JPH0712132A - 転がり軸受 - Google Patents
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- JPH0712132A JPH0712132A JP5178519A JP17851993A JPH0712132A JP H0712132 A JPH0712132 A JP H0712132A JP 5178519 A JP5178519 A JP 5178519A JP 17851993 A JP17851993 A JP 17851993A JP H0712132 A JPH0712132 A JP H0712132A
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
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- F16C33/3806—Details of interaction of cage and race, e.g. retention, centring
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- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/24—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly
- F16C19/26—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly with a single row of rollers
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/23—Gas turbine engines
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】案内面１０ａと被案内面１１ａとが摩耗したり
焼き付いたりする事を防止し、信頼性、耐久性の高い転
がり軸受を得る。 【構成】案内面１０ａを蒲鉾状の凸面とする。この結
果、保持器６が傾斜した場合にも、案内面１０ａと被案
内面１１ａとの間に、エッヂロードに基づいて過大な面
圧が加わらず、油膜１２の破断防止を図れる。
焼き付いたりする事を防止し、信頼性、耐久性の高い転
がり軸受を得る。 【構成】案内面１０ａを蒲鉾状の凸面とする。この結
果、保持器６が傾斜した場合にも、案内面１０ａと被案
内面１１ａとの間に、エッヂロードに基づいて過大な面
圧が加わらず、油膜１２の破断防止を図れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受用は、
ガスタービン、ジェットエンジン等の高速回転機械の回
転支持部分を構成する為に利用する。
ガスタービン、ジェットエンジン等の高速回転機械の回
転支持部分を構成する為に利用する。
【０００２】
【従来の技術】各種回転部分を支持する為に従来から、
図５〜６に示す様な転がり軸受が広く使用されている。
これら図５〜６に記載した転がり軸受は何れも、外周面
に内輪軌道１を有する内輪２と、内周面に外輪軌道３を
有する外輪４と、上記内輪軌道１と外輪軌道３との間に
転動自在に設けられた複数個の転動体５と、この複数個
の転動体５を保持した状態で、上記内輪軌道１と外輪軌
道３との間に回転自在に設けられた保持器６とを備えて
いる。
図５〜６に示す様な転がり軸受が広く使用されている。
これら図５〜６に記載した転がり軸受は何れも、外周面
に内輪軌道１を有する内輪２と、内周面に外輪軌道３を
有する外輪４と、上記内輪軌道１と外輪軌道３との間に
転動自在に設けられた複数個の転動体５と、この複数個
の転動体５を保持した状態で、上記内輪軌道１と外輪軌
道３との間に回転自在に設けられた保持器６とを備えて
いる。
【０００３】この内の保持器６は、所謂もみ抜き保持器
