JPH058040U - アンギユラ玉軸受 - Google Patents

アンギユラ玉軸受

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Publication number
JPH058040U
JPH058040U JP6456391U JP6456391U JPH058040U JP H058040 U JPH058040 U JP H058040U JP 6456391 U JP6456391 U JP 6456391U JP 6456391 U JP6456391 U JP 6456391U JP H058040 U JPH058040 U JP H058040U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cage
ball
bearing
pocket
radius
Prior art date
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Pending
Application number
JP6456391U
Other languages
English (en)
Inventor
忠喜 板部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP6456391U priority Critical patent/JPH058040U/ja
Publication of JPH058040U publication Critical patent/JPH058040U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アンギュラ玉軸受の内輪1と外輪4の間に固
体潤滑剤を含む材料から構成された保持器3を設け、保
持器3に玉2を収納するポケット31を設け、ポケット
31の内面において玉2の回転中心の軌跡から内輪1側
または外輪4側の曲率半径を、玉2の半径より僅かに小
さくしたものである。 【効果】 保持器のポケットの内側に保持器の摩耗粉の
溜りがなくなり、かつ摩耗粉の排出が作用が良くなるの
で摩耗粉の凝集が生じることが無く、粗大化した摩耗粉
のかみ込みによるトルク変動、軸受寿命の低下を防ぐこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、固体潤滑を行うアンギュラ玉軸受、とくにその保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、固体潤滑剤を用いるアンギュラ玉軸受の潤滑方法として次の3つの方法 がある。 (1)軸受の内外輪軌道面や玉の表面に軟質金属、層状構造物質、あるいは高分 子材料等の潤滑膜を被覆して潤滑する方法。 (2)保持器を固体潤滑剤を含む材料で作り、保持器材料が運転中に玉、更に軌 道面へと転移して薄い転移膜を形成して潤滑する方法。 (3)上記(1)、(2)の方法を併用した方法。 以上3つの方法のうち、(1)の場合は軸受寿命が一般に短く、(2)の場合 は使用初期に潤滑不良が発生し易く、(3)の場合が軸受の信頼性が最も高く長 寿命である。 また保持器の形状については、保持器に玉を収納するポケットの内径面の軸受 内輪側に軸受の円周および軸方向への玉の移動を規制する係止部を設けたものが 開示されている(例えば特開昭61−160628号公報)。また、保持器の外 周面を山形に傾斜させ、保持器の外形を幅方両端部で小さく、幅方向中央部で大 きくしたものが開示されている(例えば実開平1−174629号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、固体潤滑を含む材料から作られた保持器を使う軸受では、保持器の 材料が摩耗して軸受の玉、および内、外輪軌道面に転移膜を継続的に供給するメ カニズムを用いるかぎり、保持器の材料の種類によらず、潤滑に寄与しない摩耗 粉の発生は避けられない。この摩耗粉が凝集すると、軸受の玉と内、外輪軌道面 および保持器のポケット面との間に噛み込み、軸受トルクの変動、増大を招いた り、最悪の場合には軸受の回転が止まるなど、軸受性能を低下させるという問題 があった。 これを従来の軸受構造によって説明する。図5に示すように、軸が右回りで回 転すると、軸受の内輪1も同方向に回転する。そして、軸受の玉2は、玉2の右 側で保持器3のポケット31の内面をこすりながら左回りに回転する。そして、 玉2と保持器3の接触点Aで玉に削られた保持器材料の一部は玉2に転移膜を形 成する。この時、玉2に転移しなかった保持器材料および軸受の回転中に継続的 に更新される転移膜から脱離した保持器材料は、摩耗粉として玉2の回りを左回 りに回転移動し、ポケット31の内面の内輪側の側面部Bに溜り、凝集する。 特開昭61−160628号で開示された図6に示す保持器3の構成では、係 止部32と玉の接触点Aの両側の側面部B,Cに摩耗粉が溜る。 また、従来の保持器3の円周方向に垂直な断面では、図7に示すように、外周 面33と内周面34は軸受の外輪4の内周面41および内輪1の外周面11と平 行である。そのうえ、保持器3の軸受の内、外輪との隙間は狭いため、軸受の軸 方向中心位置に発生した摩耗粉が、軌道溝の外側に排出されにくく、摩耗粉の凝 集を助長していた。 実開平1−174629号に開示された図8に示す保持器3の構成でも、保持 器3の内周面34は内輪11の外周面11と平行であるため、保持器3の内周面 34と内輪1の外周面11との間は狭く、摩耗粉の排出が妨げられていた。 本考案は、軸受に発生する摩耗粉の溜りをなくし、摩耗粉を軌道溝外に排出し 易くすることによって、固体潤滑剤を含む材料から作られた保持器を使ったアン ギュラ玉軸受の長寿命化と軸受トルクの安定性の向上を図ることを目的とするも のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、内輪と、外輪と、玉と、前記玉を周方向に等間隔で保持する固体潤 滑剤を含む材料からなる保持器とを備えたアンギュラ玉軸受において、前記保持 器のポケット内面の前記玉の回転中心の軌跡から内輪側または外輪側の曲率半径 を前記玉の半径より僅かに小さくしたものである。 また、前記保持器の肉厚を軸方向中心付近で最大で、両端面に向かって減少さ せることにより、前記保持器の外周面および内周面を軸方向に傾斜させたもので ある。
【0005】
【作用】
玉の回転中心の軌跡から内輪または外輪側のポケットの内面の曲率半径を、玉 の半径より僅かに小さくしてあり、保持器の外周面と内周面を軸方向に傾斜させ てあるので、保持器のポケットの内面と玉の表面との間に摩耗粉の溜る余裕がな くなり、摩耗粉が溜りにくくなるとともに、保持器から摩耗粉が発生しても、排 出し易く、摩耗粉がポケットの内側に凝集することがなくなる。
【0006】
【実施例】
本考案を図に示す実施例について説明する。 図1は本考案の軸受の内輪1が回転する場合の実施例を示す要部正断面図で、 内輪1と外輪4との間に複数の玉2を保持する保持器3が設けられ、保持器3は 固体潤滑剤を含む材料で構成されている。保持器3には玉2を収納するポケット 31を設け、玉2の回転中心の軌跡Dから内輪1側のポケット31の内面の曲率 半径rを、玉2の半径Rより僅かに小さくしてある。 また、図2に示すように、保持器3の肉厚が軸方向中心で最大で、両端面に向 かって厚みが減少し、保持器3の外周面33と内周面34を軸方向に傾斜させて ある。 したがって、保持器3のポケット31の軸受中心側の内面と玉の表面との間に 摩耗粉の溜る余裕がないため摩耗粉が溜りにくい。また、保持器3の内周面34 は軸受の中心から軸方向外側に行くほど内輪1の外周面11から離れるので、保 持器3と内輪1の間隔は大きくなり、保持器3から摩耗粉が発生しても、摩耗粉 を軌道輪の外側に排出し易くなっているので、摩耗粉がポケット31の内側に凝 集することがなくなる。 次に、軸受の外輪4が回転する場合は、図3、図4に示すように、玉2の回転 中心の軌跡Dから外輪4側のポケット31の内面の曲率半径rを、玉2の半径R より僅かに小さくしてある。保持器3の外周面33と内周面34は内輪1が回転 する場合と同様に傾斜させてある。 したがって、内輪1が回転する場合と同様に、ポケット31に摩耗粉が溜りに くく、凝集することがなくなる。
【0007】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、保持器のポケットの内側に保持器の摩耗 粉の溜りがなくなり、かつ摩耗粉の排出が作用が良くなるので摩耗粉の凝集が生 じることが無く、粗大化した摩耗粉のかみ込みによるトルク変動、軸受寿命の低 下を防ぐことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部正断面図である。
【図2】本考案の実施例を示す要部側断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部正断面図であ
る。
【図4】本考案の他の実施例を示す要部側断面図であ
る。
【図5】従来例を示す要部正断面図である。
【図6】従来例を示す要部正断面図である。
【図7】従来例を示す要部側断面図である。
【図8】従来例を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
1 内輪 2 玉 3 保持器 31 ポケット 4 外輪

