JPH0581544A - 飲料抽出装置 - Google Patents
飲料抽出装置Info
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- JPH0581544A JPH0581544A JP3182732A JP18273291A JPH0581544A JP H0581544 A JPH0581544 A JP H0581544A JP 3182732 A JP3182732 A JP 3182732A JP 18273291 A JP18273291 A JP 18273291A JP H0581544 A JPH0581544 A JP H0581544A
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- Japan
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- air
- cylinder
- beverage
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- Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)
- Apparatus For Making Beverages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】エア加圧方式の飲料抽出装置を対象に、泡，粉
末原料の微粉滓どを含まない良質美味な飲料が抽出で
き、さらに運転中にエア圧の異常な高まりでエア導管の
ホースが外れてしまうといったトラブルを回避する。 【構成】フィルタブロック３, 弁機構２と組合わせたシ
リンダ１に粉末原料, 湯を投入した後、撹拌工程では弁
機構の開放状態でエアポンプ４より送気されるエアをエ
ア導管５の分岐配管５ｂを通じてシリンダ内の液面下に
導入して混合液１０を撹拌し、抽出工程では弁機構の閉
塞状態で液面上に加圧エアを導入して抽出飲料をシリン
ダから送出するようにした飲料抽出装置に対し、前記撹
拌工程から抽出工程へ移る間に加圧エアの導入を停止す
る静止工程を組み入れて運転制御し、さらに下部側のエ
ア導入口に通じる分岐配管に電磁弁８を接続し、上部側
のエア導入口に通じる分岐配管には絞り機構としてオリ
フィス７を接続する。
末原料の微粉滓どを含まない良質美味な飲料が抽出で
き、さらに運転中にエア圧の異常な高まりでエア導管の
ホースが外れてしまうといったトラブルを回避する。 【構成】フィルタブロック３, 弁機構２と組合わせたシ
リンダ１に粉末原料, 湯を投入した後、撹拌工程では弁
機構の開放状態でエアポンプ４より送気されるエアをエ
ア導管５の分岐配管５ｂを通じてシリンダ内の液面下に
導入して混合液１０を撹拌し、抽出工程では弁機構の閉
塞状態で液面上に加圧エアを導入して抽出飲料をシリン
ダから送出するようにした飲料抽出装置に対し、前記撹
拌工程から抽出工程へ移る間に加圧エアの導入を停止す
る静止工程を組み入れて運転制御し、さらに下部側のエ
ア導入口に通じる分岐配管に電磁弁８を接続し、上部側
のエア導入口に通じる分岐配管には絞り機構としてオリ
フィス７を接続する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レギュラーコーヒー，
紅茶などのカップ式飲料自動販売機に搭載して飲料を製
造する飲料抽出装置に関する。
紅茶などのカップ式飲料自動販売機に搭載して飲料を製
造する飲料抽出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】頭記の飲料抽出装置として、シリンダの
上下に弁機構，フィルタブロックを組合わせ、シリンダ
内に粉末原料，湯を投入した後、さらに外部から加圧エ
