JPH0581269U - 放射温度計付き薄膜形成装置 - Google Patents
放射温度計付き薄膜形成装置Info
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- JPH0581269U JPH0581269U JP2904892U JP2904892U JPH0581269U JP H0581269 U JPH0581269 U JP H0581269U JP 2904892 U JP2904892 U JP 2904892U JP 2904892 U JP2904892 U JP 2904892U JP H0581269 U JPH0581269 U JP H0581269U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放射温度計が長期にわたって安定的に作動す
ることを可能にした放射温度計付き薄膜形成装置を提供
すること。 【構成】 下端部に水冷機構17が一体に組み込まれた放
射温度計15を、真空蒸着装置1の天板16に設け、前記水
冷機構17のハウジング18の内部中央に上下に貫通する熱
線透過路20を設けるとともに、該熱線透過路20の上端に
BaF2 から成る窓21を設ける。そして前記水冷機構17
は、ハウジング18の前記窓21よりもやゝ下方位置で、前
記熱線透過路20の周囲を囲撓する形で設けられた冷却水
路22と、この冷却水路22に夫々連結される冷却水の供給
口23及び冷却水の出口24とから構成する。前記熱線透過
路20のベルジャー2に臨む入口26の前面部分に、該入口
26を遮蔽するためのシャッタ25を設け、これをシャッタ
開閉機構27によって前記入口26を開閉するように作動さ
せる。
ることを可能にした放射温度計付き薄膜形成装置を提供
すること。 【構成】 下端部に水冷機構17が一体に組み込まれた放
射温度計15を、真空蒸着装置1の天板16に設け、前記水
冷機構17のハウジング18の内部中央に上下に貫通する熱
線透過路20を設けるとともに、該熱線透過路20の上端に
BaF2 から成る窓21を設ける。そして前記水冷機構17
は、ハウジング18の前記窓21よりもやゝ下方位置で、前
記熱線透過路20の周囲を囲撓する形で設けられた冷却水
路22と、この冷却水路22に夫々連結される冷却水の供給
口23及び冷却水の出口24とから構成する。前記熱線透過
路20のベルジャー2に臨む入口26の前面部分に、該入口
26を遮蔽するためのシャッタ25を設け、これをシャッタ
開閉機構27によって前記入口26を開閉するように作動さ
せる。
Description
【0001】
本考案は、空燃比計やガス分析計等に使用される光学フイルタ、即ちシリコン 、石英或いはサファイア等の基板の両面に赤外線等の所定の波長域を透過させる 選択性多層膜を形成して成る光学フイルタを作成する場合に用いられる薄膜形成 装置、更に詳しくは、該装置の温度管理を行うための放射温度計を備えたものに 関する。
【0002】
前記放射温度計付き薄膜形成装置は、真空蒸着装置に例をとってみると、従来 から、一般に真空蒸着装置のベルジャーの天井部分にBaF2 から成る窓(以下 単に窓と称する)をベルジャー内に臨ませて設置していた。
【0003】
しかし、この窓は、ベルジャーに臨ませてあるから、基板への多層膜形成作業 に伴って、たとえば金属の蒸気が、基板をセットしてある基板ホルダから更に上 方に回り込み、窓が膜材料の粒子によってコートされてしまい、精度の高い温度 計測ができず、従って又早期のうちに窓を取り替える必要があった。更に加熱ヒ ーターを使用しているタイプの蒸着装置の場合はヒーターからの熱により窓の温 度上昇を招き、正確な温度計測が出来なかった。 本考案は、以上の従来構造の問題点を解消するもので、放射温度計が長期にわ たって安定的に作動することを可能にした放射温度計付き薄膜形成装置を提供す ることを目的とする。
【0004】
上記の目的を達成するために本考案の放射温度計付き薄膜形成装置は、放射温 度計用窓の近傍に該窓の冷却機構を設けるとともに、この窓の前記薄膜形成装置 の薄膜形成室側に開閉可能なシャッタを設けたことを特徴とする。
【0005】
上記の構成によると、冷却機構は常時窓を冷却して、窓の温度上昇を、この放 射温度計による測定結果に誤差の生じないように抑制する。また基板温度を測定 しないときは、シャッタは窓を覆い、蒸気が基板ホルダを回り込んでこの窓に至 って、これに付着するのを阻止する。基板温度の測定時には、シャッタを、前記 窓の前面を開放するように、移動させて、熱線の放射温度計への透過を許す。温 度の測定が完了した時は、再びシャッタを前記窓を覆うように移動させて、蒸気 の付着を阻止する。
