JPH0581894U - 音板打楽器の共鳴箱 - Google Patents

音板打楽器の共鳴箱

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JPH0581894U
JPH0581894U JP2861692U JP2861692U JPH0581894U JP H0581894 U JPH0581894 U JP H0581894U JP 2861692 U JP2861692 U JP 2861692U JP 2861692 U JP2861692 U JP 2861692U JP H0581894 U JPH0581894 U JP H0581894U
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percussion instrument
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博之 赤尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音板打楽器について、相対的に小さい容積で
より低音域の共鳴が得られるようにする。 【構成】 音板打楽器の箱本体1に開口2を形成し、内
方端4が箱本体内へ突出して共鳴周波数を変化させるス
ロート5をその開口2に嵌合し、スロート5の上端部7
に設けた音板3の打音を箱本体で共鳴させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は音板をたたいて特定周波数の音を出す音板打楽器の共鳴箱に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
この種の音板打楽器は、直方体型の中空な箱本体の上面に開口を形成して箱内 外の空気を結合し、打音を発生させる音板を開口外の箱本体に取り付けたもので 、音板をたたき、打音を箱本体で共振(共鳴)させる構造をもった公知の楽器で ある。
【0003】 この打楽器はヘルムホルツ共鳴器の直接的応用といえるが、その構造上低音に なるほど、共鳴周波数を下げるために共鳴箱を大きくしなければならない訳であ る。例えば、従来の共鳴箱構造で82.4Hz(20E)の共鳴周波数を得よう とする場合、箱本体は縦、横、高さが270×600×350(mm)にもなる (図5(b)参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記の点に着目してなされたもので、その課題とするところは音板打 楽器の共鳴箱を小型化し、特に小さい容積で低音域の共鳴が得られるようにする ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は、箱本体1の1面に開口2を形成し、開口外 に設けた音板3の打音を箱本体1にて共鳴させるようにした音板打楽器であって 、前記開口2に嵌め込まれ、それ自体の内方端4が箱本体内へ突出して共鳴周波 数を変化させるスロート5を箱本体1に設けるという手段を講じたものである。
【0006】 前記スロート5の長さ及び音板3との間隔は共鳴周波数を変化させることが本 考案開発の過程で判明した。従って本考案は、このスロート5の長さ或いは音板 3との間隔を変更することにより共鳴周波数を変化させることもその目的とする ものである。
【0007】
【実施例】
以下図面を参照して説明する。音板打楽器は図1乃至図3、或いは図6に示さ れるように、直方体状の箱本体1を有している。各図中、6は上面板であり、そ の中央部に所要の面積を有する開口2が細長く形成されている。
【0008】 音板3は開口2の上部に配置され、開口2の長手方向両側の上面板6に左右の 支点機構10を介して2箇所で取り付けられ、両支点間のピッチPは周波数に応 じて変えられる(図2)。
【0009】 支点機構10は開口2の両延長上定位置に形成された取り付け孔11に設けら れ、該取り付け孔位置の上面板6に固定された下部クッション12とその上部に 固定された上部クッション13、両クッション12、13とその上に載置される 音板3を貫通し、取り付け孔11の下端に嵌合したインシュレータ14を介して 立設された支点ボルト15を有する。
【0010】 支点ボルト15は上面板6の上下両面を挾持するワッシャ16、17を付属し 上ワッシャ17の上にてボルト15と螺合したナットからなるスぺーサ18を介 して高さ調節されたゴム材等よりなるスリーブ管20で覆われている。このため 音板3はボルト頭23との間に設けられた最上部クッション19と上部クッショ ン13及びスリーブ管20とだけ接触する。
【0011】 スロート5は前記開口2に嵌め込んで固定され、その内方端4は箱本体1の内 部に突出する。例示された開口2は箱本体1の(上面板の)横長形状に合わせて 細長く形成され、スロート5もそこへ密に嵌合される細長い断面形状を有する。 しかしこの面積Sを与える開口の形状は箱本体1の形状に応じて変更することが できる。
