一つのウェハから製造出来る素子の数が
減少する。このため、2つの受光素子102a,103aの間隔
は200μm程度より小さくすることが望ましい。以上
の理由から平行化後の光束径を、例えば100μm以下
に小さくする必要がある。
【0007】さらに、2つの受光素子102a,103aの間隔
が200μm以下なので、平行化に用いるレンズの直径
も100μm以下に制限される。特定の直径のレンズを
用いた場合は、集光位置がレンズから遠ざかるほど、集
光された光束の直径は大きくなる。100μm以下のレ
ンズを用いて集光された光束の直径を100μm以下と
するためには集光位置を1.5mm程度以下にする必要が
ある。
が200μm以下なので、平行化に用いるレンズの直径
も100μm以下に制限される。特定の直径のレンズを
用いた場合は、集光位置がレンズから遠ざかるほど、集
光された光束の直径は大きくなる。100μm以下のレ
ンズを用いて集光された光束の直径を100μm以下と
するためには集光位置を1.5mm程度以下にする必要が
ある。
【0008】従って、図12の受光素子102,103 とレン
ズ106,107 の距離をできるだけ近づける必要がある(例
えば受光素子102a,103a同士の間隔が200μmの場合
は1.5 mm程度以下)。
ズ106,107 の距離をできるだけ近づける必要がある(例
えば受光素子102a,103a同士の間隔が200μmの場合
は1.5 mm程度以下)。
【0009】次に、光電変換装置をプリント基板上に高
密度実装しようとする場合には、装置は薄い方がよい。
図14に例示するように、方向性結合器101 、受光器10
4 、マイクロ波増幅器105 等を光進行方向に配置してパ
ッケージ109 に組み込み、装置の薄層化を図りたいとい
う要求が生じる。なお、図14(a) は平面図、同図(b)
は側面図、同図(c) は光進行方向からみた同図(b) のX
−X線断面図である。
密度実装しようとする場合には、装置は薄い方がよい。
図14に例示するように、方向性結合器101 、受光器10
4 、マイクロ波増幅器105 等を光進行方向に配置してパ
ッケージ109 に組み込み、装置の薄層化を図りたいとい
う要求が生じる。なお、図14(a) は平面図、同図(b)
は側面図、同図(c) は光進行方向からみた同図(b) のX
−X線断面図である。
【0010】この場合、受光素子102,103 の電気配線11
0は、受光器104 の受光面に沿った方向にあるので、受
光器104 からは光の進行方向と直交する向きに取り出
し、途中で直角に曲げられ、後段のマイクロ波増幅器10
4 に接続される。
0は、受光器104 の受光面に沿った方向にあるので、受
光器104 からは光の進行方向と直交する向きに取り出
し、途中で直角に曲げられ、後段のマイクロ波増幅器10
4 に接続される。
【0011】ところが、直角に曲げられた電気配線110
によれば信号の反射等によって高周波特性が悪化するた
め、これは採用できない。そこで、図13(d) に示すよ
うに、受光素子102,103 の配線の引出方向とマイクロ波
増幅器105 の入力端面の向きを同じにすることが望まし
いが、今度は、方向性結合器101 から出た光を受光素子
102,103 に向けて直角に曲げる必要がある。この場合に
は、方向性結合器101 と受光素子102,103 の受光面との
距離を短くして光束の広がりを抑えるように注意しなけ
ればならない。
によれば信号の反射等によって高周波特性が悪化するた
め、これは採用できない。そこで、図13(d) に示すよ
うに、受光素子102,103 の配線の引出方向とマイクロ波
増幅器105 の入力端面の向きを同じにすることが望まし
いが、今度は、方向性結合器101 から出た光を受光素子
102,103 に向けて直角に曲げる必要がある。この場合に
は、方向性結合器101 と受光素子102,103 の受光面との
距離を短くして光束の広がりを抑えるように注意しなけ
ればならない。
【0012】そこで、光電変換装置においては、光路を
曲げるために図15(a) に例示するプリズム111 や平板
ミラーを設けることは従来より良く知られている。しか
し、プリズム111 は、直交する2つの辺a、bをぞれぞ
れ3mm程度まで小型化する必要があるが、その加工は
難しい。また、プリズム111 あるいは平板ミラーを仮に
小型化できたとしてもその取扱いや実装が難しくなると
いう欠点を有する。これに対し、固定し易いようにプリ
ズム111 の辺a、bを大きくすると、受光素子102,103
に達するまでの光路が長くなるという欠点がある。
曲げるために図15(a) に例示するプリズム111 や平板
ミラーを設けることは従来より良く知られている。しか
し、プリズム111 は、直交する2つの辺a、bをぞれぞ
れ3mm程度まで小型化する必要があるが、その加工は
難しい。また、プリズム111 あるいは平板ミラーを仮に
小型化できたとしてもその取扱いや実装が難しくなると
いう欠点を有する。これに対し、固定し易いようにプリ
ズム111 の辺a、bを大きくすると、受光素子102,103
に達するまでの光路が長くなるという欠点がある。
【0013】この欠点を解消する方法として、図15
(b) に示すように、半導体基板112 の下部に受光素子10
2,103 を形成する一方、その上部に斜めの反射面113 を
形成したのものがある。この装置によれば、半導体基板
112 内に入射した光をその内部の反射面113 により反射
し、これを受光素子102,103 に照射することになる。