と呼ばれるもので、合成樹脂又は金属により全体が円環
状に形成されている。この様な保持器６には、それぞれ
の内側に上記転動体５を転動自在に保持するポケット１
４を、円周方向に亙って複数個設けている。
と呼ばれるもので、合成樹脂又は金属により全体が円環
状に形成されている。この様な保持器６には、それぞれ
の内側に上記転動体５を転動自在に保持するポケット１
４を、円周方向に亙って複数個設けている。
【０００４】尚、図５に示した第１例の構造は、転動体
５として玉を使用し、内輪２を二分割構造とすると共
に、保持器６の内周面両端部に設けた被案内面７、７
と、内輪２の外周面両端部で上記内輪軌道１から外れた
部分に設けた案内面８、８とを近接させたものである。
又、図６に示した第２例の構造は、転動体５としてころ
を使用し、内輪２の軸方向両端部内周面に鍔９、９を形
成して、両鍔９、９の間に上記転動体５を配置すると共
に、保持器６の外周面両端部に設けた被案内面７ａ、７
ａと、外輪４の外周面両端部で上記外輪軌道３から外れ
た部分に設けた案内面８ａ、８ａとを近接させたもので
ある。従来これら各被案内面７、７ａ及び各案内面８、
８ａは、母線形状が直線である円筒面としていた。
５として玉を使用し、内輪２を二分割構造とすると共
に、保持器６の内周面両端部に設けた被案内面７、７
と、内輪２の外周面両端部で上記内輪軌道１から外れた
部分に設けた案内面８、８とを近接させたものである。
又、図６に示した第２例の構造は、転動体５としてころ
を使用し、内輪２の軸方向両端部内周面に鍔９、９を形
成して、両鍔９、９の間に上記転動体５を配置すると共
に、保持器６の外周面両端部に設けた被案内面７ａ、７
ａと、外輪４の外周面両端部で上記外輪軌道３から外れ
た部分に設けた案内面８ａ、８ａとを近接させたもので
ある。従来これら各被案内面７、７ａ及び各案内面８、
８ａは、母線形状が直線である円筒面としていた。
【０００５】転がり軸受の使用時には、上記複数個の転
動体５の転動に伴って、上記内輪２と外輪４との相対回
転を自在とする。例えば、外輪４を固定し、内輪２を回
転させる場合には、上記複数の転動体５は、上記内輪２
の周囲を自転しつつ公転する。この際に上記保持器６
は、上記案内面８、８ａによって被案内面７、７ａを案
内されつつ、上記転動体５の公転速度（上記内輪２の回
転速度の半分程度）と同じ速度で、上記内輪２の周囲を
回転する。
動体５の転動に伴って、上記内輪２と外輪４との相対回
転を自在とする。例えば、外輪４を固定し、内輪２を回
転させる場合には、上記複数の転動体５は、上記内輪２
の周囲を自転しつつ公転する。この際に上記保持器６
は、上記案内面８、８ａによって被案内面７、７ａを案
内されつつ、上記転動体５の公転速度（上記内輪２の回
転速度の半分程度）と同じ速度で、上記内輪２の周囲を
回転する。
【０００６】従って、転がり軸受の使用時には、上記各
被案内面７、７ａと上記各案内面８、８ａとの間には滑
り摩擦が生じる。そこで、転がり軸受潤滑用の潤滑油の
一部を、上記各被案内面７、７ａと上記各案内面８、８
ａとの間に導いて、これら両面７、７ａ、８、８ａ同士
の間に油膜を形成し、転がり軸受使用時の摩擦抵抗の低
減を図ると共に、上記各面７、７ａ、８、８ａの摩耗防
止を図っている。
被案内面７、７ａと上記各案内面８、８ａとの間には滑
り摩擦が生じる。そこで、転がり軸受潤滑用の潤滑油の
一部を、上記各被案内面７、７ａと上記各案内面８、８
ａとの間に導いて、これら両面７、７ａ、８、８ａ同士
の間に油膜を形成し、転がり軸受使用時の摩擦抵抗の低
減を図ると共に、上記各面７、７ａ、８、８ａの摩耗防
止を図っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する転がり軸受に於いては、従来次に述べ
る様な解決すべき点があった。即ち、保持器６の重心位
置と回転中心位置とが完全に一致する事は稀であり、多
くの場合にはこれら両位置同士が僅かにずれている。
又、転がり軸受の運転時には内輪２、外輪４、保持器６