アを吹き込んで原料の撹拌，および飲料の抽出を行うよ
うにした方式のものが例えば特開平１−１５８５９２号
公報などで提案され、かつ既に製品化されている。
上下に弁機構，フィルタブロックを組合わせ、シリンダ
内に粉末原料，湯を投入した後、さらに外部から加圧エ
アを吹き込んで原料の撹拌，および飲料の抽出を行うよ
うにした方式のものが例えば特開平１−１５８５９２号
公報などで提案され、かつ既に製品化されている。
【０００３】また、前記の特開平１−１５８５９２号公
報に開示されている装置においては、撹拌工程では弁機
構を開放状態のまま原料の液面下に加圧エアを導入して
原料を撹拌し、撹拌工程の終了後は直ちに次の抽出工程
に移り、この抽出工程では弁機構を閉塞した状態で液面
上に加圧エアを導入して抽出飲料をシリンダよりフィル
タブロックを透過させてカップに供給するようにしてい
る。また、この撹拌，抽出工程でシリンダに加圧エアを
吹き込むエア導入手段として、エアポンプから引出した
エア導管を三方切換弁を介してシリンダの上部, 下部に
開口したエア導入口に分岐配管し、前記した撹拌工程，
抽出工程に合わせて三方弁を切換え制御するようにして
いる。
報に開示されている装置においては、撹拌工程では弁機
構を開放状態のまま原料の液面下に加圧エアを導入して
原料を撹拌し、撹拌工程の終了後は直ちに次の抽出工程
に移り、この抽出工程では弁機構を閉塞した状態で液面
上に加圧エアを導入して抽出飲料をシリンダよりフィル
タブロックを透過させてカップに供給するようにしてい
る。また、この撹拌，抽出工程でシリンダに加圧エアを
吹き込むエア導入手段として、エアポンプから引出した
エア導管を三方切換弁を介してシリンダの上部, 下部に
開口したエア導入口に分岐配管し、前記した撹拌工程，
抽出工程に合わせて三方弁を切換え制御するようにして
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来方式の飲料抽出装置では機能面で次のような難点があ
る。すなわち、（１）撹拌工程では、粉末原料と湯が撹
拌されるためシリンダ内には泡立ちが生じ、かつ粉末原
料も液中に分散，浮遊した状態になる。したがって撹拌
工程の終了後、直ちに次の抽出工程に移行すると、シリ
ンダ内には前記の状態が残っていいるために抽出飲料と
一緒に泡，粉末原料の微粉滓などがフィルタを透過して
カップに供給されるようになり、この結果としてカップ
に供給された仕上がり飲料には泡，粉末原料の微粉など
がが混在して濁りが生じ、飲料の味，質ともに悪化す
る。
来方式の飲料抽出装置では機能面で次のような難点があ
る。すなわち、（１）撹拌工程では、粉末原料と湯が撹
拌されるためシリンダ内には泡立ちが生じ、かつ粉末原
料も液中に分散，浮遊した状態になる。したがって撹拌
工程の終了後、直ちに次の抽出工程に移行すると、シリ
ンダ内には前記の状態が残っていいるために抽出飲料と
一緒に泡，粉末原料の微粉滓などがフィルタを透過して
カップに供給されるようになり、この結果としてカップ
に供給された仕上がり飲料には泡，粉末原料の微粉など
がが混在して濁りが生じ、飲料の味，質ともに悪化す
る。
【０００５】（２）一方、撹拌工程から抽出工程に移行
して加圧エアの導入を下部から上部に切換えた際には、
液面上から導入するエアの圧力により液面下に開口して
いる下部のエア導管内に液と一緒に粉末原料の滓が多少
入り込み、飲料抽出後には原料滓が管壁に付着する。そ
して、この抽出動作を繰り返すと次第に原料滓が管壁に
堆積するようになる。ここで、日常のメンテナンスであ
るエア導管の洗浄を怠ったままさらに抽出動作を繰り返
し続けると、遂にはエア導管が原料滓で詰まった状態に
まで進展する。この場合に、従来方式のようにシリンダ
内への加圧エアの導入を三方切換弁で切換制御すると、
撹拌工程でエアポンプから下部のエア導管に送り込まれ