(b) に示すように、半導体基板112 の下部に受光素子10
2,103 を形成する一方、その上部に斜めの反射面113 を
形成したのものがある。この装置によれば、半導体基板
112 内に入射した光をその内部の反射面113 により反射
し、これを受光素子102,103 に照射することになる。
【0014】この場合、反射面113 の形成のために機械
的研磨を用いることができないために、反射面113 の形
成にはウエット或いはドライのケミカルエッチング法が
用いられる。
的研磨を用いることができないために、反射面113 の形
成にはウエット或いはドライのケミカルエッチング法が
用いられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ケミカルエッ
チング法によって反射面113 を光進行方向に対して45
°傾けることは難しく、図15(b)の破線で示すように
反射光が受光素子102,103 に斜めに入射するので、結合
損失が大きくなるといった不都合がある。
チング法によって反射面113 を光進行方向に対して45
°傾けることは難しく、図15(b)の破線で示すように
反射光が受光素子102,103 に斜めに入射するので、結合
損失が大きくなるといった不都合がある。
【0016】しかも、エッチングにより形成される反射
面113 には粗い凹凸があり、これにより反射損失を生
じ、また、図15(a) に示すプリズム111 と同様に、光
路長に関して光の通過距離c、eはあまり小さくならな
いという欠点がある。
面113 には粗い凹凸があり、これにより反射損失を生
じ、また、図15(a) に示すプリズム111 と同様に、光
路長に関して光の通過距離c、eはあまり小さくならな
いという欠点がある。
【0017】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、製作が容易、取扱が簡単な大きさを持
ち、受光素子の実装が容易で、光路長を短くできる光路
変更器を有する光電変更装置を提供することを目的とす
る。
ものであって、製作が容易、取扱が簡単な大きさを持
ち、受光素子の実装が容易で、光路長を短くできる光路
変更器を有する光電変更装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、図3に
例示するように、光進行方向に対して45度の角度で傾
斜された鏡面10を一端に有する支持基板9と、前記鏡
面10の上に張り出される受光領域を下面側とする受光
素子5a,5bを備え、かつ、該受光領域を前記鏡面1
0に張り出した状態で前記支持基板9に接着される接着
領域5eを有する受光器5とを備えたことを特徴とする
光電変換装置により達成する。
例示するように、光進行方向に対して45度の角度で傾
斜された鏡面10を一端に有する支持基板9と、前記鏡
面10の上に張り出される受光領域を下面側とする受光
素子5a,5bを備え、かつ、該受光領域を前記鏡面1
0に張り出した状態で前記支持基板9に接着される接着
領域5eを有する受光器5とを備えたことを特徴とする
光電変換装置により達成する。
【0019】または、前記支持基板9が金属以外の材料
により形成され、前記鏡面10の上に反射膜11が形成
されていることを特徴とする前記の光電変換装置によっ
て達成する。
により形成され、前記鏡面10の上に反射膜11が形成
されていることを特徴とする前記の光電変換装置によっ
て達成する。
【0020】
【作 用】本発明によれば、受光器5を載置する支持基
板9の一端に45度傾斜した鏡面10を形成し、その鏡
面10に受光器5の受光素子5a,5bを張り出すよう
にしている。
板9の一端に45度傾斜した鏡面10を形成し、その鏡
面10に受光器5の受光素子5a,5bを張り出すよう
にしている。
【0021】この鏡面10は、支持基板9の端面に形成
しているために、機械研磨によって形成することは容易
で、凹凸の少ない面に仕上げることが可能であり、制作
は容易である。
しているために、機械研磨によって形成することは容易
で、凹凸の少ない面に仕上げることが可能であり、制作
は容易である。
【0022】しかも、鏡面10は大きな支持基板9と一
体となっているために、その取扱いが容易で、位置合わ
せがし易い。さらに、鏡面10は支持基板9の端部に一
体形成されているため、鏡面10先端と封止窓との距離
(d1 )を1mm以下に短くして、しかも受光器5の受光
面と鏡面10との距離(d2 )を100μmまで小さく
することは容易である。
体となっているために、その取扱いが容易で、位置合わ
せがし易い。さらに、鏡面10は支持基板9の端部に一
体形成されているため、鏡面10先端と封止窓との距離
(d1 )を1mm以下に短くして、しかも受光器5の受光
面と鏡面10との距離(d2 )を100μmまで小さく
することは容易である。
【0023】さらに、受光器5は、支持基板9の一端に
寄せて搭載され、その受光面を鏡面10の45°上方に
配置するだけであり、その実装は容易となり、しかも光
の進行方向に対して45度傾いた鏡面10により反射さ
れた光は、支持基板9上の受光素子5a,5bに垂直に
入るので、結合損失は小さくなる。
寄せて搭載され、その受光面を鏡面10の45°上方に
配置するだけであり、その実装は容易となり、しかも光
の進行方向に対して45度傾いた鏡面10により反射さ
れた光は、支持基板9上の受光素子5a,5bに垂直に
入るので、結合損失は小さくなる。
【0024】なお、支持基板9が金属以外の材料により
形成されている場合には、その鏡面10に反射膜11を
形成すれば、反射率が高くなる。