等の構成各部材の温度が、摩擦熱等に起因して上昇する
が、温度上昇が各部で不均一になる事が多い。
構成され作用する転がり軸受に於いては、従来次に述べ
る様な解決すべき点があった。即ち、保持器６の重心位
置と回転中心位置とが完全に一致する事は稀であり、多
くの場合にはこれら両位置同士が僅かにずれている。
又、転がり軸受の運転時には内輪２、外輪４、保持器６
等の構成各部材の温度が、摩擦熱等に起因して上昇する
が、温度上昇が各部で不均一になる事が多い。
【０００８】この為、高速回転機械に組み込まれる転が
り軸受の作用時には、保持器６に加わる遠心力や熱膨張
差に起因し、図７〜８に誇張して示す様に保持器６が内
輪２及び外輪４に対し傾斜して、被案内面７、７ａと案
内面８、８ａとが非平行になる場合がある。この際に保
持器６は、内輪２の周囲でぶれる様な不均一な回転運動
をする。尚、各図は、前記各被案内面７、７ａと各案内
面８、８ａとが最も近付いた部分の断面を示している。
従って、図示しない直径方向反対位置でこれら各面７、
７ａ、８、８ａ同士の間隔は、図示の状態よりも大きく
なっている。
り軸受の作用時には、保持器６に加わる遠心力や熱膨張
差に起因し、図７〜８に誇張して示す様に保持器６が内
輪２及び外輪４に対し傾斜して、被案内面７、７ａと案
内面８、８ａとが非平行になる場合がある。この際に保
持器６は、内輪２の周囲でぶれる様な不均一な回転運動
をする。尚、各図は、前記各被案内面７、７ａと各案内
面８、８ａとが最も近付いた部分の断面を示している。
従って、図示しない直径方向反対位置でこれら各面７、
７ａ、８、８ａ同士の間隔は、図示の状態よりも大きく
なっている。
【０００９】従来の転がり軸受に於いては前述の様に、
各被案内面７、７ａ及び各案内面８、８ａを、母線形状
が直線である円筒面としていた為、これら被案内面７、
７ａと案内面８、８ａとが非平行になると、被案内面
７、７ａの片端縁のみが案内面８、８ａと当接し、当接
部に所謂エッヂロードが加わる。この様なエッヂロード
に基づく当接圧の過度の上昇により、当接部に存在する
油膜が破断し、上記被案内面７、７ａと案内面８、８ａ
とが、油膜を介する事なく直接接触して、当接部に摩耗
や焼き付き等の不具合が生じ易くなる。本発明の転がり
軸受は、この様な不都合を解消すべく考えたものであ
る。
各被案内面７、７ａ及び各案内面８、８ａを、母線形状
が直線である円筒面としていた為、これら被案内面７、
７ａと案内面８、８ａとが非平行になると、被案内面
７、７ａの片端縁のみが案内面８、８ａと当接し、当接
部に所謂エッヂロードが加わる。この様なエッヂロード
に基づく当接圧の過度の上昇により、当接部に存在する
油膜が破断し、上記被案内面７、７ａと案内面８、８ａ
とが、油膜を介する事なく直接接触して、当接部に摩耗
や焼き付き等の不具合が生じ易くなる。本発明の転がり
軸受は、この様な不都合を解消すべく考えたものであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受は、
前述した従来の転がり軸受と同様に、外周面に内輪軌道
を有する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、円
周方向に亙って複数のポケットを有し、上記内輪軌道と
外輪軌道との間に回転自在に設けられた保持器と、上記
ポケット内に転動自在に保持された状態で上記内輪軌道
と外輪軌道とに当接する複数の転動体とを備えている。
そして、上記保持器の一方の周面を被案内面とし、上記
内輪の外周面と上記外輪の内周面との内の一方の周面の
一部でこの一方の周面に形成された軌道から外れた部分
を案内面としている。
前述した従来の転がり軸受と同様に、外周面に内輪軌道
を有する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、円
周方向に亙って複数のポケットを有し、上記内輪軌道と
外輪軌道との間に回転自在に設けられた保持器と、上記
ポケット内に転動自在に保持された状態で上記内輪軌道