たエアは逃げ場を失って導管内のエア圧が異常に高ま
り、これが原因で最悪な場合にはエア導管ホースの接続
が外れてしまうといった不測なトラブルが発生する。
して加圧エアの導入を下部から上部に切換えた際には、
液面上から導入するエアの圧力により液面下に開口して
いる下部のエア導管内に液と一緒に粉末原料の滓が多少
入り込み、飲料抽出後には原料滓が管壁に付着する。そ
して、この抽出動作を繰り返すと次第に原料滓が管壁に
堆積するようになる。ここで、日常のメンテナンスであ
るエア導管の洗浄を怠ったままさらに抽出動作を繰り返
し続けると、遂にはエア導管が原料滓で詰まった状態に
まで進展する。この場合に、従来方式のようにシリンダ
内への加圧エアの導入を三方切換弁で切換制御すると、
撹拌工程でエアポンプから下部のエア導管に送り込まれ
たエアは逃げ場を失って導管内のエア圧が異常に高ま
り、これが原因で最悪な場合にはエア導管ホースの接続
が外れてしまうといった不測なトラブルが発生する。
【０００６】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、頭記したエア加圧式の飲料抽出装置を実施対象
に、第１の目的は、泡，粉末原料の微粉滓どを含まない
良質美味な飲料を抽出してカップに供給できるように
し、第２の目的は、エア導管の洗浄を怠った場合でもエ
ア圧の異常な高まりが原因で導管ホースが外れてしまう
といった最悪なトラブルを回避できるようにした飲料抽
出装置を提供することにある。
であり、頭記したエア加圧式の飲料抽出装置を実施対象
に、第１の目的は、泡，粉末原料の微粉滓どを含まない
良質美味な飲料を抽出してカップに供給できるように
し、第２の目的は、エア導管の洗浄を怠った場合でもエ
ア圧の異常な高まりが原因で導管ホースが外れてしまう
といった最悪なトラブルを回避できるようにした飲料抽
出装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、本発明によれば撹拌工程から抽出工程へ移る
間に加圧エアの導入を停止する静止工程を組み入れて運
転制御するものとする。ここで、実用的には前記静止工
程の時間幅を撹拌工程とほぼ同じ時間幅に設定すること
で実施できる。
るために、本発明によれば撹拌工程から抽出工程へ移る
間に加圧エアの導入を停止する静止工程を組み入れて運
転制御するものとする。ここで、実用的には前記静止工
程の時間幅を撹拌工程とほぼ同じ時間幅に設定すること
で実施できる。
【０００８】また、第２の目的は、本発明により、下部
側のエア導入口に通じる分岐配管に電磁弁を接続し、上
部側のエア導入口に通じる分岐配管には絞り機構を接続
することより達成される。
側のエア導入口に通じる分岐配管に電磁弁を接続し、上
部側のエア導入口に通じる分岐配管には絞り機構を接続
することより達成される。
【０００９】
【作用】上記において、シリンダ内に粉末原料，湯を投
入した後に行う撹拌工程と抽出工程との間に設定した静
止工程の時間中にエアポンプを停止して加圧エアの導入
を中断すると、この間に先の撹拌工程で生じた液中の泡
が殆ど消失し、かつ液中に浮遊，分散していた粉末原料
の滓も粗い粒子から先に沈澱してシリンダ底部のフィル
タ上に堆積するようになる。そして、続く抽出工程で液
面上にエア圧を加えると、最後まで液中に浮遊していた
粉末原料の微粉滓などの異物も先に沈澱している原料滓
の沈澱層およびフィルタによりろ過され、泡，微粒な原
料滓の混在および濁りのない抽出飲料のみがフィルタを
透過してシリンダよりカップに送出される。これにより
飲料が良質美味な状態に仕上がる。
入した後に行う撹拌工程と抽出工程との間に設定した静
止工程の時間中にエアポンプを停止して加圧エアの導入
を中断すると、この間に先の撹拌工程で生じた液中の泡
が殆ど消失し、かつ液中に浮遊，分散していた粉末原料
の滓も粗い粒子から先に沈澱してシリンダ底部のフィル