形成されている場合には、その鏡面10に反射膜11を
形成すれば、反射率が高くなる。
【0025】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の一実施例装置を示す側
断面図、図2は、その装置の上蓋を省略した平断面図、
図3はその要部を示す側面図である。
いて説明する。図1は、本発明の一実施例装置を示す側
断面図、図2は、その装置の上蓋を省略した平断面図、
図3はその要部を示す側面図である。
【0026】図において符号1は、図12に示す方向性
結合器101 の導波路管101a,101b から放出された光信号
を電気信号に変換する光電変換装置で、そのパッケージ
2の光入射面には、厚さ100μmの硝子板3が嵌めら
れた封止窓4が取付けられ、また、そのパッケージ2の
内部には光進行方向に向かって受光器5、第一の配線基
板6、GaAs-FETハイブリッドICよりなるマイクロ波増
幅器7及び第二の配線基板8が収納されている。
結合器101 の導波路管101a,101b から放出された光信号
を電気信号に変換する光電変換装置で、そのパッケージ
2の光入射面には、厚さ100μmの硝子板3が嵌めら
れた封止窓4が取付けられ、また、そのパッケージ2の
内部には光進行方向に向かって受光器5、第一の配線基
板6、GaAs-FETハイブリッドICよりなるマイクロ波増
幅器7及び第二の配線基板8が収納されている。
【0027】そして、受光器5、配線基板6,8等は、
サファイア、石英、金属等よりなる支持基板9の上に搭
載され、金錫(AuSn)等の接着用融材により固定されて
いる。
サファイア、石英、金属等よりなる支持基板9の上に搭
載され、金錫(AuSn)等の接着用融材により固定されて
いる。
【0028】上記した支持基板9は、ステンレス、サフ
ァイヤその他の無機材料により200μm以下の厚さ、
長さ20mm、幅6mmに形成されたもので、その一端
には、図3,4に示すように上面に対して上向きに45
°傾斜する鏡面10が機械研磨により形成され、その鏡
面10にはクロム、SiO2、Si3N4 等よりなる反射膜11
が単層又は多層構造にコーティングされている。この鏡
面10は、図3に示すように、高さaと長さbをそれぞ
れ200μm以下に極めて小さくでき、封止窓4から受
光素子5a,5bの受光面までの距離をd0 ±200μ
mまで小さくできる。
ァイヤその他の無機材料により200μm以下の厚さ、
長さ20mm、幅6mmに形成されたもので、その一端
には、図3,4に示すように上面に対して上向きに45
°傾斜する鏡面10が機械研磨により形成され、その鏡
面10にはクロム、SiO2、Si3N4 等よりなる反射膜11
が単層又は多層構造にコーティングされている。この鏡
面10は、図3に示すように、高さaと長さbをそれぞ
れ200μm以下に極めて小さくでき、封止窓4から受
光素子5a,5bの受光面までの距離をd0 ±200μ
mまで小さくできる。
【0029】また、この支持基板9は、鏡面10の先端
が封止窓4から1mm以下離れるように配置され、上面
には厚さ3μmのAuSn共晶金属膜9bが電子線蒸着さ
れ、下面には厚さ1μm以下の金膜9aがメッキされ、
支持基板9の下面はパッケージ2内の底面のAuSn膜に熱
融着される。AuSn共晶金属膜9bは受光器5との接着を
行う接着材で、また金膜9aは、接着に用いられる低融
点金属(Sn等)との接着性を高めるものである。
が封止窓4から1mm以下離れるように配置され、上面
には厚さ3μmのAuSn共晶金属膜9bが電子線蒸着さ
れ、下面には厚さ1μm以下の金膜9aがメッキされ、
支持基板9の下面はパッケージ2内の底面のAuSn膜に熱
融着される。AuSn共晶金属膜9bは受光器5との接着を
行う接着材で、また金膜9aは、接着に用いられる低融
点金属(Sn等)との接着性を高めるものである。
【0030】上記した受光器5は、図5に示すように、
同一基板に形成した2つのバランス型受光素子5a,b
を有するとともに、受光素子5a,bに隣接する接着領
域5eを有するもので、これをコヒーレントレシーバに
使用すると、クロストークが小さく、結合効率が高く、
高速動作が実現できる。
同一基板に形成した2つのバランス型受光素子5a,b
を有するとともに、受光素子5a,bに隣接する接着領
域5eを有するもので、これをコヒーレントレシーバに
使用すると、クロストークが小さく、結合効率が高く、
高速動作が実現できる。
【0031】2つの受光素子5a,bの受光面は125
μm以下の間隔で離され、直径80μmのモノリシック
レンズ5c,dで覆われている。受光器の基板の大きさ
は光進行方向長さ600μm、幅400μmで、受光素
子5a,bは光進行方向の端部から200μmの領域で
あり、接着領域5eは残りの部分となっている。
μm以下の間隔で離され、直径80μmのモノリシック
レンズ5c,dで覆われている。受光器の基板の大きさ
は光進行方向長さ600μm、幅400μmで、受光素
子5a,bは光進行方向の端部から200μmの領域で
あり、接着領域5eは残りの部分となっている。
【0032】また、受光器5は、図3、5に示すよう
に、その受光面を支持基板9の鏡面10の上に張り出さ
せてその法線に対して45°の角度で対向させ、この状
態で、接着領域5eのAu膜5kを支持基板9のAuSn共晶
金属膜9bに合わせて熱融着されている。
に、その受光面を支持基板9の鏡面10の上に張り出さ
せてその法線に対して45°の角度で対向させ、この状
態で、接着領域5eのAu膜5kを支持基板9のAuSn共晶