と外輪軌道とに当接する複数の転動体とを備えている。
そして、上記保持器の一方の周面を被案内面とし、上記
内輪の外周面と上記外輪の内周面との内の一方の周面の
一部でこの一方の周面に形成された軌道から外れた部分
を案内面としている。
【００１１】特に、本発明の転がり軸受に於いては、上
記被案内面と案内面との内の少なくとも一方の面を、軸
方向に亙る母線形状が滑らかに湾曲している凸面とした
事を特徴としている。
記被案内面と案内面との内の少なくとも一方の面を、軸
方向に亙る母線形状が滑らかに湾曲している凸面とした
事を特徴としている。
【００１２】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受の場
合、運転時に保持器が傾斜しても、被案内面の端縁が案
内面に当接する事がなくなる。即ち、被案内面と案内面
との一方又は双方が滑らかな凸面である為、保持器が傾
斜した場合でもこの凸面が相手面と当接する事で、上記
端縁が相手面と当接する事を防止する。この結果、被案
内面と案内面との間に存在する油膜が破れにくくなっ
て、これら両面の摩耗及び焼き付き防止が図られる。
合、運転時に保持器が傾斜しても、被案内面の端縁が案
内面に当接する事がなくなる。即ち、被案内面と案内面
との一方又は双方が滑らかな凸面である為、保持器が傾
斜した場合でもこの凸面が相手面と当接する事で、上記
端縁が相手面と当接する事を防止する。この結果、被案
内面と案内面との間に存在する油膜が破れにくくなっ
て、これら両面の摩耗及び焼き付き防止が図られる。
【００１３】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明
するが、本発明の特徴は被案内面又は案内面の形状に特
徴があり、その他の構成及び作用は前述した従来構造と
同様である。よって、従来構造と同等部分には同一符号
を付して重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部
分に就いて説明する。
するが、本発明の特徴は被案内面又は案内面の形状に特
徴があり、その他の構成及び作用は前述した従来構造と
同様である。よって、従来構造と同等部分には同一符号
を付して重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴部
分に就いて説明する。
【００１４】図１は本発明の第一実施例を示している。
外輪４の軸方向両端部内周面に形成した鍔９の内周面に
設けた案内面１０ａは、軸方向に亙る母線形状が滑らか
に湾曲し軸方向中央部が最も突出した（案内面１０ａの
軸方向中央部の内径が最も小さくなった）、蒲鉾状凸面
としている。そして、この案内面１０ａと、保持器６の
両端部外周面に設けた被案内面１１ａとを近接させてい
る。
外輪４の軸方向両端部内周面に形成した鍔９の内周面に
設けた案内面１０ａは、軸方向に亙る母線形状が滑らか
に湾曲し軸方向中央部が最も突出した（案内面１０ａの
軸方向中央部の内径が最も小さくなった）、蒲鉾状凸面
としている。そして、この案内面１０ａと、保持器６の
両端部外周面に設けた被案内面１１ａとを近接させてい
る。
【００１５】尚、好ましい上記母線の曲率半径Ｒは、次
の（１）式により求める。この（１）式中、θは保持器
６の最大傾斜角度、即ち、保持器６が最も傾斜した状態
でこの保持器６の中心軸と内輪２及び外輪４の中心軸と
がなす角度である。又、Ｌは上記案内面１０ａによる保
持器６の案内幅、即ち、鍔９の内端縁と保持器６の外端
縁との距離である。尚、図１は、保持器６の傾斜角度と
案内面１０ａの湾曲とを誇張して表している。 Ｒ＝Ｌ／２・sinθ−−−（１）
の（１）式により求める。この（１）式中、θは保持器
６の最大傾斜角度、即ち、保持器６が最も傾斜した状態
でこの保持器６の中心軸と内輪２及び外輪４の中心軸と
がなす角度である。又、Ｌは上記案内面１０ａによる保
持器６の案内幅、即ち、鍔９の内端縁と保持器６の外端
縁との距離である。尚、図１は、保持器６の傾斜角度と