タ上に堆積するようになる。そして、続く抽出工程で液
面上にエア圧を加えると、最後まで液中に浮遊していた
粉末原料の微粉滓などの異物も先に沈澱している原料滓
の沈澱層およびフィルタによりろ過され、泡，微粒な原
料滓の混在および濁りのない抽出飲料のみがフィルタを
透過してシリンダよりカップに送出される。これにより
飲料が良質美味な状態に仕上がる。
【００１０】一方、下部側のエア導入口に通じる分岐配
管に電磁弁を接続し、上部側のエア導入口に通じる分岐
配管に絞り機構を接続した構成では、撹拌工程で電磁弁
を開放することによりエアポンプから送気されるエアの
大部分が下部の分岐配管を通じてシリンダ内の液面下に
吹出し導入される。これに対して上部の分岐配管にはオ
リフィスなどの絞り機構が接続されているので、その絞
り抵抗により上部側の分岐配管を通流するエア導入量は
下部側の分岐配管を通流するエア導入量に比べて少なく
なる。一方、抽出工程で電磁弁を閉じると、エアポンプ
から送気されて来たエアは強制的に上部側の分岐配管を
通じてシリンダ内の上部に吹き出し、ここに滞留してい
る抽出飲料を液面上から加圧する。これにより抽出飲料
はフィルタを透過してシリンダから送出される。しか
も、上部側の分岐配管は常にシリンダ内に開放している
ので、仮に下部側の分岐配管が抽出動作の繰り返しによ
り原料滓などで詰まってしまった状態でも、次回の撹拌
工程で下部側分岐配管の電磁弁を開放した際には、エア
ポンプからの加圧エアは逃げ場を失うことなく上部側の
分岐配管を通じてシリンダ内に吹き出すので、エア圧の
異常な高まりが原因で導管ホースの接続が外れたりする
といった最悪なトラブル発生を回避できる。
管に電磁弁を接続し、上部側のエア導入口に通じる分岐
配管に絞り機構を接続した構成では、撹拌工程で電磁弁
を開放することによりエアポンプから送気されるエアの
大部分が下部の分岐配管を通じてシリンダ内の液面下に
吹出し導入される。これに対して上部の分岐配管にはオ
リフィスなどの絞り機構が接続されているので、その絞
り抵抗により上部側の分岐配管を通流するエア導入量は
下部側の分岐配管を通流するエア導入量に比べて少なく
なる。一方、抽出工程で電磁弁を閉じると、エアポンプ
から送気されて来たエアは強制的に上部側の分岐配管を
通じてシリンダ内の上部に吹き出し、ここに滞留してい
る抽出飲料を液面上から加圧する。これにより抽出飲料
はフィルタを透過してシリンダから送出される。しか
も、上部側の分岐配管は常にシリンダ内に開放している
ので、仮に下部側の分岐配管が抽出動作の繰り返しによ
り原料滓などで詰まってしまった状態でも、次回の撹拌
工程で下部側分岐配管の電磁弁を開放した際には、エア
ポンプからの加圧エアは逃げ場を失うことなく上部側の
分岐配管を通じてシリンダ内に吹き出すので、エア圧の
異常な高まりが原因で導管ホースの接続が外れたりする
といった最悪なトラブル発生を回避できる。
【００１１】
【実施例】図１は本発明の実施例であり、まず（ａ）に
飲料抽出装置の構成を示す。図において、１はシリン
ダ、２はシリンダの上部に設けた弁機構、３はシリンダ
の底部側に組合わせたフィルタブロック、４はエアポン
プ、５はエアポンプから引出してシリンダ１との間に配
管したたエア導管、６は制御部であり、フィルタブロッ
ク３の底部から引出して飲料送出導管３ａが配管されて
いる。ここで、前記エア導管５は途中で二手に分岐し、
かつその上部側の分岐配管５ａはシリンダ１の側壁上部
に開口したエア導入口１ａに、下部側の分岐配管５ｂが
下部に開口したエア導入口１ｂに接続されている。さら
に上部側の分岐配管５ａにはホースの途中に絞り機構と
してオリフィス７が、また下部側の分岐配管５ｂには電
磁弁８と逆止弁９が介挿接続されている。なお、弁機構
２はモータ２ａの駆動操作で昇降し、その上昇位置では