金属膜9bに合わせて熱融着されている。
【0033】このように直接接着することにより光路長
を短くでき、また鏡面10に水平方向に入射した光は垂
直方向に曲がる。受光器5の受光素子5a,bは、例え
ば図5(c) に示すようなTwin-PINフォトダイオードが用
いられ、この素子は、半絶縁性InP 基板51の上にn+
型InP 層52、ノンドープInGaAs吸収層53及びn- 型
InP 層54をメサ型に積層し、また、n- 型InP 層54
の上面から吸収層53の途中までZn を拡散してp+ 型
拡散層55を設けて構成される。また、受光素子5a,
5bの下方であってInP 基板51の下面には、上記した
モノリシックレンズ5c,dが形成されている。さら
に、n- 型InP 層54の上面にはp電極56が取付けら
れ、しかも、n+ 型InP 層52の側部にはn電極57が
接続されている。
を短くでき、また鏡面10に水平方向に入射した光は垂
直方向に曲がる。受光器5の受光素子5a,bは、例え
ば図5(c) に示すようなTwin-PINフォトダイオードが用
いられ、この素子は、半絶縁性InP 基板51の上にn+
型InP 層52、ノンドープInGaAs吸収層53及びn- 型
InP 層54をメサ型に積層し、また、n- 型InP 層54
の上面から吸収層53の途中までZn を拡散してp+ 型
拡散層55を設けて構成される。また、受光素子5a,
5bの下方であってInP 基板51の下面には、上記した
モノリシックレンズ5c,dが形成されている。さら
に、n- 型InP 層54の上面にはp電極56が取付けら
れ、しかも、n+ 型InP 層52の側部にはn電極57が
接続されている。
【0034】また、2つの受光素子5a,5bは、電極
56,57を介して図12に示すように直列に接続さ
れ、その両端のn電極57及びp電極56は図2に示す
ようにInP 基板51上のバイアス配線パターンを介して
第一、第二のボンディングパッド5f,5gまで延在
し、また、素子間のノードは第三のボンディングパッド
5hに接続されている。
56,57を介して図12に示すように直列に接続さ
れ、その両端のn電極57及びp電極56は図2に示す
ようにInP 基板51上のバイアス配線パターンを介して
第一、第二のボンディングパッド5f,5gまで延在
し、また、素子間のノードは第三のボンディングパッド
5hに接続されている。
【0035】上記した第一の配線基板6は、セラミック
の上に3つの電極配線6a〜6cを形成したもので、そ
の両側の電極配線6a,bは金メッキ膜より形成され、
その一端は受光器5の第一、第二のボンディングパッド
5d,eと導通し、それらの他端はパッケージ2の両側
のリード端子12、13に接続されて外部に引出され、
所定のバイアス電圧が印加されるようになっている。ま
た、中央の電極配線6cはストリップラインで、その一
端は上記した受光器5の第三のボンディングパッド5f
にAuワイヤ接続され、その他端は、Auワイヤを介して次
段のマイクロ波増幅器7の入力パッド7aと導通してい
る。
の上に3つの電極配線6a〜6cを形成したもので、そ
の両側の電極配線6a,bは金メッキ膜より形成され、
その一端は受光器5の第一、第二のボンディングパッド
5d,eと導通し、それらの他端はパッケージ2の両側
のリード端子12、13に接続されて外部に引出され、
所定のバイアス電圧が印加されるようになっている。ま
た、中央の電極配線6cはストリップラインで、その一
端は上記した受光器5の第三のボンディングパッド5f
にAuワイヤ接続され、その他端は、Auワイヤを介して次
段のマイクロ波増幅器7の入力パッド7aと導通してい
る。
【0036】上記したマイクロ波増幅器7は、受光器5
のノードに流れる信号を増幅する回路で、その出力端7
bはボンディングAuワイヤ及び第二の配線基板8上のボ
ンディングパッド8aを介してパッケージ側部のリード
端子14に接続されて外部に引出されている。
のノードに流れる信号を増幅する回路で、その出力端7
bはボンディングAuワイヤ及び第二の配線基板8上のボ
ンディングパッド8aを介してパッケージ側部のリード
端子14に接続されて外部に引出されている。
【0037】なお、図中符号15は、導波管101a,101b
と受光素子5a,5bの間に介在されるレンズを示して
いる。次に、上記した実施例の作用について説明する。
と受光素子5a,5bの間に介在されるレンズを示して
いる。次に、上記した実施例の作用について説明する。
【0038】上述した実施例において、方向性光結合器
101 の出力側の2つの導波管101a,101b から出た光はレ
ンズ15によって集束され、封止窓4を通った後に、支
持基板9の一端に45°傾斜させた鏡面10上の反射膜
11を反射して2つの受光素子5a,5bに入射して電
気的に変換され、マイクロ波増幅器7によって増幅さ
れ、リード端子14を介して外部に送られることにな
る。
101 の出力側の2つの導波管101a,101b から出た光はレ
ンズ15によって集束され、封止窓4を通った後に、支
持基板9の一端に45°傾斜させた鏡面10上の反射膜
11を反射して2つの受光素子5a,5bに入射して電
気的に変換され、マイクロ波増幅器7によって増幅さ
れ、リード端子14を介して外部に送られることにな
る。
【0039】この場合の鏡面10は、支持基板9の端面
を研磨して凹凸の少ない面に仕上げたものであるため、
鏡面10の反射面の角度を45°に傾けることは容易で
あり、しかも大きな支持基板9と一体となっているため
に、その取扱いが容易で、位置合わせがし易い。