案内面１０ａの湾曲とを誇張して表している。 Ｒ＝Ｌ／２・sinθ−−−（１）
【００１６】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
の場合、運転時に保持器６が傾斜しても、被案内面１１
ａの中間部が案内面１０ａに対し、この案内面１０ａの
接線方向に当接する。即ち、上記被案内面１１ａの端縁
が上記案内面１０ａに当接する事がなくなる。この結
果、従来構造の様にエッヂロードが発生する事がなくな
り、上記被案内面１１ａと案内面１０ａとの当接圧を低
く維持できる。そして、これら両面１１ａ、１０ａ間に
存在する油膜１２が破れにくくなって、これら両面の摩
耗及び焼き付き防止を確実に図れる。
の場合、運転時に保持器６が傾斜しても、被案内面１１
ａの中間部が案内面１０ａに対し、この案内面１０ａの
接線方向に当接する。即ち、上記被案内面１１ａの端縁
が上記案内面１０ａに当接する事がなくなる。この結
果、従来構造の様にエッヂロードが発生する事がなくな
り、上記被案内面１１ａと案内面１０ａとの当接圧を低
く維持できる。そして、これら両面１１ａ、１０ａ間に
存在する油膜１２が破れにくくなって、これら両面の摩
耗及び焼き付き防止を確実に図れる。
【００１７】尚、上記各案内面１０ａの曲率半径Ｒを、
上記（１）式で求められる値よりも大きくすると、保持
器６が大きく傾斜した場合に、この保持器６の端縁が上
記案内面１０ａに当接する可能性が生じる。反対に、上
記曲率半径Ｒを上記（１）式で求められる値よりもあま
り小さくすると、案内面１０ａと被案内面１１ａとの当
接圧が大きくなり過ぎる。即ち、上記曲率半径Ｒが上記
（１）式で求められる値から何れの方向にずれた場合で
も、上記油膜１２が破れる可能性が大きくなる為、好ま
しくない。
上記（１）式で求められる値よりも大きくすると、保持
器６が大きく傾斜した場合に、この保持器６の端縁が上
記案内面１０ａに当接する可能性が生じる。反対に、上
記曲率半径Ｒを上記（１）式で求められる値よりもあま
り小さくすると、案内面１０ａと被案内面１１ａとの当
接圧が大きくなり過ぎる。即ち、上記曲率半径Ｒが上記
（１）式で求められる値から何れの方向にずれた場合で
も、上記油膜１２が破れる可能性が大きくなる為、好ま
しくない。
【００１８】次に、図２は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合、１対の半片１３ａ、１３ｂを組
み合わせる事で内輪２を構成する内輪二分割構造に、本
発明を適用した例を示している。各半片１３ａ、１３ｂ
の外半部外周面に形成した案内面１０ｂ、１０ｂはそれ
ぞれ、軸方向に亙る母線形状が滑らかに湾曲し軸方向中
央部が最も突出した（案内面１０ｂの軸方向中央部の外
径が最も大きくなった）、蒲鉾状凸面としている。
いる。本実施例の場合、１対の半片１３ａ、１３ｂを組
み合わせる事で内輪２を構成する内輪二分割構造に、本
発明を適用した例を示している。各半片１３ａ、１３ｂ
の外半部外周面に形成した案内面１０ｂ、１０ｂはそれ
ぞれ、軸方向に亙る母線形状が滑らかに湾曲し軸方向中
央部が最も突出した（案内面１０ｂの軸方向中央部の外
径が最も大きくなった）、蒲鉾状凸面としている。
【００１９】本実施例の場合、不均一な温度上昇に伴っ
て上記両半片１３ａ、１３ｂの熱膨張量に差が生じ、保
持器６が傾斜しても、上記各案内面１０ｂ、１０ｂの一
部が各被案内面１１ｂ、１１ｂに対して、各案内面１０
ｂ、１０ｂの接線方向に接し、上記各被案内面１１ｂ、
１１ｂの端縁が上記各案内面１０ｂ、１０ｂに当接する
事がなくなる。この結果、従来構造の様にエッヂロード
が発生する事がなくなり、上記各被案内面１１ｂ、１１
ｂと各案内面１０ｂ、１０ｂとの当接圧を低く維持し、
これら両面１１ｂ、１０ｂ間に存在する油膜１２を破れ
にくくして、これら両面１１ｂ、１０ｂの摩耗及び焼き
付き防止を確実に図れる。
て上記両半片１３ａ、１３ｂの熱膨張量に差が生じ、保
持器６が傾斜しても、上記各案内面１０ｂ、１０ｂの一
