JPH0637319Y2 - 螢光x線分析装置 - Google Patents
螢光x線分析装置Info
- Publication number
- JPH0637319Y2 JPH0637319Y2 JP1985204007U JP20400785U JPH0637319Y2 JP H0637319 Y2 JPH0637319 Y2 JP H0637319Y2 JP 1985204007 U JP1985204007 U JP 1985204007U JP 20400785 U JP20400785 U JP 20400785U JP H0637319 Y2 JPH0637319 Y2 JP H0637319Y2
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- JP
- Japan
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- ray
- fluorescent
- sample
- liquid nitrogen
- excitation bench
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、螢光X線分析装置の改良に関する。
螢光X線分析装置は、例えばメッキ組成分析や鋼種判別
等に用いられるが、その測定対象元素によっては空気に
よるX線吸収や、空気中の元素の影響を受けるところか
ら、従来のこの種装置においては、励起ベンチ内のX線
パスを真空に引いたり、或いは別途用意したボンベから
の窒素ガスによってX線パスをパージするようにしてい
た。
等に用いられるが、その測定対象元素によっては空気に
よるX線吸収や、空気中の元素の影響を受けるところか
ら、従来のこの種装置においては、励起ベンチ内のX線
パスを真空に引いたり、或いは別途用意したボンベから
の窒素ガスによってX線パスをパージするようにしてい
た。
しかしながら、上記前者によれば、X線パス周囲を密閉
構造にする必要があると共に、真空ポンプを接続せねば
ならず、構成が極めて複雑になる。また、後者によれ
ば、X線パス周囲を密閉構造にする必要はないが、窒素
ガスボンベを用意せねばならない他、該ガスボンベと励
起ベンチとの間に配管を引き回す必要があり、構成が複
雑となる。
構造にする必要があると共に、真空ポンプを接続せねば
ならず、構成が極めて複雑になる。また、後者によれ
ば、X線パス周囲を密閉構造にする必要はないが、窒素
ガスボンベを用意せねばならない他、該ガスボンベと励
起ベンチとの間に配管を引き回す必要があり、構成が複
雑となる。
本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その
目的とするところは、構成が簡単で安価な螢光X線分析
装置を提供することにある。
目的とするところは、構成が簡単で安価な螢光X線分析
装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本考案は、励起ベンチの上
部に載置された試料に対してその下方からX線を照射
し、そのとき生ずる螢光X線を、試料の下方に設けられ
た検出器によって検出すると共に、この検出器を、液体
窒素を気化させて冷却するようにした螢光X線分析装置
において、前記試料の下部、かつ、前記励起ベンチ内に
形成されるX線パスを、前記液体窒素の気化ガスにより
パージするように構成した点を特徴としている。
部に載置された試料に対してその下方からX線を照射
し、そのとき生ずる螢光X線を、試料の下方に設けられ
た検出器によって検出すると共に、この検出器を、液体
窒素を気化させて冷却するようにした螢光X線分析装置
において、前記試料の下部、かつ、前記励起ベンチ内に
形成されるX線パスを、前記液体窒素の気化ガスにより
パージするように構成した点を特徴としている。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案に係る螢光X線分析装置の要部を示
し、1はハウジング2の上方に設けられた金属製の励起
ベンチで、上方に開口したX線パス3を備えると共に、
上端面に試料Sを載置する試料載置分光4を有してい
る。
し、1はハウジング2の上方に設けられた金属製の励起
ベンチで、上方に開口したX線パス3を備えると共に、
上端面に試料Sを載置する試料載置分光4を有してい
る。
5は前記励起ベンチ1の側部に設けられた例えばターゲ
ット方式のX線管で、前記試料SにX線aを照射するべ
く構成されている。
ット方式のX線管で、前記試料SにX線aを照射するべ
く構成されている。
6は前記励起ベンチ1の底部に設けられた例えばSi(L
i)等半導体センサを備えた検出器で、前記X線aが試
料Sに当たった際生ずる螢光X線bを検出するものであ
る。
i)等半導体センサを備えた検出器で、前記X線aが試
料Sに当たった際生ずる螢光X線bを検出するものであ
る。
前記検出器6はデュワー9内に収容された液体窒素10に
浸漬されている。11はデュワー9の開口部を密閉するパ
ッキン等の密栓である。
浸漬されている。11はデュワー9の開口部を密閉するパ
ッキン等の密栓である。
12は前記デュワー9内に液体窒素10を供給するためのイ
ンレットラインで、13はその入口である。14は前記イン
レットライン12によって供給された液体窒素10の量があ
る一定レベルに達したとき、余分の液体窒素10をオーバ
ーフローさせるためのオーバーフローラインで、15はそ
の出口である。これら両ライン12,14を形成する管は前
記密栓11を挿通し、その端部はデュワー9内の液体窒素
10に臨むようにしてある。
ンレットラインで、13はその入口である。14は前記イン
レットライン12によって供給された液体窒素10の量があ
る一定レベルに達したとき、余分の液体窒素10をオーバ
ーフローさせるためのオーバーフローラインで、15はそ
の出口である。これら両ライン12,14を形成する管は前
記密栓11を挿通し、その端部はデュワー9内の液体窒素
10に臨むようにしてある。
16は前記インレットライン12の途中から分岐接続された
パージラインで、前記試料Sの下部、かつ、励起ベンチ
1内に形成されるX線パス3に通じている。17はこのパ
ージライン16の途中に設けられた温調部である。
パージラインで、前記試料Sの下部、かつ、励起ベンチ
1内に形成されるX線パス3に通じている。17はこのパ
ージライン16の途中に設けられた温調部である。
而して、上記構成において、液体窒素10をデュワー9に
補充するときは、インレットライン12、オーバーフロー
ライン14の入口13、出口15を開放し、図外の供給源より
液体窒素10を供給する。そして、所定レベルに達する