を研磨して凹凸の少ない面に仕上げたものであるため、
鏡面10の反射面の角度を45°に傾けることは容易で
あり、しかも大きな支持基板9と一体となっているため
に、その取扱いが容易で、位置合わせがし易い。
【0040】また、鏡面10は支持基板9の端部に一体
形成されているため、鏡面10先端と封止窓4の硝子板
3との距離d1 を1mm以下に近づけ、しかも受光器5の
受光面と鏡面10との距離d2 を100μmまで小さく
することは容易である。
形成されているため、鏡面10先端と封止窓4の硝子板
3との距離d1 を1mm以下に近づけ、しかも受光器5の
受光面と鏡面10との距離d2 を100μmまで小さく
することは容易である。
【0041】さらに、受光器5は、支持基板9の一端に
寄せて搭載され、その受光面を鏡面10の45°上方に
配置するだけであり、その実装は容易となり、しかも光
の進行方向に対して45°傾いた鏡面10により反射さ
れた光は、支持基板9上の受光素子5a,5bに垂直に
入るので、結合損失は小さくなる。
寄せて搭載され、その受光面を鏡面10の45°上方に
配置するだけであり、その実装は容易となり、しかも光
の進行方向に対して45°傾いた鏡面10により反射さ
れた光は、支持基板9上の受光素子5a,5bに垂直に
入るので、結合損失は小さくなる。
【0042】次に、上記した受光器5の他の例を図6に
基づいて説明する。図5に示す受光器5は接着領域5e
を他の領域と平坦に形成しているが、図6に示すように
段5iを形成してモノリシックレンズ5c,dと同じ高
さまで突出させてもよい。なお、図において符号61は
Au膜を示している。
基づいて説明する。図5に示す受光器5は接着領域5e
を他の領域と平坦に形成しているが、図6に示すように
段5iを形成してモノリシックレンズ5c,dと同じ高
さまで突出させてもよい。なお、図において符号61は
Au膜を示している。
【0043】この場合のモノリシックレンズ5c,dと
接着領域5cの段5fを形成する工程を図7に基づいて
説明する。まず、InP 基板51に受光素子5a,5bを
形成した後に、受光面の反対側に厚さ20μmのフォト
レジスト62を塗布し、これをフォトリソグラフィー法
によりパターニングし、受光素子5a,5bの受光領域
に半径80μmのフォトレジスト62を残存させるとと
もに、受光素子が形成されていない接着領域5eをフォ
トレジスト62で覆うようにする(図7(a))。
接着領域5cの段5fを形成する工程を図7に基づいて
説明する。まず、InP 基板51に受光素子5a,5bを
形成した後に、受光面の反対側に厚さ20μmのフォト
レジスト62を塗布し、これをフォトリソグラフィー法
によりパターニングし、受光素子5a,5bの受光領域
に半径80μmのフォトレジスト62を残存させるとと
もに、受光素子が形成されていない接着領域5eをフォ
トレジスト62で覆うようにする(図7(a))。
【0044】この後に、フォトレジスト62を200〜
250℃の温度でベーキングするとフォトレジスト62
の周縁が丸くなり、受光領域では半球面状になる(図7
(b))。
250℃の温度でベーキングするとフォトレジスト62
の周縁が丸くなり、受光領域では半球面状になる(図7
(b))。
【0045】そして、フォトレジスト62をそのまま冷
却した後に、フォトレジスト62及びInP 基板51をイ
オンミリングによりドライエッチングすると、フォトレ
ジスト62とInP 基板51が同じ速度でエッチングさ
れ、フォトレジスト62の形状がInP 基板51に転写さ
れる。この結果、受光素子5a,5bと反対側の受光領
域には直径80μmの半球状の突起が形成され、これを
モノリシックレンズ5c,5dとして使用する(図7
(c))。
却した後に、フォトレジスト62及びInP 基板51をイ
オンミリングによりドライエッチングすると、フォトレ
ジスト62とInP 基板51が同じ速度でエッチングさ
れ、フォトレジスト62の形状がInP 基板51に転写さ
れる。この結果、受光素子5a,5bと反対側の受光領
域には直径80μmの半球状の突起が形成され、これを
モノリシックレンズ5c,5dとして使用する(図7
(c))。
【0046】また、接着領域5eには他の領域との境界
に段5iが形成され、この上段の面が接着領域5eとな
りAu膜を付着して支持基板9の上に直に接着することに
なる。しかも、この段5iにより、モノリシックレンズ
5c,dが持ち上げられ、鏡面10に当たることはな
い。なお、段5iをモノリシックレンズ5c,dよりも
高くしてもよい。
に段5iが形成され、この上段の面が接着領域5eとな
りAu膜を付着して支持基板9の上に直に接着することに
なる。しかも、この段5iにより、モノリシックレンズ
5c,dが持ち上げられ、鏡面10に当たることはな
い。なお、段5iをモノリシックレンズ5c,dよりも
高くしてもよい。
【0047】また、受光器5をボンディングする場合に
受光素子5a,bに対する光の入射角のズレが最も大き
な問題となるが、モノリシックレンズ5c,dの光軸合
わせのトレランスは70μmであり、この程度あれば取
付け角度のズレが10°以上であっても結合に支障をき
たさなくなる。
受光素子5a,bに対する光の入射角のズレが最も大き
な問題となるが、モノリシックレンズ5c,dの光軸合
わせのトレランスは70μmであり、この程度あれば取
付け角度のズレが10°以上であっても結合に支障をき
たさなくなる。
【0048】次に、支持基板9の先端に鏡面10、反射
膜11を形成する工程を図8に基づいて説明する。ま