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と、外輪と、玉と、前記玉を周方向
    に等間隔で保持する固体潤滑剤を含む材料からなる保持
    器とを備えたアンギュラ玉軸受において、前記保持器の
    ポケット内面の前記玉の回転中心の軌跡から内輪側また
    は外輪側の曲率半径を前記玉の半径より僅かに小さくし
    たことを特徴とするアンギュラ玉軸受。
  2. 【請求項2】 前記保持器の肉厚を軸方向中心付近で最
    大で、両端面に向かって減少させることにより、前記保
    持器の外周面および内周面を軸方向に傾斜させた請求項
    1記載のアンギュラ玉軸受。
JP6456391U 1991-07-19 1991-07-19 アンギユラ玉軸受 Pending JPH058040U (ja)

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JP6456391U JPH058040U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 アンギユラ玉軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6456391U JPH058040U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 アンギユラ玉軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058040U true JPH058040U (ja) 1993-02-02

Family

ID=13261828

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JP6456391U Pending JPH058040U (ja) 1991-07-19 1991-07-19 アンギユラ玉軸受

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JP (1) JPH058040U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52164050U (ja) * 1976-06-07 1977-12-12
JPH0712132A (ja) * 1993-06-28 1995-01-17 Nippon Seiko Kk 転がり軸受

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52164050U (ja) * 1976-06-07 1977-12-12
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