【0012】 このようにスロート5を開口2へ嵌合して取り付ける構造にすると、その上端 部7と音板3の下面との間隔Gを調整することが容易になり、この調整で間隔G を大きくすると共鳴周波数を高くできることがわかった。またスロート5を異な る長さのものに変えると、箱本体1の容積が同じでも、共鳴周波数を変えること ができる。このため箱本体1の大きさの種類を少なくすることが可能である。
【0013】 スロート5の開口面積Sはヘルムホルツの共鳴理論にしたがう共鳴周波数fo を与える一つの因子となる。共鳴周波数foは次式で与えられる。
【0014】 fo=c/2π・√(S/Vl) ここでcは音速、Vは共鳴箱本体1の容積、lはスロート5の長さを示す。
【0015】 今、図5(b)に示すのと同じく、共鳴周波数を82.4Hzに設定すると、 本考案に係る共鳴箱の縦、横、高さの寸法は220×600×295(mm)と なり、このときスロート開口面積Sは14925mm2 (理論値は10747m m2 )である。従来の共鳴箱と本考案に係る共鳴箱との容積比は約68.7%で あり、30%以上小型化されていることが分る。
【0016】 またスロート5の長さlと音板3の形状を変えることにより、異なる共鳴周波 数に対応することができるが、20Eより上の音の場合その関係は次表の通りと なる。表中、Pは支点間のピッチであるが、この値は通常音板3の長さの60% に設定される。
【0017】
【表1】 各図中、21は支点ボルトの頭部と音板3間の隙間、22は箱本体1を支える 緩衝脚で、クッション13、19と同じくフェルト類からなる。
【0018】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成され、かつ作用するものであるから、共鳴箱の開口に スロート5を設けその下端部4を箱本体1内に突出させたことにより、ある特定 周波数に共鳴する共鳴箱の容積を著しく減少し、小さい容積で低音域の共鳴を得 ることができ、音板打楽器を小型化できる効果を奏する。また共鳴箱本体1の小 型化により強力な共鳴音発生が損なわれることはなく、音響効果も良好に維持さ れる等利点が多い。さらにスロート5の長さ或いは音板との間隔を変更すること により、箱本体1の大きさを変えなくても共鳴周波数を変化させることができる ので、音板打楽器の設計が自由になり、製造が容易化する特徴を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案打楽器の実施例に係る1部省略平面図。
【図2】同じく1部破断正面図。
【図3】同じく側面図。
【図4】同上の支点構造の断面図。
【図5】(a)本案に係る共鳴箱の外形図。 (b)(a)と同一周波数に係る従来の共鳴箱の外形
図。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱本体1の1面に開口2を形成し、開口
    外に設けた音板3の打音を箱本体1にて共鳴させるよう
    にした音板打楽器であって、前記開口2に嵌め込まれ、
    それ自体の内方端4が箱本体内へ突出して共鳴周波数を
    変化させるスロート5を箱本体1に設けたことを特徴と
    する音板打楽器の共鳴箱。
  2. 【請求項2】 スロート5を開口2に嵌め込んで取り付
    けることにより、スロート5の上端部7と音板3の下面
    との間隔Gを調整可能とし、該間隔Gの調整によって共
    鳴周波数の高低を調節可能なように構成された請求項第
    1項記載の音板打楽器の共鳴箱。
  3. 【請求項3】 同一容積の箱本体1に対して、スロート
    5の長さを変更することにより、共鳴周波数を変化させ
    るように構成された請求項第1項記載の音板楽器の共鳴
    箱。
JP2861692U 1992-04-03 1992-04-03 音板打楽器の共鳴箱 Expired - Lifetime JPH0725839Y2 (ja)

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JPH0581894U true JPH0581894U (ja) 1993-11-05
JPH0725839Y2 JPH0725839Y2 (ja) 1995-06-07

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163782A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Yamaha Corp 音板打楽器の音源ユニット
JP6000489B1 (ja) * 2016-04-14 2016-09-28 二郎 須澤 エレキ尺八

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JP4632089B2 (ja) * 2005-12-13 2011-02-16 ヤマハ株式会社 音板打楽器の音源ユニット
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JPH0725839Y2 (ja) 1995-06-07

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