ず、支持基板9の材料板として石英基板80を用い、例
えば光進行方向に配置される長さを20mm、それに直
交する方向の幅を50mm、厚さを200μmとする。
膜11を形成する工程を図8に基づいて説明する。ま
ず、支持基板9の材料板として石英基板80を用い、例
えば光進行方向に配置される長さを20mm、それに直
交する方向の幅を50mm、厚さを200μmとする。
【0049】そして、図8(a) に示すように、2つの挟
持面が下面に対して一方向に45°傾斜した治具81
a,bを用いて、1枚或いは数枚の石英基板80を挟ん
で研磨面からの角度45°を決める。複数枚の石英基板
80を挟む場合には、ガラス基板80の間にエポキシ系
接着剤を塗布して互いを接着し、位置ズレを防止する
(図8(b))。この時、治具81a,bとの間には接着材
を付けないようにする。
持面が下面に対して一方向に45°傾斜した治具81
a,bを用いて、1枚或いは数枚の石英基板80を挟ん
で研磨面からの角度45°を決める。複数枚の石英基板
80を挟む場合には、ガラス基板80の間にエポキシ系
接着剤を塗布して互いを接着し、位置ズレを防止する
(図8(b))。この時、治具81a,bとの間には接着材
を付けないようにする。
【0050】複数枚同時に研磨すると、大量に一括研磨
ができ、研磨角度が正確になり、しかも薄い基板を歩留
り良く研磨できる効果がある。次に、石英基板80の端
部が平らになるように3000番以上の研磨剤を用いて
研磨し、基板下面に対して45°傾斜した鏡面10を形
成する(図8(c))。この後に、研磨したものをトリクレ
ン中にいれ、トリクレンを加熱沸騰させて、エポキシ樹
脂を溶解し、複数の石英基板80を分離する。これによ
り図9(d) に示す支持基板9が完成する。
ができ、研磨角度が正確になり、しかも薄い基板を歩留
り良く研磨できる効果がある。次に、石英基板80の端
部が平らになるように3000番以上の研磨剤を用いて
研磨し、基板下面に対して45°傾斜した鏡面10を形
成する(図8(c))。この後に、研磨したものをトリクレ
ン中にいれ、トリクレンを加熱沸騰させて、エポキシ樹
脂を溶解し、複数の石英基板80を分離する。これによ
り図9(d) に示す支持基板9が完成する。
【0051】この工程においては石英基板80の一端に
のみ鏡面10を傾斜したが、図11(a) に示すように両
端に鏡面10を形成し、分離後に石英基板80を2分割
して図9(d) のような形状にしてもよい。
のみ鏡面10を傾斜したが、図11(a) に示すように両
端に鏡面10を形成し、分離後に石英基板80を2分割
して図9(d) のような形状にしてもよい。
【0052】なお、鏡面10が形成された石英基板80
は、図9(e) の破線で示すように、最後の工程又は反射
膜11、融着材等の形成前か後に所定の幅、例えば6m
m幅に複数分割される。
は、図9(e) の破線で示すように、最後の工程又は反射
膜11、融着材等の形成前か後に所定の幅、例えば6m
m幅に複数分割される。
【0053】次に、蒸着法、スパッタ法、熱CVD法、
プラズマCVD法、その他の成膜技術を用いて支持基板
9の上面及び鏡面10にクロムよりなる反射膜11を2
000Åの厚さに形成する(図9(f))。
プラズマCVD法、その他の成膜技術を用いて支持基板
9の上面及び鏡面10にクロムよりなる反射膜11を2
000Åの厚さに形成する(図9(f))。
【0054】それから、反射膜11の上にポジ型フォト
レジスト81を塗布した後に、45°傾斜した鏡面10
の上をマスク82で覆い、それ以外の領域にあるフォト
レジスト81を紫外線露光する(図9(g))。続いて現像
を行うと、図10(h) に示すように、鏡面10以外のフ
ォトレジスト81が除去される。
レジスト81を塗布した後に、45°傾斜した鏡面10
の上をマスク82で覆い、それ以外の領域にあるフォト
レジスト81を紫外線露光する(図9(g))。続いて現像
を行うと、図10(h) に示すように、鏡面10以外のフ
ォトレジスト81が除去される。
【0055】この後に、支持基板9の上から接着用融
材、例えばAuSn共晶金属膜9aを蒸着する(図10
(i))。さらに、鏡面10の反対面をマスク83で覆い、
支持基板9の下面に金属蒸着膜、例えば金膜9bを積層
する(図10(j))。
材、例えばAuSn共晶金属膜9aを蒸着する(図10
(i))。さらに、鏡面10の反対面をマスク83で覆い、
支持基板9の下面に金属蒸着膜、例えば金膜9bを積層
する(図10(j))。
【0056】この後でフォトレジスト81を除去して鏡
面10領域のAuSn共晶金属膜9aを除去すれば、図4と
同様なものが完成する(図10(k))。なお、図10(k)
においては、AuSn共晶金属膜9aが支持基板9の上に残
存しているが、特に問題はない。また、支持基板9の材
料に金属を使用した場合は、その端部で45°に研磨され
た鏡面10は反射率が高く、その上に反射膜11を施す
必要はない。
面10領域のAuSn共晶金属膜9aを除去すれば、図4と
同様なものが完成する(図10(k))。なお、図10(k)
においては、AuSn共晶金属膜9aが支持基板9の上に残
存しているが、特に問題はない。また、支持基板9の材
料に金属を使用した場合は、その端部で45°に研磨され
た鏡面10は反射率が高く、その上に反射膜11を施す
必要はない。
【0057】さらに、上記した実施例では、支持基板9
上に配線基板6,8を取付けたが、その上面に直接回路
パターン、ストリップライン等を形成することも可能で
ある。ただし、支持基板9が金属材より形成されている