【0006】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は要部の拡大断面図、図2は、本考案による放熱温度計付き薄膜形成装置 を真空蒸着装置に適用した場合の概略説明図である。
【0007】 図2において、1は薄膜形成装置の一例である真空蒸着装置で、その薄膜形成 室の一例であるベルジャー(真空チャンバ)2の内側下部に、膜材料としての、 例えばSiOを加熱蒸発させる抵抗ヒータを備えた抵抗加熱機構3が設けられ、 且つこの抵抗加熱機構3に顆粒状のSiOなどの膜材料を適量ずつ供給する材料 供給装置4が配置されている。5は電子銃を備えた加熱蒸発機構で、これは膜材 料としての、例えばGeを加熱蒸発させる。そして、前記抵抗加熱機構3と加熱 蒸発機構5の夫々の上側に、シャッタ6a,6b及び基板ホルダ7a,7bとマ イクロヒータ8a,8bとが、この順序で配置されている。
【0008】 9はベルジャー2内に設けられたシリコニット光源で、これから射出された光 束10を、ベルジャー2内の下側中央部に立設された光束案内筒11内に導入して、 ベルジャー2の上部に設けた窓13からベルジャー2外に導出するように構成され ている。14は蒸着膜膜厚を光学的にモニタするためのモニタホルダで、これが光 束案内筒11の上位において、光束10の光路に配置されている。
【0009】 15は、前記基板ホルダ7a,7bにセットされた基板の温度を測定するために 、前記真空蒸着装置1の天板16の上方に配置されたいる放射温度計で、下端部に 冷却機構の一例である水冷機構17が一体に組み込まれていて、この水冷機構17の ハウジング18下端が前記天板16に設けた貫通孔19内に嵌挿されて設けられる。
【0010】 前記ハウジング18の内部中央には上下に貫通する熱線透過路20が設けられてい るとともに、該熱線透過路20の上端にBaF2 から成る窓(以下単に窓と称する )21が設けられている。そして前記水冷機構17は、ハウジング18の前記窓21より もやゝ下方位置で、前記熱線透過路20の周囲を囲撓する形で設けられた冷却水路 22と、この冷却水路22に夫々連結される冷却水の供給口23及び冷却水の出口24と から構成されている。
【0011】 25は、ベルジャー2内の上方で、前記熱線透過路20のベルジャー2に臨む入口 26の前面部分に設けられた、該入口26を遮蔽するためのシャッタで、真空蒸着装 置1の外部で前記放射温度計15の脇に設けられたシャッタ開閉機構27によって前 記入口26を開閉するように作動される。この作動は、前記シャッタ開閉機構27の 、例えば電動機等の駆動源28から垂下された駆動軸29の下端が前記ベルジャー2 内に挿入されて、ここに前記シャッタ25が一体的に連設されていて、前記駆動源 28の正逆回転によって行われる。
【0012】 前記真空蒸着装置1によって基板の上に所定のコートを施すには、基板を基板 ホルダ7a,7bにセッティングした後、ベルジャー2内を5×10-6Torr以 下の高真空に保持し、次いで材料供給装置4を作動させて、顆粒状SiOの適量 を抵抗加熱機構3に供給して、シャッタ6aを開くとともに、シリコニット光源 9から光束10を射出する。この光束10は光束案内筒11からモニタホルダ14を透過 し、ベルジャー2の上部の窓13からベルジャー2外に導出され、図外の検出器、 光学膜厚モニタ装置を経て蒸着制御装置に光量変化信号として入力される。そし て、抵抗加熱機構3で前記SiOを加熱蒸発させて、基板に蒸着させる。 この蒸着作業中、前記基板は190℃〜210℃の温度下に保つことが望まし く、この温度管理は、前記放射温度計15によって基板温度を、所定時間ごと等、 適宜に測定し、その検出結果に基づいて前記抵抗加熱機構3を制御することによ って行う。
【0013】 一方、前記放射温度計15の水冷機構17の冷却水路22に常時冷却水を供給して、 前記放射温度計15の窓21を冷却し、その温度上昇を、この放射温度計15による測 定結果に誤差の生じないように抑制する。
【0014】 又、基板温度を測定しないときは、シャッタ25で前記熱線透過路20の入口26を 閉塞して、金属の蒸気が前記基板ホルダ7a,7bを回り込んでこの熱線透過路 20から前記窓21に至って、これに蒸着するのを阻止する。基板温度の測定時には 、前記開閉機構27を作動してシャッタ25を、前記熱線透過路20の入口26を開放す るように、移動させて、熱線の放射温度計15への透過を許す。温度の測定が完了 した時は、再び開閉機構27を先とは逆方向に作動し、シャッタ25を前記熱線透過 路20の入口26を閉塞するように移動させて、熱線透過路20を閉塞する。
