JPH0580429A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光感圧紙をもちいて、画像形成を行なう画
像形成装置において、露光台上のガイド板を感光感圧紙
の初期通紙終了後も退避させる必要の無いようにする。 【構成】 画像形成装置において、感光感圧紙の初期通
紙における先端リーダー部の露光台上の搬送を感光感圧
紙上の画像形成に使用されない部分のみで誘導する露光
台上の先端リーダーガイド板を備えた画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、感光感圧紙を露光し、
この感光感圧紙上に潜像を全面露光により形成する露光
手段と、前記感光感圧紙上に形成された潜像を顕色紙上
に加圧現像する圧力現像手段と、前記顕色紙上に加圧現
像された潜像を熱定着する熱定着手段とを備えた画像形
成装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の画像形成装置を図２を参
照して説明する。即ち、この画像形成装置３０は、ＣＲ
Ｔ１に表示された画像がレンズ２を介し露光台３上にお
いて、遮光性のカートリッジ２２から一対の第１送りロ
ーラ２３により供給された感光感圧紙４に露光され、感
光感圧紙４上に潜像が形成される。この潜像が形成され
た感光感圧紙４は、一対の第２送りローラ２４により露
光台３上を搬送され、その露光面を、半月ローラ５によ
り給紙カセット２５から搬出され用紙ガイド２１及び給
紙ローラ２０を介して一枚ずつ搬送される顕色紙６と重
ね合わせられて、圧力現像装置７に搬送される。

【０００３】この圧力現像装置７では、感光感圧紙４に
形成された潜像が一対の加圧ローラ１４により前記顕色
紙６に加圧現像処理されて転写される。そして、加圧現
像処理されて密着している感光感圧紙４と顕色紙６とは
分離軸８により分離され、この分離後の感光感圧紙４
は、巻き取り軸９に巻き取られる。

【０００４】一方、顕色紙６は、一対の搬送ローラ１５
により搬送され、一対のガイド板１７間を通って熱定着
装置１１へ搬送される。そして、顕色紙６は、圧力現像
装置７内における搬送速度と同速度で搬送され、顕色紙
６上の潜像が熱定着装置１１を構成している発熱体を内
蔵したヒートローラ１２及び定着ローラ１３により熱定
着処理される。その後、顕色紙６は搬送ベルト２６によ
り搬送され、排紙トレイ１８に排出されるようなされて
いた。

【０００５】なお、圧力現像装置７における圧力現像処
理が終了し、感光感圧紙４と顕色紙６との分離が完了す
ると、感光感圧紙４の搬送が停止されて次の露光が開始
される。

【０００６】ところで、以上の装置において、感光感圧
紙４を初期通紙するのに使用される従来の一般的なガイ
ド手段を図３及び図４を用いて説明する。すなわち、露
光台３上で感光感圧紙４の先端リーダ部２７を誘導する
ために、露光台３の上面には、一対の開閉自在なガイド
板２８ａ，２８ｂが露光台３の全面を被うように備えら
れている。また、この各ガイド板２８ａ，２８ｂは、そ
の感光感圧紙４の搬送方向と直交する方向に延びる各両
側縁部に配置された各一対の支持板２９ａ，２９ｂ及び
２９ｃ，２９ｄに沿って移動するよう構成されている。
そして、感光感圧紙４の先端リーダ部２７を露光台３上
を通紙させた後、露光準備のため、図４に示すように、
各ガイド板２８ａ，２９ｂを支持板２９ａ，２９ｂ及び
２９ｃ，２９ｄに沿って露光台３の外側に退避させるよ
うなされていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例におけるガイド手段では、感光感圧紙４の先端リー
ダ部２７を露光台３上を通紙させた後、露光準備として
図４に示すようにガイド板２８ａ，２８ｂを露光台３の
外側に退避させなければならず、このための機構が複雑
となって、画像形成装置全体としての構成が複雑化して
いしまうといった問題点があった。

【０００８】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、感光感圧紙の先端リーダ部を露
光台上へ通紙させた後、この通紙の際に使用されたガイ
ド板を退避させる必要がないようにして構成の簡略化を
図った画像形成装置を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は、感光感圧紙を露光し、この
感光感圧紙上に潜像を全面露光により形成する露光手段
と、前記感光感圧紙上に形成された潜像を顕色紙上に加
圧現像する圧力現像手段と、前記顕色紙上に加圧現像さ
れた潜像を熱定着する熱定着手段とを備えた画像形成装
置において、前記露光手段の露光台の前記感光感圧紙の
搬送方向に沿った両側方に、前記感光感圧紙の両側縁の
非画像部のみを被って前記感光感圧紙の先端リーダ部を
露光台上で誘導するガイド板を設けたことを特徴とする
ものである。

【００１０】

【作用】上記の構成を有する本発明の画像形成装置によ
れば、感光感圧紙の先端リーダ部は、露光台の上面に配
置されたガイド板によってその両側縁を誘導されて通紙
されるが、このガイド板は、感光感圧紙の両側縁の非画
像部のみを被っているため、露光準備のためにこれを退
避させる必要はない。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図１は、感光感圧紙４を初期通紙す
るのに使用されるガイド手段を示すもので、このガイド
手段は、露光台３の感光感圧紙４の搬送方向に沿った両
側方に、感光感圧紙４の両側縁の非画像部のみを被って
感光感圧紙４の先端リーダ部２７を露光台３上で誘導す
る一対のガイド板３０ａ，３０ｂを配置することによっ
て構成されている。

