JPH0582558U

JPH0582558U - プリンタ装置

Info

Publication number: JPH0582558U
Application number: JP2530292U
Authority: JP
Inventors: 信之中江
Original assignee: 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社
Priority date: 1992-04-20
Filing date: 1992-04-20
Publication date: 1993-11-09

Abstract

(57)【要約】【目的】カラーラインサーマルプリンタなどのリボン
頭出し機構において、リボン巻取りボビンの巻太りによ
る搬送路の変化が影響しないリボン頭出しを行う事を目
的とする。【構成】リボン巻取りボビンの外径変化に追従するセ
ンサホルダ板を設け、この板にリボン頭出しセンサを固
定する。【効果】常にインクリボンの搬送路上の適正位置にリ
ボン頭出しセンサが配されるために確実なセンシングを
行う事が可能となる。また、検出距離が任意に設定でき
るためにセンサの種類を選ばないという効果を奏する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、事務機器などに用いられる出力機器であるカラーサーマルプリンタの、インクリボン頭出し機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のインクリボン頭出し機構を図２を用いて説明する。

【０００３】用紙１が矢印Ａの方向より搬送され、サーマルヘッド１とプラテンローラ２の間を通過して、キャプスタンローラ３とピンチローラ４で保持される。上記キャプスタンローラ３の表面には、エッチングによって微小突起を複数形成したエッチングローラによって構成されており、この微小突起によって用紙を強力に保持し矢印Ｂ方向に往復搬送を行う。

【０００４】インクリボン５はリボン供給ボビン１０より供給されて（矢印Ｅ方向）サーマルヘッド１と、プラテンローラ２間を経てリボン巻取りボビン１１に巻取られる（矢印Ｆ方向）。この時、インクリボン５はリボン送りローラ７及びリボン送り補助ローラ８によって矢印Ｄ方向に駆動される。

【０００５】上記サーマルヘッド１とプラテンローラ２の間で、用紙６とインクリボン５が重ね合わさり、そこで画像を形成する。

【０００６】インクリボン５の色別の頭出しを行うためのリボン頭出しセンサ９は反射型光センサと反射板２０で構成されている。上記リボン頭出しセンサ９はサーマルヘッド１に固定されている。

【０００７】通常の印画時にはサーマルヘッド１はプラテンローラ２に対して加圧する位置１ａにあり、インクリボン５の交換時には矢印Ｃ方向の待機位置１ｂに移動する。この時、リボン頭出しセンサ９もサーマルヘッド１と共に移動する。

【０００８】インクリボン５には図示にはないが、イエロー、マゼンタ、シアンなどの色インクもしくは染料が印画画面サイズで面順次に配されており、各色の変わり目に頭出し用の黒マークが設けてある。印画時にはこのマークを検出してインクリボンの頭出しを行って印画を行う。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

以上のように、リボン巻取りボビン１１は使用初期時１１ａと、リボン終了時１１ｂでは外径が異なる。よってリボン頭出しセンサをリボン巻取りボビンと、リボン送りローラの間のリボン搬送経路や角度がリボン巻取りボビンの外径によって変化する。このためにこの部分に反射型光センサをリボン頭出しセンサとして固定して使用する事はできない。よって搬送経路の変更しないリボン送りローラよりリボン供給ボビン側で頭出しを行なわなければならず、レイアウト上狭いサーマルヘッド部にリボン頭出しセンサを配置しなければならない。

【００１０】また、リボン送りローラとリボン巻取りボビンの間に、リボン頭出しセンサを設けるためには、リボンの搬送経路が変化しても検出可能な焦点距離の長い特殊な光センサが必要であるという問題点があった。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、リボン巻取りボビンの外径に追従して移動可能なリボン頭出しセンサ及びセンサホルダを設けた事を特徴とする。

【００１２】

【実施例】

以下、図１を用いて本考案の１実施例を詳細に説明する。

【００１３】用紙６が矢印Ａの方向より搬送され、サーマルヘッド１とプラテンローラ２の間を通過して、キャプスタンローラ３とピンチローラ４で保持される。上記キャプスタンローラ３の表面には、エッチングによって微小突起を複数形成したエッチングローラによって構成されており、この微小突起によって用紙を強力に保持し矢印Ｂ方向に往復搬送を行う。

【００１４】インクリボン５はリボン供給ボビン１０より供給されて（矢印Ｅ方向）サーマルヘッド１と、プラテンローラ２間を経てリボン巻取りボビン１１に巻取られる（矢印Ｆ方向）。この時、インクリボン５はリボン送りローラ７及びリボン送り補助ローラ８によって矢印Ｄ方向に駆動される。

【００１５】上記サーマルヘッド１とプラテンローラ２の間で、用紙６とインクリボン５が重ね合わさり、そこで画像を形成する。

【００１６】インクリボン５には図示にはないが、イエロー、マゼンタ、シアンなどの色インクもしくは染料が印画画面サイズで面順次に配されており、各色の変わり目に頭出し用の黒マークが設けてある。印画時にはこのマークを検出してインクリボンの頭出しを行って印画を行う。

【００１７】リボン頭出しセンサ９は透過型もしくは反射型光センサを用い、リボン巻取り径追従板１２に固定されている。上記リボン巻取り径追従板１２は、リボン送り補助ローラ８の軸上に矢印Ｇ方向に回動可能に固定されている。また、リボン巻取り径追従板１２は追従板テンションバネ１３によってリボン巻取りボビン１１側に軽度にテンションをかけてあり、リボン巻取りボビン１１の外径が印画中に変化しても追従可能に構成されている。

【００１８】

【考案の効果】

上記考案によれば、常時インクリボンの搬送路上の適正位置にリボン頭出しセンサが配されるために確実なセンシングを行う事が可能となる。また、検出距離が任意に設定できるためにセンサの種類を選ばないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示した正面図である。

【図２】本考案の従来例を示した図である。

【符号の説明】

１サーマルヘッド１ａサーマルヘッド加圧時１ｂサーマルヘッド待機時２プラテンローラ３キャプスタンローラ４ピンチローラ５インクリボン６用紙７リボン送りローラ８リボン送り補助ローラ９センサ（リボン頭出しセンサ）１０リボン供給ボビン１１リボン巻取りボビン１２リボン巻取り径追従板１３追従板テンションバネ２０反射板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数色を面順次に塗布し、この色ごとに
マーキングを施したインクリボンと、ライン型サーマルヘッドと、このヘッドと共に用紙と前
記インクリボンとを挟持搬送するプラテンローラと、前
記インクリボンを送り出す送りローラと、ヘッドより排
出されたインクリボンを搬送する一対のリボン送りロー
ラと送り補助ローラと、この一対のリボン送りローラと
送り補助ローラとより搬送されたインクリボンを巻き取
るインクリボン巻き取りローラと、このリボン送りローラ又は送り補助ローラ近傍に配さ
れ、前記インクリボン巻き取りローラのリボン巻き取り
量に応じて、前記インクリボンのマーキング位置と常に
等距離になる様に移動するマーキング検出センサ手段と
を備えたことを特徴とするプリンタ装置。
【請求項２】前記センサ手段は、一端をプリンタ装置に回転可能に取り付け、多端をリボ
ン巻き取りローラの巻き取られたインクリボン上に当接
するリボン巻き取り径追従板と、このリボン巻き取り径追従板の略中央部に配置され、前
記インクリボンのマーキングを検出するセンサとを備え
たことを特徴とする請求項１記載のプリンタ装置。