JPH0581540U - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

Info

Publication number
JPH0581540U
JPH0581540U JP2931692U JP2931692U JPH0581540U JP H0581540 U JPH0581540 U JP H0581540U JP 2931692 U JP2931692 U JP 2931692U JP 2931692 U JP2931692 U JP 2931692U JP H0581540 U JPH0581540 U JP H0581540U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
friction pad
support
pad
friction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2931692U
Other languages
English (en)
Inventor
成也 尾高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP2931692U priority Critical patent/JPH0581540U/ja
Publication of JPH0581540U publication Critical patent/JPH0581540U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 制動時に摩擦パッドのロータ回入側の端部が
ロータ面に突出すような減少を抑制でき、もって摩擦パ
ッドの挙動を安定化させることにより制動時の回転モー
メント発生に伴う振動の防止を図ってノイズやジャダー
の発生を有効に防止する。 【構成】 ディスクブレーキは、ロータ10の両側に対
向して配置された摩擦パッド18をロータ軸方向に摺動
可能にサポート12に装着し、摩擦パッド18からのブ
レーキ力をサポート12に設けたアンカ部にて受けるよ
うにしている。このようなディスクブレーキにおいて、
ロータ10の回入側にて摩擦パッド18にブレーキ力伝
達用の係合部を形成するとともにサポート12には摩擦
パッド係合部に対面する引きアンカ部36R,36Lを
設け、摩擦パッド18を押圧する液圧シリンダ22R,
22Lの押圧中心をロータ回出側にオフセットさせた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はディスクブレーキに係り、特に浮動キャリパ型ディスクブレーキの改 良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の浮動キャリパ型ディスクブレーキは、ディスクロータを挟んで両側に摩 擦パッドを配置し、これを車体側に固定されたパッドサポートに保持させてディ スクロータの軸方向に摺動できるように装着し、両摩擦パッドを液圧シリンダ装 置により加圧移動させ、ディスクロータを挟持してブレーキ力を得るようにして いる。この種のディスクブレーキの一般的な従来構造は、図4に示しているよう に、摩擦パッド1の両側縁に凹溝2を形成し、他方サポート3側には前記凹溝2 に適合するガイド4を設けて液圧シリンダ手段による押圧時にディスクロータの 軸方向に移動させるガイド部を設けている。そして、摩擦パッド1の両側端面に 対面してサポート3側にはパッド側縁を受けるアンカ部5を形成し、制動時にサ ポートアンカ部5がパッド側縁からの押圧力を支持して所望のブレーキ力を得る ようにしている。これはいわゆる押しアンカ構造としたもので、アンカ部5によ るブレーキ力の支持はロータ回出側にて行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記構成では、ブレーキ力が作用した時に、摩擦パッドはディスク ロータの回出側のパッドサポートに対してその殆どのブレーキ力を伝達するため 、図4(2)に示すように、ディスクロータ6の回入側では摩擦パッド1がロー タ6に近接すると同時に、回出側では摩擦パッド1がロータ6から離反するよう な回転モーメントMが発生する。このようなモーメントMの発生により摩擦パッ ドの挙動が安定せず、振動が発生してしまいノイズやジャダーが生じてしまう問 題があった。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に着目し、制動時に摩擦パッドのロータ回入側の 端部がロータ面に突出すような減少を抑制でき、もって摩擦パッドの挙動を安定 化させることにより制動時の回転モーメント発生に伴う振動の防止を図ってノイ ズやジャダーの発生を有効に防止することができるディスクブレーキを提供する ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案に係るディスクブレーキは、ロータの両側 に対向して配置された摩擦パッドをロータ軸方向に摺動可能にサポートに装着し 、前記摩擦パッドからのブレーキ力をサポートに設けたアンカ部にて受けるよう にしたディスクブレーキにおいて、一方の方向への回転時におけるロータの回入 側にて摩擦パッドにブレーキ力伝達用の係合部を形成するとともに前記サポート には摩擦パッド係合部に対面する引きアンカ部を設け、前記摩擦パッドを押圧す る液圧シリンダの押圧中心を一方の方向への回転時におけるロータ回出側にオフ セットさせた構成とした。