部が各被案内面１１ｂ、１１ｂに対して、各案内面１０
ｂ、１０ｂの接線方向に接し、上記各被案内面１１ｂ、
１１ｂの端縁が上記各案内面１０ｂ、１０ｂに当接する
事がなくなる。この結果、従来構造の様にエッヂロード
が発生する事がなくなり、上記各被案内面１１ｂ、１１
ｂと各案内面１０ｂ、１０ｂとの当接圧を低く維持し、
これら両面１１ｂ、１０ｂ間に存在する油膜１２を破れ
にくくして、これら両面１１ｂ、１０ｂの摩耗及び焼き
付き防止を確実に図れる。
【００２０】本実施例の様に、１対の半片１３ａ、１３
ｂを組み合わせた内輪２を使用した場合には、これら両
半片１３ａ、１３ｂの間に△Ｔだけ温度差を生じると、
両半片１３ａ、１３ｂの外周面に形成した案内面１０
ｂ、１０ｂの半径が、次の（２）式で表される△ｄだけ
異なる。 △ｄ＝α・Ｄ0 ・△Ｔ／２−−−（２） 尚、αは両半片１３ａ、１３ｂを構成する材料の線膨張
係数、Ｄ0 は常温時に於ける上記各案内面１０ｂ、１０
ｂの直径である。
ｂを組み合わせた内輪２を使用した場合には、これら両
半片１３ａ、１３ｂの間に△Ｔだけ温度差を生じると、
両半片１３ａ、１３ｂの外周面に形成した案内面１０
ｂ、１０ｂの半径が、次の（２）式で表される△ｄだけ
異なる。 △ｄ＝α・Ｄ0 ・△Ｔ／２−−−（２） 尚、αは両半片１３ａ、１３ｂを構成する材料の線膨張
係数、Ｄ0 は常温時に於ける上記各案内面１０ｂ、１０
ｂの直径である。
【００２１】この状態で転がり軸受を使用すると、保持
器６は次の（３）式で表される角度θだけ傾斜したま
ま、内輪２の周囲で回転する。尚、この（３）式中でＷ
は、左右１対の被案内面１１ｂ、１１ｂと案内面１０
ｂ、１０ｂとの当接部同士の距離である。 θ＝tan-1 （△ｄ／Ｗ）−−−（３）
器６は次の（３）式で表される角度θだけ傾斜したま
ま、内輪２の周囲で回転する。尚、この（３）式中でＷ
は、左右１対の被案内面１１ｂ、１１ｂと案内面１０
ｂ、１０ｂとの当接部同士の距離である。 θ＝tan-1 （△ｄ／Ｗ）−−−（３）
【００２２】例えば温度差△Ｔを８０℃、各案内面１０
ｂ、１０ｂの直径Ｄ0 を１５０mm、上記当接部同士の距
離Ｗを２０mm、構成材料の線膨張係数αを１２．５×１
０-6（１／℃）とした場合には、 θ＝tan-1 （12.5×10-6×150/2 ×80／20）≒０．２１
５（度） となる。従って、前記各案内面１０ｂ、１０ｂの軸方向
に亙る母線形状の曲率半径Ｒ1 の最適値は、保持器６の
案内幅を６mmとすれば、前記（１）式より次の様に求ら
れる。 Ｒ＝６／２・ sin0.215 °≒８００（mm）
ｂ、１０ｂの直径Ｄ0 を１５０mm、上記当接部同士の距
離Ｗを２０mm、構成材料の線膨張係数αを１２．５×１
０-6（１／℃）とした場合には、 θ＝tan-1 （12.5×10-6×150/2 ×80／20）≒０．２１
５（度） となる。従って、前記各案内面１０ｂ、１０ｂの軸方向
に亙る母線形状の曲率半径Ｒ1 の最適値は、保持器６の
案内幅を６mmとすれば、前記（１）式より次の様に求ら
れる。 Ｒ＝６／２・ sin0.215 °≒８００（mm）
【００２２】次に、図３は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合、外輪４の両端部内周面に形成し
た１対の鍔９ａの内周面を案内面１０ｃとし、保持器６
の両端部外周面を被案内面１１ｃとしている。そして、
この被案内面１１ｃを、蒲鉾状の凸面としている。本実
施例の場合も、転がり軸受の使用時に保持器６が傾斜し
ても、上記案内面１０ｃと被案内面１１ｃとの当接圧が
過大とならず、両面１０ｃ、１１ｃ間の油膜１２の破断
を防止して、これら両面１０ｃ、１１ｃの摩耗及び焼き
付き防止を図れる。
いる。本実施例の場合、外輪４の両端部内周面に形成し
た１対の鍔９ａの内周面を案内面１０ｃとし、保持器６
の両端部外周面を被案内面１１ｃとしている。そして、
この被案内面１１ｃを、蒲鉾状の凸面としている。本実
施例の場合も、転がり軸受の使用時に保持器６が傾斜し