場合は、その上面に誘導体膜を一層以上コーティングし
て、その上に回路パターン等を形成する。
上に配線基板6,8を取付けたが、その上面に直接回路
パターン、ストリップライン等を形成することも可能で
ある。ただし、支持基板9が金属材より形成されている
場合は、その上面に誘導体膜を一層以上コーティングし
て、その上に回路パターン等を形成する。
【0058】次に、支持基板の別の製造方法を図11に
基づいて説明する。まず、図11(b) に示すように、長
さ100mm、幅100mm、厚さ200μmの石英基
板80を複数枚用意し、これをエポキシ系接着剤を介し
て積層する。この場合、各石英基板80の各周面が平坦
になるように位置を合わせる。
基づいて説明する。まず、図11(b) に示すように、長
さ100mm、幅100mm、厚さ200μmの石英基
板80を複数枚用意し、これをエポキシ系接着剤を介し
て積層する。この場合、各石英基板80の各周面が平坦
になるように位置を合わせる。
【0059】ついで、薄い刃をもつダイヤモンドカッタ
を使用し、図11(c) の破線で示すように、各石英基板
80の境界面に対して45°の傾き角度で切断する。こ
のとき、切断後の石英基板80の長さが40mmとなる
ように切断する。この切断後の状態は、図11(a) に示
すようになる。これにつづいて、傾斜した切断面の両面
を研磨する。
を使用し、図11(c) の破線で示すように、各石英基板
80の境界面に対して45°の傾き角度で切断する。こ
のとき、切断後の石英基板80の長さが40mmとなる
ように切断する。この切断後の状態は、図11(a) に示
すようになる。これにつづいて、傾斜した切断面の両面
を研磨する。
【0060】そして、研磨後の石英基板80をトリクレ
ン中にいれ、トリクレンを加熱沸騰させて、エポキシ樹
脂を溶解し、分解すると、両端に傾斜した鏡面10を有
するものが出来上がる。
ン中にいれ、トリクレンを加熱沸騰させて、エポキシ樹
脂を溶解し、分解すると、両端に傾斜した鏡面10を有
するものが出来上がる。
【0061】次に、石英基板80を中央で切断すると、
図9(d) に示す支持基板9が完成する。この後には、図
9(f) に示す以降の手順で処理を行い、最後に所定の
幅、例えば6mm程度の幅に切断することになる。
図9(d) に示す支持基板9が完成する。この後には、図
9(f) に示す以降の手順で処理を行い、最後に所定の
幅、例えば6mm程度の幅に切断することになる。
【0062】なお、上記した実施例の受光素子は、基板
の上面に形成し、その下面から光を入射するタイプのも
のについて説明したが、受光素子を基板の下面に形成
し、下から光を照射するものを適用してもよい。
の上面に形成し、その下面から光を入射するタイプのも
のについて説明したが、受光素子を基板の下面に形成
し、下から光を照射するものを適用してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、受光
器を載置する支持基板の一端に45度傾斜した鏡面を形
成し、その鏡面に受光器の受光素子を張り出すようにし
ているので、鏡面は機械研磨によって形成することは容
易で、凹凸の少ない面に仕上げることが可能であり、容
易に制作できる。
器を載置する支持基板の一端に45度傾斜した鏡面を形
成し、その鏡面に受光器の受光素子を張り出すようにし
ているので、鏡面は機械研磨によって形成することは容
易で、凹凸の少ない面に仕上げることが可能であり、容
易に制作できる。
【0064】しかも、鏡面は大きな支持基板と一体とな
っているので、その取扱いが容易で、位置合わせが簡単
にできる。さらに、鏡面は支持基板の端部に一体形成さ
れているため、鏡面先端と封止窓との距離を1mm以下に
短くして、しかも受光器の受光面と鏡面との距離を10
0μmまで小さくすることが容易になる。
っているので、その取扱いが容易で、位置合わせが簡単
にできる。さらに、鏡面は支持基板の端部に一体形成さ
れているため、鏡面先端と封止窓との距離を1mm以下に
短くして、しかも受光器の受光面と鏡面との距離を10
0μmまで小さくすることが容易になる。
【0065】さらに、受光器は、支持基板の一端に寄せ
て搭載され、その受光面を鏡面の45度上方に配置する
だけであり、その実装は容易であり、しかも光の進行方
向に対して45度傾いた鏡面により反射された光は、支
持基板上の受光素子に垂直に入るので、結合損失を小さ
くすることができる。
て搭載され、その受光面を鏡面の45度上方に配置する
だけであり、その実装は容易であり、しかも光の進行方
向に対して45度傾いた鏡面により反射された光は、支
持基板上の受光素子に垂直に入るので、結合損失を小さ
くすることができる。
【0066】また、支持基板が金属以外の材料により形
成されている場合には、その鏡面に反射膜を形成してい
るので、反射率を高くすることができる。
成されている場合には、その鏡面に反射膜を形成してい
るので、反射率を高くすることができる。
【図1】本発明の一実施例装置を示す側断面図である。
【図2】本発明の一実施例装置を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施例装置の要部側面図である。
【図4】本発明の一実施例装置に適用される支持基板の
一例を示す平面図及び側面図である。
一例を示す平面図及び側面図である。
【図5】本発明の一実施例装置に適用される受光器の一
例を示す側面図である。
例を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施例装置に適用される受光器の第