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、制動操作によって摩擦パッドを押圧しディスクロータを挟 圧すると、サポート側の引きアンカ部にパッドの係合部が係合する。この係合部 位はロータの回入側であるので、摩擦パッドの回入側端部がロータ面に突出すこ とを有効に阻止することができる。この場合、引きアンカ部とこれに係合する係 合部はロータ回入端に配置するようにし、液圧手段による押圧中心からのオフセ ットが大きくなるように設定することが好ましい。また、摩擦パッドは所定の肉 厚を有しておりパッド表面と液圧手段による押圧面との間に距離がおかれるため 、この距離に対応したモーメントの発生があるが、これは液圧手段による押圧中 心がロータ回出側にオフセットされているため、この回転モーメントをキャンセ ルすることができる。したがって、本考案では引きアンカ構造による摩擦パッド のロータ回入側端部の突出しを抑制すると同時に、摩擦パッドの厚さに起因する 回転モーメントの発生を液圧手段の押圧中心のオフセットによって確実に防止し 、もって制動時のノイズやジャダーの発生を有効に防止することができるのであ る。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案に係るディスクブレーキの具体的実施例を、図面を参照しつつ 詳細に説明する。
【0008】 図1〜図3に実施例に係るディスクブレーキのインナ側から見た正面図と摩擦 パッド部分のロータ軸方向に沿う断面図および平面図を示す。図示のように、こ のディスクブレーキは、ディスクロータ10の外縁部分を跨ぐように断面逆U字 形状に形成されたパッドサポート12を有している。このパッドサポート12は ディスクロータ10の内面側に位置して車体への取り付け側となるインナブリッ ジ14を有し、これに設けた一対のねじ穴16、16に固定ボルトを通して車体 に締め付けることで固定されている。パッドサポート12のインナブリッジ14 と図示していないアウタ部には夫々摩擦パッド18を保持するための開口20が 形成され、この開口20に一対の摩擦パッド18がロータ10の軸方向に移動で きるように装着するものとしている。
【0009】 上記パッドサポート12に装着される一対の摩擦パッド18にてディスクロー タ10を挟持させるようにロータ10の回転方向に沿って並んだ一対の油圧シリ ンダ機構22S、22Lをもつキャリパ24がパッドサポート12に対し、摺動 可能に取り付けられている。キャリパ24は油圧シリンダ機構22S、22Lの 両サイドのガイドピン26とサポート12のガイド開口との摺動係合によりディ スクロータ10の軸方向に摺動案内され、インナ側に設けられた油圧シリンダ機 構22S、22Lを作動させることにより、キャリパ24のアウタ面との間隔を 小さくすることで一対の摩擦パッド18をディスクロータ10の軸方向に移動し 、もってブレーキ力を得るようになっている。
【0010】 ここで、ブレーキ力の伝達のための構成を、インナ側の摩擦パッド18とイン ナブリッジ14との関係で説明する。
【0011】 まず、摩擦パッド18は左右対称の略扇形の外形状のライニングを備えるとと もに、裏金はその左右両側面から側方に張り出す突起28R、28Lを有してい る。またサポート12側にはこの張り出し突起28R、28Lが嵌入可能なガイ ド溝30R、30Lが形成され、張り出し突起28R、28Lの先端面と対面す る部分を押しアンカ部32R、32Lとしている。これにより制動時にロータ1 0の回出側の押しアンカ部32R(32L)が摩擦パッド18の回転力を支え、 ディスクロータ10の回出側でパッドサポート12がブレーキ力を支持し得るよ うにしている。
【0012】 また、特にこの実施例に係るディスクブレーキでは、摩擦パッド18は、その 裏金の内周側両端部にて互いに対向するように前記張り出し突起28R、28L の下面から突出形成された係合爪34R、34Lが設けられている。この係合爪 34R、34Lは車輌前進(矢印A方向回転)時における、ディスクロータ10 の回入側にてパッドサポート12にブレーキ力を伝達するとともに、制動時に前 記押しアンカ部32R、32Lに先行して制動力を支持するように構成されてい る。パッドサポート12には摩擦パッド18の内周部に形成された前記係合爪3 4R、34Lに係合する引きアンカ部36R、36Lが設けられている。この引 きアンカ部36R、36Lは開口20の底部から上方に突出して各係合爪34R 、34Lに対面するようになっており、ディスクロータ10の回入側において摩 擦パッド18からのブレーキ力を受けるものとしている。この係合爪34R、3 4Lと引きアンカ部36R、36Lによる荷重伝達は摩擦パッド18に対しディ スクロータ10回転方向に沿う引っ張り力を与える。