シリンダ１の上面を開放し、下降位置でシリンダの上面
を閉塞する。
飲料抽出装置の構成を示す。図において、１はシリン
ダ、２はシリンダの上部に設けた弁機構、３はシリンダ
の底部側に組合わせたフィルタブロック、４はエアポン
プ、５はエアポンプから引出してシリンダ１との間に配
管したたエア導管、６は制御部であり、フィルタブロッ
ク３の底部から引出して飲料送出導管３ａが配管されて
いる。ここで、前記エア導管５は途中で二手に分岐し、
かつその上部側の分岐配管５ａはシリンダ１の側壁上部
に開口したエア導入口１ａに、下部側の分岐配管５ｂが
下部に開口したエア導入口１ｂに接続されている。さら
に上部側の分岐配管５ａにはホースの途中に絞り機構と
してオリフィス７が、また下部側の分岐配管５ｂには電
磁弁８と逆止弁９が介挿接続されている。なお、弁機構
２はモータ２ａの駆動操作で昇降し、その上昇位置では
シリンダ１の上面を開放し、下降位置でシリンダの上面
を閉塞する。
【００１２】また、図１の（ｂ）は飲料抽出装置の動作
を表すタイムチャートであり、図中での撹拌工程，静止
工程，抽出工程の各時間幅はそれぞれ一例として５秒，
５秒，８秒に設定されている。なお、装置の待機状態で
は（ａ）図における弁機構２が開放し、フィルタブロッ
ク３はシリンダ１の下端に密着結合している。ここで、
指令（自動販売機の販売指令）に基づいてシリンダ１に
粉末原料，湯を投入すると、まず撹拌工程では、電磁弁
８を開放するとともりエアポンプ４が始動する。これに
より、シリンダ１の内部に収容された粉末原料と湯との
混合液１０（混合液の液面をＨで表す）に対し、その液
面下に開口した下部のエア導入口１ｂよりエアポンプ４
から下部側の分岐配管５ｂを通じて送られて来た加圧エ
アが吹出して混合液１０を撹拌し、粉末原料のエキスを
液中に抽出する。同時に上部側の分岐配管５ａを通じて
オリフィス７で絞られた少量のエアが混合液１０の液面
上に吹き出す。なお、混合液１０の液中を上昇して液面
上に出たエアは開放状態の弁機構２を通じて排気され
る。次にあらかじめ定めた撹拌工程の時間が経過する
と、制御ブロック６からの指令（タイマ制御）により静
止工程に移行し、エアポンプ４が停止制御される。これ
により、シリンダ内の混合液１０は静止状態となり、こ
の間に撹拌工程で混合液１０に生じた泡の大半が消失す
るとともに、液中に浮遊分散していた粉末原料の粒子も
液中を沈降してフィルタブロック３の上に沈澱堆積する
ようになる。
を表すタイムチャートであり、図中での撹拌工程，静止
工程，抽出工程の各時間幅はそれぞれ一例として５秒，
５秒，８秒に設定されている。なお、装置の待機状態で
は（ａ）図における弁機構２が開放し、フィルタブロッ
ク３はシリンダ１の下端に密着結合している。ここで、
指令（自動販売機の販売指令）に基づいてシリンダ１に
粉末原料，湯を投入すると、まず撹拌工程では、電磁弁
８を開放するとともりエアポンプ４が始動する。これに
より、シリンダ１の内部に収容された粉末原料と湯との
混合液１０（混合液の液面をＨで表す）に対し、その液
面下に開口した下部のエア導入口１ｂよりエアポンプ４
から下部側の分岐配管５ｂを通じて送られて来た加圧エ
アが吹出して混合液１０を撹拌し、粉末原料のエキスを
液中に抽出する。同時に上部側の分岐配管５ａを通じて
オリフィス７で絞られた少量のエアが混合液１０の液面
上に吹き出す。なお、混合液１０の液中を上昇して液面
上に出たエアは開放状態の弁機構２を通じて排気され
る。次にあらかじめ定めた撹拌工程の時間が経過する
と、制御ブロック６からの指令（タイマ制御）により静
止工程に移行し、エアポンプ４が停止制御される。これ
により、シリンダ内の混合液１０は静止状態となり、こ
の間に撹拌工程で混合液１０に生じた泡の大半が消失す
るとともに、液中に浮遊分散していた粉末原料の粒子も
液中を沈降してフィルタブロック３の上に沈澱堆積する