【0015】 前記実施例では、真空蒸着装置を例示したが、本考案はその他スパッタリング 装置、イオンプレーティング装置更にはCVD装置に適用できる他、図例のマイ クロヒータ8a,8bを省略した機種にも採用できる。 又、水冷機構17は冷却 水に変えて低温気体を前記冷却水路22に供給するようにしてもよく、更にシャッ タ25を設置する位置は、ベルジャー2内の真空度を阻害しない構成を備えるので あれば、前記熱線透過路20中に設けることもできる。更に膜材料としては製造す る光学フイルタに対応した任意のものを使用することが可能である。従って、前 記電子銃を備えた加熱蒸発機構5にも材料供給装置を付設して、その膜材料を補 給するように構成することも可能である。又赤外域以外の薄膜形成装置にももち ろん適用できる。
【0016】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案の放射温度計付き薄膜形成装置は、放射温度計用 窓の前面にシャッタを設けてあるために、基板の温度測定の時のみに窓を薄膜形 成装置の薄膜形成室に臨ませればよく、従って窓の長寿化が図れ、メンテナンス 性にも優れている。
【0017】 しかも、窓の周辺に冷却機構を設けてこれを冷却できるようにしてあるために 、窓の温度上昇をうまく抑制でき、併せてシャッタによって蒸気の付着をうまく 阻止できることから、正確な温度測定が可能になり、放射温度計が長期間安定的 に作動するようになった。
【図1】要部の拡大断面図である。
【図2】本考案に係る放射温度計付き薄膜形成装置の一
実施例を示す概略説明図である。
実施例を示す概略説明図である。
1─薄膜形成装置、2─薄膜形成室、15─放射温度計、
16─天板、17─冷却機構、21─窓、25─シャッタ、27─
シャッタ開閉機構。
16─天板、17─冷却機構、21─窓、25─シャッタ、27─
シャッタ開閉機構。
Claims (1)
- 【請求項1】 薄膜形成装置に設けた放射温度計用窓の
近傍に該窓の冷却機構を設けるとともに、この窓の前記
薄膜形成装置の薄膜形成室側に開閉可能なシャッタを設
けたことを特徴とする放射温度計付き薄膜形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992029048U JP2591695Y2 (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | 放射温度計付き薄膜形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992029048U JP2591695Y2 (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | 放射温度計付き薄膜形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0581269U true JPH0581269U (ja) | 1993-11-05 |
JP2591695Y2 JP2591695Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12265506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992029048U Expired - Fee Related JP2591695Y2 (ja) | 1992-04-04 | 1992-04-04 | 放射温度計付き薄膜形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2591695Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016129162A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | 信越半導体株式会社 | エピタキシャルウェーハの製造方法 |
JP2023053884A (ja) * | 2021-10-01 | 2023-04-13 | 南亞塑膠工業股▲分▼有限公司 | 食品包装用バリアフィルム及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-04-04 JP JP1992029048U patent/JP2591695Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2023053884A (ja) * | 2021-10-01 | 2023-04-13 | 南亞塑膠工業股▲分▼有限公司 | 食品包装用バリアフィルム及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2591695Y2 (ja) | 1999-03-10 |
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