【0013】 このような構成はパッドサポート12のアウタ部とこれに装着される摩擦パッ ド18との関係でも同様にとなっている。
【0014】 上述のようにパッドサポート12に装着された摩擦パッド18は前述した油圧 シリンダ機構22S、22Lを作動させることにより、キャリパ24のアウタ面 との間隔を小さくすることで一対の摩擦パッド18をディスクロータ10の軸方 向に移動し、もってディスクロータ10を挟着してブレーキ力を得るようになっ ているが、この実施例では一対の油圧シリンダ機構22S、22Lの押圧力が車 輌前進時におけるロータ回入側で小さく、ロータ回出側で大きくなるように設定 されている。このため、図2に示すように、車輌前進(矢印A方向回転)時にお けるロータ回入側に配置される油圧シリンダ機構22Sのピストン38Sの直径 dが、ロータ回出側に配置される油圧シリンダ機構22Lのピストン38Lの直 径Dより小さく設定している。このため、両油圧シリンダ機構22S、22Lに 油圧供給することにより、摩擦パッド18が受ける押圧力PS、PLはロータ回入 側よりロータ回出側で大きくなり(PS<PL)、その合力Pの作用点がロータ回 出側にオフセットLされるものとなっている。この場合、オフセットの大きさL は摩擦パッド18の厚さtに応じて設定し、実験的に最適値になるようピストン 38S、38Lのサイズを決定すればよい。
【0015】 このように構成されたディスクブレーキの作用は次のようになる。図2に示す ように、制動操作により油圧シリンダ機構22S、33Lに油圧が供給されると 、そのピストン38S、38Lはインナ側の摩擦パッド18を押圧し、キャリパ 24を介してアウタ側の摩擦パッド18も押圧され、ディスクロータ10を挟着 する。これによって摩擦パッド18はロータ10とともに回転しようとするが( 矢印A方向)、この回転力は最初ロータ回入側の係合爪34Lが引きアンカ部3 6Lに係合して支承され、若干遅れてロータ回出側の張り出し突起28Rが押し アンカ部32Rに当接する。これによってブレーキ力がサポート12に伝達され 、制動されるのである。このときの制動作用によって摩擦パッド18は、引きア ンカ部36とディスクロータ10への接触面(パッド表面)との間に距離tがあ るため、図2に示すように図中時計回りのモーメントmを発生して回転しようと するが、油圧シリンダ機構22S、22Lの合力による押圧中心がロータ回出方 向にオフセットされているため、モーメントmをキャンセルするものとなる。こ の結果、摩擦パッド18のロータ回入側端部がディスクロータ10側に突出すよ うな挙動が防止され、安定した制動能力を発揮させることができるのである。
【0016】 したがって、上記実施例によれば、制動時の摩擦パッド18の片端部の突出し が確実に防止され、摩擦パッド18の不安定挙動を拘束することができるので、 ノイズ等の異音発生が防止され、ジャダー等の振動が有効に抑制される。
【0017】 図3は図2と同じ方向から見たディスクブレーキの全体平面図である。 なお、上記実施例では異径ピストン38S、38Lの組合せによって押圧作用 点をオフセットするように構成したが、単シリンダ機構を用い、シリンダをオフ セット配置するようにしても同様の効果が得られる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ロータの回入側にて摩擦パッドにブレ ーキ力伝達用の係合部を形成するとともに前記サポートには摩擦パッド係合部に 対面する引きアンカ部を設け、前記摩擦パッドを押圧する液圧シリンダの押圧中 心をロータ回出側にオフセットさせた構成としたので、制動時に摩擦パッドの厚 さに起因する回転モーメントをキャンセルして安定した摩擦パッドの挟着作用を 行わせることができるので、ノイズやジャダー等の異音や振動を効果的に防止で きる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るディスクブレーキのインナ側から
見た正面図である。
【図2】図1の横断面模式図である。
【図3】図1のディスクブレーキの平面図である。
【図4】従来のディスクブレーキの模式正面図および模
式断面図である。
【符号の説明】
10 ディスクロータ 12 パッドサポート 14 インナブリッジ 16 ねじ穴 18 摩擦パッド 20 開口 22S、22L 油圧シリンダ機構 24 キャリパ 26 ガイドピン 28R、28L 張り出し突起 30R、30L ガイド溝 32R、32L 押しアンカ部 34R、34L 係合爪 36R、36L 引きアンカ部 38S、38L ピストン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの両側に対向して配置された摩擦