ても、上記案内面１０ｃと被案内面１１ｃとの当接圧が
過大とならず、両面１０ｃ、１１ｃ間の油膜１２の破断
を防止して、これら両面１０ｃ、１１ｃの摩耗及び焼き
付き防止を図れる。
【００２３】次に、図４は本発明の第四実施例を示して
いる。本実施例の場合、内輪２の両端部外周面に設けた
案内面１０ｄ、１０ｄと、保持器６の両端部内周面に設
けた被案内面１１ｄ、１１ｄとを、何れも蒲鉾状の凸面
としている。本実施例の場合も、転がり軸受の使用時に
保持器６が傾斜しても、上記案内面１０ｄと被案内面１
１ｄとの当接圧が過大とならず、両面１０ｄ、１１ｄ間
の油膜１２の破断を防止して、これら両面１０ｄ、１１
ｄの摩耗及び焼き付き防止を図れる。尚、本実施例の場
合、上記各面１０ｄ、１１ｄそれぞれの曲率半径は、一
方の面のみを凸面とする場合に比べて大きく（平坦面に
近く）する。
いる。本実施例の場合、内輪２の両端部外周面に設けた
案内面１０ｄ、１０ｄと、保持器６の両端部内周面に設
けた被案内面１１ｄ、１１ｄとを、何れも蒲鉾状の凸面
としている。本実施例の場合も、転がり軸受の使用時に
保持器６が傾斜しても、上記案内面１０ｄと被案内面１
１ｄとの当接圧が過大とならず、両面１０ｄ、１１ｄ間
の油膜１２の破断を防止して、これら両面１０ｄ、１１
ｄの摩耗及び焼き付き防止を図れる。尚、本実施例の場
合、上記各面１０ｄ、１１ｄそれぞれの曲率半径は、一
方の面のみを凸面とする場合に比べて大きく（平坦面に
近く）する。
【００２４】更に、本発明を実施する場合に、案内面又
は被案内面を構成する凸面の軸方向に亙る母線形状は、
途中で曲率が変化しない単一円弧に限定される事はな
い。例えば、凸面の外端寄り部分の曲率半径を小さくす
る事により、何らかの原因で保持器６の傾斜角度が異常
に大きくなった場合にも、各面にエッヂロードが加わる
事を確実に防止する事もできる。
は被案内面を構成する凸面の軸方向に亙る母線形状は、
途中で曲率が変化しない単一円弧に限定される事はな
い。例えば、凸面の外端寄り部分の曲率半径を小さくす
る事により、何らかの原因で保持器６の傾斜角度が異常
に大きくなった場合にも、各面にエッヂロードが加わる
事を確実に防止する事もできる。
【００２５】
【発明の効果】本発明の転がり軸受は、以上に述べた通
り構成され作用するが、案内面及び被案内面の摩耗並び
に焼き付き防止を確実に図れる為、転がり軸受並びにこ
の転がり軸受を組み込んだ機械装置の耐久性及び信頼性
の向上を図れる。
り構成され作用するが、案内面及び被案内面の摩耗並び
に焼き付き防止を確実に図れる為、転がり軸受並びにこ
の転がり軸受を組み込んだ機械装置の耐久性及び信頼性
の向上を図れる。
【図１】本発明の第一実施例を示す部分断面図。
【図２】同第二実施例を示す部分断面図。
【図３】同第三実施例を示す部分断面図。
【図４】同第四実施例を示す部分断面図。
【図５】従来の転がり軸受の第１例を示す部分断面図。
【図６】同第２例を示す部分断面図。
【図７】保持器が傾斜した状態を示す、図５の左部に相
当する部分断面図。
当する部分断面図。
【図８】保持器が傾斜した状態を示す、図６の左部に相
当する部分断面図。
当する部分断面図。
１ 内輪軌道 ２ 内輪 ３ 外輪軌道 ４ 外輪 ５ 転動体 ６ 保持器 ７、７ａ 被案内面 ８、８ａ 案内面 ９、９ａ 鍔 １０ａ、１０ｂ、１０ｃ、１０ｄ 案内面 １１ａ、１１ｂ、１１ｃ、１１ｄ 被案内面 １２ 油膜 １３ａ、１３ｂ 半片 １４ ポケット
Claims (1)
- 【請求項１】 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周
面に外輪軌道を有する外輪と、円周方向に亙って複数の
ポケットを有し、上記内輪軌道と外輪軌道との間に回転
自在に設けられた保持器と、上記ポケット内に転動自在
に保持された状態で上記内輪軌道と外輪軌道とに当接す
る複数の転動体とを備え、上記保持器の一方の周面を被
案内面とし、上記内輪の外周面と上記外輪の内周面との