と、液体窒素10はオーバーフローライン14の出口15を経
てオーバーフローする。
補充するときは、インレットライン12、オーバーフロー
ライン14の入口13、出口15を開放し、図外の供給源より
液体窒素10を供給する。そして、所定レベルに達する
と、液体窒素10はオーバーフローライン14の出口15を経
てオーバーフローする。
次に、測定時においては、先ず、試料Sを励起ベンチ1
の所定位置にセットする。そして、前記入口13、出口15
を閉鎖する。デュワー9内の液体窒素10により検出器6
が冷却される。
の所定位置にセットする。そして、前記入口13、出口15
を閉鎖する。デュワー9内の液体窒素10により検出器6
が冷却される。
一方、前記液体窒素10の気化によって生じた窒素ガス18
はインレットライン12及びパージライン16を経て励起ベ
ンチ1のX線パス3に導入されるので、この窒素ガス18
によりX線パス3はパージされる。なお、パージ後の窒
素ガス18は例えば試料Sと試料載置部4との間のわずか
な隙間から励起ベンチ1外に出て行く。
はインレットライン12及びパージライン16を経て励起ベ
ンチ1のX線パス3に導入されるので、この窒素ガス18
によりX線パス3はパージされる。なお、パージ後の窒
素ガス18は例えば試料Sと試料載置部4との間のわずか
な隙間から励起ベンチ1外に出て行く。
この場合、パージライン16に設けた温調部17によって前
記窒素ガス18を所定温度に加熱すると、次のような効果
がある。即ち、X線パス3をパージする窒素ガス18の温
度が変化すると、該ガス密度が変化して窒素ガス18によ
るX線a,bの吸収量が変化して、測定誤差の原因となる
が、パージライン16を通過する窒素ガス18を一定温度に
加熱し、これを前記X線パス3に送り込むことにより、
該X線パス3の雰囲気が測定に最も好ましい状態に保持
され、精度の高い測定が行える。
記窒素ガス18を所定温度に加熱すると、次のような効果
がある。即ち、X線パス3をパージする窒素ガス18の温
度が変化すると、該ガス密度が変化して窒素ガス18によ
るX線a,bの吸収量が変化して、測定誤差の原因となる
が、パージライン16を通過する窒素ガス18を一定温度に
加熱し、これを前記X線パス3に送り込むことにより、
該X線パス3の雰囲気が測定に最も好ましい状態に保持
され、精度の高い測定が行える。
なお、デュワー9内にヒータを設け、測定時このヒータ
をオンするようにして、液体窒素10の気化を促進しする
ようにしてもよい。
をオンするようにして、液体窒素10の気化を促進しする
ようにしてもよい。
以上説明したように、本考案に係る螢光X線分析装置
は、試料の下部、かつ、励起ベンチ内に形成されるX線
パスを、検出器を冷却するための液体窒素の気化ガスに
よりパージするようにしているので、液体窒素の利用効
率が高まると共に、窒素ガスボンベを用意したり、該ガ
スボンベと励起ベンチとの間に配管を引き回したりする
必要がないので、構成が簡単になり、この種螢光X線分
析装置を安価に得ることができる。
は、試料の下部、かつ、励起ベンチ内に形成されるX線
パスを、検出器を冷却するための液体窒素の気化ガスに
よりパージするようにしているので、液体窒素の利用効
率が高まると共に、窒素ガスボンベを用意したり、該ガ
スボンベと励起ベンチとの間に配管を引き回したりする
必要がないので、構成が簡単になり、この種螢光X線分
析装置を安価に得ることができる。
第1図は本考案に係る螢光X線分析装置の要部を示す断
面図である。 1……励起ベンチ、3……X線パス、6……検出器、10
……液体窒素、18……気化ガス、S……試料。
面図である。 1……励起ベンチ、3……X線パス、6……検出器、10
……液体窒素、18……気化ガス、S……試料。
Claims (1)
- 【請求項1】励起ベンチの上部に載置された試料に対し
てその下方からX線を照射し、そのとき生ずる螢光X線
を、試料の下方に設けられた検出器によって検出すると
ともに、この検出器を、液体窒素を気化させて冷却する
ようにした螢光X線分析装置において、前記試料の下
部、かつ、前記励起ベンチ内に形成されるX線パスを、
前記液体窒素の気化ガスによりパージするように構成し
たことを特徴とする螢光X線分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985204007U JPH0637319Y2 (ja) | 1985-12-31 | 1985-12-31 | 螢光x線分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985204007U JPH0637319Y2 (ja) | 1985-12-31 | 1985-12-31 | 螢光x線分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62111653U JPS62111653U (ja) | 1987-07-16 |
JPH0637319Y2 true JPH0637319Y2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=31169864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985204007U Expired - Lifetime JPH0637319Y2 (ja) | 1985-12-31 | 1985-12-31 | 螢光x線分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0637319Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8725741D0 (en) * | 1987-11-03 | 1987-12-09 | Secretary Trade Ind Brit | Control of pyrometallurgical processes |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924844B2 (ja) * | 1981-07-06 | 1984-06-12 | 住友電気工業株式会社 | ガス選択透過性複合膜の製造方法 |
-
1985
- 1985-12-31 JP JP1985204007U patent/JPH0637319Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62111653U (ja) | 1987-07-16 |
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