    パッドをロータ軸方向に摺動可能にサポートに装着し、
    前記摩擦パッドからのブレーキ力をサポートに設けたア
    ンカ部にて受けるようにしたディスクブレーキにおい
    て、 一方の方向への回転時におけるロータの回入側にて摩擦
    パッドにブレーキ力伝達用の係合部を形成するとともに
    前記サポートには摩擦パッド係合部に対面する引きアン
    カ部を設け、前記摩擦パッドを押圧する液圧シリンダの
    押圧中心を一方の方向への回転時におけるロータ回出側
    にオフセットさせたことを特徴とするディスクブレー
    キ。
JP2931692U 1992-04-06 1992-04-06 ディスクブレーキ Pending JPH0581540U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2931692U JPH0581540U (ja) 1992-04-06 1992-04-06 ディスクブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2931692U JPH0581540U (ja) 1992-04-06 1992-04-06 ディスクブレーキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0581540U true JPH0581540U (ja) 1993-11-05

Family

ID=12272818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2931692U Pending JPH0581540U (ja) 1992-04-06 1992-04-06 ディスクブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0581540U (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55123029A (en) * 1979-03-12 1980-09-22 Watanabe Eng Kk Disc brake
JPH01224532A (ja) * 1988-03-02 1989-09-07 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキの摩擦パッド支持機構
JPH03103631A (ja) * 1989-09-13 1991-04-30 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55123029A (en) * 1979-03-12 1980-09-22 Watanabe Eng Kk Disc brake
JPH01224532A (ja) * 1988-03-02 1989-09-07 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキの摩擦パッド支持機構
JPH03103631A (ja) * 1989-09-13 1991-04-30 Akebono Brake Ind Co Ltd ディスクブレーキ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3211662B2 (ja) ディスクブレーキ
US20030164272A1 (en) Wedge drum brake of a vehicle
JPH0581540U (ja) ディスクブレーキ
KR100349542B1 (ko) 디스크 브레이크
JP2562986Y2 (ja) ディスクブレーキ
GB2161226A (en) Disc brake
KR20040071876A (ko) 디스크 브레이크의 심
JPS6332987Y2 (ja)
JPH0247775Y2 (ja)
KR200388388Y1 (ko) 자동차용 디스크 브레이크
JPH0529382Y2 (ja)
KR200276252Y1 (ko) 디스크 브레이크
KR100771041B1 (ko) 디스크 브레이크
JPH0244105Y2 (ja)
JP2697293B2 (ja) ドラムブレーキ
JP2002161931A (ja) ディスクブレーキ
KR100457215B1 (ko) 드럼식 브레이크의 마찰 구조
JP3668401B2 (ja) ドラムブレーキ用ホイールシリンダピストン
JPH11141581A (ja) ディスクブレーキ装置
JP2542331Y2 (ja) 車両用ディスクブレ―キの摩擦パッドとシム板の組付け構造
JP3828989B2 (ja) デュオサーボ式ドラムブレーキ装置
JPH0313631Y2 (ja)
JPH032021Y2 (ja)
JP2548282Y2 (ja) 自動間隙調整装置付ブレーキシリンダ
JPH08261256A (ja) 浮動キャリパ型ディスクブレーキ