内の一方の周面の一部でこの一方の周面に形成された軌
道から外れた部分を案内面とした転がり軸受に於いて、
上記被案内面と案内面との内の少なくとも一方の面を、
軸方向に亙る母線形状が滑らかに湾曲している凸面とし
た事を特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17851993A JP3480000B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17851993A JP3480000B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 転がり軸受 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0712132A true JPH0712132A (ja) | 1995-01-17 |
| JP3480000B2 JP3480000B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=16049900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17851993A Expired - Fee Related JP3480000B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3480000B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007303558A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Jtekt Corp | 転がり軸受装置 |
| JP2008240806A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Jtekt Corp | 玉軸受 |
| JP2009079674A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Jtekt Corp | ころ軸受用保持器 |
| JP2009133483A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-06-18 | Nsk Ltd | 玉軸受 |
| JP2010121779A (ja) * | 2008-11-24 | 2010-06-03 | Rolls Royce Plc | 転がり軸受 |
| US8172462B2 (en) | 2007-12-10 | 2012-05-08 | Jtekt Corporation | Rolling bearing and rolling bearing assembly |
| WO2012173046A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | Ntn株式会社 | 円筒ころ軸受 |
| FR3137729A1 (fr) * | 2022-07-06 | 2024-01-12 | Skf | Palier à pour moteur ou machine électrique |
| WO2024125162A1 (zh) * | 2022-12-16 | 2024-06-20 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 滚子轴承和保持架 |
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-
1993
- 1993-06-28 JP JP17851993A patent/JP3480000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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