【００１２】これにより、感光感圧紙４の先端リーダ部
２７は、露光台３の上面に配置された一対のガイド板３
０ａ，３０ｂによってその両側縁を誘導されて通紙され
るが、このガイド板３０ａ，３０ｂは、感光感圧紙４の
両側縁の非画像部のみ，即ち先端リーダ部２７に続いて
搬送される感光感圧紙４のＣＲＴ露光による画像形成が
行なわれない部分のみを被っているため、初期通紙が行
なわれた後、感光感圧紙４に対する露光路を妨げること
がなく、従って露光準備のためにガイド板３０ａ，３０
ｂを退避させる必要がない。

【００１３】上記のように構成したガイド手段、すなわ
ち上記ガイド板３０ａ，３０ｂを露光台３上に配置して
図２に示す画像形成装置を構成するのであるが、以下こ
の画像形成装置について説明する。

【００１４】図２に示すように、画像形成装置３０の露
光台３の上方には、図示しない入力装置により入力され
た画像が表示されるＣＲＴ１及びレンズ２が配置されて
いる。この露光台３の右方には、露光台３の下方に設け
られた感光感圧紙ケース２２内の感光感圧紙軸２２ａに
巻回されている感光感圧紙４を露光台３に供給する一対
の第１送りローラ２３が設けられている。一方、露光台
３の左方には、露光された感光感圧紙４を圧力現像装置
７へ供給するための一対の第２送りローラ２４が設けら
れている。

【００１５】圧力現像装置７内には、この圧力現像装置
７の左方に配置されている用紙ガイド２１及び一対の給
紙ローラ２０を介して供給される顕色紙６に前記感光感
圧紙４に形成された潜像を加圧現像処理する一対の加圧
ローラ１４が設けられている。また、用紙ガイド２１の
下方には、顕色紙６を積層収納した給紙カセット２５
と、その顕色紙６を一枚ずつ用紙ガイド２１及び給紙ロ
ーラ２０へ送り出す半月ローラ５とが設けられている。

【００１６】一方、圧力現像装置７の下方には、加圧現
像処理されて密着している感光感圧紙４と顕色紙６とを
分離する分離軸８が設けられている。この分離軸８の右
方には、分離された感光感圧紙４を巻き取る巻き取り軸
９が配置されている。

【００１７】また、前記分離軸８の下方には、分離され
た顕色紙６を搬送する一対の搬送ローラ１５が設けられ
ている。この搬送ローラ１５の下方には、分離された顕
色紙６を案内する一対のガイド板１７が設けられてい
る。そして、ガイド板１７の下方には、発熱体を内蔵し
たヒートローラ１２と、このヒートローラ１２に圧接さ
れた定着ローラ１３及び定着ローラ１３に巻き掛けるよ
うに配置された搬送ベルト２６とから構成された熱定着
装置１１が設けられている。この熱定着装置１１の右方
には、熱定着処理された顕色紙６を排出する排紙トレイ
１８が設けられている。

【００１８】次に、このように構成された画像形成装置
３０の動作について説明する。所望の画像を複写する際
には、図示しないスタートキーを押下すると、入力装置
から入力された画像がＣＲＴ１に表示される。そして、
その画像は、レンズ２により露光台３上に結像され、カ
ートリッジ２２から第１送りローラ２３により供給され
た感光感圧紙４上に露光されて感光感圧紙４に潜像が形
成される。なお、この時、感光感圧紙４は、露光台３上
に静止している。

【００１９】潜像が形成された感光感圧紙４は、第２送
りローラ２４により圧力現像装置７内に搬送される。こ
の圧力現像装置７内には、給紙カセット２５から半月ロ
ーラ５により一枚ずつ送り出されて用紙ガイド２１及び
給紙ローラ２０を介して給紙された顕色紙６が搬送され
ている。そして、この顕色紙６は、感光感圧紙４の露光
面と重ね合わされて、圧力現像装置７に設けられている
加圧ローラ１４により前記潜像が顕色紙６に加圧現像処
理されて転写される。

【００２０】加圧現像が終了すると密着している感光感
圧紙４と顕色紙６とは分離軸８により再び分離され、感
光感圧紙４は巻取り軸９に巻き取られる。一方、分離さ
れた顕色紙６は、搬送ローラ１５により一対のガイド板
１７間を通り熱定着装置１１へ搬送され、ヒートローラ
１２と定着ローラ１３により熱定着処理が開始される。
熱定着処理の完了した顕色紙６は、排紙トレイ１８上に
排出される。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の画像形成装置によれば、感光感圧紙の先端リーダ
部の露光台上における初期通紙が終了した後も、露光台
上のガイド板を退避させることを不要とすることがで
き、これによって露光台のガイド板を退避させる必要の
ない簡便な通紙機構を備えた画像形成装置となすことが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施例の要部を拡大して示
す斜視図である。

【図２】図２は、画像記録装置の概略断面図である。

【図３】図３は、従来の画像形成装置のガイド手段の初
期状態を拡大して示す斜視図である。

【図４】図４は、同じく作動状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…ＣＲＴ ２…レンズ ３…露光台 ４…感光感圧紙 ６…顕色紙 ７…圧力現像装置 １１…熱定着装置 １２…ヒートローラ ２７…先端リーダ部 ３０ａ，３０ｂ…ガイド板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感光感圧紙を露光し、この感光感圧紙上
   に潜像を全面露光により形成する露光手段と、前記感光
   感圧紙上に形成された潜像を顕色紙上に加圧現像する圧
   力現像手段と、前記顕色紙上に加圧現像された潜像を熱
   定着する熱定着手段とを備えた画像形成装置において、 前記露光手段の露光台の前記感光感圧紙の搬送方向に沿
   った両側方に、前記感光感圧紙の両側縁の非画像部のみ
   を被って前記感光感圧紙の先端リーダ部を露光台上で誘
   導するガイド板を設けたことを特徴とする画像形成装
   置。