ようになる。
【００１３】そして、静止工程の時間が経過して次の抽
出工程に移行すると、弁機構２が下降してシリンダ１の
上面を閉塞するとともに電磁弁８を閉じ、エアポンプ４
が再び運転に入る。この状態になると、エアポンプ４か
ら送られて来たエアは上部側の分岐配管５ａを通じて上
部のエア導入口１ａよりシリンダ内に吹出し、抽出飲料
を液面上から加圧する。これにより、シリンダ内の底部
に堆積している粉末原料滓の沈澱層を撹拌したりして乱
すことなく液（飲料）のみがフィルタブロック３を透過
し、飲料配管３ａを通じて送出される。なお、このよう
にして抽出された飲料は濁りがなく、泡，粉末原料の微
粉滓などの異物も殆ど含まないことが実機テストから確
認されいている。また、前記の静止工程は時間幅を長く
採る程効果的であるが、静止工程の時間を必要以上に長
く設定すると自動販売機での販売動作時間が長くなる。
かかる点、静止工程の時間幅は実用的に撹拌工程の時間
幅（５秒程度）とほぼ同程度で十分な効果の得られるこ
とが確認されている。
出工程に移行すると、弁機構２が下降してシリンダ１の
上面を閉塞するとともに電磁弁８を閉じ、エアポンプ４
が再び運転に入る。この状態になると、エアポンプ４か
ら送られて来たエアは上部側の分岐配管５ａを通じて上
部のエア導入口１ａよりシリンダ内に吹出し、抽出飲料
を液面上から加圧する。これにより、シリンダ内の底部
に堆積している粉末原料滓の沈澱層を撹拌したりして乱
すことなく液（飲料）のみがフィルタブロック３を透過
し、飲料配管３ａを通じて送出される。なお、このよう
にして抽出された飲料は濁りがなく、泡，粉末原料の微
粉滓などの異物も殆ど含まないことが実機テストから確
認されいている。また、前記の静止工程は時間幅を長く
採る程効果的であるが、静止工程の時間を必要以上に長
く設定すると自動販売機での販売動作時間が長くなる。
かかる点、静止工程の時間幅は実用的に撹拌工程の時間
幅（５秒程度）とほぼ同程度で十分な効果の得られるこ
とが確認されている。
【００１４】また、長期間での飲料抽出動作の繰り返し
により、混合液１０の液面下に開口する下部エア導入口
１ｂを通じてエア導管５の下部側分岐配管５ｂに侵入し
た粉末原料の滓で分岐配管５ｂに万一詰まりが生じた場
合でも、次回抽出動作の撹拌工程でエアポンプ４から送
気されて来たエアは逃げ場を失うことなく、常開の上部
側分岐配管５ａを通じてシリンダ１の内部に吹き出すの
でエア圧の異常な高まりでエア導管５のホースが外れる
ようなトラブルを回避できる。
により、混合液１０の液面下に開口する下部エア導入口
１ｂを通じてエア導管５の下部側分岐配管５ｂに侵入し
た粉末原料の滓で分岐配管５ｂに万一詰まりが生じた場
合でも、次回抽出動作の撹拌工程でエアポンプ４から送
気されて来たエアは逃げ場を失うことなく、常開の上部
側分岐配管５ａを通じてシリンダ１の内部に吹き出すの
でエア圧の異常な高まりでエア導管５のホースが外れる
ようなトラブルを回避できる。
【００１５】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば次記の
効果が得られる （１）撹拌工程から抽出工程へ移る間に加圧エアの導入
を停止する静止工程を組み入れて運転制御することによ
り、泡，粉末原料滓の混在および濁りが殆どない良質美
味な飲料に仕上げて抽出することができる。 （２）また、シリンダの下部側エア導入口に通じる分岐
配管に電磁弁を接続し、上部側のエア導入口に通じる分
岐配管には絞り機構を接続した構成を採用することで、
万一、下部側の分岐配管が原料滓で詰まった場合でも、
常開の上部側分岐配管を通じてエアポンプからの送気エ
アを逃がすことができ、これによりエア圧の異常な高ま
りが原因でエア導管ホースの接続が外れるといった不測
なトラブルの発生を回避できる。
効果が得られる （１）撹拌工程から抽出工程へ移る間に加圧エアの導入