2の例を示す側面図及び平面図である。
2の例を示す側面図及び平面図である。
【図7】本発明の一実施例装置に適用される受光器の第
2の例の製造工程を示す側面図である。
2の例の製造工程を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施例装置に適用される支持基板の
製造工程の一例を示す側面図(その1)である。
製造工程の一例を示す側面図(その1)である。
【図9】本発明の一実施例装置に適用される支持基板の
製造工程の一例を示す側面図(その2)である。
製造工程の一例を示す側面図(その2)である。
【図10】本発明の一実施例装置に適用される支持基板
の製造工程の一例を示す側面図(その3)である。
の製造工程の一例を示す側面図(その3)である。
【図11】本発明の一実施例装置に適用される支持基板
の製造工程の他の例を示す側面図である。
の製造工程の他の例を示す側面図である。
【図12】光電変換装置の一例を示す概要構成図であ
る。
る。
【図13】受光器の一例を示す外観図である。
【図14】従来装置の一例を示す断面図である。
【図15】従来装置に使用される反射鏡の一例を示す側
面図である。
面図である。
1 光電変換装置 2 パッケージ 3 硝子板 4 封止窓 5 受光器 5a,b 受光素子 5c 接着領域 6、8 配線基板 7 マイクロ波増幅器 9 支持基板 10 鏡面 11 反射膜 12〜14 リード端子
Claims (2)
- 【請求項1】光進行方向に対して45度の角度で傾斜さ
れた鏡面(10)を一端に有する支持基板(9)と、 前記鏡面(10)の上に張り出される受光領域を下面側
とする受光素子(5a,5b)を備え、かつ、該受光領
域を前記鏡面(10)に張り出した状態で前記支持基板
(9)に接着される接着領域(5e)を有する受光器
(5)とを備えたことを特徴とする光電変換装置。 - 【請求項2】 前記支持基板(9)が金属以外の材料に
より形成され、前記鏡面(10)の上に反射膜(11)
が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光電
変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240026A JPH0582810A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 光電変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240026A JPH0582810A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 光電変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0582810A true JPH0582810A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17053366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3240026A Withdrawn JPH0582810A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 光電変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0582810A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6062741A (en) * | 1997-07-03 | 2000-05-16 | Nec Corporation | Light-receptive module and a method for manufacturing the same |
JP2001189468A (ja) * | 2000-01-05 | 2001-07-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光モジュール |
JP2002064212A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光受信モジュール |
JP2005353928A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Rohm Co Ltd | 受光モジュール及びそれを備えた電気機器 |
JP2013152287A (ja) * | 2012-01-24 | 2013-08-08 | Hitachi Cable Ltd | 光モジュール及びその製造方法 |
JP2014150212A (ja) * | 2013-02-04 | 2014-08-21 | Nippon Steel & Sumikin Electronics Devices Inc | 電子部品収納用パッケージ |
WO2021065436A1 (ja) * | 2019-10-02 | 2021-04-08 | 株式会社小糸製作所 | 発光装置、および受光装置 |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP3240026A patent/JPH0582810A/ja not_active Withdrawn
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