を停止する静止工程を組み入れて運転制御することによ
り、泡，粉末原料滓の混在および濁りが殆どない良質美
味な飲料に仕上げて抽出することができる。 （２）また、シリンダの下部側エア導入口に通じる分岐
配管に電磁弁を接続し、上部側のエア導入口に通じる分
岐配管には絞り機構を接続した構成を採用することで、
万一、下部側の分岐配管が原料滓で詰まった場合でも、
常開の上部側分岐配管を通じてエアポンプからの送気エ
アを逃がすことができ、これによりエア圧の異常な高ま
りが原因でエア導管ホースの接続が外れるといった不測
なトラブルの発生を回避できる。
【図１】本発明実施例を示すものであり、（ａ）は飲料
抽出装置の構成断面図、（ｂ）は飲料抽出動作のタイム
チャートを表す図
抽出装置の構成断面図、（ｂ）は飲料抽出動作のタイム
チャートを表す図
１ シリンダ １ａ 上部側のエア導入口 １ｂ 下部側のエア導入口 ２ 弁機構 ３ フィルタブロック ４ エアポンプ ５ エア導管 ５ａ 上部側の分岐配管 ５ｂ 下部側の分岐配管 ７ オリフィス（絞り機構） ８ 電磁弁
Claims (3)
- 【請求項１】フィルタブロック, 弁機構と組合わせたシ
リンダ内に粉末原料, 湯を投入した後、さらに外部から
シリンダ内に加圧エアを導入して原料の撹拌, 飲料の抽
出を行う飲料抽出装置であり、撹拌工程では弁機構の開
放状態で原料の液面下に加圧エアを導入して原料を撹拌
し、抽出工程では弁機構の閉塞状態で液面上に加圧エア
を導入して抽出飲料をシリンダから送出するものにおい
て、前記撹拌工程から抽出工程へ移る間に加圧エアの導
入を停止する静止工程を組み入れて運転制御することを
特徴とする飲料抽出装置。 - 【請求項２】請求項１記載の飲料抽出装置において、静
止工程の時間幅を撹拌工程とほぼ同じ時間幅に設定した
ことを特徴とする飲料抽出装置。 - 【請求項３】フィルタブロック, 弁機構と組合わせたシ
リンダ内に粉末原料, 湯を投入した後、さらに外部より
シリンダ内に加圧エアを導入して原料の撹拌, 飲料の抽
出を行う飲料抽出装置であり、エアポンプから引出した
エア導管をシリンダの上部, 下部に開口したエア導入口
に分岐配管して加圧エアをシリンダ内に導入するものに
おいて、下部側のエア導入口に通じる分岐配管に電磁弁
を接続し、上部側のエア導入口に通じる分岐配管には絞
り機構を接続したことを特徴とする飲料抽出装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182732A JP2976598B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 飲料抽出装置 |
| KR92003162A KR0130889B1 (en) | 1991-07-24 | 1992-02-28 | Beverage extraction device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3182732A JP2976598B2 (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 飲料抽出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0581544A true JPH0581544A (ja) | 1993-04-02 |
| JP2976598B2 JP2976598B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=16123474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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